JPH051622Y2 - - Google Patents

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JPH051622Y2
JPH051622Y2 JP1480487U JP1480487U JPH051622Y2 JP H051622 Y2 JPH051622 Y2 JP H051622Y2 JP 1480487 U JP1480487 U JP 1480487U JP 1480487 U JP1480487 U JP 1480487U JP H051622 Y2 JPH051622 Y2 JP H051622Y2
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JP
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exhaust
engine
expansion chamber
casing
oil pan
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの下部にオイルパンを備
え、航走時にはエンジンの排気をケーシング内の
排気膨張空間を通して水中に排出する船外機の排
気装置に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来の船外機としては、例えば、航走時にはエ
ンジンの排気を排気管、ケーシング内の排気膨張
空間を通してプロペラのボス部より水中に排出
し、アイドリング時にはエンジンの排気をケーシ
ングの上部に設けた排気口より大気中に排出して
いるものがある。このような従来の船外機では、
アイドリング時におけるエンジンの排気がケーシ
ング上部の排気口から直接排出されるために、排
気音が大きくなるという不都合がある。このよう
な不都合を解決するために為された従来の船外機
としては、例えば、特開昭57−80995号公報の技
術がある。この従来技術は、ケーシング内の排気
膨張室を複数室に区画し、低速時には排気管から
の排気を前記複数の膨張室を通して外部に排出
し、これによつて低速時の排気音を小さくするよ
うにしたものである。
しかしながら、このような従来技術では、ケー
シング内の排気膨張室を複数室に区画すると共に
該複数室を互いに連通する通路を設けなければな
らないために、ケーシング内の構造が複雑にな
り、船外機全体が大型化してしまう虞があるとい
う問題点がある。
また、例えば4サイクルエンジンを搭載した船
外機においては、エンジンブロツクの下部にオイ
ルパンがあり且つ該オイルパンの後方側にはエン
ジンヘツド部からケーシング内に排気を導く排気
管が配置されているので、アイドリング時の排気
音を小さくするために、十分な容積を持つアイド
リング時用の排気膨張室をケーシング内に配置す
ることが難しいという問題点がある。
(考案の目的) 本考案はこのような従来の問題点に着目してな
されたもので、エンジンの下部にあるオイルパン
の下部のデツドスペースを有効利用することによ
り、構造が簡単で且つ船外機全体が大型化するこ
となくアイドリング時の排気音を小さくすること
ができる船外機の排気装置を提供することを目的
としている。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するための本考案の要旨は、
エンジンの下部にオイルパンを備え、航走時には
エンジンの排気をケーシング内の排気膨張空間を
通して水中に排出する船外機の排気装置におい
て、排気導入孔を有するアイドリング時用の排気
膨張室を前記オイルパンの下部に設けると共に、
前記排気導入孔より前記排気膨張室内に導入され
た排気を前記ケーシング外の大気中に排出する排
気通路を設けたことを特徴とする船外機の排気装
置に存する。
(作用) そして、上記船外機の排気装置では、ケーシン
グ内に排出されたエンジンの排気は、排気導入孔
よりアイドリング時用の排気膨張室内に入つて膨
張された後、該排気膨張室から排気通路を通つて
ケーシング外の大気中に排出される。
(実施例) 以下、本考案の各実施例を添付図面に基づき説
明する。
第1図から第3図は本考案の第1実施例に係る
船外機の排気装置を示しており、第1図は船外機
