JPH05118818A - 三次元運動解析装置 - Google Patents

三次元運動解析装置

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JPH05118818A
JPH05118818A JP3279724A JP27972491A JPH05118818A JP H05118818 A JPH05118818 A JP H05118818A JP 3279724 A JP3279724 A JP 3279724A JP 27972491 A JP27972491 A JP 27972491A JP H05118818 A JPH05118818 A JP H05118818A
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JP
Japan
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rotation
point
dimensional
plane
center
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Withdrawn
Application number
JP3279724A
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English (en)
Inventor
Satoshi Naoi
聡 直井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転運動する物体の三次元運動解析装置に関
し,正しい回転中心を算出することを目的とする。 【構成】 三次元運動解析装置3は軌跡の三次元座標生
成部4と回転軌跡を解析する回転運動解析部5を備え,
回転運動解析部5は三次元座標から平均的な回転平面を
算出する回転平面算出手段10と,対象物の軌跡を表す
上記複数個の点の上記回転平面への投影点の座標を求め
る回転平面への投影算出手段11と,回転平面への投影
を部分円弧のつなぎ合わせとして近似するための参照点
を投影点から求める円弧近似用参照点算出手段12と,
円弧近似用参照点により部分円弧の中心を回転中心算出
点として求め,各部分円弧の回転中心算出点に基づいて
軌跡の回転中心を算出する回転中心算出手段13とを備
えた構成を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三次元空間において運動
する物体の三次元運動解析装置に関する。人や動物の歩
行解析,あるいはスポーツ分野における運動選手の運動
解析等,三次元空間における運動を詳細に解析する技術
が求められている。
【0002】
【従来の技術】従来,三次元運動の解析においては,例
えば,ゴルフクラブのスイングにおけるクラブヘッドの
軌跡を求める等の回転運動を解析する場合には,首等に
回転中心があるものと推定し,推定した位置を回転中心
として設定し,その回転中心を基準にして運動解析を行
っていた。
【0003】図7は従来の三次元運動解析システムの構
成を示す。図において,150,150’は撮像装置で
あって,TVカメラ等よりなるものである。151,1
51’は二次元画像データ生成装置であって,それぞれ
撮像装置150,150’で撮影された対象物の二次元
画像データを生成するものである。152は三次元運動
解析装置であって,対象物の三次元運動の軌跡,移動速
度,加速度等を求めるものである。153は三次元座標
生成部であって,二次元画像データ生成装置151,1
51’の生成した二次元画像データに基づいて,対象物
の軌跡を表す複数個の点列の時系列の三次元座標データ
を生成するものである。154は回転運動解析部であっ
て,対象物の回転運動における円形度を算出するもので
ある。155は回転中心設定手段であって,対象物の回
転運動の中心を推定し,回転運動基準値としてあらかじ
め設定するものである。156は回転中心基準値であっ
て,回転中心設定手段155により設定された回転中心
を与えるデータを表す(例えば,ゴルフクラブのスイン
グにおけるクラブヘッドの回転軌跡を解析する場合にお
いて設定された首の位置等)。157は回転運動解析部
における円形度算出処理を表す。158は解析結果出力
部であって,ディスプレイ,プリンタ等よりなり,三次
元運動の解析結果を出力するものである。
