JPH05145477A - 時分割時間圧縮多重移動体通信装置 - Google Patents

時分割時間圧縮多重移動体通信装置

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JPH05145477A
JPH05145477A JP3333983A JP33398391A JPH05145477A JP H05145477 A JPH05145477 A JP H05145477A JP 3333983 A JP3333983 A JP 3333983A JP 33398391 A JP33398391 A JP 33398391A JP H05145477 A JPH05145477 A JP H05145477A
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JP
Japan
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time
signal
mobile
base station
radio
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Application number
JP3333983A
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English (en)
Inventor
Akio Tsuzuki
顕夫 続木
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム構成のタイム・スロットに時間圧縮
した信号をのせた移動体通信において、自動車電話と携
帯電話の共用及び無線基地局30の共用を計る。 【構成】 移動無線機100と無線基地局30との間の
交信に用いる信号を時間圧縮して、広域及び狭域タイム
・スロット群を設け、両タイム・スロット群はそれぞれ
大電力と小電力の無線出力を用いた。自動車用には大電
力を、携帯用には小電力を用いるように無線基地局30
にて送信電力の制御をする。移動無線機100も大電力
と小電力のいずれかを制御して出力する。 【効果】 自動車電話と携帯電話の共用が計られ、無線
基地局30も共用できるから、経済的で便利になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時分割時間圧縮多重を用
いた移動体通信装置に関する。さらに具体的には、時分
割時間圧縮したタイム・スロット構成の信号を用いる無
線基地局において、送信される1フレーム内に含まれる
タイム・スロットの送信電力をそれぞれのタイム・スロ
ット毎に制御し、移動無線機においては自局に割当てら
れたタイム・スロットにおいて送信電力を制御すること
により、同一のシステムに大電力送信を行う広域ゾーン
時分割時間圧縮多重移動体通信システムと小電力送信を
行う狭域ゾーン時分割時間圧縮多重移動体通信システム
とを混在させることにより、同一のシステムで目的の異
なる通信を実現し、システム構築のコストを低減し、利
便性を向上することができる移動体通信装置を提供せん
とするものである。
【0002】
【従来の技術】セル・ゾーン方式を用いる時分割時間圧
縮多重移動体通信においては、人が持ち歩く携帯性に優
れた超小型の携帯電話機(たとえばポケットに入る容積
200cc以下)を実現するために内蔵の回路は勿論の
こと、バッテリの大きさも小容量に抑える必要がある。
この場合、大電力(たとえば現在実用化されている自動
車電話の移動機の最大送信電力である5W)で送信を行
うと、バッテリ消費が大きくなり実用的な通話時間(た
とえば30分〜1時間)を実現するのが困難になるた
め、送信電力を極力抑えなければならず、この結果、通
話ゾーンの半径を極力小さくした極小ゾーン(たとえば
半径20m)とする必要がある。
【0003】一方自動車内等で使用する移動機の場合は
電源を外部(自動車のバッテリ)から供給することが可
能であり、また前述のような極小ゾーン方式では、移動
体が高速で移動するため無線ゾーンを移行する際のハン
ド・オフの制御が困難となり、比較的大きなゾーン半径
たとえば半径3km〜10kmのシステムとし、前述の
ような極小ゾーンのシステムとは全く別のシステムを構
築せざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな複数のシステムを別々に構築することはコストが増
大し、また利用者の立場からみた場合、たとえば歩行中
は極小ゾーン・システム用の携帯電話機を使用し、自動
車に乗った場合は比較的大きなゾーン・システム用の別
