JPH05169266A - すみ肉溶接倣い装置 - Google Patents

すみ肉溶接倣い装置

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JPH05169266A
JPH05169266A JP34105591A JP34105591A JPH05169266A JP H05169266 A JPH05169266 A JP H05169266A JP 34105591 A JP34105591 A JP 34105591A JP 34105591 A JP34105591 A JP 34105591A JP H05169266 A JPH05169266 A JP H05169266A
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Tatsuro Wada
田 達 郎 和
Kenji Kawamura
村 研 二 川
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平板と縦板とを突き合わせた隅部分を溶接
する場合に、板にたわみや傾きがある場合でも所定の溶
接線に正確に倣って溶接する。倣い機構とト−チとの位
置関係を正確に合わせる。 【構成】 隅部分に直接接触して倣う機構500を設け
る。この倣い機構は、軸502を中心としてAR3方向
に回転する動き,AR4の軸方向に移動する動き,及び
軸507を中心としてAR5方向に回転する動きが可
能。溶接ト−チ600は、倣い機構とともにAR3方向
及びAR4方向に動く。ねじ棒304を駆動すると、倣
い機構と溶接ト−チの支持部分が軸306を中心として
AR6方向に動くので、倣い機構と溶接ト−チの並び方
向を調整しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はすみ肉溶接における倣い
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば大型船舶の船底に用いられる構造
物を組立てる場合には、水平な鋼板の上に垂直に立てた
多数の鋼板、即ち縦板をます目状に配置し、各々のます
目の内側で、水平板と各縦板とを突当てた隅部分に溶接
ト−チを倣わせ、水平面内で矩形状に溶接ト−チを移動
しながら溶接する。この種の溶接を実施する場合、従来
より例えば特開昭51−59046号公報,特公昭62
−54587号公報及び特開平3−77782号公報に
開示されたように、自走台車上に溶接ト−チを載置し、
自走台車を走行させることによって溶接ト−チを縦板の
辺と平行に移動させる。
【0003】またこの種の従来の溶接装置では、自走台
車上に設けた2つの縦板倣いア−ムを水平に延ばしてそ
の先端のロ−ラ部分を縦板に当接させ、また自走台車の
進行方向を縦板と平行な軸に対して縦板に近づく方向に
僅かにずらすことにより、倣いロ−ラが縦板と常に接す
る位置になるように自走台車を位置決めし、それによっ
て水平板と縦板とを突当てた隅部分に沿って溶接ト−チ
が移動するように倣い機構が構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縦板や
水平板にたわみが生じる場合もあるし、縦板が鉛直軸に
対してわずかに傾きを生じて配置される場合もあるの
で、溶接線上、即ち実際に溶接ト−チが存在する隅部分
(水平板と縦板とを突き合わせた部分)と縦板倣い機構
が追従する縦板上の位置とで台車に対する距離変化量が
同一でない場合が生じ、溶接ト−チの倣い位置が適正な
溶接線上からずれる場合がある。
【0005】従って本発明は、溶接ト−チの位置を目的
とする溶接線上に精密に倣わせることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のすみ肉溶接倣い装置においては、溶接対象
部の板材と当接した状態で所定の溶接方向に移動自在な
倣いロ−ラ手段(509);該倣いロ−ラ手段をその移
動方向と実質上直交する方向の第1軸を中心として回動
自在に支持する第1の可動支持機構(506);該第1
の可動支持機構と結合され、溶接ト−チを支持する部材
を含む、ト−チ支持手段(505);該ト−チ支持手段
を前記第1軸と実質上平行な軸の方向に移動自在に支持
する、第2の可動支持機構(503);該第2の可動支
持機構を、前記倣いロ−ラ手段の移動方向と実質上同一
方向の第2軸を中心として回動自在に支持する、第3の
可動支持機構(501);該第3の可動支持機構を実質
上鉛直方向の第3軸を中心として回動自在に支持する、
第4の可動支持機構(301);該第4の可動支持機構
を支持し、それを所定の溶接方向に向かって移動する移
動手段(100);及び前記第3の可動支持機構の前記
第3軸を中心とする回転方向の位置を調整する回転位置
調整手段(304);を設ける。
【0007】なお上記括弧内の記号は、参考のために後
述する実施例中の対応する要素の符号を示したものであ
るが、本発明の各構成要素は実施例で実際に用いられた
要素に限定されるものではない。
【0008】
【作用】本発明によれば、溶接ト−チはト−チ支持手段
に支持されており、ト−チ支持手段は第2の可動支持機
構に支持され、第2の可動支持機構は第3の可動支持機
構に支持され、第3の可動支持機構は第4の可動支持機
構を介して移動手段に支持されている。また、ト−チ支
持手段には第1の可動支持機構を介して倣いロ−ラ手段
