JPH05181598A - 光学式マウス及び樹脂製レンズユニット - Google Patents
光学式マウス及び樹脂製レンズユニットInfo
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- JPH05181598A JPH05181598A JP3346982A JP34698291A JPH05181598A JP H05181598 A JPH05181598 A JP H05181598A JP 3346982 A JP3346982 A JP 3346982A JP 34698291 A JP34698291 A JP 34698291A JP H05181598 A JPH05181598 A JP H05181598A
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- aspherical
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- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F3/00—Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
- G06F3/01—Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
- G06F3/03—Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
- G06F3/0304—Detection arrangements using opto-electronic means
- G06F3/0317—Detection arrangements using opto-electronic means in co-operation with a patterned surface, e.g. absolute position or relative movement detection for an optical mouse or pen positioned with respect to a coded surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学式マウスのラインパターン読み取り装置
において、高分解能のマウスパッドの使用を可能とし、
発光素子の低消費電力化を図ること。 【構成】 結像系のレンズ15を一定の条件のアクリル
樹脂製の非球面レンズとして形成する。例えば、倍率β
=−4、r1 (n−1)/f=0.736 、r1 面の円錐係
数K1 =−2.46691 ×10-3、r2 面の円錐係数K2 =−
4.77230 ×10-1、開口数NA=0.07 但し、nは屈折率
(波長950nm )、fは焦点距離である。
において、高分解能のマウスパッドの使用を可能とし、
発光素子の低消費電力化を図ること。 【構成】 結像系のレンズ15を一定の条件のアクリル
樹脂製の非球面レンズとして形成する。例えば、倍率β
=−4、r1 (n−1)/f=0.736 、r1 面の円錐係
数K1 =−2.46691 ×10-3、r2 面の円錐係数K2 =−
4.77230 ×10-1、開口数NA=0.07 但し、nは屈折率
(波長950nm )、fは焦点距離である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRT(陰極線管)や
LCD(液晶表示パネル)等の表示装置の画面上に写し
出されるカーソルを動かすための光学式マウスに関し、
更に詳細には、光学式マウスのレンズ特性の改善及び光
学式マウスに適用可能の樹脂製レンズユニットに関す
る。
LCD(液晶表示パネル)等の表示装置の画面上に写し
出されるカーソルを動かすための光学式マウスに関し、
更に詳細には、光学式マウスのレンズ特性の改善及び光
学式マウスに適用可能の樹脂製レンズユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式マウスとしては、特公平1
−39128号に開示のように、透明基板の表裏に形成
されたラインパターンを読み取るラインパターン読み取
り装置を備えるものが知られている。図20に示すよう
に、Xラインパターン読み取り装置10Xは、透明基板
1の表面側に形成されたXラインパターン2Xに対し光
を照射する発光素子(LED)3Xと、ラインパターン
2Xを検出する受光素子4Xと、受光素子4X上にXラ
インパターン2Xの実像を結像させるための凸レンズ5
Xとを有してなるものである。またYラインパターン読
み取り装置10Yは、透明基板1の裏面側に形成された
Yラインパターン2Yに対し光を照射する発光素子(L
ED)3Yと、Yラインパターン2Yを検出する受光素
子4Yと、受光素子4Y上にYラインパターン2Yの実
像を結像させるための凸レンズ5Yとを有してなるもの
である。Xラインパターン2X及びYラインパターン2
Yが表裏に形成された透明基板1はマウスパッドと称さ
れているが、従来は分解能100CPI(カウント/イン
チ),ライン幅0.5mm,ライン間隔0.5mm のラインパター
ンが形成されている。このようなマウスパッドに適合し
た読み取り装置の結像レンズ5X,レンズ5Yはアクリ
ル樹脂製の両凸球面レンズで、例えば下記の条件を満足
するものである。
−39128号に開示のように、透明基板の表裏に形成
されたラインパターンを読み取るラインパターン読み取
り装置を備えるものが知られている。図20に示すよう
に、Xラインパターン読み取り装置10Xは、透明基板
1の表面側に形成されたXラインパターン2Xに対し光
を照射する発光素子(LED)3Xと、ラインパターン
2Xを検出する受光素子4Xと、受光素子4X上にXラ
インパターン2Xの実像を結像させるための凸レンズ5
Xとを有してなるものである。またYラインパターン読
み取り装置10Yは、透明基板1の裏面側に形成された
Yラインパターン2Yに対し光を照射する発光素子(L
ED)3Yと、Yラインパターン2Yを検出する受光素
子4Yと、受光素子4Y上にYラインパターン2Yの実
像を結像させるための凸レンズ5Yとを有してなるもの
である。Xラインパターン2X及びYラインパターン2
Yが表裏に形成された透明基板1はマウスパッドと称さ
れているが、従来は分解能100CPI(カウント/イン
チ),ライン幅0.5mm,ライン間隔0.5mm のラインパター
ンが形成されている。このようなマウスパッドに適合し
た読み取り装置の結像レンズ5X,レンズ5Yはアクリ
ル樹脂製の両凸球面レンズで、例えば下記の条件を満足
するものである。
【0003】焦点距離 f=5.26mm 倍率 β=−4 開口数 NA=0.11 屈折率(波長950nm ) n=1.484 物体側曲率半径 r1 =8mm 像平面側曲率半径 r2 =−3.28 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この条件を満足する結
像レンズ5X,5Yを従来のマウスパッドの分解能に比
して2倍の分解能200 CPI(カウント/インチ)を持
つマウスパッドの読み取り装置に適用した状態の光路図
を図21に示す。2はマウスパッド上のライン、5は上記
条件を満足する球面レンズ、6は結像である。図21にお
いては、球面収差を考慮してライン2から受光素子4に
向かう光線を描いてある。図20にも示すように、受光素
子4X,4Yはマウスの移動方向(正方向又は負方向)
を検出できるような位相差信号を得る目的で、一対の受
光素子又は受光部4a,4bの組みで構成する必要があ
ることから、像は受光素子又は受光部4aの面積の2倍
であることが望ましい。今、1つの受光素子又は受光部
4a,4bの大きさを0.5mm×0.5mm とする
と、分解能200 CPIのときはライン幅が0.25mmである
ので、ラインの像の大きさ1mmを得るには、倍率が4倍
となるように、ライン2,レンズ5,受光素子4の位置
を調整しておく必要がある。ここで、上記条件を満足す
るレンズの収差図を図22に示す。なお、ここで球面収
差,非点収差,歪曲収差の縦軸は入射光線の高さ(入射
瞳上での入射高)hであり、フルスケールh=2mmとし
てある。また、コマ収差図に関し、y=0mmは像面(受
光素子表面)の光軸上(高さh=0mm)におけるコマ収
差、y=0.5mm は受光素子表面上で光軸から直角方向に
高さh=0.5mm におけるコマ収差、y=1.0mm は同様に
h=1.0mm におけるコマ収差である。図22から明らかな
ように、このレンズは球面レンズであるため、球面収差
及びコマ収差が大きい。本来的に倍率4(β=−4)の
位置関係を達成するには図21の像平面6の位置に受光素
子4を設定すべきであるが、現実には大きな球面収差の
ため、この像平面6の位置では不鮮明なライン像が現れ
てしまうので、像平面6よりもレンズ寄りの受光素子設
定の調整範囲内に受光素子4を最適設定せざるを得な
い。かかる場合、この受光素子設定の調整範囲内では、
β=−4の関係が満足されていないため、ライン2とレ
ンズ5との間隔も調整しながら、一番鮮明な像が結像し
且つ4倍に近い倍率になるよう受光素子4の設定位置を
見出さなければならない。その最適位置が決定された場
合、ラインパターンが100 CPIでライン幅,受光素子
ともに大きいときには、ライン像が大きく光電流が多い
こと並びに位置調整誤差が小さいことを条件として、ラ
インパターンのライン間隔を判別する光電流信号波形と
位相差信号波形を辛うじて得ることができる。しかしな
がら、分解能が200CPI程度以上に大きくなり、ラ
イン幅及び受光素子ともに小さくなったマウスパッドの
読み取りを行う場合には、上述の方法でいくら入念に調
整したとしても、光電流信号波形を得ることが不可能で
あった。それはレンズの球面収差のため、不鮮明な像に
より検出感度が限界だからである。この不鮮明な像のた
め、常時発光し続ける発光素子の発光量を大きくとる必
要があり、消費電力の点からも問題があった。
像レンズ5X,5Yを従来のマウスパッドの分解能に比
して2倍の分解能200 CPI(カウント/インチ)を持
つマウスパッドの読み取り装置に適用した状態の光路図
