JPH05191882A - 適応ノイズキャンセラ用集音装置 - Google Patents

適応ノイズキャンセラ用集音装置

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JPH05191882A
JPH05191882A JP4004624A JP462492A JPH05191882A JP H05191882 A JPH05191882 A JP H05191882A JP 4004624 A JP4004624 A JP 4004624A JP 462492 A JP462492 A JP 462492A JP H05191882 A JPH05191882 A JP H05191882A
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JP
Japan
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noise
sound
microphone
main
adaptive
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JP4004624A
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English (en)
Inventor
Katsuya Suzuki
克哉 鈴木
Ryoichi Miyamoto
良一 宮本
Tatsumasa Yoshida
達正 吉田
Shinsuke Takada
真資 高田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズキャンセルできる帯域を従来より広く
できる適応ノイズキャンセラ用集音装置を実現する。 【構成】 適応ノイズキャンセラにおいては、主マイク
ロフォン10及びノイズ参照用マイクロフォン11から
の音響信号の相関が高いことを前提としている。このよ
うな相関を高くすべく、これらマイクロフォン10及び
11を、音響取入孔22を有する同一のケーシング20
内に装着して、主マイクロフォン10の音響捕捉面10
Fとノイズ参照用マイクロフォンの音響捕捉面11Fと
を近接して対向させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適応ノイズキャンセラ用
集音装置に関し、例えば、ハンズフリー自動車電話にお
ける適応ノイズキャンセラに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハンズフリー自動車電話におい
ては、話者の位置自由度を高めるように指向性が広いマ
イクロフォンが適用されている。そのため、マイクロフ
ォンは、話者からの音響(音声を含む概念)だけでな
く、エアコンやエンジンの動作音や道路面からの走行
音、すなわち背景雑音をも捕捉してしまう。これでは通
話品質が低下する。そこで、ハンズフリー自動車電話に
おいては、従来、このような背景雑音を除去する適応ノ
イズキャンセラを適用している。
【0003】文献1『Joseph C.Liberti,Theodore S.Ra
ppaport,and John G.Proakis,"EVALUATION OF SEVERAL
ADAPTIVE ALGORITHMS FOR CANCELING ACOUSTIC NOISE I
NMOBILE RADIO ENVIRONMENTS",CH2944-7/91/0000/0126,
1991 IEEE,pp126-132』 図2は、文献1に記載されている2マイクロフォン方式
の適応ノイズキャンセラを示すものである。図2におい
て、この適応ノイズキャンセラ1は、主マイクロフォン
10、ノイズ参照用マイクロフォン11、2個のアナロ
グ/デジタル変換回路12及び13、遅延手段14、適
応フィルタ15、減算器16及びデジタル/アナログ変
換回路17から構成されている。
【0004】主マイクロフォン10が捕捉して電気信号
に変換した音響信号(以下、主音響信号と呼ぶ)は、デ
ジタル/アナログ変換回路12によってデジタル信号に
変換され、さらに、遅延手段14を介して、例えば適応
フィルタ15の中間タップに相当する時間だけ遅延され
た後減算器16に被減算入力として与えられる。
【0005】他方、ノイズ参照用マイクロフォン11が
捕捉して電気信号に変換した音響信号(以下、副音響信
号と呼ぶ)は、デジタル/アナログ変換回路13によっ
てデジタル信号に変換されて例えばFIR型の適応フィ
ルタ15に与えられる。適応フィルタ15は、入力され
た副音響信号から、主音響信号におけるノイズ成分を形
成して減算器16に減算入力として与える。
