JP2999587B2 - データ圧縮及び復元方式 - Google Patents

データ圧縮及び復元方式

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JP2999587B2 JP16554491A JP16554491A JP2999587B2 JP 2999587 B2 JP2999587 B2 JP 2999587B2 JP 16554491 A JP16554491 A JP 16554491A JP 16554491 A JP16554491 A JP 16554491A JP 2999587 B2 JP2999587 B2 JP 2999587B2
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニバーサル符号の一
種である増分分解型の改良として知られたLZW符号に
よるデータ圧縮及び復元方式に関する。近年、文字コー
ド、ベクトル情報、画像など様々な種類のデータがコン
ピュータで扱われるようになっており、扱われるデータ
量も急速に増加してきている。大量のデータを扱うとき
は、データの中の冗長な部分を省いてデータ量を圧縮す
ることで、記憶容量を減らしたり、速く伝送したりでき
るようになる。
【0002】このように様々なデータを1つの方式でデ
ータ圧縮できる方法としてユニバーサル符号化が提案さ
れている。ここで、本発明の分野は、文字コードの圧縮
に限らず、様々なデータに適用できるが、以下では、情
報理論で用いられている呼称を踏襲し、データの1ワー
ド単位を文字と呼び、データが任意ワードつながったも
のを文字列と呼ぶことにする。
【0003】ユニバーサル符号の代表的な方法として、
ジブーレンペル(Ziv-Lempel)符号がある(詳しくは、
例えば宗像「Ziv-Lempelのデータ圧縮法」、情報処理、
Vol.26,No.1,1985年を参照のこと)。Ziv-Lempel符号で
は (1) ユニバーサル型と、 (2) 増分分解型(Incremental parsing ) の2つのアルゴリズムが提案されている。
【0004】更に、ユニバーサル型アルゴリズムの改良
として、LZSS符号がある(T.C.Bell, “Better OPM
/L Text Compression ”,IEEE Trans. on Commun.,Vol.
COM-34,No.12,Dec. 1986参照)。また、増分分解型アル
ゴリズムの改良としては、LZW(Lempel-Ziv-Welch)
符号がある(T.A.Welch,“A Technique for High-Perfo
rmance Data Compression ”,Computer,June 1984参
照)。
【0005】これらの符号の内、高速処理ができること
と、アルゴリズムの簡単さからLZW符号が記憶装置の
ファイル圧縮などで使われるようになっている。
【0006】
【従来の技術】従来のLZW符号の符号化アルゴリズム
のフローチャートを図6に示し、また復号化アルゴリズ
ムのフローチャートを図7に示す。まずLZW符号化
は、書き替え可能な辞書を持ち、入力文字列の中を相異
なる文字列に分け、この文字列を出現した順に番号を付
けて辞書に登録すると共に、現在入力している文字列を
辞書に登録してある最長一致文字列の参照番号だけで表
して符号化するものである。
【0007】図8にLZW符号化の具体例を示し、また
図10にLZW復号化の具体例を示し、さらに図9に符
号化と復号化で使用される辞書の内容を示す。尚、図
8,9,10にあっては、説明を簡単にするためabc
の3文字の組合せからなる文字列を圧縮、復元する場合
を例にとっている。まず図6のLZW符号化の処理を説
明すると次のようになる。
【0008】ステップS1:予め全文字につき1文字か
らなる文字列を初期値として登録してから符号化を始め
る。ステップS1の符号化は入力した最初の文字Kによ
り辞書を検索して参照番号ωを求め、これを語頭文字列
(prefix string )とする。 ステップS2:入力データの次の文字Kを読み込む。
【0009】ステップS3:文字入力が終了したか否か
をチェックする。 ステップS4:ステップS1で求めた語頭文字列ωにス
テップS2で読み込んだ文字Kを加えた(ωK)が辞書
にあるか否か探す。
【0010】ステップS5:もし、ステップS4で文字
列(ωK)が辞書にあれば、ステップS5で文字列(ω
K)を参照番号ωに置き換え、再びステップS2に戻っ
て文字列(ωK)が辞書から探せなくなるまで最大一致
長の探索を続ける。 ステップS6:もし、ステップS4で文字列(ωK)が
