JPH05170190A - 地中飛行機による輸送システム - Google Patents

地中飛行機による輸送システム

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JPH05170190A
JPH05170190A JP35468491A JP35468491A JPH05170190A JP H05170190 A JPH05170190 A JP H05170190A JP 35468491 A JP35468491 A JP 35468491A JP 35468491 A JP35468491 A JP 35468491A JP H05170190 A JPH05170190 A JP H05170190A
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airplane
tunnel
lower flight
transportation system
underground
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JP35468491A
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Hiroshi Sato
浩 佐藤
Akira Yokoyama
章 横山
Yonosuke Matsumoto
洋之介 松本
Masatake Yomo
正武 四方
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市間を連通するトンネルに沿って飛行機を
少し浮上させた状態で飛行させることにより、天候に左
右されることなく安全かつ経済的に高速輸送できるよう
にした。 【構成】 都市間を連通するトンネル1内を上下に仕切
って上、下飛行路3a、3bを形成し、それら上、下飛
行路3a、3bにそれぞれ飛行機12を互いに逆方向に
飛ばし、トンネル1の両端あるいは途中に飛行機が上、
下飛行路に行き来できるように連絡路Aを設け、トンネ
ル内の上、下飛行路3a、3bを飛行機が少し浮上して
往復飛行できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠く離れた都市間を安
全かつ小エネルギーにより高速輸送するため、地中や地
上にトンネルを通し、そのトンネル内に飛行機を飛ばし
て輸送できるようにした輸送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輸送手段としては、道路を走る自
動車、軌道上を走行する鉄道車両があり、最近では磁力
で浮上する磁気推進式列車も作られている。自動車や鉄
道車両では車両下面と走行面との間の空気摩擦抵抗が大
きく、また磁気推進式列車では周囲壁面あるいは軌道下
面との空気摩擦抵抗が大きく高速走行する時に大きなエ
ネルギーを必要とし、速度にも限界がある。この他、高
速の輸送手段として飛行機が使用されており、その場
合、飛行機が離陸するため或は着陸するため都市から少
し離れた場所に長い滑走路を有する飛行場を設け、各都
市と飛行場との間は自動車や鉄道車両により輸送してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で説明したよ
うに高速輸送手段として飛行機が使用されているが、そ
の場合は、飛行機の運航が天候に左右され、強風や降雪
時等に運航不能になる。また飛行高度が高いために墜落
の場合の被害が大きい。さらに離陸、着陸のために広い
飛行場を必要とし、騒音も大きいので1日24時間の運
航を行うことができなかった。本発明は、地中や地上の
トンネル内に飛行機を飛ばすことにより上記問題を解決
したものである。すなわちトンネル内を50cm〜1m
程浮上させて飛行機を飛ばすことにより飛行機の墜落に
よる被害を無くし、天候に左右されることなく1日24
時間運航を可能とすることを目的とする。また、飛行機
の受ける横風や突風の負荷が小さいことから飛行機を軽
量化して飛行機の運航エネルギーを経済的にし、さらに
飛行場を設けなくても高速輸送が可能となりかつ騒音問
題も生じないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
した輸送システムであり、それは地中や地上に大口径の
トンネルを通して遠く離れた都市間を連通し、そのトン
ネル内を上下に仕切ってそれぞれを上、下飛行路に形成
し、上、下飛行路にそれぞれ逆方向に飛行機を飛ばすと
ともに、トンネル内の両端や途中で飛行機を上、下飛行
路に行き来できるようにして、飛行機の進行方向を変更
できるようにし、トンネル内の上、下飛行路を飛行機が
少し浮上して往復飛行できるようにした。飛行機が上、
下飛行路を形成する内壁面に当たらないようにするため
には、トンネル内の上、下飛行路を飛ぶ飛行機に位置セ
ンサを設けて、その信号に基づき制御装置が飛行機の飛
行状態を制御するようにした。またトンネルに沿って、
エネルギー輸送ラインや真空輸送ライン等を設けること
も可能である。
【0005】
【作用】本発明の輸送システムでは、トンネル内に設け
た上、下飛行路にそれぞれ逆方向に飛行機を飛ばすの
で、各都市間を連通するトンネル内を通って高速に輸送
することができる。また飛行機は上、下飛行路内で50
cm〜1m程浮上するだけであるので、落下して大きな
被害が生じるようなことはなく、横風や突風による負荷
が小さいので飛行機機体の軽量化が可能であって、運航
に要するエネルギーは少なくなり経済的である。さらに
トンネル内を飛行するため、天候に影響されることがな
く、かつ騒音問題もないので1日24時間の運航が可能
である。
【0006】
【実施例】本発明の地中飛行機の輸送システムを図1乃
至4により説明する。遠く離れた都市の間を、例えば地
下50m以下の地中を通る鋼管チューブやコンクリート
製のトンネル1により連通する。この場合、山間部や海
岸近くではトンネル工事の都合上、トンネル1は地上を
通す。トンネル1は直径を例えば50〜56mに施工さ
れ、外周壁の厚さは5m程度に形成し、内部を上下に区
分する隔壁2が設けられる。そして隔壁2の上下がそれ