【0006】かくして、減算器16によって、主音響信
号から、それに含まれているノイズ成分を除去した音響
信号が得られ、これがデジタル/アナログ変換回路17
を介してアナログ信号に変換されて出力される。
【0007】なお、以上のような動作は、話者からの音
響信号が与えられている際に実行され、この際には適応
フィルタ15のタップ係数は固定されている。適応フィ
ルタ15のタップ係数は、話者からの音響信号がなく、
主マイクロフォン10及びノイズ参照用マイクロフォン
11が共に背景ノイズを捕捉している状態において減算
器16から出力されている除去残差信号によって適応的
に更新される。
【0008】図3は、主マイクロフォン10及びノイズ
参照用マイクロフォン11の配置を示す概略斜視図であ
る。主マイクロフォン10及びノイズ参照用マイクロフ
ォン11は、それぞれの音響捕捉面10F及び11Fが
同一平面上に位置するように、かつ、できるだけ近接し
て設けられている。
【0009】適応ノイズキャンセラ1において、主マイ
クロフォン10及びノイズ参照用マイクロフォン11を
図3に示すように配置したのは、ノイズ参照用マイクロ
フォン11が捕捉して得た副音響信号から、主マイクロ
フォン10が捕捉して得た主音響信号に含まれているノ
イズ成分を形成するので、主音響信号におけるノイズ成
分と副音響信号におけるノイズ成分とは高い相関性がな
ければならないからである。
【0010】この相関性を表すものとして、文献1で
は、次の(1) 式に示すコヒーレンス関数γ(ω)を定義
している。 γ(ω)=Spr(ω)/(Spp(ω)Srr(ω))1/2 …(1) ここで、Spr(ω)は主マイクロフォン10の入力音響
信号とノイズ参照用マイクロフォン11の入力音響信号
の間のクロススペクトラルデンシティであり、Spp
(ω)及びSrr(ω)はそれぞれ、主マイクロフォン1
0の入力音響信号及びノイズ参照用マイクロフォン11
の入力音響信号のパワースペクトラルデンシティであ
る。また、ωは角周波数成分を意味する。
【0011】また、文献1は、このコヒーレンス関数γ
(ω)を用いてノイズキャンセレーション(ノイズ消去
量)の期待値ψ(ω)が、周波数ωの関数で次の(2) 式
で与えられることを記載している。 ψ(ω)=1/(1−|γ(ω)|2 ) …(2) 上述した(1) 式及び(2) 式で評価した場合、実際上、ノ
イズ源からのある種の超低周波信号は、主マイクロフォ
ン10及びノイズ参照用マイクロフォン11が20cm
以上離れていても高い相関性を示し、十分にノイズをキ
ャンセルできることが報告されている。他方、高周波ノ
イズ源からの信号は、主マイクロフォン10及びノイズ
参照用マイクロフォン11の距離が数cm程度でも相関
性が非常に小さくなってノイズを適切にキャンセルでき
ないことが報告されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、2マイ
クロフォン方式の適応ノイズキャンセラ1において、2
つのマイクロフォン10及び11の距離を近付ける方
が、ノイズ消去量が多くなり、またノイズ消去できる周
波数も高域に伸びることが述べられている。
【0013】しかしながら、図3に示すように、マイク
ロフォン10及び11の音響捕捉面10F及び11Fを
同一平面上に位置させてこれらマイクロフォン10及び
11を近付けて配置する方法では、マイクロフォン10
及び11自体の物理的な大きさのために近付けられる距
離に限界がある。その結果、両マイクロフォン10及び
11が捕捉する音響信号の相関性を高くするのにも限界
があり、ノイズ消去できる周波数にも限界がある。
【0014】実際上、上述のようなハンズフリー自動車
電話用の適応ノイズキャンセラ1の場合、自動車電話の
音響帯域をカバーできていない。例えば、自動車の走行
に伴う風切音や道路からの走行音やエアコンファンの回
転音には、高い周波数成分も含まれており、話者からの
音響信号からこのような背景雑音を従来は十分にキャン
セルできなかった。
【0015】このような問題は、ノイズ参照用マイクロ
フォンが1個の場合だけでなく、ノイズ参照用マイクロ
フォンが2個以上の場合にも同様に生じる。勿論、ノイ
ズ参照用マイクロフォンが増えれば増えるだけ、ノイズ
キャンセルの精度は向上するが、相関性が低い高周波数
成分に対してノイズをキャンセルできない点では上述と
同様である。
【0016】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、ノイズキャンセルできる帯域を従来より広く
できる適応ノイズキャンセラ用集音装置を提供しようと
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の適応ノイズキャンセラ用集音装置は、音響
