JPH05149461A - 流量制御弁の圧力補償装置 - Google Patents
流量制御弁の圧力補償装置Info
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- JPH05149461A JPH05149461A JP3334152A JP33415291A JPH05149461A JP H05149461 A JPH05149461 A JP H05149461A JP 3334152 A JP3334152 A JP 3334152A JP 33415291 A JP33415291 A JP 33415291A JP H05149461 A JPH05149461 A JP H05149461A
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- balance piston
- pressure
- spring chamber
- spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明の目的は、バランスピストンがどち
らの方向に移動しても、キャビテーションなど発生しな
いようにした流量制御弁の圧力補償装置を提供すること
である。 【構成】 バランスピストン27にフランジ27aを設
け、このフランジ27aでスプリング室28を区画して
油溜め室32を設けるとともに、この油溜め室32とス
プリング室28とを、連通路38と第2ダンパオリフィ
ス34とを介して連通させている。
らの方向に移動しても、キャビテーションなど発生しな
いようにした流量制御弁の圧力補償装置を提供すること
である。 【構成】 バランスピストン27にフランジ27aを設
け、このフランジ27aでスプリング室28を区画して
油溜め室32を設けるとともに、この油溜め室32とス
プリング室28とを、連通路38と第2ダンパオリフィ
ス34とを介して連通させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流量制御弁の圧力補
償装置に関する。
償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示したものは、従来の流量制御弁
の圧力補償装置である。その構成は、以下のとおりであ
る。カバー1に接するスリーブ2は、カバー1に形成し
てあるスプリング室3と連通している。そして、このス
リーブ2の内側には、バランスピストン4を摺動自在に
設けている。上記スプリング室3には、スプリング受け
部材5が設けられ、このスプリング受け部材5はバラン
スピストン4にはめ込んでいる。そして、このスプリン
グ受け部材5とバランスピストン4とをはめ合わせた部
分に空間20を設けている。また、このスプリング受け
部材5には、スプリング6が取付けられている。このス
プリング6は、バランスピストン4がスプリング室3方
向に移動するのに抗して作用するように設けてある。上
記スプリング受け部材5内には、十字孔7が形成してあ
る。この十字孔7は、スプリング受け部材5の移動方向
と同じ方向にあいている縦穴8と、それと直交してスプ
リング受け部材5を貫通するする横孔9とからなってい
て、スプリング室3と空間20とを連通している。
の圧力補償装置である。その構成は、以下のとおりであ
る。カバー1に接するスリーブ2は、カバー1に形成し
てあるスプリング室3と連通している。そして、このス
リーブ2の内側には、バランスピストン4を摺動自在に
設けている。上記スプリング室3には、スプリング受け
部材5が設けられ、このスプリング受け部材5はバラン
スピストン4にはめ込んでいる。そして、このスプリン
グ受け部材5とバランスピストン4とをはめ合わせた部
分に空間20を設けている。また、このスプリング受け
部材5には、スプリング6が取付けられている。このス
プリング6は、バランスピストン4がスプリング室3方
向に移動するのに抗して作用するように設けてある。上
記スプリング受け部材5内には、十字孔7が形成してあ
る。この十字孔7は、スプリング受け部材5の移動方向
と同じ方向にあいている縦穴8と、それと直交してスプ
リング受け部材5を貫通するする横孔9とからなってい
て、スプリング室3と空間20とを連通している。
【0003】上記バランスピストン4は、スプリング受
け部材5と反対側に凹部10を形成している。この凹部
10をパイロット室17としている。また、このパイロ
ット室17には、ポート11が設けられ、スリーブ2に
形成された供給側ポート12と連通している。上記バラ
ンスピストン4はスリーブ2内を摺動するので、ポート
11と供給側ポート12との相対位置の変位により、そ
