JPH05157773A - 電流測定装置 - Google Patents

電流測定装置

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JPH05157773A
JPH05157773A JP3322064A JP32206491A JPH05157773A JP H05157773 A JPH05157773 A JP H05157773A JP 3322064 A JP3322064 A JP 3322064A JP 32206491 A JP32206491 A JP 32206491A JP H05157773 A JPH05157773 A JP H05157773A
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JP
Japan
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current
light
faraday effect
phase
optical fiber
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JP3322064A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murase
洋 村瀬
Takashi Yokota
岳志 横田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光強度の変化、温度変化や振動による複屈折
現象などの影響を受けることなく、高信頼性を有する高
精度の電流測定が可能な電流測定装置を提供する。 【構成】 被測定導体1の電流によって発生する磁界中
にファラデ―効果物質2を設置し、光源3によって直線
偏光波を入射する。ファラデー効果物質2からの出射光
を、光分割手段11によって2分割する。相対的に異な
る偏光面を有する光検出手段12a,12bと光電変換
手段13a,13bを介して、2分割した光に対応する
2種類の電気信号を得る。位相検出手段15a,15b
によって2種類の位相を検出し、位相判別手段16によ
って、2種類の位相のうち、どちらの位相が進んでいる
かを判別することにより、ファラデー効果物質2からの
出射光の偏光面の回転方向を判別し、電流の増減を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度及び高信頼性を
要求される電流測定に好適なファラデ―効果を応用した
電流測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送配電機器などに用いられる大電
流測定装置としては、巻線型計器用変圧器が主として使
われている。しかし、この巻線型計器用変圧器には、大
型、高価、過渡変流波形の変歪などを生じる欠点があっ
た。そこで近年、これに代わり、ファラデー効果を有す
る物質を利用して光学的に電流を測定する方式が注目さ
れている。このような光学的電流測定装置は、小型で過
渡電流波形も忠実に再現できるという利点を有する。近
年の光ファイバ製造技術の進歩はめざましく、光ファイ
バそのものをファラデー効果物質として利用する電流測
定装置も実現されようとしている。
【0003】例えば、雑誌「OPTICS AND L
ASER TECHNOLOGY」の1980年2月号
(p.25〜p.29)には、“Opticalfib
ers for current measureme
nt applications”という題名で、図4
に示すような電流測定装置が提案されている。すなわ
ち、被測定導体1の周囲に、シングルモードの光ファイ
バ2の中央部をコイル状に巻回してなる光ファイバコイ
ル2aが設置される。光源3からの光は、偏光子4及び
レンズ5を通して直線偏光波にされた後、光ファイバ2
の一端に入射する。
【0004】光ファイバ2に入射した光は、光ファイバ
コイル2aを通過する際に、被測定導体1に流れる電流
が形成する磁界によりファラデー旋回を受けた後、光フ
ァイバ2の他端から出射する。光ファイバ2から出射し
た光は、レンズ6及び検光子7により、偏光面が互いに
直交する2つの光成分I1 とI2に分割され、受光装置
8a及び8bにそれぞれ入射し、2つの電気信号に変換
される。この2つの電気信号に基づいて、演算回路9に
より、(I1 −I2 )/(I1 +I2 )なる演算が実施
され、この結果が出力される。この出力値は、ファラデ
ー旋回角が小さい領域では、近似的にファラデー旋回角
に比例するため、結局、ファラデー旋回を引き起こす磁
界強度に比例し、被測定導体1に流れる電流値に比例す
