JPH05123609A - サイクロンセパレータとそのサイクロンセパレータを用いた発電プラント - Google Patents

サイクロンセパレータとそのサイクロンセパレータを用いた発電プラント

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JPH05123609A
JPH05123609A JP3273718A JP27371891A JPH05123609A JP H05123609 A JPH05123609 A JP H05123609A JP 3273718 A JP3273718 A JP 3273718A JP 27371891 A JP27371891 A JP 27371891A JP H05123609 A JPH05123609 A JP H05123609A
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cyclone separator
gas
discharge pipe
flow path
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JP3273718A
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Kazuhide Takamori
和英 高森
Ryuhei Kawabe
隆平 川部
Junshi Shimomura
純志 下村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的はブローダウン流量を低減し、ま
たダストの分離効率を向上させるサイクロンセパレータ
を提供することにある。 【構成】サイクロンセパレータの筒状本体10の底6に
は排出孔7と戻り孔9がある。戻り孔9に連結して中空
の棒11を放出管8の下端部内側まで突き出した構造と
する。 【効果】サイクロンセパレータのブローダウンの出入口
の差圧を従来になく増大させる効果がある。その結果、
ブローダウン流量を低減して、またダストの分離効率を
向上させる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイクロンセパレータ
に関するものである。そして、特には、石炭火力プラン
トの加圧流動床複合発電システム(通称PFBCとい
う。)の脱塵装置であるサイクロンセパレータのブロー
ダウン流量の低減とダストの分離効率の改善、及び前記
システムの簡素化に好適なサイクロンセパレータとして
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加圧流動床複合発電システムでは、微粒
化した石炭をボイラにより高圧下で燃焼させ、その燃焼
により生じた高温の排ガスでガスタービンを回し、その
ガスタービン発電機を駆動して電力を得ている。このと
き排ガス中にはダストが含まれているから、そのダスト
をマルチサイクロンセパレータにより分離し、清浄なガ
スをタービンに送ってタービンの静翼,動翼の摩耗を防
止する。この種のことは、日立評論VOL.62,No.
2,1980−2,P41−P46に記述されている。
清浄なガスとする手段としては、ガスをフィルターに通
す方式もある。
【0003】マルチサイクロンセパレータは単一サイク
ロンセパレータを多数並列に並べた構造と成っている。
マルチサイクロンセパレータを前述のシステム内に使用
すると、排ガスは全体の約97%の流量でタービンを回
し、残り約3%はブローダウンとして発電には寄与しな
い。
【0004】従来のマルチサイクロンセパレータに使用
されている単一サイクロンセパレータは、代表的には特
開昭60−114367号公報に記載されている。これを原理的
に図示化すると図10の通りになる。含塵ガスは円筒状
本体の上部側方ノズル5から流入して円筒状本体内の渦
巻室で旋回流Aとなって下降し、ダストを管底部6の排
出孔7で外へ矢印Bのように排出して分離した後、円筒
状本体内中央で上昇流Cに転じて、放出管8から出る。
そして、ダストと一緒に排出されたガスの一部が円筒状
本体底の中央にあけられている戻し孔9から円筒状本体
内に吸い込んで上昇流Cに同伴させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、戻し
孔9から一端外へ捨てたガスを一部戻し入れているがダ
スト分離のために排ガスの全流量の約3%をブローダウ
ン流量として外へ排出する結果と成り、その分発電に寄
与させておらず、プラント全体の発電効率を低化させる
という欠点があった。また、サイクロンセパレータの排
出孔7での逆流によりダストが清浄側ガスに混ざったり
排出孔7を閉塞させたりして、ダストの分離効率を低下
させるという点に配慮がされていなかった。また、従来
技術では中空のテーパ60を底からサイクロン筒状本体
内部に突き出しているが、サイクロン内部の上下方向
(軸方向)圧力分布について着目しておらず、その中空
を上方に向かって流れる流動の駆動力の大小や中空の開
口端の最適位置については配慮されていなかった。さら
に、別のダスト捕集方式としてセラミックフィルタ捕集
方式があるが、この方式ではメインテナンスが必要であ
るという欠点があった。本発明の目的はブローダウン流
量を低減して発電効率を向上させ、またダストの分離効
