JPH05160630A - チルトビーム空中線 - Google Patents

チルトビーム空中線

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JPH05160630A
JPH05160630A JP32262191A JP32262191A JPH05160630A JP H05160630 A JPH05160630 A JP H05160630A JP 32262191 A JP32262191 A JP 32262191A JP 32262191 A JP32262191 A JP 32262191A JP H05160630 A JPH05160630 A JP H05160630A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外形寸法を小さくし、風圧荷重が小さく、経
済的でかつ放射指向性の良好なチルトビーム空中線を提
供する。 【構成】 誘電体11を挟み、同心円状に配設された一
対の円筒導体9,10と、前記一対の円筒導体9,10
のうちの外側の円筒導体10に0.7波長未満の間隔で
周期的に設けられた複数の環状スロット12と、該複数
の環状スロット12の周りにそれぞれ各スロットを挟ん
で対称に配設され、円筒形スカートにより形成される複
数の半波長ダイポールアンテナ素子13と、前記一対の
円筒導体のうちの内側の円筒導体10の内部を貫通する
ように設けられ、前記一対の円筒導体の内側および外側
の円筒導体9,10にそれぞれ電気的に接続される外導
体および内導体を有する同軸給電線14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルラ移動通信方式に
おいて隣接ゾーンの基地局間での干渉低減のため適用さ
れるチルトビーム空中線に関し、更に詳しくは、主放射
ビームを水平面方向よりも下方にチルトせしめるチルト
ビーム空中線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の主ビームを下方にチルトした空中
線としては、移動通信におけるチルトビーム空中線(奈
良、恵比根、中嶋:「自動車電話用オムニゾーン基地局
アンテナ」信学技報AP85−23,pp.39−4
5,1985年6月)がある。
【0003】図7はプリント基板上に形成した複数の半
波長ダイポールアンテナ素子を垂直配列したチルトビー
ム空中線の構成を示す概略図である。図中、1は半波長
ダイポールアンテナ素子、2は給電線、3は給電回路
部、4はレドームである。最も上部に配置されたアンテ
ナ素子への給電線の等価電気長を基準として、それより
下部のアンテナ素子に対する給電線の電気長を一定長Δ
Lずつ長くするような給電構造とすることにより、各ア
ンテナ素子の給電位相は最も上部に配置されたアンテナ
素子の給電位相を基準として(n−1)・k・ΔL(r
ad)ずつ遅れる。但し、nは整数で最上部のアンテナ
素子を含み上からn番目のアンテナ素子に対応する。ま
たkは波数で2π/λ(λは波長)である。その結果、
各アンテナ素子より放射された電波が同位相となる放射
方向は図8に示すようにθ=sin-1(ΔL/S)(r
ad)だけ下向きにチルトされる。但し、Sはアンテナ
素子間隔である。
【0004】図7のように、アンテナ素子の後部に給電
回路部3を配置して各アンテナ素子への位相を制御する
構成では、給電回路部3における給電線の太さを変える
などの操作により各アンテナ素子への給電電流の振幅を
も制御できるため、例えばアレイ状に並べた各アンテナ
素子に与える電流振幅分布をチェビシェフ分布とするこ
と等により、サイドローブ放射を抑制したチルトビーム
空中線を実現できる等の利点をもつ。
【0005】図9はアンテナ素子1の間隔を約0.5波
長とした5素子アレイ構造において励振振幅をチェビシ
ェフ分布とした場合の垂直面内指向性であり、上方への
サイドローブ放射が抑圧された特性が実現されている。
しかしながら、図7のような構成のチルトビーム空中線
をレドームの収めて実現した場合、アンテナ素子部分の
みならず給電回路部分をも収納する大きさのレドームが
必要となるため、空中線は平たい構造となり、風圧荷重
が大きくなるという欠点があった。
【0006】例えば、2GHz帯において5素子のアレ
イ構造をもつチルト空中線を製作する場合、レドームの
寸法は奥行き15cm、幅1〜2cm、高さ約60cmの寸法
