JPH05137A - X線写真装置 - Google Patents

X線写真装置

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JPH05137A
JPH05137A JP3233463A JP23346391A JPH05137A JP H05137 A JPH05137 A JP H05137A JP 3233463 A JP3233463 A JP 3233463A JP 23346391 A JP23346391 A JP 23346391A JP H05137 A JPH05137 A JP H05137A
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ray
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 X線被照射物体、たとえば人体などにフアン
ビームを1回の走査で照射してその軟部組織および骨な
どとを良好なコントラストで明瞭に見ることができるよ
うにする。 【構成】 X線源1とX線被照射物体Lとの間に絞り手
段2を配置し、この絞り手段は、X線源からのX線の進
む第1方向に垂直な第2の方向に沿つて配置される複数
のセクシヨンを有し、各セクシヨンはX線を遮蔽しまた
は減弱する素子を有する。X線被照射物体Lと像形成手
段との間に検出手段6を配置し、この検出手段は、前記
第2方向に沿つて配置される複数の信号発生器10を有
し、各信号発生器10はX線被照射物体Lを通過したX
線の強度を表す電気信号を発生し、制御手段12によつ
て各素子を移動制御し、これによつて各セクシヨンを通
過するX線を各セクシヨン毎に調節する。こうして軟部
組織および骨などを含む人体などのX線被照射物体Lの
像を明瞭なコントラストで得ることができ、しかも第1
方向と第2方向との両者に交差する第3方向の走査は、
1回ですむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】公知の装置は、たとえばオランダ特許出
願番号83.03156に開示されている。この公知の
装置では、長手X線検出器が、スリツト絞りと被照射物
体を通過したX線をその入射表面が常に集めるような様
態で位置する。検出器と、X線源と、絞りとのアツセン
ブリは、物体の所望の部分が走査される様態で物体に対
して、相対的に移動する。この検出器は、集められたX
線を強化された光像に変換し、この光像は写真用フイル
ムの露光に用いられる。
【0003】オランダ特許出願83.03156から知
られる装置および他の公知の装置に見られる問題として
は、形成される投影像のコントラストの感度とコントラ
ストの範囲との間に妥協が必要であるということであ
る。たとえば胸部撮影においては、肺や腹部のような軟
い部分と、あばら骨や背骨のような硬い部分との両者を
この両者において小さな違いが対照的に目視できる様態
で見せることがそれほど容易ではない。
【0004】今まで上記の問題を取り除く努力がなされ
てきたことが知られている。
【0005】医療映像における物理学および工学に関す
る国際研究会会報、1982年3月、79ページ以下記
載の論文「走査フイルム放射線写真におけるコンピユー
タを用いる露光」著者D.B.Plewes、において
スリツトX線写真における像調和方法が開示されてい
る。この論文に従うと、移動スリツト絞りはこれと交差
して置かれる別の移動スリツト絞りと協働し、その結
果、多かれ少なかれ矩形あるいはダイヤモンド形状の比
較的小さな移動絞りが作られる。したがつて、被照射物
体が実際にフライングスポツトシステムに従つて走査さ
れる。X線フイルムカセツトが被照射物体の後方に置か
れる。このカセツトの後方には瞬間的にフイルムカセツ
トを通過するX線を測定する検出器が位置する。測定値
に応じて、X線源が調整され、したがつてこれによるそ
の強度とX線スペクトルとの調整が制御される。Ple
wesの論文は、したがつて、本発明と同様にダイナミ
ツク像調和に関するけれども、Plewesの論文に述
べられている方法は異なつた基本的発想に基づいてお
り、何となればこれはX線源を任意に設置したときの絞
りのスリツト幅の部分的調整に関するからである。
【0006】上記の論文に開示されている技術に伴う欠
点は費用のかかる制御可能なX線源が必要とされること
である。
【0007】さらに今1つの欠点はフライングスポツト
システムを採用することによつて発生するX線の有効使
用がわずかとなる。何となればX線の主要部分が、協働
する移動絞りによつて制限されるからである。比較的小
型の結果として生じる絞り口径を介して使用可能な放射
線量を得るにあたつて、過大なサイズのX線源が必要に
なる。
【0008】さらに、この先行技術では、比較的長い走
査時間が必要となる。
【0009】また、この論文に開示された先行技術では
フイルムカセツトの後方で測定が行われ、その結果、X
線スペクトルが影響され、X線源の調整を制御するにあ
たつてX線のわずかな減衰をもたらす患者の体の部分に
関して最大効果が得られない。
【0010】さらに、「医学における光学手段の応
用」、1982年、106ページ以下記載の、Pepp
ler他による、調和されたX線投影像を得る方法を述