率を向上させるサイクロンセパレータを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、サイクロンセパレータからのブローダウンガスの少
なくとも一部を前記サイクロンセパレータ内に戻し入れ
る流路を備えているサイクロンセパレータにおいて、前
記流路の出口を前記サイクロンセパレータ内の高さ方向
の圧力分布曲線の最高圧部から最低圧部への変曲部近傍
よりも低圧部側位置に位置させてある手段を採用する。
【0007】
【作用】図4,図5を用いて本発明の原理及び作用を説
明する。図4と図5はそれぞれ従来技術と本発明による
サイクロンセパレータのブローダウンの出入口の圧力分
布を示している。図4,図5で管底部6に設けられた排
出孔7での圧力をP1,戻り孔9での圧力をP2とす
る。筒状本体10の内部では旋回流により中心軸側の圧
力は筒壁側の圧力より負圧になっているので図4に示す
ようにP2はP1より小さい。単一サイクロンセパレー
タの外圧をP3とし、P1とP2の間に設定すれば、排
出孔7ではサイクロンの外に向かって順流し、戻り孔9
では逆流する。結局、全流量の約3%が正味のブローダ
ウン流量としてサイクロンセパレータの底部から流れ出
る。一方、製作上の機器寸法のバラツキにより単一サイ
クロン毎にP1,P2が異なる。別な単一サイクロンの
P1,P2をP1′,P2′とすると、外圧P3より小
さくなる場合がある。この場合、排出孔7でも逆流が生
じ、ダストが排出孔7を閉塞する場合があった。
【0008】本発明では、筒状本体10の内部で上空側
(放出管8下端部)が管底部側よりも旋回流の流速が大
きく、圧力が負圧になるという新しい知見に基づき、図
5に示すように戻り孔9に連結して中空の棒11を放出
管8の内部に突き出している。この中空の棒11の開口
端での圧力をP2とすれば、このP2は従来技術による
P2よりも小さいので、ブローダウンの出入口の圧力は
図5のようになる。この場合、P1とP2の差圧は従来
よりも増大しており、機器のバラツキによるP1′,P
2′の変動分を考慮しても、P1,P1′の最小値より
小さく外圧P3を設定できる。このため、排出孔7での
逆流はない。しかも、外圧P3を正味のブローダウン流
量が0となるように、すなわち排出孔7での順流の流量
と戻り孔9での逆流の流量がキャンセルするように設定
することが可能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図に基づいて説明
する。
【0010】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第1実施例の断面外観を図1に示す。上部に従来例と同
様に渦流付与手段を入口61に講じた円筒状の筒状本体
10の底6には排出孔7と戻り孔9が開口してある。戻
り孔9に連結して流路として中空の棒11が放出管8の
下端近傍の内側にまで延びて突き出ている。図12は図
1のC−C′断面を上から見た図である。図12では排
出孔7は複数個設けられている。一方、図13の様に排
出孔7bはスリット状としても良い。
【0011】また、図19の第2実施例では、中空の棒
11としては耐摩耗性材料(例えばセラミック)を用
い、そして、中空の棒11は上部がガスが通りやすい多
孔板による支持板51によって放出管8に固定されてい
る。中空の棒11と支持板51と放出管8は接着されて
いる。先ず、放出管8,支持板51と中空の棒11を一
体化して組み立てておく。次に、中空の棒11の下端部
をサイクロン管底部6のはめ込み孔52に挿入して組立
てを完了する。その他の構成は、第1実施例と同じであ
る。
【0012】図18は本発明の第3実施例であるサイク
ロンセパレータの縦断面を示した図である。この例で
は、中空の棒11の代わりに中空のテーパブロック11
が底6から上方へ立ち上げて設けられている。そのテー
パブロック11は中央部が戻し孔9に通じる中空部が流
路として上端にまで至っている。そしてその上端は放出
管8の下端部の内側に至っている。その他の構成は、第
1実施例と同じである。図6は図1のA−A′断面での
ガスの流速ベクトル分布を示す。同様に、図7は図6の
B−B′断面でのガスの流速ベクトル分布を示す。図8
はサイクロンセパレータ内の高さ方向の圧力分布を示
す。図6〜図8は三次元熱流動解析プログラムにより求
めた。図6,図7から放出管8の下端部の近傍に流速の
大きい旋回流が生じている。また、放出管8の下端部で
下降流から上昇流に流れが転向している。その結果、図
8に示すように内筒(放出管8)で負圧が生じている。
特に底部での圧力に比べ外筒(筒状本体10)の直径の
2〜4倍の高さでの圧力は小さい。そのためブローダウ
ンの出入口の差圧(排出孔7での圧力と戻り孔9での圧
力の差)を増大させるにはブローダウンの入口(戻り孔
9)を外筒(筒状本体10)の直径の2〜4倍の高さま
で突き出すと最適になる。この場合、本発明による差圧
は従来技術による差圧の約22倍となる。一方、従来技
術のように、ただ単に中空のテーパを管底部からサイク
ロン筒状本体内部に突き出してもブローダウンの出入口
の差圧は最大とはならない。中空のテーパブロックや棒
を底6から圧力が最小となる内筒(放出管8)の中まで
突き出さないとブローダウンの出入口の差圧を良好に増
大させる(最大にする)ことはできない。また、従来例
のように中空のテーパの開口端を内筒(放出管8)の中
