JPH05180104A - 燃料吸収体の製造方法 - Google Patents

燃料吸収体の製造方法

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JPH05180104A
JPH05180104A JP36014691A JP36014691A JPH05180104A JP H05180104 A JPH05180104 A JP H05180104A JP 36014691 A JP36014691 A JP 36014691A JP 36014691 A JP36014691 A JP 36014691A JP H05180104 A JPH05180104 A JP H05180104A
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JP
Japan
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fuel
vinyl
monomer
polymerization reaction
absorber
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JP36014691A
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English (en)
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Hiroshi Ito
浩史 伊藤
Shinji Hasegawa
伸司 長谷川
Koji Sasaki
鴻治 佐々木
Takashi Ota
隆 太田
Norio Sato
紀夫 佐藤
Shigeto Tatsuta
成人 龍田
Akane Okada
茜 岡田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/22Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising organic material
    • B01J20/26Synthetic macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F291/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0854Details of the absorption canister

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性に優れ,かつ蒸発燃料捕捉能力に優れ
た,燃料吸収体の製造方法を提供すること。 【構成】 重合可能なビニル系モノマーと,該ビニル系
モノマーと共重合しうる活性モノマーとを,溶媒により
1重量%以上の濃度に混合すると共に,両者を重合開始
剤の存在下において重合反応させ,高分子三次元網目構
造の燃料吸収体を製造する。上記ビニル系モノマーとし
ては,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,スチレン
などがある。活性モノマーとしては,ジビニルベンゼン
などがある。この燃料吸収体20は,例えば自動車搭載
用のキャニスタ1に充填して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,燃料蒸発防止装置に用
いる燃料吸収体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車の燃料タンク内に,給油ガンにより
燃料を供給する際には,比較的多くの燃料が蒸発する。
また,自動車の走行時,停止時いずれにおいても,燃料
タンク,気化器フロート室内の燃料が一部気化する。そ
こで,これら蒸発燃料を大気中に漏らさないようにする
ため,これらタンク等に,燃料吸収体を充填したキャニ
スタ(燃料蒸発防止装置)が連結されている。この燃料
吸収体は,蒸発燃料を捕捉するためのものである。ま
た,自動車に限らず燃料貯蔵タンク等からの蒸発燃料,
更には漏洩した燃料液を捕捉するため,同様に燃料吸収
体を充填した燃料蒸発防止装置が用いられている。そし
て,上記燃料吸収体としては,従来活性炭が用いられて
