JPH0511940A

JPH0511940A - 印刷制御機能付スプーリング方式

Info

Publication number: JPH0511940A
Application number: JP3020534A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Komatsu; 一美小松
Original assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1991-01-21
Filing date: 1991-01-21
Publication date: 1993-01-22

Abstract

(57)【要約】［目的］スプールシステムを経由したデータ出力にお
いて、きめ細かな印刷制御を可能とする［構成］各印刷装置５に対応したスプールキュー３を
それぞれ設ける。そして、スプールキュー３に各印刷装
置５の種類を示す情報を設定する。この結果、利用者プ
ログラム４はスプールキュー３を参照することによりデ
ータが印刷出力される印刷装置５を認識する。従って、
利用者プログラム４は、印刷装置５に対応した制御コー
ドを印刷データ中に含めて、印刷装置５の種類に応じた
詳細な印刷制御を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、帳票出力における出力
帳票の詳細な制御を行なうための制御データを含むスプ
ーリング方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】スプーリングとは、一括処理において、
ジョブの入出力を他のジョブの実行と並行して行なうこ
とをいう。例えば、出力データを一旦ファイルに格納
し、このファイルから印刷装置により印刷出力を行なう
のは、スプーリングの１つの形態である。この場合に用
いられる印刷装置には、種々の機種のものがある。そし
て、各機種に対応して帳票出力における詳細な制御が行
なわれていた。

【０００３】従来、帳票出力における詳細な制御に関し
ては、その制御のための制御命令を発行する方式があ
る。一般に、この制御命令は、IOCTL と呼ばれる特殊な
シーケンスである。この方式には、次の点で不具合があ
る。スプーリングシステムは、通常、出力データのみ
を蓄積するため、これらの特殊な制御命令は、スプーリ
ングされない。異なったデータの意味付けをスプーリ
ングシステムが意識しなければならない。例えば、その
データは、定数なのか、データアドレスなのか等であ
る。このため、一般に、印刷の詳細な制御を行なうに
は、印刷するデータ中に各種の制御コードを含めて印刷
装置に送るようにしている。このような制御コードに
は、ＥＳＣと呼ばれる特殊制御文字が用いられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、異
なった制御コードを持つ複数の印刷装置を持つシステム
においては、出力する印刷装置がどれかを意識したスプ
ーリングを行なう必要がある。従って、複数の印刷装置
が存在する場合には、それらの複数の印刷装置で共通に
使用できる制御コードだけしか使用することができな
い。このため、多くの種類の印刷装置が存在するシステ
ムでは、きめ細かな印刷制御を行なうことができないと
いう問題があった。

【０００５】つまり、利用者プログラムが特定の印刷装
置に応じたきめ細かな印刷制御を行ないたい場合には、
利用者プログラムが印刷装置の種別を認識し、その印刷
装置に応じた制御コードを出力する必要がある。ところ
が、印刷装置との間にスプールシステムが介在すると、
利用者プログラムは印刷装置の種類を認識することがで
きないという問題があった。本発明は、以上の点に着目
してなされたもので、スプールシステムを経由したデー
タ出力においても、きめ細かな印刷制御を行なえるよう
にした印刷制御機能付スプーリング方式を提供すること
を目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の印刷制御機能付
スプーリング方式は、各印刷装置に対し、それぞれスプ
ールキューを設け、当該スプールキューに前記各印刷装
置の種類を示す情報を設定し、利用者プログラムが当該
スプールキューを参照することによりデータが印刷出力
される印刷装置を認識し、当該印刷装置に対応した制御
コードを印刷データ中に含めるようにしたことを特徴と
する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図１は、本発明の印刷制御機能付スプーリ
ング方式の実施例のブロック図である。図示のスプール
システムは、スプール制御タスク１と、スプールファイ
ル２と、スプールキュー３等から成る。

【０００８】スプール制御タスク１は、利用者プログラ
ム４からの要求をスプールファイル２に出力し、印刷開
始タイミングが発生すると、その内容を装置に印刷する
制御を行なう。スプールファイル２は、利用者プログラ
ム４の印刷した内容及び制御した内容を記述したファイ
ルである。スプールキュー３は、スプールシステムが印
刷装置５に代わってその種類を示すために利用者プログ
ラム４への通知を行なうためのものである。このスプー
ルキュー３は、各印刷装置５に対応して複数設けられて
いる。装置制御プログラム６は、印刷装置５を制御する
プログラムであり、印刷装置５に依存した処理を行な
う。印刷装置５は、プリンタ等から成り、複数設けられ
ている。これらの印刷装置５は、様々な種類のものが備
えられている。印刷装置５の種類は、型番、１ページの
行数及び桁数、用紙のサイズ等により定められる。

【０００９】図２は、印刷装置の種類を示す情報の例の
説明図である。図示の例では、型名が“ＡＢＣ”の印刷
装置について、印刷長さが６６行、幅が132桁、用紙の
種類が連続紙である。次に、上述したスプールシステム
の初期設定の手順について説明する。利用者は、スプー
ルシステムを導入すると、まず、スプールキュー３の設
定を行なう。各スプールキュー３に対応する印刷装置を
選択し、その条件を記述する。即ち、利用者に対するス
プールキュー３のカスタマイズを行なう。スプールキュ
ー３のカスタマイズが完了すると、利用者は、スプール
システムを起動する。

