JPH05148247A - オキサゾリジン誘導体 - Google Patents

オキサゾリジン誘導体

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JPH05148247A
JPH05148247A JP3314150A JP31415091A JPH05148247A JP H05148247 A JPH05148247 A JP H05148247A JP 3314150 A JP3314150 A JP 3314150A JP 31415091 A JP31415091 A JP 31415091A JP H05148247 A JPH05148247 A JP H05148247A
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JP
Japan
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compound
reaction
group
acid
solvent
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Application number
JP3314150A
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English (en)
Inventor
Kaoru Abe
薫 阿部
Takafumi Fujioka
孝文 藤岡
Junichi Namikawa
純一 南川
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、強心剤として有用なカルボスチリ
ル誘導体の合成中間体を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のオキソゾリジン誘導体は、一般式 【化1】 [式中R1 はフェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
す。R2 は基 【化2】 [R3 は水素原子、ホルミル基又は基−CH(OR5
(OR6 )(R5 及びR6 はそれぞれ低級アルキル基を
示す。)を示す。R4 はニトロ基又は基−NHR7 (R
7 は水素原子又はアセチル基を示す。)を示す。];基 【化3】 [R8 は基−CH=CH−R9 (R9 は低級アルコキシ
基又はハロゲン原子を示す。);基−CH2 CH(OR
5 )(OR6 )(R5 及びR6は前記に同じ。)又は基 【化4】 を示す。]又はカルボスチリル−6−イル基を示す。]
で表わされるオキサゾリジン誘導体又はその塩である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オキサゾリジン誘導体
に関する。
【0002】
【発明の開示】本発明のオキサゾリジン誘導体は、下記
一般式(1)で表わされる。
【0003】
【化5】
【0004】[式中R1 はフェニル環上に置換基として
低級アルコキシ基を有することのあるフェニル低級アル
キル基を示す。R2 は基
【0005】
【化6】
【0006】[R3 は水素原子、ホルミル基又は基−C
H(OR5)(OR6 )(R5 及びR6 はそれぞれ低級
アルキル基を示す。)を示す。R4 はニトロ基又は基−
NHR7 (R7 は水素原子又はアセチル基を示す。)を
示す。];基
【0007】
【化7】
【0008】[R8 は基−CH=CH−R9 (R9 は低
級アルコキシ基又はハロゲン原子を示す。);基−CH
2 CH(OR5 )(OR6 )(R5 及びR6 は前記に同
じ。)又は基
【0009】
【化8】
【0010】を示す。]又はカルボスチリル−6−イル
基を示す。] 上記一般式(1)で表わされるオキサゾリジン誘導体
は、文献未記載の新規化合物であり、強心剤として有用
な下記一般式(2)
【0011】
【化9】
【0012】(R1 は前記に同じ。)で表わされるカル
ボスチリル誘導体の合成中間体として有用である。
【0013】上記一般式(1)において示される各基
は、各々次の通りである。
【0014】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0015】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0016】低級アルコキシ基としては、例えば、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を挙げることができる。
【0017】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基を有することのあるフェニル低級アルキル基として
は、例えばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニ
ルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチ
ル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3
−フェニルプロピル、2−(3−メトキシフェニル)エ
チル、1−(4−メトキシフェニル)エチル、2−メト
キシベンジル、3−(2−エトキシフェニル)プロピ
ル、4−(3−エトキシフェニル)ブチル、1,1−ジ
メチル−2−(4−エトキシフェニル)エチル、5−
(4−イソプロポキシフェニル)ペンチル、6−(4−
ヘキシルオキシフェニル)ヘキシル、3,4−ジメトキ
シベンジル、3,4,5−トリメトキシベンジル、2,
5−ジメトキシベンジル、3−メトキシベンジル、4−
メトキシベンジル基等のアルキル部分の炭素数が1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であり、且つフェニル環
