JPH05120239A - 並列処理回路 - Google Patents

並列処理回路

Info

Publication number
JPH05120239A
JPH05120239A JP28435491A JP28435491A JPH05120239A JP H05120239 A JPH05120239 A JP H05120239A JP 28435491 A JP28435491 A JP 28435491A JP 28435491 A JP28435491 A JP 28435491A JP H05120239 A JPH05120239 A JP H05120239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
queue
priority
memory
request
microprocessor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28435491A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nagasaka
文夫 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP28435491A priority Critical patent/JPH05120239A/ja
Publication of JPH05120239A publication Critical patent/JPH05120239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Advance Control (AREA)
  • Multi Processors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のマイクロプロセッサに共有されたメモ
リを持つシステムにおいて、メモリ使用を、優先度の高
いプロセスに割り当て、実時間の応答性を高める。 【構成】 先着順のサービスを行う待ち行列を、共有メ
モリ1をアクセスしたいプロセッサごとに設ける。加え
て、優先順位順に要求の取り出される待ち行列4をメモ
リ使用調停回路3に設ける。各プロセッサの待ち行列に
対し、優先順位が動的に割り当てられ、高いプライオリ
ティを持つプロセスが含まれる待ち行列を持つプロセッ
サから順に、共有メモリ1へのアクセスが許可される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラムのマルチプ
ロセッサによる並列/分散処理に関する。本発明は、複
数のマイクロプロセッサを用いた並列処理システム管理
プログラムの、実時間処理に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータ等の、処理能力の
劣るプロセッサを使用して画像処理等を行った場合、多
くの処理時間を必要とする。このような問題に対する解
決方法として、複数個のプロセッサユニットを用いた並
列処理システムが開発された。並列処理システムの構成
上、大きな分岐となるのは、メモリ等資源を共有するか
否かである。一部の資源に関し共有する場合には、複数
のプロセッサの共有資源に関する要求発生の競合状態を
いかに管理するかが問題である。
【0003】図8は、共有資源アクセスの説明図であ
る。共有資源104に対しアクセスするために、3個の
プロセッサからの要求が、それぞれ待ち行列101、1
02、103を作って受け付けられるものとする。待ち
行列内の、P1,P3等の記号は、要求を発生したプロ
セスと、そのプライオリティを表すものである。ここで
は、記号’P’に続く数字の大きな順に、プライオリテ
ィが高いものとする。要求をプライオリティ順に受け付
ける処理を行った場合、プロセスの要求は、下記の順に
受け付けられる。
【0004】1: 待ち行列103のP4 2: 待ち行列102のP3 3: 待ち行列102のP3 4: 待ち行列101のP2 5: 待ち行列101のP5 この例の場合には、待ち行列101にあるプライオリテ
ィ5のプロセスの要求(P5)は、高いプライオリティ
にもかかわらず、5回目にようやく共有資源へのアクセ
スを認められることになる。上記の処理方式を用いた場
合、実時間処理には適さないという問題点があった。こ
のような古い要求受付方式の欠点を解決する目的で、発
明されたのが、プライオリティインヘリタンスである。
【0005】プライオリティインヘリタンスとは、ある
待ち行列内に、高いプライオリティのプロセスからの要
求が生じた場合、その待ち行列の、先行する全ての要求
が高いプライオリティを継承する方法である。図8の例
では、待ち行列101に、要求P5が発生した段階で、
待ち行列101の先行する要求であったP2のプライオ
リティも’値5’を継承する。この結果、処理順は下記
のようになる。
