JPH0519954A - 光学式座標情報出力装置 - Google Patents

光学式座標情報出力装置

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JPH0519954A
JPH0519954A JP3171361A JP17136191A JPH0519954A JP H0519954 A JPH0519954 A JP H0519954A JP 3171361 A JP3171361 A JP 3171361A JP 17136191 A JP17136191 A JP 17136191A JP H0519954 A JPH0519954 A JP H0519954A
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JP
Japan
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light receiving
optical signal
moving body
output
signal
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Application number
JP3171361A
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English (en)
Inventor
Hiroto Shimizu
博人 志水
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光信号の授受により絶対座標位置情報を得られ
るようにして、操作テーブル上を移動して位置を指示す
る移動体から接続コードをなくす。 【構成】移動体11に設けた赤外線発光素子から赤外線
信号を発光させ、操作テーブル12側に設けたX受光部
13,Y受光部14で受光する。X受光部13及びY受
光部14は、光学レンズとCCDイメージラインセンサ
を備え、上記赤外線信号の結像点に一致するCCDイメ
ージラインセンサの任意の画素で受光した赤外線を光電
変換し、結像位置情報として信号処理回路15に出力す
る。信号処理回路15及び演算回路16は、入力される
結像位置情報に基づき、上記移動体11の座標位置を演
算により求め、その座標位置を示す情報を外部に出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パソコン,オフィスコ
ンピュータ,ワークステーション等の各種コンピュータ
に座標情報を入力する装置として使用される座標情報出
力装置に係り、特に座標位置等の検出を光学的に行う光
学式座標情報出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーソルの表示位置や移動方向、
さらには図形描画処理における図形の形状,表示位置,
移動方向等を指示するための位置,座標データを、パソ
コン,オフィスコンピュータ,ワークステーション等の
各種コンピュータに入力する装置として、マウス,ディ
ジタイザ,タブレット等のポインティングデバイスが知
られている。これらは、ユーザの操作に応じて、二次元
上のX軸方向,Y軸方向の相対移動座標或いは絶対座標
を示す情報を生成するものであって、それらの座標情報
に基づいて、カーソルの表示位置,メニュー,アイコン
等の選択が行われる。
【0003】上記マウスは、手に握られる程度の大きさ
で、通常2乃至3個の押しボタンスイッチを有し、パソ
コン,オフィスコンピュータ,ワークステーション等の
コンピュータの入出力インターフェース部分にコード接
続されて使用される。このマウスは、机上で前後左右に
摺動させることにより、LCD(液晶表示装置)やCR
Tディスプレイ等の表示装置の表示画面上のカーソルを
移動させることができ、所望のメニュ,アイコンにカー
ソルを重ね合わせて、マウスの上面に設けられた押しボ
タンスイッチをクリックもしくはダブルクリック操作す
ることにより、上記所望のメニュー,アイコンが選択さ
れるデバイスである。
【0004】このマウスには、移動量の検出方式により
機械式と光学式がある。機械式マウスは、その底面に、
机の上面に接触しながらの前後左右の摺動に応じて回転