となる。このような平たい構造の空中線では風圧荷重が
大きく、空中線を設置する場合において相当の強度を有
する空中線保持機構が必要となり、設置工事費が高くな
るという経済的な欠点があった。
【0007】風圧荷重を多少なりとも軽減する方法とし
て、レドーム形状を円筒形にすることが考えられるが、
上記空中線の場合には直径15cmの円筒形レドームが必
要となり、空中線の大きさが実質的に増大するので、空
中線保持機構はそれほど簡易なものとはならず、設置工
事費が高くなるという経済的な欠点は解消されなかっ
た。
【0008】また、空中線寸法を小さくしてチルトビー
ム空中線を構成する手段として、図10に示す同軸型直
列コリニアアンテナが考えられる。図中、5は半波長ダ
イポールアンテナ素子、6は同軸給電線、7は同軸給電
線に設けられた環状スロット、8はレドームである。通
常この種の空中線では、テフロンを誘電体とするセミリ
ジッドケーブルを同軸給電線として使用し、その同軸給
電線の波長短縮率は70%である。従って、半波長ダイ
ポールアンテナ素子5の間隔を0.7波長とするとき、
各アンテナ素子への給電位相が同位相となって最大放射
方向がアンテナ列に垂直な方向となり、所謂水平面内全
方向性のコリニアアンテナとなる。
【0009】指向性を下方にチルトさせるには、各アン
テナ素子5への給電位相を更に一定位相ずつ遅らせれば
よく、そのためにはアンテナ素子5の間隔を0.7波長
以上として周期的に配置すればよい。2GHz帯におい
て、アンテナ素子5の間隔Sを0.84波長として5素
子配列した本構造のチルトビーム空中線の構造寸法は、
レドームの外形寸法において直径約1cm、高さ約65cm
となり、図7の構造に比して大幅にアンテナをスリム化
することができる。
【0010】この構造での垂直面内指向性は図11に示
すものとなる。セルラ移動通信方式における基地局間干
渉を低減するためには、水平方向への放射を極力低くす
ることが必要なため、水平方向に放射ヌル点を形成する
ようにアンテナ素子間隔を設定している。このとき、主
ビームは下方約14度方向にチルトされているが、仰角
約60度方向に比較的大きなグレーティングローブを生
じている。不要な方向への放射が強いということは主ビ
ームの利得低下の大きな要因となるため、良好な指向性
が得られないという欠点があった。グレーティングロー
ブが生じる理由は以下のように説明することができる。
【0011】図12(a)に示す座標系を考える。図1
2(a)において、X軸方向は水平方向であり、Z軸方
向は垂直方向に対応する。アンテナ素子24はZ軸上に
(垂直方向に)間隔Sで並べられているものとし、各ア
ンテナ素子にはチルト角度がθt となるような位相差給
電がなされているものとする。また、説明を簡単にする
ため、アンテナ素子24はEθ成分偏波のみを放射する
等方性アンテナとする。このとき、アンテナの指向性は
次式のように表される。
【0012】
【数1】 ただし、λは波長であり、Nはアンテナ素子数である。
上式より明らかなように、各アンテナ素子の放射電波の
位相が同位相となる放射方向は、次式を満足する方向で
ある。
【0013】
【数2】 即ち、次式の条件を満たす方向に強い放射ビームが形成
される。
【0014】
【数3】 このうち、cosθ=−sinθt はチルトビームであ
る主ビーム方向を示すものであり、他の2方向がグレー
ティングローブの方向に対応する。チルト角度θt は0
°≦θt ≦90°の範囲にあるから、アンテナ間隔Sが
1λより小さい場合のこれらビームの方向角は図12
(b)に示す角度となる。即ち、cosθ=−sinθ
t −λ/Sを満たす解は無く、cosθ=−sinθt
を満たす方向25に主ビームが生じ、cosθ=−si
nθt +λ/Sを満たす方向26にグレーティングロー
ブが生じるのである。アンテナ間隔Sを0.84波長と
してチルト角を17度とすると、θ=26.1°とな
り、水平方向から仰角約64°の方向にグレーティング
ローブが生じることになる。図11の指向性はアンテナ
素子が半波長ダイポールであることを考慮すると、ほぼ
上記の方向にグレーティングローブのある指向性となっ
ているといえる。このグレーティングローブを生じない
ようにするためには、 −sinθt +λ/S>1 (4) を満たすアンテナ間隔とすればよい。即ちアンテナ間隔
Sを1/(1+sinθt )よりも小さくすることが必
要であるといえる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチルト
ビーム空中線では、アンテナ素子部分のみならず、給電
回路部分をも収納する大きさのレドームを必要とするた
め、空中線は平たい構造となり、風圧荷重が大きくなる
という問題がある。
【0016】また、このような風圧荷重が大きい空中線
を設置する場合には、かなりの強度を有する空中線支持
構造が必要となり、設置工事が高くなるという問題もあ
る。
【0017】更に、不要な方向である仰角約60度方向
に比較的大きなグレーティンググローブが生じるため、
主ビームの利得低下の大きな要因となり、良好な指向性
が得られないという問題がある。
【0018】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、外形寸法を小さくし、風圧荷
重が小さく、経済的でかつ放射指向性の良好なチルトビ
ーム空中線を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のチルトビーム空中線は、誘電体を挟み、同
心円状に配設された一対の円筒導体と、前記一対の円筒
導体のうちの外側の円筒導体に0.7波長未満の間隔で
周期的に設けられた複数の環状スロットと、該複数の環
状スロットの周りにそれぞれ各スロットを挟んで対称に
配設され、円筒形スカートにより形成される複数の半波
長ダイポールアンテナ素子と、前記一対の円筒導体のう
ちの内側の円筒導体の内部を貫通するように設けられ、
前記一対の円筒導体の内側および外側の円筒導体にそれ
ぞれ電気的に接続される外導体および内導体を有する同
軸給電線とを有することを要旨とする。
【0020】
【作用】本発明のチルトビーム空中線では、アンテナ子
間隔を0.5波長の間隔に近づける構造とするととも
に、外側の円筒導体に0.7波長未満となる間隔で周期
的に環状スロットを設けて、ビームチルトに必要な位相
差給電を実現し、ビームチルトのための給電回路を不要
としている。
【0021】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0022】図1は本発明の第一の実施例を説明する図
であって、アンテナ素子を5段配列した場合の実施例を
示している。図1(a)は断面図を、図1(b)は空中
線上部の外観図(斜視図)を、図1(c)はスロット部
の構造の拡大図を示している。8はレドーム、9は外側
の円筒導体、10は内側の円筒導体、11は円筒導体
9,10間に充填された誘電体、12は外側の円筒導体
に設けられた環状スロット、13は各環状スロット12
のまわりに取付けた対称的なスカートにより形成された
半波長ダイポールアンテナ素子、14は内側の円筒導体
10の内部を貫通する同軸給電線である。
【0023】同軸給電線14には市販のセミリジッドケ
ーブル(特性インピーダンス50Ω)等を用いればよ
い。また、誘電体11には損失の少ないテフロン系誘電
体等を使用すればよく、円筒導体9及び10の間隔を調
整することにより円筒導体9,10で形成される伝送路
の特性インピーダンスは同軸給電線14の特性インピー
ダンス(セミリジッドケーブルの場合は50Ω)に調整
される。このときこの円筒導体9,10で形成される伝
送路の波長短縮率は誘電体11の誘電率によって決ま
り、セミリジッドケーブルの場合と同様にテフロン系誘
電体等を使用すれば、その波長短縮率は70%となる。
【0024】また、同軸給電線14の外導体は内側の円
筒導体10に電気的に接続され、同軸給電線14の外導
体を流れてきた電流は内側の円筒導体10に流れるよう
になる。また同軸給電線14の内導体は外側の円筒導体
9に電気的に接続され、同軸給電線14の内導体を流れ
てきた電流は外側の円筒導体9に流れるようになる。こ
のような構成になっているため、環状スロット12はこ
れら電流によって励起され、各環状スロット12のまわ
りに取付けた対称的なスカートにより形成された半波長
ダイポールアンテナ素子13が励振される。
【0025】更に、環状スロット12の間隔Sが0.7
波長未満となる構成となっているため、図中最上部のア
ンテナ素子の給電位相を基準としてそれより下方のアン
テナ素子の給電位相はΔφ=(n−1)・k・(0.7
λ−S)/0.7ずつ遅れる。但し、n=1は図中最上
部のアンテナ素子の場合を示す。従って、各アンテナ素
子13から放射される電波の等位相面は図2に示すよう
に θt =sin-1((0.7λ−S)/0.7S) (rad) (5) だけ下方にチルトする。図2において、15は半波長ダ