いる。活性炭に吸着された燃料は,パージ(離脱)時に
活性炭から放出される。そのため,活性炭は燃料の吸
着,離脱を繰り返して使用される。
【0003】更に,最近のキャニスタにはポリプロピレ
ン,スチレン−ブタジエン共重合体などから形成された
親油性ゲルからなる吸収体が提案されている(特開平1
−67222,特開平1−227861号)。この親油
性ゲルは,紙おむつ等に利用されるハイドロゲルが大量
の水を吸収するのと同様に,液状のガソリンや高沸点の
油成分を大量に吸収し,また可逆的に放出する能力があ
る。従って,親油性ゲルを装着したキャニスタは,活性
炭の蒸気補足能(ワーキングキャパシティ)を低下させ
る原因となる液状ガソリンや,炭素原子数が5以上の大
きなガソリン中の成分が活性炭へ導入される前に親油性
ゲルで吸着除去される。そのため,従来の活性炭のみの
キャニスタに比し,そのワーキングキャパシティ及び繰
り返し安定性において格段に進歩した。
【0004】しかしながら,この親油性ゲルは,親油性
の高分子を液中に分散させた状態で架橋することによっ
てゲル化されたものであり,ゲル化粒子の作用面積及び
担体に保持した担持体の作用面積があまり大きくなって
いない。そのため,この親油性ゲルを用いた吸収体のワ
ーキングキャパシティ,特に燃料吸収速度が低いという
問題があった。また,ポリマーを出発原料とした親油性
ゲルには,更に次のような問題もあった。即ち1次粒子
の強度,1次粒子同士の結合力(2次粒子の強度)が弱
いため,吸収時の膨潤と離脱時の収縮の繰り返し,さら
には振動等により1次粒子の破壊,2次粒子の崩壊が起
こる。この様に微細化された粒子は飛散し易く吸収剤の
偏りの原因となり,吸収能が低下する。また,粒子が微
細化されると,空隙率が低下するため,膨潤時に目詰ま
りが生じ易くなり,吸収能が低下する。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明は,かかる従来の問題
点に鑑み,燃料吸収速度が大きく,上記吸脱サイクルに
対する耐久性に優れ,かつ蒸発燃料捕捉能力に優れた燃
料吸収体の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,重合可能なビニル系モノ
マーと,該ビニル系モノマーと共重合しうる活性モノマ
ーとを,溶媒により1重量%以上の濃度に混合すると共
に両者を重合開始剤の存在下において重合反応させ,高
分子三次元網目構造の燃料吸収体を製造することを特徴
とする燃料吸収体の製造方法にある。本発明において最
も注目すべきことは,親油性ゲルを製造するに当たっ
て,従来,親油性高分子を出発原料としていたが,本発
明者らは親油性高分子の重合とそれらの架橋を同時に行
うことに思い当たり,それを可能にしたことである。即
ち,本発明にかかる方法では,重合可能なモノマーと,
それと共重合しうる活性モノマーから出発し,特にその
低粘度特性を活用するのである。
【0007】本発明において,上記ビニル系モノマーと
しては,ラジカル重合反応が可能で,有機溶媒に溶ける
ものを用いる。かかるビニル系モノマーとしては,例え
ば次のものがある。 (1)ハロゲン化エチレン誘導体, 即ち,塩化ビニル,臭化ビニル,フッ化ビニル,塩化ビ
ニリデン,フッ化ビニリデン,テトラフルオロエチレ
ン,クロロトリフルオロエチレンなど。 (2)スチレン又は,スチレン誘導体 即ち,α−メチルスチレン,クロロスチレン,シアノス
チレン,アミノスチレン,ヒドロキシスチレンなど。
【0008】(3)ビニルエステル誘導体, 即ち,酢酸ビニル,クロロ酢酸ビニル,トリフルオロ酢
酸ビニル,プロピオン酸ビニル,酪酸ビニル,ピバリン
酸ビニル,カプリル酸ビニル,ラウリル酸ビニル,パル
ミチン酸ビニル,ステアリン酸,メタクリル酸ビニル,
クロトン酸ビニル,ケイ皮酸ビニル,安息香酸ビニル,
ギ酸ビニルなど。 (4)ビニルケトン誘導体, 即ち,メチルビニルケトン,フェニルビニルケトン,ジ
ビニルケトン,クロトンアルデヒド,アクロレイン,メ
タクロレイン,ジメチルケテンなど。
【0009】(5)アクリル酸エステル誘導体, 即ち,メチルアクリレート,エチルアクリレート,ブチ
ルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,メ
トキシエチルアクリレート,エトキシエチルアクリレー