するボール(球体)、さらに、このボールの移動に伴っ
て、回転しボールの直交する2方向の回転成分を取り出
すローラ(車輪)が設けられている。そして、このロー
ラの回転量を、その回転軸に接続されたシャフトエンコ
ーダにより電気パルスに変換して、パソコン,ワークス
テーション等のコンピュータに出力するようになってい
る。そして、コンピュータ側では、上記電気パルスを計
数することによって、マウスの移動量を求め、その移動
量に応じて、画面上のカーソルを移動させる。一方、光
学式マウスは、規則的な模様の描かれた板面(マウスパ
ッド)上に光を当てながら操作するもので、マウス内部
に設けられた受光センサで反射光の断続的な変化を検出
し、その受光センサから出力される反射光の変化に対応
する電気パルスを計数して移動量を検出するものであ
る。両者のマウスとも、カーソルが画面上の所定位置に
移動したとき所定の押しボタンスイッチをクリック操作
することにより、カーソルに指示されている画面上の任
意のメニュの選択、または図形の表示位置(円の中心や
矩形の端点等)の指定等を行うことができるようになっ
ている。
【0005】また、CAD(Computer Aided Design)等
の対話型設計システムにおいては、座標入力装置とし
て、上記マウスの代わりにディジタイザまたはそれを小
型化したタブレット等が用いられる。これらの装置は、
主として、ユーザが自分で準備した手書きの図面の座標
情報等をコンピュータに入力するために使用されるもの
であり、図面を固定する平板上の入力パネルと、上記入
力パネル上に固定されたスタイラス(stylus) と呼ばれ
るペン形状のポインタまたはカーソルと呼ばれる十字線
を彫り込んだ透明板のポインタで図面上の入力したい位
置を指示することにより、その指示された位置の座標情
報を、接続コードを介しパソコン,ワークステーション
等のコンピュータに出力する。
【0006】このディジタイザやタブレットは、電磁誘
導方式により位置検出を行うものが多く、この電磁誘導
方式は、例えば、上記スタイラスのペン状の先端にフェ
ライトコアを組み込み、さらに操作テーブル内部に電極
線をX軸,Y軸方向に多数埋め込み、上記フェライトコ
アにパルスまたは交流電流を流したとき上記電極線に流
れる誘導電流を検出して、操作テーブル上で指示された
図面の入力位置座標を求める方式である。この方式以外
にも、高入力インピーダンスの検出ペンを用いて、操作
テーブル内部に埋設された電線に印加されるパルス列を
静電容量結合によって検出する静電型の検出方式のもの
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記マウ
ス,ディジタイザ,タブレット等のポインティングデバ
イスは、いずれも、接続コードを介して、検出した位置
座標を出力するような構成となっていたため、接続コー
ドは必要不可欠であった。このため座標位置情報を入力
する際、上記接続コードが、ユーザの操作の妨げになる
場合が多かった。
【0008】また、マウスはその底面に、回転するボー
ルや回転ローラ等の機構部が必要とされ、さらにディジ
タイザやタブレットは操作テーブル内部に電極線を多数
埋め込む必要があるため、構成が複雑となり、生産効率
が悪く、耐久性も低いという欠点があった。
【0009】また、マウスには通常2乃至3個の押しボ
タンスイッチが設けられるが、スイッチ数を増やすと電
気的な結線が増加するため、コンピュータに接続するた
めのコネクタの接点数も増加してしまうという欠点もあ
った。
【0010】そして、さらに、電気パルス等により位置
検出を行っているために、外部の電磁ノイズや接続コー
ドを介して入力される電源によるノイズ等によって誤動
作する場合があり、信頼性も十分とはいえなかった。
【0011】これは、有線信号により位置情報の出力を
行っていること、さらに各スイッチ毎に個別の信号線を
介して、操作信号を出力しているようにしていることが
原因である。
【0012】してみれば、接続コードが不要となる光信
号の授受により位置情報を得ることができるようにし、
それに加えて操作される各スイッチ毎に、上記光信号に
対し異なる変調を施した後、外部出力するようにすれ
ば、接続コードが不要となり、操作性が向上すると共