イポールアンテナ素子13に励起される電流分布を表
し、16は放射された電波の等位相面を表す。但し、図
2では説明のため一方向のみに対する等位相面を示して
いる。
【0026】図3はアンテナ素子を5段配列し、そのア
ンテナ間隔を0.56波長とした場合の本発明空中線の
指向性を示したものであるが、グレーティングローブの
無い良好な放射特性が達成されている。グレーティング
ローブを生じない最大チルト角を式(4)から評価する
と、アンテナ間隔が0.56波長の場合は51.7°と
なるから、図3に示されるように20°程度のビームチ
ルトをかけて水平方向に放射ヌル点を形成するようにし
てもグレーティングローブを生じることがないのであ
る。また、この場合の空中線寸法は直径約1cm、高さ約
49cmとなり、図7の従来の構成例での空中線に比して
大幅なスリム化及び小型化が達成される。
【0027】図4は本発明の第二の実施例を説明する図
であって、第一の実施例と同様にアンテナ素子を5段直
列配置した場合の実施例を示している。図4(a)は断
面図を、図4(b)は空中線上部の斜視図を示してい
る。8はレドーム、9は外側の円筒導体、12は外側の
円筒導体に設けられた環状スロット、13は各環状スロ
ット12のまわりに取付けた対称的なスカートにより形
成された半波長ダイポールアンテナ素子、14は同軸給
電線、17は円筒導体9と同軸給電線14の外導体との
間に充填された誘電体であり、同軸給電線14の外導体
を第一の実施例における内側の円筒導体として利用する
構成となっている。
【0028】この同軸給電線14には市販のセミリジッ
ドケーブル(特性インピーダンス50Ω)を用いてもよ
い。また、誘電体17には損失の少ないテフロン系誘電
体等を使用すればよく、円筒導体9と同軸給電線14の
外導体との間隔を調整することにより円筒導体9と同軸
給電線14の外導体とで形成される伝送路の特性インピ
ーダンスは50Ωに調整される。このときこの伝送路の
波長短縮率はセミリジッドケーブルの場合と同様に70
%となる。同軸給電線14の内導体は外側の円筒導体9
に電気的に接続され、同軸給電線14の内導体を流れて
きた電流は外側の円筒導体9に流れるようになる。また
同軸給電線14の外導体の内側を流れてきた電流は同軸
給電線の上端部で同軸給電線14の外導体の外側を流れ
るようになる。
【0029】このような構成となっているから、環状ス
ロット12はこれら電流によって励起され、各環状スロ
ット12のまわりに取付けた対称的なスカートにより形
成された半波長ダイポールアンテナ素子13が励振され
る。更に環状スロット12の間隔Sが0.7波長未満と
なる構成となっているため、図中最上部のアンテナ素子
の給電位相を基準としてそれより下方のアンテナ素子の
給電位相は第一の実施例で説明した位相Δφずつ進む。
従って、各アンテナ素子13から放射される電波の同位
相面は、第一の実施例と同一の角度θだけ下方にチルト
する。即ち、アンテナ素子を5段配列し、そのアンテナ
間隔(環状スロット11の間隔S)を0.56波長とし
た場合の本発明空中線の指向性は第一の実施例と同一の
ものとなり、グレーティングローブの無い良好な放射特
性が達成される。また、空中線の直径は第一の実施例の
場合よりも多少小さくなり、よりスリムな空中線が実現
できる。
【0030】図5は本発明の第三の実施例を説明する図
であって、第一及び第二の実施例において、同軸給電線
14の特性インピーダンスと、外側の円筒導体9とその
内側の円筒導体とにより形成される伝送線路の特性イン
ピーダンスとの間のインピーダンス整合を達成する構成
例を示したものである。図中、18は導体片であり、図
6に示すような形状を有するものである。この導体片1
8は、同軸給電線と円筒導体との電気的接続部分に非接
触状態で近接配置される構造になっているため、導体片
18の形状及び給電点との空間的距離を変えることによ
って給電点に生じるリアクタンス成分を可変することが
でき、同軸給電線14の特性インピーダンスと外側の円
筒導体9とその内側の円筒導体とにより形成される伝送
線路の特性インピーダンスとの良好な整合を達成できる
ものである。
【0031】前記導体片18は、図6に示すように、円
形状導体片18a、穴あき導体片18b、リング状導体
片18c、冠状導体片18d、穴あき冠状導体片18e