【0004】従来のゴルフクラブのスイングを解析する
場合には,三次元運動解析装置152はクラブヘッドの
軌跡の円形度を算出していた。まず,回転中心設定手段
155によりゴルファーの首の位置等を回転中心として
推定し,設定する。そして,クラブヘッドの軌跡の三次
元座標データにより,設定した回転中心とクラブヘッド
の軌跡との距離の差を算出し,標準偏差をとって,円形
度を算出していた。
【0005】円形度等の解析結果は,ディスプレイ等の
解析結果出力部に出力される。例えば,年令,経験年数
等で定められた標準的な円形度と比較し測定したゴルフ
クラブが,スイングしたゴルファーに適切なものである
か等の判定をしていた(解析結果と標準値との比較手段
については図示されていない)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転運動の解析
方法は,上記のように回転中心を推定し,あらかじめ回
転中心基準値として設定し,設定した基準位置を中心に
して回転軌跡があるものとして,運動解析を行ってい
た。そのため,上記のゴルフクラブのスイングにおける
クラブヘッドの回転軌跡を解析するような場合,平均的
にプレイヤーの回転中心が首にあることから,回転中心
基準値を首に設定していた。しかし,人によっては,回
転中心が異なる位置にある場合もあり,このような場合
には正しい解析結果が得られないものであった。
【0007】本発明は,回転軌跡に応じて正しい回転中
心を設定し,常に正しい解析結果が得られる三次元運動
解析装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,軌跡を表す点
列の三次元座標から回転中心を算出し,正しい回転中心
に基づいて回転運動の解析を行うようにした。
【0009】図1は本発明の基本構成を示す。図におい
て,1,1’は撮像装置,2,2’は二次元画像データ
生成装置であって,対象物の二次元画像データを生成す
るものである。3は三次元運動解析装置であって,三次
元空間における運動解析を行うものであり,ホストコン
ピュータ側に構成されるものである。4は三次元座標生
成部であって,二次元画像データ生成装置2,2’の生
成した二次元画像データに基づいて,軌跡を表す点列の
三次元座標位置を生成するものである。5は回転運動解
析部であって,回転軌跡を解析するものである。6は解
析結果出力装置であって,ディスプレイ,プリンタ等よ
りなり,運動解析の結果を出力するものである。
【0010】10は回転平面算出手段であって,軌跡を
表す点列の三次元座標に基づいて,回転平面を算出する
ものである。11は回転平面への投影算出手段であっ
て,軌跡を表す点列の回転平面への軌跡の投影点の座標
を算出するものである。12は円弧近似用参照点算出手
段であって,点列の表す軌跡の回転平面への投影を部分
円弧として近似するために投影された点列から円弧近似
するための参照点を抽出するものである。13は回転中
心算出手段であって,円弧近似用参照点に従ってそれぞ
れの円弧の回転中心算出点を算出し,各円弧の回転中心
算出点の座標の平均により回転中心を算出するものであ
る。
【0011】なお,上記の構成において,三次元座標生
成部4は三次元運動解析装置に設けられているが,三次
元運動解析装置3とは別に二次元画像データ生成装置の
側に設けるようにしてもよい。あるいは,三次元運動解
析装置3に二次元画像データ生成装置2,2’および三
次元座標生成部4を構成するようにしてもよい。
【0012】
【作用】撮像装置1,1’が対象物の運動を撮影する
(例えば,クラブヘッド等運動解析を行う箇所にマーカ
をつけ,スイングにおけるマーカの軌跡を撮影する)。
二次元画像データ生成装置2,2’は軌跡を表す点列の
時系列の二次元画像データを生成する。そして,三次元
座標生成部4は二次元画像データに基づいて,軌跡を表
す点列の三次元座標を求める。回転運動解析部5は軌跡
を表す点列の三次元座標データを入力し,回転運動の解
析を行う。
【0013】次に,図2を参照して回転運動解析部の動
作を説明する。図2 (a)は回転平面を表す。図におい
て,X,Y,Zは三次元空間における座標軸である。D
1 ,D2 ,D 3 ,・・・Dnは三次元空間における対象
物の運動の測定点を表す(例えば,スイングされたのク
ラブヘッドの軌跡を,1/60秒毎に撮影したデータ
