JPH0511769Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は天板の四隅から脚部を垂下させて形成
したテーブルに関する。

［背景技術］ 従来にあつては、椅子座と床座用にはそれぞれ
別々のテーブルを使用しており、不経済であると
共に、使用しないときは徒に有効空間を占有して
しまつていた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、椅子座と床座に兼
用でき、しかも天板の高さの微調整も可能なテー
ブルを提供することにある。

［考案の開示］ 本考案のテーブルは、天板１の四隅から脚部２
を垂下させて形成したテーブルであつて、脚部２
は上下脚体３，４を着脱自在に連結して形成さ
れ、下脚体４の底面の下雌ねじ５にアジヤスタボ
ルト６を螺合させると共に下脚体４の上面に連結
ボルト１０を突設し、上脚体３の底面に連結ボル
ト１０乃至は上脚体３の底面にアジヤスタボルト
６を螺合できる上雌ねじ７を設け、上脚体３の底
面と下脚体４の上面との間にスペーサ１６を取外
し自在に挿着させてスペーサ１６の外周部により
上下脚体３，４の連結部の外周を覆うようにして
成るものであり、この構成により上記目的が達成
されたものである。即ち、上下脚体３，４を連結
させておくことにより、テーブルＡを椅子座とし
て使用でき、一方上下脚体３，４を離脱させるこ
とにより、テーブルＡを床座として使用でき、し
かも下雌ねじ５あるいは上雌ねじ７に螺合させた
アジヤスタボルト６により天板１の高さの微調整
が可能となるものである。

以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。天板１は矩形状であり、その裏面
側の四隅から脚部２が垂設されてテーブルＡが形
成されている。脚部２は有底円筒体状の上脚体３
と下脚体４が着脱自在に連結されて形成されてい
る。下脚体４の底面には第２図に示すようにナツ
ト８が上面側で溶着されて下雌ねじ５が設けられ
ており、この下雌ねじ５の下端にアジヤスタボル
ト６が螺入量調整自在かつ着脱自在に螺入されて
いる。アジヤスタボルト６は雄ねじ部６ａの下端
に円板状の支持板６ｂが取着されて形成されてお
り、雄ねじ部１０が下雌ねじ５に螺合されてい
る。下脚体４の上面には連結用の連結ボルト１０
が上方に向けて突設されている。上脚体３の底面
には上面側にナツト１１が溶着されて上雌ねじ７
が設けられている。この上雌ねじ７にはアジヤス
タボルト６と連結ボルト１０が螺合可能となつて
いる。上脚体３の上端部には、略コ字状の取付け
片１２が被着されており、この取付け片１２で脚
部２が天板１の裏面に固着した取付け枠１３を介
してボルト挿通孔１５でボルト９止めされてい
る。

而して、このテーブルＡは椅子座として使用す
る場合には、上下脚体３，４を連結ボルト１０を
上雌ねじ７に螺合させ、スペーサ１６を介在させ
てスペーサ１６の外周部により上下脚体３，４の
連結部の外周を覆うようにして連結させておき、
下脚体４のアジヤスタボルト６で高さの微調整を
行つて実用に供する。又、床座として使用する場
合には、第７図に示すように上下脚体３，４を連
結ボルト１０を上雌ねじ７から離脱させて下脚体
３，４を分離させて、アジヤスタボルト６を下雌
ねじ５から離脱させて上雌ねじ７に螺合すること
により実用に供する。このアジヤスタボルト６は
下脚体４の下雌ねじ５に螺合させてあつたもので
も、又別のものであつてもよい。

［考案の効果］ 本考案にあつては、天板の四隅から脚部を垂下
させて形成したテーブルであつて、脚部は上下脚
体を着脱自在に連結して形成され、下脚体の底面
の下雌ねじにアジヤスタボルトを螺合させると共
に下脚体の上面に連結ボルトを突設し、上脚体の
底面に連結ボルト乃至は上脚体の底面にアジスタ
ボルトを螺合できる上雌ねじを設けているので、
上下脚体を連結させておくことにより、テーブル
を椅子座として使用でき、一方上下脚体を離脱さ
せることにより、テーブルを床座として使用で
き、このように椅子座と床座に兼用でき、室内の
有効空間を徒に占有することがなく、しかも下雌
ねじあるいは上雌ねじに螺合させたアジヤスタボ
ルトにより天板の高さの微調整が可能となり、使
い勝手がよいものである。さらに上脚体の底面と
下脚体の上面との間にスペーサを取外し自在に挿
着させてスペーサの外周部により上下脚体の連結
部の外周を覆うようにしているので、上下脚体を
連結してテーブルを椅子座として使用した場合に
あつても、上下脚体の連結部がスペーサにより覆
われて脚部の納まりが良好となり、外観の見栄え
が良くなつて商品価値を高めることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図及び第３図は同上における脚部の一部破断正面
図及び平面図、第４図、第５図及び第６図は同上
における取付け枠を示す平面図、正面図及び第４
図のＹ−Ｙ断面図、第７図ａ，ｂ，ｃは同上の脚
部の作用を示す説明図であつて、Ａはテーブル、
１は天板、２は脚部、３は上脚体、４は下脚体、
５は下雌ねじ、６はアジヤスタボルト、７は上雌
ねじ、１０は連結ボルト、１６はスペーサであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板の四隅から脚部を垂下させて形成したテー
   ブルであつて、脚部は上下脚体を着脱自在に連結
   して形成され、下脚体の底面の下雌ねじにアジヤ
   スタボルトを螺合させると共に下脚体の上面に連
   結ボルトを突設し、上脚体の底面に連結ボルト乃
   至はアジヤスタボルトを螺合できる上雌ねじを設
   け、上脚体の底面と下脚体の上面との間にスペー
   サを取外し自在に挿着させてスペーサの外周部に
   より上下脚体と連結部の外周を覆うようにして成
   るテーブル。