JPH05194636A - Polymerization of alpha-olefin - Google Patents
Polymerization of alpha-olefinInfo
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- JPH05194636A JPH05194636A JP736792A JP736792A JPH05194636A JP H05194636 A JPH05194636 A JP H05194636A JP 736792 A JP736792 A JP 736792A JP 736792 A JP736792 A JP 736792A JP H05194636 A JPH05194636 A JP H05194636A
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- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はα−オレフィンの重合方
法に関する。詳しくは、特定の化合物を組み合わせるこ
とで分子量分布が広く、高立体規則性のポリα−オレフ
ィンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】遷移金属化合物と有機金属化合物からなる
触媒を用いてオレフィンを重合してポリオレフィンを製
造することは広く行われているが、ポリオレフィンの利
用分野によって種々の分子量分布のポリオレフィンが要
求されるため通常、異なる触媒を使いわけることで製造
されている。
【0003】触媒と得られるポリオレフィンの分子量分
布との関係は明確ではなく、通常試行錯誤で触媒を合成
し、重合することで所望の分子量分布を与える触媒を得
ることが行われており、狭いものから広い分子量分布を
与える触媒系まで種々知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記触
媒系は、それぞれの触媒系によって使用する試薬、ある
いは製造法、利用法などが異なるため同じ重合系で分子
量分布の異なるポリオレフィンを触媒を変えて製造する
ことは極めて困難であり、特にプロピレンなどのα−オ
レフィンの重合においては触媒によって得られるポリマ
ーの立体規則性が異なり分子量分布だけを変えるという
ことは極めて困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決して分子量分布の広いポリマーを製造する方法につ
いて鋭意検討し本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、ハロゲン化マグネシウム
にハロゲン化チタンを担持して得た固体触媒成分と有機
金属化合物からなる触媒を用いてα−オレフィンを重合
する方法において、重合の際に少なくとも1つの周期律
表第VIII族遷移金属のキレート化合物と少なくとも1つ
の電子供与性化合物の存在下にα−オレフィンを重合す
ることを特徴とするα−オレフィンの重合方法である。
【0007】本発明においてハロゲン化マグネシウムに
ハロゲン化チタンを担持して得た固体触媒成分として
は、担持に際してエーテル、エステル、アルコキシシラ
ン、アミン、アミドなどの種々の電子供与性化合物を併
用するのが好ましく、なかでもハロゲン化マグネシウム
に四塩化チタンと芳香族のジエステルを担持した固体触
媒成分を用いると、条件によって分子量分布が狭いもの
から広いものまで製造可能であり好ましい。
【0008】本発明において、固体触媒成分を製造する
に用いるハロゲン化マグネシウムとしては、実質的に無
水のハロゲン化マグネシウムが利用でき、通常数%以下
の水を含有するものであっても利用できる。
【0009】ハロゲン化マグネシウムとしては塩化マグ
ネシウム、臭化マグネシウム、あるいはそれらとエーテ
ル、モノエステルとの錯体、あるいは塩化マグネシウム
と臭化マグネシウムの共晶体などが利用できる。
【0010】芳香族のジエステルとして好適なフタル酸
のジエステルとしては、フタル酸と炭素数1〜12のアル
コールとのエステルが好ましく利用でき、フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル
酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル、
フタル酸ジフェニル、フタル酸ジベンジル、フタル酸ジ
-2- エチルヘキシルなどの他に2つのエステル結合を形
成するアルコールが異なるフタル酸ブチルベンジル、フ
タル酸エチルヘキシルなどのジエステルも利用できる。
【0011】本発明において好適に利用される四価のチ
タンのハロゲン化物としては、ハロゲンとして好ましく
は塩素が例示でき、一部のハロゲンがアルコキシ基に変
わったものも利用できるが、特に好ましくは四塩化チタ
ンが用いられる。ここでハロゲン化チタン化合物は予め
フタル酸のジエステルと錯体を形成して利用することも
できる。
【0012】本発明においては重合に際し、立体規則性
向上剤として電子供与性化合物を用いる必要がある。こ
こで電子供与性化合物としてはアルコキシシラン、置換
ピペリジンを立体規則性向上剤として使用するのが好ま
しい。アルコキシシランとしては、1〜4個のアルコキ
シ基を含有する有機シラン化合物が好ましく用いられ、
アルコキシ基としては炭素数1〜12の分岐または直鎖の
アルキル基またはアルケニル基に酸素が結合した構造の
ものが例示でき、残りの基としては炭素数1〜12の分岐
または直鎖のアルキル基、またはアルケニル基が例示で
きる。また置換ピペリジンとしては、1および6位の水
素の一部または全部が炭素数1〜12個のアルキル基、ま
たはアルケニル基で置換された化合物が好ましく例示で
きる。これらの電子供与性化合物は少なくとも1種、必
要に応じて2種以上混合して使用される。
【0013】本発明において用いる周期律表第VIII族遷
移金属のキレート化合物としては、鉄、ルテニウム、オ
スミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケ
ル、パラジウム、白金のキレート化合物などが例示でき
る。これらの配位子として好ましくは、エチレンジアミ
ン、1,3-プロパジエン、2,4-ペンタンジアミン、2,2'-
ビピペリジン、N,N'- ジメチル-1,2- シクロヘキサンジ
アミン、4,6-ジメチル-1,9- ジアミノ-3,7- ジアザノナ
ン、N,N'- ビス(2-ピロリジンメチル)-1,3- プロパン
ジアミン等のアルキルポリアミン類、アセチルアセト
ン、ジピバロイルメタン等の1,3-ジケトン類、ジメチル
グリオキシム、2-ピリジルアルドキシム、サイチルアル
ドキシム等のオキシム類、o-フェニレンビス(ジメチル
ホスフィン)等のホスフィン類、1,4,7,10,13,16- ヘキ
サアザシクロオクタデカン等の環状ポリアミン類、オク
タエチルホルフィン、テトラフェニルポルフィン等のポ
ルフィリン類、フタロシアニン類、ボラン、カルボラン
類等が挙げられ、この中でも特に好ましくは、アセチル
アセトン、ジピバロイルメタン等の1,3-ジケトン類等の
配位子が配位した遷移金属キレート化合物が挙げられ