等)。15は点列D1 ,D2 ,D3 ,・・・Dnの三次
元座標に基づいて算出した大局的な回転平面(各点のバ
ラツキを平均して求めた平面)である。Mは回転平面1
5の法線ベクトル,X’,Vは回転平面15上の座標軸
であって,X’はX軸に平行な軸,VはX軸に垂直な軸
である。
【0014】図 (b)は点列D1 ,D2 ・・・Dnの回転
平面への投影を表す図である。図において,15’は回
転平面15のYZ平面への投影である。D1 ,D2 ・・
・Dnは三次元空間における軌跡の点,D1 ’,D2
・・・Dn’はそれぞれ点D1 ,D2 ・・・Dnの回転
平面への投影点である(X,Y,Z軸は点列D 1 ,D2
・・・DnのYZ平面への投影ができるだけ直線に並ぶ
ように各座標軸を設定する)。
【0015】図 (c)は,回転中心の算出方法を表す。図
において,X(X’),Vは回転平面における座標軸で
ある(回転平面のX’軸は回転平面に平行であるので,
以後X軸と共通とする)。15”は回転平面,Oは回転
平面の中心である。D1 ”,D2 ”・・・Dn”は図
(b)のD1 ,D 2 ・・・Dnにそれぞれ対応し,円弧近
似するための参照点として抽出された点を表す(図 (b)
における回転平面への投影点D1 ’,D2 ’・・・D
n’の全てが参照点となるのではなく,精度良く回転中
心を算出するのに必要な点だけが選択される)。P1
2 はそれぞれ線分D1 ”D2 ”,線分D2 ”D3 ”の
垂直2等分線である。O1 はP1 とP2 の交点である。
【0016】回転平面算出手段10は,図 (a)に示すよ
うに,軌跡を表す点列D1 ,D2 ・・・Dnの三次元座
標に基づいて,その大局的な回転平面を算出する。次
に,回転平面への投影算出手段11は軌跡の各点D1
2 ,D3 ・・・Dnの回転平面への投影D1 ’,
2 ’,D3 ’・・・Dn’を求める。
【0017】円弧近似用参照点算出手段12は投影点D
1 ’,D2 ’,D3 ’・・・Dn’から,精度良く円弧
近似の中心を算出するための参照点を求める。例えば,
ゴルフクラブのスイングにおけるクラブヘッドの軌跡の
場合,ゴルフクラブを振り上げた付近とインパクト付近
とでクラブヘッドの移動速度が異なるのに対し,軌跡の
測定は等時間間隔で行っているので測定された点列
1 ,D2 ,D3 ・・・Dnの間隔が測定箇所により異
なる。回転中心の算出は,各点の距離ができるだけ揃っ
ているほうが精度よく算出できるので,軌跡を表す点か
らできるだけ距離が等しくなるような点を抽出する。
【0018】そして,円弧近似用参照点算出手段12
は,各投影D1 ’,D2 ’,D3 ’・・・Dn’の隣り
合う点を結ぶ距離等に基づいて軌跡の回転中心(回転平
面の中心Oとは異なる)を精度よく求めるのに必要な点
を円弧近似用参照点として抽出する。
【0019】次に,回転中心算出手段13は,連続する
3つの円弧近似用参照点に基づいて,回転中心算出点を
求める。図 (c)において,D1 ”,D2 ”D3 ”・・・
Dn”は抽出された参照点である。まず,参照点
1 ”,D2 ”を結ぶ線分を求め,その垂直2等分線P
1 を算出する。さらに,点D2 ”とD3 ”を結ぶ線分の
垂直2等分線P2 を求める。そして,P1 とP2 の交点
1 を回転中心算出点として算出する。各連続する参照
点について隣合う垂直2等分線同士の交点を求める。そ
のようにして求まった回転中心算出点の座標平均をと
り,三次元空間における軌跡の回転中心とする。上記の
ように,本発明は,対象物の軌跡の回転中心が軌跡に応
じて正しく自動設定されるので,回転軌跡の解析精度が
向上する。
【0020】
【実施例】図3,図4によりゴルフクラブのスイングプ
レーンを解析する場合の回転運動解析部の実施例を説明
する。
【0021】図3 (a)は三次元空間におけるクラブヘッ
ドの回転平面を表す。図において,20はゴルフクラブ
をスイングした時のクラブヘッドの回転軌跡に基づく回
転平面である。X,Y,Zは三次元空間における座標軸
である。
【0022】プレイヤーがX軸方向を向いて,YZ平面
内でゴルフクラブをスイングした場合,理想的には,ク
ラブヘッドの回転平面はYZ面においては直線となる
(X,Y,Z軸は,クラブヘッドの描く軌跡のYZ平面
への投影ができるだけ直線に近くなるように設定す
る)。
【0023】図 (b)は回転平面のYZ平面への投影を表
す。図において,20’は回転平面20のYZ平面への
