JPH05206714A - 中・短波帯用受信空中線 - Google Patents

中・短波帯用受信空中線

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JPH05206714A
JPH05206714A JP1164092A JP1164092A JPH05206714A JP H05206714 A JPH05206714 A JP H05206714A JP 1164092 A JP1164092 A JP 1164092A JP 1164092 A JP1164092 A JP 1164092A JP H05206714 A JPH05206714 A JP H05206714A
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coupler
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antenna elements
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JP1164092A
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Yoshiharu Kanzaki
義春 神前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中・短波帯における受信空中線に関し、無線航
法システム等における、移動体用の受信空中線として好
適な、中・短波帯用受信空中線を提供することを目的と
する。 【構成】1対のパイプ状の、使用波長に対して非同調の
空中線素子1,2を垂直方向に上下に配置して、両空中
線素子1,2の対向する端部を結合器3に接続し、結合
器3によって両空中線素子1,2の誘起電圧を逆相で合
成することによって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中・短波帯における受
信空中線に関し、特に無線航法システムにおける、移動
体用の受信空中線として好適な、中・短波帯用受信空中
線に関するものである。
【0002】中・短波帯の電波を利用する無線航法シス
テムにおいては、移動体に設けた受信空中線によって、
所定の航法用電波を受信することによって、方位や位置
の測定を行う。
【0003】このような、中・短波帯用の受信空中線に
おいては、高感度であるとともに、特に受信点近傍の金
属体からの再輻射の影響を受けないものであることが要
望される。
【0004】
【従来の技術】図11は、従来の移動体における中・短
波帯用受信空中線の例を示したものであって、モノポー
ルアンテナの場合を示している。図中、(a)は取り付
け位置を示し、(b)は水平パターン、(C)は垂直パ
ターンである。
【0005】11は、モノポールアンテナを示したもの
である。モノポールアンテナ11は、航空機等の移動体
12の表面から垂直に突出した、波長に比べて短い金属
導体からなる空中線であって、図11(b)に示すよう
に水平方向に無指向性となる利点を有している。
【0006】モノポールアンテナの場合、接地条件が無
限大の平面反射板と考えられないため接地抵抗が高く、
受信効率が低いという欠点がある。ただし、移動体が金
属からなり、波長に比べて大きい(約1波長以上)とき
は、受信効率はそれほど低下しない。
【0007】図12は、従来の移動体における中・短波
帯用受信空中線の他の例を示したものであって、バーア
ンテナの場合を示している。図中、(a)は取り付け位
置を示し、(b)は水平パターン、(C)は垂直パター
ンである。
【0008】13は、バーアンテナを示したものであ
る。バーアンテナ13は、航空機等の移動体12の表面
に平行に支持された、波長に比べて短い金属導体からな
る空中線であって、図12(b)に示すように水平方向
に8字形指向性を有しているとともに、垂直方向に一様
に近い指向特性を有している。
【0009】バーアンテナの場合は、水平方向が無指向
性でなく、かつ垂直方向からの反射波を受信しやすいた
め、移動体の無線航法システム用空中線としては不向き
である。また実効高が低いので、受信感度が悪いという
欠点がある。この場合、増幅器を設けるとしても、一般
にアンテナ素子との間の距離が長くなるため、損失が大
きい。
【0010】またモノポールアンテナと、バーアンテナ
とに共通した欠点として、空中線の近くにワイヤのよう
な長い金属体がある場合、ワイヤからの再輻射の影響
で、受信電波の位相が乱れる等の現象を生じるという問
題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の中・
短波帯用受信空中線においては、受信感度が低いという
問題があった。移動体が送信局から遠距離に移動した場
合には、受信電波が微弱になるので、受信S/Nを低下
