JPH0515304Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、湯水供給用のポンプと分離して主と
して家庭用浴槽壁面に自由に取付け可能とした噴
流式浴中マツサージ用の噴流アタツチメントに関
するものである。

〔従来の技術〕

浴槽内の湯水を吸引して空気と混合するか、も
しくは空気を混合させないまま湯水を所要の圧力
で浴中に噴出させ、この噴出流で入浴者の肌を刺
激して、浴中マツサージを行う従来の浴中噴流装
置はノズルと電動ポンプとが一体に組込まれ、浴
槽内に浸漬して使用される形式のものであつて、
湯水を噴出させるノズルは固定式である。

〔考案が解決しようとする課題〕

このように、従来の装置は、浴槽内に配置され
る形式であるため、浴槽内がその分狭くなつて、
ゆつたりとした気分で浴中マツサージができない
という不便があつた。

また、従来の装置はノズルが定位置に固定され
たものであるため、湯水の噴出位置を変えること
ができず、体のどこの部分も自由にマツサージで
きるというものではなかつた。

本考案は、上記の課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、浴槽内を狭めずに、
ゆつたりした気分で浴中マツサージを楽しむこと
ができ、しかも、ノズルの取付け位置を変えるこ
となく湯水の噴出位置を自由に変え得るようにし
て、体のどの部分でも好みのマツサージを可能と
した噴流アタツチメントを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するために、次のよう
な手段を採用している。すなわち、本考案は、浴
槽の内壁面に吸盤によつて固定可能な盤体を基台
とし、この基台にノズル支持体を回動自在に装着
し、このノズル支持体には内部に湯水の流通路が
形成されているアームをノズル支持体の回転軸と
交差する方向に１本以上伸設するとともに、該ア
ームはノズル支持体に対してアーム伸張方向に伸
縮移動自在に取り付けてなり、そのアームの先端
部には湯水噴出用のノズルを前向きに設けるとと
もに、前記基台にはポンプからの湯水を前記アー
ム内の流通路に導く管路を形成した構造をもつて
課題を解決する手段としている。また、前記ノズ
ル支持体が回動自在に装着される基台にはポンプ
からの湯水を前記アーム内の流通路に導く管路を
形成してなり、この基台に設けた管路の先端部に
は保持筒部を連結し、この保持筒部にはシール部
材を介して前記アームの基部側を摺動自在に気密
嵌合するとともに、このアームは複数の筒状リン
グの摺動可能な嵌合によつて繋ぎ合わせた連結筒
体を有しているシール部材を介してアームを摺動
可能構成もあわせて解決手段としている。

〔作用〕

本考案の噴流アタツチメントは、基台の裏面に
配置される吸盤を利用して浴槽内の周壁面に自由
に取り付けられる。この状態で、ノズルに通じる
流通路をポンプの吐出口に連通させ、ポンプを起
動すると、ポンプから供給される湯水は、前記流
通路を通つて、ノズル方向に導かれ、空気混合湯
水または湯水だけがノズルから噴出するが、アー
ムを右方向また左方向に回動すれば一体となつて
ノズルが回動し、また、アームを伸縮方向に移動
することによつてノズルの回動（回転）半径が変
わり、湯水の噴出位置はアームの移動領域内で変
位する。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

なお、以下の説明では、湯水のみを噴出させる
場合をシヤワーと称し、湯水と空気との混合流体
を噴出させる場合をジエツトと称して説明するこ
とにする。

第１図には、本考案に係る噴流アタツチメント
の側断面図が示されている。

同図において、基台１の裏面には適宜数の吸盤
２が取り付けられており、この吸盤２を利用して
基台１は浴槽内壁面の任意の位置に吸着固定する
ことができるようになつている。

基台１の表面側壁面のほぼ中央部には軸受部３
が一体的に固定されている。この軸受部３は縦断
面がＬ字形状をなし、その内部に湯水の管路詩が
形成されており、その基部側の端部にはポンプの
吐出口に連通するホース５が嵌め込まれている。
また、軸受部３の先端側端部にはＯリング６を介
してノズル支持体７の軸部８が回動自在に気密嵌
合されている。このＯリング６は軸受部３と軸部
８の嵌合壁面間に弾性変形状態で圧接されてお
り、このＯリングの摩擦力によつてノズル支持体
７が妄りに抜け出るのを防止している。