上に炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜
3個有することのあるフェニルアルキル基を挙げること
ができる。
【0018】上記一般式(1)で表わされるオキサゾリ
ジン誘導体は、種々の方法により製造され得るが、その
一例を示せば例えば下記反応式で示される方法に従い容
易に製造される。
【0019】[反応式−1]
【0020】
【化10】
【0021】[式中R1 は前記に同じ。R2aは基
【0022】
【化11】
【0023】(R3 は前記に同じ)を示す。Xはハロゲ
ン原子を示す。] 化合物(3)と化合物(4)との反応は、無溶媒又は適
当な溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存在下に行な
われる。該反応は、通常室温〜200℃、好ましくは室
温〜150℃にて行なわれ、一般に1〜30時間程度に
て終了する。ここで使用される溶媒としては、例えばジ
オキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ピリジン、アセト
ン等の極性溶媒を例示できる。また使用される塩基性化
合物としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、ナトリウムアミド、水素化ナト
リウム、水素化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート等のアルカリ金属アルコ
ラート類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピ
リジン、キノリン等の有機塩基等を例示できる。該反応
の反応系内には、沃化カリウム、沃化ナトリウム等のア
ルカリ金属沃化物等を添加すれば、上記反応は有利に進
行する。一般式(4)の化合物は、一般式(3)の化合
物に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル
〜5倍モル量使用するのがよい。
【0024】[反応式−2]
【0025】
【化12】
【0026】[式中R1 は前記に同じ。R3aは水素原子
又は基−CH(OR5 )(OR6 )(R5 及びR6 は前
記に同じ。)を示す。] 化合物(1b)の還元反応は、例えば(イ)適当な溶媒
中接触還元触媒を用いて還元するか又は(ロ)適当な不
活性溶媒中、金属もしくは金属塩と酸又は金属もしくは
金属塩とアルカリ金属水酸化物、硫化物、アンモニウム
塩等との混合物等を還元剤として用いて還元することに
より行なわれる。
【0027】(イ)の還元触媒を用いる場合、使用され
る溶媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等のアルコール類、ジクロロメ
タン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、N,N−
ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等又は
これらの混合溶媒等が挙げられる。使用される接触還元
触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−黒、バ
ラジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネ
ーニッケル等が挙げられる。触媒は、出発原料に対して
一般に0.02〜1倍量程度用いるのがよい。反応温度
は、通常−20〜150℃付近、好ましくは0〜100
℃付近、水素圧は通常1〜10気圧とするのがよく、該
反応は一般に0.5〜10時間程度で終了する。また該
反応には塩酸等の酸を添加してもよい。
【0028】また(ロ)の方法を用いる場合、鉄、亜
鉛、錫もしくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は
鉄、硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等
のアルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム等の硫化
物、アンモニア水、塩化アンモニウム等のアンモニウム
塩との混合物が還元剤として用いられる。使用される不
活性溶媒としては、例えば、水、酢酸、メタノール、エ
タノール、ジオキサン等を例示できる。上記還元反応の
条件としては、用いられる還元剤によって適宜選択すれ
ばよく、例えば塩化第一錫と塩酸とを還元剤として用い
る場合、有利には0℃〜室温付近、0.5〜70時間程
度反応を行なうのがよい。還元剤は、原料化合物に対し
て少なくとも等モル量、通常は等モル〜5倍モル量用い
られる。
【0029】[反応式−3]
【0030】
【化13】
【0031】[式中R1 、R8 及びXは前記に同じ。] 化合物(1d)を化合物(1g)に導く反応は、化合物
(1d)と化合物(6a)又は(6b)と反応させるこ
とにより行なわれる。該反応は無溶媒下又は適当な溶媒
中、塩基性化合物の存在下もしくは非存在下、好ましく
は存在下に行なわれる。適当な溶媒としては例えば前述
の芳香族炭化水素類、前述の低級アルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の他、クロロ
ホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセ
トン、ピリジン等を使用できる。塩基性化合物としては
例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基類、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等
の無機塩基類を例示できる。化合物(6a)又は(6
b)の使用量は、出発原料に対し等モル量以上、好まし
くは等モル〜10倍モルとすればよく、上記反応は、通
常室温〜200℃、好ましくは室温〜150℃下に0.
