JPH05168142A - 配電線の異地点地絡検出装置及び検出保護装置 - Google Patents

配電線の異地点地絡検出装置及び検出保護装置

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JPH05168142A
JPH05168142A JP32895091A JP32895091A JPH05168142A JP H05168142 A JPH05168142 A JP H05168142A JP 32895091 A JP32895091 A JP 32895091A JP 32895091 A JP32895091 A JP 32895091A JP H05168142 A JPH05168142 A JP H05168142A
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JP32895091A
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English (en)
Inventor
Eizaburo Sako
栄三郎 酒匂
Terunobu Miyazaki
照信 宮崎
Hiroshi Haga
博 芳賀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接地形高圧配電線の異地点及び異相で同時
に地絡事故が生じたのを即座に検出すると共に、系統を
保護すること。 【構成】 三相配電線の零相電流の値が、異なる配電線
間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定
電流の範囲内に含まれるときに作動する地絡過電流リレ
ー16と、三相配電線の零相電圧が設定電圧の範囲内に
含まれるときに作動する地絡過電圧リレー18と、リレ
ー16,18の出力の論理積を条件に地絡検出信号を出
力するANDゲート22とを備え、ANDゲート22の
出力信号によって遮断器をトリップするようにしたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配電線の異地点、地絡検
出装置及びその保護装置に係り、特に、非接地形高圧配
電線の異地点・異相地絡事故を検出すると共に地絡事故
から系統を保護するに好適な配電線の異地点地絡検出装
置及びその保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変電所に設置する保護装置として
は、「保護継電器システム、第6巻、第269〜283
頁、電気書院発行」に記載されているように、A相過電
流保護リレーとC相過電流保護リレーのうちいずれか一
方のリレーが作動したときに遮断器をトリップすると共
に、地絡過電圧検出保護リレーと地絡方向検出保護リレ
ーの両者が作動したときに一定時間後に遮断器をトリッ
プする構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、非接地
形高圧配電線の異地点及び異相で同時に地絡事故が発生
したことについて配慮されておらず、異地点及び異相で
同時に地絡事故が生じたときには遮断器を即座にトリッ
プすることができない。すなわち、異地点異相地絡事故
では数十A〜数百Aの電流が流れるのに対して、地絡方
向検出保護リレーは0.2A〜30Aの電流に感応する
ようになっており、しかもこのリレーの出力はタイマー
を介して遮断器をトリップするようになっているため、
事故発生から事故を検出するまでに数秒程度の時間を要
し、事故によっては配電線が損傷する恐れがある。
【0004】また短絡保護として過電流保護リレーが用
いられているが、このようなリレーを用いた短絡保護で
は、事故が接地抵抗を介して発生したり、事故が変電所
から離れた地点で生じ、充分な事故電流が流れないとき
には事故を即座に検出することができない。
【0005】本発明の目的は、非接地形高圧配電線の異
地点及び異相で同時に地絡事故が生じたのを即座に検出
すると共に、系統を保護することができる配電線の異地
点地絡検出装置及びその保護装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、三相配電線の零相電
流を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の
検出電流が、異なる配電線間で地絡事故が同時に生じた
ときの電流に相当する設定電流の範囲内に含まれるとき
に検出出力を発生する地絡過電流検出手段と、三相配電
線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相電圧
検出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれるとき
に検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、地絡過電
流検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力
の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段
とを備えている配電線の異地点地絡検出装置を構成した
ものである。
【0007】第2の装置として、三相配電線の零相電流
のうち系統の対地充電電流以上の零相電流を検出する零
相電流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異
なる配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相
当する設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発
生する地絡過電流検出手段と、三相配電線の零相電圧を
検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出
出力が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力を発
生する地絡過電圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検
出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を条件
に地絡検出信号を出力する地絡検出手段とを備えている
配電線の異地点地絡検出装置を構成したものである。
【0008】第3の装置として、三相配電線の線電流か
ら逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、逆相電流検
出手段の検出出力が、同一配電線の複数の地点で地絡事
故が同時に生じたときの逆相電流に相当する設定電流の
範囲内に含まれるときに検出出力を発生する逆相過電流
検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出する零相電圧