前記ノズル支持体７の軸部８には直角方向に向
かつて放射状に伸張するパイプ状の保持筒部１０
が１個以上、第１図では180°の間隔を隔てて２個
設けられている。これらの保持筒部１０ａ，１０
ｂにはパイプ状のアーム１２ａ，１２ｂの基端部
がＯリング１３を介して軸方向の摺動が自在に気
密に嵌め込まれており、同アーム１２ａ，１２ｂ
内のパイプ孔は湯水の流通路１１となつている。
なお、このＯリング１３は前記Ｏリング６の場合
と同様に、摩擦力によつてアーム１２ａ，１２ｂ
の抜け止めの役割を果たしている。また、前記ノ
ズル支持体７には軸部８から保持筒部１０ａ，１
０ｂにかけて空気通路１８が形成されており、こ
の空気通路の入口側はホース２０が嵌め込まれ、
同ホース２０を介して浴室内の空気を該空気通路
１８内に取り入れるようになつている。空気通路
１８の出口側はホース２１が嵌め込まれ、このホ
ース２１を介して同通路１８は後述するノズル１
４ａ，１４ｂの空気導入孔４４に通じている。

前記アーム１２ａ，１２ｂの先端部にはノズル
１４ａ，１４ｂが装着されている。

ノズル１４ａ，１４ｂは、シヤワー専用ノズル
とジエツト専用ノズルとシヤワー・ジエツトの複
合ノズルの３種を備え、また、これらのノズルは
湯水を連続噴射する形式のものと間欠的に噴射す
る形式のものが使用可能である。

前記シヤワーノズルは例えば第３図ａに示すよ
うに、正面部１５に複数の湯水噴出孔１６を設け
たものであり、前記ジエツトノズルは第３図ｂに
示す如く、正面部１５の中心部にジエツト噴出孔
１７を設けたものである。さらに複合ノズルは第
３図ｃに示すように、ノズル正面部１５の中心部
にはジエツト噴出孔１７を、そのジツエト噴出孔
１７の回りには複数の湯水噴出孔１６を設け、こ
の複合ノズルの内部にシヤワー噴流とジエツト噴
流とを切り換える切換機構を備えている。さらに
連続・間欠噴出の切換機構を備え、連続噴射用ノ
ズルにも、間欠噴射ノズルにもなるように構成さ
れている。

第１図ではノズル１４ａ，１４ｂを共にジエツ
ト噴流ノズルにより構成しているが、これをシヤ
ワーノズルや複合ノズルによつて構成してもよ
く、必要に応じて、ノズルの一方側１４ａと他方
側１４ｂとを別の種類のノズルにしてもよい。

第４図には複合ノズルの一構成例が示されてい
る。

第４図において、表側の枠体２３ａと裏側の枠
体２３ｂとの嵌め合いによつて形成されたハウジ
ング２３内に、断面がＨ形の第１の隔壁部材２４
と、同部材２４を載置する第２の隔壁部材２５と
が収容されて両隔壁部材２４，２５の間に気液混
合室２６が形成され、また、第１の隔壁部材２４
と裏側の枠体２３ｂとの間には流体室２７が形成
されている。裏側の枠体２３ａは前記アーム１２
ａ，１２ｂの先端部に気密に嵌め込まれており、
前記流体室２７とアーム１２ａ，１２ｂの管路
（流通路）１１とはバルブ３０を介し枠体２３ｂ
内に設けた流通路３１ａ，３１ｂによつて連通さ
れている。

同様に、管路１１と気液混合室２６もバルブ３
０を介し枠体２３ｂ内に設けた流通路３４によつ
て連通されている。前記バルブ３０の内部にはＴ
字状の流通路３２が形成されており、バルブ３０
に連結されているレバー３３を回転することによ
り管路１１からの湯水を流通路３１ｂ側と同３４
側に切り換えるようになつている。