ることになる。従って、被測定導体1の電流値を測定で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構造を有する従来の電流測定装置においては、光強度
に基づいてアナログ的に電流値を測定する方法を採用し
ているため、光源の出力変動や光ファイバ中でのロスの
変動などの光強度の変化により、測定誤差を生じる場合
があり、測定の信頼性及び測定精度の低下につながって
いた。
【0006】また、光ファイバ2には、製造時に加えら
れる残留応力の他に、電流値の変化による被測定導体の
発熱量の変化や、太陽光の照射の有無、外気温の変化な
どに起因する周囲温度の変化に伴なう応力、あるいは、
遮断器の動作などに起因する振動による応力などが加わ
る。そのため、図4に示すような従来の電流測定装置に
おいては、これらの応力によって光ファイバ2内に発生
する複屈折現象を原因として、測定誤差を生じる可能性
があった。
【0007】すなわち、一般に、光ファイバ2を構成す
るガラスのようなアモルファス固体は、光学的に等方性
であり、偏光子4により形成された直線偏光波は、その
偏光状態を保ったまま伝播する。しかし、光ファイバ2
に応力が加えられると、アモルファス固体も光学的に異
方性となり、複屈折現象を示す。言い換えれば、偏光面
の方向により屈折率が異なるため、偏光子4により形成
された直線偏光波は、光ファイバ2内を伝播中に偏光状
態が変化し、隋円偏光化する。これが測定誤差の一因と
なる。従って、従来の電流測定装置においては、温度変
化や振動に伴なう応力によって発生する複屈折現象を原
因として、測定誤差を生じる可能性があるため、温度変
化や振動が大きい環境で、高信頼性を有する高精度な電
流測定を行うことはできなかった。
【0008】本発明の目的は、以上のような従来技術の
欠点を除去して、光強度の変化、温度変化や振動による
複屈折現象などの影響を受けることなく、高信頼性を有
する高精度の電流測定が可能な電流測定装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体に流れる
電流が発生する磁界中にファラデ―効果物質を設置し、
ファラデー効果物質に直線偏光波を入射して、ファラデ
ー効果物質中を通過する直線偏波光の偏光面がファラデ
―効果により回転する回転数を測定することで、電流を
測定する、いわばディジタル的に測定するための装置に
関する。そして、偏光面の回転が電流の増加により発生
したものか、減少により発生したものかを判別する目的
で、一定の処理を行う手段を備えたものである。
【0010】すなわち、本発明においては、被測定導体
に流れる電流によって発生する磁界中に設置されたファ
ラデ―効果物質と、前記ファラデー効果物質中に直線偏
光波を入射する光源と、前記ファラデ―効果物質を通過
した光を2分割する光分割手段と、その偏光面が相対的
に異なる方向となるように設置され、前記光分割手段に
よって分割された光を通過させ、光信号として検出する
2個の光検出手段と、前記光検出手段によって検出され
た2種類の光信号を電気信号に変換する光電変換手段
と、前記光電変換手段によって得られた2種類の電気信
号の位相を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段
によって検出された2種類の位相間における相対的な進
みと遅れを判別する位相判別手段を備えたことを特徴と
している。また、ファラデ―効果物質としては、例え
ば、光ファイバを使用することができるが、この場合に
は、小さな電流に対しても大きなファラデ―旋回を与え
るように、光路長を大きくとる必要がある。これに対し
て、光ファイバより大きなベルデ定数を有する物質を使
用して光路長さを短くする構成も可能である。
【0011】より具体的には、本発明では、以上のよう
な各手段を使用して、次の手順により電流の測定を行
う。すなわち、ファラデ―効果物質からの出射光は、大
きなファラデ―旋回を受け、被測定導体を流れる電流値
のわずかな変化に応じて光検出手段を通過する光量は周
期的に変化する。そのため、光検出手段によって検出し
た光信号に基づいて、光量の周期の数をカウントする。
【0012】また、ファラデ―効果物質からの出射光を
光分割手段によって2分割した後に、相対的に異なる偏
光面を有する光検出手段及び光電変換手段を介して、2
分割した光に対応する2種類の電気信号を得る。そし
て、位相検出手段によって2種類の電気信号の位相を検
出し、続いて、位相判別手段によって、2種類の位相の
うち、どちらの位相が進んでいるかを判別することによ
り、ファラデー効果物質からの出射光の偏光面の回転方
向を判別する。この結果、光量の周期の数の新しいカウ
ントは、電流値が増加したために発生したものか、減少