の連通部分の開口面積が変化する。つまり、ポート11
と供給側ポート12とが相まって開口面積を可変にした
制御オリフィスを構成している。なお、スプリング室3
と反対側のスリーブ2端部には、バランスピストン4の
動きを制限するストッパ13が設けてある。
け部材5と反対側に凹部10を形成している。この凹部
10をパイロット室17としている。また、このパイロ
ット室17には、ポート11が設けられ、スリーブ2に
形成された供給側ポート12と連通している。上記バラ
ンスピストン4はスリーブ2内を摺動するので、ポート
11と供給側ポート12との相対位置の変位により、そ
の連通部分の開口面積が変化する。つまり、ポート11
と供給側ポート12とが相まって開口面積を可変にした
制御オリフィスを構成している。なお、スプリング室3
と反対側のスリーブ2端部には、バランスピストン4の
動きを制限するストッパ13が設けてある。
【0004】上記カバー1には、空気抜き部材14が取
付けられている。この空気抜き部材14は、スプリング
室3に連通していて、スプリング室3内に発生した空気
を放出する働きをする。さらに、カバー1には第1ダン
パオリフィス15が設けてある。上記第1ダンパオリフ
ィス15はスプリング室3に連通している。この第1ダ
ンパオリフィス15は、バランスピストン4がスプリン
グ6の力に抗して急激に図面上方に移動したときに、バ
ランスピストン4の速度が必要以上にならないようにす
る働きがある。つまり、上記のようにバランスピストン
4が動くと、スプリング室3内の油は、スプリング室3
の外に押し出されることになるが、第1ダンパオリフィ
ス15により、絞られる。したがって、スプリング室3
内の油は、圧縮され、スプリング室3の外より高い圧力
が発生して、バランスピストン4の急激な移動を妨げる
力を生じさせる。なお、符号16はプラグである。
付けられている。この空気抜き部材14は、スプリング
室3に連通していて、スプリング室3内に発生した空気
を放出する働きをする。さらに、カバー1には第1ダン
パオリフィス15が設けてある。上記第1ダンパオリフ
ィス15はスプリング室3に連通している。この第1ダ
ンパオリフィス15は、バランスピストン4がスプリン
グ6の力に抗して急激に図面上方に移動したときに、バ
ランスピストン4の速度が必要以上にならないようにす
る働きがある。つまり、上記のようにバランスピストン
4が動くと、スプリング室3内の油は、スプリング室3
の外に押し出されることになるが、第1ダンパオリフィ
ス15により、絞られる。したがって、スプリング室3
内の油は、圧縮され、スプリング室3の外より高い圧力
が発生して、バランスピストン4の急激な移動を妨げる
力を生じさせる。なお、符号16はプラグである。
【0005】上記パイロット室17は、主可変絞り18
を介して図示していないアクチュエータ等に接続してい
る。そして、この主可変絞り18の下流から分岐した通
路19を、第1ダンパオリフィス15に接続している。
これにより主可変絞り18通過後の圧力をスプリング室
3に導いている。
を介して図示していないアクチュエータ等に接続してい
る。そして、この主可変絞り18の下流から分岐した通
路19を、第1ダンパオリフィス15に接続している。
これにより主可変絞り18通過後の圧力をスプリング室
3に導いている。
【0006】このように構成された流量制御弁の圧力補
償装置は、主可変絞り18前後の差圧を設定した一定の
圧力に保ち、常に、主可変絞り18の開度に比例した一
定の流量をアクチュエータ等に供給することが目的であ
る。以下にその作動する様子を示す。
償装置は、主可変絞り18前後の差圧を設定した一定の
圧力に保ち、常に、主可変絞り18の開度に比例した一
定の流量をアクチュエータ等に供給することが目的であ
る。以下にその作動する様子を示す。
【0007】供給側ポート12の圧力をPs 、主可変絞
り18上流の圧力をP1 、主可変絞り18下流での圧力
をP2 、スプリング室3内の圧力をP3 とする。いま、
圧力Ps で供給側ポート12から流入してきた圧油は、
制御オリフィス、及び主可変絞り18を通過してアクチ
ュエータ等の回路へ流入する。このとき、主可変絞り1
8下流での圧力P2 は、分岐した通路19、及び第1ダ
ンパオリフィス15を経て、スプリング室3内に導かれ
る。したがって、バランスピストン4が静止する時、こ
の主可変絞り18下流での圧力P2 とスプリング室3内
の圧力P3 は等しくなっている。
り18上流の圧力をP1 、主可変絞り18下流での圧力
をP2 、スプリング室3内の圧力をP3 とする。いま、
圧力Ps で供給側ポート12から流入してきた圧油は、
制御オリフィス、及び主可変絞り18を通過してアクチ
ュエータ等の回路へ流入する。このとき、主可変絞り1
