JPH05120909A - ランプ - Google Patents
ランプInfo
- Publication number
- JPH05120909A JPH05120909A JP3311721A JP31172191A JPH05120909A JP H05120909 A JPH05120909 A JP H05120909A JP 3311721 A JP3311721 A JP 3311721A JP 31172191 A JP31172191 A JP 31172191A JP H05120909 A JPH05120909 A JP H05120909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- light
- aln
- lamp
- protective cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】光拡散性に優れ、かつ、小型で耐熱性に富むラ
ンプを提供する。 【構成】少なくとも、透光性を有する保護カバー1と光
源2からなり、光源2の光が保護カバー1を通り、外部
に出射するランプにおいて、保護カバー1が窒化アルミ
ニウム焼結体からなる。
ンプを提供する。 【構成】少なくとも、透光性を有する保護カバー1と光
源2からなり、光源2の光が保護カバー1を通り、外部
に出射するランプにおいて、保護カバー1が窒化アルミ
ニウム焼結体からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透光性を有する窒化アル
ミニウム(AlN)の焼結体を利用した前照灯、信号灯
等に使用されるランプ等に関するものである。
ミニウム(AlN)の焼結体を利用した前照灯、信号灯
等に使用されるランプ等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前照灯等に使用される保護カバー
や光を均一に拡散させるための拡散板として、乳白色の
アクリル板や透光性を有する磨りガラス板、或いは内部
に屈折率の異なる微結晶を多数析出させて乳白色にした
オパールガラス板等が知られている。これらの保護カバ
ーや拡散板は光源の直前や光源等からなる光学系の所定
の位置に配置され、光源を保護するため、光束のむらを
無くすため、光束を拡げるため、或いは光強度を低下さ
せるためとして建築物の室内外照明や装飾、鉄道等の信
号灯、写真用のライトボックス、各種光検査装置等に広
く利用されている。
や光を均一に拡散させるための拡散板として、乳白色の
アクリル板や透光性を有する磨りガラス板、或いは内部
に屈折率の異なる微結晶を多数析出させて乳白色にした
オパールガラス板等が知られている。これらの保護カバ
ーや拡散板は光源の直前や光源等からなる光学系の所定
の位置に配置され、光源を保護するため、光束のむらを
無くすため、光束を拡げるため、或いは光強度を低下さ
せるためとして建築物の室内外照明や装飾、鉄道等の信
号灯、写真用のライトボックス、各種光検査装置等に広
く利用されている。
【0003】しかしアクリル材やガラス材から成る拡散
板は熱伝導率が低くしかも耐熱性・耐熱衝撃性に劣るた
め100℃前後で変形したり、割れたりし、そのためラ
ンプ等を小型にすることができなかった。しかも、ガラ
ス材は割れ易いため、加工工程に手間を要する。更に
は、これらの従来の材質は光の拡散率が悪いために板厚
を厚くしないと拡散板としての機能を発揮しないことが
ある。
板は熱伝導率が低くしかも耐熱性・耐熱衝撃性に劣るた
め100℃前後で変形したり、割れたりし、そのためラ
ンプ等を小型にすることができなかった。しかも、ガラ
ス材は割れ易いため、加工工程に手間を要する。更に
は、これらの従来の材質は光の拡散率が悪いために板厚
を厚くしないと拡散板としての機能を発揮しないことが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する前述の欠点を解消することを目的とするものであ
り、従来知られていなかった小型化が可能な、光拡散性
に優れたランプ等を新規に提供するものである。
有する前述の欠点を解消することを目的とするものであ
り、従来知られていなかった小型化が可能な、光拡散性
に優れたランプ等を新規に提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、少なくとも、透光性を
