JPH05142380A - 非常用炉心冷却設備 - Google Patents

非常用炉心冷却設備

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JPH05142380A
JPH05142380A JP3302129A JP30212991A JPH05142380A JP H05142380 A JPH05142380 A JP H05142380A JP 3302129 A JP3302129 A JP 3302129A JP 30212991 A JP30212991 A JP 30212991A JP H05142380 A JPH05142380 A JP H05142380A
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JP
Japan
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valve
intermediate container
pressure
water
container
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Application number
JP3302129A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
洋明 鈴木
Tomoyuki Matsumoto
知行 松本
Ryuhei Kawabe
隆平 川部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】非常用炉心冷却設備において、仮想的な事故時
に、中間容器及びこれに連通する配管、弁を設けること
によって、外部水源及びポンプを要せずに静的な手段に
より圧力抑制室の冷却水を炉心冷却に有効に活用できる
ようにする。 【構成】圧力容器2と、格納容器3と、圧力抑制室4
と、4と3内のドライウェル7とを連絡するベント管5
とを有する非常用炉心冷却設備において、炉心の冷却に
好適な注水領域6より高い位置に設置された中間容器1
0と、10と4を連絡する配管30と、10と6を連絡
する配管31と、10と7を連絡し中間に弁22を設け
た配管32と、10と熱交換器14を連絡し中間に弁2
3を設けた配管33とを設ける。さらに、10と同一の
構成を有するもう1つの中間容器12とこれに連通する
配管並びに弁を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力抑制室を有する原子
力発電所の非常用炉心冷却設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子力発電所における非常用炉心
冷却設備としては、アイ・エイ・イー・エイ、シンポジ
ュウム、SM−296−I1(1988年)(IAEA-SM-2
96-I1(1988))に記載のものがある。これは、仮想的な事
故時に外部水源からポンプ等により冷却水を格納容器に
導いて炉心を冷却するとともに、格納容器の圧力が所定
の値を超えたときに格納容器内の気相をフィルターベン
ト装置に導き、含有される放射性物質を除去して大気中
に放出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は圧力抑
制室の冷却水を有効に活用する点に配慮がされておら
ず、別途外部水源及びポンプが必要であるという問題点
があった。
【0004】本発明の第1の目的は、外部水源及びポン
プを必要とせずに静的な手段により圧力抑制室の冷却水
を炉心冷却に有効に活用できる非常用炉心冷却設備を提
供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、静的な手段により
圧力抑制室の冷却水を連続的に注水することによって炉
心冷却をよりすみやかに行うことができる非常用炉心冷
却設備を提供することである。
【0006】本発明の第3の目的は、圧力抑制室の冷却
水を炉心冷却に有効に活用するために必要な弁の操作を
簡略化して信頼性を向上することができる非常用炉心冷
却設備を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容
器を配置した格納容器と、水プールを備えた圧力抑制室
と、前記圧力制御室と前記格納容器内のドライウェルと
を連絡するベント管とを有する原子炉設備における非常
用炉心冷却設備において、前記炉心の冷却に好適な注水
領域より高い位置に設置された中間容器と、前記中間容
器の下部と前記圧力抑制室の水プールとを連絡し中間に
逆止弁を設けた第1の配管と、前記中間容器下部と前記
注水領域とを連絡し中間に逆止弁を設けた第2の配管
と、前記格納容器内のドライウェルの圧力よりも低い圧
力を供給する低圧手段と、前記中間容器と前記低圧手段
とを連絡する第3の配管と、前記第3の配管に設けられ
た第1の弁と、前記中間容器と格納容器のドライウェル
とを連絡する第4の配管と、前記第4の配管に設けられ
た第2の弁とを有する。
【0008】好ましくは、前記注水領域は前記圧力容器
下部空間である。
【0009】また、好ましくは、前記注水領域は前記圧
力容器である。
【0010】また、好ましくは、前記低圧手段は、放熱
部を有する熱交換器である。
【0011】また、好ましくは、前記低圧手段は、フィ
ルターベント装置である。
【0012】また、好ましくは、仮想的な事故時に、前
記圧力容器下端が所定の温度を超えると前記第1の弁を
開き、前記中間容器内の水が増加し第1の水位を超える
と前記第1の弁を閉じかつ前記第2の弁を開き、前記中
間容器内の水が減少し第2の水位を下回ると前記第2の
弁を閉じかつ前記第1の弁を開く制御手段を有する。
【0013】また、好ましくは、前記第2の弁に代え、
前記第4の配管に設けられた圧力損失増大手段を有す
る。
【0014】また、好ましくは、前記第2の弁に代え、
前記中間容器の水位により前記第4の配管を開閉動作す
るフロート弁を有する。
【0015】また、好ましくは、仮想的な事故時に、前
記圧力容器下端が所定の温度を超えると前記第1の弁を
開き、前記中間容器内の水が増加し第1の水位を超える
と前記第1の弁を閉じ、前記中間容器内の水が減少し第
2の水位を下回ると前記第1の弁を開く制御手段を有す
る。
【0016】さらに、前記中間容器を第1の中間容器と
してこれとは別に第1の中間容器と同一の構成を有する