【0006】 1: 待ち行列101のP2(P5を継承したので) 2: 待ち行列102のP5 3: 待ち行列103のP4 4: 待ち行列102のP3 この結果、待ち行列101のP5は、2回目には共有資
源にアクセス可能であり、実時間の応答性は改善され
る。しかしプライオリティインヘリタンスによる解決を
行うと、既に待ち行列にある要求を発行しているプロセ
スに対し、プロセスのプライオリティを変更する操作、
または要求のみプライオリティを変更する操作が必要に
なる。高いプライオリティを継承した要求が、他のプロ
セスと同期的な動作を必要とするプロセスのものであっ
た場合、プロセスのプライオリティの変更は、別の競合
を引き起こす危険性を持つ。一方、プロセスのプライオ
リティを変更せず、待ち行列内の要求のみプライオリテ
ィを変更する場合は、待ち行列管理が複雑となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来方式の問題点に注目しなされたものである。その
目的とするところは、プライオリティ変更の操作を行う
ことなく、実時間処理に適した要求受付処理系を実現す
る点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のプロセ
ッサユニットが、共有メモリ領域を持ち、個々のプロセ
ッサユニットが、共有メモリ領域の使用を要求する際、
先着順処理される待ち行列、個々のプロセッサユニット
が、前記共有メモリ領域の使用終了を通知する手段、個
々のプロセッサユニットが、前記共有メモリ領域をアク
セスするプロセスの、プライオリティを通知する手段、
このプライオリティ記録列を形成する手段、上記プライ
オリティ記録列の順位に従い、前記プロセス待ち行列に
割り当てられる優先順位を変更する手段、優先順位の高
い待ち行列に含まれるプロセスから順に、サービスを行
う手段、により構成されたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】本発明の一つの実施例として、電子写真方式
ページプリンタのページ記述言語翻訳および画像生成装
置へ応用した場合の構成図を、図1に示す。システム全
体は、共有メモリ型の密結合マルチプロセッサシステム
を構成している。共有メモリ1が、システムバス2によ
り、4個のマイクロプロセッサ9に接続されているマイ
クロプロセッサ9は、共有メモリ1にアクセスする場
合、メモリアクセスを実際に行うプロセスを生成する。
次にこのプロセスが共有メモリ1にアクセスすることを
要求する。要求はメモリアクセス要求待ち行列7を作
り、アクセス許可を待つ。待ち行列7の実体は、関数へ
のポインタの連結リストである。共有メモリ使用のため
生成されたプロセスは、内部に実際に共有メモリ領域へ
アクセスする関数を持ち、この関数の開始番地が、シス
テム側のサービス処理により待ち行列7に入れられる。
一方、共有メモリ領域1へのアクセス要求は、システム
バス2を介して、メモリ使用調停回路3へ伝達される。
メモリ使用調停回路3は、待ち行列4を持ち、共有メモ
リ使用の要求はこの待ち行列に受け付けられる。ここで
待ち行列4は、後述する構成をなすことで、優先順位の
高い要求から取り出し可能である。すなわち、待ち行列
4が、プライオリティ記録列を構成している。待ち行列
4からの要求は、割り込み制御回路5により処理され、
要求を発生したプロセスが実行されているマイクロプロ
セッサ9に対し、割り込みを発生する。割り込み信号は
割り込み信号線13を介して各マイクロプロセッサシス
テム6に伝達される。マイクロプロセッサシステム6内
部では、割り込み信号線8により、マイクロプロセッサ
9に、割り込みが行われる。割り込みを受けたマイクロ
プロセッサ9は、待ち行列7から関数へのポインタを1
つ取り出し、実行する。この関数は、前述のように共有
メモリ領域へのアクセスを含むものである。関数の実行
が終了すると、マイクロプロセッサシステム6は、信号
線10を駆動し、共有メモリ領域使用の終了をメモリ使
用調停回路3に通知する。信号線10による通知を受け
た割り込み制御回路5は、次の共有メモリ使用権に関
し、待ち行列4から要求を取り出し、前述と同様の手順
を行う。
【0010】本実施例においては、印刷すべき画素デー
タの発生が行われた後、システムバス2に接続されたイ
ンターフェース11を介し、プリントエンジン制御回路
12へのデータ転送が行われ、実際の印刷処理がなされ
る。
【0011】図4は、電子写真方式のページプリンタの
概略構成の説明図である。電子写真方式のプリンタにお
いては、感光体ドラム202上に、光書き込みユニット
207により印刷画素情報の書き込みを行う。206は
光書き込みの有効範囲を示す。この時光励起された電価
により形成される静電潜像が、現像プロセスによるトナ
ー吸着および、定着プロセスを経て印刷画素を生成する
動作が行われる。印刷用紙201は、感光体ドラム20
2の回転に合わせ、紙送り操作がなされ印刷画素203
が形成される。このような印刷プロセスにおいて、感光
体ドラム202の円周長は、一般に印刷用紙201の紙
