JPH05137457A - 植物工場の照明システム - Google Patents

植物工場の照明システム

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JPH05137457A
JPH05137457A JP3331318A JP33131891A JPH05137457A JP H05137457 A JPH05137457 A JP H05137457A JP 3331318 A JP3331318 A JP 3331318A JP 33131891 A JP33131891 A JP 33131891A JP H05137457 A JPH05137457 A JP H05137457A
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plant cultivation
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plant
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cultivation plate
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 成育室又は育苗室中に植物栽培板が傾斜配置
され、前記植物栽培板の上側面に光を照射する装置が設
置されている植物工場において、前記光照射装置は、前
記植物栽培板の面と平行に、かつ水平方向に配設した長
尺の発光管14と、前記発光管の上部を覆う反射板の表
面が発光管の長尺方向に直角の断面がパラボラ形状の反
射板15とからなり、発光管は、発光管と反射板の最深
部との距離をLとしたとき、反射板の端部同士を結ぶ線
を中心として±L/2の範囲内に設置したことを特徴と
する植物工場の照明システム。 【効果】 植物栽培板上のすべての生育植物に対して均
一に人工光を照射することができるようになったので、
どの植物もほぼ同じ成長度合とすることができ、生産の
効率化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物工場に用いる照明シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土壌に代わって水耕による植物の
生育技術が開発されつつあり、特に太陽光によらず人工
光源による光合成を利用する完全制御型植物工場が注目
されている。このような植物工場のうちで、生育室又は
育苗室内に植物栽培板を配置し、前記植物栽培板の上面
側に光を照射する照明装置を設置し、一方前記植物栽培
板の下側面に向かって液肥を噴出するための液肥供給装
置を設置したものが、例えば特開昭49−91833号
公報、特開昭61−282025号公報等で公知であ
る。この場合、植物の幼苗は前記植物栽培板に設けられ
た開孔に保持され、裏面側から液肥がその根に向かって
吹き掛けられ、一方前面側からその葉に向かって光が照
射されることにより生育されることになる。
【0003】そして、前記植物工場における照射装置と
しては、図1に示すように人工源として天井からのびる
コ−ドによって反射板と共にランプが吊り下げられ、こ
れが鉛直方向に配設されていた。図において、1はこの
植物工場を構成する天井壁であって、これは太陽光を遮
断する例えば不飽和ポリエステル樹脂を主体としたFR
P製のパネル体2よりなり、この周囲にフランジ3が形
成してあり、かかるフランジ3を相接して図示しないボ
ルト及びナットによって連結するものである。勿論、こ
の植物工場の側壁(図示せず)も同様のものより構成さ
れている。そして4は底壁であって、これも同様にパネ
ル体5とフランジ6及び作業通路となる踏みパネル7よ
り構成されている。これらはいずれも前記したパネル体
と同様にFRP製であって、ボルト及びナットにて連結
されている。このパネル5は液肥の受面ともなり、ここ
を流れる液肥は図示しない液槽に集められて再利用に供
せられる。
【0004】図において8は植物栽培板であって、V字
形に傾斜して並置されており、これに穿った開孔(図示
せず)に幼苗が定植されることになる。この図におい
て、植物栽培板8の下端には滑車9が備えられていて軌
道10上の移動に供される。そして定植された苗の根部
にはスプレ−管11より液肥が噴霧状に供給され、一方
葉部には人工光が照射されることになる。
【0005】さて、従来の技術によれば、図1に示すよ
うに人工光源としてランプ12が天井より吊り下げられ
鉛直方向に配置され、これに反射板13が覆われている
ものである。このような従来の照明装置では点光源であ
り、この光源に対して傾斜した位置に置かれる植物栽培
板8の距離は場所によって著しく遠近の差があり、図2
に示すように、同じ植物栽培板8上において照度分布に
大きな違いが生じることとなっていた。
【0006】図2は人工光源(ランプ12)に対して6
0度の角度をもって配置された植物栽培板8の表面を示
し、図1のA方向から見た植物栽培板8に相当する傾斜
面における照度分布を示したものである。図において、
曲線はその照度分布を示し、光源に最も近い曲線aを1
4としてその照度の割合を示したもので、順次12、1
0、8、5、2、1、0.8、0.5、0.2である。
このように、従来の照明装置では、植物栽培板8に相当
する面に対して、照度が極めてアンバランスであること
が判明し、生育に最適な照度である1万8千ルクスを均
一に照射することができず、植物栽培板8の幅を適当に
選択しても、その面に当たる照度範囲は1万〜2万ルク
スとなり、光源から遠い場所の植物は成長が遅く、光源
に近い場所の植物は成長が早いという植物の生育度合に
ばらつきが生じるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、傾斜配置された植物栽培板の上側面に、水平方向