まで突き出さないで、内筒(放出管8)の下端より下方
近傍に設けると、内筒(放出管8)の下端部では先に説
明したように流れが下降流から上昇流に転向する位置で
あり、しかも乱流の状態なので、中空のテーパの開口端
での圧力がふらつき、本発明のような安定した動作を示
さない。図8から判るように内筒(放出管8)の下端より
下方近傍の圧力は1.03MPa 程度であるが、この位
置では下降流から上昇流に転向し、乱流となる理由から
1割程度の圧力の変動0.1MPaがある。この1.03
MPaと0.1MPaを足すと1.13MPa程度となり
排出孔での圧力1.12MPaより大きくなり、内筒
(放出管8)の下端より下方では乱流による圧力変動に
よりブローダウンの出入口の差圧(排出孔7での圧力と
戻り孔9での圧力の差)は小さく、しかも符号が逆転す
る可能性がある。そのため、中空のテーパブロックや棒
の上端の開口部を内筒(放出管8)の中まで突き入れて
おくことが最良である。
【0013】このようにした実施例によればブローダウ
ンの出入口の差圧(排出孔7での圧力と戻り孔9での圧
力の差)を最高に増大させる効果がある。その結果、先
に述べたようにブローダウン流量を低減して発電効率を
向上させ、また逆流を大きな差圧により防いでダストの
分離効率を向上させる効果がある。
【0014】ブローダウン流量の低減に関しては、本発
明によれば原理的にブローダウン流量を3%未満、すな
わち限りなくゼロに近づけられる。現実的には乱流の影
響があり、ブローダウン流量は最良の状態でゼロにはな
らない。図8で外筒直径96mm, 中空の直径5mm, 中空
の棒の高さ260mmの条件で乱流による圧力変動分を最
適位置での圧力0.966MPaの1割程度、すなわち
0.097MPaと見積もると、中空の棒の開口端での
乱流による分を上乗せした圧力は1.063MPaとなる。
排出孔での圧力と中空の棒の開口端での圧力との圧力差
を乱流効果がない場合をΔP1、ある場合をΔP2とす
れば、ΔP1=0.154MPa, ΔP2=0.057M
Pa である。流量は圧力差の平方根に比例するから、
乱流による影響は最良の状態でも、ブローダウン流量は
3%x(ΔP2/ΔP1の平方根)=1.8%となる。
結局、最良の状態ではブローダウン流量を1.8%より
小さくすることはできないが、その場合でも本発明によ
れば3%から1.8%まで1.2%もブローダウン流量を
低減できる。本実施例では、ダストのフィルタ捕集方式
とは違いメインテナンスフリーであり、ブローダウンに
関する配管, ガス誘導手段等のプラントシステムが簡略
化できる効果がある。
【0015】本発明を適用したサイクロンセパレータの
変形例として第4実施例の断面外観を図2に示す。筒状
本体10の底6にはダストの排出孔7とブローダウンガ
スの戻り孔9とがある。戻り孔9に連結してフレキシブ
ルチューブ12が放出管8の下端部内側の近傍まで延び
て突き出ている。その他の構成は、第1実施例と同じで
ある。本実施例によればフレキシブルチューブ12の開
口端を旋回流で生じる負圧領域に自由自在に設けること
ができ、ブローダウンの出入口の差圧を増大させる。そ
の結果、先に述べたようにブローダウン流量を低減して
発電効率を向上させ、またダストの分離効率を向上させ
る効果がある。
【0016】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第5実施例の断面外観を図3に示す。このサイクロンセ
パレータでは、筒状本体10に対し同心状に外側の筒状
本体12が設けられていて、2重のサイクロンセパレー
タとなっている。ガスは図3中のA,B,C,D,Eの
順で流れる。筒状本体10の底6にはダストの排出孔7
とブローダウンガスの戻り孔9がある。戻り孔9に連結
して中空の棒11が放出管8の下端部内側の近傍まで延
びて突き出ている。その他の構成は、第1実施例と同じ
である。本実施例によれば2重のサイクロンセパレータ
となっているので、さらに粒径の小さいダストを捕集で
き、その結果ダストの分離効率を向上させる効果があ
る。
【0017】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第6実施例の断面外観を図11に示す。放出管8が内部
中央まで上方から差し込まれた筒状本体10の底6には
ダストの排出孔7とブローダウンガスの戻り孔9があ
る。戻り孔9に連結して鋼製の管、若しくはフレキシブ
ルチューブ14が放出管8の側壁の孔15に連結されて
いる。その他の構成は、第1実施例と同じである。
【0018】図21は同じく本発明を適用したサイクロ
ンセパレータの第7実施例の断面外観を示したものであ
る。筒状本体10の底6にはダストの排出孔7とブロー
ダウンガスの戻り孔9がある。戻り孔9に連結して配
管、若しくはフレキシブルチューブ14が筒状本体10
を貫通して一端外に出され、次に放出管8の側壁の孔1
5に連結されて放出管8内に通され、そして、その開口
部が放出管8の下端部より上方に挿入され設けられてい
る。その他の構成は、第1実施例と同じである。本実施
例によれば配管、若しくはフレキシブルチューブ14の
開口端を旋回流で生じる負圧領域に設けることができ、
ブローダウンガスの出入口の差圧を増大させる。その結
果、先に述べたようにブローダウン流量を低減して発電
効率を向上させ、またダストの分離効率を向上させる効