を図21に示す。2はマウスパッド上のライン、5は上記
条件を満足する球面レンズ、6は結像である。図21にお
いては、球面収差を考慮してライン2から受光素子4に
向かう光線を描いてある。図20にも示すように、受光素
子4X,4Yはマウスの移動方向(正方向又は負方向)
を検出できるような位相差信号を得る目的で、一対の受
光素子又は受光部4a,4bの組みで構成する必要があ
ることから、像は受光素子又は受光部4aの面積の2倍
であることが望ましい。今、1つの受光素子又は受光部
4a,4bの大きさを0.5mm×0.5mm とする
と、分解能200 CPIのときはライン幅が0.25mmである
ので、ラインの像の大きさ1mmを得るには、倍率が4倍
となるように、ライン2,レンズ5,受光素子4の位置
を調整しておく必要がある。ここで、上記条件を満足す
るレンズの収差図を図22に示す。なお、ここで球面収
差,非点収差,歪曲収差の縦軸は入射光線の高さ(入射
瞳上での入射高)hであり、フルスケールh=2mmとし
てある。また、コマ収差図に関し、y=0mmは像面(受
光素子表面)の光軸上(高さh=0mm)におけるコマ収
差、y=0.5mm は受光素子表面上で光軸から直角方向に
高さh=0.5mm におけるコマ収差、y=1.0mm は同様に
h=1.0mm におけるコマ収差である。図22から明らかな
ように、このレンズは球面レンズであるため、球面収差
及びコマ収差が大きい。本来的に倍率4(β=−4)の
位置関係を達成するには図21の像平面6の位置に受光素
子4を設定すべきであるが、現実には大きな球面収差の
ため、この像平面6の位置では不鮮明なライン像が現れ
てしまうので、像平面6よりもレンズ寄りの受光素子設
定の調整範囲内に受光素子4を最適設定せざるを得な
い。かかる場合、この受光素子設定の調整範囲内では、
β=−4の関係が満足されていないため、ライン2とレ
ンズ5との間隔も調整しながら、一番鮮明な像が結像し
且つ4倍に近い倍率になるよう受光素子4の設定位置を
見出さなければならない。その最適位置が決定された場
合、ラインパターンが100 CPIでライン幅,受光素子
ともに大きいときには、ライン像が大きく光電流が多い
こと並びに位置調整誤差が小さいことを条件として、ラ
インパターンのライン間隔を判別する光電流信号波形と
位相差信号波形を辛うじて得ることができる。しかしな
がら、分解能が200CPI程度以上に大きくなり、ラ
イン幅及び受光素子ともに小さくなったマウスパッドの
読み取りを行う場合には、上述の方法でいくら入念に調
整したとしても、光電流信号波形を得ることが不可能で
あった。それはレンズの球面収差のため、不鮮明な像に
より検出感度が限界だからである。この不鮮明な像のた
め、常時発光し続ける発光素子の発光量を大きくとる必
要があり、消費電力の点からも問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、従
来に比し高分解能のマウスパッドの使用を可能とし、低
消費電力の光学式マウスを提供すると共に、その光学式
マウスに好適使用可能の樹脂製レンズユニットを実現す
ることにある。
来に比し高分解能のマウスパッドの使用を可能とし、低
消費電力の光学式マウスを提供すると共に、その光学式
マウスに好適使用可能の樹脂製レンズユニットを実現す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の講じた手段は、光学式マウスの照明系又は
結像系のレンズとして非球面レンズを採用することを特
徴としている。この非球面レンズは、正の屈折率を有
し、少なくとも片面が非球面に形成されてなるものであ
る。特に、結像系に採用する非球面レンズは単レンズと
し、次の条件を満足するものが望ましい。
に、本発明の講じた手段は、光学式マウスの照明系又は
結像系のレンズとして非球面レンズを採用することを特
徴としている。この非球面レンズは、正の屈折率を有
し、少なくとも片面が非球面に形成されてなるものであ
る。特に、結像系に採用する非球面レンズは単レンズと
し、次の条件を満足するものが望ましい。
【0007】2<|β|<15 0.2 <r1 ・(n−1)/f −3<K2 <0 0.012 <NA<0.18 但し、β :倍率 r1 :マウスパッド側のレンズ面曲率半径 n :レンズ材質の屈折率(波長950nm ) f :焦点距離 K2 :受光素子側のレンズ面の円錐係数 NA:開口数 またこの非球面レンズは次の条件を満足することが望ま
しい。即ち、 r2 <r1 但し、r2 :受光素子側のレンズ面曲率半径 更に、このような非球面レンズは合成樹脂製であること
が望ましい。
しい。即ち、 r2 <r1 但し、r2 :受光素子側のレンズ面曲率半径 更に、このような非球面レンズは合成樹脂製であること
が望ましい。
【0008】レンズ面を非球面として形成する場合に限
らず、次のような高分解能を達成する別の手段を採用す
ることができる。即ち、マウスパッドの上面又は下面を
第1面とすると共に第1面の反対側面を第2面とし、第
1面に形成されたラインパターンに対し光を照射する照
明系と、該ラインパターンの像を結像する結像レンズを
持つ受光系とを備えた光学式マウスにおいて、マウスパ
ッドの第2面で反射する光の結像レンズへの入来を阻止
する遮光部材を設けるものである。
らず、次のような高分解能を達成する別の手段を採用す
ることができる。即ち、マウスパッドの上面又は下面を
第1面とすると共に第1面の反対側面を第2面とし、第
1面に形成されたラインパターンに対し光を照射する照
明系と、該ラインパターンの像を結像する結像レンズを
持つ受光系とを備えた光学式マウスにおいて、マウスパ
ッドの第2面で反射する光の結像レンズへの入来を阻止
する遮光部材を設けるものである。
【0009】また、光学式マウスの照明系及び結像系に
それぞれ少なくとも1つの非球面レンズを採用する場合
には、組み立て上の簡易性を図る上でも、このようなレ
ンズ群を単一ユニット化して構成することが望ましい。
そこで、本発明は、複数のレンズ部を連結部を介して一
体的に備える樹脂製レンズユニットを採用するものであ
るが、特に、複数のレンズ部は連結部に設けた樹脂注入
用のゲートに対して左右に振り分け第1のレンズ領域と
第2のレンズ領域とに形成され、左右のレンズ部を結ぶ
線に対してゲートとは反対側領域にレンズユニット固定
部が形成されてなる点を特徴としている。かかる構成に
おいては、左右のレンズ部は光軸方向に相前後して形成
され、連結部のうちいずれかのレンズ部寄りには樹脂流
制限用のくびれ部が形成されていることが望ましい。
それぞれ少なくとも1つの非球面レンズを採用する場合
には、組み立て上の簡易性を図る上でも、このようなレ
ンズ群を単一ユニット化して構成することが望ましい。
そこで、本発明は、複数のレンズ部を連結部を介して一
体的に備える樹脂製レンズユニットを採用するものであ
るが、特に、複数のレンズ部は連結部に設けた樹脂注入
用のゲートに対して左右に振り分け第1のレンズ領域と
第2のレンズ領域とに形成され、左右のレンズ部を結ぶ
線に対してゲートとは反対側領域にレンズユニット固定
部が形成されてなる点を特徴としている。かかる構成に
おいては、左右のレンズ部は光軸方向に相前後して形成
され、連結部のうちいずれかのレンズ部寄りには樹脂流
制限用のくびれ部が形成されていることが望ましい。
【0010】
【作用】結像系に正の屈折率を有する非球面レンズを採
用した場合には、球面収差が有効に補正できるので、ラ
インパターンのラインとライン間隔の識別が鮮明にな
り、結像系の受光素子からの光電流信号波形の振幅を大
きくとれる。このため、従来に比して高分解能のライン
パターンの読み取りが可能となる。また、従来のような
像平面よりレンズ寄りに受光素子を最適設定する調整が
不要となり、単に像平面に受光素子を一義的に設定する
だけで済み、読み取り装置の組み立て調整の容易化を図
ることができる。更に、鮮明な実像が像平面で得られる
結果、2つの受光素子から得られる位相差信号波形もよ
り分離し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラー
を無くすことができる。加えて、鮮明なにじみのない像
が得られることは、照明系においては、発光量を少なく
しても、信号波形を得ることができる。これは、従来に
比して発光量の軽減により低消費電力のマウスを実現す
ることができる。また発光系の素子などの長寿命化を図
ることができる。
用した場合には、球面収差が有効に補正できるので、ラ
インパターンのラインとライン間隔の識別が鮮明にな
り、結像系の受光素子からの光電流信号波形の振幅を大
きくとれる。このため、従来に比して高分解能のライン
パターンの読み取りが可能となる。また、従来のような
像平面よりレンズ寄りに受光素子を最適設定する調整が
不要となり、単に像平面に受光素子を一義的に設定する
だけで済み、読み取り装置の組み立て調整の容易化を図
ることができる。更に、鮮明な実像が像平面で得られる
結果、2つの受光素子から得られる位相差信号波形もよ
り分離し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラー
を無くすことができる。加えて、鮮明なにじみのない像
が得られることは、照明系においては、発光量を少なく
しても、信号波形を得ることができる。これは、従来に
比して発光量の軽減により低消費電力のマウスを実現す
ることができる。また発光系の素子などの長寿命化を図
ることができる。
【0011】一方、照明系に正の屈折率を有する非球面
レンズを採用した場合には、球面収差は充分に補正され
る。この結果、集光度を高めることができるので、発光
素子の消費電流を抑制でき、消費電力の節減を図ること
ができる。
レンズを採用した場合には、球面収差は充分に補正され
る。この結果、集光度を高めることができるので、発光
素子の消費電流を抑制でき、消費電力の節減を図ること
ができる。
【0012】光学式マウスに好適な結像系における非球
面レンズの倍率βとしては、次の条件が見出された。
面レンズの倍率βとしては、次の条件が見出された。
【0013】 2<|β|<15 (1) ここで、倍率βが2倍よりも小さくなると、受光素子の
受光面の大きさが小さくなり過ぎる。これはレンズ,受