投影を表す。図 (a),図 (b)により,本発明の回転平面
算出手段10の動作を説明する。
【0024】三次元空間での実際の軌跡は完全な平面で
はなく,直線20’の上下に点列がばらつくが,回転平
面算出手段10は,軌跡の点列の三次元座標に基づい
て,YZ平面における直線20’の傾きを算出し,大局
的な平面20を求める。
【0025】この平面20の傾きを算出するために,軌
跡の点列のYZ平面の投影における局所的な点列の直線
の傾きを,投影の各点において算出する。そして,投影
全体でのそれぞれの局所的な直線の傾きを重み付けして
平均し,大局的な直線20’の傾きを求める。
【0026】三次元空間における軌跡の三次元座標をD
i (Xi,Yi ,Zi )とすると,Di ,Di+1 間の直
線の傾きは,
【0027】
【数1】
【0028】傾きθの平均を求める際,Di ,Di+1
間の直線の長さが長い程平均的な直線の傾きθに寄与す
ることが望ましいので,Di ,Di+1 の間の直線の長さ
Siを重み付けして,次式により直線の傾きθを算出す
る。
【0029】
【数2】
【0030】次に,回転平面への投影算出手段11は,
軌跡の点列の回転平面への投影を求める。図 (c)は回転
平面と回転平面上の座標軸を表す。
【0031】図示のように,X座標と,回転平面上にあ
ってX軸に垂直な座標軸Vを設定する。図において,2
0”は回転平面であり,ei (Xi ,Vi )は軌跡を表
す点列のXV平面への投影を表す。
【0032】図 (b),図 (c)により回転平面への投影算
出手段11の動作の説明をする。YZ平面における直線
20’は,直線の傾きをθとすると,次式で表すことが
てきる。
【0033】
【数3】
【0034】但し,Zoは直線20’とZ軸との交点Z
oのZ座標であり,クラブヘッドの初期座標値である。
この直線の傾きを持つ回転平面に軌跡の点列の座標Di
(Xi ,Yi ,Zi )を投影する。投影した座標をEi
(Xi ,βi ,αi )とすると,ベクトルDiEi とベ
クトルDiEi との直行条件より,βi ,αi はそれぞ
れ次式より算出される。
【0035】
【数4】
【0036】そこで,X−V座標系でのV軸に投影した
Ei(Xi ,βi ,αi )は,X−V座標系では,ユー
クリッド距離を保存したままで,次式により計算される
i (X i,Vi )となる。
【0037】
【数5】
【0038】次に,円弧近似用参照点算出手段12は,
X−V平面における,回転平面上への軌跡の点の投影e
i (Xi ,Vi )について円弧近似を行うための参照点
を求める。
【0039】円弧近似用参照点算出手段12は,各ei
(Xi ,Vi )から円弧近似用参照点を抽出する。そし
て,回転中心算出手段13は抽出した参照点について連
続する3点により円弧近似を行う。
【0040】具体的には,隣合う点列との垂直2等分線
の交点を,その3点を通る円弧の回転中心算出点とす
る。この処理を全ての参照点について行うと,複数の回
転中心算出点が求まるので,その全体の平均を回転軌跡
の回転中心とみなす(この点については図 (d)を参照し
て後述する)。
【0041】軌跡上の3点により軌跡を部分円弧として
近似し,回転中心を算出するためには,隣り合う参照点
の間の距離の差ができるだけ等間隔であることが望まし
い。しかし,軌跡の点列は等時間間隔(例えば1/60
秒)で測定しているのに対し,ゴルフクラブのスイング
では,クラブヘッドの軌跡が等速度でないので,隣り合
う点列の距離は,例えば,振り降ろし開始付近とボール
のインパクト付近とで大きく異なる。そこで本発明で
は,円弧近似に用いる点列の隣合う距離ができるだけ均
一になるように参照点を抽出するようにする。
【0042】図3 (d)の説明に先立って,図4により円
弧近似用参照点算出手段12の動作を説明する。図4
は,クラブヘッドの回転軌跡を解析する場合の参照点算
出手段のアルゴリズムである。
【0043】図のフローにおいて,距離閾値1,距離閾
値3は距離閾値1<距離閾値3の関係にあり,選択した
点を参照点として登録するしかないかの判定基準とする
ものである。また,jの増加量の閾値2は,jを増加し
て参照点を求める過程において参照点として登録するた
めの基準を与える閾値である。
【0044】図示のフローの番号に従って説明する。 (1) 初期値i=1,j=2を設定する。 (2) ej を円弧近似点として登録する。