辞書になければ、ステップS6に進んでステップS1で
求めた文字Kの参照番号ωを符号語code(ω)として出
力し、また文字列(ωK)に新たな参照番号を付加して
辞書に登録し、更にステップS2の入力文字Kを参照番
号ωに置き換えると共に、辞書アドレスnをインクリメ
ントしてステップS2に戻って次の文字Kを読み込む。
【0011】尚、ステップS7〜S10の処理は後の説
明で明らかにする。図8及び図9を参照してLZW符号
化を具体的に説明すると次のようになる。まず図8の入
力データinput は左から右へと読む。最初の文字aを入
力し、語頭文字列ωとする。次に2番目の文字bを入力
したとすると、この入力文字を語頭文字列ωに加えた拡
張文字列ωK=abは辞書にないことから、文字aのOU
TPUT CODE 1を符号語として出力する。そして、拡張文
字列ωK=abに参照番号4を付けて辞書に登録する。
実際の辞書登録は図9の右側に示すように文字列1bと
して登録される。そして文字bが語頭文字列ωとなる。
【0012】続いて3番目の文字aを入力したとする
と、文字aに語頭文字列ωを加えた拡張文字列ωK=b
a=2aは辞書にないことから、文字bのOUTPIT CODE
2 を符号語として出力した後、拡張文字列ωK=baを
2aで表わし、参照番号5を付けて辞書に登録する。そ
して文字aが新たな語頭文字列ωとなる。4番目の入力
文字bについては拡張文字列ωK=abは1bの符号語
4として既に辞書に登録されているので、文字列ωKを
新たな語頭文字列ωとし、5番目の文字cを入力して拡
張文字列ωK=4c=abcを作る。この拡張文字列ω
K=abcは辞書に登録されていないことから、文字列
ab=1bのOUTPUT CODE4 を符号語として出力し、拡
張文字列ωK=abcを辞書に4cの形で符号語6とし
て登録する。以下同様に、この処理を続ける。
【0013】次に図7の復号化処理を説明する。この復
号化では、符号化と同様に予め辞書に全文字につき一文
字からなる文字列を初期値として登録してから復号を始
める。 ステップS1:最初の符号CODEを読み込み参照番号ωを
復号する。現在の参照番号ωをOLDωとし、最初の符号
は既に辞書に登録された一文字の参照番号いずれかに該
当することから、入力参照番号ωに一致する文字D
(K)を探し出し、文字Kを出力する。尚、出力した文
字Kは後の例外処理のためFINchar にセットしておく。 ステップS2:次の符号CODEを読み込む。
【0014】ステップS3:新たな符号があるか否か、
即ち符号入力の終了の有無をチェックする。 ステップS4:後の説明で明らかにする。 ステップS5:読み込んだ符号CODEから参照番号ωを復
号し、INωとしてセットする。 ステップS6:ステップS5で入力された符号CODEが辞
書に登録されているか否(ω≧n)かチェックする。 ステップS7:通常、入力した符号語は前回までの処理
で辞書に登録されているため、ステップS7に進んで参
照番号ωに対応する文字列D(ω´K)を辞書から読み
出す。 ステップS8:文字列Kを一時的にスタックし、参照番
号ω´を新たなωとして再度ステップS7に戻り、この
ステップS7,S8の手順を再帰的に参照番号ωが1文
字に至まで繰り返す。 ステップS9:ステップS8でスタックした文字をLI
FO(Last In Fast Out)形式でポップアップして出力
する。 ステップS10:後の説明で明らかにする。 ステップS11 辞書が空いていることを条件に前回使った参照番号OLD
ωと今回復元した文字列の最初の一文字Kを組(OLD
ω,K)と表した文字列に、新たな参照番号nを付加し
て辞書に登録する。また辞書への登録数nを1つインク
リメントし、更に復号した文字INωをOLD ωにセットし
てステップS2に戻る このLZW復号処理を図10について具体的に説明する
と次のようになる。まず最初の入力符号は1であり、1
文字a,b,cについては既に参照番号1,2,3とし
て図9に示すように辞書に登録されているため、辞書の
参照により符号1に一致する参照番号の文字列aに置き
換えて出力する。
【0015】次の符号2についても同様にして文字bに
置き換えて出力する。このとき前回処理した符号と今回
復号した最初の一文字bとを組み合わせた1bに新たな
参照番号4を付加して辞書に登録する。3番目の符号4
は辞書の探索により1bからabと置き換えて文字列a
bを出力する。同時に前回処理した符号2と今回復号し
た文字列の1番目の文字aとの組合せた文字列2a(=
ba)を新たな参照番号5を付加して辞書に登録する。
【0016】以下同様に、この処理を繰り返す。図10