に、情報処理装置に接続されるコネクタの接点数をより
少なくでき、さらに、外部の電磁ノイズにも強い高信頼
性の座標情報出力装置を得ることができ、さらには操作
されたスイッチの検出も可能になるものと考えられる。
【0013】本発明の第1の課題は、光信号の授受によ
り位置情報を得ることができるようにすることであり、
第2の課題は、上記に加えて、操作される各スイッチ毎
に上記光信号に対し、異なる変調を施して外部出力でき
るようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の手段は次の
通りである。発光手段1a(図1のブロック図参照、以
下同じ)は、例えば操作テーブルの平面上での位置を指
示する移動体1に内設され、座標位置検出のための光信
号を発光する。受光手段2は、操作テーブル側に設けら
れ、発光手段1aから発光される光信号を受光し、その
光信号に対応する電気信号を出力する。この受光手段2
は、例えば光学レンズとラインセンサを備え、前記発光
手段から発光される光信号を、前記光学レンズにより集
光して前記ラインセンサの任意の光電変換画素に照射さ
せ、その光電変換画素により受光する光信号を光電変換
し電気信号として出力する。上記ラインセンサとして
は、CCD(Charge Coupled Device)型、MOS(Meta
l Oxide Semiconductor)型等の光電変換を行うイメージ
センサから成る。演算手段3は、受光手段2から出力さ
れる前記電気信号に基づき、例えば、上記操作テーブル
の平面上における移動体1の現在の座標位置を示す情報
を演算し出力する。第2の発明の手段は次の通りであ
る。発光手段5a(図2のブロック図を参照、以下同
じ)は、例えば、操作テーブルの平面上での位置を指示
する移動体5に内設され、座標位置検出のための光信号
を発光する。光信号変調手段6は、移動体5に設けられ
た各スイッチ5bが操作される毎に、発光手段5aから
発光される上記光信号が、操作されたスイッチ5b毎に
異なって変調出力されるように制御する。受光手段7
は、例えば、上記操作テーブル側に設けられ、発光手段
5aより発光され光信号変調手段6によって変調された
光信号を受光し、その光信号に対応する電気信号を出力
する。該受光手段7は、例えば、光学レンズとラインセ
ンサを備え、前記発光手段から発光される光信号を、前
記光学レンズにより集光して前記ラインセンサの任意の
光電変換画素に照射させ、その光電変換画素により、受
光した光信号を電気信号に変換して出力する。演算手段
8は、受光手段7から出力される電気信号に基づき、操
作テーブルの平面上での移動体の座標位置を演算し出力
する。
【0015】
【作用】第1の発明の手段の作用は次の通りである。移
動体1に内設される発光手段1aから発光される座標位
置検出のための光信号は、操作テーブル側に設けられる
受光手段2で受光されて光電変換され、上記光信号に対
応する電気信号が演算手段3に出力される。演算手段3
は、入力された受光信号に基づき、操作テーブルの平面
上での移動体の座標位置を演算し、その座標位置を示す
情報を外部に出力する。したがって、第1の発明におい
ては、光信号の授受により座標位置情報を得ることがで
きる。第2の発明の手段の作用は次の通りである。移動
体5に内設される発光手段5aから発光される座標位置
検出のための光信号は、移動体5に設けられた何れかの
スイッチが操作されると、その操作されたスイッチに予
め割り当てられた変調方式で光信号変調手段6により変
調された後、外部に発光される。そして、その変調され
た光信号は、操作テーブル側に設けられる受光手段7で
受光され、対応する変調がなされた電気信号が演算手段
8に出力される。演算手段8は、入力される電気信号に
基づき、例えば、上記操作テーブルの平面上での移動体
5の現在の座標位置を演算し、その座標位置を示す情報
を外部に出力する。この作用において、上記変調方式
は、例えば周波数変調であり、各スイッチ毎に異なる変
調周波数が割り当てられる。また、上記第1の発明とほ
ぼ同様な作用により、操作テーブルの平面上での移動体
の座標位置が求められ、その座標位置を示す情報が、演
算手段8から外部に出力される。したがって、第2の発
明においては、上記第1の発明の作用効果に加えて、操
