JPH05164273A - 複合チューブ - Google Patents
複合チューブInfo
- Publication number
- JPH05164273A JPH05164273A JP3323481A JP32348191A JPH05164273A JP H05164273 A JPH05164273 A JP H05164273A JP 3323481 A JP3323481 A JP 3323481A JP 32348191 A JP32348191 A JP 32348191A JP H05164273 A JPH05164273 A JP H05164273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasoline
- tube
- fluororesin
- composite tube
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 最内層がフッ素樹脂からなることを特徴とす
る複合チューブ。 【効果】 ガソリンおよびメタノール混合ガソリン透過
性が改良され、チューブの肉厚を薄くできるのでその柔
軟性が確保できる。
る複合チューブ。 【効果】 ガソリンおよびメタノール混合ガソリン透過
性が改良され、チューブの肉厚を薄くできるのでその柔
軟性が確保できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合チューブに関し、
更に詳しくは、燃料回路系の燃料ホース、フィラーホー
ス、エバポホースなどに用いることができる燃料透過の
少ないホースに関する。
更に詳しくは、燃料回路系の燃料ホース、フィラーホー
ス、エバポホースなどに用いることができる燃料透過の
少ないホースに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車は、高湿地域、極寒地域、高塩分
地域、高用量地域などのあらゆる気象条件下で使用され
る可能性があり、それ故、自動車に用いられる燃料ホー
ス、フィラーホース、エバポホースなどは、耐ガソリン
性は勿論のこと耐熱性、耐寒性、耐オゾン性等も有する
ことが要求される。
地域、高用量地域などのあらゆる気象条件下で使用され
る可能性があり、それ故、自動車に用いられる燃料ホー
ス、フィラーホース、エバポホースなどは、耐ガソリン
性は勿論のこと耐熱性、耐寒性、耐オゾン性等も有する
ことが要求される。
【0003】従来、自動車の燃料ホースとしては、耐熱
性、耐寒性、耐オゾン性等が優れたポリエピクロルヒド
リンゴム、アクリルゴム、あるいは内層がニトリルゴム
で外層がクロロブレンゴムから成るゴムホースが使用さ
れている。
性、耐寒性、耐オゾン性等が優れたポリエピクロルヒド
リンゴム、アクリルゴム、あるいは内層がニトリルゴム
で外層がクロロブレンゴムから成るゴムホースが使用さ
れている。
【0004】しかし、これらのゴムは、これらの特性を
向上させるため可塑剤、老化防止剤及び助剤が配合され
ており、ガソリンペーパーと自動車エンジンルーム内の
高温雰囲気により可塑剤、老化防止剤等が抽出されると
いう欠点がある。これら添加成分が抽出されることによ
り、ホース自身の耐熱寿命、耐オゾン性、耐寒性が低下
する。その上、抽出物が制御弁や、エアー調整オリフイ
ス等の目ずまりを誘発する原因となる。
向上させるため可塑剤、老化防止剤及び助剤が配合され
ており、ガソリンペーパーと自動車エンジンルーム内の
高温雰囲気により可塑剤、老化防止剤等が抽出されると
いう欠点がある。これら添加成分が抽出されることによ
り、ホース自身の耐熱寿命、耐オゾン性、耐寒性が低下
する。その上、抽出物が制御弁や、エアー調整オリフイ
ス等の目ずまりを誘発する原因となる。
【0005】耐ガソリン抽出性が優れたゴムとしてはフ
ッ素ゴムが知られているが、フッ素ゴムは他のニトリル
ゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴムなどと比
べて著しく高価であり、また、耐寒性、耐屈曲疲労性は
未だ満足すべき水準にはない。
ッ素ゴムが知られているが、フッ素ゴムは他のニトリル
ゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴムなどと比
べて著しく高価であり、また、耐寒性、耐屈曲疲労性は
未だ満足すべき水準にはない。
【0006】一方、近年の自動車は、燃料効率の向上の
面から電子燃料噴射装置を備えているが、この装置に流
通するガソリンの温度はエンジンの熱により変動し、又
圧力も大きいため侵食性が大きい。このため、燃料ホー
スには劣化ガソリン(サワーガソリン)に対する耐久性も
要求される。
面から電子燃料噴射装置を備えているが、この装置に流
通するガソリンの温度はエンジンの熱により変動し、又
圧力も大きいため侵食性が大きい。このため、燃料ホー
スには劣化ガソリン(サワーガソリン)に対する耐久性も
要求される。
【0007】耐サワーガソリン性ゴム材料としては、フ
ッ素ゴムやエチレンオキサイドおよびアリルグリシジル
エーテルとの三元共重合体としたエピクロロヒドリンゴ
ムが用いられており、特に近年ガソリンおよびメタノー
ル混合ガソリン透過性に難点がある。
ッ素ゴムやエチレンオキサイドおよびアリルグリシジル
エーテルとの三元共重合体としたエピクロロヒドリンゴ
ムが用いられており、特に近年ガソリンおよびメタノー
ル混合ガソリン透過性に難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な要求を満足するとともに、とりわけガソリンおよびメ
タノール混合ガソリン透過性を改良した複合チューブを
提供しようとするものである。
な要求を満足するとともに、とりわけガソリンおよびメ
タノール混合ガソリン透過性を改良した複合チューブを
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、最内層
