JPH052011A - たばこ煙分析システム - Google Patents

たばこ煙分析システム

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JPH052011A
JPH052011A JP31309491A JP31309491A JPH052011A JP H052011 A JPH052011 A JP H052011A JP 31309491 A JP31309491 A JP 31309491A JP 31309491 A JP31309491 A JP 31309491A JP H052011 A JPH052011 A JP H052011A
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Kazuo Izawa
和男 伊澤
Takeshi Sakaki
武志 榊
Yukio Sone
幸夫 曽根
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Takeshi Sasa
剛 佐々
Hisashi Saito
壽 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃焼直後のたばこの煙をそのまま分析できるシ
ステムを提供する。 【構成】たばこ煙分析システムは、喫煙器68と、たば
こ煙導入装置52と、ガスクロマトグラフ型たばこ煙分
析装置12、14とを具備する。たばこ煙導入装置52
は、キャリアガスラインと、これと置換可能な喫煙ライ
ンとを有する。上記キャリアガスラインの一方のポート
には不活性キャリアガス源54が接続され、他方のポー
トにはたばこ煙分析装置12、14が接続される。上記
喫煙ラインの一方のポートにはたばこ試料62が接続さ
れ、他方のポートには喫煙器68が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたばこ煙の分析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たばこの煙成分は蒸気相成分から中高沸
点成分、不揮発性成分に至るまで非常に広範囲にわたっ
ている。
【0003】現在、たばこの煙成分の内不揮発性成分以
外をガスクロマトグラフで分析するには、蒸気相成分と
中高沸点成分とに分けて、夫々分析している。何故な
ら、必要とされるガスクロマトグラフの分析用カラムの
設定条件が上記成分間で大きく異なるからである。例え
ば、中高沸点成分用に設定されたカラムで全たばこ煙を
分析した場合には、蒸気相成分に含まれる各成分間の分
離が不十分となり、これらの分析結果がリテンションタ
イムの初期においてピークが重複した状態で得られる
為、確実な分析を行うことができない。他方、蒸気相成
分用に設定されたカラムに全たばこ煙を通すと中高沸点
成分がカラム内に付着して、カラムを再使用不能として
しまう。
【0004】上述のような理由から、蒸気相成分はガラ
ス繊維フィルターを通過した煙をガスサンプラで直接ガ
スクロマトグラフに導入して分析している。また中高沸
点成分はガラス繊維フィルター上に捕集した煙凝集物を
有機溶剤等で抽出した後、ガスクロマトグラフで分析す
る方法が一般的に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の分析
方法にあっては、ガラス繊維フィルターを通過する蒸気
相成分の中でも比較的沸点の高いものは、そのかなりの
量がフィルターに捕集されてしまう問題がある。一方、
中高沸点成分の分析では、これをガラス繊維フィルター
に捕集する為、不安定である煙成分が変化する問題があ
る。
【0006】たばこの煙の分析においては、実際に喫煙
者の口中に入る状態の煙を、即ち燃焼直後の新鮮な状態
で分析するのが望ましいが、これまでこれを実現できる
分析システムはなかった。
【0007】本発明はかかる観点に鑑みてなされたもの
であり、燃焼直後のたばこの煙をそのまま分析できる分
析システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明たばこ煙分析システムにあっては、喫煙器と、た
ばこ煙導入装置と、ガスクロマトグラフ型たばこ煙分析
装置と、を具備するシステムであって、上記たばこ煙導
入装置は、キャリアガスラインと、上記キャリアガスラ
インと置換可能な喫煙ラインとを有することと、上記キ
ャリアガスラインの一方のポートには不活性キャリアガ
ス源が接続され、他方のポートには上記たばこ煙分析装
置が接続されることと、上記喫煙ラインの一方のポート
にはたばこ試料が接続され、他方のポートには喫煙器が
接続されることと、を特徴とする。
【0009】望ましい態様において、上記たばこ煙分析
装置は、不活性ガスをキャリアガスとしてたばこ煙を通
過させる第1サンプルガスラインと、第1サンプルガス
ラインに配設された中高沸点成分ガスクロマトグラフ分
析用第1カラムと、第1カラムの下流で第1サンプルガ