送り方向に比較し、かなり小さい値となっている。印刷
用紙サイズにもよるが、感光体ドラム202の直径が3
0mmの場合、3から4回転程度で、用紙1枚の印刷が
行われる。一方、前述の印刷プロセスは、途中で停止す
ることが困難であるため、用紙1枚あたりの印刷動作は
連続して行われる。1インチあたり300画素の印刷密
度により、毎分10ページの印刷を行うページプリンタ
においては、用紙水平方向への、光書き込みユニット2
07の走査は、1ラインあたり2msec以下である。
本実施例においては、1ページ全体の画素データを共有
メモリ1の変数領域に生成する。このデータの記録され
る配列変数を、本実施例はイメージバッファと呼ぶ。図
4の204は、この配列変数全体を示す。印刷動作時に
は、この大きな配列変数から、用紙垂直方向に対し12
8画素に相当する部分を取り出し、図1のインターフェ
ース11に転送する。この転送は、既に感光体ドラム2
02の回転が始まっている場合、256msec以内に
行われる必要がある。図4の矢印205が示すメモリ上
の部分領域は、感光体ドラム202が約1/8回転する
間に、光書き込みのため転送されなければならない部分
である。一方インターフェース11は、プリントエンジ
ン制御回路12に対し、2msecに1ラインの時間間
隔で、印刷画素データを転送し、印刷制御を行ってい
る。
【0012】インターフェース11は、その内部に、垂
直方向に128画素、水平方向に4096画素の画素デ
ータを記録するイメージメモリ33および34を持って
いる。2つのメモリは、管理上等価である。すなわち、
プリントエンジン12が印刷処理中、まずイメージメモ
リ33の内容が2msecに一回の割合で、プリントエ
ンジン12に転送される。これは上記光書き込みの水平
方向の1走査のデータ転送にあたる。この間イメージメ
モリ34には、システムバス2からインターフェース1
1に転送される画素データの、書き込みが行われる。一
方、128走査の印刷処理が行われると、次にイメージ
メモリ34の画素データが、プリントエンジン12へ転
送され始め、これに代わりイメージメモリ33は、シス
テムバス2から受信されるデータの書き込み処理に使用
される。
【0013】マイクロプロセッサシステム6に関してよ
り詳細に説明する。図3は単一のマイクロプロセッサシ
ステム6を取り出した構成図である。マイクロプロセッ
サ9は、システム管理プログラムを個々にROM18に
持ち、局所的な作業用メモリ領域としてRAM17を持
つ。ROM18およびRAM17は、マイクロプロセッ
サ9のローカルバスに接続されており、他のマイクロプ
ロセッサシステム6とは独立しアクセス可能である。ア
ドレスバス30および、データバス31は、マイクロプ
ロセッサ9の管理するローカルなバスであり、システム
バス2に対して、通常は接続されない。またI/O回路
16は、マイクロプロセッサ16のローカルなバスに接
続されている。後述する手順によって共有メモリ1に対
するアクセスが許可された場合、メモリ使用調停回路3
の割り込み制御回路5が、信号線13を駆動し、許可対
象となるマイクロプロセッサシステム6に、許可信号を
伝達する。許可信号は、2μsec以下のパルス信号で
ある。この信号を受信したマイクロプロセッサシステム
6は、信号線19を駆動し、アドレスバッファ14およ
びデータバスバッファ15を開放し、システムバス2へ
のアクセスを開始する。信号線32は割り込みが多重に
受け付けられることを防止する。一方、マイクロプロセ
ッサ9が、共有メモリ1へのアクセスを終了した場合
は、信号線10を駆動し短いパルス信号を発生する。こ
の信号によりメモリ使用調停回路3は、次の共有メモリ
1の使用割り当てを開始する。
【0014】次に本実施例におけるプロセスの構造に関
し述べる。図2にマイクロプロセッサ9のメモリ使用の
説明図を示す。図1の各々のマイクロプロセッサに関
し、対応するプライベートなメモリ領域が存在する。こ
のメモリはRAM17上に確保され、マイクロプロセッ
サシステム6に実装される。図2では、現在3つのプロ
セス23がある場合を示しているが、プロセスの個数に
関する制限はなく、実装メモリの許す限りのプロセスを
扱うものとする。なお説明を簡単にするため、仮想記憶
を使用しないものとして述べる。本実施例におけるプロ
セスは、プロセスヘッダ24と、ヒープ領域25およ
び、スタック領域26により構成される。ヒープ領域2
5は、より詳細には、大域変数領域、プログラムコード
領域、データ領域からなる。スタック領域は、局所変数
および、プログラム制御のための作業領域として使用さ
れる。ここで、プロセス23は、次の実行がどのプログ
ラムカウンタ値から開始されるか、あるいは前回中止さ
れたときの変数値は、どのような値であったか等の情報
を保全していかなければならない。また、プロセスがど
のようなプライオリティを持つのかという情報と、加え
て、本実施例が並列システムであることから、どのマイ
クロプロセッサにより実行されるプロセスであるかとい