果がある。しかも、配管、若しくはフレキシブルチュー
ブ14が放出管8等により支持されるので丈夫な構造と
なる効果がある。
【0019】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第8実施例の断面外観を図14に示す。筒状本体10の
底6にはダストの排出孔7とブローダウンガスの戻り孔
9がある。戻り孔9に連結して中空の棒11が複数個設
けてあり、放出管8の下端部内側まで延びて突き出てい
る。その他の構成は、第1実施例と同じである。本実施
例によれば複数個の中空の棒11の開口端を旋回流で生
じる負圧領域に設けることができ、ブローダウンの出入
口の差圧を増大させる。その結果、先に述べたようにブ
ローダウン流量を低減して発電効率を向上させ、またダ
ストの分離効率を向上させる効果がある。さらには、戻
り孔9に接続された中空棒による流路抵抗が減少して多
量の流量を扱える。
【0020】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第9実施例の断面外観を図15に示す。筒状本体10の
底6にはダストの排出孔7とブローダウンガスの戻り孔
9がある。戻り孔9に連結して中空の棒11が筒状本体
10や底6の放出管8の中心軸からずれた位置に設けて
あり、放出管8の下端部内側まで上方へ延びて突きでて
いる。その他の構成は、第1実施例と同じである。本実
施例によれば中空の各棒11の上方開口端を旋回流で生
じる負圧領域に広く開口して設けることができ、ブロー
ダウンの出入口の差圧を増大させる。その結果、先に述
べたようにブローダウン流量を低減して発電効率を向上
させ、またダストの分離効率を向上させる効果がある。
【0021】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第10実施例の断面外観を図16に示す。筒状本体10
の底6にはダストの排出孔7とブローダウンガスの戻り
孔9がある。この例では筒状本体10は側壁の縦断面が
概略ハの字と成る円錐状の形状となっている。戻り孔9
に連結して中空の棒11が設けてあり、放出管8の下端
部の内側まで延びて突き出ている。その他の構成は、第
1実施例と同じである。本実施例によれば中空の棒11
の開口端を旋回流で生じる負圧領域に設けることがで
き、ブローダウンの出入口の差圧を増大させる。その結
果、先に述べたようにブローダウン流量を低減して発電
効率を向上させ、またダストの分離効率を向上させる効
果がある。また、旋回流の発生する渦巻室が広いから圧
力損失が少なくて済むという利点がある。
【0022】本発明を適用したサイクロンセパレータの
第11実施例の断面外観を図17に示す。筒状本体10
の底6にはダストの排出孔7とブローダウンガスの戻り
孔9がある。この例では筒状本体10は側壁の縦断面が
概略逆ハの字と成る逆円錐状の形状となっている。戻り
孔9に連結して中空の棒11が設けてあり、放出管8の
下端部の内側まで延びて突き出ている。その他の構成
は、第1実施例と同じである。本実施例によれば中空の
棒11の開口端を旋回流で生じる負圧領域に設けること
ができ、ブローダウンの出入口の差圧を増大させる。そ
の結果、先に述べたようにブローダウン流量を低減して
発電効率を向上させ、またダストの分離効率を向上させ
る効果がある。また、圧損が大きいものの小さいダスト
粒子までも流入ガスから分離捕集できる。
【0023】本発明のサイクロンセパレータを適用した
マルチサイクロンセパレータを第12実施例として図9
に示す。本発明の上述各実施例のいずれかの構成を持つ
単一サイクロンセパレータ1を多数並列に並べた構造と
成っている。ボイラからの排ガスは各単一サイクロンセ
パレータ1共通のガス入口2から入り、矢印Dのように
流れて各単一サイクロンセパレータ1の入口内に分配さ
れる。各単一サイクロンセパレータ1内で分離処理され
た清浄なガスは上室65内に各単一サイクロンセパレー
タ1の放出管から矢印Eのように放出されてから共通な
ガス出口3から出てタービンを回す様に供せられる。分
離されたダストは下室66内に各単一サイクロンセパレ
ータ1の排出孔から矢印Fのように排出されてマルチサ
イクロンセパレータの外郭構造67内から外へブローダ
ウン出口から排出される。本実施例によればブローダウ
ン出口4から従来より少ないガス流量のブローダウンと
することができる。
【0024】本発明のサイクロンセパレータを適用した
加圧流動床複合発電プラントを第13実施例として図1
8に示す。このプラントでは、流動層ボイラ21で発生
した蒸気を圧力容器22を経て蒸気タービン23に導
き、この蒸気タービン23を回して発電機24を駆動
し、発電する。一方、流動層ボイラ21で発生した燃焼
排ガスを圧力容器22を経てガスタービン25に導き、
このガスタービン25を回して発電機26を駆動し、発
電する。最終的には、排ガスは脱硝装置27と排ガスク
ーラー28を経て煙突29から大気中に放出される。本
実施例のプラントでは、先の本発明によるマルチサイク
ロンセパレータ41が流動層ボイラ21とガスタービン
25とを結ぶガス通路の途中で、マルチサイクロンセパ
レータ41のガス入口2を流動層ボイラ21側に、ガス
出口3をガスタービン25側にそれぞれ接続し、しかも
圧力容器22の外に設けてある。本実施例によれば、流
動層ボイラ21とガスタービン25とを結ぶガス通路に