が連結されている。従って、倣いロ−ラ手段は移動手段
に対して、前記第2軸を中心として回動する動き,前記
第1軸と実質上平行な軸方向に移動する動き,及び前記
第1軸を中心として回動する動きが可能であり、前記第
2軸を中心として回動する動き,及び前記第1軸と実質
上平行な軸方向に移動する動きに関しては、倣いロ−ラ
手段の姿勢変化に従うように、溶接ト−チの姿勢が変化
する。更に、回転位置調整手段の操作によって、前記第
3の支持機構を前記第3軸を中心として水平面内で回動
させることができる。これにより、倣いロ−ラ手段と溶
接ト−チ先端との並び方向を調整し、それを溶接線に精
密に一致させることができる。
【0009】例えば図1及び図2に示す例では、コ−ナ
倣いロ−ラ509は軸507を中心として矢印AR5の
方向に回動自在であり、それを支持するア−ム505に
連結された部材510に溶接ト−チ600が装着されて
おり、ア−ム505及び溶接ト−チ600は軸受け50
3とシャフト504との軸方向の相対移動によって、矢
印AR4方向に移動自在であり、軸受け503はシャフ
ト502を中心として矢印AR3方向に回動自在であ
る。従ってコ−ナ倣いロ−ラ509は、図1に示すよう
に水平板FBと縦板VBとの突き合わせ部分に沿うよう
に機構部の自重で自然に位置決めされ、図2に示すよう
にコ−ナ倣いロ−ラ509の近傍に溶接ト−チ600の
先端を配置することによって、コ−ナ倣いロ−ラ509
の移動軌跡に沿って、即ち水平板FBと縦板VBとの突
き合わせ部分に正確に倣って溶接ト−チ600を移動し
溶接することができる。
【0010】また、この倣い機構は垂直に配置されたシ
ャフト306を介して、水平面内で回動可能に自走台車
100上に支持されており、電気モ−タM2を駆動する
ことによって、スライダ305を矢印AR1方向に移動
し、それと係合するア−ム501をシャフト306を中
心として矢印AR6方向に回動し、ア−ム501に支持
された前記倣い機構をAR6方向に旋回させることがで
きる。この旋回動作によって、コ−ナ倣いロ−ラ509
と溶接ト−チ600先端との水平面内の並び方向を調整
し、その方向を溶接線の方向に正確に合わせ、溶接ト−
チ600先端の溶接狙い位置を溶接線に一致させること
ができる。
【0011】
【実施例】実施例の溶接装置を正面から見た状態のほぼ
全景を図1に示し、その主要部の平面を図2に示す。こ
の溶接装置は、図9に示すように、床面に水平に配置さ
れた鋼板(水平板)FBとその鋼板上に垂直に立てて配
置された多数の鋼板(縦板)VBとで構成されるます目
の各々の内空間に入り、図1のように水平板FBと縦板
VBとを突き合わせた隅部分を図12に示すように移動
しながら実質上連続的に溶接する。
【0012】図1を参照すると、自走台車100の進行
方向に対してほぼ直角な方向、つまり溶接対象の縦板V
Bに向かって、縦板倣い機構400,コ−ナ倣い機構5
00及び溶接ト−チ600が自走台車側から延びてい
る。縦板倣い機構400のア−ム401の基部は水平に
配置されたテ−ブル205上に固定されており、コ−ナ
倣い機構500及び溶接ト−チ600は、水平に配置さ
れたテ−ブル301に連結され支持されている。テ−ブ
ル301は、レ−ル222を介して移動可能にテ−ブル
205上に載置されている。
【0013】ア−ム501は、テ−ブル301の一端に
垂直方向に向けて設けられたシャフト306により水平
面内で回動可能に支持されている。このア−ム501に
は、水平方向(図1では紙面に垂直な方向:図2ではA
R2方向)に延びるシャフト502が回動自在に装着さ
れており、該シャフト502に軸受け(スラストベアリ
ング)503が固定されている。つまり軸受け503
は、シャフト502とともにア−ム501に対して図1
の矢印AR3方向に回動可能になっている。この軸受け
503に軸方向(図1のAR4方向)に移動自在に支持
されたシャフト504の両端は、支持フレ−ム510に
固定されている。
【0014】支持フレ−ム510には、図2に示すよう
に互いに隣接して配置された溶接ト−チ600と倣いア
−ム505が固定されている。従って、倣いア−ム50
5はシャフト502を中心としてAR3方向に回動する
動きと、シャフト504の軸方向、即ちAR4方向に移
動する動きが可能であり、この倣いア−ム505の動き
に伴なって溶接ト−チ600が同じ動きをする。倣いア
−ム505の先端部に軸受け506を介して軸507が
回動自在に支持されている。この軸507の一端に結合
された支持部材508の先端部には、コ−ナ倣いロ−ラ
509が軸508aを中心として回動自在に支持されて
いる。このコ−ナ倣いロ−ラ509が図1に示すように
溶接される隅部に接触し、その部分に倣うように移動す
る。コ−ナ倣いロ−ラ509は、軸507を中心として
矢印AR5方向に回動自在であり、またシャフト504
の軸方向(AR4方向)に移動する動き、及びシャフト
502を中心としてAR3方向に回動する動きが可能で
あるので、倣い機構自体の重みによって自然に所定の隅
部に正確に倣って、図1に示すような状態で移動するこ
とができる。
【0015】支持フレ−ム510を支持するア−ム50
1には、図2に示す点P1の付近でスライダ305が係
合している。このスライダ305は、テ−ブル301上
に固定されたガイドレ−ル310上に載置されており、
矢印AR1方向に移動自在になっている。またスライダ
305に形成されたナットに、ねじ棒304が係合して
いる。ねじ棒304は、テ−ブル301上に設けた軸受