の携帯電話機を使用しなければならないため不便であ
り、利用料金も増大するという未解決の課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、時分割時間
圧縮したタイム・スロット構成の信号を用いる無線基地
局において、送信される1フレーム内に含まれる複数の
タイム・スロットの送信電力をそれぞれのタイム・スロ
ット毎に制御し、移動無線機においては自局に割当てら
れたタイム・スロットにおいて送信電力を制御すること
により、同一のシステムに大きな電力(以下、大電力と
呼ぶ)で送信を行う広域ゾーン時分割時間圧縮多重移動
体通信システムと、小さな電力(以下、小電力と呼ぶ。
ただし現在の電波法で定義されている小電力とは必ずし
も一致しない)で送信を行う狭域ゾーン時分割時間圧縮
多重移動体通信システムとを混在させる装置とした。
【0006】
【作用】このような装置とすることにより、同一のシス
テムで目的の異なる通信を実現し、システム構築のコス
トを低減し、利用者にとっても複数の携帯電話機を所有
する必要がなくなり、費用の面でも無駄な出費を防ぐこ
とができ、より便利になった。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図を用いて説明する。
【0008】図1は本発明の実施において用いられる通
信システムの構成概念図である。ここで30は無線基地
局であり、電話網10とn個の移動無線機100−1〜
100−nとの間の通信を、時分割時間圧縮多重により
可能にしている。無線基地局30では、移動無線機10
0−1〜100−nに対する通信において、区切って時
間圧縮されたアナログ信号よりなるn個のタイム・スロ
ットを送出する。n個のタイム・スロットは1つのフレ
ームを構成している。n個の移動無線機100−1〜1
00−nに対しては、各1個のタイム・スロットを割り
当てて、通信が行われる。
【0009】図2は本発明の実施において用いられるゾ
ーン構成の一例を示している。Z1,Z2,Z3,…は
ゾーンの番号であり、それぞれ正6角形のゾーンに対応
している。なお、ここではゾーンの形状を正6角形とし
たが、実際にはどのような形状でもかまわない。それぞ
れのゾーンの中心(原理的には中心でなくてもよい)に
は無線基地局30が設置されており、それぞれのゾーン
をサービス・エリアとしているものとする。また同図に
おいて太い線で示されたゾーン(たとえばゾーンZ1,
Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7を1つのまとまり
とするエリア)(以下、ゾーンと呼ぶ)は本発明の実施
例において用いられる大ゾーンによる通信(大電力通
信)を行う際のサービス・エリアを示している。なお説
明の都合上広い範囲に対する通信を大電力通信、狭い範
囲に対する通信を小電力通信と呼ぶことにする。
【0010】これらの太い線で示された大ゾーンの中心
に位置するゾーン(たとえばZ1,Z21,Z24等)
の無線基地局30は、それぞれ小さいゾーン(以下、小
ゾーンと呼ぶ)に対する小電力通信と大ゾーンに対する
大電力通信の両方を担うことになるため、後に説明する
ように送信電力制御の機能を持つ必要がある。
【0011】図3には、移動無線機100の回路構成が
示されている。
【0012】まず、送信動作について説明する。電話機
部101より出力された信号は、速度変換回路131に
より一定時間間隔でサンプリングされ時間圧縮される。
この時間圧縮率は、同期信号や保護時間を考慮して、無
線基地局30との間で使用される信号の1フレームに含
まれたタイム・スロットの数やフレーム構成によって決
定する必要がある。
【0013】図4は電話機部101(図3)からの信号
を時間圧縮する速度変換回路131の回路構成を示して
いる。図4において電話機部101より入力された信号
は、A/D変換器201aでA/D変換され、メモリ2
02aに送信データとして書込まれる。メモリ202a
に書込まれた送信データは読出されて、D/A変換器2
03aでD/A変換され、信号割当回路129へ出力さ
れる。ここにおけるA/D変換器201aおよびD/A
変換器203aはそれぞれに供給される周波数の異るク
ロックに従って変換動作、およびメモリ202aの書込
みおよび読出し動作を行う。
【0014】すなわち、入力された信号を時間圧縮する
ために、A/D変換器201aの変換動作およびメモリ
202aの書込み動作は低速クロック発生器204aか
らの低速クロックに従って行われ、メモリ201aから
の読出し動作およびD/A変換器203aの変換動作は
高速クロック発生器205aからの高速クロックにした
がって行われる。ここで低速クロック発生器204aお