検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力が設定電圧の
範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電圧
検出手段と、逆相過電流検出手段の検出出力と地絡過電
圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号を
出力する地絡検出手段とを備えている配電線の異地点地
絡検出装置を構成したものである。
【0009】第4の装置として、三相配電線の線電流か
ら逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、逆相電流検
出手段の検出出力の変化幅を監視し、この変化幅が、同
一配電線の複数の地点で地絡事故が同時に生じたときの
逆相電流の変化幅に相当する設定値の範囲内に含まれる
ときに検出出力を発生する逆相過電流検出手段と、三相
配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相
電圧検出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれる
ときに検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、逆相
過電流検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出
出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出
手段とを備えている配電線の異地点地絡検出装置を構成
したものである。
【0010】第5の装置として、三相配電線の零相電流
を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検
出電流が、異なる配電線間で地絡事故が同時に生じたと
きの電流に相当する設定電流の範囲内に含まれるときに
検出出力を発生する地絡過電流検出手段と、三相配電線
の相電圧を検出する相電圧検出手段と、相電圧検出手段
の検出出力が設定電圧以下に低下したときに検出出力を
発生する相電圧低下検出手段と、地絡過電流検出手段の
検出出力と相電圧低下検出手段の検出出力の論理積を条
件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段とを備えてい
る配電線の異地点地絡検出装置を構成したものである。
【0011】第6の装置として、三相配電線の零相電流
のうち系統の対地充電電流以上の零相電流を検出する零
相電流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異
なる配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相
当する設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発
生する地絡過電流検出手段と、三相配電線の相電圧を検
出する相電圧検出手段と、相電圧検出手段の検出出力が
設定電圧以下に低下したときに検出出力を発生する相電
圧低下検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と相
電圧低下検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出
信号を出力する地絡検出手段とを備えている配電線の異
地点地絡検出装置を構成したものである。
【0012】第7の装置として、三相配電線の零相電流
を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検
出電流が、異なる配電線間で地絡事故が同時に生じたと
きの電流に相当する設定電流の範囲内に含まれるときに
検出出力を発生する地絡過電流検出手段と、三相配電線
の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検
出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれるときに
検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、地絡過電流
検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力の
論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段
と、地絡検出手段の検出出力により遮断器を遮断する遮
断手段とを備えている配電線の異地点地絡検出保護装置
を構成したものである。
【0013】第8の装置として、三相配電線の零相電流
のうち系統の対地充電電流以上の零相電流を検出する零
相電流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異
なる配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相
当する設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発
生する地絡過電流検出手段と、三相配電線の零相電圧を
検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出
出力が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力を発
生する地絡過電圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検
出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を条件
に地絡検出信号を出力する地絡検出手段と、地絡検出手
段の検出出力により遮断器を遮断する遮断手段とを備え
ている配電線の異地点地絡検出保護装置を構成したもの
である。
【0014】第9の装置として、三相配電線の線電流か
ら逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、逆相電流検
出手段の検出出力が、同一配電線の複数の地点で地絡事
故が同時に生じたときの逆相電流に相当する設定電流の
範囲内に含まれるときに検出出力を発生する逆相過電流
検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出する零相電圧
検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力が設定電圧の
範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電圧
検出手段と、逆相過電流検出手段の検出出力と地絡過電
圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号を
出力する地絡検出手段と、地絡検出手段の検出出力によ
り遮断器を遮断する遮断手段とを備えている配電線の異
地点地絡検出保護装置を構成したものである。
【0015】第10の装置として、三相配電線の線電流
から逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、逆相電流
検出手段の検出出力の変化幅を監視し、この変化幅が、
同一配電線の複数の地点で地絡事故が同時に生じたとき
の逆相電流の変化幅に相当する設定値の範囲内に含まれ
るときに検出出力を発生する逆相過電流検出手段と、三
相配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零
相電圧検出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれ
るときに検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、逆
相過電流検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検
出出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検
出手段と、地絡検出手段の検出出力により遮断器を遮断
する遮断手段とを備えている配電線の異地点地絡検出保
護装置を構成したものである。
【0016】第11の装置として、三相配電線の零相電
流を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の
検出電流が、異なる配電線間で地絡事故が同時に生じた
ときの電流に相当する設定電流の範囲内に含まれるとき
に検出出力を発生する地絡過電流検出手段と、三相配電
線の相電圧を検出する相電圧検出手段と、相電圧検出手
段の検出出力が設定電圧以下に低下したときに検出出力
を発生する相電圧低下検出手段と、地絡過電流検出手段
の検出出力と相電圧低下検出手段の検出出力の論理積を
条件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段と、地絡検
出手段の検出出力により遮断器を遮断する遮断手段とを
備えている配電線の異地点地絡検出保護装置を構成した
ものである。
【0017】第12の装置として、三相配電線の零相電
流のうち系統の対地充電電流以上の零相電流を検出する
零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、
異なる配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に
相当する設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を
発生する地絡過電流検出手段と、三相配電線の相電圧を
検出する相電圧検出手段と、相電圧検出手段の検出出力
が設定電圧以下に低下したときに検出出力を発生する相
電圧低下検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と
相電圧低下検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検
出信号を出力する地絡検出手段と、地絡検出手段の検出
出力により遮断器を遮断する遮断手段とを備えている配
電線の異地点地絡検出保護装置を構成したものである。
【0018】
【作用】前記した手段によれば、異地点異相地絡事故時
の零相電流は短絡電流に匹敵する大きい電流が流れるこ
と、この事故は完全地絡事故であるから通常の地絡事故
に比較して高い零相電圧が発生することに着目して成さ
れたものであり、異地点異相地絡事故に伴なう零相電流
が零相電流検出手段と地絡過電流検出手段によって検出
され、事故に伴なう零相電圧が零相電圧検出手段と地絡
過電圧検出手段によって検出され、各検出手段の検出出
力の論理積を条件に地絡検出信号を出力するようにして
いるため、異地点異相地絡事故を即座に検出することが
できる。そしてこの地絡検出信号によって遮断器を遮断
しているため、事故検出後即座に系統を保護することが
できる。
【0019】また同一配電線内でも異地点異相地絡事故
では変電所で計測する零相電流は短絡事故と同様に見
え、大きくならないところから、この事故に対しては逆
相電流を検出すると共に、地絡に伴なって発生する零相
電圧を検出することとしている。そして逆相電流と零相
電圧の値が共に設定値の範囲内に含まれるときに検出出
力を出力し、この検出出力によって遮断器を遮断するよ
うになっている。また異地点異相地絡事故の内容によっ
ては、地絡した相の電圧が低下するところから、三相配
電線の相電圧の低下を検出すると共に、零相電流が設定
電流の範囲内に含まれるか否かを検出し、各検出出力の
論理積を条件に地絡検出信号を出力することとしてい
る。そしてこの検出出力に従って遮断器を遮断し系統を
保護することとしている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、配電線の異地点地絡検出保護装
置は異地点異相地絡検出部10と短絡検出部12及び地
絡検出部14を備えており、各検出部の出力がORゲー
ト44を介して保護部46に接続されている。保護部4
6はORゲート44からの信号によって遮断器を遮断す
る遮断手段として構成されている。
【0021】異地点異相地絡検出部10は地絡過電流リ
レー16、地絡過電圧リレー18、逆相過電流リレー2
0、ANDゲート22,24、ORゲート26、タイマ
ー28を備えており、タイマー28の出力側がORゲー
ト44に接続されている。地絡過電流リレー16は三相
配電線の各相の線電流を計測する線電流変成器と、線電
流変成器の出力信号から零相電流を導出する零相電流導
出器と、零相電流導出器の出力信号が、異なる配電線間
で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定電
流、例えば30〜600Aの範囲内に含まれるときに接
点を閉じる地絡過電流検出手段としてのリレーを備えて
おり、リレーの出力がANDゲート22に接続されてい
る。すなわち、異地点異相事故時の地絡電流は数十A〜
数百Aとなるところから、動作範囲の広い線電流変成器
を用いると共に、地絡過電流検出要素の動作電流値とし
て電力系統の対地充電電流以上の値が設定されている。
【0022】地絡過電流リレー18は三相配電線の零相
電圧を検出する零相電圧検出器と、零相電圧検出器の検
出出力が設定電圧の範囲内、例えば30〜60Vの範囲
内になったときに接点を閉じるリレーを備えて構成され
ており、リレーの出力がANDゲート22,24に接続
されている。逆相過電流リレー20は、図2に示される
ように、変成器CT1,CT2、抵抗R1,R2、レベ
ル検出器LVを備えており、三相対象座標の逆相電流の
