JPH0512670Y2 - - Google Patents

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JPH0512670Y2
JPH0512670Y2 JP1985043815U JP4381585U JPH0512670Y2 JP H0512670 Y2 JPH0512670 Y2 JP H0512670Y2 JP 1985043815 U JP1985043815 U JP 1985043815U JP 4381585 U JP4381585 U JP 4381585U JP H0512670 Y2 JPH0512670 Y2 JP H0512670Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は異なる2電源を使用するインバータ装
置搭載空気調和機に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、室内機と室外機の分離した空気調和機
を事務所、店舗等に業務用として設置する場合お
いては、室外側から取り易い工業用電源(単相
200Vまたは三相200V)を第1の電源として用
い、室内側から取り易い商用電源(単相100V)
を第2の電源として用い、この商用電源から電源
供給される室外機内の電気部品(制御糸を含む)
により、工業用電源から電源供給されるインバー
タ装置のスイツチングトランジスタのON/OFF
制御を行うことがある。このような2電源を使用
したインバータ装置搭載空気調和機を第4図に基
づいて説明する。この空気調和機は室内機2、室
外機3が分離された分離形空気調和機であり、室
内機2には室内側熱交換器、室内フアン等が収納
され、室外機3には室外側熱交換器、室外フア
ン、圧縮機等が収納されている。
第1の電源1はノイズフイルタ6を介してイン
バータ装置7に電力を供給している。インバータ
装置7は第1の電源1からの交流電圧を直流に変
換する整流回路11、この整流回路11の直流出
力を交流に変換するスイツチングトランジスタ群
からなるスイツチング部12から構成されてい
る。
そして、インバータ装置7の出力は冷凍サイク
ルを構成する圧縮機13に供給され、圧縮機13
はインバータ装置7の出力周波数に応じて可変速
駆動される。
第2の電源20は室内機2の室内側制御回路
4、室内フアンモータ5に電力を供給するととも
に、室外機3へも送られ、室外機3内の室外制御
回路8、室外フアンモータ9、四方弁10に電力
を供給している。
このような空気調和機が運転を行なつた場合、
インバータ装置7から発生する電気雑音(ノイ
ズ)はノイズフイルタ6で吸収され、第1の電源
1から外部に漏洩する電気雑音はほとんどない。
しかしながら、インバータ装置7の電気雑音は
直接接続されていない第2の電源20に浮遊容量
を介して伝播し、この第2の電源20からの電気
雑音がラジオ等の電波受信機器に障害を引き起こ
す恐れがあつた。とくに、業務用として設置する
場合には、多数台を併置することが多く、電気雑
音による障害は隣接する一般家庭の電気機器や電
気信号を扱う設備機器にまで及ぶ恐れがある。
〔考案の目的〕
本考案は、インバータ装置から発生する電気雑
音がインバータ装置以外の電気機器が接続されて
いる電源から漏洩することを防止する2電源を使
用したインバータ装置搭載空気調和機を提供する
ことを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案は、第1の電源とこの第1の電源と電源
電圧の異なる第2の電源を有し、第1の電源によ
り室外機に設けられるインバータ装置に電力を供
給し、第2の電源により室内機から渡り線を介し
て室外機に設けられる電気部品に電力を供給し、
インバータ装置の出力により圧縮機を可変速駆動
するインバータ装置搭載空気調和機において、第
1の電源とインバータ装置間の電源ラインに第1
のノイズフイルタを設けるとともに、第2の電源
と電気部品間の室外機内の電源ラインに第2のノ
イズフイルタを設けたインバータ装置搭載空気調
和機である。
[考案の実施例] 本考案の一実施例に係るインバータ装置搭載空
気調和機を第1図に基づいて説明する。
第1の電源である単相交流電源1はノイズフイ
ルタ6を介してインバータ装置7に接続されてい
る。インバータ装置7は第1の電源1から供給さ
れる交流を直流に変換する整流回路11、この直