5時間〜15時間程度で完結する。
【0032】化合物(1d)と化合物(5)との反応
は、通常のアミド結合生成反応に付すことにより達成さ
れる。この場合、カルボン酸(5)は活性化された化合
物を用いてもよい。アミド結合生成反応として通常のア
ミド結合生成反応の条件を適用することができる。例え
ば(イ)混合酸無水物法、すなわちカルボン酸(5)に
アルキルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物と
し、これに化合物(1d)を反応させる方法、(ロ)活
性エステル法又は活性アミド法、すなわちカルボン酸
(5)を例えばp−ニトロフェニルエステル、N−ヒド
ロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾールエステル等の活性エステル、又はベンズオ
キサゾリン−2−チオンとの活性アミドとし、これに化
合物(1d)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミド
法、すなわちカルボン酸(5)に化合物(1d)を例え
ばジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミ
ダゾール等の脱水剤の存在下に脱水結合させる方法、
(ニ)カルボン酸ハライド法、すなわちカルボン酸
(5)をハライド体に誘導し、これに化合物(1d)を
反応させる方法、(ホ)その他の方法としてカルボン酸
(5)を例えば無水酢酸等の脱水剤により、カルボン酸
無水物とし、これに化合物(1d)を反応させる方法、
カルボン酸(5)と例えば低級アルコールとのエステル
に化合物(1d)を高圧高温下に反応させる方法等を挙
げることができる。またカルボン酸(5)をトリフェニ
ルホスフィンやジエチルクロロホスフェート等のリン化
合物で活性化し、これに化合物(1d)を反応させる方
法も採用されうる。
【0033】混合酸無水物法において使用されるアルキ
ルハロカルボン酸としては、例えばクロロギ酸メチル、
ブロモギ酸メチル、クロロギ酸エチル、ブロモギ酸エチ
ル、クロロギ酸イソブチル等が挙げられる。混合酸無水
物は通常のショッテン−バウマン反応により得られ、こ
れを通常単離することなく化合物(1d)と反応させる
ことにより化合物(1e)が製造される。ショッテン−
バウマン反応は通常塩基性化合物の存在下に行なわれ
る。用いられる塩基性化合物としてはショッテン−バウ
マン反応に慣用の化合物が用いられ、例えばトリエチル
アミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリ
ン、N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、DBN、DBU、DABCO等の有機塩基、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素
ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。該反応は−20
〜100℃程度、好ましくは0〜50℃において行なわ
れ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜
2時間である。得られた混合酸無水物と化合物(1d)
との反応は−20℃〜150℃程度、好ましくは10〜
50℃にて5分〜10時間程度、好ましくは5分〜5時
間程度行なわれる。混合酸無水物法は特に溶媒を用いな
くてもよいが、一般に溶媒中で行なわれる。用いられる
溶媒は混合酸無水物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能
であり、具体的には塩化メチレン、クロロホルム、ジク
ロルエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロ
トン性極性溶媒等が挙げられる。該法におけるカルボン
酸(5)、アルキルハロカルボン酸及び化合物(1d)
の使用割合は、通常少なくとも当モルづつ使用される
が、カルボン酸(5)に対してアルキルハロカルボン酸
及び化合物(1d)をそれぞれ1〜2倍モル用いるのが
好ましい。
【0034】上記(ロ)の活性エステル法又は活性アミ
ド法は、例えばベンズオキサゾリン−2−チオンアミド
を用いる場合を例にとれば、反応に影響を与えない適当
な溶媒、例えば上記混合酸無水物法に用いるものと同様
の溶媒の他、1−メチル−2−ピロリドン等を用い、通
常0〜150℃、好ましくは10〜100℃にて、0.
5〜75時間反応させることにより行なわれる。この場
合、化合物(1d)とベンズオキサゾリン−2−チオン
アミドとの使用割合は、前者に対して後者を通常少なく
とも等モル、好ましくは等モル〜2倍モルとする。また
N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルを用いる場合
は、適当な塩基、例えば後記カルボン酸ハライド法に用
いられるものと同様の塩基を用いると反応は有利に進行
する。
【0035】上記(ハ)のカルボン酸ハライド法は、カ
ルボン酸(5)にハロゲン化剤を反応させて、カルボン
酸ハライドとし、このカルボン酸ハライドを単離精製
し、又は単離精製することなく、これに化合物(1d)
を反応させて行なわれる。このカルボン酸ハライドと化
合物(1d)との反応は、脱ハロゲン化水素剤の存在下
又は非存在下に適当な溶媒中で行なわれる。脱ハロゲン
化水素剤として通常塩基性化合物が用いられ、上記ショ
ッテン−バウマン反応に用いられる塩基性化合物の他、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、炭酸銀、ナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート等のアルカリ金属アルコラート等
が挙げられる。なお化合物(1d)を過剰量用いて脱ハ
ロゲン化水素剤として兼用させることもできる。溶媒と
しては前記ショッテン−バウマン反応に用いられる溶媒
の他、例えば水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチ
ルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピ
リジン、アセトン、アセトニトリル等、又はそれらの2
種以上の混合溶媒が挙げられる。化合物(1d)とカル