べている論文「指で制御されるビーム減衰器」について
言及する。Peppler他によつて述べられた技術に
従えば、減衰素子の行列が利用され、この減衰素子は個
別的に調整することができる。この減衰素子の調整が終
了した後、患者はX線照射される。したがつてPepp
lerの方法はスリツト放射線写真にもダイナミツク像
調和にも関せず、さらに時間を浪費するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、X線
源から発生されるX線を有効に利用し、しかもX線被照
射物体の像の形成のための時間を短縮して、X線被照射
物体であるたとえば人体の軟部組織および骨などを明瞭
に見ることができるようにした改良されたX線写真装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1方向にX
線を発生するX線源と、X線被照射物体を通過したX線
を受けて、そのX線被照射物体の像を形成する像形成手
段と、X線源と前記X線被照射物体との間に配置される
絞り手段であつて、この絞り手段は、前記第1方向に交
差する第2の方向に沿つて配置される複数のセクシヨン
を有し、各セクシヨンは、X線を遮蔽しまたは減弱する
素子を有する、そのような絞り手段と、X線源と前記セ
クシヨンとを相対的に移動して、前記第1方向と第2方
向との両者に交差する第3の方向に前記X線被照射物体
を走査する手段と、検出手段であつて、この検出手段
は、前記第2方向に沿つて配置される複数の信号発生器
を有し、各信号発生器は、X線被照射物体を通過したX
線に応答してその送られてきたX線の強度を表す電気信
号を発生し、各信号発生器は前記各セクシヨンにそれぞ
れ対応している、そのような検出手段と、前記検出手段
の各信号発生器からの電気信号に応答し、X線被照射物
体の走査中に、通過するX線を各セクシヨン毎に調節す
るために前記各素子を移動制御する手段とを含み、前記
検出手段は、X線被照射物体と像形成手段との間に配置
されていることを特徴とするX線写真装置である。
【0013】
【作用】本発明に従えば、X線源からのX線は、絞り手
段を介して、X線被照射物体に照射され、そのX線被照
射物体を通過したX線は像形成手段に導かれ、X線被照
射物体の像が形成され、絞り手段は、X線源のX線が進
む第1方向にたとえば90度で交差した第2の方向に沿
つて配置される複数のセクシヨンを有し、各セクシヨン
は、X線を遮蔽しまたは減弱する素子を有し、被照射物
体を通過したX線に応答して検出手段の信号発生器はX
線の強度を表す信号を発生し、この信号発生器は、前記
各セクシヨンにそれぞれ対応しており、セクシヨンを通
過するX線を、前記各素子によつて調節するように、移
動制御手段によつて制御を行うようにしたので、各セク
シヨンに対応したX線の強度がたとえば一定となり、し
たがつて人体などのX線被照射物体における軟物体組織
と骨などとの両者を良好なコントラストで観察すること
ができるようになる。
【0014】しかも検出手段は、X線被照射物体と像形
成手段との間に介在されており、像形成手段の背後側に
設けられている構成ではないので、像形成手段を通過し
て線質が変化し、あるいはまたX線の強度が変化したX
線を検出手段が受けることはなく、これによつて各信号
発生器はX線被照射物体を通過したX線の強度を表す信
号を正確に発生することができるようになり、これによ
つて前記各素子の制御を正確にし、明瞭な像を形成する
ことが可能になる。
【0015】
【実施例】以下添付の図面によつて本発明に従う装置の
実施例のいくつかを述べる。
【0016】図1は、矢符3によつて示されるように、
スリツト絞り2とともに旋回動作をするようになつてい
るX線源1を含むスリツトX線写真装置の一実施例の概
略的側面図である。このスリツト絞り2を通して平面X
線フアンビーム4が作り出され、このビーム4は、X線
源1とスリツト絞り2とが矢符3で示される旋回動作を
するときに走査動作を行う。
【0017】X線源1による走査動作は、このX線源1
を静止させかつスリツト絞り2がスリツトの長手方向
(図1の紙面に垂直方向)に対して横方向(図1の上下
方向)に、たとえば好ましくは旋回動作を伴つて並進動
作をすることによつてもまた達成され、あるいはまた絞
り2を静止させかつX線源1が並進動作および好ましく
は旋回動作を行うことによつてもまた達成されることが
確認されている。
【0018】スリツト絞り2に対向してケーシング5が
被照射物体Lの分の余裕だけ残すような間隔をあけて位
置し、前記ケーシング5はX線源1とスリツト絞り2と
が旋回動作をする間、被照射物体Lを通過するX線を常
に集めることができるに充分な大きさを有する入口面を
備えたX線検出器6を含む。
【0019】この実施例では、たとえばオランダ特許出
願番号83.03156に述べられている様態のよう
に、近似焦点型の長手管状検出器が用いられ、これは集
められたX線を光像に変換し、矢符7によつて示される
ようにX線源1の旋回動作と同期する図1の上下方向の
動作を行う。
【0020】検出器6によつて作られる瞬間的ストリツ
プ状の光像は、完全な像を、連続的に投影されたストリ
ツプ状の像から形成するために、概略的に示されるよう
にレンズシステム8によつてフイルム9上に投影され
る。
【0021】本発明に従つて、X線検出器6に近接して