【0045】(3) ei ,ej 間の距離を算出する。 (4) 算出した距離が距離閾値1より小さいか,あるい
は大きいかを判定する。
【0046】(5) 距離が小さい場合,軌跡の終点であ
るか判定する。終点であれば,(6)に進む。終点でなけ
れば(7) に進む。 (6) (5) の判断において終点であれば,ej を参照点
として登録し,処理を終了する。
【0047】(7) (5) の判断において終点でなけれ
ば,j=j+1として次の点を求める。 (8) jの増加量について判定する。jの増加量が閾値
2より小さければ(3)に進み,ei と選択した点との距
離を算出する。jの増加量が閾値2により大きければ,
(12)に進み,求めたej を円弧近似点として登録する。
【0048】(9) (4) において算出した距離が距離閾
値1より大きければ,算出した距離を距離閾値3と比較
する。距離閾値3以上でなければ,(8) に進み処理を繰
り返す。算出した距離が距離閾値3以上であれば,(10)
に進む。
【0049】(10) (9) において判定した結果,算出し
た距離が距離閾値3以上であれば,j−1≠iであるか
どうか(求めた点がei に隣り合う点でないかどうか)
判定する。j−1≠iであれば(11)に進む。j−1=i
(j−1≠iでない(隣り合う点))であれば,(12)に
進み,ej を登録する。
【0050】(11) (10)において,j−1≠iと判定さ
れたら,j=j−1として,一つ前の点を選択する。 (12) ej を登録する。
【0051】(13) i=j,j=i+1として,(2) に
戻り,登録した点とその次の点とで(2) 以降の処理を繰
り返す。なお,上記のフローにおいて,(5) ,(6) は軌
跡の端点(振り降ろしを開始点およびスイングの終点)
を必ず円弧近似参照点とするためのものである。
【0052】ゴルフクラブのスイングでは,スイングに
おけるアドレスからトップ(振り上げたとき)の時点が
折り返し点となる。そのため,その点を三次元軌跡の端
点として,必ず円弧参照点とする必要がある。そして,
クラブヘッドの軌跡ではトップの折り返し点で速度がゼ
ロになるのに対して,規則の生成は同じ時間間隔で行わ
れるので,ei ,ej 間の距離差がゼロに近いデータが
多く観測される。そこで,(8) の処理を設けてjの増加
量で折り返し点の抽出を行うようにしたものである。
【0053】上記フローにおいて,(9) 以降の処理は,
加速度の大きいインパクトの瞬間においては,ei ,e
i+1 間の距離変化が大きく,ei ,ei+1 がある閾値1
より小さい場合でも,ei ,ei+2 間の距離が大きすぎ
ることがあるので,その場合にはei+1 を円弧近似点と
するようにしたものである。
【0054】以上のようにして円弧近似参照点が求まる
と,回転中心算出手段13は,3点ずつの連続する参照
点に基づいて部分円弧として近似して回転中心算出点を
求める。そして,各連続する三つの参照点について回転
中心算出点を求め,その座標の平均を回転軌跡の回転中
心とする。
【0055】図3 (d)を参照して回転中心算出手段13
の動作を説明する。図3 (d)は回転中心の算出方法を示
す。図3 (d)において,ek ,ek+1 ,ek+2
k+3 ,は円弧近似用参照点,P k ,Pk+1 ,Pk+2
それぞれ線分ek k+1 の垂直2等分線,線分ek+1
K+ 2 の垂直2等分線,線分ek+2 K+3 の垂直2等分線
である。Qk ,Qk+1 はそれぞれPk とPk+1 の交点,
k+1 とPk+3 (図示せず)の交点である。
【0056】円弧参照点の点列ek が抽出されると(こ
のek は図 (c)におけるei (Xi ,Vi )wy抽出さ
れた点を表すものとする),図示のように,ek とe
k+1 とから中点Pk を求め,隣り合うek+1 , k+2
ら中点Pk+1 を算出する。各P k は次式で得られる。
【0057】ek (Vk ,Vk )として,
【0058】
【数6】
【0059】次に,Pk を通りベクトルek k+1に垂
直な直線とPk+1 を通りベクトルek k+2 に垂直な直
線との交点Qk を算出する。このQk が回転中心算出点
となる。
【0060】実際に,交点Qk は次のように求める。Q
k (Qxk,Qvk)として,
【0061】
【数7】
【0062】また,回転中心算出点Qk より,その座標
の平均を求め,円の中心C(図示せず)とする。
