JPH05188108A - アーク検出変換器 - Google Patents

アーク検出変換器

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JPH05188108A
JPH05188108A JP4103713A JP10371392A JPH05188108A JP H05188108 A JPH05188108 A JP H05188108A JP 4103713 A JP4103713 A JP 4103713A JP 10371392 A JP10371392 A JP 10371392A JP H05188108 A JPH05188108 A JP H05188108A
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JP
Japan
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arc
circuit
resistor
signal
electric field
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Application number
JP4103713A
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English (en)
Inventor
Charles J Tennies
ジョセフ テニーズ チャールズ
Bruce C Beihoff
チャールズ ベイホッフ ブルース
Jerome K Hastings
ケネス ハスティング ジェローメ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPH05188108A publication Critical patent/JPH05188108A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H1/00Details of emergency protective circuit arrangements
    • H02H1/0007Details of emergency protective circuit arrangements concerning the detecting means
    • H02H1/0015Using arc detectors

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気回路を損傷する熱または他の望ましくな
い影響をもたらすアーク電流を検知して電気回路を過電
流から保護すること。 【構成】 電圧源(26)を負荷(30)に接続する帯電導体(4
6)を含む電気回路用のアーク検出変換器であって、前記
回路に電気アークが発生することによって前記帯電導体
(46)の周囲に形成される電界を感知する電界センサ(66)
と、前記回路に電気アークが発生することによって前記
帯電導体(46)の周囲に形成される磁界を感知する磁界セ
ンサ(68)とを有する。また、電界センサ(66)に近接し
て、電界センサ(66)での電界を増強する増強手段(70)を
備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気回路の保護技術に
関し、特に、小さすぎて、回路ブレーカ等を引き外すこ
とのできないアークの検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、人的危害及び物的損害を防止
するための過電流保護システムを備えた、住居用、商業
用、及び、工業用を含む電気回路の保護技術を開発する
努力を続ける間に生み出されたものである。こうした過
電流保護システムには、通常、電力会社の変圧器から電
力を受け取り、主回路ブレーカまたはヒューズを通り、
さらに、分岐回路ブレーカまたはヒューズを経て、それ
ぞれ、1つ以上の電気負荷に電流を供給する指定の分岐
回路に到達するための負荷センターすなわち分電盤が含
まれている。
【0003】回路ブレーカまたはヒューズは、電流が過
大になるか、あるいは、導線及び負荷の設計限界を超え
ると、電流を遮断し、火災を含む傷害及び損害の危険を
少なくするように設計されている。一般的には、リセッ
トするだけで再利用できるので回路ブレーカの方が望ま
しい。
【0004】回路ブレーカは熱/磁気引き外し特性を有
している。この熱特性はバイメタル部材の加熱持続時間
の延長による過負荷電流に応答してバイメタル部材を移
動させ、さらにラッチを解除して1組の接点を引き外し
によって開く働きをする。例えば、熱特性は15アンペ
アの回路に30アンペアが誘引されると応答する。磁気
特性は、突発的な大電流負荷条件に応答し、磁心に生じ
る磁界を利用して電機子を引きつけ、この動作によって
ラッチを解除し、接点を開かせる働きをする。例えば、
磁気タイプの操作は、熱くなった線路導線がアースまた
は中性点に直接接続されて負荷のバイパスが生じるとい
った短絡に応答して行われる。
【0005】もう1つのタイプの回路保護は、所定の回
路の線路導線と中性線との間における電流の不均衡に応
答し、ブレーカを引き外して、回路状態にする接地事故
遮断機によって得られる。これは、人間が接地経路にな
る場合には、とりわけ望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明で取り扱うの
は、さらに、もう1つのタイプの電気回路保護及びモニ
タ、すなわち、電気回路におけるアーク発生の検出であ
る。モニタすべきアークには、ギャップを飛び越した
り、あるいは、ブレーカを引き外したりするのに十分な
エネルギはないが、それにもかかわらず、損傷を与える
だけの熱または他の望ましくない効果を及ぼす可能性の
ある、高インピーダンス故障、または、他の意図した、
あるいは、意図せぬ回路の経路によるものがある。アー
クは、負荷に対して直列または並列に生じる可能性があ
り、例えば、ゆるんだ接続部、摩耗または老化した配線
または絶縁材、使い過ぎによって生じるような事前の電
気的ストレス、事前の雷撃等といった数多くの原因が考
えられる。
【0007】こうしたアーク電流は、ブレーカまたはヒ
ューズの熱及び磁気引き外しセッティング未満であっ
て、かつ、線路導線と中性線の間における電流の不均衡
をもたらさないか、あるいは、そのいずれかの可能性が
あり、従って、こうしたアークは、検出できなくなる可
能性がある。アークの発生による特定の危害は、火事の
恐れのある、住居等における電気配線に沿った過熱点で
ある。
【0008】このような事情に鑑みて、本発明の目的
は、電気回路を損傷する熱または他の望ましくない影響
をまたらすアーク電流を検知して電気回路を過電流から
保護するアーク検出器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧源を負荷
に接続する帯電導体(46)を含む電気回路用のアーク検出
アンテナ変換器(62)が設けられている。アーク検出変換
器は、回路に電気アークが発生することによって導体の
周囲に形成される電界を感知する電界センサ(66)と、回
路に電気アークが発生することによって導体の周囲に形
成される磁界を感知する磁界センサ(68)とを有してい
る。
【0010】さらに、前記電界センサ(66)に近接して設
けられて前記電界センサ(66)での電界を増強する増強手
段(70)を有しており、前記電界センサ(66)は前記帯電導
体(46)と前記増強手段(70)との間にあり、前記増強手段
(70)は前記磁界センサ(68)にも近接して、前記帯電導体
(46)と前記磁界センサ(68)との間にあることを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】本発明によれば、電気回路にアークが生じるこ
とによって、導体の周囲に形成される電磁界を検知し、
これに応答して、電磁界応答信号を発生するので、アー
ク表示信号の所定の特性に応じて回路ブレーカが引き外
されて開路状態になり、電気回路を損傷する熱または他
の望ましくない影響を与える高インピーダンス故障をも
たらすアーク電流を検知して電気回路を過電流から保護
することができる。また、増強手段により電界センサで
の電界を増強するので、より微弱なアーク電流の検知を
行うことができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、所定の励起周波数の電圧源26から電力を受
け取る線路側24と、負荷30に電力を供給する負荷側
28を備えた負荷センター22を含む電流分配回路20
が示されている。電圧源26は、第1と第2の線路導
線、及び中性線によって60Hzで240ボルト及び12
0ボルトの電力を供給する電力会社の変圧器である。負
荷センターは、変圧器から電力を受け取り、その電力を
分岐回路ブレーカ34、36等に分配する主電気応答回
路ブレーカ32を備えている。
【0013】次に、分岐回路ブレーカは、分岐回路38
で、負荷30がプラグ44によって差し込まれているコ
ンセント40、42等に電力を供給するか、あるいは分
岐導線38が直接負荷に配線される。分岐導線38には
図2の線路導線(帯電導体)46、及び負荷30に電力
を供給する中性線48が含まれている。分岐導線38に
は接地線50も含まれている。回路ブレーカ34には先
行技術において公知のように過負荷引き外し機構52を
含み、この機構52は所定の過負荷条件に応答してブレ
ーカ接点54を引き外して開路状態にし、電圧源26か
ら負荷を切断する、熱/磁気特性を備えている。また先
行技術において、線路または中性点と接地間の事故に応
答し、SCR58にゲート制御を加えて導通状態にし、
さらにコイル60を励磁してブレーカ54を開く接地事
故遮断回路56を回路ブレーカ34に設けることも公知
である。
【0014】本発明は、電圧源26を負荷30に接続す
る、図2の帯電導線46を含む電気回路用のアーク検出
器及び変換器を提供する。アンテナ変換器62は導線4
6に隣接して配置されて電磁界センサを形成しており、
電気回路にアークが生じることによって導線46の周り
に形成される電磁界を検出し、これに応答して電磁界応
答信号を発生する働きをする。
【0015】応答回路64には、後述される、許容可能
なアークと許容不可能なアークとの弁別を行うアーク弁
別回路が含まれており、電磁界センサ62に応答し電磁
界応答信号の所定の特性に応答してアーク表示信号を発
生する。応答回路64には後述の引き外し回路を含み、
アーク表示信号に応答してSCR58のゲートに供給さ
れるゲート信号を発生し、該SCRにゲート制御を施し
て導通状態にし、コイルを励磁して、さらにブレーカ接
点54を開く。回路56および64の出力は、共通ノー
ド65でSCR58のゲートに接続されている。回路ブ
レーカにGFI回路56がなければ、SCR58及びコ
イル60が、変換器62及び応答回路64と共に付加さ
れる。本回路構成は、例えば参考までに本書に組み込ま
れた米国再発行特許第30,678号に示すようなGF
I回路に利用するのが望ましい。
【0016】アーク検出変換器62は、図3に示す電界
センサ66と磁界センサ68から構成され、電界センサ
66は回路にアークが生じることによって導線46の周
りに形成される電界Eを検知し、磁界センサ68は回路
にアークが生じることによって導線46の周りに形成さ
れる磁界Bを検知する。
【0017】電界センサ66及び磁界センサ68は、そ
れぞれ、導線46のセグメントから電気的に分離され、
その周りに分散されている。アーク検出変換器には、さ
らに電界センサ66に隣接しかつ電界センサ66の電界
Eを増強する増強構造70が含まれている。電界センサ
66は導線46と増強構造70の間に位置している。ま
た、増強構造70は磁界センサ68に隣接しかつ導線4
6と磁界センサ68の間に位置している。増強構造70
は電界センサ66と同軸をなし、磁界センサ68は増強
構造70と同軸をなしている。
【0018】望ましい形態の場合、電界センサ66はフ
ァラデー・リング、磁界センサ68は変流器、増強構造
70は接地リングである。変換器の構造は、導線46周
りの第1の導電性環状スリーブ72と、スリーブ72周
りにあってそこから第1の電気的絶縁スリーブ76によ
って隔てられた第2の導電性環状スリーブ74と、スリ
ーブ74の周りにあってそこから第2の電気的絶縁環状
スリーブ80によって隔てられた第3の導電性環状スリ
ーブ78と、スリーブ78の周りの第3の電気的絶縁環
状スリーブ82を備えている。
【0019】変換器はさらにスリーブ78の周りにあっ
てそこから絶縁スリーブ82によって隔てられた透磁性
トロイダル・コア84を備える。トロイダル・コア84
には導電性ワイヤ・コイル86が巻き付けられている。
導電性スリーブ72,74はファラデー・リングを形成
し、応答回路64に接続されたリード線88,90を備
えている。スリーブ78は上記増強構造70を形成しリ
ード線92に接続されている。トロイダル・コア84の
コイル86は、変流器を形成し、応答回路64に接続さ
れたリード線94,96を備えている。スリーブ78は
変流器68と帯電導線46の間の接地導体を形成し、導
線46から放射される電界に対して変流器68をシール
ドしている。接地導体78はファラデー・リング72、