る。
【0014】これらの遷移金属キレート化合物は1種ま
たは2種以上併用することができ、重合に際して上記固
体触媒成分、電子供与体化合物と後述の有機金属化合物
と共に重合系に添加して用いるが、遷移金属キレート化
合物を予め有機アルミニウム化合物と接触処理したのち
使用することが好ましい。また、場合によっては固体触
媒成分中に存在させて用いることもできる。
【0015】また遷移金属キレート化合物を溶解する溶
媒としては炭素数1〜20の芳香族炭化水素化合物あるい
はハロゲン化炭化水素化合物、具体的にはベンゼン、ト
ルエン、エチルベンゼン、キシレン、クメン、シメン、
あるいはこれらの水素の一部をハロゲン元素で置換した
もの、メチレンダイクロリド、クロロホルム、エチレン
ダイクロリド、トリクロロエタンなどが例示できる。
【0016】重合に際して固体触媒成分中のチタン化合
物に対する遷移金属キレート化合物の使用割合は1:1 〜
0.0001:1モル比とするのが好ましく、0.0001以下では分
子量分布を広くする効果が殆どない。
【0017】ここで固体触媒成分は有機金属触媒成分、
必要に応じ上記電子供与性化合物の存在下に予め少量の
オレフィンで処理した後用いることもできる。
【0018】ここで固体触媒成分のスラリー濃度として
は0.1 〜500g/リットル、遷移金属キレート化合物濃度
としては0.001 〜100g/リットルで用いるのが好まし
い。固体触媒成分のスラリーに遷移金属キレート化合物
の溶液を添加する際には撹拌下に行うのが好ましい。
【0019】好ましい固体触媒成分は以下のようにして
製造される。共粉砕におけるフタル酸のジエステルとハ
ロゲン化チタンの使用割合として0.3:1 〜1:0.3 モル比
であり、より好ましくは0.5:1 〜1:0.5 である。この範
囲を越えるとその触媒を用いて重合したとき活性及び得
られる重合体の立体規則性が充分でない。
【0020】またハロゲン化マグネシウムに対するハロ
ゲン化チタンの割合としては1:0.001 〜1:0.5 重量比程
度が好ましい。
【0021】また周期律表第VIII族遷移金属のキレート
化合物を共粉砕で加える場合には、ハロゲン化チタンと
の使用割合としては上述のように1:1 〜0.0001:1モル比
とするのが好ましく、0.0001以下では分子量分布を広く
する効果が殆どない。
【0022】こうして共粉砕したものはさらに必要に応
じ炭素数1〜12の炭化水素化合物あるいはその水素の1
〜全部が塩素、臭素、沃素で置換した化合物で好ましく
は50℃〜150 ℃に加熱処理される。
【0023】共粉砕に際し、さらに触媒系に対し不活性
な担体を更に加えることも可能であり、シリカ、アルミ
ナなどの無機物の他にポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレンなどの高分子化合物などが利用できる。
【0024】本発明において有機金属化合物としては、
好ましくは有機アルミニウム化合物が利用でき、より好
ましくはトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニ
ウムなどのトリアルキルアルミニウム及びその1〜2個
の炭化水素残基が塩素または臭素で置換されたアルキル
アルミニウムハロゲンが例示される。
【0025】固体触媒成分中のチタンに対する有機金属
化合物およびアルキルアルコキシシランの使用割合とし
ては 1:1:1〜1:10000:10000 モル比、通常は1:1:1 〜1:
1000:1000 モル比である。
【0026】本発明において遷移金属キレート化合物は
重合系に上記触媒と共に添加して用いる。この際、遷移
金属キレート化合物の添加を重合開始と同時に添加した
り、あるいは特定の量重合した後に添加したり、さらに
は2槽以上の重合槽を連結した反応器を用いて重合する
際に後段の重合槽のみに添加したり、あるは添加量を変
えたりすることもできる。添加量としては上述の固体触
媒中に導入する方法と同様の比率、あるいは2〜10倍程
度使用するのが一般的である。
【0027】本発明においてα−オレフィンとしては、
炭素数3〜12のα−オレフィンの一種または二種以上の
混合物、あるいは少量のエチレンとの混合物を意味し、
α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン-1、ペン
テン-1、ヘキセン-1、ヘプテン-1、オクテン-1、4-メチ
ルペンテン-1等が例示できる。
【0028】本発明においてα−オレフィンの重合方法
としては特に制限は無く公知の種々の方法が採用でき、
不活性炭化水素を媒体とする溶媒重合法、液状のα−オ
レフィンを媒体とする塊状重合法、液状の媒体が実質的
に存在しない気相重合法のいずれの方法も採用可能であ
る。
【0029】重合に際し温度は常温〜150 ℃、圧力は常
圧〜100kg/cm2 で行うのが一般的であり、α−オレフィ
ンの単独重合の他に、相互のあるいはエチレンとのラン
ダムあるいはブロック共重合に本重合法は好ましく採用
でき、共重合部にのみ遷移金属キレート化合物を添加す
ることで物性に優れたブロック共重合体を与えることも
できる。
【0030】また2槽以上の反応槽を連結して連続的に
重合することもでき、その際各槽の水素濃度を変えてさ
らに分子量分布の広い重合体を製造することもできる。
また比較的水素濃度の低い条件でも固体触媒当たり高活
性にポリオレフィンを与えることが可能である。
【0031】本発明の触媒系では、より後段の重合槽の
水素濃度を低くすることが容易であり、後段の反応槽
で、より分子量の大きいポリマーを生成させることがで
きる。また理由は明確ではないが、本発明においては、
より後段での重合槽から水素をパージしなくても充分に
水素濃度を低くすることができ、従来の触媒系で後段の
重合槽で多量の水素をパージすることで各槽で得られる
ポリマーの分子量の差をつける方法に比較して分子量差
が大きくても成形物の表面にブツなどが見られることが
ない。
【0032】従って本発明の方法を用いると、より後段
の反応槽の水素濃度を下げることが容易であり、そのよ
うな方法を採用することで、より分子量分布の広い重合
体を得ることができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を掲げ本発明についてさらに説
明する。
【0034】実施例1
直径12mmの鋼球9kgの入った内容積4リットルの粉砕用
ポットを4個装備した振動ミルを用意する。各ポットに
窒素雰囲気中で塩化マグネシウム300g、フタル酸ジイソ
ブチル75ml、四塩化チタン60mlを加え40時間粉砕した。
【0035】上記共粉砕物10g を 200mlのフラスコに入
れトルエン60mlを加え 114℃で30分間攪拌処理し、次い
で静置して上澄液を除去した。次いでn-ヘプタン 100ml
で20℃で3回、固形分を洗浄しさらに 100mlのn-ヘプタ
ンに分散して遷移金属触媒成分スラリーとした。得られ
た遷移金属触媒成分はチタンを1.9 wt% 含有し、フタル
酸ジイソブチルを14.2wt% 含有していた。
【0036】内容積5リットルの充分に乾燥し窒素で置
換したオートクレーブを準備し、ヘプタンに希釈したト
リイソブチルアルミニウム 0.174ml、シクロヘキシルメ
