JPH05193988A - ガラス製品の表面処理方法 - Google Patents

ガラス製品の表面処理方法

Info

Publication number
JPH05193988A
JPH05193988A JP937692A JP937692A JPH05193988A JP H05193988 A JPH05193988 A JP H05193988A JP 937692 A JP937692 A JP 937692A JP 937692 A JP937692 A JP 937692A JP H05193988 A JPH05193988 A JP H05193988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic compound
glass product
sheet
sol
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP937692A
Other languages
English (en)
Inventor
Jinichi Usami
迅一 宇佐美
Masanobu Azuma
正信 東
Ikuno Shino
郁乃 示野
Yuka Takai
由佳 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP937692A priority Critical patent/JPH05193988A/ja
Publication of JPH05193988A publication Critical patent/JPH05193988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス製品に簡単に表面装飾を付与する方法を
提供する。 【構成】ガラス製品の表面に、加熱によりゲル化可能な
ゾル状態の無機化合物溶液を塗布した後、加熱すること
で皮膜を形成する。この溶液に、艶消し、着色、金属光
沢の付与を目的とする、各種の微細粒子または細片を予
め混合しておくことにより、所期の表面装飾を付与でき
る。また、凹凸を形成したシートの凹凸面を無機化合物
溶液の塗布面に当接し、この状態で加熱すると、凹凸が
無機化合物の皮膜に転移する。シートの凹凸面に無機化
合物溶液を塗布してガラス製品に当接し、この状態で加
熱しても、同様の皮膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス製品の表面処理方
法に関し、より詳しくは、ガラス製品に種々の表面装飾
を簡単に付与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス製品の装飾には、種々の方
法が採用されており、例えば着色する場合はガラス自体
に顔料や染料を混合することで、任意の色彩を付与する
ものであった。また、艶消し効果を付与する方法として
は、ガラス表面にケイ砂等を吹きつける方法や、ガラス
生地に艶消し剤を混合する方法がある。ガラス生地に微
小な気泡を生じさせても同様な艶消し状態が得られる。
また、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂にシリカ粉末ない
しは白色顔料を混合してガラス製品表面に塗布して、艶
消し効果を得る方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら従来
の装飾技術は、いずれも以下のような問題があり、改善
が望まれていた。
【0004】すなわち、ガラス生地に物質を混合する方
法や、気泡を生じさせる方法では、生地が本来有する強
度等の物性を損ねるおそれがあり、また、所望の効果を
得るに必要な混合物質の量が多量になるという問題があ
った。
【0005】また、ガラス製品表面に塗料などを塗布す
るものは、シランカップリング剤などのプライマーが必
要であり、コスト高であるばかりでなく、塗料が有機系
樹脂をベースとしているため、耐熱性が低く、また表面
硬度が低いという問題があった。
【0006】また、ケイ砂を吹きつけて表面を粗面化す
る方法は、フッ化水素を使用するため、作業環境が悪い
という問題があった。
【0007】そこで本発明は、これら問題をことごとく
解消し、優れた表面処理効果が得られる方法を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第1の
方法は、ガラス製品の表面に、微細粒子または細片を混
合した、加熱によりゲル化可能なゾル状態の無機化合物
溶液を塗布した後、加熱することを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の第2の発明は、ガラス製品の表面
に、加熱によりゲル化可能なゾル状態の無機化合物溶液
を塗布した後、該表面に、少なくとも一部に凹凸を形成
したシートの凹凸面を当接し、この状態で加熱して無機
化合物を硬化させることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第3の発明は、無機化合物の溶液
を、少なくとも一部に凹凸を形成したシートの凹凸面に
塗布形成した後、この塗布面をガラス製品に当接し、こ
の状態で加熱して前記無機化合物を硬化させることを特
徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明で使用する、加熱によりゲル化可能なゾ