光検出器10が位置し、光検出器10は、紙面を横切る
方向(図1の紙面に垂直方向)に、複数の並置された検
出部分を含み、それぞれの検出部分は、X線検出器6の
出口面の対応する対向部分によつて発生する光量を測定
する。この目的のためにこの実施例では光検出器10が
X線検出器6とともに移動する。光検出器10の検出部
分によつて測定された光の量は既知の構成によつて電気
信号に変換され、この信号は概略的に示されるように、
同時に導線11を介して制御手段12に与えられる。制
御手段12はスリツト絞り2の上下の幅および(また
は)X線の伝達率すなわち減弱率を調整するようになつ
ており、この目的のためにスリツト絞り2は、光検出器
10の検出部分の数に対応する複数のセクシヨンを有す
る。絞り2のセクシヨンのそれぞれのスリツト幅および
(または)伝達率は後述の構成のうちの1つによつて別
個に調整することができる。
【0022】絞り2のセクシヨンの調整は、X線放射中
に本発明に従つて行われ、その結果、ダイナミツク瞬間
露光制御が達成され、フイルム9は全ての瞬間において
最大の効果が得られる様態で露光されることができる。
いま1つの利点はこれによつてノイズの均一化が図ら
れ、信号/ノイズ比が全ての像に関して実質的に一定と
なり、これはX線診断のデジタル技法では特に重要なこ
とである。
【0023】また当然のことであるが、光検出器10
は、X線検出器6とレンズシステム8の間のX線通過経
路を妨げないように設置される。
【0024】図2(a)は、本発明に従う装置のスリツ
ト絞り2の一実施例を概略的に示している。絞り2は、
鉛から作られ得る上部20と、上部20の方向に相互に
相対的に移動、すなわち摺動可能な素子22を含む下部
21とを含む。この素子22もまた鉛から作ることもで
きる。
【0025】図2(b)は、X線放射中の任意の瞬間に
おける摺動可能な素子22のとり得る位置を示してい
る。矢符によつて示される素子22は絞り2の上部20
の方向に移動してその地点においては絞り2のスリツト
幅を減少させている。
【0026】特定の瞬間における移動の程度は、光検出
器10の対応する検出部分によつて測定される光の量に
左右される。図示の実施例において、10個の摺動可能
な素子22が10個の前記検出部分に対応して用いられ
ている。
【0027】胸部X線写真では、満足すべき結果がこの
セクシヨンの数で得られる。もし望むなら、異なつた数
のセクシヨンももちろん使用され得る。
【0028】図3は、図2図示のスリツト絞り2のセク
シヨンがどのように制御されるかを概略的に示してい
る。絞り2の下部21の各素子22は、連結部材30、
たとえば小さなロツドによつて、コイルコア31、たと
えば軟鉄のコイルコアに、それぞれ接続され、このコイ
ルコア31はコイル32の中を移動できるようになつて
おり、かつばね手段31aあるいは磁石のようなリセツ
ト手段によつて休止位置に維持され得る。
【0029】それぞれのコイル32は、制御装置34の
出力33によつて付勢される。それぞれの出力33に現
れる制御信号は、制御装置34の対応する入力35に与
えられかつ光検出器10の関連する検出部分から発生す
る入力信号に依存する。コイル32を流れる電流の強さ
は、関連する軟鉄のコア31の位置と、それゆえコア3
1と結合する絞り2の素子22の上下の位置とを決定す
る。
【0030】図示の実施例においては、スリツト絞り2
の上部20と下部21とのうちの下部21だけが移動可
能な素子22を有している。当然、スリツト絞り2の上
部20と下部21との両者に移動可能な素子を備えるこ
ともできる。絞り2の移動可能な素子22は、支持部材
上に並んで設けられる。このような支持部材の構造は当
業者には自明であり、したがつてここでは説明しない。
【0031】X線源1は、第1方向(図1の左右方向)
にX線を発生する。レンズシステム8とフイルム9と
は、像形成手段を構成し、X線被照射物体Lを通過した
X線を受けて、そのX線被照射物体Lの像を形成する。
絞り手段であるスリツト絞り2は、X線源1とX線被照
射物体Lとの間に配置される。この絞り2は、前記第1
方向にたとえば90度で交差する第2の方向(図1の紙
面に垂直方向、図2(a)および図2(b)の左右方
向)に沿つて配置される複数のセクシヨンを有する。各
セクシヨンは、素子22をそれぞれ有し、この素子22
は、X線を遮蔽しまたは減弱する。この各セクシヨン
は、たとえばこの実施例では、上部20と、下部21の
各素子22とによつて構成される。
【0032】X線被照射物体Lを走査する手段は、X線
源1と前記セクシヨンとを相対的に移動して、前記第1
方向と前記第2方向との両者に、たとえば90度で交差
する第3の方向(図1、図2(a)および図2(b)の
上下方向)にX線被照射物体Lを走査する。
【0033】X線検出器6と光検出器10とは、検出器
手段を構成する。光検出器10の前記検出部分は、信号
発生器であつて、この検出部分は、前記第2方向に沿つ
て複数個配置される。各検出部分は、X線被照射物体L
を通過したX線に応答してその送られてきたX線の強度
を表す電気信号を発生する。光検出器10の各検出部分
は、前記各セクシヨンにそれぞれ対応している。
【0034】制御手段12は、前記各素子22を移動制
御するためのものであつて、光検出器10の各検出部分