を一部破断して示した側面図である。
第1図に示す船外機1は4サイクル、2気筒の
エンジン2を搭載し、該エンジン2の下部にオイ
ルパン3を備えたものである。該船外機1は、エ
ンジンカバー4と、エンジン2を支持するアンダ
ーケース5と、該アンダーケース5の下端部に結
合されたエクステンシヨンケース6と、該エクス
テンシヨンケース6の下端部に結合されたギヤケ
ース7と、プロペラ8と、支持部材9と、ステア
リングハンドル10とを主要構成要素としてい
る。アンダーケース5、エクステンシヨンケース
6及びギヤケース7によつて内部に排気膨張空間
11を有するケーシング12が形成されている。
前記エンジン2は、第3図に示すようにアンダ
ーケース5の上端部に設けられた7箇所の固定ボ
ス部5aで該アンダーケース5に締結されてい
る。第1図に示すように、エンジン2は360°の位
相差を持つて往復動するピストン2a,2aと、
吸入弁2b,2bと、排気弁2c,2cと、該排
気弁2c,2cに連通する排気通路2dとを有し
ている。エンジン2のシリンダ及びシリンダヘツ
ド回りには破線で示すウオータジヤケツト2eが
形成されている。
エンジンカバー4の下端周縁部4aはアンダー
ケース5の上端周縁部5bに嵌合しており、該エ
ンジンカバー4はロツクレバー13によつて操作
される不図示のロツク部材によりアンダーケース
5に固定されている。
前記アンダーケース5の内部にはオイルパン3
が一体的に形成されている。アンダーケース5
は、その外壁が第1図及び第3図に示すように前
記上端部周縁部5bからエクステンシヨンケース
6の上端周縁部6aに当接する下端周縁部5cま
で絞つて形成された筒状体であり、前記オイルパ
ン3はアンダーケース5(ケーシング12)の外
表面の一部を形成する外表面形成側壁部3a,3
aを有している。アンダーケース5の下端周縁部
5cとエクステンシヨンケース6の上端周縁部6
aとは4箇所の固定ボス部6bで締結されてい
る。
第1図及び第2図に示すように、アンダーケー
ス5内のオイルパン3より後方側の空間には、エ
ンジン2の排気通路2dに連通するよう該エンジ
ン2の下端部にボルトで締結された排気管14が
突出している。排気管14の周囲には前記ウオー
タジヤケツト2eと連通する冷却用ジヤケツト1
5が配置されている。該排気管14とアンダーケ
ース5の内壁部との間には第2図に示すようにシ
ール部材16が介装されており、該シール部材1
6により排気管14からの排気がエンジン2側に
戻らないよう気密にシールされている。プロペラ
8のプロペラシヤフト17の回りには、航走時に
おけるエンジン2の排気を水中に排出する通路1
8が形成されている。
第1図及び第2図に示すように、オイルパン3
の下部にはアイドリング時用の排気膨張室19が
取付けられている。該排気膨張室19は上端に開
口を有する有底の筒状体であり、その上端周縁部
はボルト20によりオイルパン3の下端部に固定
されている。排気膨張室19の底壁には排気導入
孔19aが2箇所に穿設されている(第3図を参
照)。第2図に示すように、排気膨張室19内に
導入されたアイドリング時の排気を該排気膨張室
19の側壁の上部よりエクステンシヨンケース6
(ケーシング12)外の大気中に排出する排気通
路21が排気パイプ22によつて形成されてい
る。排気パイプ22はエクステンシヨンケース6
に穿設された孔6bから差し込まれ、その先端は
グロメツト23を介して排気膨張室19の側壁に
穿設された排気口に固定されて排気膨張室19内
に開口し、その基端はボルト24によりエクステ
ンシヨンケース6に固定されて外部に開口してい
る。
第1図に示すように、前記支持部材9は、スイ
ベルケース25と、該スイベルケース25と一体
のブラケツト26にピン27によつて枢支された
スターンブラケツト28とから成り、ブラケツト
26とスターンブラケツト28とはチルテイング
リンク29によつて開き角可変に連結されてい
る。スイベルケース25内にはスイベルシヤフト
30が回動可能に嵌装されている。スイベルシヤ
フト30の下端部はロアーマウントハウジング3
1によつてエクステンシヨンケース6側に固定さ
れ、その上端部はマウントフレーム32によりア
ンダーケース5側に固定されている。このマウン
トフレーム32の端部にはステアリングハンドル