光素子などの部品の組み立て精度が厳しくなる。
受光面の大きさが小さくなり過ぎる。これはレンズ,受
光素子などの部品の組み立て精度が厳しくなる。
【0014】他方、倍率βが15倍を超えると、光路長が
長くなり過ぎ、マウス本体のコンパクト化の障害とな
る。従って、倍率βは条件 (1)を満足することが望まし
い。
長くなり過ぎ、マウス本体のコンパクト化の障害とな
る。従って、倍率βは条件 (1)を満足することが望まし
い。
【0015】更に、非球面レンズのマウスパッド側のレ
ンズ面曲率半径r1 としては、次の条件が見出された。
ンズ面曲率半径r1 としては、次の条件が見出された。
【0016】 0.2 <r1 ・(n−1)/f (2) ここで、r1 ・(n−1)/fの値が0.2 より小さい
と、レンズの有効径の範囲内で球面収差を補正すること
が難しくなる。
と、レンズの有効径の範囲内で球面収差を補正すること
が難しくなる。
【0017】また、非球面レンズの像側の円錐係数K2
としては、次の条件を見出した。
としては、次の条件を見出した。
【0018】 −3<K2 <0 (3) この条件であれば、球面収差を良好に補正することがで
きる。ここで、Kが−3より小さいときは、非球面の曲
率変化が大きいので、レンズ加工性ないし成形性が悪
い。またKが正であると、球面収差が補正しにくくな
る。
きる。ここで、Kが−3より小さいときは、非球面の曲
率変化が大きいので、レンズ加工性ないし成形性が悪
い。またKが正であると、球面収差が補正しにくくな
る。
【0019】加えて、非球面レンズの開口数NAとして
は、次の条件を見出した。
は、次の条件を見出した。
【0020】 0.012 <NA<0.18 (4) ここで、開口数NAが0.012 より小さいと、受光
量が少なくなるので、ラインの有無判別が難しくなる。
またNAが0.18を超えると、レンズ径が大きくなり、レ
ンズ自体のマウス本体内配置が難しくなる。
量が少なくなるので、ラインの有無判別が難しくなる。
またNAが0.18を超えると、レンズ径が大きくなり、レ
ンズ自体のマウス本体内配置が難しくなる。
【0021】上述の4条件を満足する非球面レンズを用
いることが光学式マウスに最適であるが、パッド側のレ
ンズ面の曲率半径r1 と受光素子側のレンズ面の曲率半
径r2 との間に次のような条件を見出した。
いることが光学式マウスに最適であるが、パッド側のレ
ンズ面の曲率半径r1 と受光素子側のレンズ面の曲率半
径r2 との間に次のような条件を見出した。
【0022】 r2 <r1 (5) ここに、収差量を最小にするためには、r1 面での入射
角とr2 面での入射角はできるだけ等しくなるように、
r1 とr2 を決定することが望ましい。これは条件 (5)
の下で実現可能である。r2 <r1 であれば、r2 面の
方が光軸付近とレンズ周辺との収差の差は大きくなる。
その結果、非球面として収差補正の効果が高い面はr1
面よりr2 面である。従って、r1 面の方を非球面とす
ることが望ましい。
角とr2 面での入射角はできるだけ等しくなるように、
r1 とr2 を決定することが望ましい。これは条件 (5)
の下で実現可能である。r2 <r1 であれば、r2 面の
方が光軸付近とレンズ周辺との収差の差は大きくなる。
その結果、非球面として収差補正の効果が高い面はr1
面よりr2 面である。従って、r1 面の方を非球面とす
ることが望ましい。
【0023】また、遮光部材を採用する場合には、結像
レンズに対する不必要な迷光の入射が抑制され、検出信
号に混在するリップル成分を除去できるので、高分解能
の読み取り性能を得ることができる。
レンズに対する不必要な迷光の入射が抑制され、検出信
号に混在するリップル成分を除去できるので、高分解能
の読み取り性能を得ることができる。
【0024】マウスの読み取り装置では少なくとも一対
の結像レンズを必要とする。合成樹脂製レンズとするこ
とにより、非球面化が容易であると共に、リブなどの一
体成形によるユニット化や低コスト化などの点で有利と
なるが、本発明に係る樹脂製レンズユニットによれば次
のような更なる利益がもたらされる。レンズユニット固
定部がゲートとは反対側領域に形成されているので、両
レンズ部の隅々まで樹脂の流れを円滑化することが可能
となる。ゲートからレンズ部へ直接的に樹脂が流れる易
くなるばかりか、その固定部に向かう樹脂はその周面に
より案内されてゲートから最遠部へ導かれる。従って、
レンズ部の局部的な樹脂の引けなどの発生を防止でき、
高精度の非球面レンズを得ることができる。また固定部
の取り付けにより発生する応力のレンズ部に対する影響
を軽減させることができる。
の結像レンズを必要とする。合成樹脂製レンズとするこ
とにより、非球面化が容易であると共に、リブなどの一
体成形によるユニット化や低コスト化などの点で有利と
なるが、本発明に係る樹脂製レンズユニットによれば次
のような更なる利益がもたらされる。レンズユニット固
定部がゲートとは反対側領域に形成されているので、両
レンズ部の隅々まで樹脂の流れを円滑化することが可能
となる。ゲートからレンズ部へ直接的に樹脂が流れる易
くなるばかりか、その固定部に向かう樹脂はその周面に
より案内されてゲートから最遠部へ導かれる。従って、
レンズ部の局部的な樹脂の引けなどの発生を防止でき、
高精度の非球面レンズを得ることができる。また固定部
の取り付けにより発生する応力のレンズ部に対する影響
を軽減させることができる。
【0025】更に、樹脂流制限用のくびれ部が形成され
ている場合には、左右のレンズ部に対する樹脂流をある
程度絞ることができるので、両レンズ部への樹脂の流れ
を均等化することができ、レンズ面の精度を高めること
ができる。
ている場合には、左右のレンズ部に対する樹脂流をある
程度絞ることができるので、両レンズ部への樹脂の流れ
を均等化することができ、レンズ面の精度を高めること
ができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0027】本発明に係る光学式マウスのラインパター
ン読み取り装置における結像レンズとしては非球面レン
ズが採用されている。光軸方向の座標をX,光軸と直交
する方向の座標をY,光軸中心付近の曲率をC,円錐係
数をK,4次及び6次の非球面係数をA4 ,A6 とする
と、非球面は、次の数1で表される曲線を光軸(X軸)
の回りに回転させて得られる回転曲面である。
ン読み取り装置における結像レンズとしては非球面レン
ズが採用されている。光軸方向の座標をX,光軸と直交
する方向の座標をY,光軸中心付近の曲率をC,円錐係
数をK,4次及び6次の非球面係数をA4 ,A6 とする
と、非球面は、次の数1で表される曲線を光軸(X軸)
の回りに回転させて得られる回転曲面である。
【0028】
【数1】
【0029】この曲線の8次以降の展開項は省略する。
非球面は光軸中心付近の曲率C,円錐係数K,非球面係
数A4 ,A6 を特定することにより決定される。
非球面は光軸中心付近の曲率C,円錐係数K,非球面係
数A4 ,A6 を特定することにより決定される。
【0030】図1は本発明に係るラインパターン読み取
り装置の光路図を示す。12は200CPIのラインパタ
ーンを有するマウスパッド上の0.25mm幅ライン、15は
本発明の以下の各実施例を満足する非球面レンズ、16
は結像、14は0.5mm ×0.5mm の大きさの受光素子であ
る。なお、図1の光学系は倍率4の位置関係に設定され
た状態を示す。
り装置の光路図を示す。12は200CPIのラインパタ
ーンを有するマウスパッド上の0.25mm幅ライン、15は
本発明の以下の各実施例を満足する非球面レンズ、16
は結像、14は0.5mm ×0.5mm の大きさの受光素子であ
る。なお、図1の光学系は倍率4の位置関係に設定され
た状態を示す。
【0031】(実施例1)この実施例においては、レン
ズ15を物体平面側r1 面及び像平面側r2 面を非球面
として形成したアクリル樹脂製のレンズである。
ズ15を物体平面側r1 面及び像平面側r2 面を非球面
として形成したアクリル樹脂製のレンズである。
【0032】焦点距離 f=5.26mm 開口数 NA=0.07 倍率 β=−4 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体側面の光軸中心付近の曲率半径 r1 =8mm r1 (n−1)/f=0.736 K1 =−2.46691 ×10-3,A4 =−2.70520 ×10-3,A
6 =−2.18832 ×10-7 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.28
mm K2 =−4.77230 ×10-1,A4 =1.38708 ×10-3,A6
=6.59797 ×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図2に示す。
図2から明らかなように、球面収差及びコマ収差も充分
に補正されており、ほとんどゼロである。このような条
件の非球面レンズをラインパターン読み取り装置に適用
すると、図1に示すように、ライン12から射出した光
線は倍率4倍の位置にある受光素子14上に1mmの大き
さで結像する。レンズ15は収差が殆どないため、その
実像は鮮明な像でにじみが殆どない。従って、このよう
な光学式マウスによれば次の効果を奏する。
6 =−2.18832 ×10-7 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.28
mm K2 =−4.77230 ×10-1,A4 =1.38708 ×10-3,A6
=6.59797 ×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図2に示す。
図2から明らかなように、球面収差及びコマ収差も充分
に補正されており、ほとんどゼロである。このような条
件の非球面レンズをラインパターン読み取り装置に適用
すると、図1に示すように、ライン12から射出した光
線は倍率4倍の位置にある受光素子14上に1mmの大き
さで結像する。レンズ15は収差が殆どないため、その
実像は鮮明な像でにじみが殆どない。従って、このよう
な光学式マウスによれば次の効果を奏する。