セラミックフィルタを設けてダストを分離するプラント
よりもメインテナンスフリーでダストを分離できる効果
がある。その効果及び単一サイクロンセパレータのブロ
ーダウンガス流量の低減によるガスの発電に寄与する割
合の向上との結果、プラント全体の稼働率を向上させる
効果がある。
【0025】図22は本発明を適用したサイクロンセパ
レータの第14実施例の断面外観を示したものである。
第1実施例と異なる点は、中空の棒の代わりに戻り孔9
に連結した鋼管、若しくはフレキシブルチューブ14の
入口が接続して設けられており、その出口が放出管8の
下端部の内側に挿入され設けられている。さらに、鋼
管、若しくはフレキシブルチューブ14で形成されてい
るガス流路の途中に動的機器であるファン71が設けら
れている。その他の構成は第1実施例と同じである。本
実施例によれば鋼管、若しくはフレキシブルチューブ1
4の出口を旋回流で生じる負圧領域に設けることがで
き、しかも動的機器であるファン71により鋼管、若し
くはフレキシブルチューブ14の出入り口間の差圧を増
大させる。その結果、ブローダウン流量を低減して発電
効率を向上させ、またダストの分離効率を向上させる効
果がある。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、戻り孔の流出
口をサイクロンセパレータ内でも最低圧部の発生位置に
近い放出流路の内側に置いたから、サイクロンセパレー
タのブローダウンの出入口の差圧を従来になく増大させ
てブローダウン流量を低減してガス回収量を増大させる
ことが出来るとともに、ダストの分離効率を向上させる
効果がある。
【0027】請求項2の発明によれば、ブローダウンガ
スの戻し入れ流路の出口を、サイクロンセパレータ内の
高さ方向の圧力分布曲線の最高圧部から最低圧部への変
曲部近傍よりも低圧部側位置に位置させてあるから、サ
イクロンセパレータのブローダウンの出入口の差圧を従
来になく増大させてブローダウン流量を低減してガス回
収量を増大させることが出来るとともに、ダストの分離
効率を向上させる効果がある。
【0028】請求項3の発明によれば、マルチサイクロ
ンセパレータの構成メンバーの単一サイクロンセパレー
タがブローダウンの出入口の差圧を従来になく増大させ
てブローダウン流量を低減してガス回収量を増大させる
ことが出来るとともに、ダストの分離効率を向上させる
こともできるから、マルチサイクロンセパレータのブロ
ーダウン流量を低減してガス回収量を増大させることが
出来るとともに、ダストの分離効率を向上させる効果が
ある。
【0029】請求項4の発明によれば、サイクロンセパ
レータのブローダウンの出入口の差圧を従来になく増大
させる効果がある。その結果、ブローダウン流量を低減
し、またダストの分離効率を向上させる効果がある。
【0030】請求項5の発明によれば、フレキシブルチ
ューブの開口端を旋回流で生じる負圧領域に自由自在に
位置させて設けることができ、ブローダウンの出入口の
差圧を従来になく増大させる効果がある。その結果、ブ
ローダウン流量を低減し、またダストの分離効率を向上
させる効果がある。
【0031】請求項6の発明によれば、サイクロンセパ
レータ内の高さ方向の圧力分布の最適位置を考慮するこ
とによりブローダウンの出入口の差圧を最適に増大させ
る効果がある。その結果、ブローダウン流量を低減し、
またダストの分離効率を向上させる効果がある。
【0032】請求項7の発明によれば、ブローダウンの
出入口の差圧を最適に増大させ、さらには粒径の小さい
ダストを捕集できるから、ブローダウン流量を低減し、
さらに小さい粒径の粒子の分離効率が良いという効果が
ある。
【0033】請求項8の発明によれば、ブローダウンの
出入口の差圧を従来になく増大させる効果があるから、
ブローダウン流量を低減し、またダストの分離効率を向
上させる効果があるうえ、鋼管、若しくはフレキシブル
チューブが放出管等により支持されるので丈夫な構造と
なる効果がある。
【0034】請求項9の発明によれば、ブローダウンの
出入口の差圧を従来になく増大させる効果があって、ブ
ローダウン流量を低減し、またダストの分離効率を向上
させる効果があるとともに、さらにブローダウンガスの
戻し入れの流路抵抗を減少させることの効果がある。
【0035】請求項10の発明によれば、ブローダウン
ガスの戻し入れの流路がサイクロンセパレータの中心軸
からずれていても、その流路の出口が放出管内にあるか
ら、放出管外側からの圧力影響を受けにくくて、上下方
向の(軸方向)の圧力分布の特性からブローダウンの出
入口の差圧を従来になく増大させる効果がある。その結
果、ブローダウン流量を低減し、またダストの分離効率
を向上させる効果がある。また、組立や加工の誤差で中
心軸からその流路が外れても上述の効果を得ることが出
来る。
【0036】請求項11の発明によれば、ブローダウン
の出入口の差圧を従来になく増大させてブローダウン流
量を低減し、またダストの分離効率を向上させる効果、
及びサイクロンセパレータの圧損を低減できる効果があ
る。
【0037】請求項12の発明によれば、ブローダウン
の出入口の差圧を従来になく増大させてブローダウン流
量を低減し、またダストの分離効率を向上させる効果、
及び一重の筒状本体でも細かいダスト粒子までも分離で
きるという効果がある。
【0038】請求項13の発明によれば、動的機器であ