う識別コードを持つ必要がある。表1にプロセスヘッダ
の構造を示す。プロセスヘッダは、プログラム言語から
見たとき、1つのレコード(あるいは構造体とも呼ばれ
る)として管理される。
【0015】 表1 プロセスヘッダの構造 要素1 プロセスID 整数 2バイト 要素2 プロセスプライオリティ 整数 2バイト 要素3 プロセッサID 整数 2バイト 要素4 プログラムカウンタ値 整数 4バイト 要素5 スタックポインタ値 整数 4バイト 要素6 レジスタストレージポインタ 整数 4バイト 図2において、システムヒープ領域21および、システ
ムスタック領域22は、マイクロプロセッサ9のシステ
ムプログラムにより消費される領域である。特にシステ
ムヒープ領域には、待ち行列7の管理プログラム等、並
列処理制御に必要なシステムのサービス処理プログラム
が含まれる。またRAM領域とは別に、マイクロプロセ
ッサシステム6には、ROM18が実装され、起動時処
理および割り込みハンドラ、低レベルサービス処理プロ
グラムが書き込まれている。
【0016】次にマイクロプロセッサ9のプログラムに
ついて書く。図7は、一つのマイクロプロセッサ9につ
いて、その処理の流れをしめしたものである。マイクロ
プロセッサ9は、複数個のプロセスをシステムプログラ
ムの管理下で実行する。マイクロプロセッサシステム6
は、5msecごとに割り込みを受け付け、プロセスを
切り替える。簡単のため図7では、この時間割り込みに
よるプロセス切り替えは省略し説明する。システムプロ
グラムにより開始あるいは再開(81)されたプロセス
は、共有領域へアクセスするトラップワードでない限
り、命令語を実行する(83)。ここでトラップワード
とは、一種のソフトウェア割り込み命令であり、この命
令語が実行されると、ユーザプログラムからシステムプ
ログラムへのジャンプが発生する。共有メモリへのアク
セスが発生した場合(82)このトラップワードにより
システムプログラムのサービスが開始され、共有メモリ
へのアクセス要求(84)が行われる。この時、システ
ムプログラムにより同時に、要求待ち行列7へのエンキ
ューが実行され、このプロセスの要求は、待ち行列7に
登録される。前述のようにこの要求は、メモリ使用調停
回路3に受け付けられ、直ちに許可されるとは限らな
い。このため、プロセスは一度休眠状態に入る(8
5)。システムプログラムはこれに代わり、他のプロセ
スを開始する(86)。ところで、ある時間経過後、メ
モリ使用調停回路3からの割り込みが発生すると、シス
テムプログラムは、待ち行列7を検査し、先に(84)
でエンキューしたプロセスが取り出される。次にプロセ
スは再開され(88)、実際の共有メモリアクセスが行
われ(89)、再び処理が継続される。
【0017】さらに、待ち行列4の構成について書く。
待ち行列4は、一般的な先入れ先読み型(Fist I
n Fist Out)の構成をとらず、先入れ後出し
型(Fist In Last Out)の構成とし
た。またメモリ使用調停回路3の操作により、待ち行列
4の、読み出し位置には、常に待ち行列内で最も優先度
の高い要求が置かれるように管理される。図5および図
6を用い、この管理方式の説明を行う。図5では、S
1,S2等がそれぞれ要求を示すものとする。ここで文
字”S”は要求を発生したマイクロプロセッサシステム
6を示し、文字”S”に続く数字は、その優先順位を示
すものとする。ここでは数値の大きな場合程優先順位が
高いものとする。今、図5において待ち行列4の現在の
状態を52で表し、ここに新たに51で示される要求が
生じたものとする。本実施例のメモリ使用調停回路3の
管理方式では、先頭読み出し位置の要求(この場合S
3)と、新たな要求51の優先度が比較される。図5の
例では、新たな要求51の優先度の方が高いため、要求
51が待ち行列4の先頭に付加され、状態53のように
待ち行列4が生成される。
【0018】これに対し、図6は別の場合の例であり、
現在の待ち行列4の状態55に対し、新たな要求54が
あった場合を示している。この場合、メモリ使用調停回
路3の管理処理は、待ち行列4の現在状態55で先頭読
み出し位置の要求(ここではS4)と、新たな要求54
(ここではS2)を比較し、優先順位の高いS4の要求
を一時的に確保したメモリに退避する。このメモリ領域
は、先入れ後出し型の管理が行われる領域であり、ここ
では図6の状態57となっている。一方、待ち行列4の
状態は、状態55から先頭の要求を取り除いたことによ
って、状態56となっている。次に、状態56での、先
頭読み出し位置の要求と、新たな要求54が再び比較さ
れ、ここでもまた先頭読み出し位置の要求の優先順位が
高いため、これが取り出され、上記で一時的に確保した
メモリに退避される。このためこのメモリ領域は、状態
59となり、待ち行列4の現在状態は58となる。さら
に待ち行列4の現在状態58と新たな要求54が比較さ
れ、ここでは待ち行列4の先頭読み出し位置の要求(こ
の場合S1)が、要求54より小さな優先順位であるた
め、要求54が、待ち行列4の先頭に加えられる。この