の復号化では次の例外処理がある。この例外処理は、第
6番目の入力符号8の復号で生ずる。符号8は復号時に
辞書に定義されておらず、復号できない。この場合に
は、前回処理した符号5に前回復号した文字列baの最
初の一文字bを加えた文字列5bを求め、更に2ab,
babと置き換えて出力される。
【0017】そして、文字列の出力語に前回の符号語5
に今回復号した文字列の文字bを加えた文字列5bに参
照番号8を付加して辞書に登録する。この例外処理は図
9の復号化処理フロ−のステップS6,ステップS12
の処理を通じて行なわれ、最終的にステップS11で文
字列の出力と新たな文字列に参照番号を付加した辞書へ
の登録が行なわれる。
【0018】尚、図6及び図7の符号化処理と復号化処
理は、同じ辞書を作り出しながら行なう。次に従来の辞
書の初期化を説明する。図6のLZW符号化処理におい
て、ステップS6で辞書に対する文字列の登録が済む
と、ステップS7で現在の辞書登録アドレスnが辞書の
最大アドレスNMAXを越えたか否か、即ち辞書が一杯
になったか否かをチェックする。
【0019】もしステップS7で辞書への登録が一杯に
なったことが判別されると、ステップS8に進んで辞書
への登録を止め、数百バイト単位に圧縮率をチェックす
る。このとき圧縮率が前回チェックしたときと比べて悪
化する方向に動いていることがステップS9で判定され
ると、辞書がデータの統計的性質とズレができていると
判断し、S10に進んで、辞書初期化符号(辞書クリア
コード)を出力した後、第1文字のみを含むように辞書
を初期化し、再度、ステップS2に戻って辞書への登録
を行いながら符号化を実行する。
【0020】次に図7のLZW復号化処理では、ステッ
プS10で登録できる辞書スペースが有るか否か判定
し、登録できる場合はステップS11で辞書への登録処
理を行う。一方、符号化側で辞書初期化符号(辞書クリ
アコード)が出力された場合は、これがステップS4で
判定され、ステップS1に戻って辞書の初期化からの再
度処理を続行する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
LZW符号を用いたデータ圧縮及び復元方式にあって
は、符号側と復元側で使用する辞書メモリの容量が固定
的に決めた同じ容量であることを前提としているが、実
際の装置にあっては、符号側で使用できる辞書メモリと
復号側で使用できる辞書メモリの容量は必ずしも一致し
ない。
【0022】例えば、符号装置と復号装置を通信回線を
介して接続する場合を想定すると、機種が異なれば装置
間で辞書として使用できるメモリ容量が相違する可能性
が高い。また、符号装置で圧縮したデータをファイルに
保存しておき、後に復号装置で復元しようとした場合、
符号化当時の装置と仕様が異なる等の理由から復元装置
で辞書メモリとして使用できる容量が符号化時と異なる
ことがある。
【0023】このように、符号側と復号側で使用する辞
書メモリの容量が異なった場合、あるメモリ容量の条件
で圧縮した圧縮データは、符号化時の辞書メモリの容量
が明らかでなくては復元することができないという問題
がある。更に、符号・復号装置の圧縮率を良くするた
め、辞書メモリを増加させた場合、圧縮時と復元時の辞
書メモリ容量の違いから、過去に圧縮したデータを復元
することができないという問題もある。
【0024】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、LZW符号を用いて符号化と復号化
を行うシステム構成を考えた場合に、符号側と復元側の
辞書メモリの容量に相違があっても適切に復元できる拡
張性を備えたデータ圧縮及び復元方式を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。まず本発明は、符号化済みデータを相異なる部分
列に分けて各部分列毎に異なる参照番号を付加して辞書
10に登録しておき、入力データを辞書10中の部分列
の内、最大長一致する部分列の参照番号で指定して符号
化して圧縮符号化するデータ圧縮方式を対象とする。
【0026】このようなデータ圧縮方式につき本発明に
あっては、符号化装置100に符号化に使用可能な辞書
容量を指定する辞書容量指定部12を設け、辞書容量指
定部12により指定される辞書容量を使用して符号化処
理を行うことを特徴とする。ここで辞書容量指定部12
により指示される辞書容量は、圧縮データの先頭にイン
デックスとして付加される。
【0027】一方、辞書容量指定部12は、辞書容量を
指定して符号化を行わせると共に、ひとまとまりの入力
データ(1回に処理する入力データ)を符号化処理した