8下流での圧力P2 は、分岐した通路19、及び第1ダ
ンパオリフィス15を経て、スプリング室3内に導かれ
る。したがって、バランスピストン4が静止する時、こ
の主可変絞り18下流での圧力P2 とスプリング室3内
の圧力P3 は等しくなっている。
【0008】スプリング室3内に作用している圧力P3
は、バランスピストン4のスプリング室3側の面に作用
している。したがって、バランスピストン4には図面下
方に押し下げられる力が作用している。また、パイロッ
ト室17内に作用している圧力P1 により、バランスピ
ストン4はスプリング室3側に押しあげられる。このよ
うにバランスピストン4には、対向する力が軸線方向に
作用している。バランスピストン4の受圧面積をAとす
ると、 (P1 A)=(P2 A)+F F:スプリング力 という関係になっている。つまり、圧力の高いP1 側の
力と、P1 より圧力の低いP2 側の力とをバランスさせ
るために、スプリング力Fを利用している。
は、バランスピストン4のスプリング室3側の面に作用
している。したがって、バランスピストン4には図面下
方に押し下げられる力が作用している。また、パイロッ
ト室17内に作用している圧力P1 により、バランスピ
ストン4はスプリング室3側に押しあげられる。このよ
うにバランスピストン4には、対向する力が軸線方向に
作用している。バランスピストン4の受圧面積をAとす
ると、 (P1 A)=(P2 A)+F F:スプリング力 という関係になっている。つまり、圧力の高いP1 側の
力と、P1 より圧力の低いP2 側の力とをバランスさせ
るために、スプリング力Fを利用している。
【0009】アクチュエータ等に大きな負荷がかかる
と、アクチュエータ上流の圧力が上昇し、主可変絞り1
8下流の圧力P2 も上昇する。したがって、主可変絞り
18前後の差圧は変化する。また、圧力P2 が上昇して
いるので、スプリング室3内の圧力P3 も大きくなり、
その圧力がバランスピストン4のスプリング室3側の面
に作用する。これによりバランスピストン4に作用する
力のバランスがくずれ、バランスピストン4は、図面下
方に移動する。バランスピストン4がこのように移動す
ると、制御オリフィスの開口面積が大きくなるので、主
可変絞り18上流への供給流量が増える。主可変絞り1
8の開口面積は変化させていないので、その上流での供
給流量が増えると圧力P1 が上昇する。
と、アクチュエータ上流の圧力が上昇し、主可変絞り1
8下流の圧力P2 も上昇する。したがって、主可変絞り
18前後の差圧は変化する。また、圧力P2 が上昇して
いるので、スプリング室3内の圧力P3 も大きくなり、
その圧力がバランスピストン4のスプリング室3側の面
に作用する。これによりバランスピストン4に作用する
力のバランスがくずれ、バランスピストン4は、図面下
方に移動する。バランスピストン4がこのように移動す
ると、制御オリフィスの開口面積が大きくなるので、主
可変絞り18上流への供給流量が増える。主可変絞り1
8の開口面積は変化させていないので、その上流での供
給流量が増えると圧力P1 が上昇する。
【0010】このように、圧力P1 がさらに上昇して、
バランスピストン4を図面上方へ押し上げ、圧力P1 、
P2 間の差圧が設定した値に近づくにつれて、バランス
ピストン4は作用するスプリング室3側からの力と、パ
イロット室17側からの力とスプリング力とが新たにつ
り合ってくる。そして、この力のつり合いに応じて制御
オリフィスの開口面積も決まってくる。上記のように、
圧力P1 、P2 間の差圧を設定した圧力に保つように、
バランスピストン4は動かされ、それにともなって、制
御オリフィスの開口面積も変化している。また、圧力P
2 が低下した場合は、バランスピストン4に作用する
力、及び制御オリフィスの動作が上記と逆になって、P
1 、P2 間の差圧を一定に保とうとする。このように主
可変絞り18は前後の差圧を一定に保つことによって、
開度が不変であればそこを通過する流量を圧力変化にか
かわりなく一定に保つようにしている。
バランスピストン4を図面上方へ押し上げ、圧力P1 、
P2 間の差圧が設定した値に近づくにつれて、バランス
ピストン4は作用するスプリング室3側からの力と、パ
イロット室17側からの力とスプリング力とが新たにつ
り合ってくる。そして、この力のつり合いに応じて制御
オリフィスの開口面積も決まってくる。上記のように、
圧力P1 、P2 間の差圧を設定した圧力に保つように、
バランスピストン4は動かされ、それにともなって、制
御オリフィスの開口面積も変化している。また、圧力P
2 が低下した場合は、バランスピストン4に作用する
力、及び制御オリフィスの動作が上記と逆になって、P