作される各スイッチ毎に、上記光信号に対し、異なる変
調を施した後外部出力ができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図3乃至図7を参照しながら
説明する。図3は、座標情報出力装置のシステム構成を
示す図である。
【0017】同図において、移動体11は、操作テーブ
ル12上の移動可能領域12a内の二次元平面を移動
し、該平面上での位置を指示するもので、停止位置が、
パソコン,ワークステーション等の画面上におけるカー
ソル表示位置となる。この移動体11内には、特に図示
していないが、遠赤外線発光ダイオード等から成る無指
向性の赤外線を発光する赤外線発光素子が設けられてお
り、この赤外線発光素子は、移動体11内に内蔵された
電源(通常、電池等)により駆動される。
【0018】また、操作テーブル12上の、上記移動体
11の移動可能領域12a外には、X座標検出用のX受
光部13及びY座標検出用のY受光部14が設けられて
いる。
【0019】X受光部13は、図4に示すように、レン
ズ(光学レンズ)13a及びCCDイメージラインセン
サ13bを備えており、CCDイメージラインセンサ1
3bの受光面13cは、上記レンズ13aの中心からそ
のレンズ13aの焦点距離fだけ離れた位置に配設され
ている。そして、移動体11の赤外線信号発光位置を位
置指定点Sとした場合、その位置指定点Sから発光され
る赤外線信号Lは、レンズ13aを経て受光面13c上
の結像点13e、即ちレンズ13の光軸13dから距離
xだけ離れた位置に結像する。
【0020】一方、特に図示しないがY受光部14も、
上記X受光部13と同様な配置構成のレンズ及びCCD
イメージラインセンサから成っている。そして、上記位
置指定点Sから発光される赤外線信号Lは、上記レンズ
を経て上記CCDイメージラインセンサの受光面上の結
像点14e、即ち上記レンズの光軸14dから距離yだ
け離れた位置に結像する(図5参照)。
【0021】また、X受光部13及びY受光部14は、
各々のレンズの中心軸が、それぞれ操作テーブル12上
の平面に設定される直交X−Y座標系のX−基準軸,Y
−基準軸に一致するように配置されている(図4及び図
5参照)。
【0022】図5は、本実施例における座標位置情報検
出の原理を説明する図である。同図に示すように、上記
位置指定点Sより発光される赤外線信号はX受光部13
のCCDイメージラインセンサ13bの結像点13e及
びY受光部14のCCDイメージラインセンサの結像点
14eに結像する。ここで、レンズ及びCCDイメージ
ラインセンサは図示を省略しているが、レンズの光軸1
3d,14dは、上記X−基準軸,上記Y−基準軸と平
行、かつそれぞれ上記X−基準軸,上記Y−基準軸より
水平方向,垂直方向にDの距離だけ離れて配設されてい
る。
【0023】そして、X受光部13,Y受光部14に入
射し結像した赤外線信号Lは、各々のCCDイメージラ
インセンサの結像点に一致する画素に電荷を生じさせ、
生じた電荷はCCDイメージラインセンサ中を順次転送
される。即ち、移動体11の赤外線発光素子から発光さ
れる赤外線信号Lは、X受光部13,Y受光部14のC
CDイメージラインセンサ上の結像点13e,14eに
一致する画素で電荷に変換され、順次読み出しによる電
気的走査により、上記結像点13e,14eの各レンズ
の中心からの距離x,yと相関関係にある結像位置情報
(上記光電変換が行われた画素の位置情報)として信号
処理回路15(図3参照)に出力される。
【0024】再び、図3に戻り説明すると、信号処理回
路15は、上記X受光部13,Y受光部14から、各々
入力される距離x,yと相関関係にある結像位置情報を
基に、上記結像点13e,14eの各レンズの中心から
の距離x,yの値を求め演算回路16に出力する。
【0025】演算回路16は、例えば、マイクロプロセ
ッサから成り、信号処理回路15で求められた距離x,
yの数値から、操作テーブル12上の平面上に設定され
たX−基準軸,Y−基準軸で形成される直交X−Y座標
系における移動体11の絶対座標位置を算出する。そし
て、演算回路16は入出力インターフェースを介してパ
ソコン,オフィスコンピュータ,ワークステーション等
のホストコンピュータのCPUの入力ポートに、上記算
