JPH05117816A - 耐高温腐食性合金鋼および過熱器管 - Google Patents

耐高温腐食性合金鋼および過熱器管

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JPH05117816A
JPH05117816A JP28460991A JP28460991A JPH05117816A JP H05117816 A JPH05117816 A JP H05117816A JP 28460991 A JP28460991 A JP 28460991A JP 28460991 A JP28460991 A JP 28460991A JP H05117816 A JPH05117816 A JP H05117816A
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JP
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tube
corrosion
alloy steel
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corrosion resistance
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Yukio Takahashi
幸男 高橋
Yuji Fukuda
祐治 福田
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Babcock Hitachi KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
    • F28F21/081Heat exchange elements made from metals or metal alloys
    • F28F21/082Heat exchange elements made from metals or metal alloys from steel or ferrous alloys

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐食性が優れ、かつ経済的な合金鋼および該
合金鋼を用いた伝熱管、過熱器管を提供すること。 【構成】 硫酸塩並びに塩化物塩に基づく溶融塩による
高温腐食環境下において使用する過熱器管として、ニッ
ケル12〜30重量%、クロム18〜30重量%、モリ
ブデン2重量%以上を含み、さらに、合金成分としてニ
オブとチタンを単独あるいは両者を合金成分として含
み、残部は実質鉄よりなる耐高温腐食性合金鋼、また
は、前記合金鋼を耐食材として外管とし、従来材を強度
材として内管とした二重管とする伝熱管、または、前記
合金鋼または前記伝熱管を用いる過熱器管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐高温腐食性に優れた
ニッケルクロム合金鋼およびその合金鋼を用いる回収ボ
イラや都市ゴミ焼却炉における過熱器管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】年々増大する産業廃棄物並びに都市ゴミ
は焼却による処理が主な処理手段となっている。しか
し、単に焼却処理と言っても、設備費や運転費を考える
と、その処理費は高く、このため、可能な限り廃熱利用
として温水や蒸気を回収し、維持費の低減を図ってい
る。最近では、より高温の蒸気を回収することにより、
一層の高効率化を図るため、500℃以上の蒸気を回収
する設備が実用化されている。その一例を挙げると、製
紙工場における回収ボイラがある。
【0003】製紙工場における回収ボイラは、蒸解廃液
である黒液を燃焼し、薬品と蒸気を同時に回収する主要
な設備である。最近では工場における中心的な動力源で
あるこのボイラを更に効率的なものとするため、高濃度
黒液の燃焼並びに高温高圧型回収ボイラの採用が進めら
れている。
【0004】しかしながら、この新しい型のボイラを採
用した場合、従来の蒸気温度である480℃から、より
高温の500〜505℃に高めることによって次のよう
な重大な問題が生じることになる。すなわち、蒸気温度
を500℃前後に上げると、ボイラ過熱器管のメタル温
度は約530〜540℃となるため、回収ボイラ特有の
高温腐食が発生することになる。
【0005】この高温腐食は、回収ボイラで黒液を燃焼
する際、多量のアルカリ化合物が飛散し、これが過熱器
管表面に付着堆積することにより発生するものである。
更に詳しく述べると、本来、蒸解廃液である黒液の灰分
はナトリウムとイオウが主成分であるが、蒸解中に木材
チップに含まれるカリウムが薬液に溶け込むこと、更
に、系外から塩化ナトリウムが混入することなどで、不
純物の割合が高くなる。このような黒液を燃焼した際に
飛散するスメルトの組成は、ナトリウムとカリウムの硫
酸塩、塩化物塩および炭酸塩である。しかし、スメルト
が伝熱管へ付着した際には、炭酸塩のほとんどはガス中
