JPH05196021A - ねじ釘 - Google Patents

ねじ釘

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JPH05196021A
JPH05196021A JP935992A JP935992A JPH05196021A JP H05196021 A JPH05196021 A JP H05196021A JP 935992 A JP935992 A JP 935992A JP 935992 A JP935992 A JP 935992A JP H05196021 A JPH05196021 A JP H05196021A
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JP
Japan
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screw
cutting
spiral
fastening
fastening screw
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JP935992A
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Eiji Yamamoto
英二 山本
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Wakai and Co Ltd
Original Assignee
Wakai and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材に対して割れを生じさせることなく円滑
にねじ込むことができる。 【構成】 一方の端部が先鋭端部2となり、他端に頭部
3を有する胴部4の外周面に、締結用ねじ5とリード角
の大きい切削用螺旋6が設けられている。切削用螺旋6
は、締結用ねじ5よりも山の高さが低く、胴部4を木材
にねじ込んだとき、切削用螺旋6が胴部4と同等かそれ
よりも少し大きなリード孔を切削し、胴部進入時の摩擦
抵抗の発生を少なくし、円滑にねじ込めると共に、木材
に大きな圧力を加えることがなく、木材の割れを防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木材にねじ込んで固
定するねじ釘に関する。
【0002】
【従来の技術】木材に使用する従来のねじ釘は、一端に
先鋭端部と他端に頭部を有する胴部の外周面に先鋭端部
から頭部側に向けて連続する締結用ねじを設けた構造に
なっており、締結用ねじが一条のタイプ、同じく多条の
タイプ、高いねじ山と低いねじ山をもつ二条ねじタイプ
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のねじ釘は、削孔機能がないため、木材に対して
ねじ込むと、締結用ねじの螺入によって胴部が木材中に
圧入して行くことになり、このため木材に押し広げ力が
作用し、これが原因で木材に割れが発生しやすいという
問題がある。
【0004】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解決するため、ねじ込み時に木材の割れを防止すること
ができるねじ釘を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、一方の端部が先鋭端部となり、
他端に頭部を有する胴部の外周面に、締結用ねじと、こ
の締結用ねじよりも山の高さが低く、かつリード角の大
きい切削用螺旋とを設けた構成を採用したものである。
【0006】
【作用】胴部の外周面に締結用ねじと切削用螺旋を設け
たので、木材に対してねじ込むと、切削用螺旋が胴部よ
りも少し大きな削孔を形成し、その周面に締結用ねじが
螺入して行くため、胴部の進入時に木材に大きな押し広
げ力を与えることがなく、従って木材に割れを生じさせ
ることなくねじ込むことができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0008】図1(A)乃至(C)に示す第1の実施例
において、ねじ釘1は、一方の端部が先鋭端部2となり
他端に頭部3を有する胴部4の外周面に締結用ねじ5と
切削用螺旋6を設けて形成されている。
【0009】上記先鋭端部2は、長い円錐形となり、締
結用ねじ5は、先鋭端部2から始まって頭部3側に向か
い胴部4の中間に達する二条螺旋に形成されている。
【0010】切削用螺旋6は、先鋭端部2の外周面で、
先端から始まって胴部4に達する部分の範囲の間に設け
られ、その山の高さは締結用ねじ5のねじ山よりも低
く、かつリード角は大きく設定されている。
【0011】上記切削用螺旋6は図示の場合大きなリー
ド角で二条を設け、この螺旋6を設けた部分において締
結用ねじ5は切削用螺旋5と交差する部分が分断され、
締結用補助ねじ5aになっている。
【0012】この締結用補助ねじ5aは、図1(A)の
場合その両端部が切削用螺旋6とつながらず、切削用螺
旋6の進入回転方向の前後に切削屑の誘導路7を形成し
ている。
【0013】上記切削用螺旋6による木材の切削屑の発
生は進入回転方向の前側に発生するので、図1(C)の
ように、締結用補助ねじ5aの進入回転方向の先端側
は、切削用螺旋6の進入回転方向の後側とつながってい
るようにし、切削用螺旋6の進入回転方向の前側にのみ
切削屑の誘導路7を形成するようにしてもよい。
【0014】次に、図2(A)、(B)に示す第2の実
施例を説明する。なお、第1の実施例と同一部分には同
一符号を付して説明する。それ以下の実施例についても
同様である。
【0015】この第2の実施例は、リード角の大きな切
削用螺旋6を胴部4の全長にわたって、先鋭端部2の先
端から頭部3の首下まで達するように設けている。
【0016】切削用螺旋6及び締結用ねじ5の山の高さ
等の形成条件は第1の実施例と同様であり、切削用螺旋
6を胴部4の全長にわたって設けることにより、締結用
ねじ5は全長にわたって切削用螺旋6で分断された状態
になる。
【0017】図2(A)の場合、切削用螺旋6は胴部4
の全長にわたって設けたが、先鋭端部2の先端から締結