けによって回動自在に支持されており、その一端に装着
されたプ−リ311が、ベルト312を介して電気モ−
タM2の駆動軸に結合されている。従って、電気モ−タ
M2を駆動すると、ねじ棒304が回動し、それと係合
するナットの形成されたスライダ305が矢印AR1方
向に水平に移動する。スライダ305が移動すると、そ
の先端部分の点P1が移動し、その部分に係合したア−
ム501が、シャフト306を中心として水平面内で矢
印AR6方向に回動する。
【0016】ア−ム501の矢印AR6方向の動きによ
って、コ−ナ倣い機構500先端のコ−ナ倣いロ−ラ5
09と溶接ト−チ600先端との水平面内の並び方向を
変えることができる。これにより、コ−ナ倣いロ−ラ5
09が倣う線上に溶接ト−チ600先端の移動軌跡、つ
まり溶接線を正確に合わせることが可能である。スライ
ダ305に設けられたストライカ307の通る位置にリ
ミットスイッチ308及び309が配置されており、こ
れらのリミットスイッチ308及び309によってスラ
イダ305の移動範囲の限界位置が検出される。
【0017】コ−ナ倣い機構500及び溶接ト−チ60
0を支持するテ−ブル301は、レ−ル221及び22
2上に載置されており、テ−ブル205上を矢印AR2
方向及びその逆方向に移動可能になっている。また、テ
−ブル205上の一端に設置された電気モ−タM3の駆
動軸に装着されたスプロケット224と、テ−ブル20
5上の他端に設置された軸受け225に装着されたスプ
ロケット226に、チェ−ン223がかけ渡してある。
またこのチェ−ン223の一部分は、テ−ブル301に
連結されている。従って、電気モ−タM3を駆動するこ
とによって、チェ−ン223が移動し、それに連結され
たテ−ブル301がレ−ル221及び222上を矢印A
R2方向又はその逆方向に移動する。
【0018】スプロケット226の軸には減速機構22
7を介してカム228が連結されている。このカム22
8は、テ−ブル301がテ−ブル205上の先端(図2
の左端)から後端(図2の右端)に移動するまでの間に
1回転するように構成されており、このカム228と係
合するリミットスイッチ229は、テ−ブル301が所
定移動範囲の中央に対して前方と後方のいずれに位置す
るかに応じてオン/オフ状態が切り換わる。つまりリミ
ットスイッチ229の状態の切換わりを検出することに
よって、テ−ブル301が中央位置まで達したか否かを
調べることができる。リミットスイッチ231及び23
0は、それぞれテ−ブル301がその所定移動範囲の先
端位置及び後端位置にある時にオンし、それ以外の時に
はオフする。
【0019】自走台車100,進退駆動機構200及び
縦板倣い機構400を図1の反対側(背面)から見た状
態を図3に示し、進退駆動機構200を上から見た状態
を図4に示し、自走台車100の内部構成の平面図を図
5に示し、自走台車100の断面図を図6に示す。これ
らの図面をも参照して説明を続ける。
【0020】図1及び図3に示すように、テ−ブル20
5を支持するスライダ204は、矢印AR1方向に延び
た2本のロッド203及び203Bによって軸方向に摺
動自在に支持されている。ロッド203及び203B
は、軸受け201及び202を介して自走台車100上
に固定されている。スライダ204にはラック207が
連結されており、このラック207は図4に示すよう
に、電気モ−タM1の駆動軸に減速機G1を介して結合
された歯車206と噛み合っている。従って、電気モ−
タM1を駆動することによって、スライダ205が矢印
AR1方向に動き、その方向に縦板倣い機構400が自
走台車100に対して進退駆動される。ラック207に
はストライカ208が形成されており、ストライカ20
8の通路にリミットスイッチ209及び210が配置さ
れている。リミットスイッチ210及び209は、それ
ぞれ縦板倣い機構400が所定の倣い位置及び退避位置
にある時にオンし、それ以外の時はオフする。
【0021】図5に示すように、自走台車100には4
つの車輪101,102,103及び104が設けられ
ている。車輪101及び102は自走台車のフレ−ム1
05に軸受けを介して支持された車軸110の両端に設
けられ、車輪103及び104は車軸109の両端に設
けられている。車軸109に設けられた歯車108は、
減速機G4を介して電気モ−タM4の駆動軸と連結され
ている。また、車軸109に設けたスプロケット111
と車軸110に設けたスプロケット112とは、チェ−
ン113により互いに連結されている。従って、電気モ
−タM4を駆動することによって、4つの車輪101,
102,103及び104が所定方向に回転駆動され、
自走台車100が移動する。
【0022】通常は4つの車輪101,102,103
及び104が地面(水平板FB)に接地し、これらの車
輪の駆動によって自走台車100が移動する。しかしま
す目の角部等において自走台車100を回転させる場合
には、回転を容易にするために自走台車100自体を持
ち上げ、車輪101,102,103及び104を地面
から浮上させた方が良い。従って台車回転駆動機構15
0には、回転のための機構と昇降のための機構が含まれ
ている。
【0023】図5及び図6を参照して台車回転駆動機構
150を説明する。自走台車100の下面には、円板状
の押上板132が配置されている。ベ−ス部材129
は、自走台車のフレ−ム105に固定された軸受け12
8を介して、自走台車に支持されており、自走台車に対