ル状態の無機化合物溶液は、いわゆるゾルゲル法に使用
されるもので、加熱によりゲル化してきわめて硬度の高
い被膜を形成する。この無機化合物の溶液に微細粒子ま
たは細片を混合することで、該被膜に艶消し効果や着色
効果が得られる。
【0012】また、本発明の第2および第3の発明で
は、ゾル状態の無機化合物溶液と凹凸を形成したシート
の凹凸面とを当接して加熱することで、無機化合物の被
膜に凹凸が転移し、ガラス製品の表面に凹凸が形成され
る。
【0013】
【実施例】本発明の対象となるガラス製品は、板ガラ
ス、ガラス瓶、ガラスカップ、ガラスボール、ガラス細
工品等、特に制限はない。本発明で使用する無機化合物
の溶液は、従来ゾルゲル法で使用可能なものが任意に使
用でき、基本的には各種の金属アルコキシドや金属ヒド
ロキシドを原料とするものである。
【0014】具体的には、 式(R1 m 1 (OR2 n (式中、R1 は炭素数
1〜3のアルキル基またはビニル基、R2 は水素、メチ
ル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチル、M 1 はカ
ルシウムまたはバリウム、mは0または1、nは1また
は2を示す)で表される化合物、 式(R3 j 2 (OR4 k (式中、R3 は炭素数
1〜3のアルキル基またはビニル基、R4 は水素、メチ
ル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチル、M 2 はア
ルミニウム、イットリウムまたはランタン、jは0また
は1、kは2または3を示す)で表される化合物、 式(R5 h 3 (OR6 i (式中、R5 は炭素数
1〜3のアルキル基またはビニル基、R6 は水素、メチ
ル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチル、M 3 はチ
タン、ジルコニウム、マンガン、スズ、ケイ素またはス
トロンチウム、hは0または1、iは3または4を示
す)で表される化合物、等を原料とするものが例示でき
る。これらの化合物は、1種または2種以上を組み合わ
せて使用でき、さらには、2種以上が縮合しているもの
を使用してもよい。
【0015】さらに具体的には、Ca(OCH3 2
Ca(OC2 5 2 、Ca(OC 3 7 2 、Ca
(OC4 9 2 、Ba(OCH3 2 、Ba(OC2
5 2 、Ba(OC3 7 2 、Ba(OC4 9
2 、Al(OCH3 3 、Al(OC2 5 3 、Al
(OC3 7 3 、Al(OC4 9 3 、CH3 Al
(OCH3 2 、CH3 Al(OC2 5 2 、CH3
Al(OC3 7 2 、CH3 Al(OC4 9 2
Ti(OCH3 4 、Ti(OC2 5 4 、Ti(O
3 7 4 、Ti(OC4 9 4 、CH3 Ti(O
CH3 3 、CH 3 Ti(OC2 5 3 、CH3 Ti
(OC3 7 3 、CH3 Ti(OC4 9 3 、C2
5 Ti(OCH3 3 、C2 5 Ti(OC2 5
3 、C2 5 Ti(OC3 7 3 、C2 5 Ti(O
4 9 3 、Si(OCH3 4 、Si(OC
2 5 4 、Si(OC3 7 4 、Si(OC
4 9 4 、CH 3 Si(OCH3 3 、CH3 Si
(OC2 5 3 、CH3 Si(OC3 7 3 、CH
3 Si(OC4 9 3 、C2 5 Si(OC
3 3 、C2 5 Si(OC2 5 3 、C2 5
i(OC3 7 3 、C2 5 Si(OC4 9 3
Zr(OCH3 4 、Zr(OC2 5 4 、Zr(O
3 7 4 、Zr(OC4 9 4 、CH3 Zr(O
CH3 3 、CH3 Zr(OC2 5 3 、CH3 Zr
(OC3 7 3 、CH3 Zr(OC4 9 3 、C2
5 Zr(OCH3 3 、C2 5 Zr(OC2 5
3 、C2 5 Zr(OC3 7 3 、C2 5 Zr(O
4 9 3 、Y(OCH3 3 、Y(OC
2 5 3 、Y(OC3 7 3 、Y(OC
4 9 3 、La(OCH3 3 、La(OC2 5
3 、La(OC3 7 3 、La(OC4 9 3 、M
n(OCH3 4 、Mn(OC2 5 4 、Mn(OC
3 7 4 、Mn(OC4 9 4 、Sn(OCH3
4 、Sn(OC2 5 4 、Sn(OC3 7 4 、S
n(OC4 9 4 、Sr(OCH3 4 、Sr(OC
2 5 4 、Sr(OC3 7 4 、Sr(OC
4 9 4 、Ca(OH)2 、Ba(OH)2 、Al
(OH)3 、CH3 Al(OH)2 、Ti(OH)4
CH3 Ti(OH)3 、C2 5 Ti(OH)3 、Si
(OH)4 、CH3 Si(OH)3 、C2 5 Si(O
H)3 、Zr(OH)4 、CH3 Zr(OH)3 、C2
5 Zr(OH)3 、Y(OH)3 、La(OH)3
Mn(OH)4 、Sn(OH)4 、Sr(OH)4 等を
上げることができる。
【0016】また、これらの縮合物は、上記化合物の任
意の組み合わせにより自由に作成でき、分子量も適宜選
択できる。縮合物の一例としては、ZrOSi(OC2
5 6 、AlOSi(OC2 5 6 、TiOSi
(OC2 5 6 、(C3 7 O)3 ZrOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)3 ZrOSi(OC