出した移動体11の絶対座標位置情報を出力する。
【0026】次に、上記座標情報出力装置の一実施例の
動作を図5を参照しながら説明する。移動体11(図示
していない)内に設けられている赤外線発光素子(位置
指定点S)から発光される赤外線信号LはX受光部13
のCCDイメージラインセンサ13bの結像点13e及
びY受光部14のCCDイメージラインセンサの結像点
14eに結像する。上述のように、光軸13d,14d
はX−基準軸,Y−基準軸から各々水平方向,垂直方向
に距離Dだけ離れた位置にあり、また結像点13eはX
−基準軸から距離f(レンズの焦点距離)及び光軸13
dから距離xだけ離れた位置にあり、さらに結像点14
eはY−基準軸から距離f(レンズの焦点距離)及び光
軸14dからyだけ離れた位置にある。
【0027】今、位置指定点Sが、光軸13dから水平
方向に距離a且つ光軸14dから垂直方向に距離b離れ
た位置にあるとすると、相似の関係から、各々の距離
a,b,x,y,f,Dの間に、
【0028】
【数1】
【0029】という関係式が成立する。式(1)を変形
すれば
【0030】
【数2】
【0031】となる。さらに、式(2)のa,bにおい
て、他方の変数a,bが消去されるように展開すると、
【0032】
【数3】
【0033】となる。式(3)において、fはレンズの
焦点距離、Dは光軸13d,光軸14dとX−基準軸,
Y基準軸との間の距離であり、各々定数であるから、距
離a,bは距離x,yの値により決定される。距離x,
yの値は、前述したように、信号処理回路15で求めら
れる。そして、演算回路16により、上記距離x,yの
値と定数D,fの値を用いて、式(3)で示される演算
を行い、a,bを求めた後、移動体11の操作テーブル
12の平面上における座標位置情報(D+a,D+b)
を求める。求められた座標位置情報(D+a,D+b)
は、図示しないパソコン,ワークステーション等に出力
される。
【0034】本実施例は、このように、操作テーブル1
2上の平面を移動しその平面上での位置を指示する移動
体11の位置を、光信号の授受により光学的に検出す
る。このため、従来のマウスやディジタイザ等で必要で
あった接続コードが不要となっている。
【0035】ところで、位置指定点Sは移動体11の移
動に従って変化する。そのため、各受光部13,14の
レンズの焦点距離fが固定であると、焦点ズレ(いわゆ
るピントズレ)を起こす。この場合、図6に示すように
(X受光部13を例にとる)、受光面13c上には、光
信号Lのスポット像の直径dが拡大された焦点のボケた
像が結像される。この場合には、CCDイメージライン
センサ13bの上記スポット像の直径dの範囲内にある
複数の画素で電荷が生ずる。この場合、各画素で発生す
る電荷量は受光する光の強弱に対応するので、信号処理
回路15はX受光部13,Y受光部14から入力される
結像位置情報において、最も大きな電気信号に対応する
画素の位置x′を検出する方法や、上記直径dを求め、
その直径dからボケた像の中心値x′を算出する等の方
法により上記中心値x′(及び中心値y′)を、高い精
度で検出できる。
【0036】次に、第2の座標位置情報出力装置の一構
成例について説明する。特に図示してはいないが、この
実施例においては、図3に示す構成にさらに後述する押
ボタンスイッチ11a,11b,11cの押下に対応し
て作動する信号変調回路及び検出回路が設けられる。
尚、上記第1の実施例と同一部材には同一符号を付して
重複説明を省略する。
【0037】移動体11内には、特に図示していない
が、上記赤外線発光素子が設けられると共に、その赤外
線発光素子から出力される赤外線信号を、複数種類の周
波数のパルス状の光信号に変調する光信号変調回路が設
けられている。そして、この光信号変調回路も、移動体
11内に内蔵される電源(通常、電池等)により駆動さ
れる。
【0038】また、移動体11には、押下されたとき、
上記光信号変調回路の制御によりそれぞれ異なる周波数
のパルス状赤外線信号が出力される3個の押ボタンスイ
ッチ11a,11b,11cが備えられている(図3参
照)。
【0039】上記光信号変調回路は、押ボタンスイッチ
11a,11b,11cの何れかが押下げられると、赤
外線発光素子から出力される出力一定の赤外線信号に対