74の電界を増強する。図示実施例の場合、電界センサ
66は電気回路のアークから放射されかつ導波管として
の導線46に沿って伝搬する電界を検知し、磁界センサ
は線路46に電流が通ることによる磁界を検知するが、
他の組み合わせも可能である。
【0020】図4には電界応答信号を処理するためのア
ーク弁別回路の構成が示されている。電界センサのリー
ド線88は、34074 増幅器によって形成される、図4の
演算増幅器98の非反転入力に接続されている。この増
幅器の非反転入力は、後述の電圧源回路によって供給さ
れる基準電圧Vref と抵抗器100を介して照合され
る。電界センサのリード線90は、Vref に接続されて
いる。増幅器98の出力は反転入力に送り返され、やは
り抵抗器102を介してノード104に供給され抵抗器
106を介してVref と照合される。
【0021】ノード104における出力信号は、電圧源
26の周波数、すなわち、60Hzを除く、100KHz 〜 1,0
00KHz の通過帯域を有する、Datel FLT-U2回路によって
形成される帯域フィルタ108を介して供給される。電
磁界応答信号を増幅し、帯域フィルタにかけた後、時間
に関した微分を2度行うことによって電磁界応答信号の
2次導関数が得られる。
【0022】この信号は、抵抗器110、微分コンデン
サ112、34074 増幅器114、抵抗器116、微分コ
ンデンサ118、及び34074 増幅器120を通り、出力
ノード122に電磁界応答信号の2次導関数を与える。
図2の電気回路のアークは、こうしたアークの発生のた
め導線46の周りに形成される電磁界に応答して発生す
るリード線88,90からの電磁界応答信号からなるラ
ンダムで無秩序なパターンを特徴とする。時間に関して
この電磁界応答信号を2度微分し、電磁界応答信号の2
次導関数を得るための二重微分回路を含むアーク弁別回
路によって、電磁界応答信号のランダムで無秩序なパタ
ーンを簡単にチェックすることが可能になる。
【0023】ノード122の信号は、LM339 コンパレー
タ124,126を含むウインドーコンパレータ回路に
供給される。ノード122からの信号は、電位差計13
0及び抵抗器132を介して後述のVcc電圧源から供給
される第1の基準値と比較するために抵抗器128を介
して供給される。電界応答信号の2次導関数が、上記第
1の基準値を正方向に超えると、コンパレータ124は
ノード134から正の出力を発生する。抵抗器136は
プル・アップ抵抗器を形成し、抵抗器138はコンパレ
ータのしきい値に小量のヒステリシスを加えて、遷移を
確実に行うように手助けする。
【0024】コンパレータ126は、抵抗器140を介
して供給されるノード122からの信号を電位差計14
2及び抵抗器144を介して供給されるVccからの第2
の基準値と比較し、電界応答信号の2次導関数が上記第
2の基準値を負方向に超えると、ノード146から正の
出力を送り出す。抵抗器148はプル・アップ抵抗器で
あり、抵抗器150はコンパレータのしきい値に小量の
ヒステリシスを加えて、遷移を確実に行うように手助け
する。ノード134,146におけるコンパレータの出
力は、抵抗ダイオード152,154を介して供給さ
れ、ノード156においてハード配線によるOR演算を
施されて抵抗器158を介してアース電位と照合され、
出力リード線160に送り出されて後述する次の処理を
受けることになる。
【0025】図5には磁界応答信号を処理するためのア
ーク弁別回路が示されているが、図4の電界アーク弁別
回路と同様である。磁界センサのリード線94及び96
は、負担抵抗器162を介して接続されており、さら
に、コンデンサ164及び抵抗器166によって形成さ
れたフィルタを介して、利得決定コンデンサ170を備
えるLMS386増幅器168の入力に接続されている。増幅
器168の出力は抵抗器172を介してノード174に
送られ抵抗器176を介してVref と照合される。
【0026】ノード174における信号は、電圧源26
の上述の周波数、すなわち、60Hzを除く100KHz〜 1,0
00KHz の帯域幅を有するDatel FLT-U2回路によって形成
される帯域フィルタ176を介して供給される。帯域フ
ィルタにかけられた信号は、次に2重微分回路に送ら
れ、ここで、磁界応答信号に対し時間に関して2回の微
分をおこないその2次導関数が得られる。この信号は、
抵抗器176、微分コンデンサ180、34074 増幅器1
82、抵抗器184、微分コンデンサ186、及び3407
4 増幅器188を介してノード190に供給される。抵
抗器191及び193によって利得がセットされる。
【0027】ノード190における磁界応答信号の2次
導関数は、次に、LM339 コンパレータ192,194を
備えたウインドーコンパレータに供給される。コンパレ
ータ192は、抵抗器196を介して供給されるノード
190からの信号と電位差計198及び抵抗器200を
介して供給されるVccからの基準電圧との比較を行い、
磁界応答信号の2次導関数が上記基準値を正方向に超え
ると、ノード202から正の出力を発生する。抵抗器2
04はプル・アップ抵抗器であり、抵抗器206はコン
パレータのしきい値に小量のヒステリシスを加えて遷移
を確実に行うように手助けする。
【0028】コンパレータ194は、抵抗器208を介
して供給されるノード190からの信号を電位差計21
0及び抵抗器212を介して供給されるVccからの基準
値と比較し、磁界応答信号の2次導関数が上記基準値を
負方向に超えると、ノード214から正の出力を送り出
す。抵抗器216はプル・アップ抵抗器であり、抵抗器
218はコンパレータのしきい値に小量のヒステリシス
を加えて遷移を確実に行うように手助けする。ノード2
02及び214におけるコンパレータの出力は、抵抗ダ
イオード220及び222を介して供給され、ノード2
24においてハード配線によるOR演算を施され、抵抗
器226を介して、アース電位と照合され、リード線2
28に送り出されて、後述する、後続の処理を受けるこ
とになる。
【0029】図4及び図5のアーク弁別回路は、電界セ
ンサ66及び磁界センサ68に応答し、それぞれの電界
または磁界の応答信号のランダムで無秩序なパターンに
応答して、アーク表示信号を発生する。上記通過帯域周
波数範囲における上記電磁界の応答信号の無秩序は、回
路におけるアークの発生を示している。リード線160
の信号とリード線228の信号の両方または一方を引き
外し信号として利用し、回路ブレーカを引き外してもよ
いし、あるいは、別様にアーク発生状態を表示すること
も可能である。代替案として、望ましい実施例の場合、
リード線160の信号及びリード線228の信号を仮ア
ーク表示信号として扱うが、確認アーク信号を発生する
前に、さもなければ、回路ブレーカを引き外す前にその
他の条件も満たさなければならない。その他の条件の1
つに、後述の、アークがどの方向から、すなわち、負荷
側と線路側のどちらから生じたものかを示す方向表示信
号がある。もう1つの条件は、後述の適合する2重タイ
ミング・ウインドウを満たすことである。従って、望ま
しい実施例の場合、リード線160及び228の信号は
仮アーク表示信号と考えられる。
【0030】図4及び図5のアーク弁別回路は、電界及
び磁界応答信号のそれぞれの振幅における無秩序状態を
検出するものである。これは十分であることが分かって
いるので、従って、簡略化することが望ましい。代替案
として、電界及び磁界応答信号のそれぞれの周波数にお
ける無秩序状態を検出する回路構成もとられる。電磁界
応答信号の周波数における無秩序も、回路内におけるア
ークの発生を表す。例えば、図6には電磁界応答信号2
30が示され、この信号は電磁界センサによって発生
し、間隔236で表されたリング・アウト周波数の23
4でゼロまで減少する初期ピーク振幅232を有してい
る。この振幅は、間隔240で表された繰り返し周波数
の238で、再び増大する。
【0031】次に、該振幅は、間隔244で表されたリ
ング・アウト周波数の242でゼロまで減少し、さら
に、間隔248で表された繰り返し周波数の246で、
再び増大する。間隔236、244等で表されたリング
・アウト周波数のランダムで無秩序なパターンは、回路
内におけるアークの特性である。間隔240、248等
で表された繰り返し周波数のランダムで無秩序なパター
ンは、やはり、回路内におけるアークの特性である。
【0032】図7において、電界センサのリード線90
はVref に接続され、リード線88は34074 増幅器25
0の非反転入力に接続されており、この入力は抵抗器2
52を介してVref と照合される。増幅器250の出力
は、ダイオード254、コンデンサ256、抵抗器25
8、コンデンサ260、抵抗器262、及び34074 増幅
器264を備える振幅ピーク検出回路に供給される。次
に、振幅復調信号は、抵抗器266及びコンデンサ26
8を備える低域フィルタを介して供給され、約1,000KHz
を超える周波数が除去される。さらに、低域フィルタ
にかけられた電界応答信号は、2重微分回路に供給さ
れ、この微分回路は第1の微分段を形成する抵抗器27
0、微分コンデンサ272、34074 増幅器274と、第
2の微分段を形成する抵抗器276、微分コンデンサ2
78、34074 増幅器280を含んでいる。フィードバッ
ク抵抗器282,284が利得をセットする。ノード2
86における出力は電界応答信号の低域フィルタにかけ
られた検出振幅の2次導関数である。
【0033】また、増幅器250の出力は、コンデンサ
288と抵抗器290によって形成される高域フィルタ
・ネットワークに通され、さらに、抵抗器292を介し
て、339コンパレータ294の非反転入力に供給さ
れ、この反転入力には抵抗器296を介してVref が送
り込まれる。抵抗器298はプル・アップ抵抗器であ
り、抵抗器300がヒステリシスをセットする。
【0034】抵抗器292を介した入力が抵抗器296
を介して供給されるVref を超える場合は、ノード30
2におけるコンパレータ294の出力が高になり、抵抗
器292を介した入力が抵抗器296を介して供給され
るVref 未満の場合は、ノード302におけるコンパレ
ータ294の出力が低になり、コンパレータ294は、
入力正弦波を出力方形波に変換し、これが、4098単
安定マルチバイブレータ304に送り込まれることにな
るが、ここで、分かりやすくするため、図7及び図面全
般にわたって、メーカ指定のピン表示が示されている。
【0035】抵抗器306及びコンデンサ308は、整
流ダイオード312及び抵抗器314を介して、低速の
放電抵抗器318を備えた充電コンデンサ316に供給
される、リード線310の時限出力パルスの持続時間を
設定し、ノード320に直流電圧を生じるようになって
いる。ノード320の直流電圧の大きさは、所定の期間
内に、コンパレータ294の出力ノード302に立ち上
がり区間が生じ、単安定マルチバイブレータ304をト
リガする回数に比例するので、ノード320の直流電圧
は、コンパレータ294に対する信号入力の周波数に比
例する。
【0036】ノード320における周波数比例信号は、
出力ノード334において、時間に関する第1の導関数
を送り出す、抵抗器322、微分コンデンサ324、及
び34074 増幅器326と、時間に関する第2の導関数を
送り出す、抵抗器328、微分コンデンサ330、3407
4 増幅器332を含む2重微分回路に供給される。抵抗
器336及び338によって、利得がセットされる。
【0037】ノード286における増幅器280からの
信号は、LM339 コンパレータ340及び342を含むウ
インドーコンパレータに供給される。コンパレータ34
0は、抵抗器344を介して供給されるノード286か
らの信号と電位差計346及び抵抗器348を介して供
給されるVccからの基準値を比較し、ノード286から
の電界応答信号の振幅の2次導関数が上記基準値を正方
向に超えると、ノード350において正の出力を発生す
る。
【0038】抵抗器352はプル・アップ抵抗器であ
り、抵抗器354はコンパレータのしきい値に小量のヒ
ステリシスを加えて遷移を確実に行うように手助けす
る。コンパレータ342は、抵抗器356を介して供給
されるノード286からの信号と電位差計358及び抵
抗器360を介して供給されるVccからの基準値を比較
し、電界応答信号の振幅の2次導関数が上記基準値を負
方向に超えると、ノード362において正の出力を発生
する。抵抗器364はプル・アップ抵抗器であり、抵抗
器366はコンパレータのしきい値に小量のヒステリシ
スを加えて遷移を確実に行うように手助けする。
【0039】ノード334におけるコンパレータ332
からの電界応答信号は、LM339 コンパレータ368及び
370によって形成されるウインドーコンパレータに供
給される。コンパレータ368は、抵抗器372を介し
て供給されるノード334からの信号と電位差計374
及び抵抗器376を介して供給されるVccからの基準値
を比較し、ノード334からの電界応答信号の振幅の2
次導関数が、上記基準値を正方向に超えると、ノード3
78において正の出力を発生する。抵抗器380はプル
・アップ抵抗器であり、抵抗器382はコンパレータの
しきい値に小量のヒステリシスを加えて遷移を確実に行
うように手助けする。