スラインに接続された第2サンプルガスラインと、上記
第2サンプルガスラインに配設された第1ディテクタ
と、上記第1ディテクタよりも上流で上記第2サンプル
ガスラインに接続された不活性ガス供給第1切替えライ
ンと、上記第2サンプルガスライン接続位置よりも下流
で上記第1サンプルガスラインに接続された不活性ガス
供給第2切替えラインと、第2切替えライン接続位置よ
りも下流で上記第1サンプルガスラインに配設された蒸
気相成分ガスクロマトグラフ分析用第2カラムと、上記
第2カラムの下流で上記第1サンプルガスラインに配設
された第2ディテクタと、を具備する。
【0010】ある態様において、上記たばこ煙分析装置
は、上記不活性ガス供給第1切替えラインの接続位置よ
りも下流で且つ上記第1ディテクタよりも上流で、上記
第2サンプルガスラインに配設された上記第2カラムと
圧損が等しい第3カラムを更に有する。
【0011】別の態様において、上記たばこ煙分析装置
は、上記不活性ガス供給第1切替えラインの接続位置よ
りも下流で且つ上記第1ディテクタよりも上流で、上記
第2サンプルガスラインに配設された中高沸点成分ガス
クロマトグラフ分析用第3カラムを更に有する。
【0012】
【作用】本発明に係るたばこ煙分析システムによれば、
たばこ煙はキャリアガスによって運ばれ、サンプルガス
としてたばこ煙分析装置内に導入される。
【0013】これに先立ち、第1切替えラインを開放
し、不活性ガスを導入させる。サンプルガスが第1カラ
ムで各成分に分離され、先ず蒸気相成分が第1カラムか
ら出てくる。この時点で、第2切替えラインは閉鎖され
ており、蒸気相成分はそのまま第1サンプルガスライン
を通って第2カラムに送られ、第2カラムで更に分離さ
れ、その分析結果が第2ディテクタで得られる。
【0014】第1カラムから中高沸点成分が出てくる時
点で、第1切替えラインは閉鎖され、第2切替えライン
から不活性ガスが導入される。従って、サンプルガスは
第2サンプルガスライン側に流れを変え、第1カラムで
分離された、或いは第3カラムで更に分離された中高沸
点成分の分析結果が第1ディテクタで得られる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るたばこ煙分析システムの
全体を示すダイアグラムである。たばこ煙分析装置は、
図2図示の如く、夫々公知の所定の機能(例えば加熱及
び温度制御機構等)を備えた2つのガスクロマトグラフ
(以下GCと省略する)12、14を具備し、両者は夫
々のライン22を繋ぐコネクタ16により接続される。
【0016】第1GC12には、不活性キャリアガス
(本実施例ではHe)と共にたばこ煙をサンプルガスと
して導入するスプリット/スプリットレス用インジェク
ションブロック18が配設される。インジェクションブ
ロック18から器内に第1サンプルガスライン22が延
設され、ここに先ず第1カラム24が配設される。第1
カラム24は中高沸点成分分析用に設定され、第1GC
は器内の温度制御機構(図示せず)を有する。
【0017】第1カラム24の下流で第1ライン22に
は第2サンプルガスライン26が接続される。第2ライ
ン26には圧力制御部材である第3カラム28が配設さ
れ、更に第3カラム28の下流で第2ライン26に第1
ディテクタ32が配設される。
【0018】第3カラム28は、分析用ではなく、後述
の態様でサンプルガスの流れを切替えた際に系内の流速
を一定に維持する為のものとすることができる。この場
合、第3カラム28は、後述の第2カラム38と圧損が
等しくなるように設定される。従って、図示のようなカ
ラムではなく、代わりに抵抗ライン部材(ミキシングが
起こらない)のような部材を使用することも可能であ
る。
【0019】第3カラム28はまた、中高沸点成分を更
に分離してその分析を容易にするためのものとすること
ができる。この場合第3カラム28としては中高沸点成
分ガスクロマトグラフ分析用カラムが使用される。
【0020】第3カラム28よりも上流で第2ライン2
6には不活性ガス(He)供給第1切替えライン34が
接続される。ライン34は所定のガス源(図示せず)に
接続され、ここに電磁バルブV3が介設される。
【0021】第2ライン26接続位置よりも下流で第1
ライン22には不活性ガス(He)供給第2切替えライ
ン36が接続される。ライン36は所定のガス源(図示
せず)に接続され、ここに電磁バルブV4が介設され
る。
【0022】第2切替えライン36接続位置よりも下流
で、第1GC12のライン22は、コネクタ16によっ
て第2GC14のライン22と連結される。
【0023】第2GC14には第2カラム38が配設さ
れる。第2カラム38は蒸気相成分分析用に設定され、
第2GC14は器内の温度制御機構(図示せず)を有す
る。更に、第2カラム38の下流で第1ライン22には
第2ディテクタ42が配設される。
【0024】第1GC12のインジェクションブロック
18には、機器外部に、たばこ煙導入装置52がライン
56を介して接続される。図3は導入装置52を示す縦