値を計測し、この計測値が設定値以上になったとき、あ
るいは逆相電流の変化幅を監視し、この変化幅の値が一
定値以上になったときにリレー接点を閉じリレー出力を
ANDゲート24に出力するように構成されている。A
NDゲート22は地絡過電流リレー16と地絡過電圧リ
レー18の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡
検出手段として構成されており、ANDゲート24は地
絡過電圧リレー18と逆相過電流リレー20の出力の論
理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段とし
て構成されている。そして各ANDゲート22,24の
出力はORゲート26を介してタイマー28に入力され
ている。タイマー28はORゲート26からの信号を受
けたとき、一定時間、例えば数十mS後に地絡検出信号
を出力するようになっている。
【0023】一方、短絡検出部12は短絡過電流リレー
30,32、ORゲート34を備えており、ORゲート
44の出力側がORゲート44に接続されている。各短
絡過電流リレー30,32は三相配電線のいずれかの相
の短絡によって短絡電流が600A以上流れたときにリ
レー接点を閉じるようになっている。そしていずれかの
短絡過電流リレー30,32が作動すると、ORゲート
34から短絡検出信号が出力されるようになっている。
また地絡検出部14は方向リレー36、地絡過電圧リレ
ー38、ANDゲート40、タイマー42を備えてお
り、タイマー42の出力側がORゲート44に接続され
ている。地絡方向リレー36は三相配電線の地絡事故時
に0.2A〜30A程度の電流が流れたときにリレー接
点を閉じ、地絡過電圧リレー38は地絡事故時に5V〜
30Vの電圧が発生したときにリレー接点を閉じるよう
に構成されている。そしてANDゲート40は地絡方向
リレー36と地絡過電圧リレー38の出力信号の論理積
を条件に地絡検出信号を出力し、タイマー42はAND
ゲート40からの信号を受けたときに、一定時間後、例
えば一秒後に地絡検出信号を出力するようになってい
る。
【0024】次に、本発明に係る作用を図3に基づいて
説明する。図3において、変電所配電変圧器Trに接続
された配電線フイーダF1,F2には遮断器CB1,C
B2が設けられており、これら遮断器CB1,CB2は
配電線の異地点地絡検出保護装置1,2によってその作
動が制御されるようになっている。すなわち各保護装置
1,2には異地点異相地絡検出部10、短絡検出部1
2、地絡検出部14、ORゲート44、保護部46を備
えて構成されている。そして配電線フイーダF1,F2
の地点、G1,G2で地絡事故が同時に発生すると、各
配電線フイーダF1,F2のうち一線に過大電流が流れ
地絡過電流リレー16と地絡過電圧リレー18が作動
し、一定時間後に遮断器CB1,CB2が遮断され系統
が保護される。
【0025】一方、配電線フイーダF1の地点G1,G
3で同時に地絡事故が生じると、三相配電線のうち二線
に過大電流が流れ、三相のアンバランス電流が逆相過電
流リレー20によって検出され逆相過電流リレー20が
作動する。このときアンバランス電流によって零相電圧
も高くなり、地絡過電圧リレー18も作動する。これに
より一定時間後に遮断器CB1が遮断され系統が保護さ
れる。なお、異地点異相地絡事故以外の地絡事故は地絡
検出部44によって検出され、短絡事故は短絡検出部1
2によって検出され、各検出部の検出出力によって遮断
器CB1,CB2が遮断されるようになっている。
【0026】次に、本発明の他の実施例を図4に基づい
て説明する。本実施例は、異地点異相地絡検出部10と
短絡検出部12の構成が前記実施例と異なる他は前記実
施例と同様であるので、前記実施例と同一のものには同
一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0027】異地点異相地絡検出部10は地絡過電流リ
レー16と相電圧低下検出リレー48、ANDゲート2
2、タイマー28を備えて構成されており、短絡検出部
12は短絡過電流リレー30,32、ORゲート34、
線間電圧低下検出リレー50、ANDゲート52、タイ
マー54を備えて構成されている。
【0028】異地点異相地絡検出部10における相電圧
低下検出リレー48は、図5に示されるように、配電線
の相電圧を各相毎に分圧して対地間電圧を導出する分圧
器PDと、分圧器PDの出力信号を監視して、監視電圧
が設定値以下に低下したときに検出出力を発生してリレ
ー接点を作動させる相電圧低下検出手段としての検出部
UVA,UVB,UVCを備えて構成されている。
【0029】本実施例においては、変電所から離れた地
点で地絡事故が発生したときを考慮して、各検出部は変
電所から離れた地点の柱上に設置されるようになってい
る。そして三相配電線フイーダF1,F2の地点G1,
G2で同時に地絡事故が生じ、零相電流は過大電流とな
るが線間電圧が高くならないときには、相電圧低下検出
リレー48によって線間電圧の低下(30〜60V)を
検出しているので、相電圧の低下を伴う地絡事故を即座
に検出することができる。また純粋な短絡事故によって
線間電圧が低下(数V〜30V)したときには線間電圧
低下検出リレー50が作動するため、このような事故の
ときにも短絡事故を即座に検出して系統を保護すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異地点異相地絡事故に伴なう電流と電圧を設定値として
地絡事故を検出すると共に地絡事故の検出によって遮断
器を遮断するようにしたため、異地点異相地絡事故を即
座に検出することができると共に、この検出に伴なって
電力系統を焼損から防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】逆相過電流リレーの具体的構成図である。
【図3】事故点の様相と保護方法を説明するための図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例を示す全体構成図である。
【図5】相電圧低下検出リレーの構成説明図である。
【符号の説明】
10 異地点異相地絡検出部 12 短絡検出部 14 地絡検出部 16 地絡過電流リレー 18 地絡過電圧リレー 20 逆相過電流リレー 30,32 短絡過電流リレー 36 地絡方向リレー 38 地絡過電圧リレー 46 保護部 48 相電圧低下検出リレー 50 線間電圧低下検出リレー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相配電線の零相電流を検出する零相電
    流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる
    配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当す