【0040】コンパレータ370は、抵抗器384を介
して供給されるノード334からの信号と電位差計38
6及び抵抗器388を介して供給されるVccからの基準
値を比較し、電界応答信号の振幅の2次導関数が上記基
準値を負方向に超えると、ノード390において正の出
力を発生する。抵抗器392はプル・アップ抵抗器であ
り、抵抗器394はコンパレータのしきい値に小量のヒ
ステリシスを加えて遷移を確実に行うように手助けす
る。
【0041】ノード350,362におけるコンパレー
タ340,342の出力は、ダイオード396及び39
8を介して供給され、ノード400においてハード配線
によるOR演算を施され、抵抗器402を介してアース
電位と照合されANDゲート404の入力の一方に供給
される。ノード378,390におけるコンパレータ3
68,370の出力は、ダイオード406,408を介
して供給され、ノード410においてハード配線による
OR演算を施され、抵抗器412を介してアース電位と
照合されANDゲート404の入力のもう一方に供給さ
れる。抵抗器402及び412によってそれぞれのノー
ド400及び410からの高レベルの信号がない場合、
それぞれのゲート入力がバイアスのかかった低い状態に
留まることが保証される。ANDゲート404の出力
は、リード線414に送り出され、後述する、後続の処
置を受けることになる。
【0042】図8の場合、磁界センサのリード線94及
び96は、負担抵抗器416を介して接続され、さら
に、コンデンサ418及び抵抗器420によって形成さ
れたフィルタ・ネットワークを介して、利得決定コンデ
ンサ424を備えるLMS386増幅器422の入力に接続さ
れている。
【0043】コンパレータ422の出力は、ダイオード
426、コンデンサ428、抵抗器430、コンデンサ
432、抵抗器434、及び34074 増幅器436を含む
振幅ピーク検出回路に加えられる。この信号は抵抗器4
38及びコンデンサ440による低域フィルタにかけら
れ、約 1,000KHz を超える周波数が除去される。次に、
この信号は、抵抗器442、微分コンデンサ444、及
び34074 増幅器446によって微分され、さらに、抵抗
器448、微分コンデンサ450、及び34074増幅器4
52によって微分されて、ノード454で、2次導関数
が得られることになる。抵抗器456及び458によっ
て、利得がセットされる。ノード454における信号は
磁界応答信号の振幅被変調信号に関する2次導関数であ
る。
【0044】増幅器422の出力は、また、コンデンサ
460と抵抗器462による高域フィルタにかけられ、
さらに、抵抗器464を介して、339コンパレータ4
66の非反転入力に供給され、この反転入力には抵抗器
468を介してVref が送り込まれる。抵抗器470は
プル・アップ抵抗器であり、抵抗器472がヒステリシ
スをセットする。コンパレータ466は、図7のコンパ
レータ294と同様の働きをし、ノード474におい
て、入力正弦波を出力方形波に変換する。
【0045】ノード474における信号は4098ワンショ
ット単安定マルチバイブレータ476をトリガし、マル
チバイブレータ476は抵抗器478及びコンデンサ4
80によってその持続時間がセットされる時限出力パル
スを出す。リード線482の出力パルスは、ダイオード
484及び抵抗器486を介して、低速の放電抵抗器4
90を備えた充電コンデンサ4886に供給される。
【0046】ノード492の直流電圧は、図7と同様、
コンパレータ466に対する信号入力の周波数に比例す
る。ノード492における周波数比例直流信号は、抵抗
器494、微分コンデンサ496、及び34074 増幅器4
98によって形成された第1段において微分され、抵抗
器500、微分コンデンサ502、及び34074 増幅器5
04によって形成された第2段において微分されて、ノ
ード506で2次導関数が得られる。抵抗器508及び
510によって、利得がセットされる。ノード506に
おける信号は、磁界応答信号の周波数に関する2次導関
数である。
【0047】ノード454における増幅器452からの
磁界応答信号の振幅に関する2次導関数は、LM339 コン
パレータ512及び514を備えたウインドーコンパレ
ータ回路に供給される。コンパレータ512は、抵抗器
516を介して供給されるノード454からの信号と電
位差計518及び抵抗器520を介して供給されるVcc
からの基準値を比較し、磁界応答信号の振幅の2次導関
数が、上記基準値を正方向に超えると、ノード522に
おいて正の出力を発生する。
【0048】抵抗器524はプル・アップ抵抗器であ
り、抵抗器526はコンパレータのしきい値に小量のヒ
ステリシスを加えて遷移を確実に行うように手助けす
る。コンパレータ514は、抵抗器528を介して供給
されるノード454からの信号と電位差計530及び抵
抗器532を介して供給されるVccからの基準値を比較
し、磁界応答信号の振幅の2次導関数が上記基準値を負
方向に超えると、ノード534において正の出力を発生
する。抵抗器536はプル・アップ抵抗器であり、抵抗
器538はコンパレータのしきい値に小量のヒステリシ
スを加えて遷移を確実に行うように手助けする。
【0049】ノード506における増幅器504からの
磁界応答信号の振幅に関する2次導関数は、LM339 コン
パレータ540及び542によって形成されるウインド
ーコンパレータ回路に供給される。コンパレータ540
は、抵抗器544を介して供給されるノード506から
の信号と電位差計546及び抵抗器548を介して供給
されるVccからの基準値を比較し、磁界応答信号の振幅
の2次導関数が上記基準値を正方向に超えると、ノード
550において正の出力を発生する。
【0050】抵抗器552はプル・アップ抵抗器であ
り、抵抗器554はコンパレータのしきい値に小量のヒ
ステリシスを加えて遷移を確実に行うように手助けす
る。コンパレータ542は、抵抗器556を介して供給
されるノード506からの信号と電位差計558及び抵
抗器560を介して供給されるVccからの基準値を比較
し、磁界応答信号の振幅の2次導関数が上記基準値を負
方向に超えると、ノード562において正の出力を発生
する。抵抗器564はプル・アップ抵抗器であり、抵抗
器566はコンパレータのしきい値に小量のヒステリシ
スを加えて遷移を確実に行うように手助けする。
【0051】ノード522及び534におけるコンパレ
ータ512及び514の出力は、ダイオード568及び
570を介して供給され、ノード572においてハード
配線によるOR演算を施され、抵抗器574を介してア
ース電位と照合されANDゲート576の入力の一方に
供給される。コンパレータ540及び542の出力は、
ダイオード576及び578を介して供給され、ノード
580においてハード配線によるOR演算を施され、抵
抗器582を介してアース電位と照合されANDゲート
576の入力のもう一方に供給される。
【0052】抵抗器574及び582によって、それぞ
れのノード572及び580に高レベルの信号がない場
合、それぞれのゲート入力がバイアスのかかった低い状
態に留まることが保証される。ANDゲート576の出
力は、リード線584に送り出され、後述する、後続の
処置を受けることになる。
【0053】図3の磁界センサ68は、透磁率が約10
の粉末鉄心84、及び100回巻きの信号検出巻線86
を備えている。抵抗器416は、変流器の整合のための
負担負荷を形成している。スリーブ78は、磁界センサ
68に対するE結合を最小限に抑える。図8の抵抗器4
16の両端間に生じる電圧信号は、検知されたBに対応
する。
【0054】信号は、コンデンサ418及び抵抗器42
0によって形成される高域フィルタによって増幅器42
2の入力に結合される。磁界応答信号の振幅変調の作用
は、AMラジオに用いられているのと同様のピーク検出
または復調回路を介して増幅信号を送ることによって得
られる。ピークは、ダイオード及びコンデンサ428に
よって整流及びフィルタリングを施され、さらに、抵抗
器430、コンデンサ432、及び抵抗器434によっ
てフィルタリングを施されて、コンデンサ432におけ
る信号は、約 1,000KHz までの基本周波数を含むアーク
・サインに約20KHz までの割合で生じる振幅変調に対
応することになる。
【0055】次に、復調AMすなわちピーク検出AM信
号は、ソース・フォロワ段演算増幅器436に送られ、
後続の処理段に適合した、厳しい低インピーダンス・レ
ベルに対するバッファリングが、該信号に対して施され
る。信号は、この時点で、アークによって誘導された無
秩序な磁界応答信号の実際の振幅変調パターンのサイン
を正確に表している。
【0056】次の段において、ピーク検出信号の変化
率、すなわち、1次導関数が求められ、次に、変化率の
変化率、すなわち、2次導関数が求められ、これによっ
て、磁界応答信号における無秩序状態の程度が分かる。
1次導関数は、一般的な能動演算微分回路である、抵抗
器442、コンデンサ444、抵抗器456、及び演算
増幅器446を含む微分段によって求められる。結果得
られる変化率出力信号が、次に、抵抗器448、コンデ
ンサ450、抵抗器458、及び演算増幅器452によ
って形成される、後続する同様の微分段に送られる。ノ
ード454における出力は、ピーク検出AM信号の2次
導関数であり、これは磁界応答信号の振幅に関する無秩
序な作用の程度である。
【0057】図7及び8の振幅作用の回路構成以外に、
アークによって誘導される磁界応答信号の周波数におけ
る摂動をモニタするため、周波数作用回路が設けられ
る。図8の場合、増幅器422からの出力はダイオード
3426で始まるAMピーク検出処理回路に送られ、さ
らに、周波数・電圧変換器にも送られて、周波数の変化
に応じて変化する出力電圧が得られ、この周波数に比例
した電圧がAM信号の場合と同様に1次導関数及び2次
導関数に関して処理されることによって周波数の無秩序
の程度が求められる。
【0058】増幅器422からの増幅出力が、コンパレ
ータ466、コンデンサ460、抵抗器462、抵抗器
464、抵抗器468、抵抗器472、及び抵抗器47
0によって形成される整形回路またはゼロ・クロス・オ
ーバ検出器に送られる。コンデンサ460及び抵抗器4
64を介してコンパレータ466の非反転入力に結合さ
れた磁界応答信号が正と負の間で揺動するので、これに
応じてコンパレータの入力も抵抗器468を介して結合
された反転入力における基準電位に対し上下に揺動す
る。信号が揺動して基準を超える毎に、ノード474の
コンパレータ出力がトグルによって高になり、信号が揺
動して基準より低くなると、ノード474におけるコン
パレータ出力がトグルによって低に戻される。
【0059】従って、入力信号の周波数に対応するが、
振幅変動を示さない方形波信号が生じる。抵抗器470
はプル・アップ抵抗器であり、抵抗器472が小量のヒ
ステリシスを加えて確実に遷移できるようにする。ノー
ド474における方形波信号は4098単安定ワンショット
・マルチバイブレータ回路476に送られ、この回路で
は入力パルスの幅に関係なく各入力パルスを精確な有限
幅のパルスに変換する。
【0060】単安定回路476からの出力幅は、抵抗器
478及びコンデンサ480によって決まる。リード線
482の単安定出力パルスは、パルスに積分を施してパ
ルスの発生率に対応したレベルにする整流及びフィルタ
段に通して送られ、周波数・電圧変換が行われる。ダイ
オード484が、単安定回路をフィルタ・コンポーネン
トから減結合し、パルスの高出力持続時間の間、電流が
ダイオード484及び充電抵抗器486を通って、積分
コンデンサ488及び放電抵抗器490に流入する。単
安定パルスのオフ部分の間、ダイオード484は逆フィ
ルタ放電を阻止して整流作用が得られるようにする。
【0061】ダイオード484及び486からの交番充
電及び抵抗器490を介した放電によって、平均して有
限幅の単安定パルスの発生率に対応する電圧がコンデン
サ488の両端間に生じることになる。発生率すなわち
周波数が一定の場合、ノード492における電圧は特定
のレベルに留まる。発生率が変化する場合、すなわち、
周波数が変動する場合、ノード492における電圧もこ
の変化に応じて変動する。コンデンサ488の放電時定
数は、高速変化を観測し、かつ、望ましくない高周波成
分はフィルタで除去できるように選択されている。次
に、信号は、2つの縦続接続微分回路に送られて、ノー
ド506に、磁界応答信号の周波数における無秩序状態
の存在を示す2次導関数が生じる。
【0062】図9には、方向検知回路が示されている。
図2及び図9の帯電線路導線46はアーク検出器から電
圧源に延びる線路側を備えている。図9の方向検知回路
は検知したアークが負荷側と線路側のどちらであるかを
検出し方向表示信号を発生する。後述のように、アーク
弁別回路は、電磁界センサに応答して、電磁界応答信号
の所定の特性と方向表示信号の所定の特性との組み合わ
せに応じたアーク表示信号を発生する。
【0063】方向検知回路には、線路側と負荷側の間の
帯電した線路導線46と直列に接続されたチョークを形
成するインダクタ586が含まれている。コンデンサ5
88は、インダクタ586の線路側と中性線48の間に
接続されている。コンデンサ588とインダクタ586
との組み合わせによって、負荷側からインダクタを通っ