しそれぞれ異なる周波数変調を行う。即ち、電源を入れ
た場合に赤外線発光素子から出力される赤外線信号は、
図7(a)に示す出力一定の信号であるが、光信号変調
回路は、押ボタンスイッチ11aが押下げられると図7
(b)に示すように周波数faのパルス光信号に周波数
変調し、押ボタン周波数11bが押下げられると図7
(c)に示すように、さらに2倍の周波数fb(=2f
a)のパルス光信号に周波数変調する。また、図示して
はいないが、押ボタンスイッチ11cが押下げられた場
合も、上記周波数fa,fbとは異なる周波数のパルス
光信号に変換する。
【0040】これらの周波数変調された光パルス信号
は、X受光部13,Y受光部14のCCDイメージライ
ンセンサで受光され、CCDイメージラインセンサ上の
結像点13e,14eに一致する画素で変調周波数(f
a,fb)に対応する周波数の電気パルス信号に光電変
換される。この電気パルス信号は、所定周期毎の電気的
走査により、結像位置情報として光信号処理回路15に
出力され、光信号処理回路15及び演算回路16によ
り、上記第1実施例と同様にして、移動体11の座標位
置(D+a,D+b)の算出が行われる。
【0041】本実施例においては、X受光部13或いは
Y受光部14には上記信号処理回路15が接続されると
ともに、上記X受光部13及び上記Y受光部14から直
接に、パソコンやワークステーション等のCPUへ、上
記電気パルス信号が出力される。上記CPUは、X受光
部13或いはY受光部14で光電変換された電気パルス
信号を、所定周期でサンプリング入力し、例えば該入力
された電気パルス信号の単位時間あたりのパルス数を計
数することで、上記電気パルス信号の周波数を抽出し
て、押下げ操作された押ボタンスイッチが、押ボタンス
イッチ11a,11b,11c中のどれであったかを検
出する。
【0042】このように、第2の実施例においては、ホ
ストコンピュータ側で、移動体11の座標位置のみなら
ず、移動体11に設けられた押ボタンスイッチ11a,
11b,11cの押下げ操作も検出できる。したがっ
て、移動体11に設けられた押ボタンスイッチ11a,
11b,11cの操作により、画面上に表示されている
カーソルによって指示されているメニューの選択や画面
上の描画図形の基点の位置の指定等が可能となる。
【0043】尚、押ボタンスイッチ11a,11b,1
1cの押下操作の検出を、ホストコンピュータ側で行わ
ず、例えば信号処理回路15で行い、ホストコンピュー
タ側には、押下操作された押しボタンスイッチ(11
a,11b,11c)を示す情報のみを出力するような
構成としても良い。
【0044】このように、上記2つの実施例において
は、操作テーブル12上の平面を移動しその平面上での
位置を指示する移動体11の位置の検出、さらに、第2
実施例においては、スイッチ情報の検出を、光学的に行
うようにしたので、従来のマウスやディジタイザ等では
必要であった接続コードが、上記移動体11では不要に
なった。このことにより、従来のポインティングデバイ
スで問題となっていた接続コードが操作の妨げとなるこ
とが解消され、操作性が一段と向上する。また、従来の
マウスのように回転ローラ等の機械的な部品及び従来の
ディジタイザにおける操作テーブル内の多数の電極線等
を使用しないので、装置の構成が簡単となり製造工程数
が少なくなるので生産性が向上する。また、簡単な構成
なので、故障が少なく装置の寿命を伸ばすことができ、
さらに赤外線信号を用いるので、外部の電磁ノイズにも
強く、信頼性の点でも優れている。
【0045】尚、上記2つの実施例では、移動体11に
赤外線発光素子を内設する構成としているが、これに限
定されることなく、例えば、受光部に、受光素子のみな
らず発光素子を設け、移動体の表面を鏡面体に形成し、
上記発光素子から発光される光信号の上記鏡面体での反
射光を、受光部で受光するような構成としてもよい。こ
のような構成とすれば、移動体を極めて簡単な構成とす
ることができ、頻繁に使用される移動体の故障を、ほと
んどゼロにすることができる。さらに、Z軸方向にも受
光素子を備えるようにすれば、二次元の座標情報だけで
なく三次元の座標情報の発生も可能であり、三次元グラ
フィックス等に利用できる。また、使用する光信号も赤