るファンにより強制的にブローダウンの出入口の差圧を
従来になく増大させてブローダウン流量を低減し、また
ダストの分離効率を向上させる効果、及び強制的差圧発
生を成すから確実に上述の各効果を発揮させることが出
来るという効果がある。
【0039】請求項14の発明によれば、マルチサイク
ロンセパレータの構成メンバーの単一サイクロンセパレ
ータがブローダウンの出入口の差圧を従来になく増大さ
せてブローダウン流量を低減してガス回収量を増大させ
ることが出来るとともに、ダストの分離効率を向上させ
ることもできるから、マルチサイクロンセパレータのブ
ローダウン流量を低減してガス回収量を増大させること
が出来るとともに、ダストの分離効率を向上させる効果
がある。
【0040】請求項15の発明によれば、セラミックフ
ィルタを設けてダストを分離するプラントよりもメイン
テナンスフリーでダストを効率良く分離できてガスター
ビンの羽根のダストによる損耗を抑制できる効果があ
り、さらには、ガスの発電に寄与する割合を向上して発
電プラントの発電効率の向上及びメンテナンスフリーに
近づけてプラント稼働率の向上とを達成することが出来
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるサイクロンセパレー
タの縦断面図である。
【図2】本発明の第4実施例によるサイクロンセパレー
タの縦断面図である。
【図3】本発明の第5実施例によるサイクロンセパレー
タの縦断面図である。
【図4】従来例によるサイクロンセパレータの各孔の圧
力分布を示したグラフ図である。
【図5】本発明を採用したサイクロンセパレータの各孔
の圧力分布を示したグラフ図である。
【図6】図1のサイクロンセパレータのA−A′断面で
のガスの流速ベクトル分布図である。
【図7】図6のB−B′断面でのガスの流速ベクトル分
布図である。
【図8】サイクロンセパレータ内の高さ方向の圧力分布
図である。
【図9】本発明の第12実施例によるマルチサイクロン
セパレータの縦断面図である。
【図10】従来例によるサイクロンセパレータの縦断面
図である。
【図11】本発明の第6実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図12】図1のC−C′矢視断面図である。
【図13】図1のC−C′矢視断面形状を変更した例を
描いた断面図である。
【図14】本発明の第8実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図15】本発明の第9実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図16】本発明の第10実施例によるサイクロンセパ
レータの縦断面図である。
【図17】本発明の第11実施例によるサイクロンセパ
レータの縦断面図である。
【図18】本発明の第13実施例による発電プラントの
蒸気と排ガスの流路系統図である。
【図19】本発明の第2実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図20】本発明の第3実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図21】本発明の第7実施例によるサイクロンセパレ
ータの縦断面図である。
【図22】本発明の第14実施例によるサイクロンセパ
レータの縦断面図である。
【符号の説明】
1…サイクロンセパレータ、2…ガス入口、3…ガス出
口、4…ブローダウン出口、61…サイクロンセパレー
タの入口、6…筒状本体の底、7…排出孔、8…放出
管、9…戻り孔、10…筒状本体、11…中空の棒、1
2…フレキシブルチューブ、13…外側の筒状本体、1
5…放出管の側壁の孔、21…流動層ボイラ、22…圧
力容器、23…蒸気タービン、24…発電機、25…ガ
スタービン、26…発電機、27…脱硝装置、28…排
ガスクーラー、29…煙突、30…コンデンサー、31
…コンプレッサー、32…集塵装置、41…サイクロン
セパレータ、51…支持板、52…はめ込み孔、61…
サイクロンセパレータの入口、71…ファン。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H02J 3/38 B 7373−5G

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスを旋回流として受け入れる渦巻室と、
    前記渦巻室の途中高さに入口が存在して前記渦巻室から
    外側へガスを誘導する放出流路と、前記渦巻室にて前記
    ガスから分離したガス中の粒子を外側に排出する排出孔
    と、前記排出孔が通じている前記外側から前記渦巻室側
    に前記ガスを流入する戻り孔とを備えたサイクロンセパ
    レータにおいて、前記戻り孔の流出口を前記放出流路の
    内側に設けてあることを特徴としたサイクロンセパレー
    タ。
  2. 【請求項2】サイクロンセパレータからのブローダウン
    ガスの少なくとも一部を前記サイクロンセパレータ内に
    戻し入れる流路を備えているサイクロンセパレータにお
    いて、前記流路の出口を前記サイクロンセパレータ内の
    高さ方向の圧力分布曲線の最高圧部から最低圧部への変
    曲部近傍よりも低圧部側位置に位置させてあることを特