を捕捉する主音響捕捉手段と、音響を捕捉する1以上の
ノイズ参照用音響捕捉手段と、各ノイズ参照用音響捕捉
手段から出力された音響信号からノイズ成分を抽出する
各ノイズ参照用音響捕捉手段に対応した適応フィルタ手
段と、上記主音響捕捉手段から出力された音響信号から
各適応フィルタ手段から出力されたノイズ成分を減算し
てノイズキャンセルされた音響信号を得る減算手段とを
備えた適応ノイズキャンセラにおいて、上記主音響捕捉
手段の音響捕捉面と上記各ノイズ参照用音響捕捉手段の
音響捕捉面との計N個の音響捕捉面を、ある1点を中心
とした周方向に360/N度ずつの間隔で、しかも上記
ある1点に対して等しい距離を有して向くように近接し
て配置させたことを特徴とする。
【0018】ここで、主音響捕捉手段及び各ノイズ参照
用音響捕捉手段を、音響取入孔を有する同一のケーシン
グ内に装着するようにし、上記配置を実現することが好
ましい。
【0019】
【作用】主音響捕捉手段から出力された音響信号から、
各適応フィルタ手段が対応するノイズ参照用音響捕捉手
段からの音響信号を処理して得たノイズ成分を減算手段
が減算して、ノイズキャンセルされた音響信号を出力す
る適応ノイズキャンセラにおいては、主音響捕捉手段か
らの音響信号と各ノイズ参照用音響捕捉手段からの音響
信号との相関が高いことが前提とされている。
【0020】本発明においては、主音響捕捉手段からの
音響信号と各ノイズ参照用音響捕捉手段からの音響信号
との相関を高くすべく、等価的な同一の点音源からの音
響信号をその点音源から等距離にある主音響捕捉手段及
びノイズ参照用音響捕捉手段が捕捉すると等価な状態を
作り出すことを意図した。
【0021】そのため、主音響捕捉手段の音響捕捉面と
各ノイズ参照用音響捕捉手段の音響捕捉面との計N個の
音響捕捉面を、ある1点を中心とした周方向に360/
N度ずつの間隔で、しかも上記ある1点に対して等しい
距離を有して向くように近接して配置させた。
【0022】このような複数の音響捕捉面の配置を実現
する、主音響捕捉手段及び各ノイズ参照用音響捕捉手段
を支持する構成は各種あるが、複数の音響捕捉面の相対
的な位置精度や生産性等を考慮した場合、主音響捕捉手
段及び各ノイズ参照用音響捕捉手段を、音響取入孔を有
する同一のケーシング内に装着するようにして実現させ
ることが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を、ノイズ参照用マイクロフォ
ンが1個の適応ノイズキャンセラに適用した集音装置の
第1実施例を図面を参照しながら詳述する。なお、この
実施例が適用される適応ノイズキャンセラの電気的構成
は、従来と同様に上述した図2に示す構成を有するので
その説明は省略する。
【0024】図1はこの実施例の集音装置構成を示す斜
視図であり、図3との同一対応部分には同一符号を付し
て示している。また、図4はこの第1実施例におけるケ
ーシングの縦断面図である。
【0025】図1において、この実施例の主マイクロフ
ォン10及びノイズ参照用マイクロフォン11は、同一
のケーシング20内に装着されて取り付けられている。
【0026】この実施例の場合、主マイクロフォン10
及びノイズ参照用マイクロフォン11として同一の円柱
形状を有するものを適用している。そのため、これらマ
イクロフォン10及び11を装着収容するケーシング2
0は、両端面が開放されている円筒形状を有し、その内
周面は両マイクロフォン10及び11の外周面とほぼ一
致している。
【0027】ケーシング20の長手方向中央部の内周直
径は両端部側の内周直径より僅かに小さくされており、
これにより、図4に示すように、内周面に段部21a及
び21bが形成されている。主マイクロフォン10及び
ノイズ参照用マイクロフォン11は、その音響捕捉面1
0F及び11F側からこのケーシング20内に挿入さ
れ、上述した段部21a又は21bに接するまで挿入さ
れて装着される。このような装着状態においては、両マ
イクロフォン10及び11の音響捕捉面10F及び11
Fは対向している。なお、実際上は、音響捕捉面10F
及び11F間の距離が数mm程度になるように段部21
a及び21bが設けられている。
【0028】両音響捕捉面10F及び11Fと、ケーシ
ング20の内周面とで形成される空間は、ケーシング2
0の中央部に穿設された複数の長孔(以下、音響取入孔
と呼ぶ)22によってケーシング20の外部空間と連絡
されている。すなわち、ケーシング20の外部で生じた
音響は、これら音響取入孔22によってケーシング20
内に取込まれて両マイクロフォン10及び11の音響捕
捉面10F及び11Fに到達するようになされている。
【0029】以上のように、ケーシング20の外部で発