させることなく、高いレベルで受信できるようにするた
めには、空中線を改良することが必要となる。
【0012】また、従来の中・短波帯用受信空中線にお
いては、受信点近傍での再輻射の影響を防止する手段は
設けられていなかった。受信空中線においては、マルチ
パスや障害物等による再輻射のために、受信レベルが変
動するので、妨害波の影響を受けにくくするように、空
中線を改良することが必要となる。
【0013】また、従来の中・短波帯用受信空中線にお
いては、指向特性が必ずしも良好でなかった。バーアン
テナの場合は、水平無指向性でないため、受信方向によ
って受信レベルが変化する。またホイップタイプのよう
なモノポールアンテナでは、垂直方向の指向性が狭いた
め、移動体が動揺してローリングやピッチングを起こし
た場合、受信レベルが大きく変動するという問題があ
る。
【0014】本発明はこのような従来技術の課題を解決
しようとするものであって、受信空中線としての感度が
高く、受信点近傍での再輻射の影響が少なく、かつ指向
特性が良好な、中・短波帯用受信空中線を提供すること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成を示したものである。本発明は、垂直方向(多少斜
めになってもよい)に上下に配置された1対のパイプ状
の使用波長に対して非同調の空中線素子1,2と、両空
中線素子1,2の対向する端部を接続されて両空中線素
子1,2の誘起電圧を合成する結合器3とを備えてなる
ものである。
【0016】また本発明は、この場合に、両空中線素子
1,2が、移動体の上部と下部に分離して設けられてい
るものである。
【0017】また本発明は、これらの場合に、結合器3
が、両空中線素子1,2の誘起電圧を合成する入力トラ
ンス4と、入力トランス4の出力を帯域制限する帯域通
過フィルタ5と、帯域通過フィルタ5の出力を増幅する
信号増幅器6と、信号増幅器6の出力をインピーダンス
整合して出力ケーブルに結合する出力トランス7とを備
えてなるものである。
【0018】さらに本発明は、これらの場合に、空中線
素子1,2がループ状空中線素子45または46,47
からなるものである。
【0019】
【作用】本発明の中・短波帯用受信空中線においては、
次のようにして従来技術の問題点を解決するようにして
いる。
【0020】〔1〕空中線誘起電圧の増加 受信空中線において誘起電圧を増加し、感度の向上を図
るためには、まず空中線素子の形状を変更することが考
えられる。一般的に受信空中線は、高さを高くすれば実
効高が大きくなって誘起電圧が増加する。しかしなが
ら、移動体における中・短波帯の受信空中線において
は、その大きさの物理的制約上、波長に比べて空中線長
が非常に短い。このため等価的に容量性となって、容量
によるカップリングの程度で誘起電圧の大きさが変化す
ると考えられる。従って、空中線の誘起電圧を高くする
ためには、空中線の等価容量を増やすことを考えればよ
い。
【0021】空中線の等価容量は、次式によって与えら
れることが知られている(KEITH HENNY,Editor-In-Chie
f,Radio Engineering Handbook:McGRAW-HILL BOOK COMP
ANY,Inc.より転載) 。 アンテナ等価容量;CANT =1/(2πfXC ) …(1) ここでリアクタンス ;XC ≒−jZ0 cot G (ohm
s) インピーダンス;Z0 =(L/C)1/2 ≒138log10(2
length/diam) 実効高 ;G =90×( λ0 /λ)(deg) 基本波長 ;λ0 =1.38V(m) 使用波長 ;λ =c/f(m) 使用周波数 ;f(Hz) アンテナ高さ ;V(フィート) インダクタンス;L(H) キャパシタンス;C(F)
【0022】(1)式から、空中線の誘起電圧を高くす
るためには、アンテナ長を長くするか、アンテナ直径を
太くすればよいことがわかる。なお、アンテナ素子は、
軽量化のためにパイプを使用するのがよい。
【0023】受信空中線において誘起電圧を増加し、感
度の向上を図るための他の方法としては、結合器内に増
幅器を追加することが考えられる。移動体で使用する中
・短波帯の受信空中線は、等価インピーダンスが10k
Ω程度であって高く、受信部までのケーブルインピーダ
ンスは50〜100Ωであって低い。
【0024】このため、通常のマッチングトランスを使
用したのでは損失が大きいので、増幅器でインピーダン
スマッチングを行うとともに、ある程度の増幅を行って
信号レベルを上げるようにする。
【0025】〔2〕受信点近傍での再輻射の影響の防止 図1に示すように、上部素子と下部素子とからなる空中
線素子からの対称入力をトランスを介して結合する。上
部素子と下部素子は、移動体の上下に分けて設けてもよ
く、または移動体の上方または下方のいずれか一方に設
けてもよい。
【0026】送信局からの電波によって、上部素子には