【0033】ラインとライン間隔の識別が容易となる
ので、光電流信号波形の振幅を大きくとれる。このた
め、200 CPI程度以上の高分解能のラインパターンの
読み取りが可能となる。
ので、光電流信号波形の振幅を大きくとれる。このた
め、200 CPI程度以上の高分解能のラインパターンの
読み取りが可能となる。
【0034】従来のような像平面よりレンズ寄りに受
光素子を最適設定する調整が不要となり、単に像平面に
受光素子を一義的に設定するだけで済み、読み取り装置
の組み立て調整の容易化を図ることができる。
光素子を最適設定する調整が不要となり、単に像平面に
受光素子を一義的に設定するだけで済み、読み取り装置
の組み立て調整の容易化を図ることができる。
【0035】鮮明な実像が像平面で得られることは、
2つの受光素子から得られる位相差信号波形もより分離
し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラーを無く
すことができる。
2つの受光素子から得られる位相差信号波形もより分離
し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラーを無く
すことができる。
【0036】鮮明なにじみのない像が得られるので、
発光側の発光ダイオードの光量が少なくても、信号波形
を得ることができる。換言すれば、従来に比して発光量
の軽減により低消費電力のマウスを実現することができ
る。また発光系の素子などの長寿命化を図ることができ
る。
発光側の発光ダイオードの光量が少なくても、信号波形
を得ることができる。換言すれば、従来に比して発光量
の軽減により低消費電力のマウスを実現することができ
る。また発光系の素子などの長寿命化を図ることができ
る。
【0037】(実施例2)実施例1のレンズはr1 面及
びr2 面とも非球面としたが、光学式マウスのレンズと
して使用した場合、開口数NAが小さいので、マウスパ
ッド側(r1 面)又は受光素子側(r2 面)の一方を非
球面としても実施例1とほぼ同様の効果が得られる。つ
まり、本実施例はr2 面を非球面として形成したアクリ
ル樹脂製のレンズである。
びr2 面とも非球面としたが、光学式マウスのレンズと
して使用した場合、開口数NAが小さいので、マウスパ
ッド側(r1 面)又は受光素子側(r2 面)の一方を非
球面としても実施例1とほぼ同様の効果が得られる。つ
まり、本実施例はr2 面を非球面として形成したアクリ
ル樹脂製のレンズである。
【0038】焦点距離 f=5.2mm 開口数 NA=0.067 倍率 β=−4 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d =3mm レンズ径 φ =4mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =7mm r1 (n−1)/f=0.652 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.38
5 mm K2 =−1.03603 ,A4 =1.1492×10-3,A6 =6.2824
×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図3に示す。
図3から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロであり、実施例1と同様な効果を奏する。
5 mm K2 =−1.03603 ,A4 =1.1492×10-3,A6 =6.2824
×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図3に示す。
図3から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロであり、実施例1と同様な効果を奏する。
【0039】(実施例3)この実施例はマウスパッド側
(r1 面)を非球面としたアクリル樹脂製のレンズであ
る。
(r1 面)を非球面としたアクリル樹脂製のレンズであ
る。
【0040】焦点距離 f=5.2mm 開口数 NA=0.067 倍率 β=−4 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d =3mm レンズ径 φ =4mm r1 面:非球面 物体側面の光軸中心付近の曲率半径 r1 =7mm r1 (n−1)/f=0.652 K1 =−3.5288×10-3,A4 =−1.01557 × 10 -2,A
6 =−3.76882 ×10-8 r2 面:球面 曲率半径 r2 =−3.385 mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図4に示す。
図4から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。
6 =−3.76882 ×10-8 r2 面:球面 曲率半径 r2 =−3.385 mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図4に示す。
図4から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。
【0041】(実施例4)この実施例は、実施例3と同
様、受光素子側(r2 面)を非球面としたアクリル樹脂
製のレンズであるが、マウスパッド側(r1 面)の曲率
半径を大きくしてある。
様、受光素子側(r2 面)を非球面としたアクリル樹脂
製のレンズであるが、マウスパッド側(r1 面)の曲率
半径を大きくしてある。
【0042】焦点距離 f=5.62mm 開口数 NA=0.064 倍率 β=−4 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d =3mm レンズ径 φ =4mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =950mm r1 (n−1)/f=81.81 r2 面:非球面 像面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−2.723m
m K2 =−7.15611 ×10-1,A4 =5.87041 × 10 -5,A
6 =−4.76558 ×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図5に示す。
図5から明らかなように、r1 面の曲率半径が大きくな
っても、球面収差及びコマ収差は良く補正されている。
実施例1と同様な効果が得られる。
m K2 =−7.15611 ×10-1,A4 =5.87041 × 10 -5,A
6 =−4.76558 ×10-7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図5に示す。
図5から明らかなように、r1 面の曲率半径が大きくな
っても、球面収差及びコマ収差は良く補正されている。
実施例1と同様な効果が得られる。
【0043】(実施例5)この実施例は、両面が非球面
で、マウスパッド側(r1 面)の曲率半径を小さくした
アクリル樹脂製のレンズである。
で、マウスパッド側(r1 面)の曲率半径を小さくした
アクリル樹脂製のレンズである。
【0044】焦点距離 f=4.06mm 開口数 NA=0.06 倍率 β=−4 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体側面の光軸中心付近の曲率半径 r1 =2mm r1 (n−1)/f=0.238 K1 =−1.82983 ,A4 =9.13626 ×10-4,A6 =−7.
65687 ×10-9 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−5
5.364mm K2 =−6.30144 ×10-7,A4 =1.08905 × 10 -4,A
6 =3.41233 × 10 -9 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図6に示す。
図6から明らかなように、r1 が小さくなっても球面収
差及びコマ収差は良く補正されており、実施例1と同様
な効果が得られる。
65687 ×10-9 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−5
5.364mm K2 =−6.30144 ×10-7,A4 =1.08905 × 10 -4,A
6 =3.41233 × 10 -9 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図6に示す。
図6から明らかなように、r1 が小さくなっても球面収
差及びコマ収差は良く補正されており、実施例1と同様
な効果が得られる。
【0045】(実施例6)実施例1乃至実施例5では、
倍率βを4倍に設定したが、本実施例では2倍に設定し
た。レンズと受光素子との間隔を調整すると、2倍の倍
率が得られる。光路長の短縮化を図ることができる。ま
た受光素子の大きさを1/2にする必要があるが、マウ
スを小型化するのに適している。この実施例は受光素子
側(r2 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレ
ンズである。
倍率βを4倍に設定したが、本実施例では2倍に設定し
た。レンズと受光素子との間隔を調整すると、2倍の倍
率が得られる。光路長の短縮化を図ることができる。ま
た受光素子の大きさを1/2にする必要があるが、マウ
スを小型化するのに適している。この実施例は受光素子
側(r2 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレ
ンズである。
【0046】焦点距離 f=4.38mm 開口数 NA=0.13 倍率 β=−2 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =6mm r1 (n−1)/f=0.663 r2 面:非球面 像平面側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−2.