処理結果は状態60の通りである。この後で、一時的に
確保したメモリ領域の先頭から順に、要求が取り出さ
れ、待ち行列4の先頭に付加される。この結果、最後に
得られた状態は61であり、要求は優先順位の高い順に
整列している。
【0019】このようなメモリ使用調停回路3の管理処
理が行われるため、割り込み制御回路5が、待ち行列4
から取り出すのは、常に最も高い優先順位を持つ要求で
ある。
【0020】共有メモリ1は、本発明の構成上は、内部
の使用形態に制限はない。本実施例においては、共有メ
モリ空間の使用上の配置は、一つのプロセスのメモリマ
ップとほぼ類似であり、プログラムコード領域、変数領
域、作業領域からなる。(但しプロセスヘッダに相当す
る構造体部分は除かれる)共有メモリ空間の大きな部分
である変数領域に、本実施例においては、イメージバッ
ファと呼ばれる配列変数が存在する。印刷に使用される
画素データは、本実施例の印刷装置においては、1画素
=1ビットの割り当てがなされ、イメージバッファ領域
に生成される。図4で説明した通り、電子写真方式のプ
リントエンジンを用いた印刷装置のコントローラには、
高速な実時間応答が要求される。このような実時間応答
のきびしい要求のシステムに関しては、要求待ち行列か
らの取り出しは、優先順サービスにより行われるのが一
般的である。しかし、本実施例のようなページプリンタ
のコントローラの構成においては、先着順待ち行列が必
要になる。この理由として一例を挙げればアウトライン
フォントの画素生成がある。アウトラインフォントは、
周知の様に、文字外形曲線の方程式の取り決めと、パラ
メータ指定により形状が記述される。従って処理上、ま
ず輪郭画素の点列をイメージメモリ上に発生させ、続い
て曲線群により閉じた領域を塗りつぶし、文字形状を得
る操作を行う。この場合明らかに、文字輪郭画素を先に
発生させる必要がある。通常、文字形状の輪郭発生に
は、フォントデータへのアクセスが必要であり、これれ
データ列は補助記憶装置に保持される。一方、塗りつぶ
し処理では、このような資源へのアクセスが不要であ
る。このためこれら2つの処理は、異なるプロセスとし
て記述される場合が多い。従って、これを実行するマイ
クロプロセッサ9にとって、要求待ち行列は、先着順処
理である必要がある。
【0021】既に述べたように、本実施例においては、
ビデオインターフェース11の内部メモリに、256m
secに1回、必ずある大きさの画素データ列を転送す
る必要がある。この転送を行うのは、4つあるマイクロ
プロセッサシステム6のどれか1つであるが、この時マ
イクロプロセッサシステム6は、最も高い優先度の要求
を発行する。前述の手段により待ち行列4は、最も早く
この要求を取り出すことになる。この段回でメモリ調停
回路3は、要求を発生したマイクロプロセッサシステム
6にある待ち行列7に、最も高い優先順位を与える。従
って、この待ち行列7の先着の要求が直ちに処理され、
これらに続く前記データ要求が処理される。
【0022】このように本発明においては、待ち行列に
優先順位を割り当て、かつこの優先順位を動的に変更す
るため、実時間応答の高いレスポンスが実現できる。
【0023】上記実施例の中で示したように、本発明で
は各プロセッサシステムの待ち行列に優先順位が割り当
てられる。このため、ネットワークを用いた粗結合シス
テムにおいても同様に、ある共有資源への複数のアクセ
ス待ち行列に対し、それぞれ動的に優先順位を決めるこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】上記の実施例から明らかなように、本発
明のメモリ使用調停では、優先順位の高い要求に、早い
レスポンスで応答できる。また待ち行列の先着順サービ
スは維持されるため、同期を伴う処理においても動作の
保証が得られるという効果がある。ページ記述言語等の
処理は、マイクロコンピュータにとって負荷が大きく、
並列処理の必要性が高い分野である。一方で、実施例で
述べたようにページプリンタの構成上、実時間応答も要
求されるため、本発明の処理系による処理速度向上の効
果は大きいといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図。
【図2】マイクロプロセッサシステムのメモリ使用の説
明図。
【図3】マイクロプロセッサシステム6の構成図。
【図4】電子写真方式ページプリンタの説明図。
【図5】
【図6】プライオリティ記録列作成段階の説明図。
【図7】マイクロプロセッサ9の処理の流れ図。
【図8】従来方法の説明図。
【符号の説明】
1 共有メモリ 2 システムバス 3 メモリ使用調停回路 4 待ち行列 5 割り込み制御回路 9 マイクロプロセッサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサユニットが、共有メモ
    リ領域を持ち、個々のプロセッサユニットが、前記共有
    メモリ領域の使用を要求する際、先着順処理される待ち