チルジメトキシシラン 0.01 ml、上記遷移金属触媒成分
15mg、予めトリエチルアルミニウムで処理したニッケル
アセチルアセトナート0.5mgを加えプロピレン1.5Kg、水
素1.63Nlを加え70℃で2時間重合した。重合後未反応の
プロピレンをパージし80℃で8時間乾燥し、秤量したと
ころ452gのポリプロピレンが得られた。
【0037】またポリプロピレンの 135℃テトラリン溶
液で測定した極限粘度(以下ηと略記)は1.94、ソック
スレー抽出器で測定した沸騰n-ヘプタン抽出残率(抽出
残ポリマーの重量/抽出前ポリマーの重量を 100分率で
表示、以下IIと略記)は97.4%、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーで 135℃の1,2,4-トリクロロベンゼ
ンを溶媒として測定した重量平均分子量と数平均分子量
の比(以下MW/MN と略記)は6.0 であった。
【0038】比較例1
重合の際にニッケルアセチルアセトナートを用いなかっ
た他は実施例1と同様にしたところポリマー583 g を得
た。このパウダーのηは1.64、IIは97.9%、MW/MN は5.
0 であった。
【0039】実施例2
ニッケルアセチルアセトナートの使用量を0.2mgに変え
た他は実施例1と同様にしたところ555gのパウダーを得
た。このパウダーのηは1.70、IIは97.3%、MW/MN は5.
8であった。
【0040】実施例3
ニッケルアセチルアセトナートの使用量を3mgに変えた
他は実施例1と同様にしたところ568gのパウダーを得
た。このパウダーのηは2.94、IIは98.4%、MW/MN は6.
9 であった。
【0041】
【発明の効果】本発明の方法を実施することで分子量分
布の比較的広い高立体規則性のポリα−オレフィンを製
造することができ工業的に価値がある。Description: FIELD OF THE INVENTION The present invention relates to a method for polymerizing α-olefins. More specifically, it relates to a method for producing a highly stereoregular poly α-olefin having a wide molecular weight distribution by combining specific compounds. It has been widely practiced to polymerize olefins using a catalyst composed of a transition metal compound and an organometallic compound to produce a polyolefin, but polyolefins having various molecular weight distributions can be produced depending on the application field of the polyolefin. Since they are required, they are usually manufactured by using different catalysts. The relationship between the catalyst and the molecular weight distribution of the obtained polyolefin is not clear, and it is usual to synthesize the catalyst by trial and error and polymerize it to obtain a catalyst giving a desired molecular weight distribution. A variety of catalyst systems are known to provide a wide molecular weight distribution. However, since the above catalyst systems differ in the reagents used, the manufacturing method, the utilization method, etc., depending on the respective catalyst systems, it is possible to use polyolefins having different molecular weight distributions in the same polymerization system as catalysts. It is extremely difficult to produce it by changing it, and particularly in the polymerization of α-olefin such as propylene, it is extremely difficult to change only the molecular weight distribution because the stereoregularity of the polymer obtained by the catalyst is different. The present inventors have conducted intensive studies on a method for solving the above problems and producing a polymer having a wide molecular weight distribution, and completed the present invention. That is, the present invention is a method for polymerizing an α-olefin using a catalyst composed of a solid catalyst component obtained by supporting titanium halide on magnesium halide and an organometallic compound, wherein at least 1 is used in the polymerization. A method for polymerizing an α-olefin, which comprises polymerizing an α-olefin in the presence of one chelate compound of a Group VIII transition metal of the periodic table and at least one electron-donating compound. In the present invention, as the solid catalyst component obtained