JPH05164711A - 熱伝導率センサ - Google Patents

熱伝導率センサ

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JPH05164711A
JPH05164711A JP35341891A JP35341891A JPH05164711A JP H05164711 A JPH05164711 A JP H05164711A JP 35341891 A JP35341891 A JP 35341891A JP 35341891 A JP35341891 A JP 35341891A JP H05164711 A JPH05164711 A JP H05164711A
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JP
Japan
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wire
thermocouple
thermal conductivity
probes
minus
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JP35341891A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kitajima
健一 北島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定開始までの所要時間を短縮するととも
に、測定中においてプローブ支持体が温度変化しないよ
うな特別の配慮が不要で、熱伝導率を短時間に容易に測
定することができるようにする。 【構成】 プローブを2本としてその一方11には、熱
電対11と電熱線11、他方には熱電対15のみを挿入
する。各プローブにおいて熱電対13・15のプラス線
13a ・15a の先端とマイナス線13b ・15bの先
端とをそれぞれ接続し、両プローブ相互においてはプラ
ス線又はマイナス線の一方を支持体10内で互いに接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電対を使用して物質
の熱伝導率を電気的に検出する熱伝導率センサに関す
る。なお、本発明による熱伝導率センサは、熱伝導率の
値そのものを知る場合は勿論、最終目的とするデータが
熱伝導率との関係で得られるもの、例えば土壌中の水分
率を測定する土壌水分センサなどとして使用される場合
も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来、熱伝導率センサは各種のものがあ
るが、測定物体の片面に熱を加え、その熱が対面に到達
する温度、又は時間から熱伝導率を知るものが多い。こ
のようなセンサは、物体に直接大きな熱を加えるため、
測定物体に熱による特性変化をもたらし、正確な測定が
困難であった。
【0003】ところで、熱伝導率と土壌水分率とは相関
関係にあるため、土壌中の温度変化を電気量の変化とし
て取り出せば、土壌の水分率を電気的に測定することが
できるもので、土壌水分率計として提供されている。
【0004】従来の一般的な土壌水分率計は、ヒートプ
ローブといわれている金属チューブ中に電熱ヒータと温
度センサとを設け、また温度センサと金属チューブ間の
熱伝導を良くするため、金属チューブ中にパラフィン等
を充填したものである。そして、電熱ヒータに、ある定
められた時間通電して金属チューブを加熱した後、電源
を切って温度の下降推移を温度センサで検出することに
よって土壌水分率を測定する。
【0005】この型の土壌水分率計は、温度測定の分解
能を上げると電熱ヒータのパワーが少なくて済むため、
従来では、温度センサに温度係数の高い金属抵抗線を用
いて温度測定の分解能を上げるようにしていたが、温度
係数の高い金属抵抗線の加工には高度技術を要するた
め、温度センサの単価が高さが土壌水分率計を高価なも
のにしていた。
【0006】そこで、最近、低廉化を図る等の目的で温
度センサとして熱電対を使用したものが提供されてい
る。熱電対は、温接点と冷接点の2点間の温度差にほぼ
比例した電圧を出力するため、その電圧を測定すること
で温接点と冷接点の2点間の温度差を知ることができ
る。熱電対の出力は、10℃で400μV(1/100
0℃)程度と非常に少ないが、その出力を処理する回路
技術の向上により実用化が可能となっている。
【0007】図2に、熱電対を使用した従来の熱伝導率
センサの構成を示す。この熱伝導率センサは、円筒状の
合成樹脂製支持体1に保持されたステンレスチューブで
ある1本のプローブ2中に、電熱線3と熱電対4のプラ