外線信号に限定されることなく、様々な波長の光信号を
用いるようにしても良い。
【0046】ところで、上記第2の実施例では、移動体
11の押ボタンスイッチ(11a,11b,11c)を
押下操作した場合のみ、赤外線信号を周波数変調させる
ようにしているが、押ボタンスイッチ(11a,11
b,11c)を操作していない場合にも周波数変調を行
って、電源がオンとなっているときに所定周波数の光信
号を出力するようにすれば、消費電力を低減でき、移動
体11に内設される電源(通常,電池等)の小型化も可
能となる。尚、変調周波数は可能な限り高くすることに
より、電気的走査におけるサンプリング周波数を高める
ことができるので、移動体の移動情報が欠落する頻度も
減少でき、高い精度で位置情報を検出できると共に応答
性を向上させることができる。また、赤外光の変調は周
波数に限らず光強度,位相等であっても良い。
【0047】さらに、移動体に、例えば接触感知センサ
を設け、上記接触感知センサが移動体に対する接触を所
定時間以上感知しなかった場合には、自動的に上記発光
素子の発光を停止させるオートパワーオフ機構を設ける
ようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】第1の発明は、光信号の授受により座標
位置情報を得るようにしたので、接続コードが不要とな
り優れた操作性が得られると共に、コンピュータと接続
されるコネクタの接点数をより少なくでき、さらに外部
の電磁ノイズにも強い高信頼性の座標情報出力装置を得
ることができる。さらに、第2の発明においては、操作
される各スイッチ毎に、上記光信号に対し異なる変調を
施した後、外部出力するようにしたので、上記第1の発
明の効果に加え、操作されたスイッチを検出することも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のブロック図である。
【図2】第2の発明のブロック図である。
【図3】一実施例の座標情報出力装置のシステム構成を
示す図である。
【図4】X受光部の構成例を示す図である。
【図5】上記実施例における位置座標の算出の原理を説
明する図である。
【図6】焦点ズレが起きた場合の位置座標の算出の方法
を説明する図である。
【図7】押しボタンスイッチの押下操作に応じて出力さ
れる周波数変調された赤外線信号の波長を示す図であ
り、(a)は押下操作されていない場合、(b)は押し
ボタンスイッチ11aが押下操作された場合、(c)は
押しボタンスイッチ11bが押下操作された場合の波形
である。
【符号の説明】
1,5 移動体 1a,5a 発光手段 2 受光手段 3,8 演算手段 5 検出手段 5b スイッチ 6 光信号変調手段 7 受光手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座標位置検出のための光信号を発光する発
    光手段が内設された移動体と、 該発光手段から発光される光信号を受光し、その光信号
    に対応する電気信号を出力する受光手段と、 該受光手段から出力される前記電気信号に基づき、前記
    移動体の現在の座標位置を示す情報を演算・出力する演
    算手段と、 を有することを特徴とする光学式座標情報出力装置。
  2. 【請求項2】座標位置検出のための光信号を発光する発
    光手段を有する移動体と、 該移動体に設けられた各スイッチが操作される毎に、上
    記発光手段から発光される光信号が、前記操作されたス
    イッチ毎に異なって変調出力されるように制御する光信
    号変調手段と、 該光信号変調手段によって変調された光信号を受光し、
    その光信号に対応する電気信号を出力する受光手段と、 該受光手段から出力される電気信号に基づき、前記移動
    体の現在の座標位置を示す情報を演算・出力する演算手
    段と、 を有することを特徴とする光学式座標情報出力装置。
JP3171361A 1991-07-11 1991-07-11 光学式座標情報出力装置 Pending JPH0519954A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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