1 、P2 間の差圧を一定に保とうとする。このように主
可変絞り18は前後の差圧を一定に保つことによって、
開度が不変であればそこを通過する流量を圧力変化にか
かわりなく一定に保つようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧力補償装置の
第1ダンパオリフィス15は、バランスピストン4が急
激にスプリング室3方向に移動したとき、スプリング室
3内の油の流れを絞って、スプリング室3の外に流出さ
せている。これによってバランスピストン4の速度を、
必要以上にならないようにし、その作動を安定させてい
る。しかし、バランスピストン4がスプリング室3と反
対側に急激に移動することにより、スプリング室3内の
圧力が低下したときは、かえって、この第1ダンパオリ
フィス15のために、スプリング室3内への油の流入が
制限されてしまい、特にP2が高くない場合、スプリン
グ室3内でキャビテーションを起こしてしまうという問
題があった。
第1ダンパオリフィス15は、バランスピストン4が急
激にスプリング室3方向に移動したとき、スプリング室
3内の油の流れを絞って、スプリング室3の外に流出さ
せている。これによってバランスピストン4の速度を、
必要以上にならないようにし、その作動を安定させてい
る。しかし、バランスピストン4がスプリング室3と反
対側に急激に移動することにより、スプリング室3内の
圧力が低下したときは、かえって、この第1ダンパオリ
フィス15のために、スプリング室3内への油の流入が
制限されてしまい、特にP2が高くない場合、スプリン
グ室3内でキャビテーションを起こしてしまうという問
題があった。
【0012】この発明の目的は、バランスピストンがど
ちらの方向に移動しても、キャビテーションなど発生し
ないようにした流量制御弁の圧力補償装置を提供するこ
とである。
ちらの方向に移動しても、キャビテーションなど発生し
ないようにした流量制御弁の圧力補償装置を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、ケーシングにバランスピストンを設
け、このバランスピストンの移動に応じて開度を制御す
る制御オリフィスを設け、さらに上記バランスピストン
の一方をスプリング室に臨ませ、他方をパイロット室側
に臨ませ、このパイロット室の下流側に主可変絞りを接
続するとともに、この主可変絞りの上流側の圧力をパイ
ロット室に導き、下流側の圧力をスプリング室に導く一
方、この主可変絞りの下流側とスプリング室とを連通さ
せる通路過程に第1ダンパオリフィスを設けてなる流量
制御弁の圧力補償装置において、上記ダンパオリフィス
と、上記バランスピストンの移動に応じて体積を変化さ
せる油溜め室と、この油溜め室とスプリング室とを連通
させる第2ダンパオリフィスとを設けている。
めに本発明では、ケーシングにバランスピストンを設
け、このバランスピストンの移動に応じて開度を制御す
る制御オリフィスを設け、さらに上記バランスピストン
の一方をスプリング室に臨ませ、他方をパイロット室側
に臨ませ、このパイロット室の下流側に主可変絞りを接
続するとともに、この主可変絞りの上流側の圧力をパイ
ロット室に導き、下流側の圧力をスプリング室に導く一
方、この主可変絞りの下流側とスプリング室とを連通さ
せる通路過程に第1ダンパオリフィスを設けてなる流量
制御弁の圧力補償装置において、上記ダンパオリフィス
と、上記バランスピストンの移動に応じて体積を変化さ
せる油溜め室と、この油溜め室とスプリング室とを連通
させる第2ダンパオリフィスとを設けている。
【0014】
【作用】上記のように構成したので、バランスピストン
がパイロット室方向へ急に移動すると、油溜め室はその
体積をせばめられるので、油溜め室内の油はスプリング
室へ押し出される。しかし、スプリング室と油溜め室の
間にある第2ダンパオリフィスにより、油溜め室の油
は、絞られながらスプリング室に押し出されるので、圧
縮されて、圧力はスプリング室より高くなり、バランス
ピストンの速度を必要以上にならないように制限する。
がパイロット室方向へ急に移動すると、油溜め室はその
体積をせばめられるので、油溜め室内の油はスプリング
室へ押し出される。しかし、スプリング室と油溜め室の
間にある第2ダンパオリフィスにより、油溜め室の油
は、絞られながらスプリング室に押し出されるので、圧
縮されて、圧力はスプリング室より高くなり、バランス
ピストンの速度を必要以上にならないように制限する。
【0015】
【実施例】図1、2は本発明の実施例である。前記した
従来例と同一の構成要素については、従来例と同一の符
号を用いるとともにその詳細な説明を省略する。
従来例と同一の構成要素については、従来例と同一の符