ボン酸ハライドとの使用割合は特に限定されず広範囲に
選択されるが、通常前者に対して後者を少なくとも等モ
ル、好ましくは等モル〜5倍モル用いられる。反応温度
は通常−30〜180℃程度、好ましくは約0〜150
℃で、一般に5分〜30時間で反応は完結する。用いら
れるカルボン酸ハライドは、カルボン酸(5)とハロゲ
ン化剤とを無溶媒又は溶媒中にて反応させて製造され
る。溶媒としては、反応に悪影響を与えないものであれ
ば使用でき、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレン、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられ
る。ハロゲン化剤としては、カルボキシ基の水酸基をハ
ロゲンに変え得る通常のハロゲン化剤を使用でき、例え
ば塩化チオニル、オキザリルクロリド、オキシ塩化リ
ン、オキシ臭化リン、五塩化リン、五臭化リン等が例示
できる。カルボン酸(5)とハロゲン化剤との使用割合
は特に限定されず適宜選択されるが、無溶媒下で反応を
行なう場合には、通常前者に対して、後者を大過剰量、
また溶媒中で反応を行なう場合には、通常前者に対して
後者を少なくとも等モル量程度、好ましくは2〜4倍モ
ル量を用いる。その反応温度及び反応時間も特に限定さ
れないが、通常室温〜100℃程度、好ましくは50〜
80℃にて、30分間〜6時間程度で行なわれる。
【0036】カルボン酸(5)をトリフェニルホスフィ
ンやジエチルクロロホスフェート、シアノリン酸ジエチ
ル等のリン化合物で活性化し、これに化合物(1d)を
反応させる方法は、適当な溶媒中で行なわれる。溶媒と
しては反応に影響を与えないものならば、いずれも使用
することができ、具体的には塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等
のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミドの非プロトン性極性溶媒等
が挙げられる。該反応では化合物(1d)自体が塩基性
化合物として働くため、これを理論量より過剰に用いる
ことによって反応は良好に進行するが、必要に応じて、
他の塩基性化合物、例えば、トリエチルアミン、トリメ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチル
モルホリン、4−ジメチルアミノピリジン、DBN、D
BU、DABCO等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩基を用いることもできる。該反応は約0〜150
℃、好ましくは約0〜100℃で、約1〜30時間行な
うことにより達成される。化合物(1d)に対するリン
化合物及びカルボン酸(5)の使用割合は、それぞれ、
通常少なくとも等モル量程度、好ましくは1〜3倍モル
量である。
【0037】化合物(1e)を化合物(1f)に導く反
応は、酸の存在下無溶媒下で又は適当な溶媒中にて行な
われる。酸としては特に限定されず通常の無機酸や有機
酸を広く使用でき、具体的には塩酸、臭化水素酸、硫
酸、ポリリン酸等の無機酸、塩化アルミニウム、三弗化
硼素、四塩化チタン等のルイス酸、ギ酸、酢酸、エタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸等を例
示し得る。斯かる酸の使用量としては、通常一般式(1
e)の化合物に対して少くとも等重量、好ましくは10
〜50倍重量の酸を用いるのがよい。また溶媒としては
通常の不活性溶媒を広く使用でき、例えば水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、
アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等を例示できる。こ
れらのうちで前記低級アルコール類、エーテル類、アセ
トン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド等の水溶性溶媒が好まし
い。該反応は通常0〜100℃、好ましくは室温〜60
℃にて行なわれ、通常5分〜6時間程度で反応は終了す
る。
【0038】[反応式−4]
【0039】
【化14】
【0040】[式中R1 、R5 、R6 及びXは前記に同
じ。] 化合物(1h)と化合物(6a)又は(6b)との反応
及び化合物(1j)と化合物(6a)又は(6b)の反
応は、いずれも前記反応式−3における化合物(1d)
と化合物(6a)又は(6b)の反応と同様の条件下に
行なわれる。
【0041】化合物(1h)又は化合物(1j)の加水
分解反応は、例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等のアルコール中、塩酸、硫酸等の鉱酸又は
活性白土の存在下に、室温〜溶媒の沸点付近にて、30
分〜3時間反応させることにより行なわれる。また化合
物(1i)は、前記反応式−2の還元反応と化合物(1
h)と化合物(6a)又は(6b)の反応を同一の反応
浴で行なうことにより化合物(1b)から一挙に製造す
ることもできる。
【0042】[反応式−5]
【0043】
【化15】
【0044】[式中R1 及びR2aは前記に同じ。X1
ハロゲン原子を示す。] 化合物(7)と化合物(8)の反応は、前記反応式−1
の化合物(3)と化合物(4)の反応と同様の条件下に
行なわれることができる。
【0045】出発原料として用いられる化合物(3)及
び化合物(7)は、例えば反応式−6及び反応式−7に
示す方法で製造され得る。
【0046】[反応式−6]
【0047】
【化16】
【0048】[式中R1 、X及びX1 は前記に同じ。R
10はフェノキシカルボニル基を示す。] 化合物(9)と化合物(10)との反応は、前記反応式
−3における化合物(1d)と化合物(5)との反応の
(ハ)のカルボン酸ハライド法と同様の条件下に行なわ
れる。
【0049】化合物(11)を化合物(7)に導く反応
は、適当な溶媒中、化合物(11)を化合物(11a)
と反応させることにより行なわれる。ここで使用される
溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、
エチルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、oージクロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム、モノグライム