の硫黄酸化物(SOx)と反応して硫酸塩となる。この
ような付着物の共融点は、500〜600℃の範囲にあ
るため、上記した溶融塩腐食による激しい過熱器管の腐
食が進行することになる。
【0006】図1は、各種の回収ボイラから採取した過
熱器管付着物の熱分析結果の例を示したものである。5
00〜600℃にかけて共融点が存在することが明らか
で、この共融点近くにメタル温度が上がると腐食が始ま
る。
【0007】以上で述べたと同様の腐食は、蒸気温度を
高めて廃熱回収の効率化を高めようとする都市ゴミや黒
液以外の産業廃棄物の焼却炉においても発生する(参
考:「火力発電」第164号、昭和45年5月号)。
【0008】図2は、同文献より抜粋したゴミ焼却炉の
伝熱管に堆積していた灰の熱分析結果である。先の図1
と同じ温度域に共融点が存在していることが分かる。ま
た、この灰にも回収ボイラの灰と同様、ナトリウムとカ
リウムの硫酸塩と塩化物塩が含まれており、伝熱管やス
トーカグレート材に対しても激しい溶融塩腐食を生じ
る。特に、ゴミ焼却炉の場合は、現時点においても、回
収蒸気温度は300℃以下であり、欧州では500℃の
例があるのと比べると、かなり低いレベルと言える。し
かし、欧州でも500℃の蒸気を出すゴミ焼却ボイラの
建設は腐食のため減少しており、これは上記した500
℃付近での付着物の共融塩によるボイラチューブすなわ
ち過熱器管の腐食が激しかったことを物語るものであ
る。
【0009】以上のような腐食環境に対して、本発明者
らが先に特許出願した発明(特願平1−200071
号)で、アルカリ金属の硫酸塩並びに塩化物塩に基づ
く、溶融塩による高温腐食環境下で使用する伝熱管材料
として、ニッケル(Ni)12〜30重量%、クロム
(Cr)18〜30重量%、モリブデン(Mo)2%重
量以上を含み、残部を実質的に鉄(Fe)としたNi−
Cr合金鋼からなる伝熱管を提案した。しかし、この方
法においても、高価なMoを増量しても耐食性が得られ
ない場合があり、これらを改善しなければ実用的な過熱
器管材とはならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
当該腐食環境に対する合金成分としてのMoの添加効果
が不安定であると言った問題点があるため、これを解決
し耐食性が優れ、かつ経済的な合金鋼および該合金鋼を
用いた伝熱管過熱器管を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、次
の構成で達成される。すなわち、ニッケル12〜30重
量%、クロム18〜30重量%、モリブデン2重量%以
上を含み、さらに、合金成分としてニオブとチタンを単
独あるいは両者を合金成分として含み、残部は実質鉄よ
りなる耐高温腐食性合金鋼、または、前記合金鋼を耐食
材として外管とし、従来材を強度材として内管とした二
重管とする伝熱管、または、前記合金鋼または前記伝熱
管を硫酸塩並びに塩化物塩に基づく溶融塩による高温腐
食環境下において使用する過熱器管材として用いる過熱
器管である。
【0012】
【作用】アルカリ金属の硫酸塩と塩化物塩の共融塩によ
る腐食は、それぞれの塩が合金成分と反応するが、とり
わけ、塩化物塩の腐食性が強く、合金成分の内、Crと
の反応が優先する。この反応に対して、Moの添加は腐
食の進行を抑制する作用があり、これに更に微量の合金
成分(Nbおよび/またはTi)を加えることによりM
oの抑制効果が一段と高まることになる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。回収
ボイラにおける過熱器管の腐食環境については先に述べ
たように、極めて厳しいものである。しかし、前述した
ようにゴミ焼却炉ではこれ以前に、欧州、特に、当時の
西ドイツにおいて、これと同様な高温腐食が発生してい
た。西ドイツではゴミ焼却炉を火力発電所に併設し、早
くからいわゆるゴミ発電を採用していたが、高効率化の
ため、1970年には、450〜500℃の蒸気を回収
するボイラ付きゴミ焼却設備は11機建設されたが、1
980年には全く建設されず、建設されたのは全て蒸気
温度が450℃以下の設備であった。この事実はゴミ焼
却炉における腐食環境が蒸気温度500℃を境に伝熱管
の腐食著しく加速させることを物語っている。
【0014】この問題に対しては本発明者らが1970
年、腐食の原因は伝熱管表面に付着堆積している燃焼灰
中に含まれるアルカリ金属の硫酸塩と塩化物塩の共融塩
による溶融塩腐食で、その共融点が514℃前後にある
ことを見いだし、伝熱管のメタル温度が共融点になる蒸
気温度でボイラは従来の耐食材では短時間で腐食減肉
し、操業が成り立たないことを報告した(参考:「火力
発電」第164号、昭和45年5月号)。
【0015】これらの共融塩による腐食がゴミ焼却炉と
回収ボイラにおける高温腐食に共通していることから、
伝熱管付着物の性状を詳しく調査した上で、各種の合成
媒体を調製し、鋼材に対する腐食性が最も高い腐食媒体
として、試薬のNaCl/KCl/Na2SO4/K2
4をNa:18.0%、K:22.0%、SO4:2