    行列、個々のプロセッサユニットが、前記共有メモリ領
    域の使用終了を通知する手段、個々のプロセッサユニッ
    トが、前記共有メモリ領域をアクセスするプロセスの、
    プライオリティを通知する手段、このプライオリティ記
    録列を形成する手段、前記プライオリティ記録列の順位
    に従い、前記プロセス待ち行列に割り当てられる優先順
    位を変更する手段、優先順位の高い待ち行列に含まれる
    プロセスから順にサービスを行う手段、により構成され
    たことを特徴とする並列処理回路。
JP28435491A 1991-10-30 1991-10-30 並列処理回路 Pending JPH05120239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28435491A JPH05120239A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 並列処理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28435491A JPH05120239A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 並列処理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05120239A true JPH05120239A (ja) 1993-05-18

Family

ID=17677507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28435491A Pending JPH05120239A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 並列処理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05120239A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07182168A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Nec Corp 演算装置及びその制御方法
JP2002189629A (ja) * 2000-08-23 2002-07-05 Nintendo Co Ltd 機能拡張型メモリコントローラを備えるグラフィックス処理システム
US6693640B2 (en) 1998-03-05 2004-02-17 Hitachi, Ltd. Image processing apparatus and image processing system using the apparatus
JP2007517307A (ja) * 2003-12-30 2007-06-28 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 共有メモリの調停機能を備えるマルチプロセッサ移動体端末
CN100361084C (zh) * 2003-06-11 2008-01-09 思科技术公司 用于利用门管理器维护实体顺序的方法和装置
JP2012164344A (ja) * 2000-08-23 2012-08-30 Nintendo Co Ltd 共有リソースへのアクセス方法及び装置
WO2013018230A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 富士通株式会社 データ処理システムおよびデータ処理方法
JPWO2013018230A1 (ja) * 2011-08-04 2015-03-05 富士通株式会社 データ処理システムおよびデータ処理方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07182168A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Nec Corp 演算装置及びその制御方法
US6693640B2 (en) 1998-03-05 2004-02-17 Hitachi, Ltd. Image processing apparatus and image processing system using the apparatus
JP2002189629A (ja) * 2000-08-23 2002-07-05 Nintendo Co Ltd 機能拡張型メモリコントローラを備えるグラフィックス処理システム
JP2012089158A (ja) * 2000-08-23 2012-05-10 Nintendo Co Ltd 機能拡張型メモリコントローラを備えるグラフィックス処理システム
JP2012164344A (ja) * 2000-08-23 2012-08-30 Nintendo Co Ltd 共有リソースへのアクセス方法及び装置