等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド、アセトニトリル等の極性溶媒等又はこれらの混合
溶媒等を例示できる。触媒の使用量としては、通常化合
物(11)に対して、通常等モル〜3倍モル量とするの
がよい。該反応は通常室温〜100℃、好ましくは室温
〜70℃にて行なわれ、通常1〜10時間程度にて反応
は終了する。
【0050】[反応式−7]
【0051】
【化17】
【0052】[式中R1 及びXは前記に同じ。R11は低
級アルコキシカルボニル基を示す。] 化合物(12)と化合物(13)との反応は、塩基性化
合物の存在下、溶媒の存在下又は非存在下に行なわれ
る。該反応は、通常室温〜200℃、好ましくは60〜
120℃付近にて行なわれ、一般に1〜24時間程度に
て反応は終了する。使用される溶媒及び塩基性化合物と
しては、前記反応式−1における化合物(3)と化合物
(4)との反応で用いた溶媒及び塩基性化合物をいずれ
も使用できる。化合物(12)は、化合物(13)に対
して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5
倍モル量使用するのがよい。
【0053】化合物(14)と化合物(15)との反応
は、前記反応式−6の化合物(9)と化合物(10)の
反応と同様の条件下に行なわれることができる。
【0054】化合物(16)を化合物(3)に導く反応
は、前記反応式−1の化合物(3)と化合物(4)の反
応と同様の条件下に行なわれることができる。
【0055】強心剤として有用な化合物(2)は例えば
反応式−8に示す方法にて導くことができる。
【0056】[反応式−8]
【0057】
【化18】
【0058】[式中R1 は前記に同じ。] 化合物(1f)を化合物(2)に導く反応は、適当な溶
媒中、塩基性化合物の存在下に行なわれることができ
る。ここで使用される溶媒としては、水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール
等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ピリジ
ン、アセトン等の極性溶媒又はこれらの混合溶媒等を例
示できる。該反応は通常室温〜150℃付近、好ましく
は室温〜100℃付近にて1時間〜5時間程度にて反応
は終了する。化合物(1k)を化合物(2)に導く反応
は、適当な塩基性化合物の存在下、適当な溶媒中にて行
なわれる。ここで使用される塩基性化合物としては、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、金属
ナトリウム、金属カリウム、ナトリウムアミド、水素化
ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムエチラート、ナト
リウムメチラート、カリウムt−ブトキシド等のアルコ
ラート類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピ
ロリジン、ピペリジン、ピリジン等の有機塩基等を例示
できる。斯かる塩基性化合物の使用量としては、化合物
(1k)に対して通常少なくとも等モル程度、好ましく
は等モル〜2倍モル程度とするのがよい。また溶媒とし
ては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t
ert−ブタノール等のアルコール類、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、N−メチルピロ
リドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、無水酢酸等の極性
溶媒等を例示できる。上記反応は、通常室温〜150℃
程度、好ましくは室温〜100℃程度にて好適に進行
し、一般に1〜10時間程度で完結する。
【0059】本発明の一般式(1)で表わされるオキサ
ゾリジン誘導体のうち塩基性基を有する化合物は、酸を
作用させることにより容易に酸付加塩とすることができ
る。該酸としては例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水
素酸等の無機酸、シュウ酸、マレイン酸、フマール酸、
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の有機酸を挙
げることができる。
【0060】また本発明の一般式(1)で表わされるオ
キサゾリジン誘導体のうち酸性基を有する化合物は、塩
基性化合物を作用させることにより容易に塩を形成させ
ることができる。該塩基性化合物としては例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素カリウム等を挙げることができ
る。
【0061】斯くして得られる各々の行程での目的化合
物は、通常の分離手段により容易に単離精製することが
できる。該分離手段としては、例えば溶媒抽出法、稀釈
法、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、プレパラテ
イブ薄層クロマトグラフィー等を例示できる。
【0062】尚本発明は光学異性体も当然に包含するも
のである。
【0063】
【実施例】以下に参考例及び実施例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにする。
【0064】参考例1 N−(3,4−ジメトキシベンジル)−N−アリルアミ
ン50g及び炭酸水素ナトリウム20.3gを水200
ml及びアセトン50mlに入れ、氷冷下にベンジルク
ロロホルメイト45.3gのアセトン250ml溶液を
滴下し、滴下終了後室温で1時間撹拌した。反応終了
後、ジクロロメタンで抽出、水洗、乾燥(MgS
4 )、減圧濃縮した。残渣をカラム精製(シリカゲ
ル、ジクロロメタン)し、無色油状のN−(3,4−ジ
メトキシベンジル)−N−アリル−N−ベンジルオキシ
カルボニルアミン68.0gを得た。
【0065】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);7.37−7.32(5H,m)、6.78−
6.69(3H,m)、 5.75(1H,m)、5.