して矢印AR8方向に回動自在になっている。このベ−
ス部材129に設けた貫通孔にロッド130が通してあ
り、ロッド130はその軸方向、つまり矢印AR7方向
に摺動自在になっている。ロッド130は、その下端が
押上板132に固定され、上端が昇降板131に固定さ
れている。ベ−ス部材129の中央部の穴に配設された
圧縮コイルスプリング134の上端は、昇降板131の
下面に当接しており、昇降板131はベ−ス部材129
に対して上昇する方向の力を常時受ける。
【0024】昇降板131は、それの上側に配置された
偏心カム126と当接する。このカムの軸123は、軸
受け124及び125を介してフレ−ム105に支持さ
れている。軸123の一端は、歯車122及び121を
介して電気モ−タM5の駆動軸と連結されており、他端
にはストライカ136が装着されている。ストライカ1
36の上側及び下側には、それぞれリミットスイッチ1
37及び138が配設されている。電気モ−タM5を駆
動して軸123を回転駆動することによって、偏心カム
126の昇降板131と当接する部分の回転中心からの
距離が変化し、それによって昇降板131が上方又は下
方に移動する。昇降板131の上下動に伴なって、それ
にロッド130を介して結合された押上板132が上下
動する。押上板132が下限位置まで下降した時には、
押上板132の下面は車輪101〜104よりも下側に
突出し、地面に当接して自走台車の車輪101〜104
を地面から浮上させる。押上板132が上限位置まで上
昇した時には、押上板132の下面は車輪101〜10
4よりも上側に退避し、車輪101〜104が地面に接
地して自走台車は走行可能になる。
【0025】ベ−ス部材129の外周に形成された歯車
133は、歯車135と噛み合っており、歯車135は
減速機G6を介して電気モ−タM6の駆動軸と結合され
ている。従って電気モ−タM6を駆動すると、歯車13
5が回転し、それと歯車133との噛み合う位置が変わ
る。つまり、押上板132が接地して歯車133が動か
ない場合には、歯車133のまわりを歯車135が公転
することになり、自走台車100は押上板132上で歯
車133の中心を回転軸として回転し、方向転換する。
歯車133には、図5に示すように回転検出器REが連
結されている。回転検出器REは、歯車133が微小回
転する毎に1つのパルス信号を出力する。また歯車13
3にはストライカ139が形成されており、このストラ
イカ139と対向する位置に原点検出スイッチ140が
設けられている。
【0026】自走台車100の進行方向の先端部分に
は、接触によって前壁(縦板VB)の存在を検出し停止
目標位置を検出する前壁検出スイッチ106が設けられ
ている。また前壁検出スイッチ106の近傍には、非接
触で進行方向前側の縦板VBを検出する非接触センサ1
07が設けられている。この非接触センサ107は、反
射型の光学センサであり、自走台車の進行方向前側(A
R2の方向)に向けて光を照射し、縦板からの反射光を
受光し、受光強度に応じたレベルの電気信号を出力す
る。非接触センサ107の受光強度は、該センサとそれ
に対向する位置の縦板との距離の大小に応じて変化す
る。この受光強度は、センサの検出軸方向と縦板との対
向角度の傾きや多重反射により入射する光の影響も受け
るが、ある程度強い光が入射するのは、非接触センサ1
07から比較的近い距離の内側に縦板が存在する場合で
ある。
【0027】従って、非接触センサ107が出力する電
気信号のレベルを所定のしきい値レベルで2値化し、し
きい値以上の受光レベルを検出レベルとしそれ未満の受
光レベルを非検出レベルとし、自走台車100をます目
の中央付近に配置してそれを360度回転した場合、図
13に示すように、回転角度のある範囲でのみ検出レベ
ルが得られる。例えば回転角度のP1とP2との間で検
出レベルが得られたとすると、P1とP2との中間の角
度位置Peが、前方の縦板の面に対して垂直な方向であ
るとみなしうる。
【0028】ところでこの実施例では、図7に示すよう
に、自走台車100の回転中心から前壁検出スイッチ1
06先端までの距離L1に比べて、縦板倣い機構400
を倣い位置まで押し出した時の倣いロ−ラ402先端ま
でのAR1方向の距離L2が大きくなるように定めてあ
る。距離L1は、図7に示すように自走台車をます目の
角部分で時計回りに90度回転する場合の回転半径を意
味し(但し縦板倣い機構400はその内側に入るまで退
避した状態で)、距離L2は、縦板倣い機構400によ
り縦板VBに倣って自走台車100が移動する時の、回
転中心から縦板までの距離と同一である。図7に示すよ
うに、前壁検出スイッチ106が縦板を検出して自走台
車100が停止した状態で、縦板倣い機構400を所定
の退避位置まで退避した後、自走台車を90度時計回り
に回転させると、図8のようになる。ここで退避してい
る縦板倣い機構400を所定の倣い位置まで押し出す
と、それまでの回転中心から縦板までの距離L1より
も、押し出した時の倣いロ−ラ402先端までの距離L
2の方がオフセット量Losだけ長いので、縦板VB2
からの反力により、自走台車100自体が押し出した方
向と逆の方向に押し戻され、距離Losだけ後退する。
この動きによって、自走台車100は機械的に縦板VB
2に倣う位置に強制的に位置決めされる。
【0029】実施例の溶接装置の電気回路の構成を図1
4に示す。この溶接装置に備わった電子制御装置ECU
は、溶接装置の移動,回転,姿勢調整等の制御を実施す