第2の中間容器を設け、前記第2の中間容器に対し前記
第1から前記第4の配管と同様な第5から第8の配管
と、前記第1及び前記第2の弁と同様な第3及び第4の
弁とを設ける。
【0017】また、好ましくは、仮想的な事故時に、前
記圧力容器下端が所定の温度を超えると前記第1の弁を
開き、前記第1の中間容器内の水が増加し第1の水位を
超えると前記第1の弁を閉じかつ前記第2の弁を開くと
ともに第3の弁を開き、前記第2の中間容器内の水が増
加し第1の水位を超えると前記第3の弁を閉じかつ前記
第4の弁を開き、前記第1の中間容器内の水が減少し第
2の水位を下回ると前記第2の弁を閉じかつ前記第1の
弁を開き、前記第2の中間容器内の水が減少し第2の水
位を下回ると前記第4の弁を閉じかつ前記第3の弁を開
く制御手段を有する。
【0018】また、好ましくは、前記第2及び前記第4
の弁に代え、前記第4及び前記第8の配管にそれぞれ設
けられた圧力損失増大手段を有する。
【0019】また、好ましくは、前記第2及び前記第4
の弁に代え、前記第1の中間容器及び前記第2の中間容
器の水位により前記第4及び前記第8の配管をそれぞれ
開閉動作するフロート弁を有する。
【0020】また、好ましくは、仮想的な事故時に、前
記圧力容器下端が所定の温度を超えると前記第1の弁を
開き、前記第1の中間容器内の水が増加し第1の水位を
超えると前記第1の弁を閉じるとともに第3の弁を開
き、前記第2の中間容器内の水が増加し第1の水位を超
えると前記第3の弁を閉じ、前記第1の中間容器内の水
が減少し第2の水位を下回ると前記第1の弁を開き、前
記第2の中間容器内の水が減少し第2の水位を下回ると
前記第3の弁を開く制御手段を有する。
【0021】
【作用】本発明においては、注水位置より高い位置に中
間容器を設置し、中間容器の下部と圧力抑制室の水プー
ルとを第1の配管で連絡し、中間容器底部とペデスタル
部の注水位置の開口とを第2の配管で連絡し、ドライウ
ェルの圧力よりも低い圧力を供給する低圧手段を設け、
中間容器と低圧手段とを第3の配管で連絡し、第3の配
管に第1の弁を設け、中間容器とドライウェルとを第4
の配管で連絡し、第4の配管に第2の弁を設けるので、
以下のような作用が得られる。即ち、仮想的な事故時
に、まず第1の弁を開放すると、中間容器が低圧手段に
連通するので中間容器の圧力が低下し格納容器との圧力
差により圧力抑制室の水プールの冷却水が中間容器に流
入してくる。中間容器の水位が第1の水位を超えたとき
に、第2の弁を開放し第1の弁を閉じると、ドライウェ
ルから中間容器への気相の流入により中間容器の圧力が
上昇する。これによって、格納容器と中間容器の圧力が
均等に近づき水頭圧により中間容器の水が第2の配管を
通ってペデスタル部の注水位置より流出し減少する。中
間容器の水位が第2の水位を下回ったときに、第2の弁
を閉じ、第1の弁を開放すると、中間容器が低圧手段に
連通するので中間容器の圧力が低下し格納容器内外圧力
差により圧力抑制室の水プールの冷却水が中間容器に再
び流入してくる。これらの弁操作を繰り返すことによ
り、圧力抑制室の冷却水が炉心冷却に有効に活用され
る。
【0022】また、第4の配管に第2の弁として圧力損
失増大手段を設けるので、以下のような作用が得られ
る。即ち、仮想的な事故時に、第1の弁を開放すると、
ドライウェルから第4の配管を通って中間容器に流入す
る気相流量よりも中間容器から第1の弁及び第3の配管
を通って低圧手段に流出する気相流量の方が大きいため
中間容器の圧力は低下し、格納容器内部との圧力差によ
り圧力抑制室の水プールの冷却水が中間容器に流入して
くる。中間容器の水位が第1の水位を超えたときに、第
1の弁を閉じると、ドライウェルから中間容器への気相
の流入により中間容器の圧力が上昇し格納容器と中間容
器の圧力が均等に近づき、水頭圧により中間容器の水が
第2の配管を通ってペデスタル部の注水位置に流出す
る。中間容器の水位が第2の水位を下回ったときに、第
1の弁を開放すると、上記と同様の気相流量の違いによ
る格納容器内外圧力差により圧力抑制室の水プールの冷
却水が中間容器に再流入してくる。この弁操作を繰り返
すことにより、圧力抑制室の冷却水が炉心冷却に有効に
活用される。このように、圧力抑制室の冷却水を炉心冷
却に有効に活用するために必要な弁の操作が簡略化され
ているため、誤操作の可能性が少なくなり信頼性が向上
する。
【0023】また、前記中間容器を第1の中間容器とし
てこれとは別に第1の中間容器と同一の構成を有する第
2の中間容器を備え、これに対し第1から第4の配管と
同様な第5から第8の配管と、第1及び第2の弁と同様
な第3及び第4の弁とを設けるので、以下のような作用
が得られる。即ち、仮想的な事故時に、まず、第1の中
間容器の第1の弁を開放すると、第1の中間容器が低圧
手段に連通するので第1の中間容器の圧力が低下し格納
容器との圧力差により圧力抑制室の水プールの冷却水が
第1の中間容器に流入してくる。第1の中間容器の水位
が第1の水位を超えたときに、第1の中間容器の第1の
弁を閉じ第1の中間容器の第2の弁を開放するとともに
第2の中間容器の第3の弁を開放すると、第1の中間容
器ではドライウェルから第1の中間容器への気相の流入
により第1の中間容器の圧力が上昇し格納容器と中間容
器の圧力が均等に近づき水頭圧により第1の中間容器の
水が第2の配管を通ってペデスタル部の注水位置より流
出して減少する。また、第2の中間容器は低圧手段に連
通するので第2の中間容器の圧力が低下し格納容器との
圧力差により圧力抑制室の水プールの冷却水が第2の中
間容器に流入してくる。第2の中間容器の水位が第1の
水位を超えたときに、第2の中間容器の第3の弁を閉じ
第2の中間容器の第4の弁を開放するとドライウェルか
ら第2の中間容器への気相の流入により第2の中間容器
の圧力が上昇し、格納容器と中間容器の圧力が均等に近
づき水頭圧により第2の中間容器の水が第6の配管を通
ってペデスタル部の注水位置より流出する。第1の中間
容器の水位が第2の水位を下回ったときに、第1の中間
容器の第2の弁を閉じ、第1の中間容器の第1の弁を開
放すると、第1の中間容器が低圧手段に連通するので第
1の中間容器の圧力が低下し格納容器内外圧力差により
圧力抑制室の水プールの冷却水が第1の中間容器に再び
流入してくる。このように、第1と第2の中間容器の注
水タイミングをずらしているため、第1の中間容器の水
位が増加し第1の水位に達するまで、第2の中間容器か