【0063】
【数8】
【0064】但し,QxkはQk のX座標,QvkはQk
V座標,nは候補列Qk の総数である。中心ぶれT(T
は数9)は回転中心算出点Qk の標準偏差より決定す
る。
【0065】
【数9】
【0066】但し,Cx は円の中心のX座標,Cv は円
の中心のV座標である。以上において,各手段における
各算出式は,一例を示すものであって,他の式によって
もよい。また,円弧近似参照点を求めるフローも一例を
示すものであって,対象物の運動の性質によって異なる
ものである。
【0067】図5は本発明の実施例構成を示す。図は,
本発明をゴルフクラブの選択システムに適用した場合の
構成である。図において,50,50’は撮像装置であ
って,ゴルファーがクラブを実際にスイングする動作を
撮影するものである。軌跡を測定する箇所(クラブヘッ
ド,ゴルファーの頭等)に色分けしたマーカを付け,各
部の運動の軌跡を測定する。51,51’は二次元画像
データ生成部であって,それぞれ撮像装置50,50’
の撮影した画像データに基づいて,クラブヘッドの動
き,体(頭,肩,腰,手,膝)の動きの二次元画像デー
タを生成する。52はゴルフクラブ選択部であって,三
次元運動解析装置により構成されているものである。
【0068】60は三次元座標算出部であって,解析を
行う部分の軌跡について,二つの撮像装置の二次元画像
データに基づいて三次元座標を算出する。61は運動定
量化部であって,クラブヘッドの軌跡,速度,加速度等
を算出するものである。62は運動解析辞書であって,
プレイヤーの年令別,経験別,ハイディキャップ別等
で,クラブヘッドのスイング速度,加速度,回転中心の
ぶれ等のデータを格納する辞書である。63は運動解析
部であって,プレイヤーのスイングの軌跡に基づいて,
運動定量化部61で算出したスイングの速度,加速度を
運動解析辞書62を参照して,評価をするとともに,回
転運動を解析し,回転中心ぶれ等を運動解析辞書62を
参照して評価するものである。64はクラブ選択ルール
を格納するものであっで,解析項目を格納して,どのク
ラブが適切であるかのクラブ選択ルールを与えるもので
ある。65はクラブ選択部であって,運動解析部63の
解析結果をクラブ選択ルール64を参照して,適切なク
ラブを選択するものである。
【0069】70は速度,加速度等算出部であって,三
次元座標データに基づいて,クラブヘッドの速度,加速
度を算出するものである。71は軌跡算出部であって,
軌跡の点列は,クラブヘッドを等時間間隔で撮影して測
定したもので,クラブヘッドの速度が速い部分では軌跡
を表す点の間隔が開きすぎるので,そのような場合に間
のデータを補完するものである。72は回転運動解析
部,73は速度,加速度評価部であって,速度加速度等
算出部70の算出した速度,加速度を運動解析辞書にお
ける速度加速度評価辞書75を参照し,測定したスイン
グの軌跡の評価を行うものである。74は回転運動解析
部72の解析結果に基づいて,回転評価辞書76を参照
し,回転中心,回転中心のぶれ等を評価するスイングプ
レーン,回転中心,回転中心ぶれ評価部である。80は
クラブ選択結果の表示であって,選択されたゴルフクラ
ブを出力するディスプレイ,プリンタ等よりなるもので
ある。
【0070】図6は本発明を適用したゴルフクラブ選択
システムの解析結果の例を示す。図は,ゴルフクラブを
スイングしたときのクラブヘッドの軌跡を示す。 はスイング開始時の軌跡,はトップの折り返し点の
軌跡,はインパクト付近の軌跡,はスイング終了時
の軌跡を示す。90は円弧近似参照点に基づいて算出し
た回転中心算出点である。91は回転中心算出点の平均
により算出した回転中心である。
【0071】図は回転半径のぶれ(平均)が16,99
cm,回転半径(平均)が127.89cm,中心軸の
ぶれ(X方向)が14.02cm,中心軸のぶれ(Y方
向)が16.66cmの場合を示す。
【0072】以上の結果を基に,クラブ選択部65はス
イングしたゴルフクラブが計測したゴルファーに適切で
あるかどうかの判定を行い,結果をディスプレイ等に出
力する。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば,三次元空間において回
転運動する対象物の回転中心が正確に算出できる。その
ため,回転運動における任意の瞬間の軌跡の回転中心ぶ