74mm K2 =−9.93634 ×10-1,A4 =2.82918 × 10 -3,A
6 =7.96794 × 10 -8 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図7に示す。
図7から明らかなように、倍率が2倍でも球面収差及び
コマ収差は良く補正されており、実施例1と同様な効果
が得られる。
74mm K2 =−9.93634 ×10-1,A4 =2.82918 × 10 -3,A
6 =7.96794 × 10 -8 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図7に示す。
図7から明らかなように、倍率が2倍でも球面収差及び
コマ収差は良く補正されており、実施例1と同様な効果
が得られる。
【0047】(実施例7)この実施例はパッドライン側
(r1 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレン
ズである。
(r1 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレン
ズである。
【0048】焦点距離 f=4.21mm 開口数 NA=0.132 倍率 β=−2 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体面側の光軸中心付近の曲率半径 r1 =4mm r1 (n−1)/f=0.460 K1 =6.73026 ×10-1,A4 =−1.87011 × 10 -2,A
6 =8.54634 × 10 -9 r2 面:球面 r2 =−3.136mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図8に示す。
図8から明らかなように、倍率が2倍でも球面収差及び
コマ収差は良く補正されており、実施例1と同様な効果
が得られる。なお、両面を非球面としたレンズでは、実
施例6,7の場合に比して球面収差やコマ収差が一層改
善される。
6 =8.54634 × 10 -9 r2 面:球面 r2 =−3.136mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図8に示す。
図8から明らかなように、倍率が2倍でも球面収差及び
コマ収差は良く補正されており、実施例1と同様な効果
が得られる。なお、両面を非球面としたレンズでは、実
施例6,7の場合に比して球面収差やコマ収差が一層改
善される。
【0049】(実施例8)この実施例は受光素子側(r
2 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレンズ
で、マウスパッド側(r1 面)の曲率半径を小さくした
ものである。本実施例は、マウスパッドの分解能が更に
大きくなり、300 CPI(ライン幅0.17mm,ライン間隔
0.17mm)の場合の適用例である。
2 面)を非球面とし倍率2のアクリル樹脂製のレンズ
で、マウスパッド側(r1 面)の曲率半径を小さくした
ものである。本実施例は、マウスパッドの分解能が更に
大きくなり、300 CPI(ライン幅0.17mm,ライン間隔
0.17mm)の場合の適用例である。
【0050】焦点距離 f=3.37mm 開口数 NA=0.146 倍率 β=−2 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=2.5mm レンズ径 φ=4mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =3mm r1 (n−1)/f=0.445 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−2.604m
m K2 =−2.4134 ,A4 =2.50588 × 10 -3,A6 =2.
16449 × 10 -3 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図9に示す。
図9から明らかなように、球面収差及びコマ収差は良く
補正されている。分解能が大きくなり、ライン幅が小さ
くなっても、r2 面を非球面にした効果は充分発揮され
ている。なお、本例では円錐係数Kは−2.4 であり、そ
の絶対値はかなり大きい。
m K2 =−2.4134 ,A4 =2.50588 × 10 -3,A6 =2.
16449 × 10 -3 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図9に示す。
図9から明らかなように、球面収差及びコマ収差は良く
補正されている。分解能が大きくなり、ライン幅が小さ
くなっても、r2 面を非球面にした効果は充分発揮され
ている。なお、本例では円錐係数Kは−2.4 であり、そ
の絶対値はかなり大きい。
【0051】(実施例9)この実施例は受光素子側(r
2 面)を非球面とした倍率10のアクリル樹脂製のレンズ
である。倍率を10倍とすると、レンズと受光素子の間の
光路長は長くなり、その結果マウス本体は大型となるも
のの、受光素子のサイズも大きくなるので、部品組立精
度の影響が相対的に小さくなるという利点がある。
2 面)を非球面とした倍率10のアクリル樹脂製のレンズ
である。倍率を10倍とすると、レンズと受光素子の間の
光路長は長くなり、その結果マウス本体は大型となるも
のの、受光素子のサイズも大きくなるので、部品組立精
度の影響が相対的に小さくなるという利点がある。
【0052】焦点距離 f=5.89mm 開口数 NA=0.026 倍率 β=−10 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =8mm r1 (n−1)/f=0.657 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.891m
m K2 =−1.20157 ,A4 =6.59658 ×10-5,A6 =7.06
786 × 10 -5 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図10に示す。
図10から明らかなように、非点収差はやや大きいが、球
面収差及びコマ収差は良く補正されている。実施例1と
同様の効果が得られる。
m K2 =−1.20157 ,A4 =6.59658 ×10-5,A6 =7.06
786 × 10 -5 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図10に示す。
図10から明らかなように、非点収差はやや大きいが、球
面収差及びコマ収差は良く補正されている。実施例1と
同様の効果が得られる。
【0053】(実施例10)この実施例はマウスパッド側
(r1 面)を非球面とした倍率10のアクリル樹脂製のレ
ンズである。
(r1 面)を非球面とした倍率10のアクリル樹脂製のレ
ンズである。
【0054】焦点距離 f=5.99mm 開口数 NA=0.027 倍率 β=−10 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体平面側の光軸中心付近の曲率半径 r1 =10mm K1 =−1.26926 ×10-2,A4 =−7.19275 ×10-3,A
6 =1.89394 × 10 -4 r1 (n−1)/f=0.83 r2 面:球面 曲率半径 r2 =−3.685mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図11に示す。
図11から明らかなように、球面収差及びコマ収差は小さ
く、実施例1と同様の効果が得られる。
6 =1.89394 × 10 -4 r1 (n−1)/f=0.83 r2 面:球面 曲率半径 r2 =−3.685mm この実施例に係る非球面レンズの収差図を図11に示す。
図11から明らかなように、球面収差及びコマ収差は小さ
く、実施例1と同様の効果が得られる。
【0055】(実施例11)この実施例は両面を非球面と
した倍率10のアクリル樹脂製のレンズである。
した倍率10のアクリル樹脂製のレンズである。
【0056】焦点距離 f=5.95mm 開口数 NA=0.026 倍率 β=−10 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=3mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体平面側の光軸中心付近の曲率半径 r1 =9mm K1 =−1.39914 ×10-3,A4 =−3.59582 ×10-3,A
6 =−1.40872 ×10-7 r1 (n−1)/f=0.76 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.773m
m K2 =−9.46706 ×10-2,A4 =1.04291 ×10-3,A6
=4.77325 × 10 -7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図12に示す。
図12から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。実施例1と同様の効果が得られる。
6 =−1.40872 ×10-7 r1 (n−1)/f=0.76 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−3.773m
m K2 =−9.46706 ×10-2,A4 =1.04291 ×10-3,A6
=4.77325 × 10 -7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図12に示す。
図12から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。実施例1と同様の効果が得られる。
【0057】(実施例12)上記実施例9乃至11は倍率10
倍とし、図1におけるラインパターン12とr1 面との
距離lを5mmと設計した場合の例を示すが、その距離l
は、レンズ外形がマウス本体の内部配置上不都合(例え
ばマウスケース底部よりレンズ外周がはみ出すような不
都合)が生じない限り、短くしても良い。そこで、本実
施例は距離lを3mmとし、倍率を15倍の両面を非球面と
したアクリル樹脂製のレンズである。ラインパターン−
レンズ−受光素子の光路長は実施例9乃至11の場合と殆