際に、実際に使用した辞書容量を検出して圧縮データの
先頭にインデックスとして付加するようにしてもよい。
また本発明は、符号化済みデータを相異なる部分列に分
けて各部分列毎に異なる参照番号を付加して辞書10に
登録しておき、入力データを該辞書中の部分列の内、最
大長一致する部分列の参照番号で指定して圧縮符号化さ
れた符号化データから復号側の辞書20を作成しながら
元の入力データを復元するデータ復元方式を対象とす
る。
【0028】このようなデータ復元方式として本発明に
あっては、復号化時に使用可能な辞書容量を指定する辞
書容量指定手段22と、辞書容量指定部22で指定した
辞書容量と圧縮データに付加された符号側の辞書容量を
示すインデックスとを比較して現在の指定辞書容量で復
元可能か否かを判定し、可能な場合のみ復元を行わせる
辞書容量判定部24とを設けたことを特徴とする。
【0029】更に本発明は、符号化済みデータを相異な
る部分列に分けて各部分列毎に異なる参照番号を付加し
て辞書10に登録しておき、入力データを該辞書中の部
分列の内、最大長一致する部分列の参照番号で指定して
圧縮符号化する符号装置100と、符号装置100で符
号化処理された圧縮データを入力して復号側の辞書20
を作成しながら元のデータを復元する復元装置200と
を備えたデータ圧縮及び復元方式も対象とする。
【0030】このようなデータ圧縮及び復元システムに
つき本発明にあっては、符号装置100に符号化に使用
可能な辞書容量を指定する第1辞書容量指定部12を設
けると共に、復元装置200に復号化時に使用可能な辞
書容量を指定する第2辞書容量指定部22を設け、符号
装置100の第1辞書容量指定部12は符号側と復号側
の指定した2つの辞書容量の内の小さい方を指定した辞
書容量とみなして符号化処理を行わせることを特徴とす
る。
【0031】なお、符号装置と、復号装置は、通信回線
などで結ばれてもよい。
【0032】
【作用】このような構成を備えた本発明のデータ圧縮及
び復元方式によれば、次の作用が得られる。まず、符号
装置で現在使用可能な辞書メモリ容量を指定する。これ
により、符号装置は使用可能な最大メモリ領域を辞書に
使用して符号化することができる。また、圧縮データに
符号化時にどれだけの辞書メモリ容量により圧縮を行っ
たかを示すインデックスを付加することで、現在の復号
装置に割り当ててある辞書メモリ容量とを比較して復元
可能かを判断し、復号側が符号側よりメモリ容量が大き
いか等しいときには復元することができる。
【0033】データベースとして蓄積された圧縮済デー
タも符号化時に使用した辞書のメモリ容量を示すインデ
ックが付加されているため、このインデックスから必要
な辞書メモリ容量を知って適切に復元できる。また、符
号化の際に指定した辞書メモリ容量そのものではなく、
実際に使用した辞書メモリ容量を示すインデックスを圧
縮データに付加しておくことで、復元側での辞書メモリ
の使用容量を必要最小限に抑えることができる。
【0034】更に、符号装置と復号装置を通信回線等で
接続した場合には、符号側に復号側の辞書メモリ容量を
通知し、符号側では2つの辞書メモリ容量のうちの小さ
い方のメモリ容量を、指定したメモリ容量とみなして符
号化を行うことで、常に復号側で使用可能な辞書メモリ
容量に合わせた符号化を行うことになる。
【0035】
【実施例】図2は本発明の符号装置の一実施例を示した
実施例構成図である。図2において、符号装置100
は、符号部14、RAM等の書替可能なメモリを用いた
辞書10及び辞書容量指定部12を備える。符号部14
は、図6のフローチャートに示したアルゴリズムに従っ
てLZW符号化処理を行う。辞書容量指示部12は、符
号部14に対して現在辞書として使用可能なメモリ容量
を指示する。辞書10は符号化時に辞書として使用され
る。
【0036】更に符号部14は、ある入力データのLZ
W符号化処理を終了すると、図3に示すように、符号化
データ(圧縮データ)の先頭に、辞書容量指定部12で
指定された符号化に使用する辞書メモリ容量(辞書容量
サイズ)をインデックスとして付加して出力する。この
インデックスとして符号化データに付加する辞書容量サ
イズは、辞書容量指定部12で指定された現在使用可能
な辞書メモリ容量(最大容量)の代わりに、符号部14
があるひとまとまりの入力データの符号化が終了した際
に実際に使用されているメモリ容量を検出し、実際に使
用した辞書容量サイズを示すインデックとしてもよい。
【0037】実際に使用した辞書容量サイズは、図6の
フローチャートにおける符号化終了時の辞書登録数nで
示される。図4は本発明の復号装置の一実施例を示した
実施例構成図である。図4において、復号装置200に
