JPH05134847A - データ圧縮方法 - Google Patents

データ圧縮方法

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JPH05134847A
JPH05134847A JP29884891A JP29884891A JPH05134847A JP H05134847 A JPH05134847 A JP H05134847A JP 29884891 A JP29884891 A JP 29884891A JP 29884891 A JP29884891 A JP 29884891A JP H05134847 A JPH05134847 A JP H05134847A
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茂 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小規模なハードウェア構成で、高い圧縮率が
得られるユニバーサル符号かによるデータ圧縮方法を実
現する。 【構成】 ビット並び変換部12は、1ワードが複数ビ
ット、例えば8ビットよりなる原データORDを所定の
複数ワード、例えば4ワード毎に区分してブロック化
し、ブロックを構成する各ワードORD1〜ORD4を上位ビッ
トより順にrビット(r≧1、例えばr=1)単位に分
割してグループ化し、各ワードのビットグループを上位
より順に並べることにより、ブロックのビット配列を並
び変える。ユニバーサル符号化部13は該並び変えによ
り得られた変換データCVDの各ワードCVD1〜CVD4を順
次入力され、ユニバーサル符号化を行なう。ユニバーサ
ル復号化部21は、符号化データCDDを順次読み取っ
て変換データCVDを復号し、ビット並び逆変換部22
は変換データCVDのビット配列を原データORDの並
びに戻して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ圧縮方法に係わ
り、特に、既に出現して符号化済の入力データの部分デ
ータ列を表現する情報を用いて、以後の入力データを符
号化するユニバーサル符号化方式によるデータ圧縮方法
に関する。
【0002】近年、文字コード、ベクトル情報、画像な
ど様々な種類のデータがコンピュータで扱われるように
なっており、扱われるデータ量も急速に増加していきて
いる。大量のデータを扱う時は、データの中の冗長な部
分を省いてデータ量を圧縮することで、記憶容量を減ら
したり、高速伝送ができるようになる。
【0003】様々なデータを1つの方式でデータ圧縮で
きる方法としてユニバーサル符号化方式が提案されてい
る。このユニバーサル符号化方式は、文字コードの圧縮
に限らず、画像データ等を始め種々のデータに適用でき
るが、以下では、情報理論で用いられている呼称を踏襲
し、データの1ワード単位を文字と呼び、データが任意
ワードつながったものを文字列と呼ぶことにする。
【0004】ユニバーサル符号の代表的な方法として、
ジブ−レンペル(Ziv-Lempel)符号がある。例えば、宗像
「Ziv-Lempelのデータ圧縮法」、情報処理、Vol.26,No.
1,1985年参照。このZiv-Lempel符号では、ユニバーサ
ル型と、増分分解型(Incremental parsing) の2つの
アルゴリズムが提案されており、ユニバーサル型アルゴ
リズムを用いた実用的な方法として、LZSS符号(T.
C. Bell,"Better OMP/LText Compression", IEEE Tran
s. on Commun., Vol. COM-34, No.12, Dec.1986)があ
り、又、増分分解型アルゴリズムを用いた実用的な方法
として、LZW(Lempel- Ziv- Welch)符号がある(T.A.
Welch, " A Technique for High-Performance Data Co
mpression" , Computer, June 1984)。これらの符号の
内、高速処理ができることと、アルゴリズムの簡単さか
らLZW符号が記憶装置のファイル圧縮などで使われる
ようになっている。
【0005】
【従来の技術】ユニバーサル型アルゴリズム LZSS符号 ユニバーサル型アルゴリズムを用いた実用的な方法とし
てのLZSS符号化においては、既に出現して符号化済
の入力データを記憶部(Pバッファ)に記憶すると共
に、符号化済みデータの任意の位置から始まる部分デー
タ列より未符号化入力データ列と最大長に一致する部分
データ列を捜し、該一致部分データ列の先頭文字の記憶
部(Pバッファ)におけるアドレスと一致長とを示す情
報により、未符号化入力データ列を符号化する。
【0006】図14はかかるLZSS符号化の説明図で
あり、1はQバッファ、2はPバッファである。Qバッ
ファ1は例えば4ビットのインデックス情報(アドレ
ス)を持ち、これから符号化する16(=24)個の文
字列を格納するもの、Pバッファ2は例えば12ビット
のインデックス情報(アドレス)を持ち、最新に符号化
された4096(=212)個の文字列を格納するもので
ある。
【0007】図示しないユニバーサル符号化部は、Qバ
ッファ1の先頭からの文字列とPバッファ2の任意の位
置から始まる文字列とを照合して最大長一致部分文字列
3を求め、「該部分文字列のPバッファにおける一致開
始位置p1」と「部分文字列の一致長q1」とを用いてQ
バッファの部分文字列3′を符号化して記憶する。しか
る後、ユニバーサル符号化部はQバッファ1内の符号化
した文字列3′をPバッファ2に移すと共に該文字列数
分の最も古い符号化済み文字列をPバッファ2から捨
て、かつ符号化した文字列3′の文字数分の新たな文字
列をQバッファ1内に入力し、以後、前述の符号化処理
を継続する。尚、最大一致長が1以下の場合には、符号
化せず、Qバッファ1の先頭文字データ(生データとい
う)をそのまま記憶する。これは、符号化データとして
2バイト必要であるが、生データは1バイトで済むから
である。
【0008】そして、8個の符号化データ又は生データ
が記憶されれば、図14(b)に示すように、符号化デー
タと生データの識別を表示するための8個のフラグビッ
トより成る識別データを先頭に付加し(”0”は符号デ
ータ、”1”は生データ)、この一組のデータを順次出
力する。これにより、2バイトの符号化データよりも生