号を用いるとともにその詳細な説明を省略する。
【0016】図1に示した第1実施例は、以下のように
構成をしている。すなわち、カバー1には凹部25が形
成してある。このカバー1には、ストッパ26を介して
スリーブ2が接している。このストッパ26は、筒状を
していて内側が空間となっている。このカバー1の凹部
25とストッパ26とスリーブ2とで、スプリング室2
8を形成している。なお、これらカバー1、ストッパ2
6、及びスリーブ2で、この発明のケーシングを構成し
ている。上記スリーブ2内側には、バランスピストン2
7が摺動自在に設けてある。また、上記スプリング室2
8にはスプリング29、30を設け、バランスピストン
27を図面下方へ押す方向に作用させている。また、上
記ストッパ26の内径は、スリーブ2のフランジ27a
と対向する部分の内径より小さくなっていて、バランス
ピストン27の移動範囲を制限している。
構成をしている。すなわち、カバー1には凹部25が形
成してある。このカバー1には、ストッパ26を介して
スリーブ2が接している。このストッパ26は、筒状を
していて内側が空間となっている。このカバー1の凹部
25とストッパ26とスリーブ2とで、スプリング室2
8を形成している。なお、これらカバー1、ストッパ2
6、及びスリーブ2で、この発明のケーシングを構成し
ている。上記スリーブ2内側には、バランスピストン2
7が摺動自在に設けてある。また、上記スプリング室2
8にはスプリング29、30を設け、バランスピストン
27を図面下方へ押す方向に作用させている。また、上
記ストッパ26の内径は、スリーブ2のフランジ27a
と対向する部分の内径より小さくなっていて、バランス
ピストン27の移動範囲を制限している。
【0017】上記バランスピストン27には、スプリン
グ室28側にフランジ27aを設けてある。このフラン
ジ27aも、スリーブ2内を摺動する。したがって、ス
リーブ2の内側には、バランスピストン27の摺動面と
そのフランジ27aとの摺動面がある。そしてこの二つ
の摺動面の境を段部31としている。この段部31とフ
ランジ27aとスリーブ2とバランスピストン27の表
面で囲まれた空間、つまり、フランジ27aによりスプ
リング室28から区画された空間を油溜め室32として
いる。
グ室28側にフランジ27aを設けてある。このフラン
ジ27aも、スリーブ2内を摺動する。したがって、ス
リーブ2の内側には、バランスピストン27の摺動面と
そのフランジ27aとの摺動面がある。そしてこの二つ
の摺動面の境を段部31としている。この段部31とフ
ランジ27aとスリーブ2とバランスピストン27の表
面で囲まれた空間、つまり、フランジ27aによりスプ
リング室28から区画された空間を油溜め室32として
いる。
【0018】上記バランスピストン27の図面下方に
は、凹部10が形成されている。この凹部10は、従来
例と同様にポート11を設け、バランスピストン27を
移動させるためのパイロット室17となっている。そし
て、スリーブ2に設けてある供給側ポート12と連通し
ている。つまり、従来例と同様に、ポート11と供給側
ポート12とで制御オリフィスを構成し、供給側から流
入する圧油の流量を制御している。さらに、カバー1に
は、空気ぬき部材14と第1ダンパオリフィス15とが
設けてある。そして、バランスピストン27に設けたパ
イロット室17は、主可変絞り18の上流と連通し、そ
の下流は、通路19を介して第1ダンパオリフィス15
に連通している。
は、凹部10が形成されている。この凹部10は、従来
例と同様にポート11を設け、バランスピストン27を
移動させるためのパイロット室17となっている。そし
て、スリーブ2に設けてある供給側ポート12と連通し
ている。つまり、従来例と同様に、ポート11と供給側
ポート12とで制御オリフィスを構成し、供給側から流
入する圧油の流量を制御している。さらに、カバー1に
は、空気ぬき部材14と第1ダンパオリフィス15とが
設けてある。そして、バランスピストン27に設けたパ
イロット室17は、主可変絞り18の上流と連通し、そ
の下流は、通路19を介して第1ダンパオリフィス15
に連通している。
【0019】上記バランスピストン27の図面上部には
スプリング室28側と連通するように、第2ダンパオリ
フィス34が設けてある。この第2ダンパオリフィス3
4の図中下部には、室35が設けてある。この室35と
油溜め室32とは、通路36によって連通している。つ
まり、スプリング室28と油溜め室32とは、通路3
6、室35、第2ダンパオリフィス34を介して連通し
ている。
スプリング室28側と連通するように、第2ダンパオリ
フィス34が設けてある。この第2ダンパオリフィス3
4の図中下部には、室35が設けてある。この室35と