る。この電子制御装置ECUの入力端子には、既に説明
したリミットスイッチ137,138,209,21
0,229,230,231,308,309,前壁検
出スイッチ106,原点検出スイッチ140,非接触セ
ンサ107の他に、スタ−トスイッチSSW,方向調整
スイッチSCW及びSCCが接続されている。スタ−ト
スイッチSSWは自動溶接動作の開始を指示するスイッ
チであり、方向調整スイッチSCW及びSCCは、図2
に示す軸306を中心とする矢印AR6方向の、溶接ト
−チ600とコ−ナ倣い機構500の時計回り及び反時
計回りの姿勢調整を指示するスイッチである。非接触セ
ンサ107が出力する信号は、レベル判定器LVによっ
て2値化され、ECUに入力される。電子制御装置EC
Uの出力端子には、モ−タドライバDRVを介して、既
に説明した電気モ−タM1〜M6が接続されている。ま
たECUは、溶接機本体に対して溶接の開始及び停止を
指示する信号を出力する。
【0030】電子制御装置ECUの処理の内容を図10
及び図11に示す。図10及び図11を参照してECU
の動作を説明する。主電源がオンすると、まずステップ
11で初期化動作を実施する。即ち、既に説明した台車
回転駆動機構150を制御して原点検出スイッチ140
がストライカ139を検出する回転位置に位置決めし、
縦板倣い機構400をリミットスイッチ209にストラ
イカ208が係合するまで後退して退避位置に位置決め
し、更に電気モ−タM3を駆動して、リミットスイッチ
230が作動する最後部の位置(図2の右端)までテ−
ブル301を矢印AR2と逆の方向に移動する。この状
態で、溶接装置と電源装置等を接続するケ−ブル類がね
じれないように注意しながら、溶接装置を1つのます目
の中央付近にオペレ−タが配置する。また、溶接装置が
ます目内に配置された後、オペレ−タによって方向調整
スイッチSCW及びSCCが操作されると、それがオン
の間(リミットスイッチ308及び309が作動しなけ
れば)電気モ−タM2を正転方向又は逆転方向に駆動す
る。
【0031】図12又は図13に示すように溶接装置が
ます目内の中央付近に配置された後、オペレ−タによっ
てスタ−トスイッチSSWが押されると、ステップ12
から13に進み、以後はそのます目内の全体の溶接が完
了するまで、以下に説明するように自動的に溶接動作を
実行する。
【0032】溶接装置を縦板の面に自動的に倣わせるた
めには、縦板の面に対してほぼ垂直な方向に、溶接装置
を近づける必要があるので、まず最初に、その条件を満
たすように自走台車100が前進する方向を決定する。
ステップ13では電気モ−タM5を駆動し、回転台、即
ち押上板132を下降させて車輪101〜104が浮上
するまで自走台車100を上昇させ、次のステップ14
では、自走台車100を反時計回りに360度回転さ
せ、この時に縦板を検出して移動方向を決定し、その方
向に自走台車の方向を向ける。
【0033】即ち、非接触センサ107が出力する電気
信号を参照することにより、図13に示すように、縦板
が検出される角度範囲が少なくとも1カ所検出されるの
で、それに基づいて方向を決定する。方向の情報は、回
転検出器REが出力するパルス信号の数を計数すること
により知ることができる。
【0034】図13のケ−ス1において、各方向P1,
P2,P3及びP4の基点P0からのパルス数を、それ
ぞれα,β,γ及びδとした場合、P1とP2の中央の
角度位置及びP3とP4の中央の角度位置のパルス数P
eは、それぞれ次の第(1)式及び第(2)式により求められ
る。
【0035】
【数1】 Pe=C360−(β+α)/2 ・・・ (1) Pe=C360+(C360−δ)+(δ−γ)/2 =C720−(δ−γ)/2 ・・・ (2) 但し、C360:360度相当のパルス数 C720:720度相当のパルス数 同様にケ−ス2において各方向P1,P2,P3及びP
4の基点P0からのパルス数を、それぞれα,β,γ及
びδとした場合、P1とP4の中央の角度位置及びP2
とP3の中央の角度位置のパルス数Peは、それぞれ次
の第(3)式及び第(4)式により求められる。
【0036】
【数2】 Pe=C360−α+(α+C360−δ)/2 =C360×3/2−(α+δ)/2 =C540−(α+δ)/2 ・・・ (3) Pe=C360+(C360−γ)+(γ−β)/2 =C720−(γ+β)/2 ・・・ (4) 但し、C540:540度相当のパルス数 同様にケ−ス3及びケ−ス4において各方向P1及びP
2の基点P0からのパルス数を、それぞれα及びβとし
た場合、P1とP2の中央の角度位置のパルス数Pe
は、次の第(5)式及び第(6)式により求められる。
【0037】
【数3】 Pe=C360+(C360−β)+(β−α)/2 =C720−(β+α)/2 ・・・ (5) Pe=C360−α+(α+C360−β)/2 =C360×3/2−(α+β)/2 =C540−(α+β)/2 ・・・ (6) この実施例では、縦板に倣って移動する時には時計方向
に90度ずつ5回、つまり450度回転するので、予め
反時計方向に450度回転させた後で倣い移動を開始す
れば、溶接動作が終了した時のケ−ブル類のねじれを0
度にすることができる。溶接動作終了時のねじれ量を0
にするのが最も良いとは必ずしもいえないが、動作中の
最大のねじれ量は小さく抑えた方が良い。例えば、縦板
の方向を検出するために反時計方向に360度回転した