ど同じである。
倍とし、図1におけるラインパターン12とr1 面との
距離lを5mmと設計した場合の例を示すが、その距離l
は、レンズ外形がマウス本体の内部配置上不都合(例え
ばマウスケース底部よりレンズ外周がはみ出すような不
都合)が生じない限り、短くしても良い。そこで、本実
施例は距離lを3mmとし、倍率を15倍の両面を非球面と
したアクリル樹脂製のレンズである。ラインパターン−
レンズ−受光素子の光路長は実施例9乃至11の場合と殆
ど同じである。
【0058】焦点距離 f=3.87mm 開口数 NA=0.022 倍率 β=−15 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=2.5mm レンズ径 φ=4mm r1 面:非球面 物体平面側の光軸中心付近の曲率半径 r1 =4mm K1 =−7.29541 ×10-3,A4 =−8.52049 ×10-3,A
6 =−3.29918 ×10-8 r1 (n−1)/f=0.5 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−2.80mm K2 =−8.14467 ×10-1,A4 =2.20733 ×10-3,A6
=1.28805 × 10 -7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図13に示す。
図13から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。なお、本例のように倍率を大きくする
と、片面を非球面とするだけでは補正しにくくなる。
6 =−3.29918 ×10-8 r1 (n−1)/f=0.5 r2 面:非球面 像平面側の光軸中心付近の曲率半径 r2 =−2.80mm K2 =−8.14467 ×10-1,A4 =2.20733 ×10-3,A6
=1.28805 × 10 -7 この実施例に係る非球面レンズの収差図を図13に示す。
図13から明らかなように、球面収差及びコマ収差はほと
んどゼロである。なお、本例のように倍率を大きくする
と、片面を非球面とするだけでは補正しにくくなる。
【0059】(実施例13)図14は本発明の実施例13を示
す断面図である。図中、1はマウスパッド、3は発光素
子(LED)、5は実施例1乃至12に説明したライン
パターンを結像する非球面レンズ、4は受光素子であ
る。このような構成のラインパターン読み取り装置にお
いて、本実施例では、発光素子3とマウスパッド1との
間に非球面の集光レンズ20を配置したものである。こ
の非球面の集光レンズ20はマウスパッド側面が非球面
のアクリル樹脂製のレンズである。
す断面図である。図中、1はマウスパッド、3は発光素
子(LED)、5は実施例1乃至12に説明したライン
パターンを結像する非球面レンズ、4は受光素子であ
る。このような構成のラインパターン読み取り装置にお
いて、本実施例では、発光素子3とマウスパッド1との
間に非球面の集光レンズ20を配置したものである。こ
の非球面の集光レンズ20はマウスパッド側面が非球面
のアクリル樹脂製のレンズである。
【0060】焦点距離 f=5.5mm 開口数 NA=0.11 倍率 β=−0 屈折率(波長950nm ) n=1.484 中心肉厚 d=2.5mm レンズ径 φ=5mm r1 面:球面 曲率半径 r1 =3.70mm r2 面:非球面 マウスパッド側面の光軸中心付近の曲率半径 r2 =
−7.398mm K2 =−1.11698 ×10-3,A4 =7.89017 ×10-3,A6
=−2.73578 × 10 -4 本例は、パッド側に面するr2 面を非球面とした。この
実施例に係る非球面レンズの収差図を図15に示す。同図
から明らかなように、球面収差は充分に補正される。こ
の結果、発光素子3から出た光の集光度を高めることが
できる。集光レンズを発光素子3とマウスパッド1との
間に入れることにより、同一の光電流を得るのに、発光
素子3の消費電流を約1/3に少なくすることができる
が、レンズが非球面であるので、集光度の改善の故、更
に30%少なくすることができた。勿論、マウスパッド
の上面のラインパターンのみならず下面のラインパター
ンを照らす照明系にも非球面レンズを用いると発光素子
の消費電流を抑制することができる。なお、非球面にし
ない場合の球面収差量は像高2〜2.5mm において、本例
の場合の約60倍であった。
−7.398mm K2 =−1.11698 ×10-3,A4 =7.89017 ×10-3,A6
=−2.73578 × 10 -4 本例は、パッド側に面するr2 面を非球面とした。この
実施例に係る非球面レンズの収差図を図15に示す。同図
から明らかなように、球面収差は充分に補正される。こ
の結果、発光素子3から出た光の集光度を高めることが
できる。集光レンズを発光素子3とマウスパッド1との
間に入れることにより、同一の光電流を得るのに、発光
素子3の消費電流を約1/3に少なくすることができる
が、レンズが非球面であるので、集光度の改善の故、更
に30%少なくすることができた。勿論、マウスパッド
の上面のラインパターンのみならず下面のラインパター
ンを照らす照明系にも非球面レンズを用いると発光素子
の消費電流を抑制することができる。なお、非球面にし
ない場合の球面収差量は像高2〜2.5mm において、本例
の場合の約60倍であった。
【0061】(実施例14)図16は本発明の実施例14を示
す側面図である。この実施例においても、実施例13と同
様に、非球面の結像レンズ5Xの外に、非球面の照明レ
ンズ20Xが設けられている。この実施例の読み取り光
学装置はパッド1の上面に形成されたXラインパターン
2Xを読み取るものである。照明レンズ20Xにより集
光する光線はそのXラインパターン2X上に収束し、こ
こで反射して結像レンズ5Xへ向かうが、パッド上面の
収束光の一部は、図示の破線のように、ライン間の隙間
からパッドの透明材質の中に入射し、パッドの下面で反
射して上面のライン間の隙間を通り、パッド上方へ拡射
していく。このようなパッド下面で反射した拡射光(迷
光)は結像レンズ5Xにかなり入る。この結果、結像レ
ンズによる像は、正規の上面反射による光線のライン像
だけでなく、そのライン像の近傍に下面反射による少し
ボケのある像も形成される。これは検出信号に下面反射
に起因するリップル成分が重畳されることになるので、
検出分解能の低下の原因となる。そこで、本実施例にお
いては、この問題を解決するために、下面反射による拡
射光の結像レンズへの進行を阻止する遮光板50Xをマ
ウスパッド1の上面にほぼ平行に臨まして設けてある。
この遮光板50Xとしては、マウス本体のケーシング底
部或いはレンズユニットを固定するレンズホルダーなど
の形状を変更するだけでも良い。
す側面図である。この実施例においても、実施例13と同
様に、非球面の結像レンズ5Xの外に、非球面の照明レ
ンズ20Xが設けられている。この実施例の読み取り光
学装置はパッド1の上面に形成されたXラインパターン
2Xを読み取るものである。照明レンズ20Xにより集
光する光線はそのXラインパターン2X上に収束し、こ
こで反射して結像レンズ5Xへ向かうが、パッド上面の
収束光の一部は、図示の破線のように、ライン間の隙間
からパッドの透明材質の中に入射し、パッドの下面で反
射して上面のライン間の隙間を通り、パッド上方へ拡射
していく。このようなパッド下面で反射した拡射光(迷
光)は結像レンズ5Xにかなり入る。この結果、結像レ
ンズによる像は、正規の上面反射による光線のライン像
だけでなく、そのライン像の近傍に下面反射による少し
ボケのある像も形成される。これは検出信号に下面反射
に起因するリップル成分が重畳されることになるので、
検出分解能の低下の原因となる。そこで、本実施例にお
いては、この問題を解決するために、下面反射による拡
射光の結像レンズへの進行を阻止する遮光板50Xをマ
ウスパッド1の上面にほぼ平行に臨まして設けてある。
この遮光板50Xとしては、マウス本体のケーシング底
部或いはレンズユニットを固定するレンズホルダーなど
の形状を変更するだけでも良い。
【0062】(実施例15)図17は本発明の実施例15を示
す側面図である。この実施例はパッド1の下面に形成さ
れたYラインパターン2Yを読み取る装置を示す。照明
レンズ20Yにより集光する光線はパッドの下面に形成
されたYラインパターン2Y上に収束するよう配置され
ており、その照明光はパッド1の上面で透明材質内に入
射するが、一部上面で反射し、図示破線のような上面反
射光(迷光)は結像レンズ5Yにかなり入る。この結
果、実施例14と同様に、結像レンズ5Yによる像は、正
規の下面反射による光線のライン像だけでなく、そのラ
イン像の近傍に上面反射による少しボケのある像も形成
される。これは検出信号に上面反射に起因するリップル
成分が重畳されることになるので、検出分解能の低下の
原因となる。そこで、本実施例においては、上面反射に
よる反射光の結像レンズへの進行を阻止する遮光板50
Yをマウスパッド1の上面にほぼ垂直に設けてあり、迷
光の低減により検出分解能が向上する。この遮光板50
Yとしては、マウス本体或いはレンズユニットを固定す
るレンズホルダーなどと一体的に形成すれば良い。
す側面図である。この実施例はパッド1の下面に形成さ
れたYラインパターン2Yを読み取る装置を示す。照明
レンズ20Yにより集光する光線はパッドの下面に形成
されたYラインパターン2Y上に収束するよう配置され
ており、その照明光はパッド1の上面で透明材質内に入
射するが、一部上面で反射し、図示破線のような上面反
射光(迷光)は結像レンズ5Yにかなり入る。この結
果、実施例14と同様に、結像レンズ5Yによる像は、正
規の下面反射による光線のライン像だけでなく、そのラ
イン像の近傍に上面反射による少しボケのある像も形成
される。これは検出信号に上面反射に起因するリップル
成分が重畳されることになるので、検出分解能の低下の
原因となる。そこで、本実施例においては、上面反射に
よる反射光の結像レンズへの進行を阻止する遮光板50
Yをマウスパッド1の上面にほぼ垂直に設けてあり、迷
光の低減により検出分解能が向上する。この遮光板50
Yとしては、マウス本体或いはレンズユニットを固定す
るレンズホルダーなどと一体的に形成すれば良い。
【0063】(実施例16)図18(A)は発光素子とマウ
スパッドとの間に配置される照明系レンズユニットを示
す平面図で、図18(B)はその側面図である。この照明
系レンズユニット30は、マウスパッド31の上面パタ
