JPH05131256A - 固液共存金属の加工方法およびその装置 - Google Patents

固液共存金属の加工方法およびその装置

Info

Publication number
JPH05131256A
JPH05131256A JP29722891A JP29722891A JPH05131256A JP H05131256 A JPH05131256 A JP H05131256A JP 29722891 A JP29722891 A JP 29722891A JP 29722891 A JP29722891 A JP 29722891A JP H05131256 A JPH05131256 A JP H05131256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
solid
metal
heating
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29722891A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
Yasuo Fujikawa
安生 藤川
Sadahiko Shintani
定彦 新谷
Katsuhiro Takebayashi
克浩 竹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leotec KK
Original Assignee
Leotec KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leotec KK filed Critical Leotec KK
Priority to JP29722891A priority Critical patent/JPH05131256A/ja
Publication of JPH05131256A publication Critical patent/JPH05131256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固液共存金属を用いた成形加工において、加
熱過程における素材の加熱状況を簡便かつ正確に把握す
る。 【構成】 誘導加熱手段によって固液共存領域に加熱し
た金属被加工材に成形加工を施すに当たり、上記金属被
加工材の加熱過程で、該誘導加熱手段の出力電流及び出
力電圧のうちの少なくとも一方の周波数を計測し、その
計測周波数の変動状況を検知して金属被加工材の成形加
工を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄系ないしは銅系金
属・合金のような高融点金属をはじめ、これらの金属基
複合材を含めた金属被加工材を固液共存域まで加熱して
ダイカストあるいは型鍛造による加工を行う場合に有用
な固液共存金属の加工方法およびその装置に関するもの
であり、とくに加工対象物の加熱状況を簡便かつ正確に
把握しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】金属被加工材を固液共存域まで加熱もし
くは再加熱して半凝固金属としたのち成形加工を施す技
術としては、特願平2−155476号明細書で提案されてい
るようなダイカスト成形方法が参照される。この方法
は、金属被加工材を固相状態にてダイカスト金型の鋳込
口内へ挿入し、ここで電気的又は電磁気的に該金属被加
工材を固液共存状態まで加熱し、これをダイカスト金型
の湯道を通しその内部キャビティへ射出して成形するも
のであって、かかる方法によれば、半凝固金属を用いる
ダイカスト技術の展開において問題となっていた鋳物成
品の品質劣化や結晶粒の肥大化による湯口の閉塞などを
効果的に解消することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半凝固金属
を用いる上記のような技術では、加熱過程における金属
被加工材の加熱状況を正確に把握することが重要なとこ
ろ、従来の熱電対や放射温度計による手段では以下に述
べるような問題があり、簡便で正確に素材の加熱状況を
把握できる測定手段の開発が望まれいてた。すなわち、
熱電対による温度測定は、検出子を素材の表面に貼り付
けるか又は素材に埋め込み、これによって素材の温度を
測定するため、熱電対の取り付けに多大な手間がかかる
こと、また、素材を押し出すタイミングが悪ければ熱電
対が破損するため多数の熱電対を用意しておく必要があ
り経済的でない。一方、放射温度計による温度の測定
は、温度計と加熱素材との間に透明な物体以外のものが
あってはならないため、素材を配置するスリーブや加熱
手段の加熱用コイルに窓孔を設けるなど特別な設計を施
す必要があり、加熱素材の均一加熱を実現する面からも
非常に不利な構造とならざるを得ない。なお、加熱手段
の出力及び加熱時間と素材の固相率との関係を予め把握
しておき、加熱時間の経過によって素材の加熱状況を予
測することもできるが、この場合には素材の初期温度や
寸法、重量、成分などが変わると上記の関係は変動する
ので、常に一定条件にして加工するのは難しい。
【0004】加工すべき素材の初期温度や寸法、重量な
どの変更にかかわらず、常に素材の加熱状況を把握して
固液共存金属の成形加工を行うことができる新規な方法
およびその装置を提案すことがこの発明の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘導加熱手
段によって固液共存領域に加熱した金属被加工材に成形
加工を施すに当たり、上記金属被加工材の加熱過程で、
誘導加熱手段の出力電流及び出力電圧のうちの少なくと
も一方の周波数を計測し、その計測周波数の変動状況を
検知して金属被加工材の成形加工を開始することを特徴
とする固液共存金属の加工方法であり、また、この発明
は、金属被加工材を固液共存領域に加熱する誘導加熱手
段と、固液共存領域に加熱した金属被加工材に成形加工
を施す加工手段とからなる固液共存金属の加工装置にお
いて、上記加熱手段は、該加熱手段の出力電流及び出力
電圧のうちの少なくとも一方の周波数を計測して金属被
加工材の加熱状況を把握する周波数検出器を有すること
を特徴とする固液共存金属の加工装置である。
【0006】さて、図1にこの発明に従う装置を半凝固
金属のダイカスト機に適用した例で示し、1は金属被加
工材としての素材Sを成形加工するための加工手段 (以
下ダイカスト機と記す) であって、このダイカスト機1
は固定盤1aに固定保持される固定金型1bとタイロッ
ド1cに沿って移動可能な可動盤1dに固定保持される
可動金型1eとを備え、これらを組み合わせることによ
って成形品のモールドキャビティMを形成する。また、
1fは素材Sを挿入するスリーブであって、このスリー
ブ1fの一端はダイカスト金型のモールドキャビティM
に連なる鋳込口1gに連結する。1hは射出シリンダ
ー、1iは射出用プランジャーロッド、1jは射出用プ
ランジャーロッド1iに接続するプランジャーチップで
あって、射出シリンダー1hのロッド1iを作動させ、
プランジャーロッド1iの先端に設けたプランジャーチ
ップ1jにて、所定の温度に加熱した素材Sを鋳込口1