らペデスタル部への注水が継続する。第2の中間容器の
水位が減少し第2の水位を下回ったときに、第2の中間
容器の第4の弁を閉じ、第2の中間容器の第3の弁を開
放すると、第2の中間容器が低圧手段に連通するので第
2の中間容器の圧力が低下し格納容器内外圧力差により
圧力抑制室の水プールの冷却水が第2の中間容器に再び
流入してくる。以上の弁操作を繰り返して行うことによ
り、圧力抑制室の冷却水を2つの中間容器より連続的に
ペデスタル部へ注水することができるため、炉心冷却を
より速やかに行うことができる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1は本発明の一実施例による沸騰水型原子炉の断面図で
ある。炉心1は圧力容器2でおおわれ、圧力容器2は格
納容器3の内部に包含されており、格納容器3と圧力抑
制室4はベント管5により接続されている。また、格納
容器3の外部には、格納容器のドライウェル7の内圧よ
り低圧手段として空冷式の熱交換器14を設置してお
り、この熱交換器14は、内部を通る気相が冷却され凝
結することによる密度変化を利用して低圧手段として機
能する。さらに、格納容器3の内部のペデスタル部6の
注水位置より高い位置に中間容器10を設置し、中間容
器10の下部と圧力抑制室4の水プール4Aを中間容器
10からの流れを妨げる逆止弁20を介して配管30で
接続し、中間容器10の下部と圧力容器2の下方のペデ
スタル部6とをペデスタル部6からの流れを妨げる逆止
弁21を介して配管31で接続し、中間容器10の上部
とドライウェル7とを弁22を介して配管32で接続
し、中間容器10の上部と熱交換器14とを弁23を介
して配管33で接続している。なお、配管32と配管3
3の中間容器10側は1つの配管を共用している。ま
た、中間容器10の水位計41、圧力容器2下端の温度
計42、圧力計43の信号は主制御器50に送られてお
り、圧力容器2下端の温度が設定値、例えば圧力容器2
の融点に達したとき、主制御器50は中間容器10の水
位に応じて弁22及び弁23を後述のように開閉する信
号を弁操作器51及び弁操作器52に送る。
【0025】このような原子炉において、例えば主蒸気
管8が破断し、かつ、炉心1の冷却にも失敗するという
確率的には極めて低い事象が仮に発生したと想定する
と、炉心1は崩壊熱により温度が上昇して溶融し、圧力
容器2の下端にたまる。ここでも、炉心1を冷却できな
かったと仮定すると、溶融した炉心1は圧力容器2の下
端からペデスタル部6に落下する。この段階で、ドライ
ウェル7に存在していた不凝縮性ガスが圧力抑制室4に
移行しているため、格納容器3と熱交換器14との間に
は1.5気圧以上の圧力差が発生している。また、圧力
抑制室4の水面と中間容器10の下部との高度差は約1
1mである。そこで、圧力容器2の温度が圧力容器2の
溶融温度を超えた場合には、弁22と弁23を自動的に
交互に開放することにより圧力抑制室4の冷却水をペデ
スタル部6に流入させ、ペデスタル部6に移行した炉心
1を冷却する。
【0026】本実施例の作動原理を図2により説明す
る。まず、図2(a)に示すように弁23を開放する信
号が主制御器50から弁操作器52に送られ弁23が開
き、中間容器10が熱交換器14に連通するので、中間
容器10の圧力が低下し格納容器3との圧力差により冷
却水が中間容器10に流入してくる。中間容器10の水
位が第1の水位、例えば中間容器10の上端から1m下
を超えると、図2(b)に示すように弁23を閉じて弁
22を開放する信号が主制御器50から弁操作器52及
び51に送られ、配管32から中間容器10にドライウ
ェル7の気相が流入する。これによって、中間容器10
と格納容器3の圧力が均等に近づくと、図2(c)に示
すように中間容器10の冷却水は水頭圧により配管31
からペデスタル部6に流出し炉心を冷却する。中間容器
10の水位が第2の水位、例えば中間容器10の下端か
ら0.1m上を下回ると、図2の(d)に示すように弁
22を閉じて弁23を開放する信号が主制御器50から
弁操作器51及び52に送られ、中間容器10が熱交換
器14に連通するので、中間容器10の圧力が低下し、
格納容器3との圧力差により冷却水が再び中間容器10
に流入してくる。これらの弁操作を繰り返すことによ
り、圧力抑制室4の冷却水をペデスタル部6に流入さ
せ、ペデスタル部6に移行した炉心1の冷却を継続する
ことができる。
【0027】なお、熱交換器14を十分高い位置に設置
することにより熱交換器14で凝縮した水は静水頭圧に
より逆止弁19を介して圧力抑制室4に戻る。このよう
に、本実施例では格納容器3から外部への気相及び液相
の流出はない。また、図1に示すようにペデスタル部6
とドライウェル7との間には、流路面積が1平方メート
ル以上の開口部9があるため、炉心1の崩壊熱により蒸
気が発生してもこれにより発生する圧力損失はほとんど
なく、ペデスタル部6とドライウェル7とはほぼ同じ圧
力になっている。
【0028】本実施例において、中間容器10の直径を
1m、高さを3m、配管30,31,32,33の直径
を0.1m、熱交換器14の伝熱管の直径を0.05
m、伝熱面積を150平方メートルとしたときの作動特
性を図3に示す。注水は間歇的になるが、平均すれば炉
心1の崩壊熱を除去するのに必要な注水流量と比較して
十分多くの冷却水を確保できることが分かる。このた
め、ペデスタル部6に移行した炉心1を冠水し確実に冷
却することができる。本実施例では、熱交換器14で蒸
気が凝縮するときの密度変化を利用して低圧を得、格納
容器3との圧力差によって冷却水を中間容器10にくみ
上げているため、単に熱交換器14で凝縮した凝縮水の
みを直接ペデスタル部6に戻して炉心冷却に用いる場合
に比較して約100倍の注水流量が得られる。
【0029】本実施例によれば、静的な手段により圧力
抑制室4の水を炉心冷却に有効に活用できるため、外部
水源及びポンプが不要になり、また、熱交換器14を低
圧手段として用いるため、格納容器の外部に冷却水を放
出することなく溶融した炉心を確実に冷却して、長時間
格納容器の健全性を維持できる。
【0030】本発明の他の実施例を図4により説明す
る。図1で示した実施例との相違点は格納容器内圧より
低圧手段としてフィルターベント装置11を用いるとと
もに、弁を人的操作により開閉する点である。このた
め、弁22と弁23の弁本体と弁操作部との間には生体
遮蔽壁40が設置されている。また、中間容器10の水