後、更に45度、反時計方向に回転してから前進して縦
板に向かい、縦板倣い移動を開始すれば、最大のねじれ
量を反時計方向の405度に抑えることができ、溶接終
了時のねじれ量も時計方向の45度に抑えることができ
る。従って、縦板の方向を検出するために反時計方向に
360度の回転をした後、目的の縦板の方向に向けるた
めの回転動作の方向は、時計回りの戻し方向が良い場合
と、反時計回りに更にねじれを加える方向が良い場合と
がある。但し、最大のねじれ量は450度程度に抑えた
方が良いので、反時計回りに更にねじれを加えるのは、
その回転量が90度以下の場合に限定し、90度を越え
る場合には、時計回りの戻し方向を選択する。
【0038】図13のケ−ス1及びケ−ス2では、それ
ぞれ2つの角度範囲で縦板が検出されるので、いずれの
範囲に属する縦板の方向に進むかを選択することができ
る。この場合の選択条件についても、動作中の最大のね
じれ量を450度よりも小さくすること、及び動作終了
時のねじれ量を小さくすること、の2つの条件を考慮し
て決定される。2つの条件の中では前者の方が後者より
も優先順位が高く設定される。
【0039】向かうべき縦板の方向が決定されると、反
時計回り又は時計回りに回転し、その方向に自走台車1
00の進行方向を向ける。いずれにしても、この時のケ
−ブル類のねじれ量は反時計回りに90度以上450度
以下の範囲になる。検出した方向に自走台車100の方
向が向いたら、ステップ15に進み、電気モ−タM5を
駆動し、回転台、即ち押上板132を上昇させて退避位
置に戻す。これによって再び車輪101〜104が接地
し、自走台車100はその前方に移動可能になる。
【0040】ステップ16では、電気モ−タM4を駆動
して車輪101〜104を駆動し、ステップ17で前壁
検出スイッチ106の状態を調べる。前壁検出スイッチ
106の先端が縦板VBに接触するまで、ステップ16
が繰り返し実行され、自走台車100は前進する。前壁
検出スイッチ106の先端が縦板VBに接触すると、ス
テップ18に進み自走台車の前進動作を停止する。
【0041】次のステップ19では、再び電気モ−タM
5を駆動して押上板132を下降させ、車輪101〜1
04を浮上させる。そしてステップ20では電気モ−タ
M6を駆動して、今度は時計回りに90度、水平面内で
自走台車100を回転させる。これによって、この時退
避状態にある縦板倣い機構400,コ−ナ倣い機構50
0及び溶接ト−チ600が縦板VBに接近して対向する
ように、自走台車100が向けられる。回転が完了した
ら次のステップ21に進み、電気モ−タM5を駆動して
押上板132を所定の退避位置まで上昇させ、車輪10
1〜104を接地させる。
【0042】次のステップ22では、電気モ−タM1を
駆動してAR1方向(VBに近づく方向)にテ−ブル2
05を動かし、縦板倣い機構400を縦板に向けて押し
出す。縦板倣い機構400を押し出す前は、前壁検出ス
イッチ106が縦板を検出した時に自走台車が停止して
いるので、回転中心から縦板までのAR1方向の距離は
図8の場合と同様にL1である。従って、縦板倣い機構
400を縦板に向けて押し出すと、回転中心から縦板倣
い機構400の先端までの距離L2がL1よりもLos
だけ大きいので、自走台車100はLosだけ押し戻さ
れて対向する縦板から離れる方向に、機械的に強制的に
動く。この動作によって、縦板倣い機構400F及び4
00Rの各々の倣いロ−ラ402が縦板VBと当接する
状態に、つまり、縦板VBの面の方向に倣うように自走
台車100が自動的に位置決めされる。
【0043】ステップ23では、電気モ−タM4を駆動
して車輪101〜104を駆動し、ステップ24で前壁
検出スイッチ106の状態を調べる。前壁検出スイッチ
106の先端が縦板VBに接触するまで、ステップ23
が繰り返し実行され、自走台車100は前進する。前壁
検出スイッチ106の先端が縦板VBに接触すると、つ
まり、図7に示すようにます目の角部分に接近し停止す
べき位置まで自走台車100が進むと、ステップ25に
進み自走台車の前進動作を停止する。
【0044】次のステップ26では、電気モ−タM1を
駆動してAR1方向(VBから離れる方向)にテ−ブル
205を動かし、縦板倣い機構400,コ−ナ倣い機構
500及び溶接ト−チ600を所定の退避位置まで戻
す。続くステップ27では、再び電気モ−タM5を駆動
して押上板132を下降させ、車輪101〜104を浮
上させる。そしてステップ28では電気モ−タM6を駆
動して、時計回りに90度、水平面内で自走台車100
を回転させる。これによって、この時退避状態にある縦
板倣い機構400,コ−ナ倣い機構500及び溶接ト−
チ600が縦板VBに接近して対向するように、自走台
車100が向けられる。回転が完了したら次のステップ
29に進み、電気モ−タM5を駆動して押上板132を
所定の退避位置まで上昇させ、車輪101〜104を接
地させる。
【0045】次のステップ30では、前記ステップ22
と同様に、電気モ−タM1を駆動してAR1方向(VB
に近づく方向)にテ−ブル205を動かし、縦板倣い機
構400を縦板に向けて押し出し、自走台車100が縦
板VBに倣うように位置決めする。
【0046】以上の動作で、図8に示すように、溶接開
始すべき位置まで自走台車100が移動し、縦板に倣う
ように位置決めされたので、ステップ31で溶接機本体
に指示を与えて溶接動作を開始する。また、ステップ3
2では、電気モ−タM3の正転駆動を開始して、最後
