JPH0513299Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は口紅の抜け防止構造を組込んだ口紅容器
の中皿に関するものである。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来の中皿は内周面に複数個のダボを突設する
ことによつて口紅の廻り止め並びに抜け防止を行
つているが、単にダボを突設するだけでは充分な
効果を得ることは極めて難しく、本案は従来のダ
ボに替えて若干長さをもつたリブを中皿の内周面
に突設することによつて従来品の欠点を一掃した
新規の中皿を提供することを目的とするものであ
る。

問題点を解決するための手段 本案は中皿の内周面に突設する複数のリブの形
状或いはこれの配置構造によつて口紅の抜け防止
を行う点に特長を有し、中皿本体の内周壁面に段
差部を設けて該中皿本体の内部を内径の大きい部
分と若干内径を小さくした部分に区分すると共に
前記段差部によつて区分された夫々の部分の内周
壁面にリブを突設し、該リブは斜状リブ或いは斜
状リブと他の形状をしたリブとの組合せからなる
構成を要旨とするものである。

実施例 以下本案の詳細を図面に示す実施例について説
明すると、１は中皿本体、２は該中皿本体１の内
周壁面に設けた一条の段差部であつて、該段差部
２を境として上半部１ａの内径を大きく、下半部
１ｂの内径を若干小さく形成する。前記上半部１
ａ及び下半部１ｂには複数個の独立した上段リブ
３及び下段リブ４が上下二段に突設され、そして
この上下二段のリブ３，４は第１図の如く双方と
もに斜状或いは若干円弧を描いた斜状リブとする
場合と、第２図の如く上段リブ３を縦リブとし、
下段リブ４を斜状或いは若干円弧を描いた斜状リ
ブとする場合と、更に第３図の如く上段リブ３を
斜状或いは若干円弧を描いた斜状リブとし、下段
リブ４を縦リブとする場合が考えられ、前記第１
図に示す中皿即ち上下段リブ３，４がともに斜状
リブとする場合は充填式の口紅に最適であり、又
第２図及び第３図に示す如く一方のリブを縦リブ
としたものは刺し紅の場合に適している。尚、中
皿本体１の内部に複数個の段差部２を設けて中皿
本体１内を夫々内径の異なる複数個に区分するこ
とも可能であり、この場合にも各区分された部分
の内周壁面には抜け防止用のリブを前記実施例に
準じて突設配置するようになる。

本案の作用、効果 本案は叙上の如く、中皿本体の内周壁面に段差
部を設けて該中皿本体の内部を内径の大きい部分
と若干内径を小さくした部分に区分すると共に前
記段差部によつて区分された夫々の部分の内周壁
面にリブを突設し、該リブは斜状リブ或いは斜状
リブと他の形状をしたリブとの組合せからなるも
ので、口紅の抜け防止並びに回転方向に顕著な効
果が得られ、即ち斜状リブの場合は紅の抜け方向
に対して、又他の形状のリブ（例えば縦リブ）の
場合は中皿内における紅の回転方向に対して夫々
極めて強い抵抗力が働き、従来品に比し数段優れ
た抜け防止並びに回転防止効果が得られるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は本案中皿
の要部を示す縦断面図、第２図及び第３図は他の
実施例を示す同要部の縦断面図である。 １……中皿本体、２……段差部、３，４……リ
ブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中皿本体の内周壁面に段差部を設けて該中皿本
   体の内部を内径の大きい部分と若干内径を小さく
   した部分に区分すると共に前記段差部によつて区
   分された夫々の部分の内周壁面にリブを突設し、
   該リブは斜状リブ或いは斜状リブと他の形状をし
   たリブとの組合せからなることを特徴とする口紅
   容器の中皿。