からの電気信号に応答し、X線被照射物体Lの走査中
に、通過するX線を各セクシヨン毎に調節する。
【0035】図2(a)、図2(b)および図3におけ
る素子22は、前記第3方向(図1〜図3の上下方向)
に移動可能に設けられており、その第3方向に延びてい
る。図2(a)、図2(b)および図3図示のスリツト
絞り2のうちの下部21の移動可能な素子22は、図4
Aに示されるようにその断面が矩形であつてもよい。図
4Aは、図3の切断面線IV−IVから見た水平断面を
示している。この場合、素子22間の間隔あるいは図4
Aの左右の相互の変位は、実際のX線写真におけるX線
の漏れによるライン効果に帰着しかねない。その可能性
を低減するために、スリツト絞り2の各素子221,2
22は図4Bに示されるようにその断面がそれぞれ台形
であつてもよく、この図4Bは図4Aと対応する部分の
断面を示している。他の変形もたとえば図4Cに示され
るように考えられる。図4Cでは、素子22は、相互に
凹凸継手によつて係合する。
【0036】前述の図4Bでは、各素子221,222
は、前述のように台形であり、そのうちの第1素子22
1は、前記第1方向と前記第2方向とを含む平面(図4
Bの紙面)から見てX線源1の方向(図4Bの上方)に
先細状である台形の断面形状を有し、また第2素子22
2は前記第1方向と前記第2方向とを含む平面から見て
X線源1の方向(図4の上方)に拡つた台形の断面形状
を有し、第1素子221と第2素子222とが第2方向
(図4Bの左右方向)に交互に隣接して配置される。
【0037】図5はスリツト絞りの異なつた実施例の概
略的側面図を示し、このスリツト絞りは、本発明に従う
装置に用いることができ、静止スリツトSを形成する2
つの上下静止絞り部材50,51を有する。便宜上、図
5ではX線源1が概略的に示されている。
【0038】スリツトSには、前述の素子22に対応す
る複数の並置された長手素子が設けられ、その1つが図
5中の参照符52で示される。素子52は、スリツトS
を貫いて延び、相対的に静止している絞りの部分の1
つ、この実施例では下静止絞り部材51に対して、ある
いは相対的に適切に置かれたキヤリアに対して旋回する
ようになつている。図3に関して述べた様態と同様に、
素子52は、その一端がコイル54の移動可能な軟鉄コ
ア53と結合する。この軟鉄コア53はさらに、コイル
54が付勢されたときにそのコア53が滑動することを
防ぐようになつている振動減衰要素55に接続される。
またさらに、もどしばねが、この実施例では圧縮ばね5
5aが、振動減衰要素55に備えられている。この素子
52は、前記第2方向(図5の紙面に垂直方向)の軸線
まわりに角変位可能に設けられる。この素子52の遊端
部寄りの部分がX線内に入り込み、そのX線内に入り込
む変位量が調整可能である。
【0039】この実施例では、素子52の遊端部はX線
源1の方に向いており、そしてまたコイル54に制御さ
れてX線ビームへスリツトSを貫いて、このビームを少
なくとも部分的にでも遮るために、大いにあるいはやや
延びて入り込むことができる。
【0040】この素子52は鉛から作つてもよく、また
たとえば軟鉄、青銅、金等のような他の適当なX線を遮
蔽または減弱する材料から作つてもよい。
【0041】図6は、図5の変形を示している。この図
6図示の実施例ではスリツト絞りの上下の静止絞り部材
は再び参照符50および51で示される。X線源1とス
リツト絞りとの間には、軟鉄から成るU字状のヨークで
あるわくが置かれ、その一方の脚60は下静止絞り部材
51に近接し、他方の脚61は下静止絞り部材51から
離れて置かれる。この脚60の頂部には弾性舌片62が
接着されており、これは斜め上方に延び、脚61の上方
に設置された磁性材料、たとえば磁性鋼の板63をその
遊端部で支える。さらに、図3の制御装置に対応する制
御装置によつて付勢されるコイル64が、脚61に巻回
される。コイル64の制御に応じて、板63は脚61に
よつて大いにあるいはやや引きつけられ、これによつて
板63はスリツトSを通過したX線を大いにあるいはや
や減衰する。舌片62は、前記第2方向(図6の紙面に
垂直方向)の軸線まわりに角変位可能に設けられる。板
63は、X線を遮蔽または減弱させる材料から成る素子
であり、舌片62の遊端部に固定され、舌片62の角変
位によつてX線内に入り込む変位量が調整可能である。
【0042】スリツトSの全長に沿うスリツト幅を制御
するために前述したような弾性舌片62を有する複数の
わくが並置される。わくは、コイル64を有するその脚
61が、絞り部材50に近接して配置され、その弾性舌
片62がわくから離れて置かれる脚61に引かれるよう
に設置される。
【0043】さらにまた、他の実施例として、わくは絞
り部材50,51の他方の側、すなわちX線源1から離
反する側(図6の左方)に位置してもよい。
【0044】図2(a)および図2(b)で示されるよ
うに素子22が用いられるときは、これらの瞬間的位置
は、たとえばロツドを介して素子に接続された偏心器を
有する小型ステツピングモータによつて制御されること
もできる。そうなればそれぞれの素子22には、ステツ
ピングモータが必要である。このステツピングモータに
与える制御信号は制御手段12によつて供給される。な