20(2H,s)、5.20−5.06(2H,m)、
4.42(2H,s)、3.86(6H、s)、3.8
6−3.70(2H、m)。
【0066】参考例2 N−(3,4−ジメトキシベンジル)−N−アリル−N
−ベンジルオキシカルボニルアミン50g及び沃素75
gをジクロロメタン750mlに入れ、室温で3時間撹
拌後、ジクロロメタン750mlで希釈し、10%Na
2 2 3 750mlで洗浄、乾燥(MgSO4 )、減
圧濃縮し、残渣をカラム精製(シリカゲル、ジクロロメ
タン−メタノール)し、微黄色結晶の2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨウ化メチルオ
キサゾリジン46gを得た。
【0067】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);6.83(3H,s)、4.54(1H,m)、
4.41(1H,d,J=13Hz)、4.32(1
H,d,J=13Hz)、3.88(6H,s)、3.
59−3.11(4H,m)。
【0068】参考例3 3,4−ジメトキシベンジルアミン100g及びグリシ
ドール(含量85%)55.8mlのメタノール500
ml溶液を室温で12時間撹拌後、得られた反応混合物
に、炭酸カリウムを加え、氷冷しながらメチルクロロホ
ルメイト51mlを滴下し、さらに室温で1時間撹拌し
た。反応混合物を減圧濃縮し、水を加え、ジクロロメタ
ン抽出、水洗、乾燥(MgSO4 )、減圧濃縮した。残
渣にトルエン200ml及びナトリウムメチラート3.
2gを加え、還流下6時間撹拌し、室温まで冷却後、析
出晶をジクロロメタン200mlで分散させ、吸引濾取
して白色結晶の2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシ
ベンジル)−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン5
0.6gを得た。
【0069】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);6.82(3H,s)、4.57(1H,m)、
4.36(2H,s)3.90−3.26(5H,
m)、3.87(6H,s)。
【0070】参考例4 6−[2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−5−オキサゾリジニル]メトキシカルボスチリル
1g及び水酸化リチウム・水和物0.51gを10%メ
タノール10mlに入れ、還流下3時間撹拌後、室温ま
で冷却、水30mlで希釈して析出する結晶を濾取し
た。エタノールより再結晶して、0.91gの6−[3
−(3,4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒドロ
キシプロポキシ]カルボスチリルを得た。
【0071】mp155−159℃、白色粉末状。
【0072】参考例5 2−アセトアミド−5−[2−オキソ−3−(3,4−
ジメトキシベンジル)−5−オキサゾリジニル]メトキ
シベンズアルデヒド0.5g、カリウムt−ブトキシド
0.26g及びt−ブタノール5mlの混合物を還流下
2時間撹拌した後、減圧濃縮し、次に水5mlを加えて
上澄液をすて、残渣にアセトニトリル5mlを加えて結
晶化させ、濾取した。エタノールより再結晶して0.1
5gの6−[3−(3,4−ジメトキシベンジル)アミ
ノ−2−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリルを得
た。
【0073】mp155−159℃、白色粉末状。
【0074】実施例1 p−ニトロフェノール1gのジメチルホルムアミド10
ml溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60%)0.35
gを投入し、室温で30分間撹拌後、2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨウ化メチルオ
キサゾリジン2.70gを加え、さらに2時間撹拌し
た。反応終了後、室温まで冷却、氷水に注ぎ、ジクロロ
メタンで抽出し、水洗、乾燥(MgSO4 )、減圧濃縮
後、残渣をカラム(シリカゲル、n−ヘキサン−酢酸エ
チル)にかけ、2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシ
ベンジル)−5−(4−ニトロフェノキシ)メチルオキ
サゾリジン0.30gを茶色シロップ状物として得た。
【0075】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);8.17(2H,d,J=9.2Hz)、6.9
1(2H,d,J=9.2Hz)、6.85(3H,
s)、4.87(1H,m)、4.40(2H,s)、
4.28−4.12(2H,m)、3.88(3H,
s)、3.87(3H,s).3.67−3.39(2
H,m)。
【0076】実施例2 2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン10g及びp−クロ
ロニトロベンゼン6.48gのジメチルホルムアミド1
00ml溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60%)1.