位は水位計41で、圧力容器2下端の温度は温度計42
で、格納容器3の圧力は圧力計43で、格納容器3の温
度は温度計44で測定し、それらの信号は表示装置45
に送られて表示されている。
【0031】このような原子炉において、例えば主蒸気
管8が破断し、かつ、炉心1の冷却にも失敗するという
確率的には極めて低い事象が仮に発生したと想定する
と、炉心1は崩壊熱により温度が上昇して溶融し、圧力
容器2の下端にたまる。ここでも、炉心1を冷却できな
かったと仮定すると、溶融した炉心1は圧力容器2の下
端からペデスタル部6に落下する。この段階で、ドライ
ウェル7に存在していた不凝縮性ガスが圧力抑制室4に
移行しているため、格納容器3の内外には1.5気圧以
上の圧力差が発生している。また、圧力抑制室4の水面
と中間容器10の下部との高度差は約11mである。そ
こで、圧力容器2の温度が圧力容器2の溶融温度を超え
た場合には、図1に示した実施例の場合と同様に弁22
と弁23を手動により交互に開放することにより、圧力
抑制室4の冷却水を中間容器10を介してペデスタル部
6に流入させペデスタル部6に移行した炉心1を冷却す
ることができる。このとき、生体遮蔽壁40があるた
め、弁22及び弁23を操作する人間の被爆量は極めて
低くおさえられている。また、中間容器10の水位、圧
力容器2の下端の温度、格納容器3の圧力と温度は表示
装置45により確認することができる。
【0032】本実施例において、中間容器10の直径を
1m、高さを3mとし、配管30、31、32、33の
直径を0.1mとしたときの作動特性を図5に示す。注
水は間歇的になるが、平均すれば炉心1の崩壊熱を除去
するのに必要な注水流量と比較して十分多くの冷却水を
確保できることが分かる。又、本実施例の場合、低圧手
段としてフィルターベント装置11、即ち大気圧を利用
するので、低圧源としての作用が強く、図1に示した実
施例に比較して中間容器10に水を組み上げる力が強
い。
【0033】上記ような非常時には、圧力抑制室4の冷
却水は崩壊熱除去系(図示していない)により冷却され
る設計となっているが、この崩壊熱除去系も作動しない
という極めて確率的に小さい事象が仮に発生したとする
と、炉心1の崩壊熱により格納容器3の圧力が徐々に上
昇してくる。この圧力が設定値、例えば設計圧力の85
%、に達した場合には、図4の弁22と弁23とを同時
に開放し、格納容器3の気相をフィルターベント装置1
1に導いて格納容器3の圧力を設定値以下にする。この
後は、再び図1に示した実施例のように弁22と弁23
の開閉操作を行うことにより、冷却水を圧力抑制室4か
ら中間容器10を介してペデスタル部6に流入させ、炉
心1の冷却を継続する。本実施例では、圧力抑制室4の
冷却水を循環して利用することが可能であり、炉心1の
冷却を半永久的に継続することができる。また、炉心1
の崩壊熱によって減少する冷却水の蒸発分については、
3日以上の時間的な余裕があるため、既存の配管を利用
して消防車等により供給することが可能である。
【0034】本実施例によれば、静的な手段により圧力
抑制室4の水を炉心冷却に有効に活用できるため、外部
水源及びポンプが不要になり、また、フィルターベント
装置11を低圧手段として用いるため、格納容器の圧力
を設定値以下に保ちながら、半永久的に格納容器の健全
性を維持できる。
【0035】本発明のさらに他の実施例を図6により説
明する。図4に示した実施例との相違点は、弁を自動制
御装置により人的操作を不要にしている点である。すな
わち、中間容器10の水位計41、圧力容器2下端の温
度計42、格納容器3の圧力計43の信号は主制御器5
0に送られており、圧力容器2下端の温度が設定値、例
えば圧力容器2の融点に達したとき、主制御器50は中
間容器10の水位に応じて弁22及び弁23を自動的に
開閉する信号を弁操作器51及び弁操作器52に送る。
さらに、格納容器3の圧力が設定値、例えば設計圧力の
85%、に達した場合には、弁24を開放する信号を弁
操作器53に送り、設定値を下回った場合には弁24を
閉じる信号を弁操作器53に送る。
【0036】このような原子炉において、例えば主蒸気
管8が破断し、かつ、炉心1の冷却にも失敗するという
確率的には極めて低い事象が仮に発生したと想定する
と、炉心1は崩壊熱により温度が上昇して溶融し、圧力
容器2の下端にたまる。ここでも、炉心1を冷却できな
かったと仮定すると、溶融した炉心1は圧力容器2の下
端からペデスタル部6に落下する。このとき圧力容器2
下端の温度は設定値を超えるため、これ以降主制御器5
0は、図2で説明したのと同様に、中間容器10の水位
に応じて弁22及び弁23を開閉する信号を弁操作器5
1及び弁操作器52に送る。即ち、まず弁23を開放す
る信号が弁操作器52に送られ弁23が開き、中間容器
10がフィルターベント装置11を介して大気圧に連通
するので、中間容器10内の圧力が低下し格納容器3の
内外圧力差により圧力抑制室4の冷却水が中間容器10
に流入してくる。中間容器10の水位が第1の水位、例
えば中間容器10の上端から1m下を超えると、主制御
器50から弁23を閉じて弁22を開放する信号が弁操
作器52及び弁操作器51に送られ、配管32から中間
容器10にドライウェル7の気相が流入し中間容器10
の圧力が上昇する。これによって中間容器10と圧力容
器3の圧力が均等に近づくと、中間容器10の冷却水は
水頭圧により配管31からペデスタル部6に流出し炉心
を冷却する。中間容器10の水位が第2の水位、例えば
中間容器10の下端から0.1m上を下回ると、主制御
器50から弁22を閉じて弁23を開放する信号が弁操
作器51及び弁操作器52に送られ、中間容器10がフ
ィルターベント装置11を介して大気圧に連通するの
で、中間容器10内の圧力が低下し、格納容器3の内外
圧力差により再び冷却水が中間容器10に流入してく
る。これらの弁操作を繰り返すことにより圧力抑制室4
の冷却水をペデスタル部6に流入させ、ペデスタル部6
に移行した炉心1の冷却を継続することができる。
【0037】上記ような非常時には、圧力抑制室4の冷
却水は崩壊熱除去系(図示せず)により冷却される設計
となっているが、この崩壊熱除去系も作動しないという
極めて確率的に小さい事象が仮に発生したとすると、炉
心1の崩壊熱により格納容器3の圧力が徐々に上昇して
くる。この圧力が設定値、例えば設計圧力の85%、に
達した場合には、主制御器50から弁24を開放する信