るほどステツピングモータが使用されたときは素子22
の多数の個別的位置が調整されることができるが、この
数は満足な操作を行うためには充分に大きくなければな
らず、これはたとえば100であつてもよい。
【0045】図14は、前述の素子22を個別的に示す
スライド形状の素子22a〜22dを制御するためにス
テツピングモータを使用した実施例を概略的に示してい
る。明瞭にするために図14ではスリツト絞り2のスリ
ツトSと協働する4つの素子22a〜22dのみが示さ
れている。それぞれの素子22a〜22dは、剛性接続
部材、たとえばロツド130a〜130dを介して、ス
テツピングモータ131a〜131dの軸に設けられた
デイスクあるいはカム132a〜132dによつて、こ
の軸に偏心的に結合される。ステツピングモータ131
a〜131dの軸の回転は、これによつて偏心接続され
たロツド130a〜130dを介して、関連した素子2
2a〜22dの移動動作に変換される。ロツド130a
〜130dとカム132a〜132dは、ステツピング
モータ131a〜131dによつて駆動されるクランク
機構を構成する。
【0046】図7は、図5図示の実施例の変形例を示し
ている。複数の並置されたロツド形状の圧電素子がスリ
ツト絞りの静止絞り部材50,51の少なくとも1つに
あるいは適当なキヤリアに固着されており、この圧電素
子の1つは参照符70によつて示される。このような圧
電素子70は、その休止位置においては真つすぐである
が、対向する側部間に電圧が印加されると、図7図示の
ように曲がる。制御可能にスリツト絞りのスリツト幅S
を変えるために、この既知の効果を利用することができ
る。この圧電素子はBimorph Flexure要
素という名称で使用されている。この圧電素子70は、
鉛を含んでいるため、上記の目的に適して都合よく用い
られる。しかしX線の遮蔽または減弱効果が不充分であ
るなら、この圧電素子70を、X線を吸収する材料で被
覆することができる。すなわち圧電素子70は、細長く
形成されており、この圧電素子70は、X線を遮蔽また
は減弱する材料から成り、その圧電素子70の基端部が
下の静止絞り部材51に固定され、遊端部寄りの部分が
X線内に入り込み、そのX線内に入り込む変位量が圧電
素子70に与えられる電圧によるたわみによつて調整可
能である。圧電素子70がX線を遮蔽または減弱する材
料製ではないときには、その圧電素子70の遊端部に、
X線の遮蔽または減弱する素子を固定して、圧電素子の
遊端部寄りの部分を構成してもよい。
【0047】図8はさらに別の変形であり、この実施例
ではスリツト絞り2のスリツト幅Sを調整するために磁
性の液体が用いられる。X線源1と静止絞り部材50,
51との間には、それ自体で既知の磁性液体81を含む
合成プラスチツク材料あるいはガラスから成る複数の並
置された平坦な中空管80が位置する。それぞれの管8
0の頂部には、コイル83が巻回されるコイルコアに連
結される磁極片82が置かれる。コイル83を励磁する
と、磁性液体81は磁極片82に引かれて磁性液体81
はスリツトの前に移動し、その結果、X線源1からのX
線は位置的に遮蔽または減弱される。
【0048】図9では、スリツト絞りの他の実施例が示
され、それを通過した、あるいは通過するべきX線を位
置的に制御可能に大いにあるいはやや遮蔽または減弱す
るさらに別の構成が示されている。図9は、スリツト絞
りの前方あるいは後方にスリツト絞りのスリツトと平行
に延びる2列の磁極90,91を示している。前記絞り
のスリツトは破線92で示される。列をなす磁極90,
91はその両者のN極あるいはS極がいつも対向するよ
うに配置される。この磁極は、永久磁石あるいは電磁石
によつて形成することができる。対向する磁極のそれぞ
れの対の間には、小型の軽いコイル、たとえば、銅線か
ら成るものが配置され、この軽量なコイルの長さは、列
をなす磁極90,91に近接するX線ビームの厚さに対
応する。図9では明瞭にするためにわずか1つのコイル
93しか示されていない。コイル93を流れる電流の方
向と強さを制御することによつて2つの対向する磁極9
0,91間のコイル93の位置を調整かつ変更すること
ができる。コイル93の銅線は実質的にX線の硬線と軟
線とを吸収し、その結果、図9図示の形状によつて効果
的かつ制御可能にスリツトを通過したX線を遮蔽または
減弱することができる。
【0049】並置されたコイル93間には、遮蔽または
減弱されないX線が通過できるような隙間が必然的に残
されるので、好ましくは図9図示の形状のうち少なくと
も2つのコイルがオフセツト縦列に置かれる。これは図
10で概略的に示される。関連するコイル93′に係る
第2対の列をなす磁極90′,91′が、コイル93に
係る第1対の磁極90,91の後方に置かれる。図10
のこれらの磁極およびコイルはX線ビーム4方向に相対
的にわずかに傾斜して配置され、そのためそれぞれのコ
イルは楕円形の影を作り出して減衰の程度をより正確に
制御することができる。図10では実線94によつて第
1列のコイルが示され(もし前記コイルがX線ビームに
まで等しく延びているのなら)、また第2列のコイルの
影が破線95で示される。コイル93,93′はX線を
遮蔽または減弱する材料から成る素子であつて、第1方
向(図10の左右方向)にずれた複数(この実施例では