gへ向けて押圧することによってダイカスト金型のモー
ルドキャビティM内へ射出する。また、2はスリーブ1
g内の素材Sを目標とする固相率となるように加熱する
ための加熱手段であって、ここでは、スリーブ1gの周
りを取り囲む加熱用誘導コイル2aを備えた誘導加熱装
置として示した。この発明に従う誘導加熱装置2は図2
に示すように、装置の出力経路(回路)中に出力電流お
よび出力電圧のうちの少なくとも一方の周波数を検知す
る周波数検出器2bを備える。また、2cは入力電源、
2dはインバータ装置、2eは出力経路中の大電流を小
電流にして検出器2bに取り込むための計器用変流器
(以下単にCTと記す)、2fは同じく出力経路中の高
電圧を低電圧にして検出器2bに取り込むための計器用
変成器(以下単にPTと記す)である。
【0007】
【作用】加熱手段としての誘導加熱装置2は、トリップ
ラ、MG、サイリスタインバータあるいは真空間発振式
のものなどがあるが、現在ではサイリスターインバータ
ーと真空管発振式がおもに製造されていて、一般にこの
両者とも負荷回路のリアクタンスLの変化に応じて周波
数fが下記式の如く自動的に制御されるような仕組みに
なっている。 f=1/{2π・ (LC) 1/2 }… (1) ここで、C:力率改善用コンデンサーの容量 L:負荷回路のリアクタンス (金属被加工材の抵抗分と
インダクタンス分の関数) 上記 (1) 式中Cは装置が決まれば一定であるから、周
波数fはリアクタンスLのみの関数とみなせる。そし
て、リアクタンスLは素材Sの比抵抗、透磁率や形状、
寸法の関数であって、これらは素材Sの温度や溶融の度
合いに依存する。一般には金属の比抵抗は温度の上昇と
ともに大きくなるので素材Sの温度TとリアクタンスL
とは図3に示すような関係にある。また、出力電流ある
いは電圧の周波数fと素材Sの固相率Fs とは図4に示
すような関係にある。
【0008】ところで、実際に上掲図1に示したような
装置を用いて素材Sを加熱すると、固相から固相線温度
( Ts ) までは図4に示したように周波数fが漸減し固
液共存域に入ってもしばらくはそのような傾向を示す
が、固相率Fs が特定の値以下(固相率Fs =0.5 〜0.
3)になると図5に示したように素材Sが流動化して形状
が崩れ素材の抵抗分が減少すること、すなわち周波数f
と素材Sの固相率Fs とは図6に示す関係にあることが
わかった。このためこの発明においては、素材Sが流動
化を示す加工に適した固相率Fs に達したかどうかを、
誘導加熱装置2の出力経路 (出力回路) の電流および電
圧のうちの少なくとも一方の周波数fを測定しこの周波
数fの変動状況を検知することによって把握するように
したのである。周波数fを検知するには、図2に示した
ように装置の出力経路にCT2eやPT2fを介して周
波数検出器2bを設ければよく、これによれば非接触で
素材Sがどのような状態にあるかがわかり、信頼性も極
めて高い。ダイカストを行う場合において素材Sを押出
すタイミングは、周波数fが急変した時点で、あるいは
この急変した時点から若干時間を遅らせて押し出すよう
にすればよい。
【0009】
【実施例】内径が100 mmになる加熱用誘導コイルの内側
に内径が62mmになるスリーブを配置した上掲図1に示し
ような装置を適用して、外径60mm, 長さ70mmでSiを4%
含むAl合金の素材によるダイカスト成形をおこなった。
素材をダイカスト金型のモールドキャビティへ射出する
タイミングは装置の出力電流の周波数fが急増する時点
とした。その結果、得られた成形品は品質的にも良好な
ものであった。図7はこの実施例における素材の加熱過
程での装置の出力電流の周波数fと素材の固相率Fs
の関係を示したものであり、素材の固相率Fs が0.5 〜
0.3 で周波数fが急増していて、素材がダイカスト成形
に適した状態にあることがわかる。
【0010】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、取扱いが不
便な熱電対や放射温度計などを使用せずとも簡便かつ正
確に素材の加熱状況を把握することができる。またこの
発明によれば、素材に直接測温手段を取り付ける必要が
ないので、作業の簡略化によって生産性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いて好適な装置の構成説明
図である。
【図2】誘導加熱手段の構成を示した図である。
【図3】素材の固相率Fs とインダクタンスLとの関係
を示したグラフである。
【図4】素材の固相率Fs と周波数fの関係を示したグ
ラフである。
【図5】スリーブ内における素材の状況を示した図であ
る。
【図6】素材の固相率Fs と周波数fの関係を示したグ
ラフである。
【図7】実施例における素材の固相率Fs と出力電流の
周波数fの関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 加工手段 2 加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 6/06 341 8915−3K 6/10 341 8915−3K (72)発明者 竹林 克浩 千葉県千葉市川崎町1番地 株式会社レオ テツク内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱手段によって固液共存領域に加
    熱した金属被加工材に成形加工を施すに当たり、上記金
    属被加工材の加熱過程で、該誘導加熱手段の出力電流及
    び出力電圧のうちの少なくとも一方の周波数を計測し、
    その計測周波数の変動状況を検知して金属被加工材の成
    形加工を開始することを特徴とする固液共存金属の加工
    方法。
  2. 【請求項2】 金属被加工材を固液共存領域に加熱する
    誘導加熱手段と、固液共存領域に加熱した金属被加工材
    に成形加工を施す加工手段とからなる固液共存金属の加
    工装置において、上記加熱手段は、該加熱手段の出力電
    流及び出力電圧のうちの少なくとも一方の周波数を計測
    して金属被加工材の加熱状況を把握する周波数検出器を
    有することを特徴とする固液共存金属の加工装置。
JP29722891A 1991-11-13 1991-11-13 固液共存金属の加工方法およびその装置 Pending JPH05131256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29722891A JPH05131256A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 固液共存金属の加工方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29722891A JPH05131256A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 固液共存金属の加工方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05131256A true JPH05131256A (ja) 1993-05-28