て伝搬する高周波信号を減衰させる第1のチョーク・フ
ィルタが形成される。電圧源26の60Hzの励起周波
数を超える周波数は、こうして減衰させることが望まし
い。コンデンサ590とインダクタ586の組み合わせ
によって、線路側からインダクタを通って伝搬する上記
高周波信号を減衰させる第2のチョーク・フィルタが形
成される。
【0064】コンデンサ592と抵抗器594が直列に
接続されてRCフィルタを形成し、コンデンサ596と
抵抗器598が直列に接続されてRCフィルタを形成す
ることにより周波数選択回路が得られる。コンデンサ5
92は、インダクタ586の線路側及びコンデンサ58
8に結合されており、上記高周波は通し、電圧源26の
上記励起周波数、すなわち、60Hzを阻止する。コンデ
ンサ596はインダクタ586の負荷側及びコンデンサ
590に結合されており、上記高周波は通し、60Hzの
上記励起周波数を阻止する。
【0065】コンデンサ600は、コンデンサ592、
整流ダイオード602、及び、レジスタ604を介して
DCレベルまで充電される。抵抗器606は、放電のた
め、コンデンサ600に結合される。抵抗器606は、
抵抗器604に比べると抵抗が大きいため、コンデンサ
600の放電速度は、充電速度よりも遅くなる。コンデ
ンサ608は、コンデンサ596、整流ダイオード61
0、及び、レジスタ612を介してDCレベルまで充電
され、抵抗器614を介して放電される。抵抗器614
は、抵抗器612に比べると抵抗が大きいため、コンデ
ンサ608の放電速度は、充電速度よりも遅くなる。
【0066】LM339 コンパレータ616は、第1の入力
618がコンデンサ608に結合され、第2の入力62
0がコンデンサ600に結合され、出力リード線622
から方向表示信号を送り出す。出力リード線622が高
状態の場合、入力620に対する入力618の高状態に
対応し、これが、さらにインダクタ586の線路側に比
べた、インダクタ586の負荷側における高電圧に対応
しているので、負荷方向表示信号が送り出される。出力
リード線622が低状態の場合、入力620に対する入
力618の低状態に対応し、これが、さらに、インダク
タ586の線路側に対する、インダクタ586の負荷側
における低電圧に対応しているので、線路方向表示信号
が送り出される。出力リード線622における低状態
は、アーク表示信号の存在しない場合にも生じる。
【0067】方向検知回路用の電源は抵抗器624、整
流ダイオード626、フィルタ・コンデンサ628、抵
抗器630、及び、クランプ・ツェナー・ダイオード6
32を介して供給される、線路46からの電圧によって
与えられ、ノード634において、コンパレータ616
のための電源電圧が与えられ、さらに、抵抗器636、
電位差計638、及び、抵抗器640を介して、コンパ
レータ入力620におけるしきい値を変動させるために
供給される。コンパレータ出力リード線622は、プル
・アップ抵抗器642を介してノード634に接続さ
れ、また、光応答性トランジスタ646に光学的に結合
されたLED644の陽極にも接続されている。コンパ
レータ入力620の電圧レベルがコンパレータ入力61
8に比べて高ければ、コンパレータ出力622は低であ
り、LED644がオフになる。コンパレータ入力61
8の電圧レベルが、コンパレータ入力620に比べて高
ければ、コンパレータ出力622は高であり、LED6
44はバイアスがかけられて導通状態になり、光を発し
てトランジスタ646を光学的にトリガして導通状態に
し、抵抗器648を介してVccから電流を通し、ノード
650において高状態が得られ、これが後述する、後続
の処理に備えて出力リード線に送り出される。
【0068】後述のように、アーク表示信号を発生する
には、少なくとも3つの条件に合致することが望まし
い。この条件の1つは、出力リード線652がアークが
負荷側のものであることを示す高状態にあることであ
る。この偶発状態は、図1及び2に示すような、電力会
社の変圧器から生じる、さらに、電力会社の変圧器に接
続された別の住居からの線路で誘導される可能性のある
アークによる間違った引き外しをなくすための用途には
とりわけ望ましい。
【0069】この方向表示偶発条件は、アークが導線4
6の負荷側から生じる場合に限って、アーク表示信号が
発生すること、すなわち、アークが所有者の住居の回路
ブレーカによって供給される負荷によるものであって、
隣人の住居の負荷によるものでない場合に限って、回路
ブレーカ34が引き外されることを保証する。アーク表
示信号を発生するのに必要な他の条件には、電磁界応答
信号の所定の特性、できれば、電界応答信号の所定の特
性と、磁界応答信号の所定の特性との組み合わせ、さら
には、できれば、電界応答信号のランダムで無秩序なパ
ターンと、磁界応答信号のランダムで無秩序なパターン
が含まれるが、後述の、他の特性でも構わない。
【0070】インダクタ586は、定格線路電流で過熱
を伴うことなく、また、定格線路電流の6倍でも飽和せ
ずに、通常のAC線路電流負荷を通すことの可能なRF
チョークであることが望ましい。実施例の1つでは、イ
ンダクタンスが約65マイクロヘンリのトロイダル粉末
鉄心チョークを用いたが、広範囲にわたるチョーク・タ
イプ及び値の利用が可能である。アークがチョークの負
荷側の下流で生じる場合、アーク信号が所定の大きさで
そのチョークに戻ってくる。
【0071】信号の伝導高周波成分は、チョークの誘導
性リアクタンスと、コンデンサ588の分路効果との組
み合わせによって有効なフィルタが形成されるため、チ
ョークを通って線路側に入り込むと、大幅な減衰を生じ
ることになる。高周波信号の電圧レベルがチョークのそ
れぞれの側で測定を受け比較される場合、負荷側と線路
側の間で、測定可能な差が観測される。
【0072】逆に、アークが線路側において生じると、
この場合、高周波アーク情報がチョークの線路側に存在
し、チョークとコンデンサ530によって形成されるフ
ィルタのため負荷側に減衰が生じる。従って、チョーク
のどちら側において、高周波アーク信号の振幅が最大に
なるのを観測するかによってアークの生じる方向を判定
することができる。
【0073】チョークの各端部において、例えば、47
ピコファラッドという、小さい結合コンデンサ592及
び596を用いて高周波信号のサンプリングを行い、例
えば、10キロオームといった抵抗器594及び598
に送られる。これらの値のRC微分時定数によって、6
0Hzの線路周波数信号の結合をほんのわずかで済ますこ
とが可能になるが、上述のチョークによるフィルタリン
グのため、一方が他方より大きくなる点を除けば、抵抗
器594と598の間で観測する高周波成分の減衰はほ
とんどない。
【0074】さらに、それぞれのダイオード602及び
610によって、両方の信号に整流を施し、RCネット
ワークで、フィルタにかけることによって、アーク信号
の大きさに比例した直流電圧が得られる。次に、直流電
圧を比較し、チョークの負荷側に対応する電圧が、線路
側に比べて高ければ、高の論理出力信号がリード線62
2に生じる。電圧が逆になれば、リード線622に、低
の論理信号が生じる。
【0075】ダイオード610からの整流信号は、抵抗
器612を介してフィルタ・コンデンサ608を充電す
る。抵抗器612、コンデンサ608、抵抗器614の
時定数によってコンデンサの充電速度が決まり、コンデ
ンサ608、抵抗器614の時定数によって、信号が中
断した場合の放電速度が決まる。放電速度はやや遅いの
で適正な積分が行われる。チョークの負荷側にアークが
存在する場合、コンデンサ608の両端間に形成される
直流電圧はコンデンサ600に生じる直流電圧より高く
なる。2つの電圧がコンパレータ616の入力に加えら
れると、その出力は、非反転入力の直流電圧の方が反転
入力に比べて高ければ、トグルされて高になる。
【0076】抵抗器636、抵抗器640、及び電位差
計638によって形成されるオフセット・バイアス回路
をコンパレータの反転入力に接続することによって、ト
グル・ポイントのしきい値調整も、コンパレータ入力の
オフセット電圧差の補償も可能である。電位差計638
は方向センサに対する感度制御装置の働きをし、出力リ
ード線622における論理表示の発生に必要なアーク信
号レベル及び負荷側/線路側信号差に調整を加える。リ
ード線622におけるコンパレータ出力は電流制限抵抗
器642を介してオプト・カップラを駆動する。
【0077】オプト・カップラは、付勢された線路導線
46で交流線路に直接結合される方向検知回路と、該線
路から切り離された他のアーク検出回路の間におけるイ
ンターフェイスを分離するために設けることが望まし
い。オプト・カップラは電源の基準が異なるために必要
とされる。コンパレータ616用の直流電力が、整流ダ
イオード626、電流制限抵抗器624、フィルタ・コ
ンデンサ628、抵抗器630、及びツェーナ・ダイオ
ード632を介して供給される。コンデンサ628の両
端間に生じる整流及びフィルタリングの施された電圧
は、抵抗器630を介してツェーナ調整器によってクラ
ンプされ、12ボルトに調整される。
【0078】この電源回路は、方向検知回路の低電力コ
ンパレータ/論理セクションに対して安定したバイアス
及び基準電圧を供給するのに十分である。図9における
チョーク/フィルタ・セクションに関する他の利点とし
ては、該フィルタが、所定のタイプの負荷によって発生
する他の高周波ノイズ信号が導線の線路側に戻らないよ
うにするのに役立つこと、さらに、負荷に対する線路安
定化ネットワークとして働き、アーク検出回路要素が配
置されるポイントに予測可能なソース・インピーダンス
特性を生じさせるということがある。この結果、電源線
路と負荷線路の特性の差によって、取り付け毎に生じる
可能性のある変動が抑えられる。
【0079】図10におけるもう1つの実施例の場合、
方向検知回路は、図4のノード104からの電界応答信
号及び図5のノード174からの磁界応答信号を乗算す
る乗算器654を設けており、参考までに本書に組み込
まれている米国特許第4,810,954号に記載のよ
うな、方向を表示するポインティングベクトルが出力6
56に生じるようにする。ポインティングベクトル・ア
プローチは、線路導線46と直列にチョーク586を挿
入する必要をなくす。後述の回路の場合、出力リード線
652の方向表示信号は出力リード線656の方向表示
信号によって代替することもできる。
【0080】図11〜図13には、2重ウインドー・タ
イミング回路が示されている。図12のカッド入力AN
Dゲート650には、図4のリード線160における電
界入力、図5のリード線228における磁界入力、及び
図9のリード線652における方向表示入力がある。代
替案として、リード線160の代わりに図7のリード線
414、リード線228の代わりに図8のリード線58
4、及び、リード線652の代わりに図10のリード線
656を用いるか、あるいは、このいずれかを実施する
ことも可能である。
【0081】ANDゲート658には、抵抗器662と
コンデンサ664によって形成されるパワー・アップ回
路からのリード線660による入力もある。電力がオン
になると、Vccからの電圧は、まず、抵抗器662を介
してコンデンサ664を充電し、リード線660の電圧
は当初、低になり、さらにノード666におけるAND
ゲートの出力が低に保たれる。コンデンサ664が充電
されると、リード線660は高になり、ANDゲート6
58はその他の入力によって制御される。ANDゲート
の出力666における高状態は、電磁界応答信号の所定
の特性に応じて、好ましくは電界信号,磁界信号,およ
び方向信号のAND演算を施した組み合わせに応答して
発生する仮アーク信号とみなされる。アークタイミング
・ウインドー回路は、ノード666におけるアーク弁別
回路の出力に応答し、ノード666における仮アーク信
号の所定のタイミング特性に応答して確認アーク信号を
発生する。
【0082】タイミング回路には、図11のオシレータ
668、コンデンサ670,672、抵抗器674,6
76、及びリード線682に既知周波数のクロック・パ
ルスを出力するインバータ678,680によって形成
される一般的なオシレータ回路が設けられている。水晶
668は、1MHzの水晶であり、インバータ678及び
その関連抵抗器及びコンデンサによって1MHzの方形波
が出力され、インバータ680によってバッファリング
を施され、リード線682にバッファ出力が生じる。組
をなす4つの10進カウンタ684、686、688、
690が、通常の方法でリード線682に対して直列に
接続され、クロック・パルスをカウントし、それぞれの
キャリアウト・ポートにリード線692の100KHzク
ロック信号、リード線694の10KHzクロック信号、
リード線696の1KHzクロック信号、及びリード線6
98の100Hzクロック信号を加える。このカウンタに
は、分かりやすくするため図面全般にわたって他のコン
ポーネントと同様にメーカ指定のピン表示が示されてい
る。
【0083】図11の4520カウンタ700が、図12の
ノード666においてリード線667の仮アーク信号に
よって始動し、リード線698からの100Hzのクロッ
ク・パルスを所定のカウントまでカウントする。ノード
666における仮アーク信号はリード線667によって