誘起電圧Esinωtが発生し、下部素子には誘起電圧
Esin(ωt−π)が発生する。また、受信空中線か
ら1/2波長以内の至近距離にある金属ワイヤ等から輻
射された妨害電波は、再輻射による電磁フィールド内に
あると考えられるため、上部素子と下部素子に、同一位
相の誘起電圧Esinωt’を生じる。
【0027】従って、入力トランスからの合成出力電圧
Eは、 E=Esinωt−Esin(ωt−π)+Esinωt’−Esinωt’ =2Esinωt となり、近距離に存在する障害物からの再輻射の影響を
除去することができる。
【0028】図2は、近傍の金属ワイヤによる再輻射を
説明する図であって、14,15は移動体12の上下に
設けられた受信空中線、16は移動体12に取り付けら
れた金属ワイヤ、17はワイヤ16に吊り下げられた荷
物を示している。また18は送信局を示している。
【0029】送信局18からの電波は、受信空中線1
4,15によって受信される。一方、金属ワイヤ16
は、送信局18からの電波によって誘起電圧を発生して
再輻射を行うので、この再輻射による電磁フィールドが
受信空中線14,15と結合して、これに誘起電圧を発
生する。
【0030】図3は、アンテナおよびワイヤの等価定数
を示したものである。Va はアンテナの誘起電圧、Za
はアンテナの等価インピーダンスである。またVb はワ
イヤの誘起電圧、Zb はワイヤの等価インピーダンスで
ある。Tはトランス、Vo はトランスTからの出力電圧
である。図2からも、ワイヤに誘起する電圧Vb は打ち
消しあって、トランスの出力側には現れないことがわか
る。
【0031】〔3〕受信空中線の指向特性の向上 図4は、移動体に要求される理想的な空中線指向特性を
示したものであって、(a)は水平パターン、(b)は
垂直パターンを示し、12は航空機等の移動体である。
このように移動体用の空中線の理想的な指向特性は、水
平面内で無指向性であり、垂直面内で前方および後方
に、ある角度の範囲内で一様な指向性となることが要求
される。
【0032】本発明の中・短波受信空中線は、垂直空中
線を基本にしているので、水平面内では無指向性とな
り、垂直面内では前方および後方にピークを有する指向
性が得られる。
【0033】図5は、本発明の中・短波帯用受信空中線
の指向特性の例を示したものであって、(a)は水平パ
ターン、(b)は垂直パターンを示し、12は航空機等
の移動体である。このように本発明によれば、理想的に
近い指向特性が得られる。
【0034】
【実施例】図6は、本発明の中・短波帯用受信空中線の
一実施例の外観を示したものであって、(a)は上面
図、(b)は正面図、(c)は側面図である。21は空
中線を内部に含む外囲部であってブレードタイプをな
し、下部の取り付け部22で航空機等の移動体の外部に
取り付けられるようになっている。23,24は上下の
空中線素子であって、その中間に結合器25が設けられ
る。結合器25の部分にはカバー26が設けられる。
【0035】図7は、本発明の中・短波帯用受信空中線
の一実施例の構造を示したものであって、航空機等の移
動体の受信空中線として適したものを例示している。全
体の形状はブレードタイプであって、飛行時の空気抵抗
を減少するとともに、重量を軽減し、機械的強度を増し
て、空中線素子を保護できるようになっている。
【0036】図7においては、上部の空中線素子23と
下部の空中線素子24との中間に結合器25を配置した
構造の場合を示している。プラスチック等の誘電体で中
空のブレード状に形成した外囲部21の内部に、上下の
空中線素子23,24を配置し、結合器25を装着した
のち、27に示す発泡ポリウレタン等を充填してこれら
を固定し、結合器25の部分に点検用のカバー26を取
り付ける。
【0037】上下の空中線素子23,24は、結合器2
5から少し離して配置し、結合器25の入力端との間を
接続線28,29で接続する。結合器25の出力側は、
出力用同軸ケーブル30で出力用のコネクタ31に接続
される。結合器25のアース線32は取り付け部22
で、移動体に接地される。出力用同軸ケーブル30とア
ース線32とは、保護用パイプ33に通して保護すると
ともに、下部空中線素子24からできるだけ離して配置
することによって、空中線の誘起電圧の低下と、指向性
の乱れを防止するようにする。
【0038】図8は、結合器の電気的構成の一例を示し
たものであって、図7におけると同じものを同じ番号で
示している。空中線素子23,24は、それぞれ入力端
子35,36に接続される。37はアレスタ(サージア
ブソーバ)およびダイオードであって、入力端子35,
36とアースEとの間に直接接続され、落雷時の瞬間的
な過大入力を吸収して、結合器の入力回路を保護する。
【0039】図8において、38は入力トランスであっ
て、入力ピンととにそれぞれ180°位相の異なる
等しい大きさの信号を入力したとき、出力ピンに入力
信号の2倍の大きさを有する信号を発生する。入力トラ