生した音響は、音響取入孔22を介してケーシング20
内に取り込まれて音響捕捉面10F及び11Fに到達す
るので、音源の位置や音響信号の周波数に関係なく、両
音響捕捉面10F及び11Fとケーシング20の内周面
とで形成される空間(点空間とみなされる)で捕捉する
ことができる。すなわち、従来では、両マイクロフォン
10及び11を、その物理的大きさ以上に近付ける(1
〜2cm程度が限界)ことができなかったが、この実施
例の場合数mm程度まで近付けることができて、しかも
捕捉した音響信号を周波数成分の全域に亘ってほぼ同じ
ものとすることができる。
【0030】従って、両マイクロフォン10及び11か
ら出力される音響信号は非常に相関が高くなり、必要帯
域の全域に渡って良好なノイズキャンセルを実行するこ
とができるようになる。
【0031】図5は、この実施例による適応ノイズキャ
ンセラ用集音装置(図1)を適用した場合のノイズキャ
ンセル特性を示すものであり、図6は、従来の適応ノイ
ズキャンセラ用集音装置(図3参照)を適用した場合の
ノイズキャンセル特性を示すものである。図5及び図6
において、曲線AIN1及びAIN2はそれぞれ、主マ
イクロフォン10で捕捉されたノイズ(自動車エアコン
ファンノイズ)のパワースペクトラムであり、曲線AO
UT1及びAOUT2はそれぞれ、それに対応した適応
ノイズキャンセラからの出力信号のパワースペクトラム
である。従って、入力ノイズ曲線AIN1又はAIN2
と、出力ノイズ曲線AOUT1又はAOUT2とが重な
っている部分は、ノイズキャンセルを実現できていない
帯域を意味している。
【0032】図5及び図6の比較から明らかなように、
この実施例の場合、従来とは異なって、自動車電話の音
響帯域(300Hz〜3kHz)のほぼ全域に亘って、
良好なノイズキャンセルを実現できていることが分か
る。
【0033】図7は、本発明の第2実施例の集音装置に
係るケーシング30の断面図を示すものである。これは
図4と同様な方向の断面図である。
【0034】この第2実施例は、ノイズ参照用マイクロ
フォンとして2個のマイクロフォン11A及び11Bを
有する適応ノイズキャンセラに対するものである。すな
わち、図示は省略するが、一方のノイズ参照用マイクロ
フォン11Aからの副音響信号に基づいて形成されたノ
イズ成分を、主マイクロフォン10からの主音響信号か
ら除去し、その除去後の音響信号から、他方のノイズ参
照用マイクロフォン11Bからの副音響信号に基づいて
形成されたノイズ成分を除去する適応ノイズキャンセラ
に対するものである。
【0035】図7において、主マイクロフォン10及び
2個のノイズ参照マイクロフォン11A、11Bが装着
されるケーシング30は、各マイクロフォン10、11
A、11Bが挿入される円筒部31、32、33と、こ
れら円筒部31、32及び33の一端を繋ぎ合わせるよ
うな中央部34とから構成されている。
【0036】円筒部31、32及び33はそれらの中心
線が1点Pで交わるように、かつ、120度の角度を隔
てるように設けられている。また、各円筒部31、3
2、33の中央部34側の端部内周面にはそれぞれ、突
起量が極僅かな突条35、36、37が設けられてお
り、これら突条35、36及び37によって、各マイク
ロフォン10、11A、11Bの位置を決めて、各音響
捕捉面10F、11AF、11BFの相対的な位置関係
を規定するようになされている。すなわち、点Pを中心
とした周方向に120度ずつの間隔で、かつ点Pに対し
て等しい距離を有して向くように各音響捕捉面10F、
11AF、11BFを近接して位置決める。
【0037】この第2実施例においても、これら音響捕
捉面10F、11AF及び11BFと、中央部34の内
面とで形成される空間に、ケーシング30の外部で発生
した音響を取り入れられるように、音響取入孔38が設
けられている。
【0038】従って、この第2実施例によっても、ケー
シング30の外部で発生した音響は、音響取入孔38を
介してケーシング30内に取り込まれて音響捕捉面10
F、11AF及び11BFに到達するので、音源の位置
や音響信号の周波数に関係なく、音響捕捉面10F、1
1AF及び11BFとケーシング30の内面とで形成さ
れる空間(点空間とみなされる)で捕捉でき、各マイク
ロフォン10、11A、11Bの音響捕捉面10F、1
1AF及び11BFを、マイクロフォンの物理的大きさ
以上に近付けることができて、しかも捕捉した音響信号
をほぼ同じものとすることができる。
【0039】従って、各マイクロフォン10、11A、
11Bから出力される音響信号は非常に相関が高くな
り、必要帯域の全域に渡って良好なノイズキャンセルを
実行することができるようになる。
【0040】なお、上記実施例においては、ノイズ参照