ぞれ上、下飛行路3a、3bに形成され、その飛行路に
沿って互いに逆方向に飛行機12が飛ぶようになってい
る。なおトンネル1の両端部および途中の適所に飛行機
12が上、下飛行路3a、3bに行き来できるように図
3に示す連絡路Aが設けられ、さらに飛行機12の格納
場Bが設けられ、それら場所で飛行機12の飛行方向が
変更され、飛行機が往復できるようになっている。
【0007】トンネル1内の下飛行路3bの床下には自
動車や列車の通路4、あるいは新都市交通システムの軌
道5が設けられ、飛行機による輸送以外の手段によって
も輸送できるようにしている。また下飛行路3bの両側
に、電力ケーブル等のエネルギー輸送ライン6、給排気
用スペース7、安全通路8、光ファイバーケーブルなど
の情報ライン9等が設けられ、それらの上方に真空輸送
ライン10、水道、油、液化天然ガス等のエネルギー輸
送ライン11が設けられ、トンネル内の各輸送手段が支
障なく運航できるようにするとともに、エネルギーの備
蓄手段を兼ねている。
【0008】飛行機12は、例えば幅25m、全長60
m、全高さ9mであって通常の飛行機に比較して幅(両
主翼端の間隔)及び高さが小さくなっており、ターボプ
ロップエンジン16によりプロペラ17を駆動する形式
のものを使用する。また飛行機の全備重量90t、空重
量45t、旅客400人、燃料5t、巡航速度600k
m/h、浮上速度300km/h程度に設計される。そ
して上、下飛行路を飛行するときは1m程度浮上するよ
うになっており、低速時は飛行機下部の車輪13により
上、下飛行路3a、3bの床面を滑走する。
【0009】飛行機12の外部に複数個の位置センサ1
4が設けられ、それからのセンサ信号に基づき飛行機内
に設けられる制御装置15により飛行状態を制御して、
飛行機12が上、下飛行路3a、3bの内壁面に当たら
ないようにされている。また、同様にセンサ信号に基づ
き制御装置15が飛行機12の運航方向を制御し、上、
下飛行路3a、3bに沿って飛行させるようになってい
る。これら飛行機12の全ての運転操縦は、制御装置1
5により無人操縦される。なお飛行機12はトンネル内
を飛行するため、横風や突風による負荷がなく機体を軽
量に構成でき、飛行のためのエネルギーの消費は通常の
ジャンボ飛行機の1/4程度にすることができる。また
トンネル1内を飛行機12が飛行する場合、大気と機内
の圧力差が小さいので客室の加圧が不要である。上記の
トンネル内の上下飛行路3a、3bを飛行機12が飛ぶ
場合、例えば時速600kmで飛行機を5分ピッチで2
4時間運航させれば、東京−大阪間を50分、札幌−福
岡間を約3時間で次々に輸送できる。
【0010】
【発明の効果】本発明の地中飛行機による輸送システム
では、都市間をトンネルで連通して、トンネル内に形成
した上、下飛行路に沿って飛行機を往復できるようにし
たので、天候に左右されることなく1日24時間運航が
可能であり、安全にかつ高速に各都市へ大量輸送するこ
とができる。またトンネル内を飛行機が飛ぶようにした
ので、横風や突風などの外圧がなく、飛行高度も低いの
で安全性が高い。またトンネル内の飛行は流体力学上、
列車等に比べて空気摩擦抵抗を最小限に抑えることがで
きるため、高速運航ができ、しかもエネルギー効率がよ
い。また飛行機がトンネル内を飛ぶので周辺地域への騒
音問題はなく、排気ガスの大幅削減による環境改善が可
能であり、鳥害もない。この他、滑走路を設ける必要が
ないので、空港用地が不要であり、空港周辺での騒音、
振動問題がなくなり、排気ガスの大幅削減による環境改
善が可能である。さらに都市部にまで地中飛行機が輸送
できるので、移動時間が大幅に短縮され、地方の活性
化、及び土地の有効利用に役立つ。またトンネル内に物
流、エネルギー輸送のラインを併設することができ、エ
ネルギーの輸送ラインはエネルギーの備蓄を兼ねること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるトンネルの横断面図である。
【図2】本発明におけるトンネルの縦断面図である。
【図3】トンネル内の上、下飛行路へ行き来できるよう
にした連絡路の概略図である。
【図4】本発明で使用する飛行機の平面図と側面図と正
面図である。
【符号の説明】
1 トンネル 3a 上飛行路 3b 下飛行路 10 真空輸送ライン 12 飛行機 14 位置センサ A 連絡路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 洋之介 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目6番15号株式 会社フジタ内 (72)発明者 四方 正武 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目6番15号株式 会社フジタ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中や地上に大口径のトンネルを通して
    遠く離れた都市間を連通し、そのトンネル内を上下に仕
    切ってそれぞれを上、下飛行路に形成し、上、下飛行路
    にそれぞれ逆方向に飛行機を飛ばすとともに、トンネル
    内の両端や途中で飛行機を上、下飛行路に行き来できる
    ようにして、飛行機の進行方向を変更できるようにし、
    トンネル内の上、下飛行路を飛行機が少し浮上して往復
    飛行できるようにしたことを特徴とする地中飛行機によ
    る輸送システム。
  2. 【請求項2】 トンネル内の上、下飛行路を飛ぶ飛行機
    に位置センサを設けて、その信号に基づき制御装置が飛
    行機の飛行状態を制御して、飛行機が上、下飛行路を形
    成する内壁面に当たらないようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の地中飛行機による輸送システム。
  3. 【請求項3】 トンネルに沿って、エネルギー輸送ライ
    ンや真空輸送ラインを設けた請求項1又は2に記載の地
    中飛行機による輸送システム。
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