に配設した長尺の発光管と発光管の上部を覆うパラボラ
形状の反射板とにより、前記植物栽培板上の生育植物に
対し、効率的に均一で最適な照度分布を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために次のような構成を採用したものである。即
ち、成育室又は育苗室中に植物栽培板が傾斜配置され、
前記植物栽培板の上側面に光を照射する装置が設置され
ている植物工場において、前記光照射装置は、前記植物
栽培板の面と平行に、かつ水平方向に配設した長尺の発
光管と、前記発光管の上部を覆う反射板の表面が発光管
の長尺方向に直角の断面がパラボラ形状の反射板とから
なり、発光管は、発光管と反射板の最深部との距離をL
としたとき、反射板の端部同士を結ぶ線を中心として±
L/2の範囲内に設置したことを特徴とする植物工場の
照明システムにかかるものである。
【0009】本発明において好んで使用される発光管の
例としたは、例えば蛍光灯、高圧ナトリウムランプ、メ
タルハライドランプ等が挙げられるがこれらに限定され
るものではない。
【0010】又、反射板は発光管を中心とするとその反
射光が一方向に反射されるいわゆるパラボラ形状の表面
を形成するものであって、反射板の具体的例としては、
例えばアルミニウム板(高純度アルミニウムが好まし
い)、ステンレス板、鏡等が挙げられるがこれらに限定
されるものではない。
【0011】
【実施例】以下図面をもって本発明の詳細を更に説明す
る。図3は、本発明の照明システムの一例を示す側面図
である。植物工場本体は、図1にて既に説明したように
多数のパネルが周辺フランジ部をボルト及びナットで互
いに固定されることによって構成され、その内部は太陽
光より隔離されている事例のものである。
【0012】この工場内で、植物栽培板8が底壁4と6
0度の角度をもって傾斜配置され、前記植物栽培板8の
長手方向に1000〜2000mmごとに長尺の発光管
14が取り付けられる。前記発光管14は、植物栽培板
8と平行で、かつ水平方向に配設した長尺の高圧ナトリ
ウムランプであり、発光管の上部はパラボラ形状の反射
板15で覆われている。更に発光管14は、反射板15
の端部同士を結ぶ線上の中心位置に設置された。
【0013】図4はかかる発光管14と反射板15のみ
を取り上げて拡大した側面図であって、図5は図4にお
ける正面図である。この図にあっては、L=0の場合の
発光管14と反射板15の関係を示している。図中、1
6は保持枠、17はソケットホルダ−、18は発光管の
長手方向を覆う平板状の反射板である。この図でも分か
るように、長尺の発光管14を中心としてパラボラ形状
の反射板15がその上面を覆い被さるものである。
【0014】図6は前記した図2と同様に、本発明の人
工光源(発光管14)に対して60度の角度をもって配
置された植物栽培板8の表面を示し、図3のA方向から
見た植物栽培板8に相当する傾斜面における照度分布を
示したものである。図において、曲線はその照度分布を
示し、光源に最も近い曲線aを14としてその照度の割
合を示したもので、順次12、10、8、5、2、1、
0.8、0.5、0.2である。このように、本発明の
照明装置では、植物栽培板8に相当する面に対して、照
度が極めてバランスよく分布されることが判明し、生育
に最適な照度である1万8千ルクスを均一に照射するこ
とができるようになったもので、植物栽培板8の幅や人
工光源の間隔を適当に選択することによって、植物の生
育度合にばらつきが生じるという欠点がなくなったもの
である。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のような光照射装置を使用
することにより、植物栽培板上のすべての生育植物に対
して均一に人工光を照射することができるようになった
ので、どの植物もほぼ同じ成長度合とすることができ、
生産の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の照明システムの全体図である。
【図2】図2は人工光源(ランプ12)に対して60度
の角度をもって配置された植物栽培板8の表面における
照度分布を示したものである。
【図3】図3は、本発明の照明システムの全体図であ
る。
【図4】図4は本発明の発光管14と反射板15との関
係を示す側面図である。
【図5】図5は図4における正面図である。
【図6】図6は本発明の人工光源(発光管14)に対し
て60度の角度をもって配置された植物栽培板の表面に
おける照度分布を示したものである。
【符号の説明】
1‥‥天井壁 2‥‥FRP製のパネル体 3‥‥フランジ 4‥‥底壁 5‥‥パネル体 6‥‥フランジ 7‥‥踏みパネル 8‥‥植物栽培板 9‥‥滑車 10‥‥軌道 11‥‥スプレ−管 12‥‥ランプ 13‥‥反射板 14‥‥長尺発光管 15‥‥パラボラ形状の反射板 16‥‥保持枠 18‥‥平板状反射板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成育室又は育苗室中に植物栽培板が傾斜
    配置され、前記植物栽培板の上側面に光を照射する装置
    が設置されている植物工場において、前記光照射装置
    は、前記植物栽培板の面と平行に、かつ水平方向に配設
    した長尺の発光管と、前記発光管の上部を覆う反射板の
    表面が発光管の長尺方向に直角の断面がパラボラ形状の
    反射板とからなり、発光管は、発光管と反射板の最深部
    との距離をLとしたとき、反射板の端部同士を結ぶ線を
    中心として±L/2の範囲内に設置したことを特徴とす
    る植物工場の照明システム。
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