流を平滑する平滑コンデンサ14、平滑後の直流
をPWM波形に変換し、圧縮機に供給するスイツ
チング部12から構成されている。このインバー
タ装置7の出力により圧縮機は可変速駆動され
る。
第2電源20である単相電源の電力は室内機2
の室内制御回路4、室内フアンモータ5に供給さ
れるとともに、室外機3に供給される。室内制御
回路4は室内フアンモータ5のON/OFF、及び
図示しない室内側電気機器を制御する。
また、室外機3に供給された第2電源20は電
源ライン21にノイズフイルタ30を介して、室
外制御回路8、室外フアンモータ9、四方弁10
等の電気部品に接続されている。室外制御回路8
は室外フアンモータ9、四方弁10及びインバー
タ装置7の出力周波数等を制御している。
以上の構成からなる本実施例のインバータ装置
搭載空気調和機の作用を説明する。空気調和機が
運転を開始すると、インバータ装置7内の整流回
路11とスイツチング部12から電気雑音が発生
する。第1の電源1側への電気雑音はノイズフイ
ルタ6により減衰され、外部の機器に問題となる
程の漏洩発生は防止できる。
そして、インバータ装置7から発生した電気雑
音は、室外制御回路8および各種配線類を介して
第2の電源30へと伝播する。しかしながら、こ
の伝播してきた電気雑音は、室外機3内のノイズ
フイルタ30により減衰され、室内機2へはほと
んど漏洩しない。
また、室内機と室外機に分離され、インバータ
装置を室外機に設置した本実施例のような空気調
和機では、室内機と室外機間の渡り線(電源ライ
ン)からの輻射ノイズとして障害電波ノイズがラ
ジオなどの電波使用機器に影響を及ぼすことが多
く、第2電源に設けるノイズフイルタは本実施例
のように室内機と室外機間の渡り線21より室外
機側の室外機内に設けることにより渡り線からの
輻射ノイズが防止できる。
次に、第2図に基づいて第2の実施例を説明す
る。この実施例は第1の実施例同様のインバータ
装置搭載空気調和機に適用したもので、第1の電
源1として三相交流電源を使用したものである。
第1の電源1はノイズフイルタ6を介してインバ
ータ装置7に供給される。また本実施例は三相交
流電源を使用しているため、欠相検出回路42を
有している。室内機2は単相交流の第2の電源2
0から電力が供給される。室内機2内の室内制御
回路4は図示しない室温検知器、室温設定器等を
入力とし、室内機2内の各種電気機器を制御する
とともに、室外制御回路8へ周波数指令、冷・暖
信号等を信号線41から送つている。また、第2
の電源20は電源ライン21を通して室外機3へ
と送られる。室外機へと供給される第2の電源2
0はノイズフイルタ30を介して室外制御回路
8、室外フアンモータ8、四方弁10等の電気機
器に接続されている。
以下、室外制御回路8と欠相検出回路42につ
いて説明する。室外制御回路8は室内制御回路4
からの信号を運転信号判定器43で判定し、室外
フアン9、四方弁10のON/OFFを制御すると
ともに周波数出力決定器44に周波数指令信号を
送る。
周波数出力決定器44は欠相検出回路42から
の入力信号が欠相信号の場合には停止信号(OHz
信号)、正常信号の場合は室内制御回路4からの
周波数指令に応じた周波数信号をV/決定器4
5に供給する。スイツチングパターン出力器46
はV/決定器45の出力に従がつて所定のスイ
ツチングパターンを出力し、インバータ装置7の
スイツチング部12のスイツチングトランジスタ
をON/OFF制御する。これによりスイツチング
部12は所定周波数のPWM波形出力を行なう。
次に、欠相検出回路42を説明する。欠相検出
回路42は各相の線間電圧の絶対値の中から最大
値が出力される3相全波整流回路47と、この電
圧値が所定値以上で動作する定電圧動作素子とし
てのフオトカプラのLED48と、この定電圧動
作素子の瞬時的な不動作状態を検出するフオトカ
プラのトランジスタ49と、一定時間不動作状態
の検出を保持する不動作検知素子としてのフリツ
プフロツプ50から構成されている。
この欠相検出回路42では正常な三相交流の場
合、第3図中実線で示すように3相全波整流回路
47の出力は入力電圧×√2/2(V)以上の電
圧が常時出力されるため、フオトカプラのLED
48には電流制限用抵抗51を通して常時通電さ
れ、LED48は常時点灯状態にある。このため
フオトカプラのトランジスタ49はONとなり、
このトランジスタ49のコレクタ電位は“L”レ