よび高速クロック発生器205aは、タイミング発生器
142(図3)より供給されるタイミングをもとにし
て、それぞれクロックを発生している。
【0015】A/D変換器201aとD/A変換器20
3aの変換動作とメモリ202aの書込みおよび読出し
動作を停止する必要がある場合は、速度変換回路131
へのタイミング発生器142からのタイミングの供給を
停止すればよい。なお時間圧縮率は、同期信号や保護時
間を考慮して、無線基地局30との間で使用される信号
の1フレームに含まれたタイム・スロットの数やフレー
ム構成によって決定する必要がある。
【0016】この他、信号の時間圧縮を実現するBBD
(バケット・ブリゲード・デバイス)等のアナログ素子
を用いる方法などが考えられるが、これらの方法は公知
の技術である。速度変換回路131で時間圧縮を受けた
送信信号は信号割当回路129へ加えられ、送信信号を
所定のタイム・スロットに割当てる。
【0017】図5(a)には、移動無線機100から無
線基地局30へ送信する上り信号のフレーム構成をなす
タイム・スロットSU1,SU2,…,SUnが、同図
(b)には無線基地局30から移動無線機100へ送信
する下り信号のフレーム構成をなすタイム・スロットS
D1,SD2,…,SDnが示されている。
【0018】図5(a)の上り信号において、たとえば
タイム・スロットSU1は同期信号と通話信号、あるい
は制御信号に分けられることを示している。
【0019】タイミング発生器142(図3)では、制
御部140からの指示とクロック発生器141からのク
ロックを受けて、移動無線機100に付与されたタイム
・スロット、たとえばSU1の期間、スイッチ122−
2をシンセサイザ121−2の出力側に接続し、所定の
無線周波数で指示されたタイム・スロットSU1の期
間、無線送信回路132から圧縮された信号を送信す
る。このタイム・スロット、たとえばSU1には、図5
(a)に示すように、同期信号と制御信号または圧縮さ
れた通話信号が含まれている。
【0020】信号割当回路129に印加された信号は所
定のタイム・スロットに同期信号を付加されて割当られ
た無線送信回路132を経て送信される。この同期信号
は、無線基地局30からの信号を無線受信回路135で
受信し、その受信信号から、同期用の信号を抽出して、
クロックを発生するクロック発生器141により得られ
たものである。無線送信回路132は制御部140によ
り制御される送信制御部154によって制御され、送信
すべきタイム・スロットの期間においてのみ、無線送信
回路132は動作して、他の期間においては不動作状態
になり、これによって他の通信への混信妨害を防止する
とともに電源用の電池の消耗を少なくしている。
【0021】本発明の特徴として携帯電話機が大電力通
信と小電力通信の両方の役割を担う機能があげられる。
この機能を実現するには送信電力制御器150が無線送
信回路132に対して送信電力を指示することで可能で
ある。また送信電力制御器150は制御部140の指示
を受けて適切な送信電力を無線送信回路132に対して
指示する。
【0022】つぎに移動無線機100(図3)における
受信動作について説明する。図3において、無線受信回
路135で復調された信号は信号選択回路139に入力
され、ここで無線基地局30より送出される複数の無線
基地局宛のタイム・スロット信号のうち自局に対する信
号のみを抽出し、速度復元回路138へ送られ、元のピ
ッチに時間伸張される。
【0023】図6は信号選択回路139(図3)からの
信号を時間伸張する速度復元回路138の回路構成を示
している。図6において信号選択回路139より入力さ
れた信号はA/D変換器201bでA/D変換され、メ
モリ202bに受信データとして書込まれる。メモリ2
02bに書込まれた受信データは読出されて、D/A変
換器203bでD/A変換され出力される。ここにおけ
るA/D変換器201bおよびD/A変換器203b
は、それぞれに供給される周波数の異るクロックに従っ
て変換動作、およびメモリ202bの書込みおよび読出
し動作を行う。
【0024】すなわち入力された信号を時間伸張するた
めにA/D変換器201bの変換動作およびメモリ20
2bの書込み動作は高速クロック発生器205bからの
高速クロックに従って行われ、メモリ201bからの読
出し動作およびD/A変換器203bの変換動作は低速
クロック発生器204bからの低速クロックにしたがっ
て行われる。ここで高速クロック発生器205bおよび
低速クロック発生器204bは、タイミング発生器14
2(図3)より供給されるタイミングをもとにしてそれ
ぞれクロックを発生している。またA/D変換器201