10が取付けられ、該ステアリングハンドル10
を水平方向に操舵すると、船外機1全体がスイベ
ルシヤフト30を中心にして前記支持部材9に対
して回動するように成つている。
さらに、船外機1には、前記マウントフレーム
32に支持されたシフトレバー33の操作により
プロペラ8の回転方向を切換えるシフトロツド3
4と、エンジン2のクランクシヤフトの回転をプ
ロペラシヤフト17に伝達するドライブシヤフト
35と、水中より汲み上げた水をウオータパイプ
36(第2図を参照)を介して前記冷却用ジヤケ
ツト15及びウオータジヤケツト2eに送出する
ウオータポンプ37とが設けられている。また、
プロペラ8の上部には、アンチキヤビテーシヨン
プレート38が設けられている。
次に、上記構成を有する船外機の排気装置の作
動を説明する。
航走時には、排気弁2c,2cからのエンジン
2の排気は、第1図の実線矢印で示すように、排
気通路2d及び排気管14を通つてケーシング1
2内に排出され、さらにケーシング12内の排気
膨張空間11を通り、プロペラ8のプロペラシヤ
フト17の回りの通路18から水中に排出され
る。
アイドリング時には、エンジン2の排気は、第
2図の実線矢印で示すように、排気通路2d及び
排気管14を通つてケーシング12内に排出さ
れ、該排気はケーシング12内に水圧が作用して
いるために排気導入孔19aより排気膨張室19
内に導入されて該排気膨張室19内で膨張され、
さらに排気パイプ22の排気通路21を通つてケ
ーシング12外の大気中に排出される。これによ
つて、アイドリング時における排気音が効率的に
消音される。
ウオータポンプ37は水中より汲み上げた冷却
水をウオータパイプ36を介して冷却用ジヤケツ
ト15に送出する。該冷却水は冷却用ジヤケツト
15内を排気管14の下流側から上流側に向かつ
て流れて排気管14を冷却し、さらに、ウオータ
ジヤケツト2e内を流れてエンジン2のシリンダ
及びシリンダヘツド回りを冷却した後にエンジン
の排気と共に排気管14からケーシング12内に
排出される。
なお、上記実施例によれば、アイドリング時に
おいては、エンジン2の排気が排気膨張室19の
下方から排気導入孔19aより排気膨張室19内
に導入され、該下方から導入された排気は排気膨
張室19の上部から排気通路21を通つてケーシ
ング12外の大気中に排出される構成であるの
で、排気管14からケーシング12内に排出され
るエンジン2の排気と排水(冷却水)とを完全に
分離することができ、排気と排水とが混ざつた時
に発生する雑音を防止できると共に、排気と排水
とを分離するための特別な装置が不要となり、部
品点数を削減して構成を簡略化できるという利点
が得られる。
なお、上記実施例では、排気導入孔19aを排
気膨張室19の底壁に設けたが、該排気導入孔1
9aを排気膨張室19の側壁の下部に設けても良
いことは言うまでもない。
次に、第4図及び第5図に基づいて本考案の第
2実施例を説明する。
この第2実施例は、互いに接する前記エクステ
ンシヨンケース6の壁部6cと前記排気膨張室1
9の壁部19bとの同位置に夫々孔をあけると共
に該両孔に短い管部材40を外部より差し込み、
該管部材40によつて前記排気通路21を形成す
るように構成したもので、他の構成は上記第1実
施例と同様である。
上記構成の第2実施例では、アイドリング時に
おけるエンジン2の排気は、排気導入孔19aよ
り排気膨張室19内に導入され、管部材40の排
気通路21を通つて大気中に排出される。
なお、上記第2実施例によれば、前記管部材4
0は上記第1実施例の排気パイプ22に比べて短
いパイプで良く、また管部材40は外部からの差
し込み式であるので、組付が簡単である。
次に、第6図から第8図に基づいて本考案の第
3実施例を説明する。
この第3実施例は、排気膨張室19内に導入さ
れたアイドリング時の排気をケーシング12外の
大気中に排出する排気通路21を、オイルパン3
の前記外表面形成側壁部3aに形成したものであ
り、他の構成は上記第1実施例と同様である。
第7図及び第8図に示すように、オイルパン3
の前記外表面形成側壁部3aには断面がU字形の
突出壁部3a′が形成されている。該突出壁部3
a′をドリルで孔あけすることにより前記排気通路
21が形成されている。該排気通路21の導入口