用ねじ5の終端までの範囲に設けるようにしてもよい。
【0018】図3(A)に示す第3の実施例は、胴部4
の先鋭体から略中間部分の範囲に、高い山の締結用ねじ
5と低い山の補助ねじ8とを二条ねじの状態に設け、先
鋭端部2の途中から胴部4に達する範囲の部分におい
て、締結用ねじ5及び補助ねじ8の途中のリード角を大
きくし、この部分を各々切削用螺旋6としたものであ
る。
【0019】この切削用螺旋6の山の高さは、締結用ね
じ5の山よりも低く、補助ねじ8の山と略同一の高さと
なっている。従って締結用ねじ5は先鋭端部2の先端側
で山が高く、途中で低くなって切削用螺旋6となった
後、再び高くなる。
【0020】図3(B)と(C)に示す例は、切削用螺
旋6を設けた部分で切削用螺旋6間の位置に、締結用補
助ねじ5aを締結用ねじ5の延長線上の位置に等ピッチ
で分断して設けている。
【0021】図3(B)の例は、締結用補助ねじ5aの
両端が切削用螺旋6と離れ、図3(C)の例は締結用補
助ねじ5aの進入回転方向の先端側が切削用螺旋6と接
している。
【0022】図4(A)に示す第4の実施例は、高い山
の締結用ねじ5と低い山の補助ねじ8とを二条ねじ状態
に設けたねじ釘において、先鋭端部2の先端から胴部4
の直線部分に達する範囲の位置で締結用ねじ5と補助ね
じ8のリード角を大きくし、切削用螺旋6としたもので
あり、この切削用螺旋6の高さは、締結用ねじ5の山よ
りも低く、補助ねじ8の山と略等しい高さになってい
る。
【0023】図4(B)の例は、上記切削用螺旋6を設
けた部分において、締結用補助ねじ5aを分断状に設
け、図4(C)の例は締結用補助ねじ5aの進入回転方
向の先端側を切削用螺旋6に当接させている。
【0024】図5(A)に示す第5の実施例は、先鋭端
部2の先端から胴部4に達する範囲の部分がリード角の
大きな切削状螺旋6となり、胴部4にこの切削用螺旋6
と連なる締結用ねじ5を設け、切削用螺旋6を締結用ね
じ5の山よりも低くした構造になっている。
【0025】図5(B)の例は、上記切削用螺旋6を設
けた部分の外周に締結用補助ねじ5aを、締結用ねじ5
の延長状となるようなピッチで分断状に設けたものであ
り、図5(C)の例は締結用補助ねじ5aの進入回転方
向の先端側を切削用螺旋6に当接させている。
【0026】この発明のねじ釘は上記のような構成であ
り、木材に対するねじ込みを行なうと、先鋭端部2から
胴部4の進入にともなって、切削用螺旋6は胴部4と略
同径もしくはそれ以上のリード孔を切削して行き、締結
用ねじ5はこのリード孔の周囲に螺入する。
【0027】上記切削用螺旋6によるリード孔の切削に
より、胴部4は摩擦抵抗を生じることなく円滑に進入す
ると共に、木材に大きな圧力を加えることがなくなり、
木材の割れの発生を防止することができる。
【0028】また、切削用螺旋6によるリード孔の切削
によって生じる削り屑は、締結用補助ねじ5aの端部と
切削用螺旋6の間に形成された誘導路7を通り、切削用
螺旋6の大きなリード角の傾斜に沿って上部に逃がさ
れ、従って、削り屑によって摩擦抵抗を増大させたり木
材に圧力を加えるというようなことはない。
【0029】上記のように、胴部4のねじ込み時に、切
削用螺旋6でリード孔を切削することになるので、木材
に過剰な圧力を加えることがなく、木材の割れの発生を
防止できると共に、リード孔に螺入する締結用ねじ5に
よって強固な締結状態が得られることになる。
【0030】
【効果】以上のように、この発明によると、一方の端部
が先鋭端部となり、他端に頭部を有する胴部の外周面
に、締結用ねじと、この締結用ねじよりも山の高さが低
く、かつリード角の大きい切削用螺旋を設けたので、木
材に対するねじ込み時に、切削用螺旋で胴部に等しいか
それよりも少し大き目のリード孔を切削することがで
き、従って胴部が進入しても木材に大きな圧力を加える
ことがなく、木材に割れを生じさせることがなく、しか
も摩擦抵抗の発生を少なくし、円滑にねじ込むことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施例を示すねじ釘の正面図、
(B)は(A)の矢印B−Bに沿う拡大断面図、(C)
は切削用螺旋の部分の他の例を示す正面図
【図2】(A)は第2の実施例を示すねじ釘の正面図、
(B)は切削用螺旋の部分の他の例を示す正面図
【図3】(A)は第3の実施例を示すねじ釘の正面図、
(B)と(C)の各々は切削用螺旋の部分の他の例を示
す正面図
【図4】(A)は第4の実施例を示すねじ釘の正面図、
(B)と(C)の各々は切削用螺旋の部分の他の例を示
す正面図
【図5】(A)は第5の実施例を示すねじ釘の正面図、
(B)と(C)の各々は切削用螺旋の部分の他の例を示
す正面図
【符号の説明】
1 ねじ釘 2 先鋭端部 3 頭部 4 胴部 5 締結用ねじ 6 切削用螺旋 7 誘導路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部が先鋭端部となり、他端に頭
    部を有する胴部の外周面に、締結用ねじと、この締結用
    ねじよりも山の高さが低く、かつリード角の大きい切削
    用螺旋とを設けたねじ釘。
JP4009359A 1992-01-22 1992-01-22 ねじ釘 Expired - Lifetime JPH0758090B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4009359A JPH0758090B2 (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ねじ釘

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JP4009359A JPH0758090B2 (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ねじ釘

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JPH0758090B2 JPH0758090B2 (ja) 1995-06-21

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