また、ハウジング２３と第１の隔壁部材２４と
第２の隔壁部材２５とによつて囲まれた空間は通
路室３５となつており、この通路室３５と前記流
体室２７とは第１の隔壁部材２４の周壁に設けた
連通孔３６によつて通じている。そして、第２の
隔壁部材２５と表側の枠体２３ａとの間にはバル
ブ３７が任意方向に回転自在に収容されており、
このバルブ３７の中心部には貫通されたジエツト
噴出孔３８が形成されている。このジエツト噴出
孔３８は第２の隔壁部材２５の中心部にあけられ
た孔３９を介して気液混合室２６に通じている。
一方、表側の枠体２３ａと第２の隔壁部材２５と
バルブ３７とによつて囲まれた空間は湯水流入室
４０を形成している。そして、この湯水流入室４
０の先端壁、すなわち、ノズル正面部には第６図
に示すように、複数のシヤワー孔４１からなるシ
ヤワー孔群４２ａ，４２ｂ，４２ｃが前記ジエツ
ト噴出孔３８を囲んで円周３等分位置に設けられ
ている。

一方、第５図に示すように、裏側の枠体２３ｂ
には空気調節軸４３が回転自在に軸支されてい
る。この空気調節軸４３の先端部には前記空気通
路１８から空気を導入する空気導入孔４４が軸長
方向に対して直交方向にあけられており、この空
気導入孔４４は同軸４３および裏側の枠体２３ｂ
に設けた通路４５を通して前記気液混合室２６に
通じている。前記空気調節軸４３の基端側にはレ
バー４６が設けられており、このレバー４６を操
作して空気調節軸４３を回動することにより、空
気導入孔４４の開口断面積と通路４５の開口断面
積との対向部における重合面積を変化させ、エゼ
クタ効果によつて外部から気液混合室２６に導入
される空気の量を調節している。

かかる構成において、第４図に示す状態におい
ては、アーム１２ａ，１２ｂの管路１１と流通路
３４とが流通路３２を介して連通されており、流
体室２７に通じる流通路３１ｂはバルブ３０によ
つて閉じられているから、ポンプから供給される
湯水は流通路３４を通つて気液混合室２６に入り
込み、さらに第２の隔壁部材２５の流通路３４を
通りジエツト噴出孔３８から勢いよく噴出する。
この湯水の噴射に際し、空気導入孔４４から導入
される外部の空気は湯水の噴出流速によるエゼク
タ効果により気液混合室２６に吸引され、この気
液混合室２６で湯水と混合される。そして、この
混合湯水がジエツト流となつて前記ジエツト噴出
孔３８から浴槽内に向けて噴出される。

次に第４図に示す状態でレバー３３を時計方向
に90°回転すると、流通路３２ａを介してアーム
１２ａ，１２ｂの管路１１と流体室２７に通じる
流通路３１ｂが通じ、流通路３４はバルブ３０に
よつて閉鎖されるから、ポンプから供給される湯
水は流通路３１ｂを通つて流体室２７に入り込
み、さらに連通孔３６を通つて通路室３５に入り
込む。そしてこの湯水はさらに通路室３５から第
２の隔壁部材２５に設けた通路４９を通つて湯水
流入室４０に入り込み、シヤワー孔４１からシヤ
ワー噴流となつて噴出する。

本実施例では、マツサージ効果を高めるため、
シヤワー噴流を間欠的に噴出するようにしてい
る。すなわち、前記湯水流入室４０には羽根車４
７が回転自在に収容されている。この羽根車４７
にはその軸部から複数の羽根が、120°の等角間隔
に放射状に突設されており、そのうちの１枚の羽
根の端部（噴出面側の端部）には１つのシヤワー
孔群４２ａ又は４２ｂ又は４２ｃを覆うのに必要
な面積をもつ閉鎖板４８が固定されている。この
羽根車４７は、ポンプから送られてくる湯水が湯
水流入室４０に入り込むことにより、その湯水の
圧力を受けて回転するようになつており、この羽
根車４７が回転することにより前記閉鎖板４８に
よつて各シヤワー孔群４２ａ，４２ｂ，４２ｃが
順次1/3回転するごとに閉鎖されるから、各シヤ
ワー孔群４２ａ，４２ｂ，４２ｃからの噴出湯水
は間欠シヤワーとなつて外部に噴出されることと
なる。