ベル状態が継続され、この“L”レベル信号がフ
リツプフロツプ50のセツト端子aに入力され
る。したがつてリセツト端子bに入力されたシス
テムリセツト信号によつてリセツトされたフリツ
プフロツプ50はセツトされず、フリツプフロツ
プ50の出力端子cは“L”レベルの正常信号が
継続出力される。
これに対し、三相のうち一相が欠相した場合第
3図中波線で示すように三相全波整流回路47出
力は単相全波整流波形となり、この出力がOVと
なる前後の時間に渡つてフオトカプラのLED4
8が消灯する。したがつてLED48は電源周波
数の半周期毎に点滅を繰り返し、フオトカプラの
トランジスタ49もこの点滅に応じてON/OFF
を繰り返す。フオトカプラのLED48消灯時に
はトランジスタ49はOFFとなり、この際コレ
クタ電位は“H”レベルとなる。この“H”レベ
ルがセツト端子aに入力されたフリツプフロツプ
50はセツト状態となり出力端子cからは“H”
レベル出力が発生する。この“H”レベル出力は
欠相信号として周波数決定器44に送られ、イン
バータ装置7の出力周波数を0Hzとする。また、
フリツプフロツプ50のセツト状態はシステムリ
セツト信号が入力されるまで解除されず、欠相信
号(“H”レベル出力)を継続する。この欠相検
出回路42によれば、簡単な回路構成で確実な欠
相検出が可能となる。
また、インバータ装置7から発生する電気雑音
は、第1の実施例同様に第1の電源1ではノイズ
フイルタ6により減衰され、第2の電源20では
ノイズフイルタ30により減衰され、外部の電波
機器への電気雑音の漏洩による雑音は十分に防止
できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、第1の電源とインバータ装置
間の電源ラインに第1のノイズフイルタを設ける
とともに、第2の電源と電気部品間の室外機内の
電源ラインに第2のノイズフイルタを設けている
ので、渡り線から外部の電波使用機器に伝播され
る輻射ノイズを防止できると共に、室外機内の電
気雑音を室内機に漏洩することを防止でき、これ
により、とくに業務用として室外側から工業用電
源を用い、室内側から商用電源を用いるような2
電源構成の空気調和機を多数台併置した場合にお
いて、隣接する一般家庭の電気機器や電気信号を
扱う設備機器に及ぼし得る電気雑音による障害を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るインバータ装
置搭載空気調和機の回路図、第2図は本考案の第
2の実施例に係るインバータ装置搭載空気調和機
の回路図、第3図は同実施例の欠相検出回路の動
作を示すタイムチヤートでaは三相交流電源波
形、bは三相全波整流後の波形、cはフリツプフ
ロツプセツト端子波形、dはリセツト端子波形、
eは出力端子波形、第4図は従来のインバータ装
置搭載空気調和機の回路図である。 1……第1の電源、2……室内機、3……室外
機、4……室内制御回路、5……室内フアンモー
タ、6……ノイズフイルタ、7……インバータ装
置、8……室外制御回路、9……室外フアンモー
タ、10……四方弁、13……圧縮機、21……
電源ライン、30……ノイズフイルタ、20……
第2の電源。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1の電源とこの第1の電源と電源電圧の異な
    る第2の電源を有し、第1の電源により室外機に
    設けられるインバータ装置に電力を供給し、第2
    の電源により室内機から渡り線を介して室外機に
    設けられる電気部品に電力を供給し、前記インバ
    ータ装置の出力により圧縮機を可変速駆動するイ
    ンバータ装置搭載空気調和機において、 前記第1の電源と前記インバータ装置間の電源
    ラインに第1のノイズフイルタを設けるととも
    に、前記第2の電源と前記電気部品間の前記室外
    機内の電源ラインに第2のノイズフイルタを設け
    たことを特徴とするインバータ装置搭載空気調和
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5174450A (ja) * 1974-12-25 1976-06-28 Mitsubishi Electric Corp

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