by supporting titanium halide on magnesium halide, various electron donating compounds such as ether, ester, alkoxysilane, amine, amide, etc. are used in combination at the time of supporting. It is particularly preferable to use a solid catalyst component in which titanium tetrachloride and an aromatic diester are supported on magnesium halide, because a narrow molecular weight distribution to a wide molecular weight distribution can be produced depending on the conditions. In the present invention, as the magnesium halide used for producing the solid catalyst component, substantially anhydrous magnesium halide can be used, and one containing water of usually several% or less can also be used. As the magnesium halide, magnesium chloride, magnesium bromide, a complex thereof with an ether or a monoester, or a eutectic of magnesium chloride and magnesium bromide can be used. As the phthalic acid diester suitable as an aromatic diester, an ester of phthalic acid and an alcohol having 1 to 12 carbon atoms can be preferably used, and dimethyl phthalate, diethyl phthalate, dipropyl phthalate, dibutyl phthalate can be used. , Dioctyl phthalate, didecyl phthalate,
Diphenyl phthalate, dibenzyl phthalate, diphthalate
In addition to -2-ethylhexyl and the like, diesters such as butylbenzyl phthalate and ethylhexyl phthalate having different alcohols forming two ester bonds can also be used. As the tetravalent titanium halide preferably used in the present invention, chlorine can be preferably exemplified as the halogen, and one in which a part of the halogen is changed to an alkoxy group can be used, but the tetravalent titanium is particularly preferable. Titanium chloride is used. Here, the titanium halide compound can also be used by forming a complex with a diester of phthalic acid in advance. In the present invention, it is necessary to use an electron donating compound as a stereoregularity improving agent in the polymerization. Here, as the electron donating compound, alkoxysilane or substituted piperidine is preferably used as a stereoregularity improving agent. As the alkoxysilane, an organic silane compound containing 1 to 4 alkoxy groups is preferably used,
Examples of the alkoxy group include those having a structure in which oxygen is bonded to a branched or straight chain alkyl group or alkenyl group having 1 to 12 carbon atoms, and the remaining groups are branched or straight chain alkyl group having 1 to 12 carbon atoms. , Or an alkenyl group can be exemplified. As the substituted piperidine, a compound in which part or all of the hydrogens at the 1- and 6-positions are substituted with an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms or an alkenyl group can be preferably exemplified. At least one of these electron-donating compounds is used, and if necessary, two or more thereof are mixed and used. Examples of the chelate compound of the transition metal of Group VIII of the Periodic Table used in the present invention include chelate compounds of iron, ruthenium, osmium, cobalt, rhodium, iridium, nickel, palladium and platinum. As these ligands, preferably ethylenediamine, 1,3-propadiene, 2,4-pentanediamine, 2,2'-