油溜め室32とは、通路36によって連通している。つ
まり、スプリング室28と油溜め室32とは、通路3
6、室35、第2ダンパオリフィス34を介して連通し
ている。
【0020】このように構成した第1実施例の作用を以
下に示すが、主可変絞り18の前後の差圧を設定した圧
力値に保ち、図示していないアクチュエータ等の回路へ
送る作動油の流量を一定に保つ動作と、第1ダンパオリ
フィス15の動作とは従来例と同様である。
下に示すが、主可変絞り18の前後の差圧を設定した圧
力値に保ち、図示していないアクチュエータ等の回路へ
送る作動油の流量を一定に保つ動作と、第1ダンパオリ
フィス15の動作とは従来例と同様である。
【0021】いま、主可変絞り18上流の圧力が急に低
下して、バランスピストン27が急激に図面下方に移動
しようとした場合、油溜め室32には、その体積を小さ
くする力が働く。この力によって油溜め室32の油はま
ず室35内に、そしてスプリング室28へと押し出され
るが、その際、第2ダンパオリフィス34が、その押し
出される油を絞るので、油溜め室32及び室35内の油
はスプリング室28よりも高い圧力が立つ。これによっ
て、バランスピストン27は、必要以上に急激な動きを
しない。このように、第2ダンパオリフィス34の働き
により、バランスピストン27が下方に急激に移動しよ
うとしても、その速度は制限される。そして、スプリン
グ室28内には、第2ダンパオリフィス34で絞られて
油溜め室32の油が流出する。したがって、スプリング
室28内には、第1ダンパオリフィスを経て油が補給さ
れるために圧力が急に低下することはないので、キャビ
テーションも発生しない。
下して、バランスピストン27が急激に図面下方に移動
しようとした場合、油溜め室32には、その体積を小さ
くする力が働く。この力によって油溜め室32の油はま
ず室35内に、そしてスプリング室28へと押し出され
るが、その際、第2ダンパオリフィス34が、その押し
出される油を絞るので、油溜め室32及び室35内の油
はスプリング室28よりも高い圧力が立つ。これによっ
て、バランスピストン27は、必要以上に急激な動きを
しない。このように、第2ダンパオリフィス34の働き
により、バランスピストン27が下方に急激に移動しよ
うとしても、その速度は制限される。そして、スプリン
グ室28内には、第2ダンパオリフィス34で絞られて
油溜め室32の油が流出する。したがって、スプリング
室28内には、第1ダンパオリフィスを経て油が補給さ
れるために圧力が急に低下することはないので、キャビ
テーションも発生しない。
【0022】図2に示した第2実施例は、バランスピス
トン27の摺動方向側面に環状溝37を形成している。
この環状溝37は、バランスピストン27の図面下方に
設けたパイロット室40と連通路38を介して連通して
いる。また、スリーブ2には、流出ポート39が設けて
ある。この流出ポート39を介して、環状溝37と主可
変絞り18の上流とが連通している。そして、供給側ポ
ート12と環状溝37とで、制御オリフィスを構成して
いる。この制御オリフィスは、従来例、および第1実施
例と同じ働きをする。また、主可変絞り18上流の圧力
は、パイロット室40に作用し、バランスピストン27
を図面上方に押している。この点が、第1実施例と違っ
ているが、その他の構成、動作は、第1実施例と同じで
ある。
トン27の摺動方向側面に環状溝37を形成している。
この環状溝37は、バランスピストン27の図面下方に
設けたパイロット室40と連通路38を介して連通して
いる。また、スリーブ2には、流出ポート39が設けて
ある。この流出ポート39を介して、環状溝37と主可
変絞り18の上流とが連通している。そして、供給側ポ
ート12と環状溝37とで、制御オリフィスを構成して
いる。この制御オリフィスは、従来例、および第1実施
例と同じ働きをする。また、主可変絞り18上流の圧力
は、パイロット室40に作用し、バランスピストン27
を図面上方に押している。この点が、第1実施例と違っ
ているが、その他の構成、動作は、第1実施例と同じで
ある。
【0023】また、上記した第1、第2実施例におい
て、第2ダンパオリフィス34を図1、2に示した位置
に設けずに、フランジ27aに設け、直接、スプリング
室28と油溜め室32とを連通するようにしてもよい。
ただしこの場合は、フランジ27aが第2ダンパオリフ
ィス34を取付けるだけの大きさがあることが条件であ
る。さらに、第2ダンパオリフィス34の数は、複数で
もよく、フランジ27aに直接穴加工してもよい。
て、第2ダンパオリフィス34を図1、2に示した位置
に設けずに、フランジ27aに設け、直接、スプリング
室28と油溜め室32とを連通するようにしてもよい。