ーンたるXラインパラーン31aに対し発光素子からの
光を集光させるXライン照明用の非球面レンズ部32
と、マウスパッド31の下面パターンたるYラインパタ
ーン31bに対し発光素子からの光を集光させるYライ
ン照明用の非球面レンズ部33と、両レンズ部32,3
3を一体的に相互連結する連結部34とからなるアクリ
ル樹脂成形品である。この一対一体物のレンズユニット
30は、マウスに組み付ける場合における部品点数及び
組み立て工数の削減を意図したものである。連結部34
に対してXライン照明用の非球面レンズ部32は若干上
位置に、Yライン照明用の非球面レンズ部33は若干下
位置に設けられている。両レンズ部32,33は光学的
に同一のレンズとしながら、集光点たるマウスパッドの
上面と下面の光路差を考慮したためである。両レンズが
別部品である場合には、集光点との間の相互調整が煩雑
になるが、本例のように、パッドの厚さや屈折率の値に
対応させて両レンズ部32,33を所定長さ段違いに配
置一体化したユニットを使用すれば、組み立て作業が簡
易になる。また、本例においては、連結部34には成形
時に固定用の貫通孔35が形成されている。この貫通孔
35の位置は両レンズ部32,33の対称軸s−tの上
にあるが、両レンズ部32,33を横切る中心線l−m
の上にはない。中心線l−mの上を逃げた部位に形成さ
れている。更に、樹脂注入用のゲート36の位置は貫通
孔35とは反対側の連結部34の側壁に設けられてい
る。例えば、貫通孔35が中心線l−mと対称軸s−t
との交叉点Pに位置している場合には、ゲート36から
の樹脂の流れはその貫通孔の型によって妨げられてしま
い、両レンズ部32,33のゲート36から離れた部位
では樹脂の回りが悪くなり、高品質の非球面レンズの製
造が困難になる。しかし、本例のように、貫通孔35を
交叉点Pから偏倚させた部位に設けることにより両レン
ズ部32,33の隅々まで樹脂の流れを円滑することが
可能となる。ゲート36からレンズ部32,33へ直接
的に樹脂が流れ易くなることは勿論であるが、偏倚した
貫通孔35に向かう樹脂はその周面により案内されてレ
ンズ部32,33のゲート36から最遠部へ導かれる。
従って、レンズ部の局部的な樹脂の引けなどの発生を防
止でき、高精度の非球面レンズを得ることができる。
スパッドとの間に配置される照明系レンズユニットを示
す平面図で、図18(B)はその側面図である。この照明
系レンズユニット30は、マウスパッド31の上面パタ
ーンたるXラインパラーン31aに対し発光素子からの
光を集光させるXライン照明用の非球面レンズ部32
と、マウスパッド31の下面パターンたるYラインパタ
ーン31bに対し発光素子からの光を集光させるYライ
ン照明用の非球面レンズ部33と、両レンズ部32,3
3を一体的に相互連結する連結部34とからなるアクリ
ル樹脂成形品である。この一対一体物のレンズユニット
30は、マウスに組み付ける場合における部品点数及び
組み立て工数の削減を意図したものである。連結部34
に対してXライン照明用の非球面レンズ部32は若干上
位置に、Yライン照明用の非球面レンズ部33は若干下
位置に設けられている。両レンズ部32,33は光学的
に同一のレンズとしながら、集光点たるマウスパッドの
上面と下面の光路差を考慮したためである。両レンズが
別部品である場合には、集光点との間の相互調整が煩雑
になるが、本例のように、パッドの厚さや屈折率の値に
対応させて両レンズ部32,33を所定長さ段違いに配
置一体化したユニットを使用すれば、組み立て作業が簡
易になる。また、本例においては、連結部34には成形
時に固定用の貫通孔35が形成されている。この貫通孔
35の位置は両レンズ部32,33の対称軸s−tの上
にあるが、両レンズ部32,33を横切る中心線l−m
の上にはない。中心線l−mの上を逃げた部位に形成さ
れている。更に、樹脂注入用のゲート36の位置は貫通
孔35とは反対側の連結部34の側壁に設けられてい
る。例えば、貫通孔35が中心線l−mと対称軸s−t
との交叉点Pに位置している場合には、ゲート36から
の樹脂の流れはその貫通孔の型によって妨げられてしま
い、両レンズ部32,33のゲート36から離れた部位
では樹脂の回りが悪くなり、高品質の非球面レンズの製
造が困難になる。しかし、本例のように、貫通孔35を
交叉点Pから偏倚させた部位に設けることにより両レン
ズ部32,33の隅々まで樹脂の流れを円滑することが
可能となる。ゲート36からレンズ部32,33へ直接
的に樹脂が流れ易くなることは勿論であるが、偏倚した
貫通孔35に向かう樹脂はその周面により案内されてレ
ンズ部32,33のゲート36から最遠部へ導かれる。
従って、レンズ部の局部的な樹脂の引けなどの発生を防
止でき、高精度の非球面レンズを得ることができる。
【0064】また、このレンズユニット30を取り付け
るレンズホルダーには、貫通孔35に圧入により嵌まる
ボスが形成されているが、その圧入により貫通孔35の
周囲には応力が発生する。かかる場合においても、両レ
ンズ部32,33に対して貫通孔35の位置は遠ざかっ
ているので、取り付けによる応力の影響は両レンズ部3
2,33には殆ど及ばず、レンズ部32,33の反り、
捩りなどの変形の発生を防止することができる。
るレンズホルダーには、貫通孔35に圧入により嵌まる
ボスが形成されているが、その圧入により貫通孔35の
周囲には応力が発生する。かかる場合においても、両レ
ンズ部32,33に対して貫通孔35の位置は遠ざかっ
ているので、取り付けによる応力の影響は両レンズ部3
2,33には殆ど及ばず、レンズ部32,33の反り、
捩りなどの変形の発生を防止することができる。
【0065】(実施例17)図19(A)はマウスパッドと
受光素子との間に配置される結像系レンズユニットを示
す平面図で、図19(A)はその側面図である。この結像
系レンズユニット4 0も、マウスパッド31の上面パタ
ーンたるXラインパターン31aを受光素子上に結像さ
せるXライン結像用の非球面レンズ部42と、マウスパ
ッド31の下面パターンたるYラインパターン31bを
受光素子上に結像させるYライン結像用の非球面レンズ
部43と、両レンズ部42,43を一体的に相互連結す
る連結部44とからなるアクリル樹脂成形品である。連
結部44に対してXライン結像用の非球面レンズ部42
は若干上位置に、Yライン結像用の非球面レンズ部43
は若干下位置に設けられている。実施例13と同様に、
両レンズ部42,43は光学的に同一のレンズとしなが
ら、物平面たるマウスパッドの上面と下面の光路差を考
慮したためである。また連結部44には成形時に固定用
の貫通孔45が形成されている。この貫通孔45の位置
も実施例13と同様に両レンズ部42,43の対称軸s
−tの上にあるが、両レンズ部42,43を横切る中心
線l−mの上にはない。中心線l−mの上を逃げた部位
に形成されている。そして、樹脂注入用のゲート46の
位置は貫通孔45とは反対側の連結部44の側壁に設け
られている。実施例13と同様に、レンズ部の局部的な
樹脂の引けなどの発生を防止でき、高精度の非球面レン
ズを得ることができる。また同様に、このレンズユニッ
ト40を取り付けるレンズホルダーには、貫通孔45に
圧入により嵌まるボスが形成されているが、かかる場合
においても、両レンズ部42,43に対して貫通孔45
の位置は遠ざかっているので、取り付けによる応力の影
響は両レンズ部42,43には殆ど及ばず、レンズ部4
2,43の反り、捩りなどの変形の発生を防止すること
ができる。更に、本例においては、連結部44のレンズ
部42寄りにはくびれ部47が形成されている。ゲート
46からレンズ部43に流れる樹脂は連結部45の段差
面48でその流れ方向を変えてレンズ部へ流入する。く
びれ部47が存在しない場合には、ゲート46からレン
ズ部42に流れる樹脂は殆ど無抵抗のままレンズ部42
に流入することになり、レンズ部42の方に樹脂流が流
れ易く、両レンズ部42,43への樹脂の流れが不平等
になってしまう。
受光素子との間に配置される結像系レンズユニットを示
す平面図で、図19(A)はその側面図である。この結像
系レンズユニット4 0も、マウスパッド31の上面パタ
ーンたるXラインパターン31aを受光素子上に結像さ
せるXライン結像用の非球面レンズ部42と、マウスパ
ッド31の下面パターンたるYラインパターン31bを
受光素子上に結像させるYライン結像用の非球面レンズ
部43と、両レンズ部42,43を一体的に相互連結す
る連結部44とからなるアクリル樹脂成形品である。連
結部44に対してXライン結像用の非球面レンズ部42
は若干上位置に、Yライン結像用の非球面レンズ部43
は若干下位置に設けられている。実施例13と同様に、
両レンズ部42,43は光学的に同一のレンズとしなが
ら、物平面たるマウスパッドの上面と下面の光路差を考
慮したためである。また連結部44には成形時に固定用
の貫通孔45が形成されている。この貫通孔45の位置
も実施例13と同様に両レンズ部42,43の対称軸s
−tの上にあるが、両レンズ部42,43を横切る中心
線l−mの上にはない。中心線l−mの上を逃げた部位
に形成されている。そして、樹脂注入用のゲート46の
位置は貫通孔45とは反対側の連結部44の側壁に設け
られている。実施例13と同様に、レンズ部の局部的な
樹脂の引けなどの発生を防止でき、高精度の非球面レン
ズを得ることができる。また同様に、このレンズユニッ
ト40を取り付けるレンズホルダーには、貫通孔45に
圧入により嵌まるボスが形成されているが、かかる場合
においても、両レンズ部42,43に対して貫通孔45
の位置は遠ざかっているので、取り付けによる応力の影
響は両レンズ部42,43には殆ど及ばず、レンズ部4
2,43の反り、捩りなどの変形の発生を防止すること
ができる。更に、本例においては、連結部44のレンズ
部42寄りにはくびれ部47が形成されている。ゲート
46からレンズ部43に流れる樹脂は連結部45の段差
面48でその流れ方向を変えてレンズ部へ流入する。く
びれ部47が存在しない場合には、ゲート46からレン
ズ部42に流れる樹脂は殆ど無抵抗のままレンズ部42
に流入することになり、レンズ部42の方に樹脂流が流
れ易く、両レンズ部42,43への樹脂の流れが不平等
になってしまう。
【0066】しかし、くびれ部47によってレンズ部4
2に対する樹脂流をある程度絞ることで、両レンズ部4
2,43への樹脂の流れを均等化するとができる。
2に対する樹脂流をある程度絞ることで、両レンズ部4