号が弁操作器53に送られる。これにより、格納容器3
の気相がフィルターベント装置11に導かれ、格納容器
3の圧力が低下する。格納容器3の圧力が設定値以下と
なると、主制御器50から弁24を閉じる信号が弁操作
器53に送られる。この操作により、格納容器3の圧力
は設計圧力より低く維持される。なお、本実施例におけ
る計測器、制御器、弁操作器等の電源として、通常の交
流電源が利用できない場合にも対応できるように、予備
の電源、例えばバッテリー等を用意しておくことが望ま
しい。
【0038】本実施例によれば、人的な操作によること
なく静的な手段により圧力抑制室4の水を炉心冷却に有
効に活用できるため、外部水源及びポンプを用いること
なく溶融した炉心を効果的に冷却して、格納容器の温度
及び圧力を設計値より低くおさえることができる。
【0039】本発明のさらに他の実施例を図7により説
明する。図6に示した実施例との相違点は、第1の中間
容器10に加えて中間容器10と同一構成を有するもう
1つの中間容器12を設置し、注水のタイミングをずら
せることにより炉心1への注水を継続的に行うようにし
ている点である。また、図7に示すように中間容器12
の下部と圧力抑制室4の水プール4Aとを中間容器12
からの流れを妨げる逆止弁27を介して配管34で接続
し、中間容器12の下部と圧力容器2の下方のペデスタ
ル部6とをペデスタル部6からの流れを妨げる逆止弁2
8を介して配管35で接続し、中間容器12の上部とド
ライウェル7とを弁25を介して配管36で接続し、中
間容器12の上部と熱交換器14とを弁26を介して配
管37で接続している。なお、配管36と配管37の中
間容器12側は1つの配管を共用している。また、中間
容器12の水位計46の信号は主制御器50に送られて
おり、中間容器10側の水位計41と同様に処理され
る。本実施例において、前述の実施例で考えたような仮
想的な事故時には、まず、主制御器50から弁23を開
放する信号が弁操作器52に送られ弁23が開き、中間
容器10がフィルターベント装置11を介して大気圧に
連通するので、中間容器10内の圧力が低下し格納容器
3の内外圧力差により圧力抑制室4の冷却水が中間容器
10に流入する。中間容器10の水位が第1の水位、例
えば中間容器10の上端から1m下を超えると、主制御
器50から弁23を閉じ弁22を開放する信号が弁操作
器52及び弁操作器51に送られ、同時に主制御器50
から弁26を開放する信号が弁操作器55に送られる。
そして、配管32から中間容器10に気相が流入して中
間容器10内の圧力が上昇し、これによって中間容器1
0と圧力容器3の圧力が均等に近づくと、中間容器10
の冷却水は水頭圧により配管31からペデスタル部6に
流出し炉心を冷却する、一方、中間容器12がフィルタ
ーベント装置11を介して大気圧に連通するので、中間
容器12内の圧力が低下し格納容器3の内外圧力差によ
り、圧力抑制室4の冷却水が中間容器12に流入し水位
が上昇する。中間容器12の水位が第1の水位を超える
と主制御器50から弁26を閉じ弁25を開放する信号
が弁操作器55及び弁操作器54に送られる。これによ
り、配管36から中間容器12に気相が流入して中間容
器12内の圧力が上昇し、中間容器12の冷却水も中間
容器10から流出したのと同様にペデスタル部6に流出
し炉心を冷却する。中間容器10の水位が第2の水位、
例えば中間容器10の下端から0.1m上を下回ると、
主制御器50から弁22を閉じて弁23を開放する信号
が弁操作器51及び弁操作器52に送られ、中間容器1
0がフィルターベント装置11を介して大気圧に連通す
るので、中間容器10内の圧力が低下し格納容器3の内
外圧力差により再び冷却水が中間容器10に流入してく
る。さらに、中間容器12の水位が第2の水位、例えば
中間容器10の下端から0.1m上を下回ると、主制御
器50から弁25を閉じて弁26を開放する信号が弁操
作器54及び弁操作器55に送られ、中間容器12がフ
ィルターベント装置11を介して大気圧に連通するの
で、中間容器12内の圧力が低下し格納容器3の内外圧
力差により再び冷却水が中間容器12に流入してくる。
【0040】本実施例において中間容器10及び12の
直径を1m、高さを3m、配管30,31,32,3
3,34,35,36,37の直径を0.1mとしたと
きの作動特性を図8に示す。本実施例においては、中間
容器10の水位が最高水位に達したときに、中間容器1
2の水位が上昇を始めるので、注水のタイミングがず
れ、注水が連続的に行われるようになる。従って上記の
弁操作を繰り返すことにより、圧力制御室の冷却水をペ
デスタル部6に連続的に流入させ、ペデスタル部6に移
行した炉心1の冷却を連続的に継続することができる。
なお、図1で示した実施例に中間容器12を追加して設
置しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0041】本実施例によれば、中間容器12及び中間
容器12に連通する配管34,35,36,37並びに
弁25,26をさらに設け、中間容器10と中間容器1
2の動作をずらせることにより、圧力抑制室の水を静的
な手段により連続的に注水し、よりすみやかに炉心を冷
却できる。
【0042】本発明のさらに他の実施例を図9により説
明する。図9は本発明を設計圧力の高いMARK−I型
格納容器を有する原子力発電所に適用したもので、炉心
を冷却するための冷却水の注水位置を圧力容器2に設け
ている。また、中間容器10の水位信号が水位計41よ
り主制御器50に取り込まれており、さらに格納容器圧
力信号及び原子炉水位信号(ともに図示せず)が主制御
器50に取り込まれている。そこで、原子炉水位が設定
値、例えばポンプを用いた非常用炉心冷却系が作動する
水位よりさらに0.5m下を下回ると、主制御器50は
中間容器10の水位に応じて弁22及び弁23を開閉す
る信号を弁操作器51及び弁操作器52に送る。さら
に、格納容器3の圧力が設定値、例えば設計圧力の85
%、に達した場合には、弁24を開放する信号を弁操作
器53に送り、設定値を下回った場合には弁24を閉じ
る信号を弁操作器53に送る。
【0043】このような原子炉において、例えば主蒸気
管8が破断すると、破断口から冷却水が失われ圧力容器
2の水位が低下してくる。これにより、図示していない
自動減圧系が作動して圧力容器2の気相を圧力抑制室4
に導いて、圧力容器2の圧力が速やかに低下する。さら