ただしこの場合は、フランジ27aが第2ダンパオリフ
ィス34を取付けるだけの大きさがあることが条件であ
る。さらに、第2ダンパオリフィス34の数は、複数で
もよく、フランジ27aに直接穴加工してもよい。
【0024】また、第1、第2ダンパオリフィス15、
34のかわりにスローリターンバルブを取付けてもよ
い。このスローリターバルブは、絞りとチェックバルブ
とを並列に設けてある。つまり、チェックバルブで一方
向は自由流れにしてあるが、その逆方向からの流れは、
絞りしか通過できないようにしてある。上記第1ダンパ
オリフィス15の位置に取りつけるスローリターンバル
ブは、主可変絞り18からスプリング室28に流入する
方向を自由流れとして、スプリング室28側から流出す
る方向は絞りを通過するようにする。そして、第2ダン
パオリフィス34の位置に取りつけるスローリターンバ
ルブは、スプリング室28側から油溜め室32側に流入
する方向を自由流れとし、その逆は、オリフィスを通過
するように取付ける。このようにすれば、スプリング室
28と油溜め室32とに効率よく油を供給できるので、
キャビテーションの発生抑止にも効果がある。
34のかわりにスローリターンバルブを取付けてもよ
い。このスローリターバルブは、絞りとチェックバルブ
とを並列に設けてある。つまり、チェックバルブで一方
向は自由流れにしてあるが、その逆方向からの流れは、
絞りしか通過できないようにしてある。上記第1ダンパ
オリフィス15の位置に取りつけるスローリターンバル
ブは、主可変絞り18からスプリング室28に流入する
方向を自由流れとして、スプリング室28側から流出す
る方向は絞りを通過するようにする。そして、第2ダン
パオリフィス34の位置に取りつけるスローリターンバ
ルブは、スプリング室28側から油溜め室32側に流入
する方向を自由流れとし、その逆は、オリフィスを通過
するように取付ける。このようにすれば、スプリング室
28と油溜め室32とに効率よく油を供給できるので、
キャビテーションの発生抑止にも効果がある。
【0025】また、上記に加え、第2ダンパオリフィス
34のかわりに、フランジ27aとスリーブ2との摺動
面にすき間を形成してもよい。そして、このすき間から
油を逃がして、バランスピストン27自体にダンパ機能
を持たせる構成とするか、上記フランジ27aかスリー
ブ2かのどちらかの摺動面に、スプリング室28と油溜
め室32とを連通する切欠部や溝を設け、この溝や切欠
部でダンパオリフィスの作用を発生させてもよい。
34のかわりに、フランジ27aとスリーブ2との摺動
面にすき間を形成してもよい。そして、このすき間から
油を逃がして、バランスピストン27自体にダンパ機能
を持たせる構成とするか、上記フランジ27aかスリー
ブ2かのどちらかの摺動面に、スプリング室28と油溜
め室32とを連通する切欠部や溝を設け、この溝や切欠
部でダンパオリフィスの作用を発生させてもよい。
【0026】
【効果】バランスピストンがパイロット室方向へ急激に
移動しようとすると、油溜め室内の油が、第2ダンパオ
リフィスで流れが絞られて、スプリング室に流出するの
で、上記の方向にバランスピストンが必要以上の速度で
動くことはない。したがって、急激な圧力低下によるキ
ャビテーションがほとんど起こらない。
移動しようとすると、油溜め室内の油が、第2ダンパオ
リフィスで流れが絞られて、スプリング室に流出するの
で、上記の方向にバランスピストンが必要以上の速度で
動くことはない。したがって、急激な圧力低下によるキ
ャビテーションがほとんど起こらない。
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第2実施例の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
3 スプリング室 4 バランスピストン 15 ダンパオリフィス 17 パイロット室 18 主可変絞り 32 油溜め室 34 第2ダンパオリフィス
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングにバランスピストンを設け、
このバランスピストンの移動に応じて開度を制御する制
御オリフィスを設け、さらに上記バランスピストンの一
方をスプリング室に臨ませ、他方をパイロット室側に臨
ませ、このパイロット室の下流側に主可変絞りを接続す
るとともに、この主可変絞りの上流側の圧力をパイロッ
ト室に導き、下流側の圧力をスプリング室に導く一方、
この主可変絞りの下流側とスプリング室とを連通させる
通路過程に第1ダンパオリフィスを設けてなる流量制御
弁の圧力補償装置において、上記ダンパオリフィスと、
上記バランスピストンの移動に応じて体積を変化させる