Bipiperidine, N, N'-dimethyl-1,2-cyclohexanediamine, 4,6-dimethyl-1,9-diamino-3,7-diazanonan, N, N'-bis (2-pyrrolidinemethyl) -1,3 -Alkylpolyamines such as propanediamine, acetylacetone, 1,3-diketones such as dipivaloylmethane, oximes such as dimethylglyoxime, 2-pyridylaldoxime, cytylaldoxime, o-phenylenebis (dimethyl) Phosphines such as phosphine), cyclic polyamines such as 1,4,7,10,13,16-hexaazacyclooctadecane, porphyrins such as octaethylphosphine and tetraphenylporphine, phthalocyanines, boranes and carboranes Among these, transition metal chelate compounds in which ligands such as acetylacetone and 1,3-diketones such as dipivaloylmethane are coordinated are particularly preferable. You can These transition metal chelate compounds may be used either individually or in combination of two or more, and are added to the polymerization system together with the above-mentioned solid catalyst component, electron donor compound and the organometallic compound described below during polymerization. It is preferable to use the metal chelate compound after the contact treatment with the organoaluminum compound in advance. In some cases, it may be used by being present in the solid catalyst component. As a solvent for dissolving the transition metal chelate compound, an aromatic hydrocarbon compound having 1 to 20 carbon atoms or a halogenated hydrocarbon compound, specifically, benzene, toluene, ethylbenzene, xylene, cumene, cymene,
Alternatively, those obtained by substituting a part of hydrogen with a halogen element, methylene dichloride, chloroform, ethylene dichloride, trichloroethane and the like can be exemplified. The ratio of the transition metal chelate compound to the titanium compound in the solid catalyst component used in the polymerization is 1: 1 to
A molar ratio of 0.0001: 1 is preferable, and a molar ratio of 0.0001 or less has almost no effect on broadening the molecular weight distribution. Here, the solid catalyst component is an organometallic catalyst component,
If necessary, it can be used after being treated with a small amount of olefin in the presence of the electron-donating compound. The solid catalyst component is preferably used at a slurry concentration of 0.1 to 500 g / liter and a transition metal chelate compound concentration of 0.001 to 100 g / liter. It is preferable to add the solution of the transition metal chelate compound to the slurry of the solid catalyst component while stirring. The preferred solid catalyst component is prepared as follows. The use ratio of the diester of phthalic acid and the titanium halide in the co-milling is 0.3: 1 to 1: 0.3, and more preferably 0.5: 1 to 1: 0.5. If it exceeds this range, the activity and stereoregularity of the polymer obtained when polymerized using the catalyst are insufficient. The ratio of titanium halide to magnesium halide is preferably about 1: 0.001 to 1: 0.5 by weight. When a chelate compound of a Group VIII transition metal of the Periodic Table is added by co-grinding, the molar ratio with the titanium halide is 1: 1 to 0.0001: 1 as described above. Preferably, when it is 0.0001 or less, there is almost no effect of broadening the molecular weight distribution. If necessary, the co-pulverized product is further used as a hydrocarbon compound having 1 to 12 carbon atoms or 1 of its hydrogen.