4013フリップ・フロップ702のセット入力に供給さ
れ、リード線667のノード666における仮アークが
高になるとそのQ出力も高になる。高Q出力状態がAN
Dゲート704を介して供給され、カウンタ700を始
動させ、クロック・パルスが所定のカウントまでカウン
トされる。フリップ・フロップ702がセットされる
と、カウンタ700がフリップ・フロップ702によっ
て使用可能になる。
【0084】この結果、図14のタイミング・ウインド
ー706が始動する。ヘッダ710を介して供給される
4082ANDゲート708に対する全ての入力が高になる
と、タイマがタイム・アウトし、ANDゲート708の
出力が高になり、これによって、4013フリップ・フロッ
プ712がセットされ、そのQB出力が低になり、AN
Dゲート704の出力がトグルされて低になり、カウン
タ700がカウントを停止する。フリップ・フロップ7
12のQ出力が高になり、ORゲート714に加えら
れ、カウンタ700をゼロ・カウントにリセットする。
タイミング・ウインドー706の終了が、図14の71
6に示されている。タイミング・ウインドー706の長
さは、約2〜3秒が望ましい。インバータ718によっ
て、後述の、インバータ740、772、792がそれ
ぞれのカウンタについて行う、一般的な、カウンタの従
属接続が可能になる。
【0085】図11のもう1つのカウンタ720が、A
NDゲート722を介して供給されるリード線667に
おけるノード666からの仮アーク信号によって使用可
能になる。カウンタ720は、仮アーク信号が存在する
場合、例えば、726における仮アーク信号の存在に対
応する図14のカウント間隔724で、リード線698
からの100Hzのクロック・パルスをカウントし、次
に、730における仮アーク信号の存在に対応するカウ
ント間隔728でカウントする。カウンタ720が、ウ
インドー706の終了前に所定のカウントに達すると、
ヘッダ732によって供給されるANDゲートの全ての
入力が高になるが、これは、カウンタ720の所定のタ
イム・アウト条件に相当し、4013フリップ・フロップ7
34がセットされる。
【0086】図14の場合、カウンタ720は、ウイン
ドー706の終了前に、736で所定のカウントに達し
た、すなわち、間隔724及び728の累積持続時間が
所定のしきい値に達した。図示の例における所定のしき
い値は、間隔724及び728累積持続時間が約0.5
秒になるように選択されている。カウンタ720がタイ
ム・アウトになり、フリップ・フロップ734がセット
されると、フリップ・フロップ734のQB出力におけ
る低状態がANDゲート722の出力を低に保持し、カ
ウンタ720はカウントを停止する。フリップ・フロッ
プ734のQ出力の高状態がORゲート738を介して
加えられ、カウンタ720がゼロ・カウントにリセット
される。
【0087】図11のフリップ・フロップ734のQ出
力は、リード線735によって図12のANDゲート7
42の入力に接続されており、このゲートのもう1つの
入力はノード666に接続されている。フリップ・フロ
ップ734がセットされていると、すなわち、リード線
735の論理状態が高であれば、フリップ・フロップ7
44は仮アーク信号によってセットされる。図14のし
きい値736において、フリップ・フロップ734のリ
ード線735におけるQ出力が高になり、ノード666
における仮アーク信号が、図14の746に示すよう
に、まだ存在すると、ANDゲート742の出力が高に
なり、フリップ・フロップ744がセットされ、この結
果、4520カウンタ748がクロック・パルスのカウ
ントを開始可能になり、図14の開始遷移750に示す
ように、ウインドー752が形成される。
【0088】カウンタ748はリード線696からの1
KHzのクロック・パルスを所定のカウントまでカウント
し、所定の持続時間、本実施例の場合、0.2秒のウイ
ンドー752を形成する。ウインドー752の終了時に
所定のカウントに達すると、カウンタ748はタイム・
アウトし、ヘッダ757を介して供給されるANDゲー
ト756に対する全ての入力が高になり、ANDゲート
756の出力が高になる。ANDゲート756の出力は
リード線758によって図13のANDゲート760の
入力の1つに供給される。後述の、確認アーク信号がな
ければ、ANDゲート760に対するもう1つの入力が
高になり、これによって、リード線758におけるAN
Dゲート756の出力が高になり、ANDゲート760
の出力が高になり、この高状態がORゲート762及び
リード線764を介して供給され、図12のカウンタ7
48が図14の754に示すようにゼロ・カウントにリ
セットされる。カウンタ748は、図14の766で、
768に示す次のアーク表示信号から再びカウントを開
始し、この結果、ウインドー770が開始される。
【0089】図12のANDゲート742の出力は、リ
ード線774によって、図13の4620カウンタ776に
も供給され、図11のフリップ・フロップ734がセッ
トされると、カウンタ776はノード666における仮
アーク信号によって使用可能になる。カウンタ776は
リード線696からのリード線778における1KHzの
パルスを所定のカウントまでカウントする。カウンタ7
76がタイム・アウトになると、すなわち、所定のカウ
ントしきい値に達すると、ヘッダ780を介して供給さ
れるANDゲートに対する全ての入力が高になり、この
結果、ANDゲート778の出力が高になって、4013フ
リップ・フロップ782がセットされ、そのQ出力が高
であれば、確認アーク信号がリード線784に生じる。
【0090】カウンタ・タイマ776は、しきい値73
6の後、ウインドー752において生じる仮アーク信号
746及び790に対応するアーク間隔786及び78
8に示された、図14のウインドー752における仮ア
ーク信号の累積持続時間を計る。所定の例においてカウ
ンタ776のために選択されたカウントしきい値は、約
0.05秒である。アーク間隔786及び788の累積
持続時間は0.05秒未満であり、従って、カウンタ7
76は、ウインドー752の終了前にそのしきい値に達
しない。
【0091】このため、カウンタ748が754におい
てタイム・アウトになると、図12のANDゲートの出
力が高になり、この高状態がリード線758によって図
13のANDゲート760に供給され、フリップ・フロ
ップ782はセットされていないので、もう一方の入力
も高になり、従って、ANDゲート760の出力が高に
なり、さらに、これが、OR762ゲートを介してリー
ド線764に供給され、図12のカウンタ748がゼロ
・カウンタにリセットされ、図14の768で次の仮の
アーク信号遷移が生じると、766において再びカウン
トを開始する。リード線764の高状態によってカウン
タ776もリセットされる。
【0092】図13のカウンタ776が、図14の仮の
アーク信号遷移768によって再び使用可能になり、7
94で再びカウントを開始し、それぞれ、802、80
4、806において仮アーク信号の存在に対応するアー
ク間隔796、798、800の累積持続時間にをカウ
ントする。図示の例の場合、仮のアーク信号間隔79
6、798、800の累積持続時間は、カウンタ・タイ
マ748によって形成されるウインドー、すなわち、ウ
インドー770において、0.05秒に達する。従っ
て、カウンタ776は、808で示すように、ウインド
ー770の終了前にタイム・アウトし、図13のフリッ
プ・フロップ782がセットされ、図14の810に示
すようにリード線784にアーク確認信号が発生する。
【0093】図13のコンデンサ812及び抵抗器81
4によって初期設定回路が形成される。オンになると、
ノード816における電圧は、当初、低状態であるが、
コンデンサ812の充電時にスパイクによって高にな
り、その後、コンデンサがVccからの電圧を阻止し、ノ
ード816において低状態を生じさせる。スパイクによ
って生じるノード816における高状態により、当初、
ORゲート762の出力を高にすることができ、これ
が、次に、リード線764に送られ、図12のカウンタ
748及びフリップ・フロップ744をリセットさせ
る。
【0094】ノード816における高状態は、また、リ
ード線818により、図11のORゲート820を介し
て供給され、フリップ・フロップ734をリセットし、
遅延インバータ822、824を介してフリップ・フロ
ップ712をリセットする。ORゲート820を介した
初期設定信号は、リード線821を介してANDゲート
826に供給されるが、初期設定回路662、664の
ため、リード線667によって図12のノード666か
ら当初は低の信号を受信する、インバータ828を介し
て供給されるこのANDゲートの他入力もまた当初は高
である。図11のANDゲート826の出力における初
期高状態はフリップ・フロップ702をリセットする。
上記リセットは、また、カウンタ700及び748が、
それぞれ、それぞれのしきい値カウントに達すると、A
NDゲート830からORゲート820を介して行わ
れ、次に、それぞれフリップ・フロップ712をリセッ
トし、そのQB出力がリード線829によってANDゲ
ート830に接続されたフリップ・フロップ744をリ
セットする。
【0095】図13のリード線784における確認アー
ク信号は、34074 増幅器832によってバッファリング
を施され、抵抗器834を介してLED836に供給さ
れ、このLEDはオプト・トランジスタに光学的に結合
されており、これを光学的にトリガして導通状態にし、
線路46からの電流を抵抗器840及びダイオード84
2を介してSCR58のゲートに通し、該SCRをトリ
ガして導通状態にし、電流を引き外しコイル60及び抵
抗器844に通して、図2のブレーカ接点54を開く。
抵抗器846は、ゲートの感度及び故障引き外しを抑
え、コンデンサ848はノイズ・スパイクのフィルタリ
ングを行う。
【0096】図11〜13のアークタイミング・ウイン
ドー回路は、従って、図11のノード666におけるア
ーク弁別回路の出力に応答し、ノード666における仮
アーク信号の所定のタイミング特性に応答して、図13
の線路784において図14の確認アーク信号810を
発生する。タイミング回路は、所定のタイミング・ウイ
ンドーの間に仮アーク信号の累算持続時間を計り、累算
持続時間が所定のしきい値に達すると確認アーク信号を
発生する。カウンタ・タイマ700及び748によって
タイミング・ウインドーが開始する。仮アーク信号が存
在すれば他のカウンタ・タイマ720及び776が使用
可能になり、存在しなければ使用禁止になり、仮アーク
信号が再び生じると、もう1度、使用可能になるなどの
形で、全てが、カウンタ700及び748によってセッ
トされたそれぞれのタイミング・ウインドー内において
実施され、こうしたタイミング・ウインドーにおける仮
アーク信号の累積持続時間がカウントされる。
【0097】該回路によれば、仮アーク信号に応答し
て、タイミング・ウインドーが開始し、仮アーク信号の
累積持続時間が第1のしきい値736に達するまで前記
累積持続時間を計り、次に、累積持続時間796、79
8、800が第2のしきい値808に達するまで、タイ
ミング・ウインドー706の残りの部分の所定の部分7
52、770等における仮アーク信号の累積持続時間を
計る。上記第2のしきい値808に達すると、確認アー
ク信号810が発生する。
【0098】図14の例の場合、ウインドー752で
は、こうしたしきい値に到達せず、ウインドー770の
間に到達する。タイミング・ウインドー706の残りに
おける上記所定の部分、すなわち、ウインドー706の
しきい値736に後続する部分は、ウインドー706に
おいて上記第1のしきい値736に達した場合に限り計
られることになる。
【0099】図11〜図13の2重タイミング回路は第
1のタイミング・ウインドー706と第2のウインドー
752、770等を備えており、第1のタイミング・ウ
インドーは、例えば724、728において、仮アーク
信号の累積持続時間を計り、第2の条件付きタイミング
・ウインドーは、例えば、786、788、及び、79
6、798、800等において、仮アーク信号の累積持
続時間を計る。
【0100】第2のウインドー752、770等は、仮
アーク信号の累積持続時間が第1のウインドー706の
間に第1のしきい値736に達することを条件としたも
のである。第2のウインドー770における仮アーク信
号796、798、800の累積持続時間が第2のしき
い値808に達すると、タイミング回路が確認アーク信
号810を発生する。第1のウインドーにおける仮アー
ク信号の累積持続時間が第1のしきい値736に達する
と、第2のウインドーが仮アーク信号によって使用可能
になり開始される。
【0101】第1と第2のタイミング・ウインドーに
は、第1のしきい値736に後続する並行部分が含まれ
ている。第2のタイミング・ウインドーにおける仮アー
ク信号の累積持続時間には、第1のタイミング・ウイン
ドーにおける仮アーク信号の累積持続時間の、第1のし
きい値736に後続する部分しか含まれていない。第1
のタイミング・ウインドー706は、第1のタイミング
間隔、例えば、0.2秒の間続いて、こうした間隔の終
了時716にタイム・アウトになる。第2のタイミング
・ウインドーは、第2のタイミング間隔、例えば、0.