2 5 3 、(C3 7 O)3 TiOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)3 TiOSi(OC
2 5 3 、(C3 7 O)2 AlOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)2 AlOSi(OC
2 5 3 等を上げることができる。
【0017】これらの原料は、通常、水、有機溶媒ある
いはこれらの混合溶媒に溶解ないし分散して用いられ
る。
【0018】有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール類、
エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレン
グリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
アルキルエーテル等のアルキル基としてメチル、エチ
ル、ブチル等を有する炭化水素エーテルアルコール類、
エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテ
ート、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルア
セテート等の上記炭化水素エーテルアルコール類の酢酸
エステル類、エトキシエチルアルコール等のアルコール
類の酢酸エステル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、アセトン等を
使用することができる。
【0019】無機化合物の溶液の濃度は、無機化合物お
よび溶媒の種類により異なるが、5〜95%の範囲で調
整できる。また、これら無機化合物は、清浄なガラス表
面であれば何ら処理を施すことなく十分な密着状態を示
す。
【0020】本発明の第1の発明は、上記無機化合物の
溶液に、所望の表面効果を得るに必要な、微細粒子また
は細片を混合する。微細粒子または細片としては、以下
のものが使用できる。
【0021】艶消し効果を目的とする場合、0.01〜
10μm程度の粒径の、酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン等のガラスフリットの1種または2種以
上を、上記無機化合物の溶液に0.1〜50重量%程度
混合する。
【0022】着色効果を目的とする場合、0.01〜1
0μm程度の粒径の、酸化チタン、酸化クロム、硫化カ
ドミニウム等の顔料、マイカなどの1種または2種以上
を、上記無機化合物の溶液に0.1〜50重量%程度混
合する。
【0023】また、金属光沢効果を目的とする場合、
0.01〜10μm程度の大きさの、アルミニウム、銅
合金、金、銀等の金属箔の細片の1種または2種以上
を、上記無機化合物の溶液に0.1〜50重量%程度混
合する。
【0024】上記、微細粒子または細片を混合した無機
化合物の溶液は、ディップ、スプレー、スポンジ、ハ
ケ、ローラー等の公知の方法によりガラス製品に塗布さ
れる。塗布量は、目的とする効果により異なるが、0.
5〜5g/m2 とすることが好ましい。
【0025】以下に、具体的な実施例を示す。
【0026】<実施例1>艶消し効果を目的として、以
下の組成からなる無機化合物溶液を準備した。 Si(OC2 5 4 28.5重量部 C2 5 OH 43.0重量部 H2 O 27.0重量部 HCl 0.5重量部 SiO2 粉末 1.0重量部 上記無機化合物溶液を、透明ガラスの瓶の表面に、ディ
ップ法により、約3g/m2 の割合で塗布した。その
後、この瓶を150℃、20分加熱したところ、美しい
フロスト瓶が得られた。この瓶は、アルコールや他の溶
剤、酸、薬品等に対して優れた抵抗力を示した。また、
耐熱性は400〜500℃、耐擦過性も鉛筆硬度(JI
S K54006.14、「鉛筆引っかき試験」)5〜
7Hと優れたものであった。また、被膜のガラスへの密
着性を評価するため、被膜上にセロファン粘着テープ
(12mm幅×100mm長さ)の50mmを貼り付け
た後、ウエスで5往復擦り、よく密着させ、貼り付け面
に対して60°の角度で急激に引き剥して被膜の剥離状
態を確認したが、異常は全く認められなかった。
【0027】<実施例2>着色効果を目的として、以下
の組成からなる無機化合物溶液を準備した。 Si(OC2 5 4 28.5重量部 C2 5 OH 43.0重量部 H2 O 27.0重量部 HCl 0.5重量部 TiO2 粉末 0.5重量部 マイカ 0.5重量部 上記無機化合物溶液を、透明ガラスの瓶の表面に、ディ
ップ法により、約3g/m2 の割合で塗布した。その
後、この瓶を150℃、20分加熱したところ、真珠様
光沢を有する白色の美しい瓶が得られた。この瓶もま
た、アルコールや他の溶剤、酸、薬品等に対して優れた
抵抗力を示すとともに、耐熱性は400〜500℃、耐
擦過性も鉛筆硬度5〜7Hと優れたものであった。ま
た、実施例1同様、十分な密着性が認められた。
【0028】<実施例3>金属光沢効果を目的として、
以下の組成からなる無機化合物溶液を準備した。 Si(OC2 5 4 28.5重量部 C2 5 OH 43.0重量部 H2 O 27.0重量部 HCl 0.5重量部 アルミニウム箔の細片 1.0重量部 上記無機化合物溶液を、透明ガラスの瓶の表面に、ディ
ップ法により、約3g/m2 の割合で塗布した。その
後、この瓶を150℃、20分加熱したところ、金属光
沢を有する美しい瓶が得られた。この瓶もまた、アルコ