~ A compound entirely substituted with chlorine, bromine or iodine is preferably heat-treated at 50 ° C to 150 ° C. Upon co-milling, it is possible to further add a carrier inert to the catalyst system. In addition to inorganic substances such as silica and alumina, polyethylene, polypropylene,
Polymer compounds such as polystyrene can be used. In the present invention, the organometallic compound is
Preferably, an organoaluminum compound can be used, and more preferably, a trialkylaluminum such as trimethylaluminum, triethylaluminum, tripropylaluminum, and tributylaluminum, and an alkylaluminum having one or two hydrocarbon residues substituted with chlorine or bromine. Halogen is exemplified. The use ratio of the organometallic compound and the alkylalkoxysilane to titanium in the solid catalyst component is 1: 1: 1 to 1: 10000: 10000 molar ratio, usually 1: 1: 1 to 1: 1.
It is a 1000: 1000 molar ratio. In the present invention, the transition metal chelate compound is used by adding it to the polymerization system together with the above catalyst. At this time, the transition metal chelate compound may be added at the same time as the initiation of the polymerization, or may be added after a specific amount of the polymerization, and further when the polymerization is carried out by using a reactor in which two or more polymerization tanks are connected. It is also possible to add it only to the polymerization tank, or to change the addition amount. The amount added is generally the same as that used in the above-mentioned method of introducing the solid catalyst, or generally about 2 to 10 times. In the present invention, as the α-olefin,
It means a mixture of one or more α-olefins having 3 to 12 carbon atoms, or a mixture with a small amount of ethylene,
Examples of α-olefins include propylene, butene-1, pentene-1, hexene-1, heptene-1, octene-1, 4-methylpentene-1. In the present invention, the method for polymerizing the α-olefin is not particularly limited, and various known methods can be adopted.
Any of a solvent polymerization method using an inert hydrocarbon as a medium, a bulk polymerization method using a liquid α-olefin as a medium, and a gas phase polymerization method in which a liquid medium is substantially absent can be adopted. In the polymerization, the temperature is usually from room temperature to 150 ° C., and the pressure is from normal pressure to 100 kg / cm 2 , and in addition to the homopolymerization of α-olefin, it is carried out in a random or block copolymer with each other or with ethylene. The present polymerization method can be preferably adopted for the polymerization, and a block copolymer having excellent physical properties can be provided by adding the transition metal chelate compound only to the copolymerization portion. Further, it is possible to continuously polymerize by connecting two or more reaction tanks, and at that time, it is also possible to produce a polymer having a wider molecular weight distribution by changing the hydrogen concentration in each tank.
