JPH05148564A - MgまたはMg合金へのSi添加方法 - Google Patents
MgまたはMg合金へのSi添加方法Info
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- JPH05148564A JPH05148564A JP33439791A JP33439791A JPH05148564A JP H05148564 A JPH05148564 A JP H05148564A JP 33439791 A JP33439791 A JP 33439791A JP 33439791 A JP33439791 A JP 33439791A JP H05148564 A JPH05148564 A JP H05148564A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はMgまたはMg合金に対し、Siを
添加含有せしめる方法を能率化する。 【構成】 本発明は、MgまたはMg合金にSiを添加
してSiを含有するMg合金を製造する場合において、
MgまたはMg合金を溶解してなる溶湯に、粉末のSi
O2 を添加し、溶湯中にMgOとSiとを発生させたあ
と、溶湯中のMgOを除去して、MgまたはMg合金に
Siを均一に分散せしめることを特徴とするMgまたは
Mg合金へのSi添加方法である。
添加含有せしめる方法を能率化する。 【構成】 本発明は、MgまたはMg合金にSiを添加
してSiを含有するMg合金を製造する場合において、
MgまたはMg合金を溶解してなる溶湯に、粉末のSi
O2 を添加し、溶湯中にMgOとSiとを発生させたあ
と、溶湯中のMgOを除去して、MgまたはMg合金に
Siを均一に分散せしめることを特徴とするMgまたは
Mg合金へのSi添加方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMgまたはMg合金の軽
金属材料に、Siを添加含有せしめる際の処理方法に関
する。
金属材料に、Siを添加含有せしめる際の処理方法に関
する。
【0002】
【従来例】金属材料の物性や処理工程を改善するため、
溶融金属に対し、諸元素を添加して処理をする冶金技術
が知られている。たとえば、従来、MgまたはMg合金
にSiを添加含有せしめる場合に、塊状の、または粉末
状のSiを、溶融したMgまたはMg合金の溶湯に添加
し、充分に合金化が完了するまで加熱保持することがお
こなわれている。
溶融金属に対し、諸元素を添加して処理をする冶金技術
が知られている。たとえば、従来、MgまたはMg合金
にSiを添加含有せしめる場合に、塊状の、または粉末
状のSiを、溶融したMgまたはMg合金の溶湯に添加
し、充分に合金化が完了するまで加熱保持することがお
こなわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記MgまたはMg合
金の溶湯に塊状のSiを添加する従来の方法では、Mg
およびMg合金の融点が600〜650℃と低く、これ
に対してSiの融点が1430℃と高く、両者の間に大
きな温度差があるため、合金化に長時間を要する。その
結果、MgおよびMg合金溶湯の酸化による損失が大き
くなるという問題点がある。一方、粉末状のSiを用い
れば、以上のような問題点は軽減できるが、粉末Siは
高価であるという欠点がある。本発明は前記事情に鑑み
てなされたもので、前記問題点を解消したMgまたはM
g合金に対するSiの添加方法を提供することを目的と
する。
金の溶湯に塊状のSiを添加する従来の方法では、Mg
およびMg合金の融点が600〜650℃と低く、これ
に対してSiの融点が1430℃と高く、両者の間に大
きな温度差があるため、合金化に長時間を要する。その
結果、MgおよびMg合金溶湯の酸化による損失が大き
くなるという問題点がある。一方、粉末状のSiを用い
れば、以上のような問題点は軽減できるが、粉末Siは
高価であるという欠点がある。本発明は前記事情に鑑み
てなされたもので、前記問題点を解消したMgまたはM