ス線4a 及びマイナス線4bを挿入し、これらをパラフ
ィン5で埋設したものである。そして、プラス線4aの
先端とマイナス線4b の先端の接続点を熱電対4の温接
点6として、プローブ2中の長さ方向の中間に設け、ま
た熱電対4の冷接点7を支持体1内に設け、これら温接
点6と冷接点7との間の温度差にほぼ比例した電圧を、
ケーブル8の導線8a ・8b を通じて取り出すようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2図に示し
た従来の熱伝導率センサによると、プローブ2を土壌等
の測定対象物質中に差し込んでから該プローブ2の内部
が測定対象物質の温度に馴染む(同等の温度となる)ま
での間に、熱電対4の温接点6の温度ばかりでなく、支
持体1の温度変化により冷接点7の温度も変化するた
め、直ぐには測定を開始することができない。すなわ
ち、熱電対による温度測定は上述したように微妙な電圧
変化を取り出すものであるから、熱電対4の基準点とな
る冷接点7の温度が変動しては、正確な測定は到底望め
ない。また、測定中も支持体1が温度変化を来さないよ
うに特別の配慮が必要であった。
【0009】本発明の目的は、従来におけるこのような
問題点を解決し、測定開始までの所要時間を短縮できる
に加え、測定中においてプローブ支持体が温度変化しな
いような特別の配慮が不要で、熱伝導率を短時間に容易
に測定することができる、熱伝導率センサを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による熱伝導率セ
ンサは、2本のプローブを支持体に並べて保持し、一方
のプローブには、熱電対のプラス線及びマイナス線を内
蔵し、他方のプローブには、熱電対のプラス線及びマイ
ナス線に加えて電熱線を内蔵し、各プローブ内におい
て、熱電対のプラス線の先端とマイナス線の先端を接続
し、また両プローブの熱電対のマイナス線又はプラス線
の一方の極の基端を支持体中において互いに接続し、両
プローブの他方の極の基端に出力導線を接続したもので
ある。
【0011】
【作用】2本のプローブを測定対象物質中に同時に差し
込むと、両プローブは、測定対象物質の温度に対し同じ
ような推移で同じ温度に馴染む。電熱線により一方のプ
ローブを加熱すると、両プローブ相互において熱電対の
プラス線・マイナス線の先端接続点(温接点)に、測定
対象物質の熱伝導率に応じた温度差が生ずる。両プロー
ブの熱電対のマイナス線又はプラス線の一方の極の基端
は支持体中において互いに接続されているため、両プロ
ーブの他方の極の基端に上記接続点での温度差に比例し
た電圧が生じ、その電圧は出力導線によって取り出され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1に本発明による熱伝導率センサの一例
の構成を示す。この熱伝導率センサは、断熱性を良くす
るためプラスチック等の熱伝導性の悪い材質でしかも中
空(円筒形)にした支持体10の下端面に、2本のプロ
ーブ11・12を所定の間隔をおいて平行に保持してい
る。これらプローブ11・12は、熱伝導性が良くかつ
強度も高くしかも耐蝕性のある金属、例えばステンレス
によるチューブで構成されている。
【0013】一方のプローブ11中には、プラス線13
a 及びマイナス線13b で構成される熱電対13の他に
電熱線14が挿入されているが、他方のプローブ12中
には、プラス線15a 及びマイナス線15b で構成され
る熱電対15のみが挿入されている。各プローブ11・
12中には、それと熱電対13・15との熱伝導を良く
する充填材16がそれぞれ充填されている。この充填材
としては、本熱伝導率センサを比較的低い温度で使用す
る場合にはパラフィン、高い温度で使用する場合にはエ
ポキシ樹脂等が考えられる。
【0014】電熱線14は支持体10内よりプローブ1
1中の先端まで延びているが、熱電対13のプラス線1
3a とマイナス線13b はプローブ11の長さ方向の中
途で途切れ、同様に熱電対15のプラス線15a とマイ
ナス線15b はプローブ12の長さ方向の中途で途切れ
ている。そして、プラス線13a の先端とマイナス線1
3b の先端とは接続されて熱電対13の温接点13c と
なり、同様にプラス線15a の先端とマイナス線15b
の先端も接続されて熱電対15の温接点15cとなって
いる。これら両温接点13c ・15c は同じ高さで所定
の間隔をおいて対向している。その間隔は、電熱線14
による熱が温接点15c に影響しない間隔になってい
る。一方、両熱電対13・15のマイナス線13b ・1
5b の基端16・17は支持体1内において互いに接続
(又は一体に連続)されている。
【0014】支持体10の上端面から多芯(4芯)ケー