データの方を蓄積、伝送した方が有利である場合におい
ては、符号化せず生データの蓄積、伝送を実行して行く
ことができる。
【0009】増分分解型アルゴリズム LZW符号 増分分解型を用いた実用的な方法としてのLZW符号化
においては、書き換え可能な辞書を設け、入力文字列を
相異なる文字列に分け、この文字列を出現した順に辞書
番号を付けて辞書に登録すると共に、現在入力している
文字列を辞書に登録してある最長一致文字列の辞書番号
だけで表して符号化する。
【0010】図15はLZW符号化の説明図、図16は
LZW符号化処理の流れ図である。図15において、5
は辞書部、6は増分分解型符号化部、7はこれから符号
化する入力文字列、8は符号化データ列である。予め、
一文字からなる全文字列に辞書番号を付して辞書部5に
初期登録すると共に、分解型符号化部6が保持する辞書
の登録数nを文字種数Aとし(n=A)、更にカーソル
をこれから符号化しようとするデータの先頭位置に設定
する(カーソル=1)。・・ステップ101
【0011】かかる状態で、カーソル位置からの入力文
字列に一致する最長文字列Sを辞書部5に登録されてい
る文字列よりサーチする(ステップ102)。文字列S
が見つかれば、該文字列Sの辞書番号を「log 2n]ビッ
トで表して出力すると共に、辞書登録数nを1つインク
リメントする(ステップ103)。尚、記号「x]はx以
上の最小の整数を定義するものである。
【0012】ついで、符号化した文字列Sの次の文字を
Cとし、該文字Cを文字列Sに付加した文字列SCを辞
書部5に辞書番号nを付して登録すると共に、カーソル
を入力文字列におけるSの後の文字に移動させる(ステ
ップ104)。辞書登録後、入力データである全文字列
を符号化した判断し(ステップ105)、符号化してな
ければ、ステップ102に戻り、同様の処理を繰返し、
全文字列の符号化により処理を終了する。
【0013】例えば、説明を簡単にするために、入力文
字列が小文字のアルファベットのみであり、図15の文
字列7が入力されたとすると、ステップ101において
一文字からなる全文字列(a,b,c,・・・,z)が
辞書番号1〜24を付して辞書部5に初期登録され、か
つn=24、カーソル=1とされる。ついで、ステップ
102において最長文字列Sとして辞書番号1のaがサ
ーチされ、ステップ103において該文字列S(=a)
の辞書番号1が「log 2n]ビット(=5ビット)で表現
されて出力され、同時にn=25とされる。しかる後、
ステップ104において、文字列abが辞書番号n(=
25)を付されて辞書部5に登録されると共に、カーソ
ル=2とされ、以後ステップ101以降の処理が繰り返
され、文字列 a,b,c,a,b,d,・・・ の入力により、辞書部5には順次 ab,bc,ca,abd,bd・・・ が登録されてゆき、又、符号化データ 1,2,3,25,4・・・ が出力されてゆく。尚、始めのうちは登録文字列が少な
いため、データ圧縮の効果が小さいが、登録文字列が多
くなる程データ圧縮の効果が大きくなる。
【0014】図17はLZW復号化処理の流れ図であ
る。復号化では、符号化と同様に予め辞書部に一文字か
らなる全文字列を初期値として登録してから復号を始め
る。すなわち、全文字につき一文字からなる文字列を辞
書番号を付して辞書部に初期登録すると共に、辞書の登
録数nを文字種数Aとし(n=A)、更にカーソルを1
に設定する(ステップ201)。
【0015】かかる状態で、「log 2n]ビットで表され
た文字列Sに関する符号を読み込み、辞書番号を復号
し、nを1インクリメントする(ステップ202)。つ
いで、復号した辞書番号に対応する文字列Sを辞書部か
ら読み出して、カーソル位置から並べる(ステップ20
3)。
【0016】しかる後、直前に復号した文字列S′の後
に、カーソルが示す文字(文字列Sの最初の文字)Cを
付加してなる文字列S′Cを辞書に登録して、それに辞
書番号nを与え、カーソルを文字列Sの後の文字に移動
させる(ステップ204)。次いで、符号入力が終った
か判断し(ステップ205)、終っていなければステッ
プ202に戻り、次の符号に対して以降の処理を繰返
し、符号入力の終了により復号処理を終了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ユニバ
ーサル符号化方式は、文字コードの圧縮に限らず、画像
データ等様々なデータに適用できるものである。ところ
で、ユニバーサル符号化方式により、画像データのうち
256(=28)階調などの高階調画像データを符号化
するとデータ圧縮率が極端に低下する。これは、1画素
(ピクセル)の階調を表現する1ワード(8ビット)デ
ータに着目すると、上位ビットは冗長性が高いが(繰返
しが多いが)、下位ビット程冗長性(繰り返し)が減少
する傾向にあるからである。すなわち、下位ビットの不
規則性のために、8ビット全体で繰返しが少なくなり、
冗長性が著しく減少するからである。
【0018】そこで、従来より、256階調画像をジブ
−レンペル符号化する場合、(1) ビット毎のプレーンに
分けて符号化する方法、(2) 上位4ビットと下位4ビッ
ト毎に分けて符号化する方法などが提案されている(例
えば、伊藤他、「LZW符号による画像データ圧縮に関
する一考察」、1990年電子情報通信学会春季全国大会予
稿SA-6-2)。
【0019】図18は1画面SCRの各画素PXの階調
を8ビットで表現してなる画像データをLZW符号によ
り符号化してデータ圧縮する場合の従来方法(1)の説明
図である。画像データを最上位ビットMSDから最下位
ビットLSD迄の8枚のビットプレーンP0〜P7に分
け、最上位ビットプレーンP1から順次8ビットづつ切
り出して(1ワードデータを順次作成して)符号化部C
DRに入力し、符号化部でLZW符号化し、以後順次第
2ビットプレーン、第3ビットプレーン、・・・最下位
ビットプレーンについて同様の符号化処理を行なう。
又、画像データを復元(復号)する場合には、復号化部D
ECでまず最上ビットプレーンP0のデータを復元し、
以後順次第2ビットプレーン、第3ビットプレーン、・
・・最下位ビットプレーンのデータを復元する。
【0020】しかし、従来の(1),(2)の方法では、上位
ビットから順にデータを並べて圧縮、復元するため、圧
縮、復元の際に画像全体を格納するための大容量のメモ