ンス38の入力側の中点は接地されているので、空中線
に帯電した電荷は直ちに放電される。
【0040】39は集中定数帯域通過フィルタであっ
て、コイル,コンデンサ,抵抗から構成され、特定の周
波数帯域の信号を選択的に通過させることによって、結
合器に接続される受信機( 図示されていない) からロー
カル周波数成分が結合器まで漏洩した場合でも、これが
空中線から放射されないようにして、ローカル信号に基
づく干渉を防止する。40は増幅器であって、低ノイ
ズ,高インタセプトポイントの特性を有し、S/N特性
の向上と、素子の非線形に起因する混変調の問題を改善
するものである。増幅器付き空中線の場合、通常の空中
線で要求されるような、整合,損失,帯域特性等の問題
はあまり生じない。
【0041】41は、出力トランスであって、増幅器4
0の出力側と、平衡型同軸ケーブルとのインピーダンス
変換を行う。これによって、結合器出力は、平衡型同軸
ケーブルを経て図示されない受信機に導かれる。
【0042】受信機への信号ラインは低インピーダンス
であり、空中線からの入力は高インピーダンスなので、
結合器は両者の間のインピーダンスマッチングをとる作
用を行うものであり、増幅度としては6dB程度であ
る。その特性は、位相誤差を引き起こす可能性のある、
使用帯域外に混入したノイズを除去し、必要な信号を規
定の値まで増幅するものである。
【0043】航空機等の移動体に要求される空中線の理
想パターンは、図4に示されたようなものである。移動
体においては受信感度に限界があるので、出来るだけ利
得の高いアンテナを使用することが望ましいが、一方、
移動体自体の大きさから空中線の寸法には制限があるの
で、移動体用の空中線の指向特性は、地上局から到来し
た電波を出来るだけ有効に利用できるように、理想パタ
ーンに近いものであることが望ましい。
【0044】図7に示された中・短波帯用受信空中線の
指向特性は、図5に示されたようなものである。図5に
示すパターンでは、移動体への電波到来仰角分布が、低
仰角方向に集中しているとともに、水平方向指向性が広
がっているので、移動体が動揺しても受信感度の低下が
少ない。
【0045】本発明の他の実施例として、上下の空中線
素子を移動体の上部および下部に分離して取り付ける方
法が考えられる。この場合は、結合器までの距離が長く
なるので、空中線素子から結合器までの接続線として、
同軸ケーブルを使用する。これによって損失が多少増加
するが、増幅器の利得を増加することによって調整する
ことができる。この際における上下の空中線から結合器
までの距離は、入力トランスにおける合成時の位相のず
れを少なくするため、同一であることが望ましい。
【0046】本発明のさらに他の実施例として、空中線
素子をループ形とする方法が考えられる。この場合も、
第1の実施例と同様に、受信点近傍での再輻射に基づく
妨害波成分を除去することができる。
【0047】図9は、ループ形空中線素子の例を示した
ものであって、(a)は単純なループ形空中線素子を示
し、(b)は直交形のループ形空中線素子を示したもの
である。図9(a)に示すループ形空中線素子は、平面
形のループ状に形成した素子45からなるものであり、
例えば図示のx軸を垂直軸として回転したとき、水平面
内に8字形指向性を有する。
【0048】図9(b)に示すループ形空中線素子は、
2個の平面形のループ形空中線素子46,47を直交し
て組み合わせたものであって、それぞれに直交した結合
コイルL1,2 を接続し、第3のコイルL3 をコイルL
1,2 に結合して両素子46,47の出力を合成するこ
とによって、両コイルの共通の軸に対して無指向性とす
ることができる。
【0049】図10は、本発明のさらに他の実施例にお
ける空中線素子の結合方法を示したものであって、5
1,52は図9(a)に示されたループ形空中線素子を
示しているが、図9(b)に示すループ形空中線素子の
場合も同様に構成することができる。
【0050】空中線素子51,52の出力は、それぞれ
トランス53,54を経て、結合器入力トランス55に
導かれる。入力トランス55は、2個の入力巻線を有
し、それぞれトランス53,54の出力側を接続すると
ともに、それぞれの入力巻線の中点を接地されるように
なっている。入力トランス55の出力巻線に発生した合
成出力は、図7に示された結合器の帯域通過フィルタ3
9に入力される。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
中線誘起電圧を増加することができる。すなわち、空中
線素子の形状を変更することによって(1)式に示され
るように空中線等価容量が変化し、結果的に誘起電圧を
増加させることができる。また、空中線素子を上下に有
するので、2倍の電圧を得ることができる。さらに結合
器内に増幅器を有するため、従来の結合回路の場合の入
出力間のインピーダンスマッチング損失,出力ケーブル
損失が軽減されるとともに、増幅器による利得向上の効