有する保護カバーと光源からなり、光源の光が保護カバ
ーを通り、外部に出射するランプにおいて、保護カバー
が窒化アルミニウム焼結体からなることを特徴とするラ
ンプ等を提供するものである。本発明は、AlNの焼結
体の有する優れた熱伝導性、光拡散性、光透過性、加工
容易性をスポットライト等の前照灯、照明灯、信号灯の
保護カバー等に利用したものである。
解決すべくなされたものであり、少なくとも、透光性を
有する保護カバーと光源からなり、光源の光が保護カバ
ーを通り、外部に出射するランプにおいて、保護カバー
が窒化アルミニウム焼結体からなることを特徴とするラ
ンプ等を提供するものである。本発明は、AlNの焼結
体の有する優れた熱伝導性、光拡散性、光透過性、加工
容易性をスポットライト等の前照灯、照明灯、信号灯の
保護カバー等に利用したものである。
【0006】以下、図面に従って本発明を詳細に説明す
る。図1に本発明のランプの代表例の断面図を示す。図
1において、1は保護カバー、2は光源、3は反射板で
ある。保護カバー1には、透光性を有するAlNの焼結
体を使用する。このAlNは優れた熱伝導性を必要とす
るため、AlNの焼結体としての酸素含有量が3重量%
以下であることが好ましい。3重量%程度で数十W/m
Kの熱伝導率があり、オパールガラスの1W/mKと比
較すると数十倍優れている。
る。図1に本発明のランプの代表例の断面図を示す。図
1において、1は保護カバー、2は光源、3は反射板で
ある。保護カバー1には、透光性を有するAlNの焼結
体を使用する。このAlNは優れた熱伝導性を必要とす
るため、AlNの焼結体としての酸素含有量が3重量%
以下であることが好ましい。3重量%程度で数十W/m
Kの熱伝導率があり、オパールガラスの1W/mKと比
較すると数十倍優れている。
【0007】酸素含有量の望ましい範囲は0.8重量%
以下であり、このときの熱伝導率は百数十W/mKであ
る。更に、酸素含有量の特に望ましい範囲は0.3%以
下であり、このときの熱伝導率は約300W/mKであ
る。
以下であり、このときの熱伝導率は百数十W/mKであ
る。更に、酸素含有量の特に望ましい範囲は0.3%以
下であり、このときの熱伝導率は約300W/mKであ
る。
【0008】AlNの焼結体を使用した保護カバー1の
形状は、平面、半球面、凸レンズ状、凹レンズ状、その
他各種のレンズ状等、本発明のランプの用途、機能に合
わせて適宜、選択される。
形状は、平面、半球面、凸レンズ状、凹レンズ状、その
他各種のレンズ状等、本発明のランプの用途、機能に合
わせて適宜、選択される。
【0009】また、この保護カバー1に更に光拡散機能
をもたせる場合は、保護カバー1の表面を磨りガラス状
にすればよい。AlNの焼結体を構成するAlNの粒径
は強度を考慮した場合、直径30μm以下が適当であ
り、生産性を鑑みるとAlNの粒径は1〜30μmが好
ましく、2〜15μmが望ましい。特に望ましくは6〜
12μmである。
をもたせる場合は、保護カバー1の表面を磨りガラス状
にすればよい。AlNの焼結体を構成するAlNの粒径
は強度を考慮した場合、直径30μm以下が適当であ
り、生産性を鑑みるとAlNの粒径は1〜30μmが好
ましく、2〜15μmが望ましい。特に望ましくは6〜
12μmである。
【0010】図2において、縦軸は光の拡散度を、横軸
はAlNの焼結体の表面粗さ(Ra)をとった。このと
き、AlNの焼結体の粒径は10μm、板厚は0.6m
mで一定とする。
はAlNの焼結体の表面粗さ(Ra)をとった。このと
き、AlNの焼結体の粒径は10μm、板厚は0.6m
mで一定とする。
【0011】AlN焼結体の光拡散度は、AlNの粒径
とRaによって決定され、粒径が1μm以上のときRa
がAlNの粒径の30〜60%の範囲で最大となり、特
に望ましい。同様に10〜80%の範囲がこの最大の半
分程度となり、望ましい範囲であり、2〜90%の範囲
が通常使用する範囲である。
とRaによって決定され、粒径が1μm以上のときRa
がAlNの粒径の30〜60%の範囲で最大となり、特
に望ましい。同様に10〜80%の範囲がこの最大の半
分程度となり、望ましい範囲であり、2〜90%の範囲
が通常使用する範囲である。
【0012】
【作用】AlNの焼結体は、熱伝導率が300W/mK
以上のものを得ることができ、ガラス材よりも約300
倍以上の熱伝導性を有する。図3に粒径10μmのAl
Nの焼結体の板厚と拡散度の相関図を示す。Raは0.