リが必要になる問題がある。ちなみに、パソコン等の画
面の画像データの容量は、数100KB〜数MBあるので、圧
縮・復元のハードウェアの規模が大きくなる。
【0021】以上から、本発明の目的は、小規模なハー
ドウェア構成で、しかも、高い圧縮率で画像データ等の
データ圧縮が行なえるユニバーサル符号化方式によるデ
ータ圧縮方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。12は原データORDのビット配列を並び変
えるビット並び変換部、13は並び変えにより得られた
変換データCVDに対してユニバーサル符号化を行なう
ユニバーサル符号化部、21は符号化データCDDを入
力されて復号するユニバーサル復号化部、22は復号さ
れたデータCVDのビット配列を原データORDの並び
に戻すビット並び逆変換部である。
【0023】
【作用】ビット並び変換部12は、1ワードが複数ビッ
ト、例えば8ビットよりなる原データORDを所定の複
数ワード、例えば4ワード毎に区分してブロック化し、
ブロックを構成する各ワードORD1〜ORD4を上位ビットよ
り順にrビット(r≧1、例えばr=1)単位に分割し
てグループ化し、各ワードのビットグループを上位より
順に並べて、ブロックのビット配列を並び変える。ユニ
バーサル符号化部13は該並び変えにより得られた変換
データCVDの各ワードCVD1〜CVD4を順次入力され、ユ
ニバーサル符号化を行なう。ユニバーサル復号化部21
は、符号化データCDDを順次読み取って変換データC
VDを復号し、ビット並び逆変換部22は変換データC
VDのビット配列を原データORDの並びに戻して出力
する。このように、符号化に先だって、原データのビッ
ト配列を並び変えることにより、同一文字列の出現頻度
が多くなり高い圧縮率が得られ、しかも、複数ワード単
位で処理するため、小規模なハードウェアで実現でき
る。
【0024】又、ユニバーサル符号化部13は入力デー
タをLZSS符号化方式により符号化する場合には、前
記並び変えにより得られた複数ワードを1つの拡張文字
とみなす。そして既に出現して符号化された入力データ
の各ワードを、拡張文字における何番目のワードである
かが識別できるように内蔵の記憶部(Pバッファ)に記
憶し、かつ、未符号化入力データの先頭ワードのワード
位置を監視し、該先頭ワードのワード位置と同一のワー
ド位置から始まる符号化済みデータの部分データ列であ
って、未符号化入力データ列と最長に一致する部分デー
タ列を捜し、該一致部分データ列の先頭ワードが属する
拡張文字の記憶部における位置と一致長とにより、未符
号化入力データ列を符号化するようにする。このように
すれば、拡張文字のワード数が4であれば、サーチする
部分データ列数を1/4にでき高速符号化が可能とな
り、しかも拡張文字数はワード数の1/4にでき、この
ため拡張文字位置を表現するビット長を少なくでき、圧
縮率を更に高めることができる。
【0025】更に、ユニバーサル復号化部21は、LZ
SS符号化データCDDより元の変換データCVDを復
号し、該復号済データの各ワードをワード位置が識別で
きるように記憶部に記憶し、かつ、次に復号化されるデ
ータの先頭ワード位置を監視し、符号化データCDDに
含まれる拡張文字位置データが指示する位置に記憶され
ている拡張文字における前記先頭ワード位置と同一ワー
ド位置から、符号化データCDDに含まれる一致長分の
ワードを取り出して復号し、該復号済データの各ワード
をワード位置が識別できるように記憶部に順次記憶し、
該復号データを並び変えて原データを復元するようにす
る。このようにすれば、LZSS符号化方式による高圧
縮率の符号化データであっても容易に原データを復元で
きる。
【0026】又、ユニバーサル符号部13はLZW符号
化方式により符号化する場合には、拡張文字内のワード
位置に対応させて複数の辞書部を設けると共に、各辞書
部に符号化済データの部分データ列であって辞書部に対
応するワード位置から始まる部分データ列を辞書番号を
付けて登録し、かつ、未符号化入力データの先頭ワード
が拡張文字の何番目のワードかを示すワード位置を監視
し、該先頭ワードのワード位置に応じた辞書部に登録さ
れている部分データ列のうち、未符号化入力データ列と
最大長に一致する部分データ列を求め、該部分データ列
の辞書番号により、該一致長に相当する未符号化入力デ
ータ列を符号化し、該符号化された入力データ列に次の
ワードを付加した部分データ列を辞書部に辞書番号を付
けて登録するようにする。このようにすれば、拡張文字
のワード数が4であれば、辞書部を4つ設けることがで
き、したがって各辞書部に登録される文字列を1/4に
でき、サーチする部分データ列数を1/4にでき高速符
号化が可能となり、しかも文字列に付した辞書番号も最
良の場合1/4にでき、このため辞書番号を表現するビ
ット長を少なくでき、圧縮率を更に高めることができ
る。
【0027】更に、ユニバーサル復号化部21は、拡張
文字内のワード位置に対応させて複数の辞書部を設ける
と共に、次に復号化されるデータの先頭ワード位置を監
視し、該先頭ワード位置に応じた辞書部に登録されてい
る部分データ列のうち、LZW符号化データCDDに含
まれる辞書番号が指示する部分データ列を出力して復号
し、今回復号した部分データ列の先頭ワードを前回復号
した部分データ列に付加し、該付加により得られた部分
データ列を、前回用いた辞書部に辞書番号を付して登録
するようにする。このようにすれば、LZW符号化方式
による高圧縮率の符号化データであっても容易に原デー
タを復元できる。
【0028】
【実施例】
(a) LZW符号化によるデータ圧縮全体の構成 図2は本発明に係わるLZW符号化によるデータ圧縮の
実施例構成図である。図中、11は入力データ列(原デ
ータ列)ORDのうち4ワードORD1〜ORD4を記憶
する原データ記憶部、12は原データORDのビット配
列を並び変えるビット並び変換部、13は並び変えによ
り得られた変換データCVDに対してLZW符号化を行
なうユニバーサル符号化部である。ユニバーサル符号化
部13において、13aは変換データCVDを記憶する
変換データ記憶部であり、例えば常時16ワード分の変
換データが記憶されるようになっている。すなわち、左
側から16ワード分CVD1〜CVD16が記憶され、先頭ワー
ドCVD1より順次符号化され、符号化されたワード位置に