ト,ブトキシエチルアクリレート,
【0010】(6)メタクリル酸エステル誘導体, 即ち,メチルメタクリレート(メタクリル酸メチル),
エチルメタクリレート(メタクリル酸エチル),ブチル
メタクリレート(メタクリル酸ブチル),2−エチルヘ
キシルメタクリレート,デシルメタクリレート,ラウリ
ルメタクリレート,ステアリルメタクリレート,
【0011】シクロヘキシルメタクリレート,メトキシ
エチルメタクリレート,エトキシエチルメタクリレー
ト,ブトキシエチルメタクリレート,メチルカルビトー
ルメタクリレート,メチルトリグリコールメタクリレー
トなど。
【0012】(7)アクリルアミド,メタクリルアミド
誘導体, 即ち,アクリルアミド,N−1,1−ジメチル−3−オ
キソブチルアクリルアミド,メタクリルアミド,アクリ
ルピペラジンなど。 (8)アクリロニトリル,メタクリロニトリル誘導体 即ち,アクリルニトリル,メタクリロニトリルなど。
【0013】次に,上記活性モノマーとしては,下記の
(1),(2)で示される架橋性モノマーと,(3)で
示される直鎖性モノマーとがある。 (1)二つのビニル基を持つもの メチレンビスアクリルアミド,ジビニルベンゼン,ジビ
ニルケトン,ジビニルエーテル,ジメタクリレート,
【0014】エチレングリコールジメタクリレート,ジ
エチレングリコールジメタクリレート,1,6,ヘキサ
ンジオールジメタクリレート,テトラエチレングリコー
ルジメタクリレート,1,3,ブタンジオールジメタク
リレート,ネオペンテルグリコールジメタクリレート。
エチレングリコールジアクリレート,ジエチレングリコ
ールジアクリレート,1,6,ヘキサンジオールジアク
リレート,ネオペンチルグリコールジアクリレート,,
テトラエチレングリコールジアクリレート,,1,3,
ブタンジオールジアクリレート,
【0015】(2)三つ以上のビニル基を持つもの トリメチロールプロパントリアクリレート,トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート,ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート,ペンタエリスリトールトリメタク
リレート。トリメチロールプロパノールトリアクリレー
ト,トリメチロールプロパノールトリメタクリレート,
【0016】(3)ビニル基とそれ以外の官能基を持つ
もの。 (3−1),カルボキシル基 メタクリル酸,2−メタクリロイルオキシエチルコハク
酸,2−メタクリロイルオキシエチルフタル酸, (3−2),エポキシ基 グリシジルメタクリレート。 (3−3),水酸基 2−ヒドロキシプロピルメタクリレート。
【0017】(3−4),リン酸基 モノ(2−アクリロイロキシエチル)アシッドホスフェ
ート,モノ(2−メタクリロイロキシエチル)アシッド
ホスフェート。 (3−5),アミノ基 ジメチルアミノメチルメタクリレート,ジメチルアミノ
エチルメタクリレート, (3−6),その他 テトラヒドロフルフリルアクリレート,テトラヒドロフ
ルフリルメタクリレート。
【0018】上記活性モノマーのうち,前者(1),
(2)に示す架橋性モノマーは,2個以上のビニル基を
持っているため,重合反応と共に高分子三次元網目構造
を形成する。また,後者(3)の直鎖性モノマーは,1
個のビニル基とそれ以外の官能基を持ち,重合反応時に
ビニル基が反応して直鎖状ポリマーを形成する。そこ
で,このものに架橋剤(ビニル以外の官能基と反応)好
ましくは,溶剤に溶解された架橋剤を添加・混合し,架
橋反応させることで,高分子三次元網目構造を形成させ
る。
【0019】かかる架橋剤としては,次のものがある。 (1) カルボキシル類を有する上記直鎖状ポリマーに
対しては,アミン化合物,イソシアネート化合物,エポ
キシ化合物,金属アルコキシ化合物,フェノール樹脂,
アミノ樹脂等の架橋剤。
【0020】(2)エポキシ基又は,テトラヒドロ基を
有する上記直鎖状ポリマーに対しては,イソシアネート
化合物,アミン化合物,カルボン酸化合物,酸無水物,
イオウ化合物,ポリオールフェノール樹脂等の架橋剤。 (3)水酸基を有する上記直鎖状ポリマーに対しては,
エポキシ化合物,ポリオール,アミン化合物,イソシア
ネート化合物,酸無水物,アルデヒド化合物,アミノ樹
脂等の架橋剤。
【0021】(4)リン酸基を有する上記直鎖状ポリマ