は、復号部26、辞書容量指示部22、辞書容量判定部
24及び辞書20が設けられる。
【0038】復号部26は、図7のフローチャートに示
したアルゴリズムに従って辞書20を作成しながらLZ
W復号を行う。辞書容量指示部22は、辞書容量判定部
24に対して現在辞書20として使用可能なメモリ容量
を指示する。辞書容量判定部24は、図3に示したよう
に符号化データの先頭にあるインデックスを読み取って
辞書容量指定部22により指定された復元側のメモリ容
量と比較して現在の辞書メモリ容量で復元できるかを判
定したのち、復号部26に使用する辞書メモリ容量を知
らせる。
【0039】即ち、(符号側辞書メモリ容量)≦(復号側辞書メモリ容量) となる条件で復元可能と判定し、復号部26に対し使用
する辞書メモリ容量として符号側辞書メモリ容量を通知
する。図5は本発明の符号装置と復号装置をシステム化
した実施例であり、図5(a)にあっては、通信回線3
00を介して符号装置100と復号装置200とを接続
したオンラインシステムであり、また図5(b)は磁気
テープやディスク等の記録媒体400に符号装置100
の符号化データを格納し、必要に応じて記録媒体400
を復号装置200にセットして元のデータを復元するバ
ッジシステムを示している。
【0040】いずれのシステムにおいても、復号装置1
00で使用可能な辞書メモリ容量と復元装置200で使
用可能な辞書メモリ容量との間に相違があっても、復号
装置100からの圧縮データの先頭にインデックとして
付加した辞書容量サイズを復号装置200側で読取って
符号時の辞書メモリ容量と同じ又はそれ以上の辞書メモ
リ容量を確保してLZW復号を適切に行うことができ
る。
【0041】次にデータの流れにそって全体的な処理動
作を説明する まず図2の符号装置による圧縮時においては、符号化対
象データは符号部14に逐次入力され、LZW符号によ
り圧縮が行われる。このとき辞書容量指定部12には辞
書10において使用可能な辞書メモリ容量をセットして
おき、符号部14に対して現在使用できる辞書メモリ容
量を知らせる。
【0042】符号部14では、辞書容量指定部12から
指定される辞書サイズを最大値として辞書10を使用し
て圧縮を行う。具体的には図6のステップS10で使用
するNMAXを指定された最大辞書サイズの値とする。
符号部14は指定された最大辞書サイズをインデックス
として付加したうえで、符号化済データを生成する。
【0043】次に図4の復号装置においては、符号化デ
ータの先頭にある辞書容量サイズを示すインデックスが
まず辞書容量判定部24に読み取られる。辞書容量指定
部22には復号装置200で現在使用可能な辞書メモリ
容量がセットされている。従って、辞書容量判定部24
は符号化データの先頭から読取った符号側の辞書容量サ
イズと辞書容量指定部22にセットした復号側の辞書容
量サイズを比較し、現在の辞書メモリ容量で復元可能か
を判定する。
【0044】符号化データの辞書容量サイズが辞書容量
指示部22からの辞書容量サイズ以下の場合は復元可能
なので、符号部26に対して使用する最大辞書容量とし
て符号化データの辞書容量サイズを知らせ、LZW復号
処理を行わせる。次に図5(a)のオンラインシステム
を例にとって符号装置と復号装置間での情報のハンドシ
ェイクにより辞書メモリ容量を決める動作を説明する。
【0045】いま符号装置100で使用可能な辞書容量
サイズが例えば1024Kバイトであり、一方、復号装
置200で使用可能な辞書容量サイズが512Kバイト
であったとする。これらの辞書容量サイズは符号装置1
00及び復号装置200の辞書容量指定部12,22に
より予めセットされている。符号装置100は符号化に
先立って復号装置200に復元に使用可能な辞書容量サ
イズを問い合わせ、512Kバイトであることを知る。
この場合には、1024Kバイトの辞書容量サイズで符
号化しても復元できないことから、符号側と復号側の辞
書容量サイズのうちの小さい方となる復号側の512K
バイトを符号側で指定した辞書容量サイズとみなして符
号部14で符号化を行わせる。
【0046】逆に符号側が512Kバイト、復号側が1
024Kバイトであれば、同様に小さい方となる符号側
の512Kバイトを指定された辞書容量サイズとみな
す。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、L
ZW符号の符号側、復号側に使用可能な辞書メモリ容量
を指示し、圧縮データに使用した辞書メモリ容量のイン
デックスを付加することで、符号側と復号側とで辞書メ
モリ容量が異なっていても適切に圧縮データを復元する