ールや他の溶剤、酸、薬品等に対して優れた抵抗力を示
すとともに、耐熱性は400〜500℃、耐擦過性も鉛
筆硬度5〜7Hと優れたものであった。また、実施例1
同様、十分な密着性が認められた。
【0029】本発明の第2の発明は、ガラス製品の表面
に上記無機化合物溶液を塗布した後、該表面に、凹凸を
形成したシートの凹凸面を当接し、この状態で加熱して
前記無機化合物を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【0030】上記シートとしては、プラスチックシー
ト、金属シート、これらの積層体等が使用できるが、取
扱いの容易さから、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート等の比較的耐熱性のあるプラスチックシ
ートが好適である。
【0031】このシートには、所望の凹凸を予め形成し
ておく。凹凸は、任意の大きさ、深さとすることがで
き、また、シートの全面に凹凸を形成しても、部分的に
形成してもよい。例えば、シートに文字や絵柄の凹凸を
形成したり、または逆に文字や絵柄以外の部分を凹凸と
してもよい。具体的には、深さ0.5〜1.5μm、径
1.0〜2.0μm程度のエンボス加工を施したシート
を使用すれば、艶消し効果が得られる。
【0032】なお、加熱は、2回以上に分けることも可
能であり、この場合はシートの繰り返しの使用が可能と
なる。すなわち、予備加熱として、転写された形状を維
持可能な程度に無機化合物を加熱、硬化させた後、シー
トを剥離し、その後十分な加熱条件で無機化合物を硬化
させるようにしてもよい。
【0033】以下に、具体的な実施例を示す。
【0034】<実施例4>無機化合物溶液として、以下
の組成のものを準備した。 C2 5 Si(OC2 5 3 40.0重量部 Si(OC2 5 4 30.0重量部 コロイド状アルミナ 0.1重量部 C2 5 OH 15.0重量部 H2 O 14.9重量部 また、シートとして、深さ0.5μm、径1.0μmの
凹凸を熱エンボス加工により全面に付与したポリカーボ
ネートフィルム(厚さ200μm)を準備した。上記無
機化合物溶液を、透明ガラスの瓶の表面に、ディップ法
により、約3g/m2 の割合で塗布した。この塗布面
に、上記シートを巻付け、100℃、15分予備加熱し
た。次いで、シートを剥し、さらに150℃、20分加
熱したところ、美しいフロスト瓶が得られた。この瓶
は、アルコールや他の溶剤、酸、薬品等に対して優れた
抵抗力を示した。また、耐熱性は400〜500℃、耐
擦過性も鉛筆硬度5〜7Hと優れたものであった。ま
た、実施例1同様、十分な密着性が認められた。
【0035】本発明の第3の発明は、上記第2の発明と
ほぼ同様であるが、無機化合物の溶液をシートの凹凸面
に塗布形成した後、この塗布面をガラス製品に密着させ
る点が相違する。
【0036】<実施例5>無機化合物溶液として実施例
4と同じものを準備し、シートとして、文字部を除いた
部分に深さ0.5μm、径1.0μmの凹凸を熱エンボ
ス加工により付与したポリカーボネートフィルム(厚さ
200μm)を準備した。上記シートの凹凸面に、無機
化合物溶液を約3g/m2 の割合で塗布した。この塗布
面を、透明ガラスの瓶に巻付け、100℃、15分予備
加熱した。次いで、シートを剥し、さらに150℃、2
0分加熱したところ、美しいフロスト瓶が得られた。ま
た、文字部は、強光沢を示した。この瓶は、アルコール
や他の溶剤、酸、薬品等に対して優れた抵抗力を示し
た。また、耐熱性は400〜500℃、耐擦過性も鉛筆
硬度5〜7Hと優れたものであった。また、実施例1同
様、十分な密着性が認められた。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、150℃程度の比較的
低温で作業が可能であり、ガラス製品の強度等を劣化さ
せることなく表面に各種の装飾を施すことができる。ま
た、得られた表面の被膜は、耐熱性、擦過性、耐薬品
性、密着性等に優れたものである。
【0038】また、装飾の効果は、第1の発明では添加
する物質の量、種類を選択すればよく、第2、第3の発
明ではシートに付与する凹凸を変えることで容易に変更
でき、自由度がきわめて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 由佳 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス製品の表面に、微細粒子または細片
    を混合した、加熱によりゲル化可能なゾル状態の無機化
    合物溶液を塗布した後、加熱することを特徴とする、ガ
    ラス製品の表面処理方法。
  2. 【請求項2】ガラス製品の表面に、加熱によりゲル化可
    能なゾル状態の無機化合物溶液を塗布した後、該表面
    に、少なくとも一部に凹凸を形成したシートの凹凸面を
    当接し、この状態で加熱して前記無機化合物を硬化させ
    ることを特徴とする、ガラス製品の表面処理方法。
  3. 【請求項3】無機化合物の溶液を、少なくとも一部に凹
    凸を形成したシートの凹凸面に塗布形成した後、この塗
    布面をガラス製品に当接し、この状態で加熱して前記無
    機化合物を硬化させることを特徴とする、ガラス製品の
    表面処理方法。