断側面図であり、図4はその平面図である。
【0025】導入装置52は、フレーム82に取付けら
れた円筒状の外筒84と、外筒84内に保持された回転
子86とを含む。外筒84の上部及び下部は、外筒84
に捩子止めされた天板88、底板92により夫々閉鎖さ
れる。天板88及び底板92と、外筒84及び回転子8
6との間にはシール用のパッキング94が配設される。
【0026】外筒84には、180°角度がずれた位置
に夫々ヒータ102及び温度センサ104が内蔵され
る。ヒータ102及び温度センサ104は、図1図示の
如く、導入装置52外の温度調整器58に接続される。
【0027】回転子86には軸方向に延びる2つの同寸
法の貫通孔96、98が形成される。両孔96、98
は、回転子86において同一半径上で且つ90°角度が
ずれた位置に配置される。また天板88及びこれに隣接
するパッキング94には、通常時貫通孔96に整一する
ポート96sと貫通孔98に整一するポート98sとが
形成される。他方、底板92及びこれに隣接するパッキ
ング94には、通常時貫通孔96に整一するポート96
dと貫通孔98に整一するポート98dとが形成され
る。
【0028】天板88のポート96sはキャリアガスラ
イン54bに接続され、底板92のポート96dは第1
GC12のインジェクションブロック18に連通するラ
イン56に接続される。キャリアガス(本実施例ではH
e)は、図1図示の如く、ガス源からライン54によっ
て引かれ、3方電磁バルブV1において、ライン54
a、54bに分岐される。ライン54aはインジェクシ
ョンブロック18に直接接続され、他方ライン54bは
上述の如くポート96sに接続される。
【0029】天板88のポート98sは吸入ホルダ64
に接続され、底板98dは喫煙器68に連通するライン
66に接続される。ホルダ64には、図1図示の如く、
たばこ試料62が取付けられる。
【0030】回転子86の軸シャフト72は上部側にお
いて、空圧式アクチュエータ74の回転シャフトと一体
化される。アクチュエータ74に対しては、公知の態様
で加圧エアライン76a、76bが接続され、ラインの
いずれかを使用することによりシャフトの回転方向を選
択できるようになっている。本実施例において、アクチ
ュエータ74は、下記の態様で90°の角度範囲におい
て導入装置52の回転子86を両方向に回転させる。加
圧エアは、エア源からライン76により引かれ、3方電
磁バルブV2において、ライン76a、76bに分岐さ
れる。
【0031】例えば、図4図示の状態において、ライン
76aを介して加圧エアがアクチュエータ74に供給さ
れると、アクチュエータ74は回転子86を図4中矢印
A方向に回転させる。従って、回転子86の貫通孔98
はポート96s、96dと整一し、これらポート96
s、96dに接続されたライン54b、56と連通す
る。この操作により、ホルダ64及び喫煙器ライン66
と整一していた前段階で貫通孔98に充満したたばこ煙
は、ライン54b、56を通るキャリアガス(He)と
共に第1GC12のインジェクションブロック18に導
入される。またこの状態から逆に、ライン76bを介し
て加圧エアがアクチュエータ74に供給されると、アク
チュエータ74は回転子86を図4中矢印B方向に回転
させ、元の位置に復帰させる。
【0032】バルブV1、V2及び喫煙器68の制御
は、コントローラ44のイベントプログラムによって行
なわれ、その動作信号はリレーボックス46を介して送
信される。またバルブV3、V4の制御はGC12に内
蔵された制御機構のイベントプログラムにより行われ
る。GC12、14の制御機構はコントローラ44と連
動する。
【0033】次に上記システムの作動の概要を説明す
る。
【0034】先ず、GC12、14の昇温プログラムを
スタートさせる(初期設定温度(例えば40℃)が得ら
れていることを条件として)。また、たばこ試料62
は、導入装置52を通さない状態で、喫煙器68(或い
は別設の喫煙器)に取付け、喫煙器を始動すると共に、
たばこ試料62に着火する。
【0035】たばこ試料62は、所定のパフ回数目(例
えば5回目)の喫煙時に先立ち、導入装置52上部のホ
ルダ64に移設し、図1図示の状態とする。そして、喫
煙器68によって、所定の回数目の喫煙の煙のみを導入
装置52の貫通孔98内に充満させるようにする。
【0036】他方、キャリアガス(He)は、最初は導
入装置52を通さず、ライン54aを介して直接インジ
ェクションブロック18に流しておく。そして上述の如
く、たばこ試料62の所定の回数目の喫煙時に先立ち、
バルブV1を切替え、キャリアガスをライン54bか
ら、導入装置52の貫通孔96、ライン56を介してイ
ンジェクションブロック18に流す。
【0037】また、上記バルブV1の切替えと同時期
に、バルブV3を開放、バルブV4を閉鎖状態とし、ラ
イン34から第1GC12の第1ライン22内に、He
ガスを導入する。これによって、サンプルガスが第2G
C14内の第2カラム38まで流れるように設定され
る。