21aは排気膨張室19に開口しており、その排
出口21bは外部に開口している。
上記構成を有する第3実施例の船外機の排気装
置では、アイドリング時には、エンジン2の排気
は、第6図の実線矢印で示すように、排気通路2
d及び排気管14を通つてケーシング12内に排
出され、排気導入孔19aより排気膨張室19内
に導入されて該排気膨張室19内で膨張され、さ
らに導入口21aより排気通路21内に入り、該
排気通路21を通つて排出口21bよりアンダー
ケース5の外の大気中に排出される。これによつ
て、アイドリング時における排気音が効率的に消
音される。
上記第3実施例によれば、排気膨張室19から
外部への排気通路21を、オイルパン3の外表面
形成側壁部3aの突出壁部3a′に形成したので、
上記第1及び第2実施例のごとく排気通路21を
形成するための排気パイプ22等の配管が不要で
あり、構成が簡略化されるという利点がある。
さらに、上記第3実施例では排気通路21の排
出口21bが上記第1及び第2実施例よりも高い
位置で外部に開口しているので、上記第1及び第
2実施例に比べて外部からの水が排気通路21内
により入りにくいという利点がある。
(考案の効果) 本考案に係る船外機の排気装置によれば、排気
導入孔を有するアイドリング時用の排気膨張室を
オイルパンの下部に設けると共に、前記排気導入
孔より前記排気膨張室内に導入された排気をケー
シング外の大気中に排出する排気通路を設けたの
で、エンジンの下部にあるオイルパンの下部のデ
ツドスペースに十分な容積を持つ排気膨張室を配
置してスペースの有効利用を図ることができ、こ
れによつて構造が簡単で且つ船外機全体が大型化
することなくアイドリング時の排気音を小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本考案の第1実施例を示し
ており、第1図は船外機を一部破断して示した側
面図、第2図は主要部を示す拡大断面図、第3図
は第2図の矢視拡大図、第4図及び第5図は本
考案の第2実施例を示しており、第4図は第3図
と同様の拡大図、第5図は第4図の−線に沿
う断面図、第6図から第8図は本考案の第3実施
例を示しており、第6図は主要部を示す拡大断面
図、第7図は第6図の矢視拡大図、第8図は第
7図の−線に沿う断面図である。 1……船外機、2……エンジン、3……オイル
パン、11……排気膨張空間、12……ケーシン
グ、19……排気膨張室、19a……排気導入
孔、21……排気通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 エンジンの下部にオイルパンを備え、航走時
    にはエンジンの排気をケーシング内の排気膨張
    空間を通して水中に排出する船外機の排気装置
    において、排気導入孔を有するアイドリング時
    用の排気膨張室を前記オイルパンの下部に設け
    ると共に、前記排気導入孔より前記排気膨張室
    内に導入された排気を前記ケーシング外の大気
    中に排出する排気通路を設けたことを特徴とす
    る船外機の排気装置。 2 前記オイルパンは前記ケーシングの外表面の
    一部を形成する外表面形成側壁部を有し、前記
    排気通路は、前記外表面形成側壁部内に形成さ
    れ、前記排気膨張室に開口する導入口と該導入
    口に連通して外部に開口する排出口とを有する
    連通路であることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の船外機の排気装置。
JP1480487U 1987-02-03 1987-02-03 Expired - Lifetime JPH051622Y2 (ja)

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JP1480487U JPH051622Y2 (ja) 1987-02-03 1987-02-03

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JPS63123722U JPS63123722U (ja) 1988-08-11
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