したために発生したものかを判別することができる。
【0013】この判別により、電流値が増加したと判定
された場合には、過去のカウント数の総和に、新しいカ
ウント(+1)を加え、電流値が減少したと判定された
場合には、過去のカウント数の総和に、新しいカウント
(−1)を加える。このようにして得られたカウント数
の累積値は、被測定導体に流れる電流値に比例した値と
なるため、以上のような処理によって被測定導体の電流
を測定することが可能である。
【0014】本発明は、以上のように、ファラデ―効果
物質からの出射光の光量の周期の数をカウントすると共
に、出射光を2分割して2種類の光信号の位相を判別す
ることによりカウントに電流の増減を反映させ、このカ
ウント数の累積値としてディジタル的に電流を測定する
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、光源の出力変動や光ファイバロ
スなどの光強度の変化を生じた場合や、温度変化や振動
が大きい環境において、光ファイバなどのファラデー効
果物質が応力を受けて複屈折現象が発生した場合などに
は、受光量の絶対値は変化するが、光量の周期の数及び
位相は変化しない。従って、このような光強度の変化や
複屈折現象などの影響を受けない要素の検出に基づいて
電流値を測定する本発明の装置によれば、高信頼性を有
する高精度の電流測定を行うことができる。
【0016】なお、ファラデー効果物質からの出射光を
分割して、その分割した光の位相の進みと遅れを判別す
ることにより、偏光面の回転方向を判別する構成として
は、本発明のように、ファラデ―効果物質からの出射光
を2分割する以外に、光を3個以上に分割し、それぞれ
の光信号の位相の順番を検出する方法も考えられる。し
かしながら、この方法によれば、偏光面が少なくとも3
ヶ所のチェック点を通過した時点で初めて判別できるこ
とになり、それだけ、回転方向を判別するための偏光面
の回転角度が大きくなることから、時間分解能が低くな
り、測定装置の高周波特性が低下する。
【0017】また、このようにファラデ―効果物質から
の出射光を3分割する場合、構成部品点数が多くなり、
機器のコストアップを招くばかりでなく、信頼性も低下
する。さらに、光を2分割するのは比較的容易である
が、3分割以上に分割し、しかも偏光状態を保つのは困
難で、それだけS/N比が低下することになり、信頼性
を低下させる。
【0018】従って、本発明は、ファラデー効果物質か
らの出射光を必要最小数である2個に分割して、それぞ
れの信号の位相差を検出することによって、3分割以上
とする場合に比べて大きな利点を得られる。
【0019】
【実施例】以下には、本発明による電流測定装置の一実
施例について、図1を参照して説明する。なお、図4に
示した従来例と同一部分には同一符号を付している。
【0020】図1に示すように、被測定導体1の周囲
に、シングルモードの光ファイバ(ファラデー効果物
質)2の中央部を多数回巻回してなる光ファイバコイル
2aを設置する。光ファイバ2の一端は、偏光子4を介
して光源3に接続される。光ファイバ2の他端は、光を
2分割する光分割装置(光分割手段)11に接続されて
いる。さらに、光分割装置11によって2分割された光
の光路上には、分割された光を通過させ、光信号として
検出する2個の検光子(光検出手段)12a,12b
が、相対的に偏光面の方向をずらす形で設置されてい
る。各検光子12a,12bに対応して、検出された光
信号を電気信号に変換する受光装置(光電変換手段)1
3a,13bが設置されている。
【0021】そして、受光装置13a,13bは、電子
回路部14a,14b、位相検出装置(位相検出手段)
15a,15bを介して、演算装置(位相判別手段)1
6に接続される。この場合、電子回路部14a,14b
は、受光装置13a,13bからの出力信号を入力し、
その直流分をカットするハイパスフィルタ、及び、フィ
ルタを通過した信号を増幅するアンプなどを含む。ま
た、位相検出装置15a,15bは、電子回路部14
a,14bによって処理された信号の位相の信号零点を
検出する装置である。さらに、演算装置(位相判別手
段)16は、位相検出装置15a,15bによって検出
された2種類の位相の信号零点の検出順序の判別によっ
て、2種類の位相間における相対的な進みと遅れを判別
する装置である。
【0022】次に、図1に示される本実施例の作用を、
図2及び図3を参照して説明する。このうち、図2は、
光ファイバ2に入射する光の偏光面をx軸方向にとった
場合の光ファイバ2からの出射光の偏光面21と、各検
光子12a,12bによって検出される光信号の偏光面
の方向22a,22bとの相対的関係を示す原理図であ
る。