80gを投入、室温で2時間撹拌した後、反応混合物を
減圧濃縮し、氷水を加え、ジクロロメタンで抽出、飽和
食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4 )、減圧濃縮した。残
渣をカラム精製(シリカゲル、ジクロロメタン一酢酸エ
チル)し、茶色シロップ状物の2−オキソ−3−(3,
4−ジメトキシベンジル)−5−(4−ニトロフェノキ
シ)メチルオキサゾリジン12.3gを得た。
【0077】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);8.17(2H,d,J=9.2Hz)、6.9
1(2H,d,J=9.2Hz)、6.85(3H,
s)、4.87(1H,m)、4.40(2H,s)、
4.28−4.12(2H,m)、3.88(3H,
s)、3.87(3H,s)、3.67−3.39(2
H,m)。
【0078】実施例3 2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5
−(4−ニトロフェノキシ)メチルオキサゾリジン0.
5g及び5%Pd−C 0.1gを酢酸エチル10ml
に加え、水素圧1気圧、室温にて1時間接触還元後、触
媒を濾去した。濾液を減圧濃縮して、2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−(4−アミノフ
ェノキシ)メチルオキサゾリジン0.4gを得た。
【0079】微黄色シロップ状物 1 H−NMR(CDCl3 )δ(ppm);6.83
(3H,s)、6.71−6.58(4H,m)、4.
76(1H,m)、4.39(2H,s)、4.00
(2H,d,J=4.8Hz)、3.87(3H,
s)、3.85(3H,s)、3.58−3.36(2
H,m)、3.25(2H,br)。
【0080】実施例4 2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5
−(4−アミノフェノキシ)メチルオキサゾリジン0.
8g、3−エトキシアクリロイルクロリド(含量50
%)0.76g、トリエチルアミン0.72ml及びジ
クロロメタン15mlを加えていき、室温で1時間撹拌
した。反応後有機層を水洗、乾燥(MgSO4 )、減圧
濃縮し、残渣をカラム精製(シリカゲル、ジクロロメタ
ン−酢酸エチル)して、黄色結晶のN−(β−エトキシ
アクリロイル)−4−[2−オキソ−3−(3,4−ジ
メトキシベンジル)−5−オキサゾリジニル]メトキシ
アニリン0.62gを得た。
【0081】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);7.77(1H,br)、7.59(1H,d,
J=12Hz)、7.43(2H,d,J=8.8H
z)、6.83(3H,s)、6.72(2H,d,J
=8.8Hz)、5.40(1H,d,J=12H
z)、4.78(1H,m)、4.39(2H,s)、
4.01−3.84(4H,m)、3.86(3H,
s)、3.84(3H,s)、3.60−3.37(2
H,m)、1.31(3H,t,J=7Hz)。
【0082】実施例5 N−(β−エトキシアクリロイル)−4−[2−オキソ
−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5−オキサゾ
リジニル]メトキシアニリン0.5g及びポリリン酸5
gの混合物を40℃に加熱し、2時間撹拌後、反応混合
物に水を加えてジクロロメタン抽出、水洗、飽和炭酸水
素ナトリウム洗浄、水洗、乾燥(MgSO4 )、減圧濃
縮し、残渣をカラム精製(シリカゲル、酢酸エチル−メ
タノール)して白色結晶の6−[2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−オキサゾリジニ
ル]メトキシカルボスチリル0.17gを得た。
【0083】 1H−NMR(DMSO−d6 )δ(pp
m);11.68(1H,s)、7.81(1H,d,
J=9.5Hz)、7.27−6.82(6H,m)、
6.51(1H,d,J=9.5Hz)、4.90(1
H,m)、4.38(1H,d,J=14.8Hz)、
4.24−4.05(2H,m)、4.25(1H,
d,J=14.8Hz)、3.75(3H,s)、3.