油溜め室と、この油溜め室とスプリング室とを連通させ
る第2ダンパオリフィスとを設けた流量制御弁の圧力補
償装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334152A JPH05149461A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 流量制御弁の圧力補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334152A JPH05149461A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 流量制御弁の圧力補償装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149461A true JPH05149461A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18274117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3334152A Pending JPH05149461A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 流量制御弁の圧力補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05149461A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157277A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Denso Corp | ピストン弁 |
KR20150098588A (ko) * | 2014-02-20 | 2015-08-28 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 유체 작동식 밸브 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS494426B1 (ja) * | 1967-02-14 | 1974-01-31 | ||
JPS5522801U (ja) * | 1978-01-19 | 1980-02-14 | ||
JPS6051370U (ja) * | 1983-09-16 | 1985-04-11 | 株式会社トキメック | 流量制御弁 |
JPS61106602U (ja) * | 1984-12-19 | 1986-07-07 | ||
JPH04194403A (ja) * | 1990-11-27 | 1992-07-14 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の油圧駆動装置 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3334152A patent/JPH05149461A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS494426B1 (ja) * | 1967-02-14 | 1974-01-31 | ||
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JPH04194403A (ja) * | 1990-11-27 | 1992-07-14 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の油圧駆動装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157277A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Denso Corp | ピストン弁 |
KR20150098588A (ko) * | 2014-02-20 | 2015-08-28 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 유체 작동식 밸브 |
JP2015178898A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-10-08 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 流体作動バルブ |
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