第７図には間欠シヤワーノズルの一構成例が示
されている。この間欠シヤワーノズルは前記複合
ノズルを構成するバルブ３０と、レバー３３と、
バルブ３７と、空気導入用の空気調節軸４３およ
びレバー４６との各部品を省略し、さらに、流通
路３４と孔３９とを省略したものである。その他
の構成は前記複合ノズルと同一であるので、第４
図〜第６図に示す複合ノズルと同一の部材には同
一の符号を付して図示する。

この間欠シヤワーノズルは管路１１からの湯水
を流通路３１ａ，流体室２７，流通孔３６，通路
室３５を順に介して湯水流入室４０に導くように
なつており、この流水湯水の圧力によつて羽根車
４７を回転させる。そして、この羽根車４７が回
転することにより前記閉鎖板４８によつて各シヤ
ワー孔群４２ａ，４２ｂ，４２ｃが順次1/3回転
するごとに閉鎖されるから、各シヤワー孔群４２
ａ，４２ｂ，４２ｃからの噴出湯水は間欠的に噴
出する。

第８図〜第１０図は間欠ジエツトノズルの一構
成例を前記複合ノズルと同一部品に同一符号を付
して図示したものである。この間欠ジエツトノズ
ルは前記第４図〜第６図に示した複合ノズルの構
成部品のうち、レバー３３を省略し、バルブ３０
の全体を裏側の枠体２３ｂ内に完全に収容すると
ともに、ノズル正面部のジエツト噴出孔５１ａ，
５１ｂ，５１ｃをたとえば円周３等分位置に開口
端の直径を同孔内部よりも小径の円形孔に形成し
て、この噴出孔より概ね平行にもしくは多少求心
方向を向くように空気混合湯水が噴出するように
したものである。そして、第１の隔壁部材２４の
連通孔３６を省略するとともに同隔壁部材２４に
気液混合室２６と通路室３５とを連通させる連通
孔５２をあけ、管路１１から供給される湯水を流
通路３１，３２，３４を通して気液混合室２６に
導き、空気導入孔４４から通路４５を通つてエゼ
クタ効果によつて流入する空気と混合するように
している。また、羽根車４７の羽根の噴出面側の
端部に取り付けられる閉鎖板４８は前記ジエツト
噴出孔５１ａ又は５１ｂ又は５１ｃをいずれも完
全に覆うのに十分な面積をもつ平板となつてい
る。

したがつて、気液混合室２６から連通孔５２お
よび通路４９を通つて湯水と空気の混合湯水が湯
水流入室４０に入り込むと、その流入圧によつて
羽根車４７が回転し、各ジエツト噴出孔５１ａ，
５１ｂ，５１ｃが1/3回転するごとに順次閉鎖し
ては開口するから、各ジエツト噴出孔５１ａ，５
１ｂ，５１ｃから混合湯水はジエツトノズルから
間欠的に噴出する。

第１図において、２２は基台１に被せるカバー
を示したもので、このカバー２２の周壁には所定
角度領域、本実施例では90°の角度領域にわたつ
て切欠き部が互いに対称位置に設けられ、アーム
１２ａ，１２ｂがその切欠き部に沿つて90°回転
できるようになつている。

以下、上記第１の実施例の作用を説明する。

まず、吸盤２を利用して上記実施例の噴流アタ
ツチメントを浴槽の内壁面に固定し、この状態で
ポンプを起動する。このポンプ起動によつて、湯
水がホース５、管路４、管路１１を順に通つてノ
ズル１４ａ，１４ｂに導かれる。そして、この湯
水の導入に際し、エゼクタ効果により、空気通路
１８を通つて空気が導入され、この空気と湯水の
混合流体がジエツト流となつてジエツト噴出孔３
８から浴中に噴出される。