CN100361084C (zh) * 2003-06-11 2008-01-09 思科技术公司 用于利用门管理器维护实体顺序的方法和装置
JP2007517307A (ja) * 2003-12-30 2007-06-28 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 共有メモリの調停機能を備えるマルチプロセッサ移動体端末
WO2013018230A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 富士通株式会社 データ処理システムおよびデータ処理方法
JPWO2013018230A1 (ja) * 2011-08-04 2015-03-05 富士通株式会社 データ処理システムおよびデータ処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5884077A (en) Information processing system and method in which computer with high load borrows processor of computer with low load to execute process
EP0644487B1 (en) Scalable system interrupt structure for a multiprocessing system
JP5737050B2 (ja) 情報処理装置、割込み制御方法および割込み制御プログラム
EP1247168B1 (en) Memory shared between processing threads
US5925099A (en) Method and apparatus for transporting messages between processors in a multiple processor system
US5263169A (en) Bus arbitration and resource management for concurrent vector signal processor architecture
US6868087B1 (en) Request queue manager in transfer controller with hub and ports
US8572626B2 (en) Symmetric multi-processor system
US20060262124A1 (en) Virtualization of graphics resources
US20060262127A1 (en) Virtualization of graphics resources
JP2000330806A (ja) 計算機システム
US20090073981A1 (en) Methods and Apparatus for Network Packet Filtering
WO2023201987A1 (zh) 请求处理方法、装置、设备及介质
JP2000216935A (ja) 複合機器の情報処理システム
JPH05120239A (ja) 並列処理回路
US5594880A (en) System for executing a plurality of tasks within an instruction in different orders depending upon a conditional value
US20210026651A1 (en) Wake-up and scheduling of functions with context hints
US6651116B1 (en) Output interface for a raster object memory in a method, system and program
JP6582367B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラム
JPH10289066A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2009064303A (ja) 撮像装置、共用リソース管理方法、およびプログラム
US6915516B1 (en) Apparatus and method for process dispatching between individual processors of a multi-processor system
US11650747B2 (en) High throughput memory page reclamation
JP2010061220A (ja) データ転送装置、データ転送方法およびプロセッサ
US20070043869A1 (en) Job management system, job management method and job management program