ーに対してはポリオール等の架橋剤。 (5)アミノ基
を有する上記直鎖状ポリマーに対しては,カルボン酸化
合物,エポキシ化合物等の架橋剤。
【0022】上記重合開始剤としては,次のものがあ
る。 (1)過硫酸アンモニウム,(2)過硫酸カリウム,
(3)過硫酸ナトリウム 等の無機過酸化物。 (4)アゾビスイソブチロニトリル(AIBN),アゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾビス化合
物。
【0023】(5)有機過酸化物,即ち, (5−1),ベンゾイルパーオキサイド,O−メチルベ
ンゾイルパーオキサイド,2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド,Bis−3,3,5−トリメチルヘキ
サノイルパーオキサイド,ラウロイルパーオキサイド,
p−クロロベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパー
オキサイド類。
【0024】(5−2),2,2,4−トリメチルベン
チル−2−ハイドロパーオキサイド,クメンハイドロパ
ーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類。 (5−3),ジクミルパーオキサイド,2−5−ジメチ
ル−2,5,−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサ
ン,1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシーイソプロ
ピル)ベンゼン,t−ブチルクミルパーオキサイド等の
ジアルキルパーオキサイド類。
【0025】(5−4),1,1−ジ−t−ブチル−パ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン,
1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン等の
パーオキシケタール類。 (5−5),t−ブチルパーオキシネオデカノエート,
t−ブチルパーオキシピパレート,t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート,t−ブチルパーオキシ
−イソブチレート,ジ−t−ブチルパーオキシ−ヘキサ
ハイドロテレフタレート,ジ−t−ブチルパーオキシア
ゼレート等のアルキルパーエステル類。
【0026】(5−6)ビス−(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボーネート,ジイソプロピ
ルパーオキシジカルボネート,ジ−sec−ブチルパー
オキシジカルボネート等のパーカーボネート類。 メチルエチルケトンパーオキサイド,シクロヘキサノン
バーオキサイド等のケトンパーオキサイド類。
【0027】また,上記重合反応を溶液中で行う場合,
上記ビニル系モノマー及び活性モノマーを溶解するため
の溶媒としては,次のものがある。 (1)ペンタン,ヘキサン,シクロヘキサン,ベンゼ
ン,ヘプタン,トルエン,オクタン,エチルベンゼン,
キシレン,メシチレン等の脂肪族または芳香族炭化水素
類。 (2)四塩化炭素,クロロホルム,塩化メチレン等のハ
ロゲン化炭化水素類。 (3)メタノール,エタノール,プロパノール等のアル
コール類。 (4)テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジメチルホル
ムアミド,ジメチルスルホキシド。
【0028】また,本発明においては,〔(ビニル系モ
ノマー)+(活性モノマー)〕/〔(ビニル系モノマ
ー)+(活性モノマー)+(溶媒)〕が1重量%以上で
あることが必要である。1重量%未満では重合反応の進
行がマトリクスの溶媒により妨げられるという問題があ
り,本発明の目的が達成できない。また,上記活性モノ
マーは,ビニル系モノマーと活性モノマーとの合計モノ
マー量に対して,0.1〜50重量%添加することが好
ましい。0.1重量%未満では,架橋密度が相対的に低
すぎて,燃料吸収時にポリマーの溶解が著しく,吸収体
にはふさわしくない。一方50重量%を越えると架橋密
度が相対的に高くなりすぎて,燃料吸収度が低下する。
また,上記重合開始剤は,合計モノマー量に対して0.