2秒の間続いて、こうした間隔の終了時754にタイム
・アウトになる。
【0102】第1のタイミング・ウインドー706がタ
イム・アウトになっていなければ、該回路は、ウインド
ー754によって定まるタイミング間隔の終了後、76
8において仮アーク信号がもう1度現れると、図14の
766において、上記第2のタイミング・ウインドーを
再開する。さらに、該回路では、716において別様に
生じるタイミング・ウインドー706の終了をオーバラ
イドし、その代わり、再開した第2のタイミング・ウイ
ンドーが第1のタイミング・ウインドー706のタイム
・アウト前にタイム・アウトしていなければ、タイミン
グ・ウインドー716の持続時間を延長する。該回路に
より、再開した第2のタイミング・ウインドーがタイム
・アウトになるまで、タイミング・ウインドー706の
タイム・アウトが阻止される。
【0103】第1のウインドー・タイマが、図11のカ
ウンタ700によって形成されていて仮アーク信号によ
って使用可能になり、図14の第1のタイミング・ウイ
ンドーを開始する。第1のアーク・タイマが、図11の
カウンタ720によって形成されていて、仮アーク信号
によって使用可能になり、第1のタイミング・ウインド
ーにおける仮アーク信号の累積持続時間724、728
が上記第1のしきい値736に達するまで前記累積持続
時間をカウントする。アーク・タイマ720はしきい値
736においてタイム・アウトになる。
【0104】タイマ720のタイミング間隔は、照明、
器具等のような各種負荷30のオン・オフ、あるいは、
その他のスイッチング事象といった、スイッチング事象
によって生じる仮アークより長く続くように選択されて
いる。スイッチング事象によって生じる仮アークの累積
持続時間が、約2〜3秒の第1のタイミング・ウインド
ー706において約0.5秒の第1のしきい値に達しな
ければ、こうしたスイッチング事象は無視される。スイ
ッチング事象を表したアークの後、継続するアークは、
仮アーク信号の累積持続時間724、728が上記第1
のしきい値736に達するのに必要である。
【0105】第2のウインドー・タイマが図12のカウ
ンタ748によって形成されており、第1のタイミング
・ウインドー706における仮アーク信号の累積持続時
間が上記第1のしきい値736に達すると使用可能にな
り、次に、カウンタ・タイマ748が、766等で再開
可能な上記第2のタイミング・ウインドー752を開始
する。第2のアーク・タイマが、図13のカウンタ77
6によって形成されていて、上記第2のタイミング・ウ
インドー752が開始すると、仮アーク信号によって使
用可能になり、第2のタイミング・ウインドーにおける
仮アーク信号の累積持続時間が上記第2のしきい値80
8に達するまで前記累積持続時間をカウントする。
【0106】図14の実施例の場合、累積持続時間78
6、788は、タイミング・ウインドー752において
しきい値808に到達しない。累積持続時間796、7
98、800は再開されたタイミング・ウインドー77
0においてしきい値808に到達しない。第2のアーク
タイマ776のタイミング間隔は、図2の電気回路にお
ける取るに足りないアークより長く続くように選択され
ているので、それによって生じる仮アークの累積持続時
間がタイミング・ウインドー752において累積持続時
間786、788によって示される上記第2のしきい値
に達しなければ、取るに足りないアークは無視される。
第2のアークタイマ776のために選択された間隔は、
図14の例の場合、0.05秒になる、すなわち、累積
持続時間796、798、800が、0.05秒に等し
くなる。
【0107】オーバライド回路には、図11のANDゲ
ート830が含まれており、図12のフリップ・フロッ
プ744のQB出力からの、リード線829における入
力は、フリップ・フロップ744がリード線764の信
号によってリセットされるまで低に留まるが、リード線
758におけるANDゲート756の出力が、カウンタ
748が所定のカウントに達したことに相当する高さに
なるまで、このリセットは生じない。
【0108】従って、ANDゲート830の出力は低の
ままであり、ORゲート820の出力も低のままであ
り、フリップ・フロップ712及び734のリセットが
阻止され、この結果、タイミング・ウインドー706の
終了がオーバライドされ、タイミング・ウインドー77
0の終了時に、タイマ748がタイム・アウトになるま
で、こうしたタイミング・ウインドーの持続時間が延長
されることになる。
【0109】上述のように、図12の抵抗器662とコ
ンデンサ664が、オン時に、ノード666における仮
アーク信号を低に保持する初期設定回路を形成してい
る。リード線160の電界応答信号、リード線228の
磁界応答信号、及びリード線652の方向表示信号が、
リード線660の初期設定信号と共にANDゲート65
8においてAND演算を施され、これによって、別様で
あれば、アナログ回路のパワーが上昇し、安定化する間
に生じる可能性のある、オン時におけるエラー信号によ
るデジタル・カウンタの始動が阻止される。
【0110】このホールド・オフ機能は、パワー・アッ
プ時に、抵抗器662を介して、充電コンデンサ664
によって行われる。これによって、リード線660は、
抵抗器662及びコンデンサ664の制御を受ける初期
期間の間、低状態に保たれ、ANDゲート658の出力
が高になるのが防止される。また、図13のコンデンサ
812及び抵抗器814も、コンデンサ812及び抵抗
器814によって形成される微分ネットワークによるパ
ワー・アップ時にリセット・パルスを発生する初期設定
回路を形成する。このリセット・パルスは、全てのフリ
ップ・フロップ及びカウンタをリセットするので、パワ
ー・アップ時に、全てが既知の状態から開始される。
【0111】パワー・アップ・シーケンスが完了する
と、図12のリード線660が高になり、この結果、電
界、磁界、及び方向信号が、それぞれ高であれば、ノー
ド666におけるANDゲート658の出力を高にする
ことができる、すなわち、電界、磁界、及び、方向信号
が一致することによって、ANDゲート658の出力が
一致の持続時間にわたって高になる。ノード666及び
リード線667における信号の最初の立ち上がり区間に
おいて、図11のフリップ・フロップ702のQ出力
が、高にセットされる。このため、フリップ・フロップ
712のQB出力が高状態であれば、カウンタ700は
100Hzの速度でカウントすることが可能になる。カウ
ンタ700が、配線によりANDゲート708にかけら
れたビットによって選択されたプリセット・カウントに
達すると、ANDゲート708の出力によって、フリッ
プ・フロップ712のQ出力が高状態にセットされ、O
Rゲート714を介してカウンタ700をリセットする
働きをする。
【0112】カウンタ700は、検出機能のための主ウ
インドー・タイマまたは第1のウインドー・タイマを形
成し、第1のアーク・タイマ720によって形成された
スイッチング遅延ウインドーをリセットする。ノード6
66及びリード線667における仮アーク信号が高にな
り、フリップ・フロップ734のQB出力が高であれ
ば、カウンタ720は、100Hzの速度でカウントを開
始する。連続してカウントするカウンタ700とは異な
り、カウンタ720は、ノード666における仮アーク
信号が低になる毎に、カウントを中止し、その値を保持
する。ノード666における仮アーク信号が高に戻る
と、カウンタ720は、中止した位置からカウントを続
行する。カウンタ720が、配線式プリセット・カウン
トに達すると、ANDゲート730の出力が、高にな
り、フリップ・フロップ734のQ出力が、高状態にセ
ットされ、カウンタが、リセットされる。タイマ720
の目的は、アークの存在を確認する前の、スイッチ時間
を考慮した遅延の働きをする。
【0113】図11のフリップ・フロップ734のQ出
力が高になると、図12のANDゲート742が、使用
可能になり、ノード666からの仮アーク信号によっ
て、フリップ・フロップ744のQ出力を高状態にし、
フリップ・フロップ744のQB出力を低状態にするこ
とができる。図11のANDゲート830に関連したQ
B出力は、フリップ・フロップ744のQ出力によって
アーク・タイミング・ウインドーが使用可能の場合、フ
リップ・フロップ712及び734によって形成された
ラッチのリセットを阻止する。タイミング・ウインドー
706の持続時間を通常のタイム・アウトを超えて延長
するオーバライド機能に関して上述のように、この事象
が生じ、716でリセットすると、フリップ・フロップ
712及び734によって形成されたラッチが、第2の
ウインドー・タイマ748のリセットに続いて、リセッ
トされる。図12のフリップ・フロップ744によって
使用可能になると、カウンタ748は、1KHzの速度で
カウントする。図13のANDゲート778の出力が高
になって、ブレーカ34を引き外し、開回路状態にする
前に、ANDゲート756の配線式カウント出力が高に
なると、カウンタ748がリセットされる。タイマ74
8は、ブレーカの引き外しのため、所定量のアーク発生
時間を与える必要なあるタイム・ウインドーを提供す
る。
【0114】図12のANDゲート742が使用可能に
なると、図13のカウンタ776は、ノード666にお
ける仮アーク信号がいつ高状態になろうと1KHzでカウ
ントを行う。ANDゲート756の出力がカウンタ74
8で選択されたカウントによって決まる高状態になる前
に、カウンタ776に累算された総カウントによってA
NDゲート778の出力が強制的に高になる場合、フリ
ップ・フロップ782のQ出力は高にセットされ、QB
出力は、低にセットされる。タイマ776の機能は、タ
イマ748によってセット・アップされたタイム・ウイ
ンドー内において所定量のアーク時間を探すことにあ
る。その量のアーク時間に達しなければ、カウンタはA
NDゲート756からのパルスによってリセットされ
る。一方、適正な量のアーク時間に達すれば、図14の
アーク確認信号810がリード線784に発生し、ブレ
ーカ34が引き外されて開回路状態になる。タイマ77
6は、単一タイマとしてタイマ720と組み合わせるこ
とも可能であるが、アーク時間機能の分解能が増し、実
現が容易であるため、本システムが望ましい。
【0115】上述のように、クロック回路が設けられて
おり、全てのデジタル・カウンタの計時を行う。1MHz
の方形波クロック出力が10で割られて、上述の100
KHz、10KHz、1KHz、及び100Hzの周波数にな
る。タイミングに用いられる2つのクロック周波数は、
100Hz及び1KHzの周波数である。100Hzはクロッ
ク・タイマ700,702のために利用され、1KHzは
クロック・タイマ748,776のために利用される。
もちろん、他のクロック周波数を利用することも可能で
ある。
【0116】カウンタ700、720、748、776
は、それぞれ、2つのカスケード接続された別個のカウ
ンタによって形成されており、第2のカウンタが第1の
カウンタによってクロックされる。インバータ718、
740、772、792のそれぞれが第1のカウンタの
最上位ビットの立ち下がり区間を捕らえ、反転、すなわ
ち、立ち上がり区間を利用して、一般的な、第2の、す
なわちより重要なカウンタをクロックする。カウンタ
は、単一の8ビットカウンタで、あるいは、他のビット
数のカウンタで実現することも可能である。
【0117】図11のインバータ828及びANDゲー
ト826は、フリップ・フロップ744のセット入力に
データが生じるのと同時に、フリップ・フロップ744
のリセットを防ぐ働きをするリセット・ロックアウト回
路の役目をする。これは、フリップ・フロップの立ち往
生を防ぐために行われる。
【0118】図11のフリップ・フロップ712及びイ
ンバータ822及び824は、リセット・ホールド及び
遅延回路を形成している。タイマ700がタイム・アウ
トになると、1クロック・サイクル毎にパルスが発生す
る。ただし、カウンタがタイミング・ウインドー770
における活動のためリセットを許されない場合、第2の
ウインドー・タイマ748がリセットされた後の時点に
おける利用に備えて、リセット・パルスを保持していな
ければならない。これが、フリップ・フロップ712の
機能である。リセットを行うことが許されると、リセッ
ト信号自体をリセットする前に、全てのリセットが可能
か確認しなければならない。従って、インバータ82
2、824の機能は、これら2つの反転段の伝搬遅延を
利用して、リセット信号を含んでいるフリップ・フロッ
プ712のリセットを遅延させることにある。
【0119】図13のフリップ・フロップ782のQ出
力が高にセットされると、ブレーカ34が引き外しによ
って開回路状態になる。フリップ・フロップ782から
の高信号は、増幅器後続段832によってインピーダン
ス整合がとられる。次に、この信号は直列抵抗834を
介してオプト・カップラ836、838のエミッタ部分
を駆動し、交流電流が検出部分838を流れ、抵抗器8
40を通り、ダイオード842によってこの電流に半波
整流が施され、SCRのゲートが点弧される。抵抗器8
46が、SCRのゲートを通常の低状態に保って、SC
Rの誤った点弧を防止する。点弧されると、SCRによ
って、交流電流が線路46からラッチ・コイル60を通
り、直列制限抵抗器844に流れ、中性線48に戻るこ
とが可能になる。
【0120】これによって、ブレーカ34が引き外さ
れ、全ての電子部品がブレーカの負荷側から電力供給を
受けているので、それらにパワー・ダウンが生じる。電
子部品は、後述のように、全波線誘導電源によって電力
供給を受けており、従って、回路の接地線が中性線と同
じ電位でないのでオプト・アイソレーションが望まし
い。ANDゲート760に関連したフリップ・フロップ
782のQB出力によって、引き外しリセット・ロック
アウト回路が形成され、形成リード線784の引き外し
信号すなわち確認アーク信号810が送り出された場合
にフリップ・フロップ782、カウンタ748、及びカ
ウンタ776のリセットを阻止する。
【0121】これは、機械的回路ブレーカのラッチが付
勢されて引き外される間、リセットを阻止するために行
われる。この結果、チャタリングが除去され、ブレーカ
の引き外しが確実になる。この時点において、フリップ
・フロップ782及びリード線784における確認アー
ク信号をリセットするのは、ブレーカの引き外しと、後
続の電子部品のパワー・ダウンだけということになる。
【0122】図15及び図16には、多重化櫛形フィル
タを備えたアーク弁別回路が示されており、このフィル
タは電界センサ66に応答し、かつ電界応答信号の所定
の周波数サインに応答してアーク表示信号を発生するも
ので、電界応答信号には複数の通過帯域の所定の組み合
わせにおいて生じる電界応答信号周波数を含んでいる。
周波数応答回路は、電界センサに応答し、電界応答信号
の所定の周波数特性に応答してアーク表示信号を発生す
る。この方法の場合、スペクトル分解を利用して、アー
クを表示する電界において適合するデータを求める。櫛
形フィルタが望ましいが、他のタイプのスペクトル分解
を利用することもできる。櫛形フィルタを用いたスペク
トル分解は、磁界応答信号と方向表示信号の両方または
一方に適用することも可能である。
【0123】図15の34072 演算増幅器850は、関連
する抵抗器852、854、856と共に、リード線8
8及び90に接続された図3のスリーブ72及び74間
に誘導される電圧差を増幅するため、リード線88に接
続される高入力インピーダンス増幅器を形成している。
演算増幅器850の出力は、異なる周波数帯域のエネル