Further, it is possible to give a polyolefin with high activity per solid catalyst even under a condition of relatively low hydrogen concentration. In the catalyst system of the present invention, it is easy to lower the hydrogen concentration in the subsequent polymerization tank, and a polymer having a higher molecular weight can be produced in the subsequent reaction tank. Although the reason is not clear, in the present invention,
It is possible to lower the hydrogen concentration sufficiently without purging hydrogen from the polymerization tank in the latter stage, and by purging a large amount of hydrogen in the latter polymerization tank with the conventional catalyst system, the polymer obtained in each tank Even if there is a large difference in molecular weight as compared with the method of making a difference in molecular weight, no spots are found on the surface of the molded product. Therefore, when the method of the present invention is used, it is easy to lower the hydrogen concentration in the reaction tank at the subsequent stage, and by adopting such a method, a polymer having a wider molecular weight distribution can be obtained. .. The present invention will be further described with reference to the following examples. Example 1 A vibrating mill equipped with four grinding pots having an inner volume of 4 liter and containing 9 kg of steel balls having a diameter of 12 mm was prepared. Magnesium chloride (300 g), diisobutyl phthalate (75 ml) and titanium tetrachloride (60 ml) were added to each pot in a nitrogen atmosphere and pulverized for 40 hours. 10 g of the above co-ground product was placed in a 200 ml flask, 60 ml of toluene was added, the mixture was stirred at 114 ° C. for 30 minutes, and then allowed to stand to remove the supernatant. Then n-heptane 100 ml
The solid content was washed 3 times at 20 ° C. and dispersed in 100 ml of n-heptane to obtain a transition metal catalyst component slurry. The resulting transition metal catalyst component contained 1.9 wt% titanium and 14.2 wt% diisobutyl phthalate. A fully dried autoclave having an internal volume of 5 liters, which had been purged with nitrogen, was prepared, and triisobutylaluminum 0.174 ml diluted with heptane, cyclohexylmethyldimethoxysilane 0.01 ml, and the above transition metal catalyst component were prepared.
15 mg and 0.5 mg of nickel acetylacetonate which had been previously treated with triethylaluminum were added, 1.5 kg of propylene and 1.63 Nl of hydrogen were added, and polymerization was carried out at 70 ° C. for 2 hours. After the polymerization, unreacted propylene was purged, dried at 80 ° C. for 8 hours, and weighed to obtain 452 g of polypropylene. The intrinsic viscosity (hereinafter abbreviated as η) measured with a 135 ° C. tetralin solution of polypropylene is 1.94, and the boiling n-heptane extraction residual ratio (weight of unextracted polymer / weight of unextracted polymer) measured with a Soxhlet extractor. Displayed as a percentage, abbreviated as II below is 97.4%, and the ratio of the weight average molecular weight and the number average molecular weight measured by gel permeation chromatography at 135 ° C using 1,2,4-trichlorobenzene as a solvent (hereinafter MW / (Abbreviated as MN) was 6.0. Comparative Example 1 Polymer 583 g was obtained in the same manner as in Example 1 except that nickel acetylacetonate was not used in the polymerization. The η of this powder is 1.64, II is 97.9%, and MW / MN is 5.
It was 0. Example 2 555 g of powder was obtained in the same manner as in Example 1 except that the amount of nickel acetylacetonate used was changed to 0.2 mg. The η of this powder is 1.70, II is 97.3%, and MW / MN is 5.
Was eight. Example 3 568 g of powder was obtained in the same manner as in Example 1 except that the amount of nickel acetylacetonate used was changed to 3 mg. The η of this powder is 2.94, II is 98.4%, and MW / MN is 6.
It was 9. Industrial Applicability By carrying out the method of the present invention, highly stereoregular poly-α-olefins having a relatively wide molecular weight distribution can be produced, which is industrially valuable.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解を助けるためのフローチャート図
である。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a flow chart diagram for helping understanding of the present invention.