1〜50重量%添加することが好ましい。0.1重量%
未満では,架橋密度が相対的に低すぎて,燃料吸収時に
ポリマーの溶解が著しく,吸収体にはふさわしくない。
一方,50重量%を越えると架橋密度が相対的に高くな
りすぎて,燃料吸収度が低下する。
【0029】また,上記のようにして得られた燃料吸収
体は,重合反応時に用いた溶媒を含有していることが好
ましい。この場合には,燃料吸収体を繊維,マット等の
基材に担持,固定し易い。また,重合反応としては,溶
液重合反応,塊状重合反応,乳化重合反応,又は懸濁重
合反応を用いることができる。また,本発明により得ら
れた燃料吸収体は,高分子三次元網目構造を有する。こ
こに高分子三次元網目構造とは,ビニル系モノマーと活
性モノマーとが共重合され,かつ,そのポリマー内の活
性基が重合反応あるいは,架橋反応により,他のポリマ
ー鎖と結合することで形成される構造をいう。
【0030】また,上記により得られた燃料吸収体は,
基本的には粒状であるが,これを更に所望する形状,例
えばハニカム状,板状,フィルム状等にすることもでき
る。しかし,厚みが大きくなると,表面だけが膨潤し
て,中の方まで吸収が進まず,吸収能力が低下するおそ
れがある。したがって,燃料吸収体は直径或いは厚みを
5mm以下としておくことが好ましい。本発明にかかる
方法を,粒子状,布状その他の担体に適用し,担体に保
持された燃料吸収体を製造してもよい。
【0031】
【作用】本発明にかかる製造方法では親油性高分子の重
合と高分子鎖間の架橋反応が同時に進行する。また,こ
の時の反応溶液の粘度は,モノマーが出発原料であるた
め低い。即ち,従来,ポリマーをトルエンに10%溶解
した時,10poise程度あった反応溶液の粘度が,
本発明では0.01poise程度にまで低下する。こ
れによって,反応時のモノマーと生成物の分散状態を非
常に高めることができ,作用面積の大きなゲルの製造が
可能となる。更には,ゲルが担体構造中に十分取り込ま
れた,保持強度が大きく,作用面積の大きな担持体が製
造できるようになる。更には,重合とゲル化は,粘度の
低い反応溶液中で溶媒を取り込みやすい形態を自由にと
りながら進行し,ゲルが生長していく。この生長は,低
い粘度の反応液の中で均一に進んでゆくため,一次粒
子,二次粒子の区別なく,比較的大きな粒子にまで成長
する。また,この反応溶液を担体に展開すれば,その粘
度が低いため,担体の内部に自由に入り込んでゲル化し
ていくこととなる。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかる方法により,親油性ゲル
粒子を製造した場合,粒子の内部構造が燃料の吸収に適
した構造になると共に,粒子の作用面積が大きくなり,
燃料吸収速度が増大する。また,構造上均一な粒子が得
られるため,振動等により粒子が微細化し,弊害をもた
らすことが少なくなる。更には,本発明にかかる方法で
親油性ゲルの担持体を製造した場合,ゲルが担体構造の
内部にまで浸透して成長している。そのため,保持力が
高く,作用面積の大きなゲル担持担体が製造できる。こ
れにより,燃料吸収速度が向上するとともに,ゲル脱離
による失活の少ない安定な燃料吸収体が実現できる。
【0033】また,本発明にかかる燃料吸収体は,蒸発
燃料の捕捉(吸収)によって膨潤するが,燃料に対して
は不溶である。それ故,一旦捕捉した燃料をパージ(離
脱)することにより,再生でき,その使用を繰り返すこ
とができる。なお,本発明の燃料吸収体は,自動車用キ
ャニスタに限らず,ボイラー用燃料タンクなど種々の燃
料蒸発防止装置に用いることができる。
【0034】なお,蒸発燃料を吸収することにより膨潤
した燃料吸収体は,燃料蒸発防止装置内をパージする工
程で捕捉していた燃料を放出し,蒸発燃料吸収能力が復
活し,継続して使用することができる。このように,本
発明によれば,燃料吸収速度が大きく,燃料の吸脱サイ
クルに対する耐久性に優れると共に,蒸発燃料捕捉能力