bおよびD/A変換器203bの変換動作とメモリ20
2bの書込みおよび読出し動作を停止する必要がある場
合は、速度復元回路138へのタイミング発生器142
からのタイミングの供給を停止すればよい。
【0025】この他、速度変換回路131(図4)で述
べたように、速度復元に関してもBBD等のアナログ素
子の適用が可能である。速度復元回路138の出力は電
話機部101へ送られる。
【0026】図7には、無線基地局30の回路構成が示
されている。
【0027】まず、無線基地局30の送信動作について
説明する。信号処理部31は電話網10と接続されてお
り、電話網10からのn個の移動無線機100宛の信号
は信号速度変換回路51−1,51−2,…,51−n
を含む信号速度変換回路群51へ入力され、信号の時間
圧縮が行われる。これらのそれぞれの構成および動作
は、図4に示した速度変換回路131の構成および動作
に同じである。
【0028】信号速度変換回路群51の出力信号は信号
割当回路52−1,52−2,…,52−nを含む信号
割当回路群52に印加され、ここでクロック発生器41
からのクロックをもとにタイミング発生器42で作られ
た同期信号を付加して、図5(b)に示すタイム・スロ
ットの構成により無線送信回路32を介して送信され
る。
【0029】つぎに、無線基地局30の受信動作につい
て説明を行う。各移動無線機100からの上り無線信号
は無線受信回路35で受信され、受信された信号は信号
選択回路39−1,39−2,39−nを含む信号選択
回路群39に印加され、制御部40の指示により、各移
動無線機100からのタイム・スロットSU1〜SUn
により送られてくる信号をそれぞれ選択分離する。この
選択分離された各信号は信号速度復元回路38−1,3
8−2,…,38−nを含む信号速度復元回路群38で
それぞれ所定の割合で元のピッチに時間伸張される。こ
れらのそれぞれの構成および動作は、図6に示した速度
復元回路138の構成および動作に同じである。信号速
度復元回路群38の出力は信号処理部31を経由して電
話網10へ送られる。
【0030】つぎに本発明の適用例として各フレームの
タイム・スロットの送信電力を変える操作について図8
を用いて説明する。図8(a)は図2において太い線で
示された大ゾーンの中心に位置するゾーン(たとえばZ
1,Z21,Z24等)には、大小ゾーンで共用される
無線基地局30より各移動無線機100−1,100−
2,…,100−n宛に送信される信号のフレーム構成
を示し、図8(a)においてタイム・スロットW1,W
2,…,Wkは、それぞれ大電力で送出されるk個のタ
イム・スロットである。これらk個のタイム・スロット
は図2を例にとれば、たとえば小ゾーンZ1を中心とす
る太い線で示された大ゾーン全体をカバーするに必要な
送信電力で送信されることになる。図8(a)でタイム
・スロットN1,N2,…,Nmはそれぞれ小電力で送
信されるm個のタイム・スロットである。これらのm個
のタイム・スロットは図2を例にとれば、たとえば小ゾ
ーンZ1,Z2等のゾーンをカバーするのに必要な送信
電力で送信されることになる。このように大小ゾーンで
共用される無線基地局30が送出するタイム・スロット
によって送信電力を変化させることは、すでに述べたよ
うに、図7において制御部40から指示を受けた送信電
力制御器60が無線送信回路32に対して送信電力を指
示することで実現される。
【0031】したがって、大小ゾーンで共用される無線
基地局30においては、図8(a)を例にとるならば、
1フレーム中の広域ゾーン用タイム・スロットW1,W
2,…,Wkの間は対象となる大ゾーン(図2において
太い線で囲まれた部分)全体をサービス・エリアとする
送信を行う。勿論、タイム・スロットW1,W2,…,
Wkを使用して通信を行う対象となる移動無線機100
も、それぞれ大電力で自タイム・スロットの信号を送出
することになる。また小電力による小ゾーン・エリアを
対象とした通信では、図8(a)の小ゾーン用タイム・
スロットN1,N2,…,Nmを用いて送出し、対象と
なる移動無線機100−1,100−2,…,100−
nも小電力モードで送信を行うことになる。
【0032】各移動無線機100−1,100−2,
…,100−nは図3に示すように、送信電力制御器1
50を具備し、送信電力を制御することによって大ゾー
ン、小ゾーン両方に対応できるようになっているが、た
とえば移動無線機100−1,100−2,…,100
−nから発呼する場合、どちらのモードで送信を行うか
は、移動無線機100−1,100−2,…,100−
nに切替スイッチを設けて、ユーザが使用状況(静止し
て、あるいは歩行中の使用等、比較的ゆっくりした移動