新たなワードが記憶されるようになっている。13bは
変換データに対してLZW符号化処理を行なうLZW符
号化部、13cは符号化済データの部分データ列に辞書
番号を付けて登録する辞書部である。辞書部13aは、
後述するブロック内のワード位置(第1〜第mワード位
置、m=4とする)に対応させて4つの第1〜第4ワー
ド用辞書部13c-1〜13c-4を有し、各辞書部に符号化済デ
ータの部分データ列であって辞書部に対応するワード位
置から始まる部分データ列が辞書番号を付けて登録され
ている。
【0029】ビット並び変え ビット並び変換部12は、1ワード(文字)が8ビット
よりなる原データORDをmワード(例えば4ワード)
毎に区分してブロック化し、ブロックを構成する各ワー
ドORD1〜ORD4を上位ビットより順にrビット(r≧1)
単位に分割してグループ化し、各ワードのビットグルー
プを上位より順に並べることにより、ブロックのビット
配列を並び変える。
【0030】図3(a)はr=1の場合、図3(b)はr=
4の例である。図3(a)においては、ブロックを構成す
る各ワードORD1〜ORD4を上位ビットより順に1ビット単
位に分割して8つのビットグループにし、各ワードORD1
〜ORD4のビットグループを上位より順に取りだして並べ
ることにより、ブロックのビット配列を並び変える。こ
れにより、変換データCVDの第1ワードCVD1は原デー
タORD1〜ORD4の第1、第2ビットにより構成され、変換
データCVDの第2ワードCVD2は原データORD1〜ORD4の
第3、第4ビットにより構成され、変換データCVDの
第3ワードCVD3は原データORD1〜ORD4の第5、第6ビッ
トにより構成され、変換データCVDの第4ワードCVD4
は原データORD1〜ORD4の第7、第8ビットにより構成さ
れる。
【0031】図3(b)においては、ブロックを構成する
各ワードORD1〜ORD4を上位ビットより順に4ビット単位
に分割して2つのビットグループにし、各ワードORD1〜
ORD4のビットグループを上位より順に取りだして並べる
ことにより、ブロックのビット配列を並び変える。これ
により、変換データCVDの第1ワードCVD1は原データ
ORD1〜ORD2の第1〜第4ビットにより構成され、変換デ
ータCVDの第2ワードCVD2は原データORD3〜ORD4の第
1〜第4ビットにより構成され、変換データCVDの第
3ワードCVD3は原データORD1〜ORD2の第5〜第8ビット
により構成され、変換データCVDの第4ワードCVD4は
原データORD3〜ORD4の第5〜第8ビットにより構成され
る。
【0032】LZW符号化処理 図4はLZW符号化方式によるデータ圧縮の全体の流れ
図、図5はLZW符号化処理の流れ図である。尚、1ワ
ード(文字)は8ビット(1バイト)で構成されてい
る。
【0033】(1) 全体の処理 原データORDをmワード単位に分割してブロック化
し、ブロックを構成するmワード(例えば4ワード)を
ビット並び変換部12に入力する(ステップ301)。
ビット並び変換部12は入力された1ブロック分4ワー
ドのビット配列を図3で説明した方法で並び変え(ステ
ップ302)、並び変えにより得られた1ブロック4ワ
ードの変換データCVDを順次mワード構成の拡張文字
としてユニバーサル符号化部13に順次入力する。
【0034】ユニバーサル符号化部13は後述する図5
に示すフローに従って入力文字列をLZW符号化し(ス
テップ303)、しかる後、原データを全て符号化した
か判断し(ステップ304)、符号化してなければステ
ップ301に戻り以降の処理を繰り返し、原データを全
て符号化すればデータ圧縮処理を終了する。このよう
に、ビット配列を並び変えて符号化すると、256階調
画像データの場合、同一文字列が繰返し出現する率が高
くなり、データ圧縮率が高まる。
【0035】(2) 符号化処理 LZW符号化部13bは、符号化処理に先だって、全辞
書部13c-1〜13c-4における辞書Dj(j=0,1,2,
3)に、1バイトの全パターン(全文字)にそれぞれ辞
書番号を付して初期登録する。尚、登録パターン数は2
56(=28)であり、文字は各辞書部のアドレス0〜
255の記憶域に順次記憶される。又、各辞書Djにお
ける登録数nj(j=0,1,2,3)を256とし、
カーソルを入力データの先頭ワード位置に設定し(カー
ソル=1)、又、符号化したワード数を示すバイトカウ
ントbcountを0にする(以上ステップ401)。
【0036】ついで、次式 k=mod(bcount,m) ・・(1) の演算を行なう。すなわち、bcountのモジュロmを取っ
た値をkとする(ステップ402)。尚、kはbcountを
mで除算した時の余りであり、これから符号化する入力
データの先頭ワード(カーソルが指しているワード)が
mワード構成の拡張文字において何番目のワードかを示
すワード位置を示している。
【0037】ついで、先頭ワードのワード位置kに応じ
た辞書Dkに登録されている文字列をサーチし、入力文
字列列と最長に一致する文字列Sを求める(ステップ4
03)。文字列Sが見つかれば、該文字列Sの辞書番号
を「log2nk]ビットで表して出力すると共に、辞書登録
数nkを次式 nk=nk+1 により、1つインクリメントする(ステップ404)。
尚、記号「x]はx以上の最小の整数である。
【0038】ついで、符号化した文字列Sの次の文字を
Cとし、該文字Cを文字列Sに付加した文字列SCを辞
書Dkに辞書番号nkを付して登録すると共に、次式 bcount=bcount+(文字列Sのワード数) ・・(2) によりバイトカウントbcountを更新し、又、カーソルを
入力文字列における文字列Sの後の文字に移動させる
(ステップ405)。
【0039】しかる後、入力データである全文字列を符
号化したか判断し(ステップ405)、符号化してなけ
れば、ステップ402に戻り、同様の処理を繰返し、全
文字列の符号化によりLZW符号化処理を終了する。
【0040】以上、要約すると、拡張文字内のワード位
置に応じてm(=4)個の辞書を設け、各辞書部に、対
応するワード位置から始まる部分文字列を登録するよう
にし、符号化に際して、未符号化文字列の先頭ワードの
ワード位置に応じた辞書部より、最長一致文字列をサー
チする。
【0041】このようにすれば、各辞書部に画像データ
の上位ビットで構成されたワードから始まる文字列の