【0023】すなわち、被測定導体1を流れる電流の増
減により、光ファイバ2から出射する光の偏光面21は
空間的に回転するが、この場合、偏光面21は、電流変
化量に比例する量だけ回転すると同時に、電流の増減に
応じて異なる方向に回転する。例えば、仮に、電流が増
大する場合に右回りに回転するとすれば、電流が減少す
る場合には必ず左回りに回転する。これに対して、本実
施例においては、検光子12a,12bからの光信号の
偏光面22a,22bをずらしているため、この検光子
12a,12bを通過した光信号の位相がずれる。
【0024】従って、検光子12a,12bを通過した
光信号の位相を、受光装置13a,13b、電子回路部
14a,14b、及び位相検出装置15a,15bによ
って検出し、演算装置16により、どちらかの位相が進
んでいるかを判別すれば、偏光面21の回転方向が、右
回りであるか左回りであるかが分かり、電流が増大する
方向に変化しているのか、減少している方向に変化して
いるのかが分かる。すなわち、被測定導体1を流れる電
流が増大する場合には、光ファイバ2からの出射光の偏
光面21は、先に検光子12aからの光信号の偏光面2
2aに一致するため、検光部12aを通過した光信号の
位相が進むことになる。一方、電流が減少する場合に
は、偏光面21は先に偏光面22bに一致するため、位
相関係は逆転する。
【0025】また、偏光面21が180°回転すること
で、それぞれの信号は一周期となるが、この時の電流変
化量ΔIは常に一定であるので、光ファイバ2からの出
射光の偏光面21が、検光子12a,12bの偏光面2
2a,22bを、22a→22bの順で通過すれば、前
回の検出時に比較して電流がΔIだけ増加したことにな
る。逆に、光ファイバ2からの出射光の偏光面21が、
検光子12a,12bの偏光面22a,22bを、22
b→22aの順で通過すれば、前回の検出時に比較して
電流がΔIだけ減少したことになる。従って、電流零時
からの電流変化の累積値を求めることによって、被測定
導体1を流れる電流値を求めることができる。
【0026】次に、図3を参照して、被測定導体1に流
れる電流値を測定するための本実施例における処理手順
を説明する。まず、電力系統に流れる50Hzもしくは
60Hzの電流値の波形は、図3の(a)の31に示す
ように、一般に、サインカ―ブを描いて変化し、その波
高値部分Aの波形は、図3の(b)の32に示すよう
に、滑らかなカーブを描いて変化する。これに対し、本
実施例の装置による電流測定の出力波形は、図3の
(b)の33に示すように、矩形状のカーブを描く。
【0027】例えば、本実施例において、仮に、図2に
示される偏光面21が180°回転するのに対応する電
流変化をΔIとすると、検光子12a,12bによって
検出された光信号を、受光装置13a,13bにより電
気信号に変換し、電子回路部14a,14bのハイパス
フィルタにより直流分をカットする処理を行った後の電
気信号の波形は、それぞれ、図3の(c)に示すよう
な、波形34a,34bとなる。そして、位相検出装置
15a,15bにより、このような波形34a,34b
の零点を検出することで位相を検出し、各波形の信号零
点の検出順序を、演算装置16により判別する。
【0028】すなわち、波形34a,34bの信号零点
が、34a→34bの順で検出された場合には、ΔI/
2だけの電流増加を判定でき、逆に、34b→34aの
順で検出された場合には、ΔI/2だけの電流減少を判
定できる。そして、この±ΔI/2という値を、演算装
置16により、被測定導体1の電流零点時から積算する
ことにより、カ―ブ33に示すようなディジタル的な電
流波形を得ることができる。
【0029】以上説明したように、本実施例による電流
測定法は、光強度によるアナログ的方法ではなく、位相
検出点に基づくディジタル的方法であるため、光源の光
強度の変化や、光ファイバケ―ブル中でのロスの変化な
どの光強度の変化に影響を受けることがない。そして、
温度変化や振動などによって光ファイバが応力を受け、
複屈折現象が発生した場合でも、電流変化ΔIの値はこ
のような複屈折現象の影響を受けず常に一定である。ま
た、図3のカ―ブ34a,34bの振幅は複屈折現象に
よって影響を受け変化するが、位相は変化しない。従っ
て、位相を測定することによって電流値を測定する本実
施例においては、複屈折現象の影響を受けることなく、
高精度の電流測定を行うことができる。
【0030】特に、本実施例においては、光ファイバと
して、シングルモードの光ファイバを使用しているた
め、光ファイバ内を伝播する光の偏光面が、光ファイバ
壁面の反射によって変化することを有効に防止できる。
また、図2に示す検光子12a,12bからの光信号の
偏光面22aと22bのずれ角度θは、演算装置16の
