JPH0513346U - 動力式洗浄、すすぎ同時作業ポリツシヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床清掃作業において、洗剤散布工程、洗浄ポ
リッシャー掛け作業工程、汚水処理工程、水洗い工程、
水切り工程といった複数にわたる作業工程を洗浄ポリッ
シャー掛けのみで同時に行い、複数の人員を要した作業
も削減する。 【構成】 清掃面に平行に回転する平らな回転ブラシＡ
は中央に汚水溜め空間部を有すると共に、この空間の周
囲に位置するブラシ部１０に、回転方向に対してすくい
角θを有し、スクリュー状の、やや湾曲した水寄せガイ
ド９は回転運動により、外部から、汚水等をブラシ部１
０と水寄せガイド９の湾曲部内側に設けられた帯状の空
間を通過して、前述の中央空間部に集約され、外部から
導入された汚水排水パイプ１から吸引ポンプ１５を通過
して外部に排出され、同時に給水パイプ１からすすぎ水
が注入され、回転運動により洗浄、排水、給水が繰り返
され、清掃作業を行なえる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は床清掃で 単一作業にて床洗浄、汚水処理、すすぎ洗い、水きり作業 等を同時に行なえる電動式清掃用具洗浄ポリッシャーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この清掃作業に用いる用具は、床に洗浄液を散布の後、円形の洗浄ブラ シを上部に取り付けた図５のごとく電動ポリッシャー（１７）にて回転させて、 洗浄作業を行なっており、汚水はゴム状の大きなへら等で寄せ集め、平たい容器 ですくい取った後、洗剤分ふきとりや、水ぶきをモップで、行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたとおり、床清掃作業には、洗浄作業、汚水処理作業、すす ぎ洗い作業、水きり作業の工程が必要であり、洗剤と円形ブラシの回転力で、汚 れを落としていた。 洗浄ポリッシャーは、汚れ落し工程には欠くことが出来ないものであるが、汚 水処理ではすくい取る道具や容器が、すすぎ洗いではモップ等の用具が必要であ り、いずれも人手を要するものである。 本考案に於いては、洗浄ポリッシャーのみで洗浄、汚水処理、すすぎ洗い、水 切りを同時に行なえる用具を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における清掃用具は、円柱形で茶筒の蓋状 の上部が開口した中空ドラム（５）の下方にドーナツ状の回転ブラシ（Ａ）を自 在に着脱できる状態で設け、着装された回転ブラシ（Ａ）を回転成らしめるため 、中空ドラム（５）の上部に連結リング（４）を介して同軸方向にドラムプーリ ーを設け、ベルトを使用して動力プーリー（１１）等の外部から動力を得ている 。 取り付けられたドラムプーリー（３）が、中空ドラム（５）と一体で回転する ため図１の複数のドラム支え金具（１２）で支えられ、容易に回転出来るよう電 動機固定台（１６）部分下に取り付けられている。 回転ブラシは（Ａ）のごとくドーナツ状のブラシ部・水寄せガイド取り付け板 （８）と下方に、接着剤等で強固に固定された略半円状のブラシ部（１０）と、 やや湾曲した水寄せガイド（９）から構成され、中心部に空間を有している。 やや湾曲した水寄せガイド（９）の湾曲部分の内側と対面するブラシ部（１０ ）には、回転により外側から中心部空間に向かって、水が流れ込むため、帯状の 空間部を設けている。 回転ブラシ（Ａ）は着脱自在とするため、上部に複数個設けられた固定金具（ ６）と中空ドラム（５）下方に設けられた、ネジ穴（７）の連結により一体を成 し、消耗時の交換部品となる。 リング状のドラムプーリー（３）上方空間部より、汚水排水パイプ（１）と給 水パイプの２本のパイプを下方向、回転ブラシ（Ａ）空間部下位まで導入し、図 ６、図７に示されているごとく、回転作用で集中した汚水を、外部に設けた吸引 ポンプ（１７）にて排出する。 図３のごとく従来の洗浄ポリッシャー（図５）と同様な作業状況で操作可能で ある。 中空ドラム（５）とブラシ部・水寄せガイド取り付け板（８）はネジ穴 （７）と、固定金具（６）の、ネジ止め固定により一体を成すものである。