3.6%およびCl:36.4%の割合で混合した合成
媒体(共融点514℃)を選び出し、各種の鋼材の耐食
性を評価選定し、この種の腐食環境では、Ni−Cr系
合金においては合金成分としてMoの含有が効果的であ
ることを明らかにした(特願平1−200071号)。
【0016】本実施例は、回収ボイラやゴミ焼却炉にお
ける腐食環境における耐食性材料を評価選定する上で極
めて好適で、かつ、他の手段では到底なし得ない腐食試
験が可能な上記の腐食媒体を用いることにより、合金組
成中の微量な合金成分の影響や効果について明らかに
し、これを特定することにより、経済的な伝熱管、過熱
器管を提供しようとするものである。
【0017】なお、ゴミ焼却炉の灰には、アルカリ金属
の他にアルカリ土類金属および鉛、亜鉛と言った金属も
含まれ、これらの塩、特に塩化物塩は共融点を下げる作
用を持っているが、500℃以上の腐食環境であれば、
共融点を下げる作用はアルカリ金属の溶融塩が支配的と
なる。更に、化合物として炭酸塩や酸化物が混入する場
合もあるが、これらの混入は共融点を若干低下させる作
用をもたらすが、鋼材の腐食性に対しては、上記の合成
媒体で十分評価できるものである。
【0018】実施例1 上記したように、Ni−Cr系合金においては合金成分
としてMoの含有が効果的であるが、必ずしもMo量を
増やすだけでは耐食性の効果が予想したものより高まら
ないことが分かった。このため、これ以外の合金成分を
添加し、それぞれの効果を前記の合成媒体を用い、55
0℃、20時間の腐食量で評価してみた。表1は、14
Ni−22Cr系合金鋼をベースに各種の成分を添加し
た場合の腐食量を比較したものである。
【0019】
【表1】
【0020】供試材No.1は0.8重量%、No.2
は3.9重量%およびNo.3は1.6重量%のMoを
それぞれ添加したものである。しかし、これらの合金鋼
の腐食量は23〜25mgで、この場合は、添加量によ
る耐食性の差はみられない。なお、No.1には0.3
3重量%のNを含めてあるが、この成分は耐食性には何
ら関与していない。更に供試材No.4は1.5重量%
のMo、0.24重量%のNbを同時に添加したもので
ある。この場合は、腐食量が13mgと約半分になり、
耐食性が向上している。
【0021】実施例2 実施例1と同様の方法で、22Ni−25Cr系合金鋼
に対して試みた結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】供試材No.5は、Moを3.9重量%添
加したものが、これは実施例1で示した供試材No.2
に比べてNi成分が約5重量%多いものである。しか
し、その耐食性はほとんど変わらない。
【0024】供試材No.6は、No.5のMoを除
き、代わりに先の供試材No.4で効果のあったNbを
0.45重量%添加したものである。結果は、先の供試
材No.4とほぼ同じ腐食量の15mgとなり、Moを
含まなくてもNbの添加のみで耐食性が改善することを
示している。
【0025】実施例3 25Ni−25Cr系合金鋼に関する実施例3を表3に
示す。
【0026】
【表3】
【0027】供試材No.7とNo.8は、Moを5.
4重量%と4.0重量%をそれぞれ含み前者にNo.1
と同様Nを0.10重量%含めているが耐食性の上では
両者には顕著な差は見られず、腐食量も低くはない。
【0028】これらに対して、供試材No.9は、Mo
を先のNo.7とNo.8よりも少ない2.2重量%と
し、No.4およびNo.6の供試材で効果を確認した
Nbを0.43重量%添加したものである。これらの耐
食性は、Moだけを添加したものには見られない優れた
もので、先のNo.4で得られた13mgの腐食量より
更に少ない5mgとなっている。
【0029】供試材No.10はMoを加えないで、N
bの代わりにTiを0.41重量%添加したものであ
る。その結果、腐食量は50mgと大きく、耐食性は極
めて劣ることが分かった。また、Moを含まない場合で
は、No.6の供試材で見られたNb単独の効果はTi
では期待できないことが分かる。
【0030】供試材No.11は、上記No.10にM
oを4.28重量%を加えた上にTiを同じ量の0.4
2重量%添加したものにほぼ相当する。これの腐食量は
13mgとなり、No.10の50mgに比べてかなり
耐食性が改善していることが認められる。
【0031】供試材No.12は、No.9の再現性を
確認するため、Moを2.4重量%、Nbを0.63重
量%添加したものであるが、Niはやや多く、Crはや
や少ないものとなっている。しかし、腐食量はNo.9
と同じ5mgで、やはりNbの共存が耐食性の向上に優
れた効果をもたらしていることが実証できた。
【0032】実施例4 表4は50Ni−30Cr系合金鋼の場合の耐食性に対
する合金成分の効果を見たものである。
【0033】
【表4】
【0034】供試材No.13は、Moを加えないで、
Nbを0.46重量%添加したものである。腐食量は4
2mgと多く、耐食性は上記のNi−Cr合金に比べて
も落ちる。これに対して、供試材No.14は、Moの