Family

ID=17843827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29722891A Pending JPH05131256A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 固液共存金属の加工方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05131256A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036705A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Toyota Motor Corp インゴット生産管理装置、インゴット生産管理方法、インゴット加工管理装置、及びインゴット加工管理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036705A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Toyota Motor Corp インゴット生産管理装置、インゴット生産管理方法、インゴット加工管理装置、及びインゴット加工管理方法
JP4554572B2 (ja) * 2006-08-10 2010-09-29 トヨタ自動車株式会社 インゴット加工管理装置、及びインゴット加工管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5934226B2 (ja) 急速コンデンサ放電鍛造による金属ガラスの形成
JPS5594773A (en) Method and apparatus for die-casting
KR20100075534A (ko) 금속 공작물의 유도 가열 방법
EP0778099A2 (en) Die casting process and die casting apparatus
CA1327262C (en) Method of and system for operating squeeze plunger in die cast machine
JPH05131256A (ja) 固液共存金属の加工方法およびその装置
EP0594533A3 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Erfassen von Materialspannungen in Formteilen.
Lakshmi et al. Induction reheating of A356. 2 aluminum alloy and thixocasting as automobile component
JPH066304B2 (ja) 射出成形装置
US5693875A (en) Process for measuring the temperature of metallic workpieces and their solid content in a partially solidified state
JPH0452059A (ja) 固液共存金属のダイカスト成形方法およびダイカスト成形機
JP2576685B2 (ja) 精密鋳造装置
SE7603321L (sv) Kontinuerligt forfarande samt apparat for framstellning av stenger av pulvermetall
JPS58173068A (ja) ダイカストマシンの昇圧時間測定方法
JPH07100570A (ja) 金属素材の半溶融加工法
Dantzig Billet heating for semi-solid forming
US4013115A (en) Method of die casting high melting point metal
JPS58224061A (ja) ダイカストマシンの昇圧時間測定方法
JP3884828B2 (ja) 金属製ビレットの加熱状態判定方法
JP4452816B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼の半溶融成形方法
JPH05200523A (ja) ダイカスト成形法
GB1600876A (en) Method and apparatus for prediciting metallographic structure
CN106987753A (zh) 电磁屏蔽低温液态金属膜及生产工艺
JPH0391692A (ja) 高速加熱装置
JP2794536B2 (ja) チクソキャスティング法