【０００５】

【作用】

上部が開口された円柱径で茶筒のふた状の中空ドラム（５）と同軸方向上部に リング状のドラムプーリー（３）を連結パイプ（４）を介して溶接等で固定、一 体化し複数の中空ドラム支え金具（１２）にて対面方向から挟み込み、中空ドラ ム（５）を自在に安定回転させ、中空ドラム（５）の下部にネジ止め等で、随時 脱着自在なドーナツ状の回転ブラシ（Ａ）を取り付ける。 回転ブラシ（Ａ）は、図２のごとく構成され、ブラシ部・水寄せガイド取り付 け板（８）の下方に略半円状のブラシ部（１０）を帯状空間部を挟んで、対面方 向に取り付ける。 前記空間部分に水寄せガイド（９）を接着剤やビス等で、外周部より中心を反 らしてすくい角（θ）を設けて強固に取り付ける。 図４のごとく電動機固定台（１６）に固定された電動機（１４）より下方垂直 方向に動力プーリー（１１）が突きだし、ベルト等によりドラムプリー（３）に 動力を伝達し、中空ドラム（５）及び回転ブラシ（Ａ）の回転にいたる。 本体固定部分は、電動機（１４）を固定している電動機固定台（１６）と回転 する中空ドラム（５）がブレないように複数方向から支えているドラム支え金具 （１２）、電動機固定台（１６）に取り付けられた操作のハンドル（１３）で構 成され、汚水排水パイプ（１）、給水パイプ（２）２本のパイプを中空ドラム（ ５）上部開口部より、回転ブラシ（Ａ）中央空間部まで配し、電動機（１４）部 分には電動機カバー（１５）が装着されている。上記の２本のパイプを延長させ 汚水排水パイプ（１）の先端部を吸水ポンプ（１７）に、給水パイプ（１）の先 端部を給水源に、それぞれ接続して図３のごとく作業を行なう。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 清掃面に、平行に回転する平らな回転ブラシ（Ａ）を備えた動力回転式ポリッシ ャーであり、回転ブラシ（Ａ）は中央に汚水溜め空間を有すと共に、この空間の 周囲に位置するブラシ部（１０）に、回転方向に対してすくい角（θ）を有して 、前記空間に続く水寄せガイド（９）を形成し、外部から吸引ポンプ（１７）に 接続した汚水排水パイプ（１）と、給水源に接続した給水パイプ（２）を導入し て、汚水排水パイプ（１）の吸水口を前記空間に配し、給水パイプ（２）よりブ ラシ部に給水可能としている。 洗浄式ポリッシャーは、円形回転ブラシの回転によって床磨きが行なわれるも ので、ブラシによる洗浄作業と、水洗い作業を同時に進行するために、回転軸中 心部を中空にすることによって、汚水排水パイプ（１）と給水パイプ（２）を洗 浄作業部分へ容易に到達至らしめることとなり、洗浄ブラシの回転作用によって 出た汚水を、湾曲させた水寄せガイド（９）に依って、床の上、中心の空間部に 寄せ集める。 寄せ集められた汚水を、汚水排水パイプ（１）が吸引し、給水パイプ（２）か らもたらされる水道水が、すすぎの水として順次供給されていく。 回転方向、すくい角（θ）部分は、回転運動により、床上や路上面の洗浄液や すすぎ水を寄せ集めるために設けられており、先端部分をやや角度を急にしたり 、円周部分からややはみだしたり、水寄せガイド（９）を強めに湾曲させてたり 、水寄せガイド（９）も２本だけでなく３本をスクリュー状にして取り付けて、 （図９）のごとく三つ巴状にしてもよいし、水寄せガイド（９）に仕切られた部 分に略三角状（１０ａ）、丸形或いは変型したブラシも取り付けられる。 同図のブラシ部・水寄せガイド取り付け板（８ａ）に設けられた複数の開口部 散水孔（Ｂ）は、中空ドラム内の中位置より、不確定に落下したすすぎ水が自在 に、下方向に通過し、ブラシ部全体に行き届くようになっていて、ブラシの素材 もナイロン毛やウレタン、硬質スポンジ等の洗浄対象面に応じて交換する。 中空ドラムの形状は、半球状や、円錐台、多角錐台、多角柱等の形状でも良い し、それらのドラムに歯車を装着して回転させても良い。 ２本の汚水排水パイプ（１）、給水パイプ（２）の延長により作業箇所が遠隔 でも作業がおこな行なうことができる。 電動機のみならず、エンジン等の使用によれば電気の無い作業筒所も克服でき るし、中空ドラム（５）の回転は、ドラムプーリー（４）が動力プーリー（１１ ）等の外部の力によってベルトやチェーンで駆動されているが、歯車などの駆動 方法もよい。 請求項２に述べてあるとおり、給水口より、洗浄液を注入すれば洗浄作業も ポリッシャーのみで遂行でき、ハンドル（図４の１３）部に洗浄液やすすぎ水の パイプの開閉弁等を取り付ければ、手元で操作ができるようになり、更に作業が 容易となる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、上述とおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 洗浄液の散布の後、即座に清掃用具ポリッシャーによる作業が開始でき、汚水 も汚水排水パイプにより、外部に排出され、同時に順次すすぎ水が供給されるの で汚水が希釈を繰り返えされ、回転ブラシ（Ａ）と水寄せガイド（９）の作用に よりすすぎと水切り作業ができる。 今迄モップで行なっていた水洗いが不要となり、従来、数人で行なっていた作 業が一人でも短時間で行なうことができる。 請求項２の洗浄液供給パイプを、外部より導入した清掃用具ポリッシャーに於 いては洗浄液の散布も行なわなくてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図