み4.0重量%添加したものである。この材料の腐食量
は24mgで、上記のNbのみを添加したものよりは少
ない。
【0035】供試材No.15は、MoとTiをそれぞ
れ1.9重量%と0.17重量%添加したものである。
この場合は、Moのみ添加した供試材No.14より腐
食量が半減しており、Tiの共存は耐食性の向上に効果
的であることが分かる。
【0036】供試材No.16は、Mo1.9重量%に
対してNbを0.92重量%とTiを1.15重量%、
更にNを0.46重量%添加したものである。各種の合
金成分を含んだこの供試材の腐食量は14mgであり、
先のMoとTiが入った供試材No.15と変わらない
耐食性を示している。
【0037】なお、実施例4で評価した供試材No.1
5とNo.16については、長時間の腐食試験におい
て、実施例3で評価した供試材No.9とNo.12に
比べて優れた耐食性を示しており、高Ni−Cr合金鋼
になるほどMoの効果をNbあるいはTiが支えている
ことになる。
【0038】以上の各実施例により、ゴミ焼却炉や回収
ボイラにおける特殊な腐食環境に耐え得る伝熱管として
Ni−Cr系合金鋼を製造あるいは使用する場合、共存
させるべき合金成分としては、先ず、Moを2重量%以
上加えた上で、これの効果を高めるために欠くことので
きない成分としてNb並びにTiの何れか単独或は両者
を添加することが必要なことが明らかである。
【0039】なお、今回の実施例に用いた供試材の中に
は、市販品に近いものも含まれている。しかし、本発明
による合金成分の特定は、あくまで、前記したように、
NaとKの硫酸塩並びに塩化物塩からなる共融塩の腐食
が、各塩の割合により鋼材に対する腐食性が異なること
など、きめ細かい調査研究によりはじめて耐食材の評価
選定が可能になったわけで、ただ、単に実際の付着物に
よる腐食試験をいくら行っても、容易には成分の特定に
は至らない。
【0040】さらに、溶融塩の腐食では塩化物の影響は
大きく、腐食生成物にはメタルの界面近くには僅かなが
ら塩素の侵入が認められる。しかし、生成物スケールに
はメタルの塩化物は認められない。これは例えば、塩化
鉄などの蒸気圧が高いことに関係しており、このため、
Feを含まない合金鋼にすべきであるとし、Coの使用
など一部始められている。本発明は、こうした高価な材
料への展開に対抗しているわけではなく、従来材をベー
スに若干の合金成分を添加するだけで、従来のものより
優れた耐食性の材料を提供しようとするものである。
【0041】上記の実施例で言えば、50Ni−30C
r系の合金鋼が二重管にできる限界となるかもしれな
い。なお、これ以上の高級な合金鋼になると、確かに上
記の腐食環境に耐える材料として、例えば、インコネル
625やハステロイHなどが優れたものとして評価して
いるが、二重管には加工し難く、かつ高価なものとな
る。このため、本発明による鋼材はより経済的であり、
更に二重管として使用する場合、強度材としては、従来
のボイラ用鋼管を使用できるため、特別の問題もなく、
直ちに実用化できる利点がある。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成し得
なかった500℃の蒸気を安定に供給できるゴミ焼却炉
廃熱ボイラ並びに回収ボイラ用の伝熱管、過熱管の提供
が可能となり、その効果は蒸気温度の上昇によるタービ
ン効率の向上すなわち電力量アップで、より経済的なプ
ラントとなる。
【0043】また、伝熱管、過熱器管材料としても、本
発明の材料を素管、或は、二重管のどちらにしてもよ
く、経済的な方を選べる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回収ボイラ過熱器管付着物の熱分析を示す図
である。
【図2】 ゴミ焼却炉の伝熱管付着物の熱分析を示す図
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル12〜30重量%、クロム18
    〜30重量%、モリブデン2重量%以上を含み、さら
    に、合金成分としてニオブとチタンの単独あるいは両者
    を合金成分として含み、残部は実質鉄よりなることを特
    徴とする耐高温腐食性合金鋼。
  2. 【請求項2】 硫酸塩並びに塩化物塩に基づく溶融塩に
    よる高温腐食環境下において使用する過熱器管材として
    請求項1記載の耐高温腐食性合金鋼を用いることを特徴
    とする過熱器管。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の合金鋼を耐食材として外
    管に用い、従来材を強度材として内管に用いる二重管か
    ら成ることを特徴とする伝熱管。
  4. 【請求項4】 硫酸塩並びに塩化物塩に基づく溶融塩に
    よる高温腐食環境下において使用する過熱器管材として
    請求項3記載の伝熱管を用いることを特徴とする過熱器
    管。
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