2)の各列を成して配置される。コイル93,93′
は、好ましくは上述のようにオフセツト縦列に置かれ、
換言すると、第2方向(図9の左右方向)にずれて配置
される。
【0050】図11には、X線の遮蔽または減弱のため
に使用可能なコイル巻線96の実施例が示されている。
複数の巻線96が、2つのフランジ98,99の間のス
リーブ97に巻回されている。スリーブ97の一端はフ
ランジ98を超えて延び、その延びた部分99′は関連
する磁極100のまわりにかぶさり、この磁極100
は、列を成す磁極の1つに属し、これによつて巻線96
の動作が行われる。
【0051】他の実施例として、巻線96はその端部を
形成する係止手段と協働するようになつており、この目
的のために2つのフランジ98,99を使用することも
でき、このフランジ98,99はたとえば2つの端部の
対応する磁極に衝突するこもできる。この機能はまた延
びたスリーブ部分99′の自由端とフランジ99とによ
つても果され得る。
【0052】さらに、たとえば参照符101によつて示
されるようにもどしばねを使うこともできる。図11で
示される位置が休止位置ならば、ばね101は引張りば
ねであり、端部位置であるなら、ばね101は圧縮ばね
である。
【0053】本件発明者の実験によれば、2つの磁極の
間に各巻線を置くことは必要ではなく、1つの巻線には
単一の磁極で充分であることが判つた。さらに、巻線が
動作方向に充分に大きな縦方向成分を有しているなら、
巻線のもどし力は巻線の自重で果すことができる。
【0054】したがつて、好適な実施例では、遮蔽また
は減弱されるべきX線ビームの上に置かれる単一の列の
磁極で充分であり、X線ビームの下方である休止位置に
おけるそれぞれの磁極に関連する巻線は、作動中にX線
ビームの中へ大いにあるいはやや引つぱられることがで
きる。
【0055】図示の実施例において、スリツト幅はたと
えば図2(b)に見られるようにスリツトの長さ方向
(図2(b)の左右方向、すなわち前記第2方向)に沿
つて階段状に変えてもよい。これはしばしば不都合な状
態を招きかねない。この問題を解決するために、図2〜
図4の移動可能な各素子22;221,222を、ある
いは図5〜図7の各構成要素52;62,63;70
を、前記第2方向に奇数に分け、それぞれの奇数個の部
分のうちの中心の部分のみを制御手段12によつて制御
駆動する。全ての部分の隣接するもの同志を、弾力的に
連結する。このようにして、スリツト幅を前記第2方向
に、滑らかに変形させることができる。
【0056】上述の実施例は、スリツト絞りの有効スリ
ツト幅を部分的に変える構成のみであるが、前述の説明
を読了した当業者には他の構成も容易に考えつく。たと
えば、多数の各素子をスリツト絞りの各セクシヨンに対
応させ、各素子を構成する複数のX線減弱部材が動作し
て予め定めた減弱率をもたらすようにしてもよい。与え
られたセクシヨンで必要とするX線の減衰のために、1
つあるいはそれ以上の素子をスリツトの前方の、所望の
減弱率を与えるような位置に押し出すことができる。す
なわち各素子は、前記第3方向に移動可能にして、第1
方向に並べて配置され、各素子は、X線を減弱させる材
料から成る複数のX線減弱部材を有し、その各素子の移
動制御のための手段12は、X線減弱部材を、所望の減
弱率が得られるように選択的に移動する。このような、
あるいは他の修正は本発明の範囲を逸脱するものではな
いと思われる。
【0057】図1に示されるスリツトX線写真装置の実
施例では、近似焦点型の長手管状検出器がX線検出器6
として用いられている。このような管状検出器は、X線
を光量子に変換する物質あるいは電子を放出すると光量
子に反応するような物質の既知の構成で取付けた長手の
陰極を含む。この電子は、電場を通つて、陰極に平行な
陽極に引き寄せられ、このストリツプ状の陽極は、入る
電子に従つて光像を形成する。
【0058】光検出器10は、X線検出器6のハウジン
グの中に配置された一連の感光要素から成り、この場
合、光検出器10は、光電子増倍管に後続して設けら
れ、陽極を走査する一連のレンズを有する。感光要素
は、ハウジングの外部に設けられてもよい。
【0059】また、陽極として電荷結合素子(CCD)
の列を使用できるような構成で、X線検出器6の陰極か
ら放出される電子の速度を速めることも可能である。こ
のCCDは、一つにはスリツトの幅を部分的に調節する
ために、そしてもう一つにはたとえばコンピユータを用
いて所望する像を形成するために使用することのできる
直接的電子出力信号を与え、この場合、レンズシステム
8とフイルム9は不要である。X線検出器6は、フアン
ビームが走査動作をする間、静止し続けることができる
ように構成してもよく、このとき、像増強管からの光は
CCD行列によつて受光される。光検出器10の出力像
を、ビデオカメラで処理し、目視表示を行うようにしも
よい。このようなX線検出器6と光検出器10の構成
は、いろんなタイプによつて実現することができる。
【0060】また、本発明はX線源1とスリツト絞り2
の旋回動作に伴つて移動するX線写真装置だけではな
く、その代りに、X線源1の走査動作により露光される
大型X線スクリーンを含むスリツトX線写真装置に実施
することができる。この場合、光検出器10は、X線ス
クリーンの背後のX線源1の旋回動作に応じて走査動作