g合金に対するSiの添加方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
はMgまたはMg合金にSiを添加してSiを含有する
Mg合金を製造する場合において、MgまたはMg合金
を溶解してなる溶湯に、粉末のSiO2 を添加し、溶湯
中にMgOとSiとを発生させたあと、溶湯中のMgO
を除去して、MgまたはMg合金にSiを均一に分散せ
しめることによって、前記課題を解消した。
はMgまたはMg合金にSiを添加してSiを含有する
Mg合金を製造する場合において、MgまたはMg合金
を溶解してなる溶湯に、粉末のSiO2 を添加し、溶湯
中にMgOとSiとを発生させたあと、溶湯中のMgO
を除去して、MgまたはMg合金にSiを均一に分散せ
しめることによって、前記課題を解消した。
【0005】以下、本発明について図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は、本発明の方法に用いる溶解装
置の1例を示すもので、1は溶解用のルツボ、2はルツ
ボ1を載置するルツボ台、3はルツボ台2上のルツボ1
を内部に収容した堅型炉、4は酸化防止用のガスを炉内
に送入する送入管、5はMgまたはMg合金の溶湯、6
は溶湯5の攪拌棒である。まず、被添加金属であるMg
またはMg合金を前記ルツボ1内で加熱溶解する。溶解
にともなって、そこで発生した酸化物は、必要に応じて
除去する。この酸化物の除去は、後の工程でおこなうM
gOの除去と一緒に実施してもよい。なお溶湯の酸化を
防止するため、前記送入管4より炉内に酸化防止用のガ
ス(還元性ガス)を送入し、非酸化性の雰囲気とする。
次にSiO2 粉末の所定量をルツボ1の溶湯5内に添加
し、必要があれば攪拌棒6によって溶湯5に攪拌を加え
る。なお、SiO2 粉末は、必要に応じて予熱してお
く。その結果、SiO2 とMgとが反応して、次の反応
式に示す還元反応により溶湯中にMgOとSiが生成
し、MgOは湯の上部に浮き上り、Siは溶湯中に均一
に分散し、Mgとの間で合金化がおこなわれる。 2Mg+SiO2 →2MgO+Si 次に上記反応によって発生したMgOを除去する。酸化
物が存在するときは、同時に除去をおこなう。以上の処
理が終り、合金化がおこなわれたあと、この溶湯を所定
の型に注湯し、素材を得る。
詳細に説明する。図1は、本発明の方法に用いる溶解装
置の1例を示すもので、1は溶解用のルツボ、2はルツ
ボ1を載置するルツボ台、3はルツボ台2上のルツボ1
を内部に収容した堅型炉、4は酸化防止用のガスを炉内
に送入する送入管、5はMgまたはMg合金の溶湯、6
は溶湯5の攪拌棒である。まず、被添加金属であるMg
またはMg合金を前記ルツボ1内で加熱溶解する。溶解
にともなって、そこで発生した酸化物は、必要に応じて
除去する。この酸化物の除去は、後の工程でおこなうM
gOの除去と一緒に実施してもよい。なお溶湯の酸化を
防止するため、前記送入管4より炉内に酸化防止用のガ
ス(還元性ガス)を送入し、非酸化性の雰囲気とする。
次にSiO2 粉末の所定量をルツボ1の溶湯5内に添加
し、必要があれば攪拌棒6によって溶湯5に攪拌を加え
る。なお、SiO2 粉末は、必要に応じて予熱してお
く。その結果、SiO2 とMgとが反応して、次の反応
式に示す還元反応により溶湯中にMgOとSiが生成
し、MgOは湯の上部に浮き上り、Siは溶湯中に均一
に分散し、Mgとの間で合金化がおこなわれる。 2Mg+SiO2 →2MgO+Si 次に上記反応によって発生したMgOを除去する。酸化
物が存在するときは、同時に除去をおこなう。以上の処
理が終り、合金化がおこなわれたあと、この溶湯を所定
の型に注湯し、素材を得る。
【0006】
【実施例】図1に示す堅型炉内で、まずMg合金(AZ
91)を鉄ルツボを用い730℃で溶解した。溶湯中に
発生した酸化物を除去し、溶湯を清浄にした。なお、炉
内にはCO2 と0.2%SF6 との混合ガスを送入し、
溶湯の酸化を防止する雰囲気とした。次に、この溶湯に
対して、730℃の温度で予熱、乾燥させた平均粒子径
10μmのSiO2 粉末を6mass%(Si量で2.