    る設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発生す
    る地絡過電流検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出
    する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力
    が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力を発生す
    る地絡過電圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出
    力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地
    絡検出信号を出力する地絡検出手段とを備えている配電
    線の異地点地絡検出装置。
  2. 【請求項2】 三相配電線の零相電流のうち系統の対地
    充電電流以上の零相電流を検出する零相電流検出手段
    と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる配電線間で
    地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定電流
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    流検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出する零相電
    圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力が設定電圧
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と地絡過
    電圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号
    を出力する地絡検出手段とを備えている配電線の異地点
    地絡検出装置。
  3. 【請求項3】 三相配電線の線電流から逆相電流を検出
    する逆相電流検出手段と、逆相電流検出手段の検出出力
    が、同一配電線の複数の地点で地絡事故が同時に生じた
    ときの逆相電流に相当する設定電流の範囲内に含まれる
    ときに検出出力を発生する逆相過電流検出手段と、三相
    配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相
    電圧検出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれる
    ときに検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、逆相
    過電流検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出
    出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出
    手段とを備えている配電線の異地点地絡検出装置。
  4. 【請求項4】 三相配電線の線電流から逆相電流を検出
    する逆相電流検出手段と、逆相電流検出手段の検出出力
    の変化幅を監視し、この変化幅が、同一配電線の複数の
    地点で地絡事故が同時に生じたときの逆相電流の変化幅
    に相当する設定値の範囲内に含まれるときに検出出力を
    発生する逆相過電流検出手段と、三相配電線の零相電圧
    を検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の検
    出出力が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力を
    発生する地絡過電圧検出手段と、逆相過電流検出手段の
    検出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を条
    件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段とを備えてい
    る配電線の異地点地絡検出装置。
  5. 【請求項5】 三相配電線の零相電流を検出する零相電
    流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる
    配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当す
    る設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発生す
    る地絡過電流検出手段と、三相配電線の相電圧を検出す
    る相電圧検出手段と、相電圧検出手段の検出出力が設定
    電圧以下に低下したときに検出出力を発生する相電圧低
    下検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と相電圧
    低下検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号
    を出力する地絡検出手段とを備えている配電線の異地点
    地絡検出装置。
  6. 【請求項6】 三相配電線の零相電流のうち系統の対地
    充電電流以上の零相電流を検出する零相電流検出手段
    と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる配電線間で
    地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定電流
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    流検出手段と、三相配電線の相電圧を検出する相電圧検
    出手段と、相電圧検出手段の検出出力が設定電圧以下に
    低下したときに検出出力を発生する相電圧低下検出手段
    と、地絡過電流検出手段の検出出力と相電圧低下検出手
    段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する
    地絡検出手段とを備えている配電線の異地点地絡検出装
    置。
  7. 【請求項7】 三相配電線の零相電流を検出する零相電
    流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる
    配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当す
    る設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発生す