【0038】ここで、所定の回数目の喫煙を行い、導入
装置52の貫通孔98をたばこ煙で充満させる。そし
て、バルブV2を切替え、アクチュエータ74によっ
て、導入装置52の回転子86を、図4中矢印A方向に
回転させる。これによって、貫通孔98がキャリアガス
のライン54bと連通し、貫通孔98内部のたばこ煙が
キャリアガスに運ばれて第1GC12の第1ライン22
内に導入される。この時の各ガスの流れを、図2中に白
抜きの矢印で示す。
【0039】所定量のたばこ煙が第1GC12内に導入
された後、バルブV1を切替え、キャリアガスが再びラ
イン54aを介して直接インジェクションブロック18
に流れるようにする。この直後にバルブV2を切替え、
アクチュエータ74によって回転子86を図4中矢印B
方向に回転させ、回転子86を図4図示の元の位置に復
帰させる。
【0040】続いて、ホルダ64にたばこを取付けるこ
となく、喫煙器68によって空喫煙を行い、回転子86
のたばこ煙用の貫通孔98の洗浄を行う。
【0041】第1GC12内において、サンプルガス
は、中高沸点成分分析用の第1カラム24によって分離
され、先ず、その蒸気相成分がカラム24から出てく
る。この蒸気相成分は、第2GC14内において、第2
カラム38で更に明確に分離され、その分析結果が第2
ディテクタ42によって得られる。
【0042】しかし、第2GC14の第2カラム38
は、蒸気相成分用途設定されている為、蒸気相成分に続
いてカラム24から出てくる中高沸点成分を第2カラム
38に流すことはできない。これは前述の如く、中高沸
点成分がカラム38内に付着して、カラムを再使用不能
としてしまうからである。
【0043】従って、第1カラム24から中高沸点成分
が出てくる時点(例えば予備テストでトルエンが出てく
る時間を測っておき)で、バルブV3を閉鎖、バルブV
4を開放状態に切替え、ライン34に代え、今度はライ
ン36から第1ライン22内に、Heガスを導入する。
この操作により、サンプルガスは、ライン36からの導
入Heガスの流れに従って流れを変え、第2ライン26
に流れるようになる。そして、サンプルガスは第3カラ
ム28を通り、中高沸点成分の分析結果が第1ディテク
タ32によって得られる。この時の各ガスの流れを図2
中に黒塗りの矢印で示す。
【0044】なお、第1ディテクタ32によって得られ
る中高沸点成分の分析結果は、第3カラム28が圧力制
御専用として設定されている場合は、第1カラム24で
分離されたままの状態のものであり、また第3カラム2
8が中高沸点成分分析用として設定されている場合は、
第3カラム28で更に明確に分離された状態のものとな
る。 [具体例1]図1に示すシステムを、以下に述べる諸条
件に設定し、たばこ煙の分析実験を行った。使用したガ
スクロマトグラフは島津製作所製GC−14A(FID
付)で、これを第1及び第2GC12、14として、表
1及び表2に示す条件に設定した。
【0045】バルブV1、V2及び喫煙器68の制御
は、コントローラ44のイベントプログラムによって行
い、その動作信号はリレーボックス46を介して送信し
た。他方、バルブV3、V4の制御はGC12に内蔵さ
れた制御機構のイベントプログラムにより行った。導入
装置52は予め200℃に温度設定した。
【0046】喫煙器68としては、少なくとも標準喫煙
条件の1分間隔で、2秒間、35ml/回の周期で喫煙
を繰返すことのできる機構を有するものを使用した。
【0047】使用したコントローラ44は島津製作所製
C−R4Aで、GC12及び14から得られたデータを
処理、記憶する機能を有し、イベントプログラムによ
り、たばこ煙分析システムを制御するものである。
【0048】また表3に、第5回目の喫煙時で、2秒間
の後半のたばこ煙の一部を第1及び第2GC12、14
へ導入して分析した時のタイムプログラムを示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】 [具体例2]表4及び表5に示す相違点を除き、具体例
1と同一仕様で図1に示すシステムを設定し、たばこ煙
の分析実験を行った。タイムプログラムは具体例1と同
じで表3に示す通りである。
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【発明の効果】本発明に係るたばこ煙分析システムによ
れば、燃焼直後のたばこの煙の蒸気相成分と中高沸点成
分とを同時に、実際に喫煙者の口中に入る新鮮な状態で
GCを用いてそのまま分析できる。ここで、従来のよう
にたばこ煙をガラス繊維フィルターで濾過し、中高沸点
成分をフィルター上に捕集すると共に、蒸気相成分を通
過させることにより、成分分離を行う必要はなくなる。
従って、これらに伴う面倒な手続きは不要となり、ま
た、フィルター上に蒸気相成分が一部捕集されること及
び中高沸点成分の再揮発時の変質等による分析精度の低
下も防止することができるようになる。
【0055】蒸気相成分分析用カラムに対するサンプル
ガス流の切替えは、不活性ガス流の切替えによって行っ