位相判別能力の許す限り、小さく設定することが望まし
く、これにより、時間分解能を向上でき、高周波特性を
向上できる。
【0031】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、図1の構成においては、光ファイ
バ2に直線偏波光を入射させるために偏光子4を用いた
が、光源3として、レ―ザのような直線偏波光を発生す
る装置を使用した場合には、偏光子4は不要であり、し
かも、前記実施例と同様の作用・効果を得ることができ
る。また、前記実施例ではファラデ―効果物質として光
ファイバ2を使用しているが、光ファイバの代わりに、
ベルデ定数のより大きな物質を用いることにより、光路
長を短くして、しかも、前記実施例と同様の作用・効果
を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
ファラデー効果物質から出射された光を2分割し、分割
した光の位相の相対的な進みと遅れを判別するというデ
ィジタル的な測定方法を採用したことにより、光強度の
変化、温度変化や振動による複屈折現象などの影響を受
けることなく、高信頼性を有する高精度の電流測定が可
能な電流測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流測定装置の一実施例の全体構
成を示す概略図。
【図2】図1の電流測定装置の作用を示す図であり、特
に、光ファイバから出射する光の偏光面と、検光子によ
って検出される光信号の偏光面の方向との相対的関係を
示す原理図。
【図3】図1の電流測定装置の作用を示す図であり、
(a)は被測定導体に流れる電流値の波形の一例を示す
波形図、(b)は被測定導体の電流値の波高値部分の波
形と図1の装置によるその電流測定の出力波形の一例を
示す波形図、(c)は図1の電子回路部による処理後の
2種類の電気信号の波形の一例を示す波形図。
【図4】従来の電流測定装置の全体構成を示す概略図。
【符号の説明】
1…被測定導体 2…光ファイバ(ファラデー効果物質) 2a…光ファイバコイル 3…光源 4…偏光子 11…光分割装置(光分割手段) 12a,12b…検光子(光検出手段) 13a,13b…受光装置(光電変換手段) 14a,14b…電子回路部 15a,15b…位相検出装置(位相検出手段) 16…演算装置(位相判別手段) 21…光ファイバからの出射光の偏光面 22a,22b…検光子からの光信号の偏光面 31…被測定導体に流れる電流値の波形 32…被測定導体に流れる電流波形の波高値部分の拡大
波形 33…電流測定装置による電流測定の出力波形 34a,34b…電子回路部による処理後の電気信号の
波形

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファラデー効果による直線偏光波の偏光
    面の回転変化を検出することによって電流を測定する電
    流測定装置において、 被測定導体に流れる電流によって発生する磁界中に設置
    されたファラデ―効果物質と、 前記ファラデー効果物質中に直線偏光波を入射する光源
    と、 前記ファラデ―効果物質を通過した光を2分割する光分
    割手段と、 その偏光面が相対的に異なる方向となるように設置さ
    れ、前記光分割手段によって分割された光を通過させ、
    光信号として検出する2個の光検出手段と、 前記光検出手段によって検出された2種類の光信号を電
    気信号に変換する光電変換手段と、 前記光電変換手段によって得られた2種類の電気信号の
    位相を検出する位相検出手段と、 前記位相検出手段によって検出された2種類の位相間に
    おける相対的な進みと遅れを判別する位相判別手段を備
    えたことを特徴とする電流測定装置。
JP3322064A 1991-12-05 1991-12-05 電流測定装置 Pending JPH05157773A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017676A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Takaoka Electric Mfg Co Ltd 光ファイバ電流センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017676A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Takaoka Electric Mfg Co Ltd 光ファイバ電流センサ

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