74(3H,s)、3.64−3.26(2H,m)。
【0084】実施例6 2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン10g及び5−クロ
ロ−2−ニトロベンズアルデヒドジメチルアセタール
(含量85%)12.2gのジメチルホルムアミド10
0ml溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60%)1.8
0gを投入し、室温で2時間撹拌した後、反応混合物を
減圧濃縮し、氷水を加え、ジクロロメタンで抽出、飽和
食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4 )、減圧濃縮した。残
渣をカラム精製(シリカゲル、ジクロロメタン−酢酸エ
チル)し、黄色シロップ状物の5−[2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−オキサゾリジニ
ル]メトキシ−2−ニトロベンズアルデヒドジメチルア
セタール12.7gを得た。
【0085】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);7.95(1H,d,J=9Hz)、7.28
(1H,d,J=2.2Hz)、6.87(1H,d
d,J=9Hz.J=2.2Hz)、6.85(3H,
s)、5.99(1H,s)、4.85(1H,m)、
4.41(2H,s)、4.26−4.12(2H,
m)、3.89(3H,s)、3.88(3H,s)、
3.64−3.36(2H,m)、3.43(6H,
s)。
【0086】実施例7 5−[2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−5−オキサゾリジニル]メトキシ−2−ニトロベ
ンズアルデヒドジメチルアセタール1g、5%Pd−C
0.15gを酢酸エチル15mlに加え水素圧1気
圧、室温で3時間接触還元を行ない、触媒を濾去した
後、濾液を減圧濃縮して、0.9gの5−[2−オキソ
−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−5−オキサゾ
リジニル]メトキシ−2−アミノベンズアルデヒドジメ
チルアセタールを得た。
【0087】実施例8 実施例7で得られた5−[2−オキソ−3−(3,4−
ジメトキシベンジル)−5−オキサゾリジニル]メトキ
シ−2−アミノベンズアルデヒドジメチルアセタール
0.9gを酢酸エチル15mlに溶解し、無水酢酸0.
22ml及びトリエチルアミン0.36mlを加え、室
温で2時間撹拌した。反応後有機層を水洗、乾燥(Mg
SO4 )、減圧濃縮し、残渣をカラム精製(シリカゲ
ル、ジクロロメタン−メタノール)して黄色シロップ状
物の5−[2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベン
ジル)−5−オキサゾリジニル]メトキシ−2−アミノ
ベンズアルデヒドジメチルアセタール0.87gを得
た。
【0088】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);8.36(1H,br)、8.07(1H,d,
J=9Hz)、6.96−6.79(2H,m)、6.
84(3H,s)、5.31(1H,s)、4.80
(1H,m)、4.40(2H,s)、4.11−4.
05(2H,m)、3.88(3H,s)、3.87
(3H,s)、3.60−3.37(2H,m)、3.
34(6H,s)、2.16(3H,s)。
【0089】実施例9 5−[2−オキソ−3−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−5−オキサゾリジニル]メトキシ−2−アセチル
アミノベンズアルデヒドジメチルアセタール0.87g
の酢酸エチル10ml溶液に活性白土0.2gを投入
し、還流下、1時間撹拌、活性白土を濾去し、減圧濃縮
した残渣をカラム精製(シリカゲル、ジクロロメタン−
酢酸エチル)して黄色結晶の5−[2−オキソ−3−
(3,4−ジメトキシベンジル)−5−オキサゾリジニ
ル]メトキシ−2−アセチルアミノベンズアルデヒド
0.72gを得た。
【0090】 1H−NMR(CDCl3 )δ(pp
m);10.84(1H,s)、9.84(1H,
s)、8.64(1H,d,J=10Hz)、7.13
−7.06(2H,m)、6.84(3H,s)、4.
83(1H,m)、4.44(1H,d,J=14.7
Hz)、4.35(1H,d,J=14.7Hz)、
4.21−4.05(2H,m)、3.87(3H,
s)、3.86(3H,s)、3.65−3.39(2
H,m)、2.22(3H,s)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中R1 はフェニル環上に置換基として低級アルコキ
    シ基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
    す。R2 は基 【化2】 [R3 は水素原子、ホルミル基又は基−CH(OR5
    (OR6 )(R5 及びR6 はそれぞれ低級アルキル基を
    示す。)を示す。R4 はニトロ基又は基−NHR7 (R
    7 は水素原子又はアセチル基を示す。)を示す。];基 【化3】 [R8 は基−CH=CH−R9 (R9 は低級アルコキシ
    基又はハロゲン原子を示す。);基−CH2 CH(OR
    5 )(OR6 )(R5 及びR6は前記に同じ。)又は基 【化4】 を示す。]又はカルボスチリル−6−イル基を示す。]
    で表わされるオキサゾリジン誘導体又はその塩。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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