JPH0514135Y2

JPH0514135Y2 -

Info

Publication number: JPH0514135Y2
Application number: JP12001587U
Authority: JP
Priority date: 1987-08-05
Filing date: 1987-08-05
Publication date: 1993-04-15
Anticipated expiration: 2002-08-05
Also published as: JPS6425690U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は冷凍もしくは冷蔵シヨーケースの冷凍
サイクルを構成するユニツトの空冷システムの改
良に関する。

（従来の技術）従来、冷凍冷蔵シヨーケースとしては第３図お
よび第４図に示すものが知られている。図におい
て１はシヨーケースの本体であつて、２はその下
部に設けられる機械室、３は機械室の前面側を被
うカバーで、該カバーには吸気用の孔４が形成さ
れている。機械室２内には冷凍サイクルを構成す
る凝縮器５、圧縮機６が設けられ、さらに送風機
７が備えられている。本体１の背面に沿つて排気
用のダクト８が設けられ、該ダクトの下部にはこ
のダクトと機械室２を仕切る仕切壁９がある。

第４図中に矢印１０で示すように、送風機７に
よりカバー３の孔４を通して吸入された空気は圧
縮機６および凝縮器５に接触してそれらを冷却
し、ダクト８に入り且つそこを上昇してケース本
体の上部から排出する。矢印１１は排気を示す。
仕切壁９は排気側と吸気側のバイパス防止の役割
を果している。

（考案が解決しようとする問題点）従来の空冷システムでは、前面側のカバー３の
孔４を通して吸気が行なわれたため、吸気側の開
口面積が限られ、充分な空気量が吸入されないこ
ともあり、その場合、凝縮器５の冷却が充分なさ
れず、そのため冷凍サイクルの高圧側の圧力が非
常に高くなるので冷却性能を低下し、ケース本体
内部が冷えないという問題点があつた。

本考案の目的は上記問題点を解消することであ
つて、それ故、凝縮器の冷却を充分に行ない得る
ように充分な吸気量を確保できるようにした冷凍
冷蔵シヨーケースを提供することである。

（問題点を解決するための手段）本考案を特徴づける構成は、ケース本体の背面
に沿つて設けられたダクト８の内部を、その内に
設けられた仕切板１２により左右２つの区域に区
分し、その一方の区域を空気の吸入側に連通し、
そのダクト区域からも空気を吸入するようにした
ことである。

（問題点を解決するための手段の作用）本考案によるシヨーケースでは、機械室の前面
側のカバーの孔４を通して空気が吸入されると共
に、仕切板１２で区分された一方のダクト区域を
通しその上端の開口からも空気が吸入されるの
で、充分な空気が流通し、凝縮器の冷却が好適に
なされる。

（実施例）次に図面を参照のもとに本考案の実施例を説明
する。第１図および第２図は本考案による冷凍冷
蔵シヨーケースの一例を示すものであつて、図示
のように、このシヨーケースにおいても本体１の
下部に機械室２が備えられ、その前面は孔４のあ
るカバー３で被われ、且つ本体１の背面に沿つて
ダクト８が設けられている。送風機７により前面
側から吸入されて機械室２を通りダクト８から排
出される空気流によつて機械室内の凝縮器５およ
び圧縮機６が空冷されるようになつている。

本考案によるシヨーケースの特徴は第１図に示
すように、本体１の背面に沿つて設けられたダク
ト８の内部に仕切板１２がほぼ垂直に設置され、
該仕切板はダクト８の下端から上端まで延び、従
つてダクト８の内部を左右２つの区域に区分した
ことである。なお、仕切板１２はダクト８の中央
である必要はなく、通常、空気の吸入側に近い位
置に設けられる。

このように区分されたダクト８の一方の区域、
即ち第２図に示すように空気の吸入側に近い方の
ダクト区域８ａは空気の吸入側、即ち空気の流れ
において機械室２内の上流側の区域に連通してい
る。ダクト８の他の区域８ｂは従来と同様に排気
用の通路として用いられ、そのダクト区域８ｂの
上端の開口から外部に排出するようになつてい
る。

作動時、送風機７により外気は前面側のカバー
３を通して吸入されると共に、仕切板１２で仕切
られたダクト区域８ａの上端の開口からも矢印１
３で示すように吸引され、それらの空気が機械室
２内を流通して圧縮機６および凝縮器５を冷却
し、他のダクト区域８ｂに沿つて上昇し、その上
端開口から外部に排出する。１４はその排気を示
す。

（考案の効果）従つて、本考案によれば、凝縮器を冷却するた
めの空気は前面側の孔付カバーを通して吸入され
るのみでなく、背面側のダクト区域からも吸入さ
れるので、時のものに比し吸気量は著しく増加
し、そのため凝縮器の冷却を充分に行ない得るの
で、冷凍サイクルの高圧側の圧力を充分低下する
ことができ、冷却性能を向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例による冷凍冷蔵シヨーケ
ースを背面側から見た斜視図、第２図はその機械
室内を示す平面図、第３図は従来のシヨーケース
を示す斜視図、そして第４図は従来のものの機械
室内を示す平面図である。１……ケース本体、５……凝縮器、６……圧縮
機、８……ダクト、８ａ……ダクト区域、１２…
…仕切板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

冷凍サイクルを構成する凝縮器および圧縮機を
ケース本体前面側より吸入した空気で冷却し且つ
その排気はケース本体の背面に沿つて備えられた
ダクトを通してケース本体の上部から排出される
冷凍冷蔵シヨーケースにおいて、前記ダクト内部
はその内に設けられた仕切板により左右２つの区
域に区分され、その一方の区域を前記吸入側に連
通して該一方のダクト区域からも空気を吸入する
ようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵シヨーケー
ス。