み、中位ビットで構成されたワードから始まる文字列の
み、・・・、下位ビットで構成されたワードから始まる
文字列のみを登録することができる。そして、符号化に
際して、未符号化文字列の先頭ワードが画像データにお
ける上位ビットワードか、中位ビットワードか、・・下
位ビットワードかに応じて参照する辞書を変えて同一文
字列をサーチするようにしているから、該辞書のみより
(他の辞書を参照しなくても)最一致文字列を見つける
ことができ、サーチ時間を短縮できる。すなわち、サー
チする部分文字列数を1/mにでき高速符号化が可能と
なり、しかも辞書番号数も1/mにでき、このため辞書
番号を表現するビット長を少なくでき、圧縮率を更に高
めることができる。
【0042】(b) LZW符号のデータ復元全体の構成 図6はLZW符号化データより原データを復元する原デ
ータ復元部の実施例構成図である。図中、21は符号化
データCDDを入力されて復号処理を行なうユニバーサ
ル復号化部、22は復号されたデータCVDのビット配
列を原データORDの並びに戻すビット並び逆変換部で
ある。ユニバーサル復号部21において、21aはLZ
W復号化部、21bは復号済の部分文字列に辞書番号を
付けて登録する辞書部である。辞書部21bは、ブロッ
ク内のワード位置(第1〜第mワード位置、m=4とす
る)に対応させて4つの第1〜第4ワード用辞書部21b-
1〜21b-4を有し、各辞書部に復号済の部分文字列であっ
て辞書部に対応するワード位置から始まる部分文字列が
辞書番号を付けて登録されている。
【0043】LZW復元化処理 図7は原データ復元処理の全体の流れ図、図8はLZW
復号化処理の流れ図である。 (1) 全体の処理 ユニバーサル復号化部21は、符号化データCDDを順
次読み取り、図8に示すフローに従って復号し、復号に
より得られた変換データCVDをビット並び逆変換部2
2に入力する(ステップ501)。ビット並び逆変換部
22は変換データCVDを1ブロック4ワード毎にまと
め、そのビット配列を図3の場合と逆に変換し(ステッ
プ502)、該逆変換により得られた原データORDを
ブロック単位に出力する(ステップ503)。しかる
後、符号化データを全て復号化したか判断し(ステップ
504)、復号化してなければステップ501に戻り、
以降の処理を繰り返し、符号化データを全て復号して原
データを復元すれば復元処理を終了する。
【0044】(2) 復号化処理 復号化処理に先だって、全辞書部21b-1〜21b-4における
辞書Dj(j=0,1,2,3)に1バイトの全文字
を、辞書番号を付して初期登録する。尚、登録文字数は
256(=28)であり、各辞書部のアドレス0〜25
5の記憶域に順次記憶される。又、各辞書Djにおける
登録数njを256とし、カーソルを1に設定し(カー
ソル=1)、又、復号化したワード数を示すバイトカウ
ントbcountを0とする(bcount=0)。・・・以上ステ
ップ601。
【0045】ついで、次式 k=mod(bcount,m) の演算を行なう(ただし、m=4)。すなわち、bcount
のモジュロmを取った値をkとする(ステップ60
2)。尚、kはbcountをmで除算した時の余りであり、
これからの復号化処理により得られる文字列の先頭ワー
ドがmバイト構成の拡張文字において何番目のワードか
を示すワード位置を示している。
【0046】kを演算した後、「log 2nk]ビットで表わ
された文字列Sに関する符号を読み込み、辞書番号を復
号し、nkを1インクリメントする(ステップ603)。
ついで、復号した辞書番号に対応する文字列Sを、ステ
ップ602で求めたワード位置kに応じた辞書部Dk
ら読み出し、カーソル位置から並べる(ステップ60
4)。
【0047】しかる後、カーソルが示す文字(文字列S
の最初の文字)をCとすると共に、直前に復号した文字
列S′の後に、Cを付加してなる文字列S′Cを直前の
符号化に用いた辞書Dk′に登録して、それに辞書番号
k′を与える(ステップ605)。
【0048】文字列S′Cの登録後、次式 bcount=bcount+(文字列Sのワード数) によりバイトカウントbcountを更新し(ステップ60
6)、又、カーソルを文字列Sの後の位置に移動させる
(ステップ607)。しかる後、nk→nk′,Dk
k′とし(ステップ608)、次いで、全符号化デー
タの復号が終わったか判断し(ステップ609)、終っ
ていなければステップ602に戻り、以後の符号化デー
タに対して復号処理を繰返し、全符号化データの復号が
終われば復号処理を終了する。
【0049】(c) LZSS符号化によるデータ圧縮全体の構成 図9は本発明に係わるLZSS符号化によるデータ圧縮
の実施例構成図であり、図2と同一部分には同一符号を
付している。図中、11は入力データ列(原データ列)
ORDのうち4ワードを記憶する原データ記憶部、12
は原データORDのビット配列を並び変えるビット並び
変換部、13は並び変えにより得られた変換データCV
Dに対してLZSS符号化を行なうユニバーサル符号化
部であり、Qバッファ31、Pバッファ32、LZSS
符号化部33を有している。
【0050】Qバッファ31は、ビット並び変換部12
の並び変え処理により得られた変換データCVD、すな
わち符号化前のデータ(未符号化データ)を記憶するも
ので、例えば4ビットのインデックス情報(アドレス)
を持ち、常時、16(=24)ワード分の未符号化文字
列を記憶するようになっている。すなわち、左側から順
次16ワード分の未符号化文字列を記憶し、先頭ワード
より始まる部分文字列が符号化されると、該符号化され
た部分文字列をPバッファ32に移した後、該文字列部
分に次の新たな文字列を順次記憶するようになってい
る。
【0051】Pバッファ32は例えば12ビットのイン
デックス情報(アドレス)を持ち、最新に符号化された
4096(=212)個の文字列を格納する。すなわち、
左より順次符号化済文字列を格納してゆき、満杯になる
と最も古い符号化済み文字列位置より新たな符号化済文
字列を格納するようになっている。尚、m(=4)個の
文字(ワード)で拡張文字が構成されるものとすると、
12ビットのアドレスのうち、上位10ビットにより拡
張文字位置が特定され、下位2ビットにより拡張文字内
の位置(ワード位置)が特定される。
【0052】LZSS符号化部33は、Qバッファ31
の先頭からの文字列とPバッファ32の文字列とを照合