したがつて、この噴流を肌に受けることにより
マツサージが行われる。このマツサージに際し、
アーム１２ａ，１２ｂを90°の回転領域内で回転
すれば、同領域内でノズル１４ａ，１４ｂの位置
が変わるから、湯水の噴出位置はそれに伴つて変
わり、好みの部位のマツサージを行なうことがで
きる。さらに、アーム１２ａ，１２ｂを保持筒部
１０ａ，１０ｂに沿つて軸長方向に摺動させるこ
とにより、ノズル１４ａ，１４ｂの回動半径領域
を変えることができる。したがつて湯水の噴出範
囲をより拡大することができる。

また、このアタツチメントはポンプと分離して
形成されているから、浴槽内壁面の好みの位置に
取り付けることが可能であり、しかも偏平な構造
であるから、浴槽内を狭めることもなく、浴槽内
をより広くゆつたりと利用することができる。

第１１図は本考案に係る噴流アタツチメントの
第２実施例を示したものであり、前記第１実施例
と同一部分には同一の符号が付されている。

この第２実施例は基台１の周壁部分に延出して
いる爪部５３にカバーを兼ねているノズル支持体
７の係合凹部を係合させて回動自在に嵌め込み、
基台１とノズル支持体７のそれぞれ内面側に設け
た支持穴部５５，５６を利用して継手部材５７で
両者１，７を接続している。

継手部材５７は第１の継手部材５７ａと第２の
継手部材５７ｂとをパツキン５８を介して気密に
かつ回転自在に嵌合して一体化したものであり、
その内部には管路４と空気通路１８が形成されて
いる。そして、前記第１の実施例と同様に、管路
４の入口側４ａにはポンプの吐出口に通じるホー
ス５が嵌め込まれ、同管路４の出口側４ｂはそれ
ぞれ対応するノズル１４ａ，１４ｂの保持筒部１
０ａ，１０ｂの通路１９ａ，１９ｂにホース（図
示せず）を用いて連通されている（第１２図）。
また、空気通路１８もそれぞれ対応するノズル１
４ａ，１４ｂの空気導入孔４４にホースを用いて
連通されている。

この第２実施例では、ノズル支持体７に２個の
ノズル１４ａ，１４ｂを突設しており、そのうち
一方側のノズル１４ｂは固定されているが、他方
のノズル１４ａは第１２図に示すようにアーム１
２ａの軸長方向への調整移動が可能に支持されて
いる。

すなわち、アーム１２ａの基端側にはシール部
材６０が接着材等により固定されており、アーム
１２ａはこのシール部材６０の摩擦作用によつて
保持筒部１０ａ内の任意の摺動位置に保持されて
いる。また、アーム１２ａは複数の筒状リング６
１ａ，…６１ｎを接続することによつて形成され
ている。これらの筒状リング６１ａ…６１ｎは基
端側から先端側に向かうに従つて僅かに半径が異
るテーパ状に形成されており、基部側の第１番目
の筒状リング６１ａ内に第２番目の筒状リング６
１ｂが軸方向に摺動可能に嵌め込まれている。さ
らに、第２番目の筒状リング６１ｂに第３番目の
筒状リング６１ｃが摺動可能に嵌め込まれ、以下
順に相隣れる筒状リング相互が嵌め込まれて連結
筒体を構成し、これら各筒状リング６１ａ…６１
ｎによつて、ノズル１４ａ，１４ｂの位置をアー
ムの軸方向に変位できるようになつている。

したがつて、この第２実施例でも、前記第１実
施例と同様な作用効果を得ることができる。

なお、本考案は上記各実施例に限定されること
はなく、本考案の技術思想の範囲内で様々な実施
の態様を採り得る。例えば、上記各実施例では、
湯水をポンプからそのままノズル１４ａ，１４ｂ
に導いているが、ノズル１４ａ，１４ｂに湯水を
遮断もしくは流量調整するバルブを設け、浴中マ
ツサージの強さ加減をそのバルブを操作して行な
うようにしてもよい。