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明において用いる周期律表第VIII族遷
移金属のキレート化合物としては、鉄、ルテニウム、オ
スミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケ
ル、パラジウム、白金のキレート化合物などが例示でき
る。これらの配位子として好ましくは、エチレンジアミ
ン、1,3-プロパンジアミン、2,4-ペンタンジアミン、2,
2'- ビピペリジン、N,N'- ジメチル-1,2- シクロヘキサ
ンジアミン、4,6-ジメチル-1,9- ジアミノ-3,7- ジアザ
ノナン、N,N'- ビス(2-ピロリジンメチル)-1,3- プロ
パンジアミン等のアルキルポリアミン類、アセチルアセ
トン、ジピバロイルメタン等の1,3-ジケトン類、ジメチ
ルグリオキシム、2-ピリジルアルドキシム、サリチルア
ルドキシム等のオキシム類、o-フェニレンビス(ジメチ
ルホスフィン)等のホスフィン類、1,4,7,10,13,16- ヘ
キサアザシクロオクタデカン等の環状ポリアミン類、オ
クタエチルポルフィン、テトラフェニルポルフィン等の
ポルフィリン類、フタロシアニン類、ボラン、カルボラ
ン類等が挙げられ、この中でも特に好ましくは、アセチ
ルアセトン、ジピバロイルメタン等の1,3-ジケトン類等
の配位子が配位した遷移金属キレート化合物が挙げられ
る。─────────────────────────────────────────────────── ───
[Procedure amendment] [Date of submission] January 23, 1992 [Procedure Amendment 1] [Document name for amendment] Specification [Item name for amendment] 0013 [Correction method] Change [Content of amendment] [0013] The present invention Examples of the chelate compound of Group VIII transition metal of the periodic table used in (1) include chelate compounds of iron, ruthenium, osmium, cobalt, rhodium, iridium, nickel, palladium, platinum, and the like. As these ligands, preferably ethylenediamine, 1,3-propanediamine, 2,4-pentanediamine, 2,
2'-bipiperidine, N, N'-dimethyl-1,2-cyclohexanediamine, 4,6-dimethyl-1,9-diamino-3,7-diazanonane, N, N'-bis (2-pyrrolidinemethyl)- Alkyl polyamines such as 1,3-propanediamine, 1,3-diketones such as acetylacetone and dipivaloylmethane, oximes such as dimethylglyoxime, 2-pyridylaldoxime, salicylaldoxime, o-phenylenebis Phosphines such as (dimethylphosphine), cyclic polyamines such as 1,4,7,10,13,16-hexaazacyclooctadecane, porphyrins such as octaethylporphine and tetraphenylporphine, phthalocyanines, boranes and carboranes And the like. Among them, particularly preferable are transition metal chelate compounds in which ligands such as acetylacetone and 1,3-diketones such as dipivaloylmethane are coordinated. And the like.
Claims (1)
タンを担持して得た固体触媒成分と有機金属化合物から
なる触媒を用いてα−オレフィンを重合する方法におい
て、重合の際に少なくとも1つの周期律表第VIII族遷移
金属のキレート化合物と少なくとも1つの電子供与性化
合物の存在下にα−オレフィンを重合することを特徴と
するα−オレフィンの重合方法。Claim: What is claimed is: 1. A method for polymerizing an α-olefin using a catalyst comprising a solid catalyst component obtained by supporting titanium halide on magnesium halide and an organometallic compound. A method for polymerizing an α-olefin, which comprises polymerizing an α-olefin in the presence of a chelate compound of at least one Group VIII transition metal of the periodic table and at least one electron-donating compound.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP736792A JPH05194636A (en) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | Polymerization of alpha-olefin |
Applications Claiming Priority (1)
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JP736792A JPH05194636A (en) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | Polymerization of alpha-olefin |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194636A true JPH05194636A (en) | 1993-08-03 |
Family
ID=11664005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP736792A Pending JPH05194636A (en) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | Polymerization of alpha-olefin |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05194636A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997038024A1 (en) * | 1996-04-09 | 1997-10-16 | Mitsui Chemicals, Inc. | Olefin polymerization catalyst, olefin polymerization method, olefin polymer compositions, and thermoformed articles |
JP2001514272A (en) * | 1997-08-27 | 2001-09-11 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | Polymerization of olefins |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP736792A patent/JPH05194636A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997038024A1 (en) * | 1996-04-09 | 1997-10-16 | Mitsui Chemicals, Inc. | Olefin polymerization catalyst, olefin polymerization method, olefin polymer compositions, and thermoformed articles |
US6136743A (en) * | 1996-04-09 | 2000-10-24 | Mitsui Chemicals, Inc. | Olefin polymerization catalyst, olefins polymerization methods, and olefin polymer compositions, and heat molded products |
JP2001514272A (en) * | 1997-08-27 | 2001-09-11 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | Polymerization of olefins |
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