に、ポンプを用いた非常用炉心冷却系が作動して圧力容
器2の水位を炉心1より上部に維持するようになってい
る。ポンプを用いた非常用炉心冷却系は多重系統となっ
ており、これらの系統がすべて故障する確率は極めて低
いが、仮にこのような事象が発生すると圧力容器2の水
位はさらに低下する。圧力容器2の水位(原子炉水位)
がポンプを用いた非常用炉心冷却系が作動する水位より
さらに0.5m下の設定値を下回ると、主制御器50か
ら弁23を開放する信号が弁操作器52に送られ弁23
が開き、中間容器10がフィルターベント装置11を介
して大気圧に連通するので、中間容器10内の圧力が低
下する。格納容器3の内外圧力差は最大で約3気圧あ
り、この圧力差により圧力抑制室4の冷却水が中間容器
10に流入してくる。中間容器10の水位が第1の水
位、例えば中間容器10の上端から1m下を超えると、
主制御器50から弁23を閉じ弁22を開放する信号が
弁操作器52及び弁操作器51に送られ、配管32から
中間容器10にドライウェル7の気相が流入し中間容器
10の圧力が上昇する。これによって、中間容器10と
格納容器3の圧力は均等に近づくが、自動減圧系の働き
により格納容器3と圧力容器2の圧力もほぼ均等になっ
ており、中間容器10の冷却水が水頭圧により配管31
から圧力容器2に流出し炉心を冷却する。中間容器10
の水位が第2の水位、例えば中間容器10の下端から
0.1m上を下回ると、主制御器50から弁23を開放
し弁22を閉じる信号が弁操作器52及び弁操作器51
に送られ、中間容器10がフィルターベント装置11を
介して大気圧に連通するので、中間容器10内の圧力が
低下し、これにより、格納容器3の内外圧力差により冷
却水が再び中間容器10に流入してくる。これらの弁操
作を繰り返すことにより、圧力抑制室4の冷却水を圧力
容器2に流入させ、炉心1の冷却を継続して行うことが
できる。
【0044】本実施例によれば、静的な手段により圧力
抑制室の冷却水を圧力容器内の炉心冷却に有効に活用で
きるため、ポンプを用いた非常用炉心冷却系がすべて作
動しないような極めて発生確率の低い事象が発生して
も、炉心を圧力容器内に保持し、格納容器の温度及び圧
力を設計値より低くおさえることができる。
【0045】本発明のさらに他の実施例を図10により
説明する。本実施例の特徴は、図6で示した実施例にお
ける鋼製の格納容器3の外周に外周プール13を設置し
ている点である。このような原子炉において、炉心1が
溶融しペデスタル部6に流出してくるような確率的には
極めて低い事象が発生した場合を想定すると、本実施例
においても図6に示した実施例と同様に、ポンプ及び外
部水源を用いることなく圧力抑制室4の水によりペデス
タル部6に移行した炉心1を冷却することができる。さ
らに、炉心1の崩壊熱により発生した蒸気は圧力差によ
り圧力抑制室4に移行してくるが、本実施例では格納容
器3の壁を通して外周プール13に熱が放出されている
ため圧力抑制室4の水温は低く保たれており、蒸気は圧
力抑制室4で潜熱を放出して水に戻る。このように、発
生した蒸気は外周プール13に冷却水があるかぎりほぼ
全量が凝縮するため圧力抑制室4の水位は一定に維持さ
れる。このような冷却水の格納容器3内の循環により、
本実施例では半永久的に外部から圧力抑制室4に水を補
給する必要がない。さらに、炉心1の崩壊熱で発生する
蒸気は圧力抑制室4で凝縮するため、フィルターベント
装置11に流出させる気相流量が大幅に減少する。
【0046】本実施例によれば、外周プール13への放
熱により発生した蒸気を凝縮できるため、圧力抑制室4
への補給水が不要になり、さらに、フィルターベント装
置11の容量を低減できる。
【0047】本発明のさらに他の実施例を図11により
説明する。本実施例においては、図4に示した実施例の
弁22に代えて、圧力損失増大手段として配管32の径
を配管33の径の例えば10分の1と小さくしている。
本実施例の作動原理を、前述のように炉心1が溶融しペ
デスタル部6に流出してくるような確率的には極めて低
い事象が発生したことを想定した場合について、図12
により説明する。まず図12(a)のように弁23を開
放すると、配管32の径が配管33の径の10分の1と
小さいため配管33から流出する気相流量の方が配管3
2から流入してくる気相流量より大きく、実質的に中間
容器10内の圧力が低下して格納容器3の内外圧力差に
より冷却水が中間容器10に流入してくる。次に、図1
2(b)のように、中間容器10の水位が第1の水位、
例えば中間容器10の上端から1m下を超えたときに弁
23を閉じると、配管32から中間容器10にドライウ
ェル7の気相が流入し中間容器10の圧力が上昇する。
格納容器3の内部圧力と中間容器10の圧力が均等に近
づくと、図12(C)のように中間容器10の冷却水は
水頭圧により配管31からペデスタル部6に流出し炉心
を冷却する。さらに、図12(d)のように、中間容器
10の水位が第2の水位、例えば中間容器10の下端か
ら0.1m上を下回ったときに弁23を開放すると、配
管32の径が配管33の径の10分の1と小さいため配
管33から流出する気相流量の方が配管32から流入し
てくる気相流量より大きく、実質的に中間容器10内の
圧力が低下して格納容器3の内外圧力差により冷却水が
再び中間容器10に流入してくる。
【0048】本実施例において、中間容器10及び12
の直径を1m、高さを3m、配管30,31,33の直
径を0.1m、配管32の直径を0.01mとしたとき
の作動特性を図13に示す。本実施例では、図5に示し
た中間容器10とドライウェル7との間の配管32に弁
22がある場合と比較して動作が緩慢になるため、最大
注水流量は減少するが1回の注水時間は増大しており、
平均して必要注水流量より十分多くの注水流量が得られ
ている。なお、図1に示した実施例においても、弁22
を削除し配管32の径を十分小さくすることにより、同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【0049】本実施例によれば、中間容器10とドライ
ウェル7との間の配管32の径を圧力損失増大手段とし
て配管33の径よりも小さくすることにより、圧力抑制
室4の冷却水を炉心冷却に有効に活用するために必要な
弁の操作が簡略化されて信頼性が向上し、さらに平均注
水流量が低下しない。
【0050】本発明のさらに他の実施例を図14により
説明する。本実施例においては、図11に示した実施例