ギを求めるため、複数の帯域フィルタ858、860、
862、864にかけられる。
【0124】帯域フィルタ858には、2つの段、すな
わち、第1のフィルタ段と、第2の線形増幅段が設けら
れている。単一段を用いることも可能であるが、利得レ
ベルの調整が容易になるので、2段に分ける方が望まし
い。34072 演算増幅器866、抵抗器868、抵抗器8
70、抵抗器872、コンデンサ874、及び、コンデ
ンサ876によって、帯域幅が50KHzで、中心周波数
が55KHzの帯域フィルタが形成されている。線形増幅
段は、34072 演算増幅器878、抵抗器880、抵抗器
882によって形成されている。残りのフィルタ86
0、862、864は、類似のものであり、帯域フィル
タ858と同じ帯域幅を備えているが、中心周波数は、
それぞれ、225KHz、525KHz、825KHzであ
る。
【0125】インバータ844、886、コンデンサ8
88、及び、抵抗器890、892、894によって方
形波クロック信号が発生する。方形波の周波数は抵抗器
890を調整することによって選択されるが、図示の実
施例の場合は、100KHzであり、この周波数によって
リード線896における多重化回路がクロックされる。
【0126】図15のリング・カウンタ898は、多重
化の制御を行う。リード線900、902、904、9
06が、それぞれの帯域フィルタ858、860、86
2、864からの信号を4066アナログ・スイッチ9
08のそれぞれの入力端子に供給する。リード線896
にカウンタ898に対する第1のクロック・パルスが生
じると、リード線910が高になり、アナログ・スイッ
チ908を介して、リード線900の帯域フィルタ85
8からのデータを出力リード線912に送ることが可能
になる。
【0127】このデータは、さらに、34072 演算増幅器
914によって形成されるバッファ段においてインピー
ダンスの整合がとられ、その後、上述のウインドー・コ
ンパレータに匹敵する、1対の 339コンパレータ916
及び918を含む、ウインドー・コンパレータに供給さ
れる。増幅器916は、抵抗器920を介して供給され
る演算増幅器914からの多重化出力と電位差計922
及び抵抗器924を介してVccから供給される基準値の
比較を行い、多重化出力信号が正方向において上述の基
準電位を超えると、ノード926から正の信号を出力す
る。抵抗器928はプル・アップ抵抗器であり、抵抗器
930はコンパレータのしきい値に小量のヒステリシス
を加えて、遷移が確実に行われるように手助けする。
【0128】コンパレータ918は、抵抗器932を介
して供給される演算増幅器914からの多重化出力と電
位差計934及び抵抗器936を介してVccから供給さ
れる基準値の比較を行い、多重化出力信号が負方向にお
いて上述の基準電位を超えると、ノード938から正の
信号を出力する。抵抗器940は、プル・アップ抵抗器
であり、抵抗器942は、コンパレータのしきい値に小
量のヒステリシスを加えて遷移が確実に行われるように
手助けする。ノード926及び938におけるコンパレ
ータの出力信号は、それぞれの整流ダイオード944及
び946を介して供給され、ノード948においてハー
ド配線によるOR演算を施され、抵抗器949を介して
大地電位と照合され4098単安定マルチバイブレータ95
0に供給される。
【0129】図15のノード948からパルスの立ち上
がり区間を受信すると、単安定マルチバイブレータ95
0は、固定持続時間の正のパルスをリード線952に生
じさせる。単安定マルチバイブレータ950は、コンデ
ンサ954、956、及び、抵抗器958、960に従
ってプログラム可能である。時限パルスの長さは、コン
デンサ956及び抵抗器960によって制御される。単
安定マルチバイブレータ950からのパルスは、リード
線952を介して図16のANDゲート962の一方の
入力に供給されるが、このゲートのもう1つの入力は,
抵抗器964及びコンデンサ966によって形成された
初期設定回路に接続されている。
【0130】回路の最初のオン時に、コンデンサ966
は、抵抗器964を介してVccから充電され、ノード9
68に低状態を示すことになるので、ノード963にお
けるANDゲート962の出力は低になる。回路が最初
にオンになった後、コンデンサ966は十分なレベルま
で充電されるので、ノード968に高状態が示され、ノ
ード963におけるANDゲート962の出力はリード
線952の入力に従うことになる。従って、リード線9
52のパルスは、ANDゲート962に通され、1組の
4013フリップ・フロップ970、972、974、
976のデータ入力に並列に供給される。
【0131】図15のリード線896における次のクロ
ック・パルスによって、リング・カウンタ898からの
リード線910が低になり、リード線978が高にな
る。リード線978の高状態は、図16のフリップ・フ
ロップ970のクロック入力に供給され、ノード963
からフリップ・フロップ970に送り込まれるデータの
クロックが行われ、ANDゲート962を介して供給さ
れる、リード線952における、図15の単安定マルチ
バイブレータ950からのデータが、フリップ・フロッ
プ970のQ出力リード線980に生じることになる。
リード線978の高状態は、図15のORゲート982
にも供給され、単安定マルチバイブレータ950がリセ
ットされる。
【0132】上述のように、リセット遅延は、抵抗器9
58及びコンデンサ954によって制御される。このリ
セットの遅延によって、単安定マルチバイブレータ95
0をリセットして、リード線952からのパルス及びフ
リップ・フロップ970に入力されるデータを除去する
前に、フリップ・フロップ970に対する入力データの
クロックが確実に行われることになる。このリセット
は、単安定マルチバイブレータ950をリセットしてか
ら次の帯域フィルタ860の処理が行われることを保証
するために用いられる。
【0133】図15のリード線896のクロック信号
は、カウント・シーケンスを通してリング・カウンタ8
98のクロックをカウントする。このカウント・シーケ
ンスは残りの各帯域フィルタ860、862、864を
読み取り、そのサイクルを繰り返し、帯域フィルタ85
8等を読み取り、それぞれの各周波数が十分に高けれ
ば、それぞれのフリップ・フロップ970、972、9
74、976のQ出力を高状態にセットする。
【0134】例えば、リード線896の第3のクロック
・パルスによってカウンタ出力リード線978が低に、
リード線984が高になり、この結果、リード線902
の帯域フィルタ860からの信号をアナログ・スイッチ
908を介してリード線912に、さらに、演算増幅器
914へと通すことが可能になり、こうした信号が正ま
たは負の方向において上記基準値を超えると、ワンショ
ット単安定マルチバイブレータ950がトリガされて、
リード線952に出力パルスが発生し、これが、AND
ゲート962及びノード963を介してフリップ・フロ
ップ970、972、974、976のデータ入力に供
給される。
【0135】リード線896の次のクロック・パルスに
よってリード線984が低に、リード線986が高にな
り、フリップ・フロップ972の入力データがクロック
されて、そのQ出力リード線988に送り出され、リー
ド線986の高状態によって、単安定マルチバイブレー
タ950がORゲート982を介してリセットされる。
リード線896の次のクロック・パルスによって、リー
ド線986が低に、リード線990が高になり、この結
果、リード線904の帯域フィルタ862からの信号が
アナログ・スイッチ908を介して通され、十分であれ
ば、ワンショット単安定マルチバイブレータ950がト
リガされて、リード線952に出力パルスが発生し、こ
れがフリップ・フロップのデータ入力に供給され、リー
ド線896の次のクロック・パルスによってリード線9
90が低にリード線992が高になり、フリップ・フロ
ップ974を通るデータがクロックされて、そのQ出力
994に送り出され、リード線992の高状態によって
単安定マルチバイブレータ950がORゲート982を
介してリセットされる。
【0136】リード線896の次のクロック・パルスに
よって、リード線992が低に、リード線996が高に
なり、この結果、リード線906の帯域フィルタ864
からの信号をアナログ・スイッチ908に通すことが可
能になり、こうした信号が正または負の方向において上
記基準値を超えると、ワンショット単安定マルチバイブ
レータ950がトリガされて、リード線952に出力パ
ルスが発生し、これがフリップ・フロップのデータ入力
に供給され、リード線896の次のクロック・パルスに
よって、リード線996が低にリード線998が高にな
り、フリップ・フロップ976を通るデータがクロック
されてそのQ出力1000に送り出され、リード線998の
高状態によって単安定マルチバイブレータ950がOR
ゲート982を介してリセットされる。
【0137】上述のように、それぞれのチャネル、また
は、帯域フィルタ858、860、862、864の通
過帯域におけるエネルギが不十分であれば、それぞれの
Q出力980、988、994、1000が、低になる。
【0138】ORゲート1002,1004,1006および4081AN
Dゲート1008,1010,1012,1014 の組み合わせによって、
4つのQ出力リード線980、988、994、1000の
内3つが高であれば、出力リード線1016に高状態を
発生する論理段が形成される。リード線1016におけ
る出力信号が、4013フリップ・フロップ1018のデータ入
力に供給され、リード線896の第9のクロック・パル
スに応答して、クロックされ、フリップ・フロップ1018
通って、リード線1020のQ出力に送り出され、リング・
カウンタ898からのリード線1022が高になる。各組を
なす多重化チャネルがリード線1024でクロック・パルス
を受信する毎に、フリップ・フロップがリセットされ
る。
【0139】リード線1024のリセット・クロック信号
は、直接フリップ・フロップ1018に供給され、またOR
ゲート1026を介してフリップ・フロップ970、97
2、974、976に供給される。また、ORゲート10
26はリセット信号を回路の最初のオン時にフリップ・フ
ロップに供給する。これは、抵抗器1028、コンデンサ10
30、及びダイオード1032からなる初期設定回路により、
コンデンサ1030が充電されるまでリード線1030に初期設
定信号を送り出すようになっている。
【0140】リード線1020の信号は、仮か確認かはとも
かく、アーク表示信号として利用することもできるし、
図11のリード線160における信号の代わりに用いる
こともできるし、あるいは、図11のANDゲート65
8に対する第5の入力として追加し、ノード666にお
いて、仮アーク信号を発生する前に、満たさなければな
らないもう1つの条件を規定することも可能である。
【0141】図15および16の周波数弁別回路は、電
界センサに応答し、電界応答信号の所定の周波数特性に
応答して、アーク表示信号を発生する周波数応答回路を
形成する。周波数応答回路は、帯域フィルタ858、8
60、862、864を通る電界応答信号の複数の異な
る周波数をモニタし、例えば、4つの帯域の内の3つと
いった、電界応答信号の周波数の所定の組み合わせに応
答して、出力1020からアーク表示信号を発生するが、他
の組み合わせ及び特性を用いることも可能である。帯域
フィルタ858、860、862、864によって形成
された櫛形フィルタは、複数の帯域幅を備えており、電
界センサ66に応答し、電界応答信号の所定の周波数サ
インに応答して、アーク表示信号を発生する。
【0142】図示例の場合、アーク表示信号は、通過帯
域の所定の組み合わせで生じる電界応答信号に応答して
発生する。櫛形フィルタは、それぞれ、電界応答信号を
受信する、複数の帯域フィルタによって形成され、アー
ク弁別回路には、所定の組み合わせを選択して、これに
応答し、アーク表示信号を送り出す選択論理回路1002〜
1014が含まれている。費用効率のため、電界応答信号
は、複数の通過帯域によって多重化するのが望ましい
が、別様に多重化される各チャネル毎に、専用の回路を
別様に設けることも可能である。
【0143】マルチプレクサには、複数のチャネルと、
各チャネル毎に1つずつ、それぞれの帯域フィルタ出力
に結合された複数の入力と、チャネルを組み合わせるマ
ルチプレクサ出力が設けられている。各チャネル毎に1
つずつの、複数のフリップ・フロップ970、972、
974、976が、並列に接続され、マルチプレクサ出
力を受信する。リング・カウンタ898は、マルチプレ
クサのクロックを行って、マルチプレクサの入力の1つ
を順次選択し、マルチプレクサを通って、マルチプレク
サの出力に送られるその入力にクロックを施し、フリッ
プ・フロップのクロックを行って、それぞれのフリップ
・フロップを経て、それぞれのフリップ・フロップ出力
980、988、994、1000に至る、マルチプレクサ
における所定のチャネルのクロックを行う。
【0144】論理ゲート回路1002〜1014はフリップ・フ
ロップの出力に結合されており、フリップ・フロップ出
力980、988、994、1000の指定の組み合わせに
応答してアーク表示信号を発生する。コンパレータ91
6,918を含むウインドー・コンパレータ回路がマル
チプレクサ出力と第1と第2の基準値との比較を行い、
マルチプレクサ出力が第1の基準値を正方向に超える
か、あるいは、第2の基準値を負方向に超えると出力を
発生する。ワンショット単安定マルチバイブレータ95
0は、ウインドー・コンパレータ回路の出力に応答し、
リード線952においてフリップ・フロップ970、9
72、974、976に対する時限出力パルスを発生す
る。
【0145】また、リング・カウンタ898によって形
成されるタイミング回路が、マルチプレクサ出力におけ
る次のチャネルに先立って、ワンショット単安定マルチ
バイブレータ950をリセットする。リング・カウンタ
898は、複数の順次クロックされる出力を備えてい
て、上記クロック機能を果たし、各出力パルス毎に、マ
ルチプレクサ出力における次のチャネルに先立って、ワ
ンショット単安定マルチバイブレータ950をリセット
するもので、この出力は、マルチプレクサに結合された
リード線910、984、990、996における第1
組の出力と、ORゲート982を介してワンショット単
安定マルチバイブレータ950に結合され、かつフリッ
プ・フロップ970、972、974、976にも結合
されたリード線978、986、992、998におけ
る第2組の出力を備えている。
【0146】図17には、電源回路が示されている。交
流電源26からの電力が、変圧器1034及び全波整流ダイ
オード・ブリッジ1036を介して供給され、コンデンサ10
38及び1040によってフィルタリングを施され、接地され
たリード線1046に対してリード線1044に15ボルト調整
電源を与える7815電圧調整器1042によって調整を加えら
れる。この電圧を抵抗器1048及び1050によって形成され
た分圧器ネットワークで分割し、34072 演算増幅器1052
によって形成されたバッファ段に通して供給することに
よって、リード線1054に接地したリード線1046に対する
7.5ボルトの基準電位が生じる。さらに、コンデンサ
1056,1058,1060,1062 によって、平滑化及びフィルタリ
ングが施される。
【0147】上述のように、図3の磁気センサ68は、
変流器が望ましい。さらに、こうした変流器、及び、負