部、即ち図2における右端に位置決めされているテ−ブ
ル301を、矢印AR2方向に前進させる。これによっ
て、テ−ブル301上に支持されたコ−ナ倣い機構50
0及び溶接ト−チ600は、停止している自走台車10
0上を、矢印AR2方向に移動し、コ−ナ倣い機構50
0によって、水平板FBと縦板VBとの突き合わせ部
分、つまり溶接線に倣って移動し、その溶接線に従って
溶接ト−チ600の先端が移動する。
【0047】ステップ33では、リミットスイッチ22
9の状態を調べる。テ−ブル301が所定移動範囲の中
央まで進むと、カム228が180度回転し、リミット
スイッチ229を動かすので、リミットスイッチ229
の状態が変化する。この変化を検出すると、即ちテ−ブ
ル301が所定移動範囲の中央まで進むと、次のステッ
プ34に進む。
【0048】ステップ34では、電気モ−タM3の駆動
を停止してテ−ブル301の移動を停止すると共に、電
気モ−タM4の駆動を開始して、自走台車100の矢印
AR2方向への前進動作を開始する。これによって、コ
−ナ倣い機構500及び溶接ト−チ600の溶接線に倣
った移動は、テ−ブル301の移動から自走台車100
自体の移動に切り替わり、溶接のための移動が継続され
る。
【0049】ステップ35では、前壁検出スイッチ10
6の状態を調べる。前壁検出スイッチ106の先端が縦
板VBに接触するまで、自走台車100の移動が継続さ
れ、前壁検出スイッチ106の先端が縦板VBに接触す
ると、次のステップ36に進む。ステップ36では、電
気モ−タM4の駆動を停止して自走台車100を停止
し、再び電気モ−タM3の正転駆動を開始して、テ−ブ
ル301の矢印AR2方向への移動を開始する。
【0050】ステップ37では、リミットスイッチ23
1の状態を調べ、テ−ブル301が所定移動範囲の前進
限界位置(図2の左端)まで達するまで待つ。テ−ブル
301が限界位置に達しリミットスイッチ231がオン
すると、ステップ38に進み、電気モ−タM3の駆動を
停止してテ−ブル301の移動を終了する。また、次の
ステップ39で、溶接機本体に指示を与え、溶接動作を
一時停止する。
【0051】以上のステップ31〜39の処理によっ
て、ます目を構成する矩形領域の一辺について溶接が終
了する。ます目の角部分には溶接不可能な部分が存在す
るが、この実施例のように自走台車100自体の移動
と、自走台車に対する溶接ト−チ600の相対移動とを
組合せることによって溶接不可能な領域を最小限にする
ことができる。
【0052】ステップ40では、電気モ−タM1を駆動
してAR1方向(VBから離れる方向)にテ−ブル20
5を動かし、縦板倣い機構400,コ−ナ倣い機構50
0及び溶接ト−チ600を所定の退避位置まで戻す。次
のステップ41では、電気モ−タM3を逆転方向に駆動
して、テ−ブル301を矢印AR2と逆の方向に移動
(後退)させる。テ−ブル301が所定移動範囲の中央
に戻ると、カム228が半回転してリミットスイッチ2
29が作動するので、それを検出したら電気モ−タM3
の駆動を停止する。
【0053】次のステップ42では、再び電気モ−タM
5を駆動して押上板132を下降させ、車輪101〜1
04を浮上させる。そしてステップ43では電気モ−タ
M6を駆動して、時計回りに90度、水平面内で自走台
車100を回転させる。これによって、ます目の角部に
おける自走台車100の方向転換が行なわれる。続くス
テップ44では、再び電気モ−タM3を逆転方向に駆動
して、テ−ブル301を矢印AR2と逆の方向に移動
(後退)させる。テ−ブル301が所定移動範囲の後退
時限界位置(図2の右端:溶接開始時の位置)に戻る
と、リミットスイッチ230が作動するので、それを検
出したら電気モ−タM3の駆動を停止してその位置でテ
−ブル301を止める。
【0054】次のステップ45では、電気モ−タM5を
駆動して押上板132を所定の退避位置まで上昇させ
る。これにより、車輪101〜104が接地し、自走台
車は再び移動可能になる。ステップ46では、電気モ−
タM1を駆動してAR1方向(VBに近づく方向)にテ
−ブル205を動かし、縦板倣い機構400を縦板に向
けて押し出し、自走台車100が縦板VBに倣うように
位置決めする。
【0055】上記ステップ40〜46の動作によって、
自走台車100の90度の方向転換及び次の辺の縦板倣
いのための位置決めと、それらに伴なって必要とされる
全ての姿勢調整動作が行なわれる。
【0056】ステップ47では、上記ステップ31〜3
9と同一の処理を実行し、ます目の1つの辺について溶
接を行なう。更に次のステップ48では、上記ステップ
40〜46と同一の処理を実行し、自走台車100の9
0度の方向転換及び次の辺の縦板倣いのための位置決め
と、それらに伴なって必要とされる全ての姿勢調整動作
を行なう。続いて同様に、ステップ49ではます目の1
つの辺について溶接を行ない、ステップ50では90度
の方向転換等を行ない、ステップ51ではます目の1つ
の辺について溶接を行なう。
【0057】以上の全ての動作によって、溶接装置は図
12に示すように、1つのます目内で縦板VBに倣って
移動しながら溶接動作を実施するとともに、ます目の角
部では90度の方向転換を実施し、4辺の隅部の溶接を
自動的に実施する。
【0058】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、溶接ト−
チ(600)はト−チ支持手段(505)に支持されて