に優れた燃料吸収体の製造方法を提供することができ
る。
【0035】
【実施例】
実施例1〜実施例7,比較例C1,C2 表1及び表2に示すごとく,ビニル系モノマーとしてア
クリル酸エチルを,活性モノマーとしてジビニルベンゼ
ンを用い,重合開始剤の存在下で溶液重合反応を行い,
燃料吸収体を製造した。次いで,この燃料吸収体につい
て,燃料吸収能力を評価するためにトルエン吸収度を測
定した。
【0036】各実施例及び比較例におけるモノマー濃
度,ビニル系モノマー,活性モノマー,溶媒,重合開始
剤A及びBの量を,表1,表2に示す。また,上記トル
エン吸収度及び重合反応後の反応物の状態を同表に示
す。また,上記各成分の製造会社名等を表1の下に示し
た。上記の重合反応は,次の方法により行った。即ち,
ビニル系モノマーとしてのアクリル酸エチル7gを,2
00ccの耐圧容器内に入れ,また活性モノマーとして
のジビニルベンゼン3gを添加した。そして,溶媒とし
てのトルエン90gを加えて均一に攪拌した。
【0037】次に,上記溶液に,表1の下に示す重合開
始剤A0.7gと重合開始剤B0.7gを添加し,溶解
した。その後,N2 ガスを上記耐圧容器内の溶液中にバ
ブリングして,溶液中の酸素を除去した。次いで,耐圧
容器の蓋を閉じて,70℃に温調された水溶中に入れ,
重合反応を行った。6時間の重合反応の後,上記蓋を開
け,未反応物除去のために,イソプロピルアルコール
〔半井化学(株)製〕を容器内全体に充満させた。そし
て,ステンレス金属スプーンを用いて重合反応物を細か
く粉砕した。粉砕後,イソプロピルアルコールを除去
し,粉砕物を室温にて風乾し,粒状の燃料吸収体を得
た。
【0038】次に,トルエン吸収度は次のようにして測
定した。まず,上記燃料吸収体0.2gを採取し,10
0メッシュのステンレス鋼製の金網容器(重量V)中に
入れ,秤量する。このときの重量をWとする。その後,
これらをトルエン中に入れる。24時間浸漬した後,上
記金網容器を取り出し,周囲のトルエンを軽度に拭き取
り,秤量する。このときの重量をYとする。そして,ト
ルエン吸収度(重量%)=100×(Y−W)/(W−
V)の式により,トルエン吸収度を算出した。
【0039】また,表1(表2も同様)に示したモノマ
ー濃度(重量%)は,ビニル系モノマーと活性モノマー
との合計モノマー量を,該合計モノマー量と溶媒との合
計量で除した比率(%)で示す。また,同表に示した,
反応後の状態とは,重合反応物がゲル化していたか否か
を示している。ゲル化しなかった重合反応物について
も,アルコール洗浄,乾燥後の重合物について,上記と
同様の浸漬試験を行った。
【0040】表1及び表2より知られるごとく,本発明
にかかる実施例1〜7は,いずれも高いトルエン吸収度
を示し,すぐれた燃料吸収体であることが分かる。一
方,比較例C1は,モノマー濃度が0.5重量%と低い
ため,重合反応が進み難く,重合反応物がゲル化せず,
トルエンに溶解してしまった。また,比較例C2は,モ
ノマー濃度は20重量%であるが,活性モノマーを用い
ていないので,重合反応物がゲル化せず,燃料吸収体が
得られなかった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】実施例11〜15,比較例C11〜C13 表3及び表4に示すごとく,ビニル系モノマーとしてア
クリル酸ブチルを,活性モノマーとしてジビニルベンゼ
ンを用い,燃料吸収体を製造した。各成分については,
表3の下に記載した。そして,上記燃料吸収体の製造に
当たっては,実施例11〜13及び比較例C11,C1
2については,実施例1〜7と同様のプロセスで,溶液
重合反応を行った。その結果を表3に示す。
【0044】一方,実施例14,15及び比較例C13
については,塊状重合反応を行った。その結果を表4に
示す。この塊状重合反応は,次のプロセスにより行っ
た。ビニル系モノマーとしてのアクリル酸ブチル99.