のうち、配管32に設けた圧力損失増大手段に代えて、
水位の変化により作動するフロート弁を用いることによ
り、弁の操作を簡略化するとともに注水特性を向上させ
ている。図14において、フロート弁はフロート60、
フロート61、バネ62、ストッパー63、フロート室
64及び弁体65から構成されている。本実施例の作動
原理を、前述のように炉心1が溶融しペデスタル部6に
流出してくるような確率的には極めて低い事象が発生し
たことを想定した場合について、図15により説明す
る。初めは、フロート60はフロート室64中最下位に
あり、弁体65は配管32を閉じている。そして、まず
図15(a)のように弁23を開放すると、中間容器1
0がフィルターベント装置11を介して大気圧に連通す
るので、中間容器10内の圧力が低下し格納容器3の内
外圧力差により冷却水が中間容器10に流入してくる。
次に、図15(b)のように水位が上昇すると、フロー
ト60は浮力により上昇し、弁体65が最上部に達して
配管32が開き、配管32を通して格納容器3の内部と
中間容器10の内部は連通する。このとき配管33から
流出する気相流量の方が配管32から流入する気相流量
よりも大きくなるように、配管32の径を配管33の径
より例えば2分の1と小さくしておく。ここで、弁23
を閉じると配管32から中間容器10にドライウェル7
の気相が流入し中間容器10の圧力が上昇する。格納容
器3の内部圧力と中間容器10との圧力が均等に近づく
と、図15(c)のように中間容器10の冷却水は水頭
圧により配管31からペデスタル部6に流出し炉心を冷
却する。尚、冷却水の流出により中間容器10の水位が
低下しても、ストッパー63がフロート60の下に突出
しており、これによってフロート60は落下しない。従
って、弁体65も落下せず、配管32は開いたままであ
る。さらに、図15(d)のように、中間容器10の水
位がフロート61よりも低下するとフロート61が下に
移動し、これによりストッパー63がフロート60の下
から外れてフロート室64の凹部64Aに係合し、フロ
ート60は重力により落下する。従って、弁体65も落
下し、配管32は閉じる。このとき、バネ62はフロー
ト61の浮力よりは弱い力でストッパー63をフロート
60の下から外す方向に力を及ぼしており、ストッパー
63がフロート60の下から外れる動作を確実なものに
している。この後、弁23を開放すると、中間容器10
がフィルターベント装置11を介して大気圧に連通する
ので、中間容器10内の圧力が低下し格納容器3の内外
圧力差により冷却水が中間容器10に再流入してくる。
これらの弁操作を繰り返すことにより、継続的な注水を
行うことができる。
【0051】本実施例によれば、中間容器10とドライ
ウェル7との間の配管32に中間容器10の水位により
開閉動作するフロート弁を用いることにより、圧力抑制
室4の冷却水を炉心冷却に有効に活用するために必要な
弁の操作が簡略化されて信頼性が向上し、さらに平均注
水流量が低下しない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、非常用炉心冷却設備に
おいて、中間容器及びこれに連通する配管並びに弁を設
けることによって、外部水源及びポンプを必要とせずに
静的な手段により圧力抑制室の冷却水を炉心冷却に有効
に活用できる。
【0053】また、低圧手段として熱交換器を用いるこ
とによって、格納容器の外部に冷却水を放出することな
く炉心を確実に冷却して、長時間格納容器の健全性を維
持できる。
【0054】また、低圧手段としてフィルターベント装
置を用いることによって、格納容器の圧力を設定値以下
に保ちながら、半永久的に格納容器の健全性を維持でき
る。
【0055】また、第1及び第2の2つの中間容器及び
これらにそれぞれ連通する配管並びに弁を設け、それぞ
れの動作をずらせることによって、静的な手段により圧
力抑制室の冷却水を連続的に注水することが可能とな
り、炉心冷却をよりすみやかに行うことができる。
【0056】また、第2または第4の弁に代え、圧力損
失増大手段として第4または第8の配管の径をそれぞれ
第3または第7の配管の径よりも小さくすることによ
り、弁の操作が簡略化されて信頼性が向上し、さらに平
均注水流量が低下しない。
【0057】また、第2または第4の弁に代え、第1の
中間容器または第2の中間容器の水位により第4または
第8の配管をそれぞれ開閉動作するフロート弁を設ける
ことによって、弁の操作が簡略化されて信頼性が向上
し、さらに平均注水流量が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による非常用炉心冷却設備を
備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図2】図1に示す非常用炉心冷却設備の作動原理を説
明する図である。
【図3】図1に示す非常用炉心冷却設備の作動特性を示
す図である。
【図4】本発明の他の実施例による非常用炉心冷却設備
を備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図5】図4に示す非常用炉心冷却設備の作動特性を示
す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心冷
却設備を備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心冷
却設備を備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図8】図7に示す非常用炉心冷却設備の作動特性を示
す図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心冷
却設備を備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心
冷却設備を備えた沸騰水型原子炉の断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心
冷却設備の中間容器及びそれに連通する配管並びに弁の
断面図である。
【図12】図11に示す非常用炉心冷却設備の作動原理
を説明する図である。
【図13】図11に示す非常用炉心冷却設備の作動特性
を示す図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例による非常用炉心