用マイクロフォンが1個又は2個の場合を示したが、ノ
イズ参照用マイクロフォンが3個以上の場合にも本発明
を適用することができる。
【0041】また、本発明は、高周波ノイズが多いハン
ズフリー自動車電話用適応ノイズキャンセラに適用して
好適なものではあるが、この用途以外の適応ノイズキャ
ンセラに広く適用できることは勿論である。
【0042】さらに、上記実施例のケーシングに設けら
れた音響取入孔22、38は、音響的な孔であれば良
く、完全なる貫通孔であることは要件ではない。例え
ば、塵や埃がケーシング内に入ることを防ぐために布が
張られている音響取入孔であっても良い。
【0043】さらにまた、本発明は、複数のマイクロフ
ォンの音響捕捉面の相対的な位置関係に特徴を有するも
のであり、実施例と同様な音響捕捉面の相対的な位置関
係を実現できるのであれば、複数のマイクロフォンの支
持構成は上記実施例と異なっていても良い。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、主音響
捕捉手段の音響捕捉面と各ノイズ参照用音響捕捉手段の
音響捕捉面との計N個の音響捕捉面を、ある1点を中心
とした周方向に360/N度ずつの間隔で、しかもある
1点に対して等しい距離を有して向くように近接して配
置させたので、ノイズキャンセルできる帯域を従来より
広くできる適応ノイズキャンセラ用集音装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の適応ノイズキャンセラ用集音装置
を示す斜視図である。
【図2】適応ノイズキャンセラの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】従来のマイクロフォンの取付け方法の説明図で
ある。
【図4】第1実施例のマイクロフォン装着用ケーシング
の断面図である。
【図5】第1実施例の効果を説明する特性曲線図(その
1)である。
【図6】第1実施例の効果を説明する特性曲線図(その
2)である。
【図7】第2実施例のマイクロフォン装着用ケーシング
の断面図である。
【符号の説明】
10…主マイクロフォン(主音響捕捉手段)、10F…
主マイクロフォンの音響捕捉面、11…ノイズ参照用マ
イクロフォン(ノイズ参照用音響捕捉手段)、11F…
ノイズ参照用マイクロフォンの音響捕捉面、20…ケー
シング、22…音響取入孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 真資 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響を捕捉する主音響捕捉手段と、音響
    を捕捉する1以上のノイズ参照用音響捕捉手段と、各ノ
    イズ参照用音響捕捉手段から出力された音響信号からノ
    イズ成分を抽出する各ノイズ参照用音響捕捉手段に対応
    した適応フィルタ手段と、上記主音響捕捉手段から出力
    された音響信号から各適応フィルタ手段から出力された
    ノイズ成分を減算してノイズキャンセルされた音響信号
    を得る減算手段とを備えた適応ノイズキャンセラにおい
    て、 上記主音響捕捉手段の音響捕捉面と上記各ノイズ参照用
    音響捕捉手段の音響捕捉面との計N個の音響捕捉面を、
    ある1点を中心とした周方向に360/N度ずつの間隔
    で、しかも上記ある1点に対して等しい距離を有して向
    くように近接して配置させたことを特徴とする適応ノイ
    ズキャンセラ用集音装置。
  2. 【請求項2】 上記主音響捕捉手段及び各ノイズ参照用
    音響捕捉手段を、音響取入孔を有する同一のケーシング
    内に装着するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の適応ノイズキャンセラ用集音装置。
JP4004624A 1992-01-14 1992-01-14 適応ノイズキャンセラ用集音装置 Pending JPH05191882A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050500A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 背面雑音抑制マイクロホン
WO2010071157A1 (ja) * 2008-12-17 2010-06-24 ヤマハ株式会社 収音装置
JP2010187099A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Yamaha Corp 収音装置

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