をする。1つの構成として光検出器を、たとえばX線を
わずかにしか吸収せず、その上、実際に光の生じる、X
線スクリーンの前に設置した、縦方向に配置されたスト
リツプ状の光導電体で形成することもできる。
【0061】このような解決手段は、大型X線スクリー
ンが現在の静止X線像増強管である場合に、特に適切で
ある。このような像増強管は、大低、円形窓を備える。
本発明の基になる考えはこのような場合に患者に対して
X線照射の軽減の可能性を提供する。これについては図
12を参考にしてさらによく説明する。
【0062】X線像増強管の入射窓120では、平面X
線フアンビーム4によつてストリツプ状に表面を走査さ
れる。一般にX線像増強管が円形の入射窓120を有す
るとき、ビーム4は長方形の表面121を走査し、その
結果、X線被照射物体の部分は、確かに、物体を照射す
るが入射窓120には衝突しないX線によつて不必要に
照射にさらされる。この物体への不必要なX線負荷は次
のようにして妨げることができる。
【0063】導線11(図1)を介して信号は制御手段
12に与えられ、いかなる走査時においても、スリツト
絞りの非閉塞部分の長さが走査された入射窓120のス
トリツプ状表面122の長さに対応するような状態で、
スリツト絞りのセクシヨンの残余の部分が完全に閉塞さ
れる。前記信号は、走査動作に同期して、入射窓120
の形を感じとる一組のセンサから生じることができる。
入射窓120の形は、メモリ内において、デジタル形で
走査動作の作用としてストアされることもできる。走査
動作時には、前記メモリが読出され、コンピユータがス
リツト絞りの必要な長さを計算し、制御手段12のため
に必要な信号を発生する。この場合、制御手段12は、
スリツト幅を決定する素子22に加えて、図13のよう
に、スリツト長さを決定する同様の部材123,124
に接続される。
【0064】スリツト絞りの長さを調節するための部材
123,124の特に優れた実施例は、スリツト絞りの
長さを決定するために、図5〜図7に示される構成と類
似のものを用いることによつて実現することができる。
【0065】図12および図13の図面は、スリツト絞
りの側面図であると考えるべきでなく正面図であり、こ
の部材123,124は、スリツトの各端部にある。ま
た、図2(a)および図2(b)に示された素子22も
同じ目的のために同様に用いられることができる。図1
3では、スリツトの各端部には、たとえば鉛から成る移
動可能な部材123,124が備えられ、この実施例
は、図13に概略的に示され、各部材は123と124
とで示される。絞り2の図13における左右に隣接して
配置された複数のセクシヨンのうち、第2方向(図13
の左右方向)の両側方でX線遮蔽部材123,124が
移動可能にそれぞれ設けられる。このようなX線遮蔽部
材123,124は、X線を被照射物体Lに走査させる
走査手段による走査に従つて、図13の左右に移動し、
これによつてX線が像増強管の入射窓120に入射可能
な第2方向の範囲となるように制限するための制御手段
が上述のように備えられる。
【0066】もし光の漏れないフイルムカセツトがX線
スクリーンの直ぐ後ろにあるとすれば、光検出器10を
X線スクリーンの前に配置し、あるいは、X線検出器6
と光検出器10とを、走査動作を行うようにしてフイル
ムカセツトの後方側に配置し、あるいは、第2の大型X
線スクリーンが、フイルムカセツトを介して通つたX線
を光に変換して、引続き光検出器が走査動作を行うよう
に構成することができる。逆に、上記の欠点は、ここで
フイルムカセツトがX線スペクトルに作用するようにな
るが、スリツト絞りのスリツト幅の部分的制御の長所は
得られる。
【0067】図3に示される実施例におけるばね31a
は、素子22の振動を減衰する働きをしている。また図
5に示される圧縮ばね55aもまた、素子52の振動を
減衰する働きをしており、前記振動減衰要素55は、こ
のようなばねだけでなく、その他の構成、たとえばうず
電流損を利用する構成、液体などの流体の摩擦力を利用
する構成、およびその他の構成であつてもよい。図11
のばね101も振動を減衰させる働きをしている。
【0068】さらにまた上述の実施例では各セクシヨン
は、一斉に前記第3方向にX線源1と相対的に移動する
ように構成されたけれども、他の実施例として、各セク
シヨン毎に第3方向に移動するように構成してもよい。
【0069】本発明のさらに他の実施例では、前記検出
手段は、電離箱であり、この電離箱は、前記第2方向に
延び、この電離箱では、前記各セクシヨンに個別的に対
応して一対の対向する電極が配置され、各電極間には電
圧が印加される。各対を成す電極は、前記各セクシヨン
に個別的に対応して前記第2方向に沿つて配置される。
電離箱がエネルギの豊富なX線によつて照射されると
き、対を成す電極間に電流が流れ、これによつてX線被
照射物体を通過したX線の強度を表す電気信号を得るこ
とができる。この電気信号によつて前記各素子を移動制
御することができる。
【0070】複数の個別電離箱に代えて、単一の長手電
離箱を設け、第2方向に延びる共通の電極と、その第2
方向に間隔をあけて配置される各セクシヨン毎に対応し
た個別電極とが設けられるように構成してもよい。さら
に他の実施例として、長手電離箱内にマイラのような材