して最長一致部分文字列を求め、「該部分文字列のPバ
ッファにおける一致開始位置」と「部分文字列の一致
長」とを用いてQバッファの部分文字列を符号化して一
時的に内蔵の符号データ記憶部33aに記憶する。又、
LZSS符号化部33はQバッファ31内の符号化した
文字列をPバッファ32に移すと共に、該文字列数分の
最も古い符号化済み文字列をPバッファ32から捨て、
かつ符号化した文字列の文字数分の新たな文字列をQバ
ッファ31内に入力し、以後前述の符号化処理を継続す
る。そして、8個の符号化データ又は生データが記憶さ
れれば、符号化データと生データの識別を表示するため
の1バイト(8ビット)の識別データを先頭に付加し、こ
の一組の符号化データを順次出力する。
【0053】LZSS符号化処理 以下、図10の流れ図に従って本発明のLZSS符号化
処理を説明する。LZSS符号化部33は、符号化処理
に先だって、Pバッファ32の内容を空にすると共に、
Qバッファ31にビット並び変え処理により得られた変
換データCVD、すなわち符号化前のデータを16ワー
ド分記憶し、かつbp=1とする(ステップ701)。
尚、bpは符号化した文字数に1を加えたものであり、
これから符号化する文字列の先頭ワードがmバイト構成
拡張文字の何番目のワードかを示すワード位置を算出す
るのに用いる。
【0054】ついで、次式 k=mod(bp,m) ・・(3) の演算を行ない(ただし、m=4とする)、これから符
号化する文字列の先頭ワードのワード位置kを算出する
(ステップ702)。ワード位置kが求まれば、Pバッ
ファ32中の各文字でkと同じワード位置から始まる文
字列の中から、Qバッファの文字列と一致する最長の文
字列Sをサーチする(ステップ703)。
【0055】最長文字列Sがサーチされれば、該最長文
字列の文字数が2以上か判断し(ステップ704)、
「NO」であれば、生データモードであり、識別データ
の対応フラグを”1”にすると共に、該生データを符号
データ記憶部33aに記憶すると共に、bpを1インク
リメント(ステップ705)。一方、最長文字列Sの文
字数が2以上であれば、複製モードであり、識別データ
の対応フラグを”0”にする。又、最長文字列Sの先頭
文字が属する拡張文字の位置を特定する10ビットの位
置データと一致長(=n)とにより、未符号化入力デー
タ列を符号化し、符号データ記憶部32aに記憶する。
更に、次式 bp+n→bp ・・(4) により、bpの値を更新する(ステップ706)。
【0056】ついで、Qバッファ31内の符号化した文
字列を、Pバッファ32における最も古い符号化済み文
字列を格納する位置に記憶し、かつQバッファ31の符
号化した文字列記憶位置に次の新たな文字列を記憶する
(ステップ707)。以後、全入力データの符号化が終
わったか判断し(ステップ708)、終わっていなけれ
ばステップ702に戻り次の文字列に対して符号化処理
を継続する。尚、8個の符号化データ又は生データが符
号データ記憶部33aに記憶されれば、1バイト(8ビ
ット)の識別データと共に出力する。
【0057】図11は本発明のLZSS符号化処理の説
明図であり、拡張文字は2ワードから構成されているも
のとする(m=2)。又、説明を簡単にするために、Q
バッファ31、Pバッファ32には矢印方向から新たな
文字列が入力され、各バッファ内では入力された文字数
分、矢印方向にシフトするものとする。従って、Qバッ
ファ31では最左端のワードが先頭ワードになってお
り、Pバッファ32では最左端のワードが最も古く符号
化されたワードとなっている。
【0058】各バッファ31、32の内容が、図11
(a)に示す状態にあり、Qバッファ31における先頭ワ
ードが第1ワード位置にあるものとすれば(k=1)、
Pバッファ32中の各文字で第1ワード位置から始まる
文字列の中から、Qバッファの文字列 bibjck と最長に一致する文字列Sを求めると、拡張文字位置2
の第1ワード位置から始まる5ワード bibjc が最長一致文字列Sとなる。従って、「拡張文字位置
2」と「一致ワード数5」により入力文字列「bibj
c」が符号化される。しかる後、符号化された5ワード
の文字列はQバッファ31からPバッファ32にシフト
され、Pバッファから最も古く符号化された5ワード分
の文字列(最左端の5文字)が除去される。又、Qバッ
ファ31には次の新たな5ワード分の文字列が入力され
る。これにより、Qバッファ31、Pバッファ32の内
容は図11(b)に示すようになり、未符号化文字列にお
ける先頭ワードは第2ワード位置になる(k=2)。
【0059】かかる状態において、Pバッファ32中の
各文字で第2ワード位置から始まる文字列の中から、Q
バッファの文字列kcldidと最長に一致する文字列
Sを求めると、拡張文字位置4の第2ワード位置から始
まる3ワード kcl が最長一致文字列Sとなる。従って、「拡張文字位置
4」と「一致ワード数3」により入力文字列「kcl」
が符号化される。しかる後、符号化された3ワードの文
字列はQバッファ31からPバッファ32にシフトさ
れ、Pバッファから最も古く符号化された3ワード分の
文字列が除去される。又、Qバッファ31には次の新た
な3ワード分の文字列が入力される。
【0060】このように、これから符号化する文字列の
先頭ワードのワード位置kと同じワード位置から始まる
部分文字列の中から、最大長一致文字列をサーチするよ
うにすれば、他のワード位置から始まる文字列を参照し
なくても、最大一致長文字列を見つけることができ、サ
ーチ時間を短縮できる。すなわち、サーチする部分文字
列数を1/mにでき高速符号化が可能となり、しかも拡
張文字数はワード数の1/mにでき、このため拡張文字
位置を表現するビット長を少なくでき、圧縮率を更に高
めることができる。
【0061】特に、拡張文字の第1ワードを画像データ
の上位ビットで構成し、第2ワードを画像データの中位
ビットで構成し、・・・、第mワードを画像データの下
位ビットで構成してなる画像データに適用すればデータ
圧縮率を向上できる。
【0062】(d) LZSS符号のデータ復元 図12はLZSS符号より原データを復元する原データ
復元部の実施例構成図である。図中、21は符号化デー
タCDDを入力されて復号処理を行なうユニバーサル復
号化部、22は復号されたデータCVDのビット配列を
原データORDの並びに戻すビット並び逆変換部であ