等のように種々のものがある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チルトビーム空中線は構造的に円筒状の空中線を提供す
るものであるから最も風圧荷重を小さくする構造を有し
ており、しかも外側の円筒導体に設けた環状スロットを
0.7波長未満の間隔で周期的に配置することによりビ
ームチルトに必要となる環状スロットへの位相差給電構
造を実現しているため、従来の給電回路を必要とするチ
ルトビーム空中線に比して直径で1/15の小型・スリ
ム化が達成されるので、風圧荷重を大幅に軽減でき、従
って空中線支持機構の大幅な簡易化によるシステムコス
トの経済化が達成できるという大きな効果をもつもので
ある。しかも、放射指向性において不要なグレーティン
グローブをもたない良好なチルトビーム特性を同時に実
現できるため、空中線に供給される送信電力を有効に使
用することができると共に、セルラー移動通信システム
等に適用した場合のゾーン間の電波干渉を軽減できると
いう効果を合わせもつものであり、極めて重要かつ有効
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係わるチルトビーム空
中線の構造を示す図である。
【図2】図1に示す第一の実施例のチルトビーム空中線
の放射電波の等位相面を示す図である。
【図3】図1に示す第一の実施例による垂直面内指向性
を示す図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係わるチルトビーム空
中線の構造を示す図である。
【図5】本発明の第三の実施例に係わるチルトビーム空
中線の構造を示す図である。
【図6】本発明の第四の実施例に係わるチルトビーム空
中線の構造を示す図である。
【図7】従来のプリント基板上に形成されたチルトビー
ム空中線を示す図である。
【図8】図7に示す従来のチルトビーム空中線の放射電
波の等位相面を示す図である。
【図9】図7に示す従来のチルトビーム空中線の垂直面
内指向性例を示す図である。
【図10】従来の同軸型直列コリニアアンテナによるチ
ルトビーム空中線を示す図である。
【図11】図10に示すチルトビーム空中線により実現
される垂直面内のチルトビーム指向性例を示す図であ
る。
【図12】チルトビーム空中線におけるグレーティング
ローブの発生機構を説明するための図である。
【符号の説明】
8 レドーム 9 外側の円筒導体 10 内側の円筒導体 11 誘電体 12 環状スロット 13 半波長ダイポールアンテナ素子 14 同軸給電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体を挟み、同心円状に配設された一
    対の円筒導体と、前記一対の円筒導体のうちの外側の円
    筒導体に0.7波長未満の間隔で周期的に設けられた複
    数の環状スロットと、該複数の環状スロットの周りにそ
    れぞれ各スロットを挟んで対称に配設され、円筒形スカ
    ートにより形成される複数の半波長ダイポールアンテナ
    素子と、前記一対の円筒導体のうちの内側の円筒導体の
    内部を貫通するように設けられ、前記一対の円筒導体の
    内側および外側の円筒導体にそれぞれ電気的に接続され
    る外導体および内導体を有する同軸給電線とを有するこ
    とを特徴とするチルトビーム空中線。
  2. 【請求項2】 前記一対の円筒導体のうちの内側の円筒
    導体は前記同軸給電線の外導体を兼用していることを特
    徴とする請求項1記載のチルトビーム空中線。
  3. 【請求項3】 前記同軸給電線と前記円筒導体との電気
    的接続部に非接触状態で近接配設された導体を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のチルトビーム空
    中線。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6177911B1 (en) 1996-02-20 2001-01-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mobile radio antenna
KR100767209B1 (ko) * 2003-12-03 2007-10-17 하라다 고교 가부시키가이샤 수평 편파 무지향성 어레이 안테나
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