6μmで一定である。
以上のものを得ることができ、ガラス材よりも約300
倍以上の熱伝導性を有する。図3に粒径10μmのAl
Nの焼結体の板厚と拡散度の相関図を示す。Raは0.
6μmで一定である。
【0013】図3において、縦軸は、直径約0.8mm
のレーザービーム光(波長λ=632.8nm)をAl
Nの焼結体の鉛直方向より照射し、その透過面における
該ビームの拡がり率を測定した値であり、横軸にAlN
の焼結体の板厚をとった。この結果より、拡散性は板厚
を厚くすることによって増加することがわかる。更には
オパールガラス(図3中*印)よりも約2倍優れている
ことがわかる。
のレーザービーム光(波長λ=632.8nm)をAl
Nの焼結体の鉛直方向より照射し、その透過面における
該ビームの拡がり率を測定した値であり、横軸にAlN
の焼結体の板厚をとった。この結果より、拡散性は板厚
を厚くすることによって増加することがわかる。更には
オパールガラス(図3中*印)よりも約2倍優れている
ことがわかる。
【0014】AlNの焼結体の可視光透過率について
は、板厚0.4mm、Ra0.5μmの板状体のAlN
の焼結体と、同板厚の拡散板として通常使用されている
オパールガラスとを比較すると可視光の範囲で多少異な
るが、AlNの焼結体の方が優れている。
は、板厚0.4mm、Ra0.5μmの板状体のAlN
の焼結体と、同板厚の拡散板として通常使用されている
オパールガラスとを比較すると可視光の範囲で多少異な
るが、AlNの焼結体の方が優れている。
【0015】図4はかかる板厚と透過率の相関図であ
る。図4において、縦軸は、積分球にて測定した透過率
とし、横軸はAlNの焼結体の板厚をとった。この結果
よりAlNの焼結体の透過率はオパールガラス(図4中
*印)のそれよりも約1.5倍優れていることがわかっ
た。また、図4に示すように板厚を増加させることは拡
散性は向上するが同時に透過率が低下することにもつな
がる。そこで拡散板として必要な透過率は使用条件によ
って板厚を制御することで可能となる。
る。図4において、縦軸は、積分球にて測定した透過率
とし、横軸はAlNの焼結体の板厚をとった。この結果
よりAlNの焼結体の透過率はオパールガラス(図4中
*印)のそれよりも約1.5倍優れていることがわかっ
た。また、図4に示すように板厚を増加させることは拡
散性は向上するが同時に透過率が低下することにもつな
がる。そこで拡散板として必要な透過率は使用条件によ
って板厚を制御することで可能となる。
【0016】また、AlNの焼結体の優れた光の拡散性
を利用して、AlNの焼結体の面を光源に斜めに配する
ことにより、反射型光拡散板としても利用することがで
きる。
を利用して、AlNの焼結体の面を光源に斜めに配する
ことにより、反射型光拡散板としても利用することがで
きる。
【0017】
【実施例】AlNの焼結体に焼結助剤であるY2 O3 を
2.5重量%となるように添加し、更にバインダを加え
ドクターブレード成形法によって得られたグリーンシー
トを金型により成形した後、焼成し板厚0.3mmとし
た。このとき成形後の表面粗さはRa=0.5μmであ
る。
2.5重量%となるように添加し、更にバインダを加え
ドクターブレード成形法によって得られたグリーンシー
トを金型により成形した後、焼成し板厚0.3mmとし
た。このとき成形後の表面粗さはRa=0.5μmであ
る。
【0018】このようにして作られたAlNの焼結体の
透過率を図5に示す。また、拡散度は約15%となっ
た。このAlNの焼結体を利用して図1に示すようなラ
ンプを製作したところ、明るく、熱の放散性の良いラン
プができた。
透過率を図5に示す。また、拡散度は約15%となっ
た。このAlNの焼結体を利用して図1に示すようなラ
ンプを製作したところ、明るく、熱の放散性の良いラン
プができた。
【0019】
【発明の効果】本発明は、AlNの焼結体の優れた熱伝
導性、光拡散性、光透過性、加工容易性を利用したもの
で、以下の効果を奏するものである。 1)熱伝導性が良いので、熱を発生する光源とランプの
AlNの焼結体を使用した保護カバーの距離が短くで
き、従来では想像できないようなランプの小型化が可能
となり、かつ、耐熱性、耐変形性に優れたものとなる。 2)光拡散性を有するAlNの焼結体を、ランプの保護
カバーとして使用した場合には、従来のオパールガラス