5gを200ccの耐圧容器に入れ,活性モノマーとし
てのジビニルベンゼン0.5gを添加した。この溶液に
表4に示す開始剤A,Bをそれぞれ0.5gずつ添加,
溶解した。その後,N2 ガスを耐圧容器内の溶液内にバ
ブリングして,溶液中の酸素を除去した。次に,容器の
フタを閉じて,70℃の水浴中に入れ,重合反応を行っ
た。6時間後,フタを開け,未反応物除去のため,イソ
プロピルアルコールを充填し,ステンレススプーンにて
粉砕した。粉砕後,イソプロピルアルコールを除去し,
粉砕物を室温風乾し,粒状吸収材を得た。
【0045】表3(溶液重合反応)より知られるごと
く,本発明法にかかる実施例11〜13の燃料吸収体
は,いずれも優れた燃料吸収能力を有する。これに比し
て,比較例C11は,モノマー濃度が0.5重量%と低
いために,重合反応物がゲル化せず,トルエンに溶解し
てしまった。また,比較例C12は,ゲル化はしたもの
の,活性モノマー量が全モノマー量の50重量%より多
いために燃料吸収体能力が低い。
【0046】一方,表4(塊状重合反応)より知られる
ごとく,本発明法にかかる実施例14,15の燃料吸収
体は,いずれも優れた能力を有している。これに比し
て,比較例C13は,活性モノマー量が,全モノマー量
の0.1重量%より少ないために,燃料吸収体能力が極
めて低い。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】実施例21〜27,比較例C21,22 表5及び表6に示すごとく,ビニル系モノマーとしてス
チレンを,活性モノマーとしてジビニルベンゼンを用
い,燃料吸収体を製造した。また,各成分については,
表5の下に記載した。そして,上記燃料吸収体の製造に
当たっては,実施例21〜23及び比較例C21につい
ては,実施例1〜7と同様のプロセスで溶液重合反応を
行った。その結果を表5に示す。
【0050】一方,実施例24〜27及び比較例C22
については,塊状重合反応を行った。その結果を表6に
示す。この塊状重合反応は,前記の実施例14,15と
同様のプロセスにて行った。表5(溶液重合反応)より
知られるごとく,本発明法にかかる実施例21〜23
は,いずれも優れた燃料吸収能力を有する。
【0051】これに比して,比較例C21は,モノマー
濃度0.5重量%で,かつ,架橋密度を相対的に高くす
るために活性モノマーをビニル系モノマーより多く入れ
ることで,ゲル化を試みたが,重合反応物はゲル化せ
ず,トルエンに溶解してしまった。一方,表6(塊状重
合反応)より知られるごとく,本発明にかかる実施例2
4〜27の燃料吸収体は,いずれも優れた燃料吸収能力
を有している。これに比して,比較例C22は,活性モ
ノマー量が,全モノマー量の0.1重量%より少ないた
め,燃料吸収体能力が極めて低い。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】実施例30 本発明の燃料吸収体を自動車用キャニスタに使用した例
につき,図1により説明する。本キャニスタ1は,同図
に示すごとく,燃料吸収体を収容する容器である本体1
0と,該本体10内の吸収室2に充填した燃料吸収体2
0とからなる。本体10は,円筒状をなし,その上端に
設けた蓋体11及び底面に設けた底板12を有する。ま
た,蓋体11には,吸収室2の中央付近まで先端部14
1を挿入した第2導入パイプ14,多孔板18の上方へ
挿入した第1導入パイプ13,及びパージ用パイプ16
を固定する。
【0055】上記第1導入パイプ13は気化器フロート
室81の上方空間に連通し,第2導入パイプ14は燃料
タンク82に連通している。また,パージ用パイプ16
はパージポート85に連通している。また,底板12に
はパージ空気パイプ15を開口させる。上記の各パイプ
は,それぞれバルブ131,142,151,161を
有する。
【0056】また,本体10内において,吸収室2の下
方には多孔板17を,上方には多孔板18を配設する。
また,多孔板17はスプリング101により上方へ,多
孔板18はスプリング102により下方へ押圧されてい
る。なお,同図において8はガソリンである。そして,
気化器フロート室81又は燃料タンク82において蒸発
したガソリン蒸気は,第1又は第2導入パイプ13,1
4より,キャニスタ1内の吸収室2内に入り込み,燃料
吸収体20と接触して,これに吸収される。この吸収の
際には,上記導入パイプ13,14の弁131,142