り、ユニバーサル復号部21において、41はPバッフ
ァ、42は例えばLZSS復号化部である。
【0063】Pバッファ41はユニバーサル符号化部1
3におけるPバッファ32と同一構成を有している。す
なわち、12ビットのインデックス情報(アドレス)を
持ち、最新に復号化された4096(=212)個の文字
列を格納する。すなわち、左より順次復号化済み文字列
を格納してゆき、満杯になると最も古い復号化済み文字
列位置より新たな復号化済文字列を格納するようになっ
ている。又、m(=4)個の文字(ワード)で拡張文字
が構成されるものとすると、12ビットのアドレスのう
ち、上位10ビットにより拡張文字位置が特定され、下
位2ビットにより拡張文字内のワード位置が特定され
る。
【0064】LZSS復号化部42は図13の流れ図に
従って、LZSS復号化処理を行なう。すなわち、復号
化処理に先だって、Pバッファ41の内容を空にすると
共に、bp=1とする(ステップ801)。尚、bpは
復号化した文字数に1を加えたもので、これから復号化
する文字列の先頭ワードがmバイト構成の拡張文字の何
番目のワードかを示すワード位置を算出する際に用い
る。
【0065】ついで、8個の符号データ又は生データを
含む符号化データCDDを読み取って記憶し、i=1と
する(ステップ802、803)。しかる後、次式 k=mod(bp,m) の演算を行ない(ただし、m=4とする)、これから復
号により得られる文字列の先頭ワードのワード位置kを
算出する(ステップ804)。ワード位置k算出後、識
別データにおける第iフラグが”1”か判断し(ステッ
プ805)、第iフラグが”1”であれば、8個のデー
タのうち第i番目のデータは生データであるから、該生
データをそのまま出力し、bpを1インクリメントする
(ステップ806、807)。
【0066】一方、第iフラグが”0”であれば、第i
番目のデータは複製データ(拡張文字位置と一致ワード
長を含んでいる)であるから、Pバッファ41における
拡張文字位置の第kワード位置から一致ワード長分の文
字列を取り出し、復号文字列として出力する(ステップ
808)。又、一致ワード長をnとすれば、次式 bp+n→bp により、bpの値を更新する(ステップ809)。
【0067】しかる後、復号化した文字列を、Pバッフ
ァ41における最も古い符号化済み文字列を記憶する位
置に記憶する(ステップ810)。ついで、i=8か判
断し(ステップ811)、i<8であれば、iを1イン
クリメントし(ステップ812)、ステップ804に戻
り以降の復号処理を繰り返し、i=8であれば、全符号
化データの復号処理が終わったか判断し(ステップ81
3)、終わってなければステップ802に戻り、次の8
個の符号データ及び又は生データを含む符号化データC
DDを読み取って同様の復号処理を行なう。
【0068】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々
の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するもので
はない。
【0069】
【発明の効果】以上本発明によれば、1ワード(文字)
が複数ビットよりなる原データを所定の複数ワード毎に
区分してブロック化し、ブロックを構成する各ワードを
上位ビットより順にrビット(r≧1)単位に分割して
グループ化し、各ワードのビットグループを上位より順
に並べることにより、ブロックのビット配列を並び変
え、該並び変えにより得られた変換データに対して符号
化を行なうようにしたから、画像データ等の符号化に適
用すると同一の文字列の出現頻度を多くでき、高い圧縮
率が得られ、しかも、複数ワード単位で処理するため、
小規模なハードウェアで実現することができる。
【0070】又、本発明によれば、LZSS符号化方式
により符号化する場合、これから符号化する文字列の先
頭ワードのワード位置と同じワード位置から始まるPバ
ッファの部分文字列の中から、最長一致文字列をサーチ
するように構成したから、他のワード位置から始まる文
字列を参照しなくても、最一致文字列を見つけることが
でき、サーチ時間を短縮できる。すなわち、拡張文字を
構成するワード数をmとすれば、サーチする部分文字列
数を1/mにでき高速符号化が可能となり、しかも拡張
文字の数はワード数の1/mにでき、このため拡張文字
位置を表現するビット長を少なくでき、圧縮率を更に高
めることができる。特に、画像データのビット配列を並
び変えたデータに対して適用すればその効果は大きい。
【0071】更に、本発明によれば、LZSS符号化デ
ータより元の並び変え後のデータを復号し、該復号済デ
ータの各ワードをワード位置がわかるようにPバッファ
に記憶し、かつ、次に復号化されるデータの先頭ワード
位置kを監視し、符号化データに含まれる拡張文字位置
データと先頭ワード位置kが示すワードから、符号化デ
ータに含まれる一致長分のワードを出力して復号し、該
復号済データの各ワードをワード位置がわかるようにP
バッファに順次記憶し、しかる後、復号データを並び変
えて原データを復元するようにしたから、LZSS符号
化方式による高圧縮率の符号化データであっても容易に
原データを復元することができる。
【0072】又、本発明によれば、LZW符号化方式に
より符号化する場合、拡張文字のワード位置に応じてm
(=4)個の辞書を設け、各辞書部に、対応するワード
位置から始まる部分文字列を登録するようにし、符号化
に際して、未符号化文字列の先頭ワードのワード位置に
応じた辞書部より、最長一致文字列をサーチするように
構成したから、サーチする部分文字列数を1/mにでき
高速符号化が可能となり、しかも辞書番号数も1/mに
でき、このため辞書番号を表現するビット長を少なくで
き、圧縮率を更に高めることができる。特に、各辞書部
に画像データの上位ビットで構成されたワードから始ま
る文字列のみ、中位ビットで構成されたワードから始ま
る文字列のみ、・・・、下位ビットで構成されたワード
から始まる文字列のみを登録するようにでき、符号化に
際して、未符号化文字列の先頭ワードが画像データにお
ける上位ビットワードか、中位ビットワードか、・・下
位ビットワードかに応じて参照する辞書を変えて同一文
字列をサーチすることができるため、1つの辞書のみよ
り(他の辞書を参照しなくても)最一致文字列を見つけ
ることができ、サーチ時間を短縮できる。