の場合と、走行中の自動車や列車等、高速で移動する場
合)に応じてどちらかを選択し、制御信号を通じて無線
基地局30に通知して、無線基地局30に適したモード
のタイム・スロット(図8(a)の大ゾーン用タイム・
スロットW1,W2,…,Wkのいずれか、あるいは小
ゾーン用タイム・スロットN1,N2,…,Nmのいず
れかを割当てればよい。移動無線機100−1,100
−2,…,100−nより制御信号を通じて無線基地局
30に使用モードを通知する場合に、移動無線機100
−1,100−2,…,100−nから最寄りの無線基
地局30を通じて大小ゾーン共用の無線基地局30に通
知を行うことで実現できる。なお、大小ゾーン共用の無
線基地局30以外の一般の無線基地局30には、図7に
おける送信電力制御器60を省略してもかまわないが、
とくに無線基地局30の用途を限定せず、どちらも送信
電力制御器60を持たせておけば、その場所に応じた置
局設計が可能であるし、あるいはトラヒックに応じた無
線基地局30の役割(大電力通信用か小電力か)をダイ
ナミックに切替えるなどの応用も可能である。
【0033】また移動無線機100−1,100−2,
…,100−nに対する着呼の際は、最初大電力による
制御信号、あるいは図8(b)に示すように、無線基地
局30より移動無線機100へ送られる信号に大電力に
よる呼出信号専用のタイム・スロットを設け、これを受
信した該当する移動無線機100が、自己のモード切替
スイッチの状態を調べて、最寄りの無線基地局30に通
知することにより着呼が可能となる。もちろん大電力呼
出信号には呼出す移動無線機100のID等が付加され
ており、該当する移動無線機100以外は応答を行わな
いようになっているものとする。
【0034】つぎに本発明の応用例としては、無線基地
局30と移動無線機100の電力制御機能を上に述べた
ようにゾーンの大きさによるモード切替えの他、受信信
号の品質を測定し、これに応じて最適な電力に制御する
機能も実現可能である。
【0035】なお、本発明のシステムのモードの数は説
明の都合上2としたが、3以上でも構わないし、あるい
は連続的に送信電力を変化させるものでもよい。
【0036】つぎに本発明において使用される時間圧縮
は時間圧縮のために、一旦、信号をメモリに書込む。さ
らにこの書込んだ信号を速度変換してメモリより読出し
ているため、信号が出力されるのにそれだけ遅延時間が
生ずる。また受信側で時間圧縮された信号を再びもとの
ピッチに時間伸張するため、ここでもやはり遅延時間が
発生することになるが、これらの遅延時間は実用上まっ
たく問題にならないことを、図9を用いて説明する。
【0037】図9は遅延時間τを説明するためのタイム
・チャートであり、(a)には送信側の1つの音声ある
いは制御信号を周期T(1フレームの周期)でサンプリ
ングしたものをA1,A2,A3,…で表わし、それら
をT/nに時間圧縮したものをB1,B2,B3,…と
して(b)に表わし、時間圧縮して送信されてきた信号
を受信側で時間伸張して元のピッチに復元した信号を
(c)に示している。ここで、保護時間tg は無線基地
局30と各移動無線機100との間の距離が異っている
ために、タイム・スロットの重なりや離散を防ぐために
必要とされるものである。
【0038】また、遅延時間τは、 τ=T+T/n+tg =(1+1/n)×T+tg (1) で表わされる。ここでnは通信の多重度(1フレーム中
のタイム・スロットの数)である。
【0039】たとえば、通信の多重度n=10,1フレ
ームの周期T=10ms,tg =1/30ms(無線基
地局30と各移動無線機100との距離の差を現在実用
化されている自動車電話の最大ゾーン半径に相当する1
0kmと仮定し、伝搬時間差は10×10-3/(3×1
8 )=1/30ms)と仮定すると、式(1)よりτ
は11msとなるが、実際には通話相手からの応答を期
待するので、この時間は往復で考慮する必要があり、し
たがって遅延時間は、τ=22msを必要とする。この
値は衛星通信の場合(250ms)に比較して十分小さ
く、このシステムが十分な実用性を有していることが分
かる。この遅延時間τをさらに小さくするためには、1
フレームの周期Tを短くすればよい。この他に、無線基
地局30や移動無線機100における無線送信回路、無
線受信回路や有線伝送系などでの遅延および電波伝搬路
の遅延時間があるが、これらはいずれも小さな値なので
無視し得るものである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よるならば、セル方式を用いる時分割時間圧縮多重移動
体通信において、時分割時間圧縮したタイム・スロット