    徴としたサイクロンセパレータ。
  3. 【請求項3】複数の単一サイクロンセパレータを内部に
    並列に備え、ガス入口から流入したガスを前記複数の単
    一サイクロンセパレータに分配する流路と、前記複数の
    単一サイクロンセパレータからのガスを前記複数の単一
    サイクロンセパレータ共通のガス出口へ導く流路と、前
    記複数の単一サイクロンセパレータからの排出粒子とブ
    ローダウンガスとを受け入れてこれらを排出するブロー
    ダウン出口とを備えているマルチサイクロンセパレータ
    において、前記マルチサイクロンセパレータの単一サイ
    クロンセパレータが請求項1又は請求項2のサイクロン
    セパレータであるマルチサイクロンセパレータ。
  4. 【請求項4】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下端
    が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、
    該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に
    渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設
    けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレータ
    において、前記底の外側と前記放出管の内部とを連通す
    る流路を設けたことを特徴とするサイクロンセパレー
    タ。
  5. 【請求項5】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下端
    が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、
    該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に
    渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設
    けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレータ
    において、前記底の外側と前記放出管の内部とを連通す
    るフレキシブルチューブによる流路を設けたことを特徴
    とするサイクロンセパレータ。
  6. 【請求項6】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下端
    が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、
    該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に
    渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設
    けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレータ
    において、前記底の外側と前記放出管の内部とを連通す
    る流路を前記底部を基準にして前記筒状本体の直径の2
    倍から4倍の範囲の高さにまで設けたことを特徴とする
    サイクロンセパレータ。
  7. 【請求項7】外筒と内筒とによる二重の円筒構造物と前
    記外筒と内筒とを上方から貫通して前記内筒の途中高さ
    にまで挿入された放出管路とにより上下に蛇行した流路
    を構成し、ガス入り口側に近い前記外筒と内筒との間の
    前記流路に前記ガスへの渦流付与手段を備え、前記内筒
    底にダストの排出孔とブローダウンガスの戻り孔とを備
    え、前記戻り孔は前記放出管路の内側に出口が開口した
    他の流路に接続してあるサイクロンセパレータ。
  8. 【請求項8】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下端
    が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、
    該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に
    渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設
    けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレータ
    において、前記底に設けた孔に入口を連結し、出口を前
    記放出管の内側に臨ませて前記放出管の側壁に連結した
    流路を設けたことを特徴とするサイクロンセパレータ。
  9. 【請求項9】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下端
    が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、
    該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に
    渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設
    けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレータ
    において、前記底の外側と前記放出管の内部とを連通す
    る流路を複数路設けたことを特徴とするサイクロンセパ
    レータ。
  10. 【請求項10】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下
    端が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管
    と、該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体
    内に渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底
    に設けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレ
    ータにおいて、前記底の外側と前記放出管の内部とを連
    通する流路を前記放出管と前記底との中心からずらした
    位置に設けたことを特徴とするサイクロンセパレータ。
  11. 【請求項11】筒状本体の上部壁を貫通して下端が該筒
    状本体の途中の位置にまで挿入された放出管と、該筒状
    本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体内に渦巻を
    形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底に設けられ
    るダストの排出孔から成るサイクロンセパレータにおい
    て、前記筒状体は縦断面で概略ハの字の側壁を備える形
    状を有し、前記底の外側と前記放出管の内部とを連通す
    る流路を設けたことを特徴とするサイクロンセパレー
    タ。
  12. 【請求項12】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下
    端が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管
    と、該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体
    内に渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底
    に設けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレ
    ータにおいて、前記筒状体は縦断面で概略逆ハの字の側
    壁を備える形状を有し、前記底の外側と前記放出管の内
    部とを連通する流路を設けたことを特徴とするサイクロ
    ンセパレータ。
  13. 【請求項13】円筒形の筒状本体の上部壁を貫通して下
    端が該筒状本体の途中の位置にまで挿入された放出管
    と、該筒状本体内へのガス入口に設けられて該筒状本体
    内に渦巻を形成するガス誘導手段と、上記筒状本体の底
    に設けられるダストの排出孔から成るサイクロンセパレ
    ータにおいて、前記底の外側と前記放出管の内部とを連
    通する流路を設け、前記流路の途中に前記放出管側に送
    風方向を向けて送風機を設けたことを特徴とするサイク
    ロンセパレータ。
  14. 【請求項14】複数の単一サイクロンセパレータを内部
    に並列に備え、ガス入口から流入したガスを前記複数の
    単一サイクロンセパレータに分配する流路と、前記複数
    の単一サイクロンセパレータからのガスを前記複数の単
    一サイクロンセパレータ共通のガス出口へ導く流路と、
    前記複数の単一サイクロンセパレータからの排出粒子と
    ブローダウンガスとを受け入れてこれらを排出するブロ
    ーダウン出口とを備えているマルチサイクロンセパレー
    タにおいて、前記単一サイクロンセパレータは請求項4
    から請求項13のいずれか一項に記載のサイクロンセパ
    レータであることを特徴とするマルチサイクロンセパレ
    ータ。
  15. 【請求項15】ボイラで発生した高温燃焼排ガスを圧力
    容器を経て、ガスタービンに導き、前記ガスタービンで
    発電機を駆動する加圧流動床複合発電プラントにおい
    て、請求項3または請求項13に記載のマルチサイクロ
    ンセパレータをボイラとガスタービンとを結ぶガス通路
    の間で、しかも圧力容器の外に、前記マルチサイクロン
    セパレータのガス入口を前記ボイラ側に、前記マルチサ
    イクロンセパレータのガス出口を前記ガスタービン側に
    して接続して設けたことを特徴とする加圧流動床複合発
    電プラント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998054452A1 (de) * 1997-05-27 1998-12-03 Siemens Aktiengesellschaft Gasturbinenanlage
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