JPH0515774U - 砂掻き上げおもり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 釣糸の上げ下ろしの単純な動作で水底の砂を
水中に掻き上げることができ、掻き上げられた砂に群が
る習性を持つ魚類を釣針の周囲に集めることができるお
もりを提供する。 【構成】 三角おもり２Ａの先端部分に断面Ｕ字状の転
倒点３Ｃが突設されているスコップ３を取付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、魚釣りに適する砂掻き上げおもりに関するものである。 魚釣りは多種多様であるが、本考案は船の上から行う魚釣りで、特に水底の砂 地に住み着く種類、例えばかれい、たらを対象としたものである。 砂地に住み着く魚は、水底面もしくは砂中で生殖する小生物を常食としている ため、人工的に砂を掻き上げると、群集する習性をもっている。 本考案はこの習性を起こさせるために効率よく砂を掻き上げるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 １．吊鐘状のおもりを水底で上下し、水圧で砂を掻き上げる方法。 ２．棒状のおもりを勢いよく水底にぶつけて砂を掻き上げる方法。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 １．表面の比重の小さい物質しか掻き上げられず効率が悪い。 ２．おもりの先端が鋭利でないため、砂を掻き上げる効率が悪い。

【０００４】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、形状が正三角錐に構成された三角おもり２Ａに当該三 角おもり２Ａの底面２Ｂの一つの角２Ｂ１の近傍位置に吊り輪２Ｃが埋め込まれ ている三角おもり本体２と、平面前後に横長楕円形の基板３Ａにおける先端部分 ３Ｂは鋭利に構成され、かつ、当該基板３Ａの前後方向における中心より少しく 後方位置をもつと共に、当該基板３Ａの前後方向とは直交方向をもって断面Ｕ字 状の転倒点３Ｃが突設されているスコップ３とからなり、スコップ３を三角おも り２Ａの側面のうち、吊り輪２Ｃに一番遠い面に当該三角おもり２Ａの頂角２Ａ １より当該スコップ３の先端部分３Ｂが突き出して取付けられている砂掻き上げ おもりである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 １は本考案の砂掻き上げおもりである。 ２は三角おもり本体で、形状が正三角錐に構成された三角おもり２Ａに当該三 角おもり２Ａの底面２Ｂの一つの角２Ｂ１と中心点２Ｂ２を結ぶ線上であって、 かつこの角と中心点の中間に吊り輪２Ｃが埋め込まれている。 ２Ａ１は三角おもり２Ａの頂角である。 ３はスコップであるが、平面前後に横長楕円形の基板３Ａにおける先端部分３ Ｂは鋭利に構成され、かつ、当該基板３Ａの前後方向における中心より少しく後 方位置をもつと共に、当該基板３Ａの前後方向とは直交方向をもって断面Ｕ字状 の転倒点３Ｃが突設されている。

【０００７】 そして、このスコップ３を三角おもり２Ａの側面のうち、吊り輪２Ｃに一番遠 い面に当該三角おもり２Ａの頂角２Ａ１より当該スコップ３の先端部分３Ｂが突 き出して取付けられている。 この時の取付方法は、図１の如くネジ６で止めても、図２の如く強力接着剤５ で固定してもよい。 さらに、図３ないし図５の如く、上述したスコップ３に係止爪３Ｄ１を有する 側面折立壁３Ｄと、基板３Ａに係止爪３Ａ１を形成したものを、これらの係止爪 を利用してスコップ３を係止するよう構成することもできる。

【０００８】 本考案のものは下記のように作用する。 吊り輪２Ｃに釣糸４を結び水底に落し込むと、おもりの重さでスコップ３の鋭 利な先端部分３Ｂが砂中に刺さり込む。 次に、本案のおもりは重心が上方にあるため、おもり全体が転倒する。 本案のおもりは、吊り点である吊り輪２Ｃが三角おもり２Ａの中心軸より偏心 した位置であることから、スコップ３の取付られている方向へと転倒する。 転倒が進むと転倒点３Ｃが水底に当たり、てこの原理で砂中に刺さり込んだ先 端部分３Ｂが砂を持ち上げ水中に舞い上がらせる。 これら一連の動作を釣糸４の上げ下ろしで繰り返すと、多量の砂が水中に掻き 上げられ、これに気付いた魚が集まってくる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 １．釣糸の上げ下ろしの単純な動作で水底の砂を水中に掻き上げることができ 、掻き上げられた砂に群がる習性を持つ魚類を釣針の周囲に集めることができる 。 ２．魚を釣針の周囲に集めるため、多くの魚を釣ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の斜視図である。

【図２】他の実施例の斜視図である。

【図３】他の実施例の斜視図である。

【図４】同上の一部を切欠いた要部拡大側面図である。

【図５】Ａ−Ａ線断面図である。

【図６】作用を説明する側面図である。

【図７】作用を説明する側面図である。

【図８】作用を説明する側面図である。

【符号の説明】

１ 砂掻き上げおもり ２ 三角おもり本体 ２Ａ 三角おもり ２Ｃ 吊り輪 ３ スコップ ３Ａ 基板 ３Ｂ 先端部分 ３Ｃ 転倒点 ４ 釣糸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 形状が正三角錐に構成された三角おもり
   （２Ａ）に当該三角おもり（２Ａ）の底面（２Ｂ）の一
   つの角（２Ｂ１）の近傍位置に吊り輪（２Ｃ）が埋め込
   まれている三角おもり本体（２）と、平面前後に横長楕
   円形の基板（３Ａ）における先端部分（３Ｂ）は鋭利に
   構成され、かつ、当該基板（３Ａ）の前後方向における
   中心より少しく後方位置をもつと共に、当該基板（３
   Ａ）の前後方向とは直交方向をもって断面Ｕ字状の転倒
   点３Ｃが突設されているスコップ（３）とからなり、ス
   コップ（３）を三角おもり（２Ａ）の側面のうち、吊り
   輪（２Ｃ）に一番遠い面に当該三角おもり（２Ａ）の頂
   角（２Ａ１）より当該スコップ（３）の先端部分（３
   Ｂ）が突き出して取付けられていることを特徴とする砂
   掻き上げおもり。