JP937692A 1992-01-22 1992-01-22 ガラス製品の表面処理方法 Pending JPH05193988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP937692A JPH05193988A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ガラス製品の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP937692A JPH05193988A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ガラス製品の表面処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05193988A true JPH05193988A (ja) 1993-08-03

Family

ID=11718741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP937692A Pending JPH05193988A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ガラス製品の表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05193988A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10265242A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Showa Alum Corp 透明はっ水皮膜およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10265242A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Showa Alum Corp 透明はっ水皮膜およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI241325B (en) Transparent silicone film composition and method for curing same
AU761455B2 (en) Method and compositions for decorating vitreous articles with radiation curable inks having improved adhesion and durability
JP2002522341A (ja) N−ビニルラクタム含有インク組成物によるガラス装飾方法
EP0896550B1 (en) Decoration and printing on polyolefin surfaces
TW557256B (en) Process for the preparation of a decorated substrate
JPH0839997A (ja) 装飾方法及びその製品
CN101120055A (zh) 有机无机复合体
TW200936397A (en) Decorated products and process for producing the same
CN105907289A (zh) 热转印保护层组合物、热转印膜及其制作方法
CN108546540A (zh) 一种玻璃基材用紫外光固化转印胶的制备方法
CN110408250A (zh) 一种高分子复合薄膜的制备方法
US2941916A (en) Heat resistant decalcomania transfer and method of making and using the same
AU751447B2 (en) Method and compositions for decorating glass
JP2004162169A (ja) 安定性の良い金属コロイドとその用途
TWI309253B (en) Noble metal preparations and lustring preparations for direct and indirect screen printing
JPH05193988A (ja) ガラス製品の表面処理方法
JP3844255B2 (ja) 車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材
KR101337965B1 (ko) 진주 느낌을 나타내는 다층 도막 및 다층 도막을 갖는 제품
KR100955866B1 (ko) 크랙 패턴 형성 잉크, 크랙 패턴 형성용 코팅제, 이를이용한 크랙 패턴 형성 방법 및 크랙 패턴이 형성된 패널
JPS60500904A (ja) 材料表面処理方法
JP4406975B2 (ja) 化粧無機質板
TWI276620B (en) Method and compositions for improving durability of coated or decorated ceramic substrates
CN113583562A (zh) 一种高滑手感转印胶组合物及其制备方法和应用
TWI292392B (en) Method and compositions for coating ceramic substrates
JPH01164477A (ja) 無機質化粧板の製造方法