8mass%)添加した。そしてSiO2 粉末とMg合
金溶湯との酸化還元反応を促進するため、攪拌を若干加
え、これによって溶湯中のSi濃度を均一にした。そし
てSiO2 とMgとの反応により生成したMgOを除去
したあと、型に溶湯を注入し、Siが添加されたMg合
金材料を得た。この材料のSi含有量は約2mass%
であった。
91)を鉄ルツボを用い730℃で溶解した。溶湯中に
発生した酸化物を除去し、溶湯を清浄にした。なお、炉
内にはCO2 と0.2%SF6 との混合ガスを送入し、
溶湯の酸化を防止する雰囲気とした。次に、この溶湯に
対して、730℃の温度で予熱、乾燥させた平均粒子径
10μmのSiO2 粉末を6mass%(Si量で2.
8mass%)添加した。そしてSiO2 粉末とMg合
金溶湯との酸化還元反応を促進するため、攪拌を若干加
え、これによって溶湯中のSi濃度を均一にした。そし
てSiO2 とMgとの反応により生成したMgOを除去
したあと、型に溶湯を注入し、Siが添加されたMg合
金材料を得た。この材料のSi含有量は約2mass%
であった。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、従来、MgおよびMg
合金に対するSiの直接添加に比較して、価格の安いS
iO2 粉末を用い、しかも速かに(数+秒以下)合金化
処理が可能となった。また、これにともなって溶湯を長
時間溶融状態で保持する必要がなくなり、酸化による溶
湯の損失が減少した。
合金に対するSiの直接添加に比較して、価格の安いS
iO2 粉末を用い、しかも速かに(数+秒以下)合金化
処理が可能となった。また、これにともなって溶湯を長
時間溶融状態で保持する必要がなくなり、酸化による溶
湯の損失が減少した。
【図1】本発明に係る方法の実施に供される装置の説明
図である。
図である。
1 ルツボ 5 溶湯
Claims (1)
- 【請求項1】 MgまたはMg合金にSiを添加してS
iを含有するMg合金を製造する場合において、Mgま
たはMg合金を溶解してなる溶湯に、粉末のSiO2 を
添加し、溶湯中にMgOとSiとを発生させたあと、溶
湯中のMgOを除去して、MgまたはMg合金にSiを
均一に分散せしめることを特徴とするMgまたはMg合
金へのSi添加方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33439791A JPH05148564A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | MgまたはMg合金へのSi添加方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33439791A JPH05148564A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | MgまたはMg合金へのSi添加方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148564A true JPH05148564A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18276914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33439791A Pending JPH05148564A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | MgまたはMg合金へのSi添加方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05148564A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012161484A2 (ko) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161485A2 (ko) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물과 칼슘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161463A3 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-03-21 | 한국생산기술연구원 | 합금제조방법 및 이에 의해 제조된 합금 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP33439791A patent/JPH05148564A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012161484A2 (ko) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161485A2 (ko) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물과 칼슘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161484A3 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-01-17 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161485A3 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-03-21 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물과 칼슘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
WO2012161463A3 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-03-21 | 한국생산기술연구원 | 합금제조방법 및 이에 의해 제조된 합금 |
KR101335010B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-12-02 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
KR101335006B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-12-02 | 한국생산기술연구원 | 실리콘화합물과 칼슘화합물을 이용하여 제조된 마그네슘계 합금 및 그 제조 방법 |
KR101402897B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2014-06-02 | 한국생산기술연구원 | 합금제조방법 및 이에 의해 제조된 합금 |
US9447482B2 (en) | 2011-05-20 | 2016-09-20 | Korea Institute Of Industrial Technology | Magnesium-based alloy produced using a silicon compound and method for producing same |
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