がフッ素樹脂からなることを特徴とする燃料ホースを提
供する。
がフッ素樹脂からなることを特徴とする燃料ホースを提
供する。
【0010】本発明において、フッ素樹脂としては従来
から既知のあらゆるフッ素樹脂を使用できるが、とりわ
けポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体およびテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体が好ましい。フッ素樹脂で形成される最内層の厚さ
は、通常10〜3000μmであり、好ましくは50〜
1000μmである。このフッ素樹脂は、導電性物質を
含んでいてもよい。
から既知のあらゆるフッ素樹脂を使用できるが、とりわ
けポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体およびテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体が好ましい。フッ素樹脂で形成される最内層の厚さ
は、通常10〜3000μmであり、好ましくは50〜
1000μmである。このフッ素樹脂は、導電性物質を
含んでいてもよい。
【0011】外層の材料は、従来から使用されているゴ
ムや汎用樹脂でよいが、エピクロロヒドリンゴム、ニト
リルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、ク
ロルフルホン化ゴム、ポリエチレン、ポリビニルクロラ
イド、ポリアミド等が好ましい。
ムや汎用樹脂でよいが、エピクロロヒドリンゴム、ニト
リルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、ク
ロルフルホン化ゴム、ポリエチレン、ポリビニルクロラ
イド、ポリアミド等が好ましい。
【0012】最内層にフッ素樹脂を用いることにより、
複合チューブ、とりわけ燃料ホースのガソリンおよびメ
タノール混合ガソリン透過性を改良でき、また肉薄にす
ることができるので、ホースの柔軟性も確保できる。
複合チューブ、とりわけ燃料ホースのガソリンおよびメ
タノール混合ガソリン透過性を改良でき、また肉薄にす
ることができるので、ホースの柔軟性も確保できる。
【0013】以下、図面を参照して本発明の複合チュー
ブを説明する。図1は、本発明の複合チューブの一態様
の断面図であり、フッ素樹脂層1と外被層2とから成
る。図2は、本発明の複合チューブの別の態様の断面図
であり、フッ素樹脂層1と外被層2との間に繊維編組補
強層を有している。図3は、本発明の複合チューブの更
に別の態様の断面図であり、フッ素樹脂層1と2層の外
被層2を有し、2層の外被層の間に、繊維編組補強層3
を有している。
ブを説明する。図1は、本発明の複合チューブの一態様
の断面図であり、フッ素樹脂層1と外被層2とから成
る。図2は、本発明の複合チューブの別の態様の断面図
であり、フッ素樹脂層1と外被層2との間に繊維編組補
強層を有している。図3は、本発明の複合チューブの更
に別の態様の断面図であり、フッ素樹脂層1と2層の外
被層2を有し、2層の外被層の間に、繊維編組補強層3
を有している。
【0014】本発明の複合チューブは、ゴム系の場合は
2軸押出により、また樹脂系の場合にはチューブ押出に
より製造することができる。
2軸押出により、また樹脂系の場合にはチューブ押出に
より製造することができる。
【0015】
【実施例】実施例及び比較例で使用したチューブは、以
下の方法により製造した。30φ押出機(L/D=2
2)を用い、チューブの押出し条件として、押出し温度
C1:250℃、C2:280℃、C3=300℃(ホッ
パー側からヘッド側へのシリンダー内温度)、ヘッド温
度:300℃、ダイス温度D1:320℃及びD2:31
0℃を採用し、ダイ/チップ:10φ/10φとし、マ
ンドレルはTPX7.4φを使用した。スクリュー回転
速度10rpm、押出し速度41.2g/min、引取
り速度3.5m/minにより、仕上り径7.8φのチ
ューブを得た。外被層としてエピクルヒドリンゴム(厚
さ2500μm)を使用した。
下の方法により製造した。30φ押出機(L/D=2
2)を用い、チューブの押出し条件として、押出し温度
C1:250℃、C2:280℃、C3=300℃(ホッ
パー側からヘッド側へのシリンダー内温度)、ヘッド温
度:300℃、ダイス温度D1:320℃及びD2:31
0℃を採用し、ダイ/チップ:10φ/10φとし、マ
ンドレルはTPX7.4φを使用した。スクリュー回転
速度10rpm、押出し速度41.2g/min、引取
り速度3.5m/minにより、仕上り径7.8φのチ
ューブを得た。外被層としてエピクルヒドリンゴム(厚
さ2500μm)を使用した。
【0016】
【表1】
【図1】 本発明の複合チューブの一態様の断面図。
【図2】 本発明の複合チューブの別の態様の断面図。
【図3】 本発明の複合チューブの更に別の態様の断面
図。
図。
1…フッ素樹脂層、2…外被層、3…繊維編組補強層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 安行 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 西林 浩文 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 最内層がフッ素樹脂からなることを特徴
とする複合チューブ。 - 【請求項2】 フッ素樹脂が導電性物質を含んでなる請
求項1の複合チューブ。 - 【請求項3】 外被層がゴムからなる請求項1の複合チ
ューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323481A JPH05164273A (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 複合チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323481A JPH05164273A (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 複合チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164273A true JPH05164273A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18155174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3323481A Pending JPH05164273A (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 複合チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05164273A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999032542A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-07-01 | Dyneon Llc | Elastomer compositions for bonding to fluoropolymers |
EP1101994A2 (en) | 1999-11-16 | 2001-05-23 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fuel hose |
US6279615B1 (en) | 1999-09-03 | 2001-08-28 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fuel hose |
EP1522780A1 (en) | 2003-09-08 | 2005-04-13 | Nissan Motor Company, Limited | Resin tube |
JP2008260242A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Kurashiki Kako Co Ltd | 燃料ホース及びその製造方法 |
US7488521B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-02-10 | Nissan Motor Co., Ltd. | Resinous tube |
US8534711B2 (en) | 2004-12-17 | 2013-09-17 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Piping unit for transporting fuel |
CN108102260A (zh) * | 2017-12-20 | 2018-06-01 | 上海长园电子材料有限公司 | 一种偏氟弹性双壁热收缩套管及其制备方法 |
-
1991
- 1991-12-07 JP JP3323481A patent/JPH05164273A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999032542A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-07-01 | Dyneon Llc | Elastomer compositions for bonding to fluoropolymers |
US6482522B1 (en) | 1997-12-19 | 2002-11-19 | Dyneon Llc | Elastomer compositions for bonding to fluoropolymers |
US6833043B1 (en) | 1997-12-19 | 2004-12-21 | 3M Innovative Properties Company | Elastomer compositions for bonding to fluoropolymers |
US6279615B1 (en) | 1999-09-03 | 2001-08-28 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fuel hose |
EP1101994A2 (en) | 1999-11-16 | 2001-05-23 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fuel hose |
US7488521B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-02-10 | Nissan Motor Co., Ltd. | Resinous tube |
EP1522780A1 (en) | 2003-09-08 | 2005-04-13 | Nissan Motor Company, Limited | Resin tube |
US8534711B2 (en) | 2004-12-17 | 2013-09-17 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Piping unit for transporting fuel |
JP2008260242A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Kurashiki Kako Co Ltd | 燃料ホース及びその製造方法 |
CN108102260A (zh) * | 2017-12-20 | 2018-06-01 | 上海长园电子材料有限公司 | 一种偏氟弹性双壁热收缩套管及其制备方法 |
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