料から成る隔壁を設けて、各セクシヨン毎の電離箱の空
間を形成するようにしてもよい。
【0071】さらに他の実施例として、前記検出手段と
して、複数のシンチレーシヨン結晶素子を前記第2方向
に沿つて各セクシヨンに個別的に対応して配置するよう
にしてもよい。このようなシンチレーシヨン結晶素子
は、たとえばゲルマニウムヨウ化結晶体によつて、実現
することができる。各シンチレーシヨン結晶素子は、光
検出器に光学的に連結され、シンチレーシヨン結晶素子
からの光は、その光検出器によつてそれぞれ検出され、
この光検出器によつて、X線被照射物体を通過したX線
の強度を表す電気信号を得ることができる。
【0072】全ての変更は本発明の範囲内におさまるも
のである。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1回の走
査によつてX線被照射物体の像を明瞭に得ることができ
るようになる。特に本発明では、検出手段はX線被照射
物体と像形成手段との間に配置されているので、X線被
照射物体を通過したX線の強度を表す電気信号を各信号
発生器によつて正確に得ることができ、これによつて前
記各素子を正確に移動制御し、明瞭な像を得ることが確
実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うスリツトX線写真装置の一実施例
の概略的側面図である。
【図2】図1図示の装置に用いることのできるスリツト
絞り2の一実施例の概略図である。
【図3】図3は図2のスリツト絞りの制御の態様を示す
概略図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見たスリツト絞
り2の断面図である。
【図5】スリツト絞りの他の実施例の概略断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の一部の断面図である。
【図7】本発明の他の実施例の一部の断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の一部の断面図であ
る。
【図9】本発明のさらに他の実施例の一部の正面図であ
る。
【図10】図9に示される実施例の構成を説明するため
の図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の一部の断面図で
ある。
【図12】本発明の他の実施例の一部を簡略化して示す
正面図である。
【図13】図12に示される実施例のスリツト絞り2の
簡略化した正面図である。
【図14】本発明のいま1つ他の実施例の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 X線源 2 スリツト絞り 6 X線検出器 8 レンズシステム 9 フイルム 10 光検出器 11 導線 12 制御手段 L X線被照射物体 34 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シモン・デインカー オランダ国2061ツエーエルブローメンダー ル・モラーン1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1方向にX線を発生するX線源と、X
    線被照射物体を通過したX線を受けて、そのX線被照射
    物体の像を形成する像形成手段と、X線源と前記X線被
    照射物体との間に配置される絞り手段であつて、この絞
    り手段は、前記第1方向に交差する第2の方向に沿つて
    配置される複数のセクシヨンを有し、各セクシヨンは、
    X線を遮蔽しまたは減弱する素子を有する、そのような
    絞り手段と、X線源と前記セクシヨンとを相対的に移動
    して、前記第1方向と第2方向との両者に交差する第3
    の方向に前記X線被照射物体を走査する手段と、検出手
    段であつて、この検出手段は、前記第2方向に沿つて配
    置される複数の信号発生器を有し、各信号発生器は、X
    線被照射物体を通過したX線に応答してその送られてき
    たX線の強度を表す電気信号を発生し、各信号発生器は
    前記各セクシヨンにそれぞれ対応している、そのような
    検出手段と、前記検出手段の各信号発生器からの電気信
    号に応答し、X線被照射物体の走査中に、通過するX線
    を各セクシヨン毎に調節するために前記各素子を移動制
    御する手段とを含み、前記検出手段は、X線被照射物体
    と像形成手段との間に配置されていることを特徴とする
    X線写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60253198A (ja) * 1984-03-16 1985-12-13 エヌ・ベ−・オプテイツシエ・インダストリエ・“デ・オ−デ・デルフト” X線写真装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60253198A (ja) * 1984-03-16 1985-12-13 エヌ・ベ−・オプテイツシエ・インダストリエ・“デ・オ−デ・デルフト” X線写真装置

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