は開かれており,パージ用パイプ16の弁161,パー
ジ空気パイプ15の弁151は閉じられている。
【0057】上記の吸収は,前記燃料吸収体20がガソ
リンを捕捉し膨潤することにより生ずる。そして,これ
らの燃料吸収体が多くのガソリン蒸気を吸収した時点に
おいては,燃料吸収体の再生を行う。また,繰り返し使
用後,燃料吸収体の能力が低下した時には,蓋体11を
取り外して新しい燃料吸収体と交換する。
【0058】上記の再生は,上記各弁131,142,
151,161の開閉を,上記吸収時とは逆にして,上
記パージ空気パイプ15より空気を送入することにより
行う。そして,上方のパージ用パイプ16より排ガスを
パージポート85へ排出する。このとき,送入された空
気は,燃料吸収体に吸収されているガソリンを離脱さ
せ,上記のごとく排出する役目をする。上記のごとく,
吸収,再生の吸脱サイクルを行うことにより,燃料吸収
体を繰り返し使用し,蒸発燃料としてのガソリン蒸気を
高能率で捕捉することができる。
【0059】実施例31 アクリル酸エチルモノマー18g,ジビニルベンゼン系
活性モノマー2g,および重合開始剤としての(A)ビ
ス(t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネ
ートと(B)過酸化ベンゾイルとを,トルエンに溶解し
て,20%溶液とした。これをPET繊維に含浸させた
後,燃料吸収体を製造した。また,比較例C23として
アクリルゴムを18g,活性モノマーとしてジビニルベ
ンゼン2gをトルエンに分散して20%溶液として,ベ
ンジルパーオキサイドを添加し,これをPET繊維に含
浸させ,燃料吸収体を製造した。
【0060】これらのトリエン飽和蒸気吸収度の測定を
前記測定法中のトルエン溶液をトルエン飽和蒸気に代え
ることによって行った。その結果を,図2に示す。図2
より知られるごとく,本実施例31の吸収体は,比較例
C23に比べ,同一吸収時間でトルエンの吸収量が多
く,燃料吸収速度の大きな燃料吸収体を製造することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例30における,燃料吸収体を充填したキ
ャニスタの使用説明図。
【図2】実施例31及び比較例C23の燃料吸収体にお
ける,時間とトルエン蒸気吸収度との関係を示す線図。
【符号の説明】
1...キャニスタ, 2...吸収室, 20...燃料吸収体, 8...ガソリン,
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 伸司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 佐々木 鴻治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 太田 隆 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 龍田 成人 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 岡田 茜 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合可能なビニル系モノマーと,該ビニ
    ル系モノマーと共重合しうる活性モノマーとを,溶媒に
    より1重量%以上の濃度に混合すると共に両者を重合開
    始剤の存在下において重合反応させ,高分子三次元網目
    構造の燃料吸収体を製造することを特徴とする燃料吸収
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,活性モノマーは,ビ
    ニル系モノマーと活性モノマーとの合計モノマー量に対
    して0.1〜50重量%添加することを特徴とする燃料
    吸収体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において,重合開始剤は,合計
    モノマー量に対して0.1〜50重量%添加することを
    特徴とする燃料吸収体の製造方法。
JP36014691A 1991-12-27 1991-12-27 燃料吸収体の製造方法 Pending JPH05180104A (ja)

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