また、上記各実施例では、ノズル支持体７から
２本のアーム１２ａ，１２ｂを伸設しているが、
このアームの数は特に限定されることがなく、１
本のアームのみを突設させてもよく、また、３本
以上の数本のアームを突設してそれぞれのアーム
の先端にノズルを設けてもよい。さらに、各アー
ム１２ａ，１２ｂには一個のノズル１４ａ，１４
ｂを設けているが、１本のアームに複数のノズル
を設けてもよい。そして、さらにアームとノズル
との接続部にユニバーサル継手を介在させ、ノズ
ルの向きを任意に変えることができるようにして
もよい。

〔考案の効果〕

本考案の噴流アタツチメントは、湯水供給用の
ポンプから分離して構成したものであるから、浴
槽内を狭くすることがなく、しかも整然と浴槽内
壁に取付けることができるから、浴槽内を広く利
用でき、ゆつたりと浴中マツサージを行なうこと
ができる。

特に、本考案はノズル支持体を基台に対して回
動自在に配設したのであるから、このノズル支持
体を回動することによつてノズルの位置、つま
り、湯水の噴出位置を自由に変えることが可能に
なる。また、ノズルが設けられているアームを伸
縮方向に移動することによつて、ノズルの回転
（回動）半径を任意に変えることができ、これに
より、ノズルの噴出範囲を拡大することが可能と
なり、面倒な操作を行なうことなく好みの部分を
楽にマツサージすることができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る噴流アタツチメントの第
１の実施例を示す縦断側面図、第２図は第１図の
正面図、第３図は各種ノズルの湯水噴出孔パター
ンを示す説明図、第４図はアームに取り付けられ
た複合ノズルの縦断側面図、第５図は第４図のＡ
−Ａ縦断正面図、第６図は第４図のノズルの湯水
噴出面の正面図、第７図はアームに取り付けられ
た間欠シヤワーノズルの縦断側面図、第８図はア
ームに取り付けられた別の間欠ジエツトノズルの
縦断側面図、第９図は第８図のＡ−Ａ縦断正面
図、第１０図は第８図に示すノズルの湯水噴出面
の正面図、第１１図は本考案の第２実施例を示す
縦断側面図、第１２図は同実施例の部分的構成を
示す縦断正面図である。 １……基台、２……吸盤、７……ノズル支持
体、１０，１０ａ，１０ｂ……保持筒部、１１…
…湯水の流通路、１２ａ，１２ｂ……アーム、１
４ａ，１４ｂ……ノズル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 浴槽の内壁面に吸盤によつて固定可能な盤体
   を基台とし、この基台にノズル支持体を回動自
   在に装着し、このノズル支持体には内部に湯水
   の流通路が形成されているアームをノズル支持
   体の回転軸と交差する方向に１本以上伸設する
   とともに、該アームはノズル支持体に対してア
   ーム伸張方向に伸縮移動自在に取り付けてな
   り、そのアームの先端部には湯水噴出用のノズ
   ルを前向きに設けるとともに、前記基台にはポ
   ンプからの湯水を前記アーム内の流通路に導く
   管路を形成した噴流アタツチメント。 (2) 浴槽の内壁面に吸盤によつて固定可能な盤体
   を基台とし、この基台にノズル支持体を回動自
   在に装着し、このノズル支持体には内部に湯水
   の流通路が形成されているアームを１本以上伸
   設し、そのアームの先端部には湯水噴出用のノ
   ズルを前向きに設けるとともに、前記基台には
   ポンプからの湯水を前記アーム内の流通路に導
   く管路を形成してなり、この基台に設けた管路
   の先端部には保持筒部を連結し、この保持筒部
   にはシール部材を介して前記アームの基部側を
   摺動自在に気密嵌合するとともに、このアーム
   は複数の筒状リングの摺動可能な嵌合によつて
   繋ぎ合わせた連結筒体を有している噴流アタツ
   チメント。