ことができ、辞書メモリ容量に制約されない装置及びシ
ステムとしての拡張性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図
【図2】本発明の符号装置の実施例構成図
【図3】本発明の符号化データにインデックスとして辞
書容量サイズを付加したデータ形式の説明図
【図4】本発明の復号装置の実施例構成図
【図5】本発明のシステム構成の説明図
【図6】従来のLZW符号化アルゴリズムのフローチャ
ート
【図7】従来のLZW復号化アルゴリズムのフローチャ
ート
【図8】従来のLZW符号化の具体例説明図
【図9】辞書構成例の説明図
【図10】従来のLZW復号化の具体例説明図
【符号の説明】
10:辞書(符号側) 12:辞書容量指定部(符号側) 14:符号部 20:辞書(復号側) 22:辞書容量指定部(復号側) 24:辞書容量判定部 26:復号部 100:符号装置 200:復号装置 300:通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 泰彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−299411(JP,A) 特開 平2−43652(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 5/00 G06T 9/00 H03M 7/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化済みデータを相異なる部分列に分け
    て各部分列毎に異なる参照番号を付加して辞書10に登
    録しておき、入力データを該辞書10中の部分列の内、
    最大長一致する部分列の参照番号で指定して符号化して
    圧縮符号化するデータ圧縮方式に於いて、 符号化に使用可能な辞書容量を指定する辞書容量指定部
    12を設け、該辞書容量指定部12により指定される辞
    書容量を使用して前記符号化処理を行うことを特徴とす
    るデータ圧縮方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデータ圧縮方式に於いて、 前記辞書容量指定部12により指示される辞書容量を、
    圧縮データの先頭にインデックスとして付加することを
    特徴とするデータ圧縮方式。
  3. 【請求項3】請求項1記載のデータ圧縮方式に於いて、 前記辞書容量指定部12はひとまとまりの入力データを
    符号化処理した際に実際に使用した辞書容量を検出して
    圧縮データの先頭にインデックスとして付加することを
    特徴とするデータ圧縮方式。
  4. 【請求項4】符号化済みデータを相異なる部分列に分け
    て各部分列毎に異なる参照番号を付加して辞書10に登
    録しておき、入力データを該辞書中の部分列の内、最大
    長一致する部分列の参照番号で指定して圧縮符号化され
    た符号化データから復号側の辞書20を作成しながら元
    の入力データを復元するデータ復元方式に於いて、 復号化時に使用可能な辞書容量を指定する辞書容量指定
    手段22と、該辞書容量指定部22で指定した辞書容量
    と圧縮データに付加された符号側の辞書容量を示すイン
    デックスとを比較して現在の指定辞書容量で復元可能か
    否かを判定し、可能な場合のみ復元を行わせる辞書容量
    判定部24とを設けたことを特徴とするデータ復元方
    式。
  5. 【請求項5】符号化済みデータを相異なる部分列に分け
    て各部分列毎に異なる参照番号を付加して辞書10に登
    録しておき、入力データを該辞書中の部分列の内、最大
    長一致する部分列の参照番号で指定して圧縮符号化する
    符号装置100と、該符号装置100で符号化処理され
    た圧縮データを入力して復号側の辞書20を作成しなが
    ら元のデータを復元する復元装置200とを備えたデー
    タ圧縮復元方式に於いて、 前記符号装置100に符号化に使用可能な辞書容量を指
    定する第1辞書容量指定部12を設けると共に、前記復
    元装置200に復号化時に使用可能な辞書容量を指定す
    る第2辞書容量指定部22を設け、前記符号装置100
    の第1辞書容量指定部12は符号側と復号側の指定した
    2つの辞書容量の内の小さい方を指定した辞書容量とみ
    なして符号化処理を行わせることを特徴とするデータ圧
    縮復元方式。
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