の約2倍程度の光拡散とすることができる。 3)金型により成形加工することができるため、孔加工
等も容易にでき、ガラス材等と比較すると生産性が良
い。
導性、光拡散性、光透過性、加工容易性を利用したもの
で、以下の効果を奏するものである。 1)熱伝導性が良いので、熱を発生する光源とランプの
AlNの焼結体を使用した保護カバーの距離が短くで
き、従来では想像できないようなランプの小型化が可能
となり、かつ、耐熱性、耐変形性に優れたものとなる。 2)光拡散性を有するAlNの焼結体を、ランプの保護
カバーとして使用した場合には、従来のオパールガラス
の約2倍程度の光拡散とすることができる。 3)金型により成形加工することができるため、孔加工
等も容易にでき、ガラス材等と比較すると生産性が良
い。
【図1】本発明のランプの代表例の断面図
【図2】AlNの焼結体のRaと拡散度の相関図
【図3】AlNの焼結体の板厚と拡散度の相関図
【図4】AlNの焼結体の板厚と透過率の相関図
【図5】AlNの焼結体の波長と透過率の相関図
1 保護カバー 2 光源 3 反射板
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも、透光性を有する保護カバーと
光源からなり、光源の光が保護カバーを通り、外部に出
射するランプにおいて、保護カバーが窒化アルミニウム
焼結体からなることを特徴とするランプ。 - 【請求項2】保護カバーの表面に凹凸が施されているた
めに、保護カバーが光拡散機能を有していることを特徴
とする請求項1のランプ。 - 【請求項3】保護カバーがレンズ機能を有していること
を特徴とする請求項1または2のランプ。 - 【請求項4】透光性を有し、かつ、窒化アルミニウム焼
結体からなるランプ用保護カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3311721A JPH05120909A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3311721A JPH05120909A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05120909A true JPH05120909A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=18020676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3311721A Pending JPH05120909A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05120909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6740262B2 (en) | 2000-05-09 | 2004-05-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light-transmitting sintered body, light-emitting tube and electric discharge lamp using same |
JP2009539215A (ja) * | 2006-05-31 | 2009-11-12 | ダイソン ジェイコブ | ライト |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3311721A patent/JPH05120909A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6740262B2 (en) | 2000-05-09 | 2004-05-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light-transmitting sintered body, light-emitting tube and electric discharge lamp using same |
JP2009539215A (ja) * | 2006-05-31 | 2009-11-12 | ダイソン ジェイコブ | ライト |
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