構成の信号を用いる無線基地局から送信される1フレー
ム内に含まれる複数のタイム・スロットの送信電力をそ
れぞれのタイム・スロット毎に制御し、移動無線機にお
いては自局に割当てられたタイム・スロットにおいて送
信電力を制御することにより、同一のシステムに大電力
通信を行う大ゾーン時分割時間圧縮多重移動体通信シス
テムと小電力通信を行う小ゾーン時分割時間圧縮多重移
動体通信システムとを混在させることができ、簡単な構
成でありながら、従来のように、たとえば自動車での使
用はゾーン半径が大きいシステムで、歩行中の使用はゾ
ーン半径が小さいシステムでというように、使用目的に
応じて異なるシステムを使い分けることによるコストの
上昇を抑えることができ、また利用者にとっても2台の
携帯電話を所有するという煩わしさや利用料金の増大が
解消され便利になった。したがって本発明の効果は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施において用いられる通信システム
の構成概念図である。
【図2】本発明の実施例において用いられるゾーンの構
成を示すゾーン構成図である。
【図3】本発明の実施において用いられる通信システム
の移動無線機の一実施例の回路構成図である。
【図4】図3に示した移動無線機の回路構成の構成要素
である速度変換回路の回路構成図である。
【図5】無線基地局が移動無線機に対して送信する信号
のタイム・スロット構成図である。
【図6】図3に示した移動無線機の回路構成の構成要素
である速度復元回路の回路構成図である。
【図7】本発明の実施において用いられる無線基地局の
一実施例の回路構成図である。
【図8】本発明の実施において用いられる送信電力を制
御したときのタイム・スロットを示すタイム・スロット
図である。
【図9】無線基地局と移動無線機との間で発生する遅延
時間を説明するためのタイム・チャートである。
【符号の説明】
10 電話網 30 無線基地局 31 信号処理部 32 無線送信回路 35 無線受信回路 38 信号速度復元回路群 38−1〜38−n 信号速度復元回路 39 信号選択回路群 39−1〜39−n 信号選択回路 40 制御部 41 クロック発生器 42 タイミング発生器 51 信号速度変換回路群 51−1〜51−n 信号速度変換回路 52 信号割当回路群 52−1〜52−n 信号割当回路 60 送信電力制御器 100−1〜100−n 移動無線機 101 電話機部 120 基準水晶発振器 121−1,121−2 シンセサイザ 122−1,122−2 切替スイッチ 123 送受信断続制御器 129 信号割当回路 131 速度変換回路 132 無線送信回路 135 無線受信回路 138 速度復元回路 139 信号選択回路 140 制御部 141 クロック発生器 142 タイミング発生器 150 送信電力制御器 201a,201b A/D変換器 202a,202b メモリ 203a,203b D/A変換器 204a,204b 低速クロック発生器 205a,205b 高速クロック発生器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが送信側及び受信側となりうる
    無線基地手段(30)と複数の移動無線手段(100)
    との間の通信に、時間的に圧縮した区切られた信号を送
    信するために複数個に分割されたフレーム構成の多数の
    タイム・スロットを使用し、特定の移動無線手段との間
    の通信には特定の1つのタイム・スロットを用いる移動
    体通信装置において、 前記無線基地局が送信する1フレーム内に含まれる複数
    のタイム・スロットの送信電力をそれぞれのタイム・ス
    ロットごとに制御するための基地用送信電力制御手段
    (60)を含む時分割時間圧縮多重移動体通信装置。
  2. 【請求項2】 それぞれが送信側及び受信側となりうる
    無線基地手段(30)と複数の移動無線手段(100)
    との間の通信に、時間的に圧縮した区切られた信号を送
    信するために複数個に分割されたフレーム構成の多数の
    タイム・スロットを使用し、特定の移動無線手段との間
    の通信には特定の1つのタイム・スロットを用いる移動
    体通信装置において、 と複数の移動無線手段(100)との間の通信に、時間
    的に圧縮した区切られ前記移動無線機が割当てられたタ
    イム・スロットにおいて送信電力を制御するための移動
    用送信電力制御手段(150)を含む時分割時間圧縮多
    重移動体通信装置。
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