冷却設備の中間容器及びそれに連通する配管並びに弁の
断面図である。
【図15】図14に示す非常用炉心冷却設備の作動特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 炉心 2 圧力容器 3 格納容器 4 圧力抑制室 6 ペデスタル部 7 ドライウェル 10 中間容器 11 フィルターベント装置 12 中間容器 14 熱交換器 19,20,21 逆止弁 22,23,24,25,26 弁 27,28 逆止弁 30,31,32,33,34,35,36,37 配
管 41,46 水位計 50 主制御器 51,52,53,54,55 弁操作器 60,61 フロート 62 バネ 63 ストッパー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容
    器を配置した格納容器と、水プールを備えた圧力抑制室
    と、前記圧力制御室と前記格納容器内のドライウェルと
    を連絡するベント管とを有する原子炉設備における非常
    用炉心冷却設備において、前記炉心の冷却に好適な注水
    領域より高い位置に設置された中間容器と、前記中間容
    器の下部と前記圧力抑制室の水プールとを連絡し中間に
    逆止弁を設けた第1の配管と、前記中間容器下部と前記
    注水領域とを連絡し中間に逆止弁を設けた第2の配管
    と、前記格納容器内のドライウェルの圧力よりも低い圧
    力を供給する低圧手段と、前記中間容器と前記低圧手段
    とを連絡する第3の配管と、前記第3の配管に設けられ
    た第1の弁と、前記中間容器と格納容器のドライウェル
    とを連絡する第4の配管と、前記第4の配管に設けられ
    た第2の弁とを有することを特徴とする非常用炉心冷却
    設備。
  2. 【請求項2】 前記注水領域は前記圧力容器下部空間で
    あることを特徴とする請求項1記載の非常用炉心冷却設
    備。
  3. 【請求項3】 前記注水領域は前記圧力容器であること
    を特徴とする請求項1記載の非常用炉心冷却設備。
  4. 【請求項4】 前記低圧手段は、放熱部を有する熱交換
    器であることを特徴とする請求項1から3のうちいづれ
    か1項記載の非常用炉心冷却設備。
  5. 【請求項5】 前記低圧手段は、フィルターベント装置
    であることを特徴とする請求項1から3のうちいづれか
    1項記載の非常用炉心冷却設備。
  6. 【請求項6】 仮想的な事故時に、前記圧力容器下端が
    所定の温度を超えると前記第1の弁を開き、前記中間容
    器内の水が増加し第1の水位を超えると前記第1の弁を
    閉じかつ前記第2の弁を開き、前記中間容器内の水が減
    少し第2の水位を下回ると前記第2の弁を閉じかつ前記
    第1の弁を開く制御手段を有することを特徴とする請求
    項1から5のうちいづれか1項に記載の非常用炉心冷却
    設備。
  7. 【請求項7】 前記第2の弁に代え、前記第4の配管に
    設けられた圧力損失増大手段を有することを特徴とする
    請求項1から5のうちいづれか1項に記載の非常用炉心
    冷却設備。
  8. 【請求項8】 前記第2の弁に代え、前記中間容器の水
    位により前記第4の配管を開閉動作するフロート弁を有
    することを特徴とする請求項1から5のうちいづれか1
    項に記載の非常用炉心冷却設備。
  9. 【請求項9】 仮想的な事故時に、前記圧力容器下端が
    所定の温度を超えると前記第1の弁を開き、前記中間容
    器内の水が増加し第1の水位を超えると前記第1の弁を
    閉じ、前記中間容器内の水が減少し第2の水位を下回る
    と前記第1の弁を開く制御手段を有することを特徴とす
    る請求項7または8記載の非常用炉心冷却設備。
  10. 【請求項10】 さらに、前記中間容器を第1の中間容
    器としてこれとは別に第1の中間容器と同一の構成を有
    する第2の中間容器を設け、前記第2の中間容器に対し
    前記第1から前記第4の配管と同様な第5から第8の配
    管と、前記第1及び前記第2の弁と同様な第3及び第4
    の弁とを設けたことを特徴とする請求項1から3のうち
    いづれか1項記載の非常用炉心冷却設備。
  11. 【請求項11】 仮想的な事故時に、前記圧力容器下端
    が所定の温度を超えると前記第1の弁を開き、前記第1
    の中間容器内の水が増加し第1の水位を超えると前記第
    1の弁を閉じかつ前記第2の弁を開くとともに第3の弁
    を開き、前記第2の中間容器内の水が増加し第1の水位
    を超えると前記第3の弁を閉じかつ前記第4の弁を開
    き、前記第1の中間容器内の水が減少し第2の水位を下
    回ると前記第2の弁を閉じかつ前記第1の弁を開き、前
    記第2の中間容器内の水が減少し第2の水位を下回ると
    前記第4の弁を閉じかつ前記第3の弁を開く制御手段を
    有することを特徴とする請求項10記載の非常用炉心冷
    却設備。
  12. 【請求項12】 前記第2及び前記第4の弁に代え、前
    記第4及び前記第8の配管にそれぞれ設けられた圧力損
    失増大手段を有することを特徴とする請求項10記載の
    非常用炉心冷却設備。
  13. 【請求項13】 前記第2及び前記第4の弁に代え、前
    記第1の中間容器及び前記第2の中間容器の水位により
    前記第4及び前記第8の配管をそれぞれ開閉動作するフ
    ロート弁を有することを特徴とする請求項10記載の非
    常用炉心冷却設備。
  14. 【請求項14】 仮想的な事故時に、前記圧力容器下端
    が所定の温度を超えると前記第1の弁を開き、前記第1
    の中間容器内の水が増加し第1の水位を超えると前記第
    1の弁を閉じるとともに第3の弁を開き、前記第2の中
    間容器内の水が増加し第1の水位を超えると前記第3の
    弁を閉じ、前記第1の中間容器内の水が減少し第2の水
    位を下回ると前記第1の弁を開き、前記第2の中間容器
    内の水が減少し第2の水位を下回ると前記第3の弁を開
    く制御手段を有することを特徴とする請求項12または
    13記載の非常用炉心冷却設備。
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