2,43への樹脂の流れを均等化するとができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は光学式マ
ウスの照明系又は結像系のレンズを一定の条件の非球面
レンズとした点に特徴を有するものであるので、次の効
果を奏する。
ウスの照明系又は結像系のレンズを一定の条件の非球面
レンズとした点に特徴を有するものであるので、次の効
果を奏する。
【0068】(1) 結像系に非球面レンズを採用する場
合には、球面収差が補正できるので、高分解能のライン
パターンの読み取りが可能となる。この結果、従来のよ
うな像平面よりレンズ寄りに受光素子を最適設定する調
整が不要となり、単に像平面に受光素子を一義的に設定
するだけで済み、読み取り装置の組み立て調整の容易化
を図ることができる。鮮明な実像が像平面で得られるこ
とは、2つの受光素子から得られる位相差信号波形もよ
り分離し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラー
を無くすことができる。また、鮮明なにじみのない像が
得られるので、発光側の発光ダイオードの光量が少なく
ても、信号波形を得ることができる。換言すれば、従来
に比して発光量の軽減により低消費電力のマウスを実現
することができる。また発光系の素子などの長寿命化を
図ることができる。
合には、球面収差が補正できるので、高分解能のライン
パターンの読み取りが可能となる。この結果、従来のよ
うな像平面よりレンズ寄りに受光素子を最適設定する調
整が不要となり、単に像平面に受光素子を一義的に設定
するだけで済み、読み取り装置の組み立て調整の容易化
を図ることができる。鮮明な実像が像平面で得られるこ
とは、2つの受光素子から得られる位相差信号波形もよ
り分離し易くなるので、マウスの移動方向の検出エラー
を無くすことができる。また、鮮明なにじみのない像が
得られるので、発光側の発光ダイオードの光量が少なく
ても、信号波形を得ることができる。換言すれば、従来
に比して発光量の軽減により低消費電力のマウスを実現
することができる。また発光系の素子などの長寿命化を
図ることができる。
【0069】(2) 照明系に非球面レンズを採用する場
合には、球面収差が充分に補正されるので、発光素子か
ら出た光の集光度を高めることができる。これにより、
鮮明な結像が得られるので、逆に、発光素子の消費電流
の低減化を図ることができる。
合には、球面収差が充分に補正されるので、発光素子か
ら出た光の集光度を高めることができる。これにより、
鮮明な結像が得られるので、逆に、発光素子の消費電流
の低減化を図ることができる。
【0070】(3) またマウスパッドの非検出面で反射
し結像レンズに入る迷光を抑制すべき遮光部材を採用す
ることによっても、高分解能のマウスを得ることができ
る。
し結像レンズに入る迷光を抑制すべき遮光部材を採用す
ることによっても、高分解能のマウスを得ることができ
る。
【0071】(4) また、本発明に係る樹脂製レンズユ
ニットによれば、両レンズ部の精度良い非球面化を達成
でき、また取り付けによるレンズ部への応力波及の軽減
が可能である。この結果、樹脂製のレンズでありなが
ら、球面収差等の補正された鮮明でにじまない像を得る
ことができる。
ニットによれば、両レンズ部の精度良い非球面化を達成
でき、また取り付けによるレンズ部への応力波及の軽減
が可能である。この結果、樹脂製のレンズでありなが
ら、球面収差等の補正された鮮明でにじまない像を得る
ことができる。
【図1】本発明に係るラインパターン読み取り装置にお
ける光線経路を示す光路図である。
ける光線経路を示す光路図である。
【図2】本発明の実施例1に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図3】本発明の実施例2に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図4】本発明の実施例3に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図5】本発明の実施例4に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図6】本発明の実施例5に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図7】本発明の実施例6に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図8】本発明の実施例7に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図9】本発明の実施例8に係る非球面レンズの収差図
である。
である。
【図10】本発明の実施例9に係る非球面レンズの収差
図である。
図である。
【図11】本発明の実施例10に係る非球面レンズの収差
図である。
図である。
【図12】本発明の実施例11に係る非球面レンズの収差
図である。
図である。
【図13】本発明の実施例12に係る非球面レンズの収差
図である。
図である。
【図14】本発明の実施例13の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図15】実施例13に係る非球面レンズの収差図であ
る。
る。
【図16】本発明の実施例14を示す側面図である。
【図17】本発明の実施例15を示す側面図である。
【図18】(A)は本発明の樹脂製レンズユニットにか
かる実施例16の平面図で、(B)はその側面図である。
かる実施例16の平面図で、(B)はその側面図である。
【図19】(A)は本発明の樹脂製レンズユニットにか
かる実施例17の平面図で、(B)はその側面図である。
かる実施例17の平面図で、(B)はその側面図である。
【図20】従来の光学式マウスのラインパターン読み取
り装置を示す側面図である。
り装置を示す側面図である。
【図21】従来の光学式マウスのラインパターン読み取
り装置における光線経路を示す光路図である。
り装置における光線経路を示す光路図である。
【図22】同ラインパターン読み取り装置における結像
系に使用される球面レンズの収差図である。
系に使用される球面レンズの収差図である。
5,5X,5Y・・・結像レンズ 12・・・マウスパッドのラインパターン 14・・・受光素子 15・・・非球面レンズ 16・・・結像 20,20X,20Y・・・照明系の非球面集光レンズ 30・・・照明系レンズユニット 32,33,42,43・・・非球面レンズ部 34,44・・・連結部 35,45・・・貫通孔 36,46・・・樹脂注入用のゲート 40・・・結像系レンズユニット
Claims (9)
- 【請求項1】 マウスパッドのラインパターンに対し発
光素子の射出光を集光さすべき照明系と、そのラインパ
ターンの像を受光素子側へ結像させる結像系とを備える
光学式マウスであって、該照明系及び該結像系の少なく
とも一方に正の屈折率を有し、少なくとも片面が非球面
に形成された非球面レンズを用いてなることを特徴とす
る光学式マウス。 - 【請求項2】 請求項1において、前記非球面のレンズ
面は射出面側であることを特徴とする光学式マウス。 - 【請求項3】 請求項1において、前記非球面レンズは
前記結像系を構成すべき単レンズであって、次の条件を
満足することを特徴とする光学式マウス 2<|β|<15 0.2 <r1 ・(n−1)/f −3<K2 <0 0.012 <NA<0.18 但し、β :倍率 r1 :マウスパッド側のレンズ面曲率半径 n :レンズ材質の屈折率(波長950nm ) f :焦点距離 K2 :受光素子側のレンズ面の円錐係数 NA:開口数 - 【請求項4】 請求項3において、次の条件を満足する
光学式マウス r2 <r1 但し、r2 :受光素子側のレンズ面曲率半径 - 【請求項5】 請求項1乃至4項のいずれかにおいて、
前記非球面レンズは合成樹脂製であることを特徴とする
光学式マウス。 - 【請求項6】 マウスパッドの上面又は下面を第1面と
すると共に第1面の反対側面を第2面とし、第1面に形
成されたラインパターンに対し光を照射する照明系と、
該ラインパターンの像を結像する結像レンズを持つ受光
系とを備えた光学式マウスであって、該マウスパッドの
第2面で反射する光の該結像レンズへの入来を阻止する
遮光部材を有することを特徴とする光学式マウス。 - 【請求項7】 複数のレンズ部を連結部を介して一体的
に備える樹脂製レンズユニットであって、前記複数のレ
ンズ部は前記連結部に設けた樹脂注入用のゲートに対し
て左右に振り分け第1のレンズ領域と第2のレンズ領域
とに形成され、左右のレンズ部を結ぶ線に対して前記ゲ
ートとは反対側領域にレンズユニット固定部が形成され
ていることを特徴とする樹脂製レンズユニット。 - 【請求項8】 請求項7において、前記左右のレンズ部
は光軸方向に相前後して形成され、前記連結部のうちい
ずれかのレンズ部寄りには樹脂流制限用のくびれ部が形
成されていることを特徴とする樹脂製レンズユニット。 - 【請求項9】 請求項7又は8において、前記レンズ部
は非球面レンズであることを特徴とする樹脂製レンズユ
ニット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346982A JPH05181598A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 光学式マウス及び樹脂製レンズユニット |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3346982A JPH05181598A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 光学式マウス及び樹脂製レンズユニット |
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Family Applications (1)
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JP3346982A Pending JPH05181598A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 光学式マウス及び樹脂製レンズユニット |
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1992
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