ている為、カラム内のサンプルガス流の流速を連続的に
且つ一定に維持することができる。これに対して、サン
プルガス流の切替えを、3方バルブのような手段を用い
て直接行おうとしても、カラム内のサンプルガス流の流
速が変化したり、バルブ内での混合及び吸着がある為、
正確な分析ができなくなる。
【0056】また、ライン切替え式の導入装置によりた
ばこの煙を導入する為、所定回数目の喫煙時の煙のみ
を、確実に分析できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るたばこ煙分析システムの全体を示
すダイアグラム
【図2】たばこ煙分析装置内におけるガスフローを示す
ダイアグラム
【図3】導入装置を示す縦断側面図
【図4】導入装置を示す平面図
【符号の説明】
12、14…GC、22、26…サンプルガスライン、
24、28、38…カラム、32、42…ディテクタ、
34、36…不活性ガスライン、44…コントローラ、
46…リレーボックス、52…導入装置、58…温度調
整器、62…たばこ試料、68…喫煙器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根 幸夫 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内 (72)発明者 高橋 秀樹 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内 (72)発明者 佐々 剛 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内 (72)発明者 齋藤 壽 東京都調布市柴崎1−63−1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 喫煙器と、たばこ煙導入装置と、ガスク
    ロマトグラフ型たばこ煙分析装置と、を具備するたばこ
    煙分析システムであって、上記たばこ煙導入装置は、キ
    ャリアガスラインと、上記キャリアガスラインと置換可
    能な喫煙ラインとを有することと、上記キャリアガスラ
    インの一方のポートには不活性キャリアガス源が接続さ
    れ、他方のポートには上記たばこ煙分析装置が接続され
    ることと、上記喫煙ラインの一方のポートにはたばこ試
    料が接続され、他方のポートには喫煙器が接続されるこ
    とと、を特徴とするたばこ煙分析システム。
  2. 【請求項2】 上記たばこ煙分析装置が、不活性ガスを
    キャリアガスとしてたばこ煙を通過させる第1サンプル
    ガスラインと、第1サンプルガスラインに配設された中
    高沸点成分ガスクロマトグラフ分析用第1カラムと、第
    1カラムの下流で第1サンプルガスラインに接続された
    第2サンプルガスラインと、上記第2サンプルガスライ
    ンに配設された第1ディテクタと、上記第1ディテクタ
    よりも上流で上記第2サンプルガスラインに接続された
    不活性ガス供給第1切替えラインと、上記第2サンプル
    ガスライン接続位置よりも下流で上記第1サンプルガス
    ラインに接続された不活性ガス供給第2切替えライン
    と、第2切替えライン接続位置よりも下流で上記第1サ
    ンプルガスラインに配設された蒸気相成分ガスクロマト
    グラフ分析用第2カラムと、上記第2カラムの下流で上
    記第1サンプルガスラインに配設された第2ディテクタ
    と、を具備する請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 上記たばこ煙分析装置が、上記不活性ガ
    ス供給第1切替えラインの接続位置よりも下流で且つ上
    記第1ディテクタよりも上流で、上記第2サンプルガス
    ラインに配設された圧力制御部材を更に有する請求項2
    記載のシステム。
  4. 【請求項4】 上記圧力制御部材が、上記第2カラムと
    圧損が等しい第3カラムからなる請求項3記載のシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記たばこ煙分析装置が、上記不活性ガ
    ス供給第1切替えラインの接続位置よりも下流で且つ上
    記第1ディテクタよりも上流で、上記第2サンプルガス
    ラインに配設された中高沸点成分ガスクロマトグラフ分
    析用第3カラムを更に有する請求項2記載のシステム。
JP31309491A 1990-11-30 1991-11-01 たばこ煙分析システム Expired - Fee Related JPH076961B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-338648 1990-11-30
JP33864890 1990-11-30

Publications (2)

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