おり、ト−チ支持手段は第2の可動支持機構(503)
に支持され、第2の可動支持機構は第3の可動支持機構
(501)に支持されている。また、ト−チ支持手段に
は第1の可動支持機構(506)を介して倣いロ−ラ手
段(509)が連結されている。従って、倣いロ−ラ手
段は移動手段(100)に対して、第2軸を中心として
回動する動き,第1軸と実質上平行な軸方向に移動する
動き,及び第1軸を中心として回動する動きが可能であ
り、前記第2軸を中心として回動する動き,及び前記第
1軸と実質上平行な軸方向に移動する動きに関しては、
倣いロ−ラ手段の姿勢変化に従うように、溶接ト−チの
姿勢が変化する。更に、第3の可動支持機構は第4の可
動支持機構(301)で支持されており、回転位置調整
手段(304)の操作によって、前記第3の支持機構を
第3軸を中心として水平面内で回動させることができ
る。これにより、倣いロ−ラ手段と溶接ト−チ先端との
並び方向を調整し、それを溶接線に精密に一致させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶接動作中の実施例の溶接装置の略全景を示
す正面図である。
【図2】 図1の装置のテ−ブル205上の機構部分の
平面図である。
【図3】 図1の背面側から見た自走台車と縦板倣い機
構を示す部分断面図である。
【図4】 縦板倣い機構よりも下側に配置された機構部
を上から見た状態の部分断面図である。
【図5】 自走台車の内部機構を示す平面図である。
【図6】 自走台車を側方から見た状態の縦断面図であ
る。
【図7】 縦板倣い機構よりも下側に位置する機構部の
平面図である。
【図8】 縦板倣い機構よりも下側に位置する機構部の
平面図である。
【図9】 溶接対象のます目を構成する水平板と縦板を
示す斜視図である。
【図10】 ECUの動作の内容を示すフロ−チャ−ト
の一部分である。
【図11】 ECUの動作の内容を示すフロ−チャ−ト
の残り部分である。
【図12】 1つのます目と溶接機の移動軌跡を示す平
面図である。
【図13】 4種類の条件での縦板検出範囲を示すます
目と溶接機の平面図である。
【図14】 実施例の装置の電装部の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
100:自走台車 101〜104:車輪 1
05:フレ−ム 106:前壁検出スイッチ 107:非接触センサ 1
08:歯車 109,110:車軸 111,112:スプロケ
ット 113:チェ−ン 121,122:歯車 1
23:軸 124,125,128:軸受け 1
26:偏心カム 129:ベ−ス部材 130:ロッド 1
31:昇降板 132:押上板 133,135:歯車 1
34:スプリング 136,139:ストライカ 137,138,209,210,229,230,2
31,308,309:リミットスイッチ 140:原点検出スイッチ 150:台車回転駆動機構 200:進退駆動機構 201,202:軸受け 203,203B:ロッド 204:スライダ 2
05:テ−ブル 206:歯車 207:ラック 2
08:ストライカ 221,222:レ−ル 223:チェ−ン 224,226:スプロケット 2
25:軸受け 227:減速機構 228:カム 3
01:テ−ブル 304:ねじ棒 305:スライダ 3
06:シャフト 307:ストライカ 310:ガイドレ−ル 3
11:プ−リ 312:ベルト 400,400F,400R:縦板倣い機構 401:ア−ム 402:倣いロ−ラ 500:コ−ナ倣い機構 501:ア−ム 502,504:シャフト 503:軸受け 5
05:倣いア−ム 507:軸 509:コ−ナ倣いロ−ラ 510:支持フレ−ム 600:溶接ト−チ M1〜M6:電気モ−タ G1,G4,G6:減速機 VB,VB1,VB2:縦板 F
B:水平板 ECU:電子制御装置 RE:回転検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接対象部の板材と当接した状態で所定
    の溶接方向に移動自在な倣いロ−ラ手段;該倣いロ−ラ
    手段をその移動方向と実質上直交する方向の第1軸を中
    心として回動自在に支持する第1の可動支持機構;該第
    1の可動支持機構と結合され、溶接ト−チを支持する部
    材を含む、ト−チ支持手段;該ト−チ支持手段を前記第
    1軸と実質上平行な軸の方向に移動自在に支持する、第
    2の可動支持機構;該第2の可動支持機構を、前記倣い
    ロ−ラ手段の移動方向と実質上同一方向の第2軸を中心
    として回動自在に支持する、第3の可動支持機構;該第
    3の可動支持機構を実質上鉛直方向の第3軸を中心とし
    て回動自在に支持する、第4の可動支持機構;該第4の
    可動支持機構を支持し、それを所定の溶接方向に向かっ
    て移動する移動手段;及び前記第3の可動支持機構の前
    記第3軸を中心とする回転方向の位置を調整する回転位
    置調整手段;を備える、すみ肉溶接倣い装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108817777A (zh) * 2018-08-21 2018-11-16 昆山华恒焊接股份有限公司 柔性靠模组件及具有该柔性靠模组件的焊接装置

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