れ(軌跡全体について求めた回転中心と,任意の瞬間に
おける回転中心のずれ),回転半径,回転半径のぶれ等
回転運動の正確な分析を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を表す図である。
【図2】本発明の基本構成の作用説明図である。
【図3】本発明の回転運動解析部の実施例説明図であ
る。
【図4】本発明の円弧近似用参照点算出手段のアルゴリ
ズム実施例を示す図である。
【図5】本発明の実施例構成を示す図である。
【図6】本発明を適用したゴルフクラブ選択システムに
おけるクラブヘッドの回転軌跡の例を示す図である。
【図7】従来の三次元運動解析システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1’:撮像装置 2,2’:二次元画像データ生成装置 3 :三次元運動解析装置 4 :三次元座標生成部 5 :回転運動解析部 6 :解析結果出力装置 10 :回転平面算出手段 11 :回転平面への投影算出手段 12 :円弧近似用参照点算出手段 13 :回転中心算出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置(1) と,対象物の三次元空間に
    おける運動を解析する三次元運動解析装置(3) と,解析
    結果を出力する解析結果出力装置(6) とを備えて三次元
    運動を解析するシステムにおいて,三次元運動解析装置
    (3) は対象物の軌跡を表す複数個の点列の時系列の三次
    元座標データを入力し,回転運動を解析する回転運動解
    析部(5) を備え,回転運動解析部(5) は上記三次元座標
    データから軌跡の平均的な回転平面を算出する回転平面
    算出手段(10)と,対象物の軌跡を表す上記複数個の点列
    の上記回転平面への投影点の座標を求める回転平面への
    投影算出手段(11)と,上記回転平面への投影を部分円弧
    のつなぎ合わせとして近似するための参照点を上記投影
    点から求める円弧近似用参照点算出手段(12)と,上記円
    弧近似用参照点により部分円弧の中心を回転中心算出点
    として求め,各部分円弧の回転中心算出点に基づいて軌
    跡の回転中心を算出する回転中心算出手段(13)とを備え
    たことを特徴とする三次元運動解析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,回転平面算出手段(1
    0)は,X軸とY軸とZ軸を,回転平面のYZ平面への投
    影が直線もしくは直線に近似できるように三次元座標を
    設定し,軌跡を表す複数個の点列の隣り合う点間もしく
    は抽出された点の隣り合う点間のYZ平面における傾き
    の重み付け平均に基づいて回転平面の傾きを算出するこ
    とをと特徴とする三次元運動解析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,円弧近似用参照点算
    出手段(12)は,参照点間の距離ができるだけ等しくなる
    ように参照点を抽出することを特徴とする三次元運動解
    析装置。
  4. 【請求項4】 請求項2および3において,円弧近似用
    参照点算出手段(12)は対象物の速度がゼロの三次元軌跡
    における端点を参照点として抽出することを特徴とする
    三次元運動解析装置。
JP3279724A 1991-10-25 1991-10-25 三次元運動解析装置 Withdrawn JPH05118818A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018087805A (ja) * 2016-10-17 2018-06-07 ジック シュテークマン ゲーエムベーハーSICK STEGMANN GmbH 回転角を特定するための角度測定装置

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JP2018087805A (ja) * 2016-10-17 2018-06-07 ジック シュテークマン ゲーエムベーハーSICK STEGMANN GmbH 回転角を特定するための角度測定装置

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