【図２】回転ブラシ（Ａ）構成分離図

【図３】本考案の使用状態を示す実況図

【図４】本考案の分解斜視図

【図５】従来の清掃用具ポリッシャーの斜視図

【図６】ブラシ部作業図

【図７】汚水流処理状況図

【図８】水寄せガイドのすくい角（θ）を示す図

【図９】回転ブラシ、分解透視図

【図１０】回転ブラシの断面図

【符号の説明】

１ 汚水排水パイプ ２ 給水パイプ ３ ドラムプーリー ４ 連結リング ５ 中空ドラム ６ 固定金具 ７ ネジ穴 ８ ブラシ部・水寄せガイド取り付け板 ８ａ散水孔付ブラシ部・水寄せガイド取り付け板 ９ 水寄せガイド １０ ブラシ部 １０ａ略三角ブラシ部 １１ 動力プーリー １２ ドラム支え金具 １３ ハンドル １４ 電動機 １５ 電動機カバー １６ 電動機固定台 １７ 吸引ポンプ １８ 従来の電動ポリッシャー Ａ 回転ブラシ θ すくい角 Ｂ 散水孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 清掃面に、平行に回転する平らな回転ブ
   ラシ（Ａ）を備えた動力回転式ポリッシャーであって、
   回転ブラシ（Ａ）は中央に汚水溜め空間を有すると共
   に、この空間の周囲に位置するブラシ部（１０）に、回
   転方向に対してすくい角（θ）を有して、前記空間に続
   く水寄せガイド（９）を形成し、外部から吸引ポンプ
   （１７）に接続した汚水排水パイプ（１）と、給水源に
   接続した給水パイプ（２）を導入して、汚水排水パイプ
   （１）の吸水口を前記空間に配し、給水パイプ（２）よ
   りブラシ部（１０）に給水可能としてあることを特徴と
   してある洗浄ポリッシャー
2. 【請求項２】 給水パイプ（２）と共用する洗浄液供給
   パイプを、外部から導入したことを特徴とした請求項１
   に記載した洗浄ポリッシャー