担抵抗器162(図5)または416(図8)は、放射
電界の影響等からシールドされていることが望ましい。
図18及び図19の導電性シールド1064が、鉄心84及
びコイル86を包囲している。このシールドは、互いに
向かい合い、その間に密閉環状空間1070を形成する第1
と第2の環状銅カップ1066及び1068によって得られる。
鉄心84及びコイル86は、環状の空間1070に収容され
ている。環状の電気絶縁層1072が、カップ1066と1068の
間に配置されて鉄心周りにおけるカップの短絡を防ぎ、
渦電流のループを阻止する。ジャンパ体1074が短絡を生
じないようにして、カップ1066とカップ1068を電気的に
接続している。ジャンパ導体は、カップの開口に打ち込
まれた、あるいは、別様に挿入された導電性ピンと、そ
の間の絶縁体によって形成される。ジャンパ導体1074は
各カップの同じ面において、カップ1066と1068を電気的
に接続し短絡を防止することが望ましい。
【0148】各カップは、図19のように、U字形の断
面を有している。カップ1066は、間隔をあけて平行に位
置する1対の脚1078と10801080の間に延びる湾曲部1076
を備えている。カップ1068は逆U字形であり、湾曲部10
82が間隔をあけて平行に位置する1対の脚1084と1086の
間に延びている。カップはかみ合って、図19のように
その間に上部と下部によって画定する空間1070が形成さ
れ、遠位の両端がそれぞれの各湾曲部1082及び1076によ
って形成され、左右の遠位側部は、それぞれの脚1078、
1084、及び、1080、1086によって形成されている。絶縁
層1072は、U字形の断面を有しており、カップ1066の内
側に裏当てを施している。カップ1068は逆になってお
り、カップ1066に入れ子式に納まるようになっているの
で、カップ1066の脚1078及び1080が、カップ1068の脚10
84及び1086と重なって、平行に延び、絶縁層がカップの
脚の間に位置することになる。
【0149】コイル86は、それぞれの導線94及び9
6に接続された第1と第2の負荷1088及び1090を備えて
いる。負担抵抗器162は、上方端がリード線1088に接
続され、下方端がリード線1090に接続されている。負担
抵抗器162は、巻きコイル86の抵抗以下の抵抗を備
えることが望ましい。シールド1064は、負担抵抗器16
2を包囲するセクション1092を備えている。カップ106
6,1068は、ジャンパ導体1074によって電気的に接続さ
れており、また、導線1094によって負担抵抗器162の
下方端に接続されている。接地線1096によって、カップ
及び負担抵抗器162の下方端が接地されている。導線
94,96は、その外側の電気的絶縁シース1098が導線
96を形成する導電性の導線シースを包囲し、導線96
が電気的絶縁シース1100を包囲し、絶縁シース1100が、
内側の導線94を包囲している、図18の同軸ケーブル
によって形成されている。
【0150】こうして、電気回路にアークが生じること
によって、帯電導線の周りに形成される電磁界を検知し
て、その応答信号を発生し、電磁界応答信号に弁別応答
して、電磁界応答信号における所定の特性に応じたアー
ク表示信号を発生する、アーク検出システムが得られ
る。さまざまな特性及び状態について開示したが、他の
可能性もある。
【0151】検知変換器は、導線から電気的に分離され
ている。該回路は、できれば、ただし、必要というわけ
ではないが、電圧源26の励起周波数を除く、1つ以上
の所定の帯域内における周波数に対し選択的に応答する
ことが望ましい。望ましい帯域は、約1KHz〜約5MHz
である。このシステムは、線路導線に沿った直列アー
ク、中性線に沿った直列アーク、線路間アーク、線路・
中性点間アーク、及び、線路・接地間アークを、全て、
電磁界の検知によって検知するという点で、かなりの利
点が得られる。
【0152】代替案としての電界センサには、ポインテ
ィングベクトル・センサが含まれている。代替案の磁界
センサには、ホールセンサ、磁気応答センサ、励磁鉄心
センサ、ポインティングベクトル・センサが含まれる。
代替案の方向センサには、ポインティングベクトル・セ
ンサ、指向性アンテナ、及び、パターン導波管、また
は、例えば、1986年2月号、RF Design P 62〜64、
Alejandro Duenas J. による「Direction Coupler Desi
gn Graphs 」及び、1979年9/10月号、RFDesign
P 40〜49、Antonio N. Paolantonio による「Directio
n Couplers」に示すような方向性カップラが含まれる。
【0153】もう1つの代替例では、方向検知信号の無
秩序状態のモニタが追加される。開発の継続中に、各種
の個別部品を用途に固有の集積回路に組み込むことによ
って、サイズの凝縮の容易化が期待される。本書で用い
るアークという用語は、気体を介した、または、絶縁媒
体間の放電を含むだけでなく、ギャップを飛び越した
り、あるいは、ブレーカを引き外したりするのに十分な
エネルギまたは電流はないが、それにもかかわらず、損
傷を与える熱またはその他の望ましくない影響を及ぼす
可能性のある、高インピーダンス故障、あるいは、他の
意図した、または、意図しない回路の経路も含むように
定義されている。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、電気回路にアークが生
じることによって、帯電導体の周りに形成される電磁界
を検知し、これに応答して、電磁界応答信号を発生する
構成を発生するので、アーク表示信号の所定の特性に応
じて回路ブレーカが引き外されて開回路状態になり、電
気回路を損傷する熱または他の望ましくない影響を与え
る高インピーダンス故障をもたらすアーク電流を検知し
て電気回路を過電流から保護することができる。
【0155】本発明は、帯電導体によって負荷及び電気
応答回路ブレーカに直列に結合された、所定の励起周波
数の電圧源を備える電流分配回路に利用できる。また、
他の用途には、DCシステムを含む航空機の電流分配シ
ステム、個人のベルトに装着される個人用安全装置、病
院において要求される特殊な配線施設等がある。
【0156】さらに、本発明は、アークが、故障と考え
られるレベルに達する前に、予防の意味でモニタし利用
できるアーク表示信号を発生するモニタ及び診断応用に
用いることも可能である。本発明は、駆動装置、始動装
置、及び、制御装置における、回転子、固定子、ソリッ
ド・ステート電力半導体、スリップ・リング、整流子等
を含む、交流モータ及び直流モータ及び回路の状態をモ
ニタするのに用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電流分配回路の概略図である。
【図2】図1の回路の一部の概略図である。
【図3】アーク検出変換センサを示す図である。
【図4】電界振幅無秩序検出回路を示す回路図である。
【図5】磁界振幅無秩序検出回路を示す回路図である。
【図6】リング・アウト周波数及び繰り返し周波数の概
略を示す図である。
【図7】電界振幅及び周波数無秩序検出回路を示す回路
図である。
【図8】磁界振幅及び周波数無秩序検出回路を示す回路
図である。
【図9】方向検知回路の回路図である。
【図10】もう1つの方向検知回路の回路図である。
【図11】2重ウインドー・タイミング回路の回路図で
ある。
【図12】2重ウインドー・タイミング回路の回路図で
ある。
【図13】2重ウインドー・タイミング回路の回路図で
ある。
【図14】図11ないし図13の回路の動作を示すタイ
ミング図である。
【図15】多重化櫛形フィルタ回路の回路図である。
【図16】多重化櫛形フィルタ回路の回路図である。
【図17】電源の回路図である。
【図18】図3の磁気センサのもう1つの実施例を示す
図である。
【図19】図18のライン19−19に沿って描いた断
面図である。
【図20】図18のセンサに電気的接続を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 電流分配回路 26 電圧源 30 負荷 32 主回路ブレーカ 34 分岐回路ブレーカ 46 線路導体 48 中性線 50 接地線 56 接地事故遮断回路 58 SCR 62 アンテナ変換器 64 アーク弁別回路 66 電界センサ 68 磁気センサ 70 増強手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルース チャールズ ベイホッフ アメリカ合衆国 ウイスコンシン 53213 ワウワトサ ウエスト 66ス ストリー ト 816 (72)発明者 ジェローメ ケネス ハスティング アメリカ合衆国 ウイスコンシン 53089 サスセックス アッシュ ストリート ウエスト240 ノース6496

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧源(26)を負荷(30)に接続する帯電導
    体(46)を含む電気回路用のアーク検出変換器であって、
    前記回路に電気アークが発生することによって前記帯電
    導体(46)の周囲に形成される電界を感知する電界センサ
    (66)と、前記回路に電気アークが発生することによって
    前記帯電導体(46)の周囲に形成される磁界を感知する磁
    界センサ(68)とを有していることを特徴とするアーク検
    出変換器。
  2. 【請求項2】 さらに、前記電界センサ(66)に近接して
    設けられて前記電界センサ(66)での電界を増強する増強
    手段(70)を有しており、前記電界センサ(66)は前記帯電
    導体(46)と前記増強手段(70)との間にあり、前記増強手
    段(70)は前記磁界センサ(68)にも近接して、前記帯電導
    体(46)と前記磁界センサ(68)との間にあることを特徴と
    する請求項1のアーク検出変換器。
  3. 【請求項3】 前記磁界センサ(68)は前記電界センサ(6
    6)と同心状であることを特徴とする請求項1のアーク検
    出変換器。
  4. 【請求項4】 さらに、前記磁界センサ(68)と前記帯電
    導体(46)との間に配置されて前記磁界センサ(68)を電界
    からシールドする接地導体(78)を有しており、前記電界
    センサ(66)は前記接地導体(78)と前記帯電導体(46)との
    間に配置されており、前記接地導体(78)が前記電界セン
    サ(66)における電界を増強するようにしたことを特徴と
    する請求項1のアーク検出変換器。
  5. 【請求項5】 前記磁界センサ(68)は、前記帯電導体(4
    6)の周囲に設けた変流器からなり、この変流器(68)は、
    コア(84)と、、前記コア(84)に巻装されかつ第1及び第
    2リード線(94 及び96) を備える導電コイル(86)と、前
    記コア(84)及び前記導電コイル(86)を封入している導電
    性シールド(1064)とを有していることを特徴とする請求
    項1のアーク検出器。
  6. 【請求項6】 前記シールド(1064)は、互いに向き合っ
    てその間に閉鎖環状空間(1070)を形成している第1及び
    第2環状カップ(1066 及び1068) を有し、前記環状空間
    (1070)に前記コア(84)及びコイル(86)が収容されてお
    り、さらに、前記第1及び第2環状カップ(1066 及び10
    68) 間に配置されて、前記コア(84)の周囲のカップ(106
    6 及び1068) 間の短絡を防止する環状の電気絶縁層(107
    0)と、短絡を生じずに前記第1カップ(1066)を第2カッ
    プ(1068)に電気接続するジャンパ導体(1074)と、前記カ
    ップ(1066 及び1068) を接地する接地導体(1096)とを有
    していることを特徴とする請求項5のアーク検出器。
  7. 【請求項7】 第1端部が前記第1リード線(94)に接続
    され、第2端部が前記第2リード線(96)に接続されてい
    る負担抵抗器(162) を有しており、前記シールド(1064)
    に前記負担抵抗器(162) を包囲する部分(1092)が設けら
    れていることを特徴とする請求項5のアーク検出器。
  8. 【請求項8】 短絡を生じずに前記第1カップ(1066)を
    第2カップ(1068)に電気接続するジャンパ導体(1074)
    と、前記カップ(1066 及び1068) 及び前記負担抵抗器(1
    62) の第2端部を接地する接地導体(1096)とを有してい
    ることを特徴とする請求項7のアーク検出器。
  9. 【請求項9】 電圧源(26)を負荷(30)に接続する帯電導
    体(46)を含む電気回路用のアーク検出変換器であって、
    前記回路に電気アークが発生することによって前記帯電
    導体(46)の周囲に形成される電界を感知する電界センサ
    (66)を有しており、前記電界センサ(66)は、前記導体(4
    6)の周囲に設けられた第1導電性環状スリーブ(72)と、
    前記第1スリーブ(72)の周囲に設けられた第2導電性環
    状スリーブ(74)と、前記第2スリーブ(74)の周囲に設け
    られ、地面(92)に接地している第3導電性環状スリーブ
    (76)と、電界によって前記第1及び第2スリーブ(72 及
    び74) 間に誘導された電圧差を増幅する増幅器(98)とを
    有していることを特徴とするアーク検出変換器。
  10. 【請求項10】 所定の特性励起周波数の電圧電源(26)
    を負荷(30)及び電気応答式回路ブレーカ(34)に帯電導体
    (46)によって接続しており、前記回路ブレーカ(34)を開
    路状態へトリップさせるトリップ回路(58、60) を設けて
    いる分流回路において、前記分流回路のアークに応答し
    て前記回路ブレーカ(34)を開路状態へトリップさせるよ
    うに前記トリップ回路をトリガするアーク検出変換器で
    あって、 前記分流回路に電気アークが発生することによって前記
    帯電導体(46)の周囲に形成される電界を感知する電界セ
    ンサ(66)と、前記分流回路に電気アークが発生すること
    によって前記帯電導体(46)の周囲に形成される磁界を感
    知する磁界センサ(68)を有しており、 前記電界センサ(66)は、前記帯電導体(46)の周囲に設け
    られた第1導電性環状スリーブ(72)と、前記第1スリー
    ブ(72)の周囲に設けられた第2導電性環状スリーブ(74)
    と、前記第2スリーブ(74)の周囲に設けられ地面(92)に
    接地している第3導電性環状スリーブ(76)と、電界によ
    って前記第1及び第2スリーブ(72 及び74) 間に誘導さ
    れた電圧差を増幅する増幅器(98)とを有しており、 前記磁界センサ(68)は前記帯電導体(46)の周囲に変流器
    を有しており、 前記トリップ回路(58、60) は前記電界センサ(66)及び前
    記磁界センサ(68)に応答して、前記アークに応答して前
    記回路ブレーカ(34)を開路状態へトリップさせることを
    特徴とするアーク検出変換器。
JP4103713A 1991-03-28 1992-03-30 アーク検出変換器 Pending JPH05188108A (ja)

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