果が得られる。
【0052】また本発明によれば、受信空中線近傍での
再輻射の影響を除去することができる。すなわち、受信
空中線素子を平面反射板の上下に配置したダイポール形
としたので、近傍の金属体からの受信電波の再輻射によ
る受信信号の位相の乱れを軽減することができる。
【0053】さらに本発明によれば、受信空中線の指向
特性を向上することができる。すなわち、受信空中線素
子を垂直に上下に配置したので、水平面内無指向性と、
垂直面内低仰角指向性が得られ、航空機等の移動体用と
して要求される理想パターンをほぼ満足することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】近傍の金属ワイヤによる再輻射を説明する図で
ある。
【図3】アンテナおよびワイヤの等価定数を示す図であ
る。
【図4】移動体に要求される理想的な空中線指向特性を
示す図であって、(a)は水平パターン、(b)は垂直
パターンを示す。
【図5】本発明の中・短波帯用受信空中線の指向特性の
例を示す図であって、(a)は水平パターン、(b)は
垂直パターンである。
【図6】本発明の中・短波帯用受信空中線の一実施例の
外観を示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面
図、(c)は側面図である。
【図7】本発明の中・短波帯用受信空中線の一実施例の
構造を示す図である。
【図8】結合器の電気的構成の一例を示す図である。
【図9】ループ形空中線素子の例を示す図であって、
(a)は単純なループ形空中線素子を示し、(b)は直
交形のループ形空中線素子を示す。
【図10】本発明のさらに他の実施例における空中線素
子の結合方法を示す図である。
【図11】従来の移動体における中・短波帯用受信空中
線の例を示す図であって、(a)は取り付け位置を示
し、(b)は水平パターン、(C)は垂直パターンであ
る。
【図12】従来の移動体における中・短波帯用受信空中
線の他の例を示したものであって、(a)は取り付け位
置を示し、(b)は水平パターン、(C)は垂直パター
ンである。
【符号の説明】 1,2 空中線素子 3 結合器 4 入力トランス 5 帯域通過フィルタ 6 信号増幅器 7 出力トランス 45,46,47 ループ状空中線素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に上下に配置された1対のパイ
    プ状の使用波長に対して非同調の空中線素子(1),
    (2)と、 該両空中線素子(1),(2)の対向する端部を接続さ
    れて両空中線素子(1),(2)の誘起電圧を合成する
    結合器(3)とを備えてなることを特徴とする中・短波
    帯用受信空中線。
  2. 【請求項2】 前記両空中線素子(1),(2)が、移
    動体の上部と下部に分離して設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の中・短波帯用受信空中線。
  3. 【請求項3】 前記結合器(3)が、両空中線素子
    (1),(2)の誘起電圧を合成する入力トランス
    (4)と、 該入力トランス(4)の出力を帯域制限する帯域通過フ
    ィルタ(5)と、 該帯域通過フィルタ(5)の出力を増幅する信号増幅器
    (6)と、 該信号増幅器(6)の出力をインピーダンス整合して出
    力ケーブルに結合する出力トランス(7)とを備えてな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の中・短波
    帯用受信空中線。
  4. 【請求項4】 前記空中線素子(1),(2)がループ
    状空中線素子(45または46,47)からなることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の中・短
    波帯用受信空中線。
JP1164092A 1992-01-27 1992-01-27 中・短波帯用受信空中線 Withdrawn JPH05206714A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520660A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レアード テクノロジーズ アーベー アンテナ装置及び該アンテナ装置を含む携帯無線通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520660A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レアード テクノロジーズ アーベー アンテナ装置及び該アンテナ装置を含む携帯無線通信装置

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