    る地絡過電流検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出
    する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力
    が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力を発生す
    る地絡過電圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出
    力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地
    絡検出信号を出力する地絡検出手段と、地絡検出手段の
    検出出力により遮断器を遮断する遮断手段とを備えてい
    る配電線の異地点地絡検出保護装置。
  8. 【請求項8】 三相配電線の零相電流のうち系統の対地
    充電電流以上の零相電流を検出する零相電流検出手段
    と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる配電線間で
    地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定電流
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    流検出手段と、三相配電線の零相電圧を検出する零相電
    圧検出手段と、零相電圧検出手段の検出出力が設定電圧
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    圧検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と地絡過
    電圧検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号
    を出力する地絡検出手段と、地絡検出手段の検出出力に
    より遮断器を遮断する遮断手段とを備えている配電線の
    異地点地絡検出保護装置。
  9. 【請求項9】 三相配電線の線電流から逆相電流を検出
    する逆相電流検出手段と、逆相電流検出手段の検出出力
    が、同一配電線の複数の地点で地絡事故が同時に生じた
    ときの逆相電流に相当する設定電流の範囲内に含まれる
    ときに検出出力を発生する逆相過電流検出手段と、三相
    配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相
    電圧検出手段の検出出力が設定電圧の範囲内に含まれる
    ときに検出出力を発生する地絡過電圧検出手段と、逆相
    過電流検出手段の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出
    出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する地絡検出
    手段と、地絡検出手段の検出出力により遮断器を遮断す
    る遮断手段とを備えている配電線の異地点地絡検出保護
    装置。
  10. 【請求項10】 三相配電線の線電流から逆相電流を検
    出する逆相電流検出手段と、逆相電流検出手段の検出出
    力の変化幅を監視し、この変化幅が、同一配電線の複数
    の地点で地絡事故が同時に生じたときの逆相電流の変化
    幅に相当する設定値の範囲内に含まれるときに検出出力
    を発生する逆相過電流検出手段と、三相配電線の零相電
    圧を検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段の
    検出出力が設定電圧の範囲内に含まれるときに検出出力
    を発生する地絡過電圧検出手段と、逆相過電流検出手段
    の検出出力と地絡過電圧検出手段の検出出力の論理積を
    条件に地絡検出信号を出力する地絡検出手段と、地絡検
    出手段の検出出力により遮断器を遮断する遮断手段とを
    備えている配電線の異地点地絡検出保護装置。
  11. 【請求項11】 三相配電線の零相電流を検出する零相
    電流検出手段と、零相電流検出手段の検出電流が、異な
    る配電線間で地絡事故が同時に生じたときの電流に相当
    する設定電流の範囲内に含まれるときに検出出力を発生
    する地絡過電流検出手段と、三相配電線の相電圧を検出
    する相電圧検出手段と、相電圧検出手段の検出出力が設
    定電圧以下に低下したときに検出出力を発生する相電圧
    低下検出手段と、地絡過電流検出手段の検出出力と相電
    圧低下検出手段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信
    号を出力する地絡検出手段と、地絡検出手段の検出出力
    により遮断器を遮断する遮断手段とを備えている配電線
    の異地点地絡検出保護装置。
  12. 【請求項12】 三相配電線の零相電流のうち系統の対
    地充電電流以上の零相電流を検出する零相電流検出手段
    と、零相電流検出手段の検出電流が、異なる配電線間で
    地絡事故が同時に生じたときの電流に相当する設定電流
    の範囲内に含まれるときに検出出力を発生する地絡過電
    流検出手段と、三相配電線の相電圧を検出する相電圧検
    出手段と、相電圧検出手段の検出出力が設定電圧以下に
    低下したときに検出出力を発生する相電圧低下検出手段
    と、地絡過電流検出手段の検出出力と相電圧低下検出手
    段の検出出力の論理積を条件に地絡検出信号を出力する
    地絡検出手段と、地絡検出手段の検出出力により遮断器
    を遮断する遮断手段とを備えている配電線の異地点地絡
    検出保護装置。
JP32895091A 1991-12-12 1991-12-12 配電線の異地点地絡検出装置及び検出保護装置 Pending JPH05168142A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6287624B1 (en) 1997-03-12 2001-09-11 Kao Corporation Foods containing fat or oil
KR20150007980A (ko) * 2013-07-12 2015-01-21 리니어 테크놀러지 코포레이션 여러 스위치를 이용한 돌입 제어

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US6287624B1 (en) 1997-03-12 2001-09-11 Kao Corporation Foods containing fat or oil
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