ブル18が引き出されている。そして、該多芯ケーブル
18のプラス・マイナスの電熱電源用芯線19・20に
電熱線14が接続され、一方の熱電対13のプラス線1
3a に多芯ケーブル18のプラス側出力導線21が、他
方の熱電対15のプラス線15aにマイナス側出力導線
22がそれぞれ接続されている。
【0015】このような熱伝導率センサにおいて、その
両プローブ11・12を例えば土壌中に差し込むと、両
熱電対13・15の温接点13c ・15c は土壌の温度
に対し同じ推移で同じ温度に馴染む。電熱線11に給電
して一方のプローブ11を加熱すると、両プローブ11
・12相互において熱電対13・15の温接点13c・
15c に、土壌の熱伝導率に応じた温度差が生じる。両
熱電対13・15のマイナス線13b ・15b は接続さ
れているため、両熱電対13・15の中点、つまり両熱
電対13・15のプラス線13a ・15a 間に温度差に
比例した電圧が生じ、その電圧が出力導線21・22に
よって出力される。
【0016】従って、出力導線21・22から出力され
る電圧は、両温接点13c ・15c間の相対的な温度差
に正確に従った値となるため、両プローブ11・12及
び両熱電対13・15の温接点13c ・15c が土壌の
温度に完全に馴染むまで待たなくとも、直ちに測定を開
始でき、しかも精度良く測定できる。なお、上記では両
熱電対13・15のマイナス線13b ・15b を互いに
接続したが、プラス線13a ・15a を互いに接続して
も良い。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、プローブを
2本としてその一方には、熱電対と電熱線、他方には熱
電対のみを挿入し、各プローブにおいて熱電対のプラス
線の先端とマイナス線の先端とをそれぞれ接続し、両プ
ローブ相互においてはプラス線又はマイナス線の一方を
互いに接続したものである。従って、出力導線から出力
される電圧は、両熱電対のプラス線・マイナス線の先端
接続点の間の相対的な温度差に正確に従った値となるた
め、両プローブ及び両熱電対の先端接続点が土壌の温度
に完全に馴染むまで待たなくとも、直ちに測定を開始で
き、しかも精度良く測定できる。また、支持体の温度変
化に対する配慮が不要となるため、測定作業が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の概要断面図である。
【図2】従来例の概要断面図である。
【符号の説明】
10 支持体 11・12 プローブ 13・15 熱電対 13a ・15b プラス線 13b ・15b マイナス線 14 電熱線 13a ・15c 温接点 16・17 基端 18 多芯ケーブル 19・20 電熱電源用芯線 21・22 出力導線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そこで、最近、低廉化を図る等の目的で温
度センサとして熱電対を使用したものが提供されてい
る。熱電対は、温接点と冷接点の2点間の温度差にほぼ
比例した電圧を出力するため、その電圧を測定すること
で温接点と冷接点の2点間の温度差を知ることができ
る。熱電対の出力は、10℃で400μV程度と非常に
少ないが、その出力を処理する回路技術の向上により実
用化が可能となっている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本のプローブを支持体に並べて保持し、
    一方のプローブには、熱電対のプラス線及びマイナス線
    を内蔵し、他方のプローブには、熱電対のプラス線及び
    マイナス線に加えて電熱線を内蔵し、各プローブ内にお
    いて、熱電対のプラス線の先端とマイナス線の先端を接
    続し、また両プローブの熱電対のマイナス線又はプラス
    線の一方の極の基端を上記支持体中において互いに接続
    し、両プローブの他方の極の基端に出力導線を接続して
    なることを特徴とする熱伝導率センサ。
  2. 【請求項2】両プローブ相互において、熱電対のプラス
    線・マイナス線の先端接続点を互いに対向する位置関係
    としたことを特徴とする請求項1記載の熱伝導率セン
    サ。
JP35341891A 1991-12-16 1991-12-16 熱伝導率センサ Pending JPH05164711A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2401183A (en) * 2003-04-29 2004-11-03 Terence Mcburney Probe
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