【００１０】起動されたスプールシステムは、まず、各
スプールキュー３に割り当てられた印刷装置の型名、１
ページの行数及び桁数、用紙の種類あるいはサイズ等の
情報を入力し、利用者プログラム４に送る。これによ
り、利用者プログラム４は、スプールシステムを介さず
に直接印刷装置５を接続した場合と全く同じ情報を得る
ことができる。これによって、利用者プログラム４は、
出力先が実際の装置かスプールかを意識することなく、
出力を行なうことが可能となる。

【００１１】次に、上述したスプールシステムの動作を
説明する。まず、利用者プログラム４が、スプールシス
テムに向かって、印刷データの出力を開始する。このと
き、利用者プログラム４は、印刷装置５の持つ各情報、
例えば、印刷行数・用紙サイズ等を必要とする場合があ
る。これらの情報については、各キューが装置の持つそ
れらの暗黙の情報を保持している。暗黙の情報とは、例
えば、用紙サイズについていえば、利用者が何も指定し
ない場合に無条件にＡ４ならＡ４に設定する情報であ
る。このような暗黙情報は、利用者プログラム４に受渡
すことが可能である。

【００１２】また、利用者プログラム４は、各印刷装置
５に向かって、データ中で、又はIOCTL サービスを発行
し、印刷装置５の細かな制御を行なう。本スプールシス
テムは、利用者の印刷データに関しては、その内容を全
く利用者プログラム４の発行した通りに蓄積する。従っ
て、印刷するデータに対し、それらの細かな制御を行な
ってもかまわない。このため、スプールファイル２は、
利用者プログラム４の発行した印刷データのサイズも含
めて記憶する。印刷データに対するスプールファイル２
のレコードを以下に示す。同様に、IOCTL制御を行なっ
た場合についても、その制御情報をすべてスプールファ
イル２に記述する。従って、装置制御プログラム６が利
用者プログラム４に対して許している制御命令をすべて
把握している。これは、以下の仕組みで行なう。各装置
制御プログラム６は、スプール制御タスク１に対して共
通に自らの制御命令の一覧表を提供する。この一覧表に
は、制御コード・パラメータ形式等が記述されている。

【００１３】図３は、制御コードの例の説明図である。
図示の例では、挿入、排出、用紙交換、外字登録等の各
制御内容に対し、図示の制御コードが割り当てられてい
る。スプールシステムは、この一覧表を立ち上がり時に
そのキュー情報から入手し、一覧表に従って利用者デー
タを蓄積する。スプール制御タスク１は、やはりこの一
覧表に従って、パラメータの形式に注意しながら、利用
者データをスプールファイル２に対して入出力する。ス
プールファイル２には、制御コード、パラメータ種別及
びパラメータそのものが記述される。ここで、パラメー
タ種別は、そのパラメータが定数であるかアドレスであ
るかなどの区別を行なうものである。

【００１４】スプール制御タスク１は、印刷を開始する
前に、装置の状態を暗黙値の状態にする。なぜなら、利
用者プログラム４は、スプールシステムの持つ暗黙値の
状態からの変化でシステムを動かしているからである。
このような制御を行なうのは、図示の利用者プログラム
４よりも先に動いた利用者プログラムが装置の状態をど
のように変更したかを、スプールシステムで管理しなく
てよいようにするためである。このように、スプールフ
ァイル２中には、利用者プログラム４の制御命令の内容
がそっくり記憶されているので、スプール制御タスク１
がその内容を印刷する場合には、利用者プログラム４の
シーケンスで行なう。これにより、印刷内容をそっくり
再現することができる。これによって、スプールシステ
ムにおいても、利用者プログラム４のデータ出力におけ
る細かな制御を再現することが可能となる。また、利用
者プログラム４に装置の持つ情報が的確に伝えられるた
め、それらの詳細な制御を利用者に許すことも可能であ
る。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷制御
機能付スプーリング方式によれば、印刷装置の種類を示
すスプールキューを設けたので、スプールシステムを使
用して印刷出力を行なう場合にも、利用者プログラムは
多くの印刷装置のそれぞれに対応したきめ細かな印刷制
御を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷制御機能付スプーリング方式の実
施例のブロック図である。

【図２】印刷装置の種類を示す情報の例の説明図であ
る。

【図３】制御コードの情報の例の説明図である。

【符号の説明】

１スプール制御タスク２スプールファイル３スプールキュー４利用者プログラム５印刷装置６装置制御プログラム

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】各印刷装置に対し、それぞれスプールキ
ューを設け、当該スプールキューに前記各印刷装置の種類を示す情報
を設定し、利用者プログラムが当該スプールキューを参照すること
によりデータが印刷出力される印刷装置を認識し、当該印刷装置に対応した制御コードを印刷データ中に含
めるようにしたことを特徴とする印刷制御機能付スプー
リング方式。