【0073】更に、本発明によれば、拡張文字内のワー
ド位置に対応させて複数の辞書部を設けると共に、次に
復号化されるデータの先頭ワード位置kを監視し、該先
頭ワード位置に応じた辞書部に登録されている部分デー
タ列のうち、LZW符号化データCDDに含まれる辞書
番号が指示する部分データ列を出力して復号し、今回復
号した部分データ列の先頭ワードを前回復号した部分デ
ータ列に付加し、該付加により得られた部分データ列
を、前回用いた辞書部に辞書番号を付して登録するよう
に構成したから、LZW符号化方式による高圧縮率の符
号化データであっても容易に原データを復元できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】LZW符号化によるデータ圧縮の実施例構成図
である。
【図3】ビット並び変え処理の説明図である。
【図4】データ圧縮処理の全体の流れ図である。
【図5】LZW符号化処理の流れ図である。
【図6】LZW符号より原データを復元する原データ復
元部の実施例構成図である。
【図7】原データ復元処理の全体の流れ図である。
【図8】LZW復号化処理の流れ図である。
【図9】LZSS符号化によるデータ圧縮の実施例構成
図である。
【図10】LZSS符号化処理の流れ図である。
【図11】LZSS符号化処理の説明図である。
【図12】LZSS符号より原データを復元する原デー
タ復元部の実施例構成図である。
【図13】LZSS復号処理の流れ図である。
【図14】従来のLZSS符号化の説明図である。
【図15】従来のLZW符号化の説明図である。
【図16】従来のLZW符号化処理の流れ図である。
【図17】従来のLZW復号化処理の流れ図である。
【図18】画像データを符号化する従来方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
12・・ビット並び変換部 13・・ユニバーサル符号化部 21・・ユニバーサル復号化部 22・・ビット並び逆変換部 ORD・・原データ CVD・・変換データ CDD・・符号化データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 広隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既に出現した入力データの部分データ列
    を表現する情報を用いて、以後の入力データを符号化す
    るユニバーサル符号化方式によるデータ圧縮方法におい
    て、 1ワードが複数ビットよりなる入力データ(ORD)を所定
    の複数ワード毎に区分してブロック化し、 ブロックを構成する各ワードを上位ビットより順にrビ
    ット(r≧1)単位に分割してグループ化し、各ワード
    のビットグループを上位より順に並べることにより、ブ
    ロックのビット配列を並び変え、 該並び変えたデータに対してユニバーサル符号化を行な
    うことを特徴とするデータ圧縮方法。
  2. 【請求項2】 前記並び変えてなる複数ワードを1つの
    拡張文字とみなし、 既に出現して符号化済の入力データの各ワードが拡張文
    字における何番目のワードかを識別できるように記憶部
    (32)に記憶すると共に、未符号化入力データの先頭ワー
    ドの拡張文字内におけるワード位置を監視し、 該先頭ワードのワード位置と同一のワード位置から始ま
    る符号化済みデータの部分データ列のうち、未符号化入
    力データ列と最長に一致する部分データ列を捜し、 該一致部分データ列の先頭ワードが属する拡張文字の前
    記記憶部(32)における位置と一致長とにより、該一致部
    分列に相当する未符号化入力データ列を符号化すること
    を特徴とする請求項1記載のデータ圧縮方法。
  3. 【請求項3】 前記符号データより元のデータを復号
    し、該復号済データの各ワードをワード位置が識別でき
    るように記憶部(41)に記憶し、かつ、次に復号化される
    データの先頭ワード位置を監視し、 前記符号データに含まれる位置データが指示する記憶部
    (41)の記憶域に記憶されている拡張文字を構成するワー
    ドであって、前記先頭ワード位置と同一ワード位置のワ
    ードから始めて、前記符号データに含まれる一致長デー
    タが示す数のワードを取り出して復号し、該復号済デー
    タの各ワードをワード位置が識別できるように記憶部(4
    1)に記憶し、 得られた復号データを並び変えて原データを復元するこ
    とを特徴とする請求項2記載のデータ圧縮方法。
  4. 【請求項4】 前記ユニバーサル符号化において、 前記拡張文字内のワード位置に対応させて複数の辞書部
    (13c-1〜13c-4)を設けると共に、各辞書部に符号化済デ
    ータの部分データ列であって、辞書部に対応するワード
    位置から始まる部分データ列を辞書番号を付けて登録
    し、 かつ、未符号化入力データの先頭ワードが拡張文字内の
    何番目のワードかを示すワード位置を監視し、 該先頭ワードのワード位置に応じた辞書部に登録されて
    いる部分データ列のうち、未符号化入力データ列と最長
    に一致する部分データ列を求め、 該部分データ列の辞書番号により、該一致長に相当する
    未符号化入力データ列を符号化すると共に、該符号化さ
    れた入力データ列に次のワードを付加した部分データ列
    を前記辞書部に辞書番号を付けて登録することを特徴と
    する請求項1記載のデータ圧縮方法。
  5. 【請求項5】 拡張文字内のワード位置に対応させて複
    数の辞書部(21b-1〜21b-4)を設けると共に、次に復号化
    されるデータの先頭ワード位置を監視し、 該先頭ワード位置に応じた辞書部に登録されている部分
    データ列のうち、前記符号データに含まれる辞書番号が
    指示する部分データ列を出力して復号し、 今回復号した部分データ列の先頭ワードを前回復号した
    部分データ列に付加し、該付加により得られた部分デー
    タ列を、前回用いた辞書部に辞書番号を付して登録し、 得られた復号データを並び変えて原データを復元するこ
    とを特徴とする請求項4記載のデータ圧縮方法。
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