JPH05111324A - 農用作業機の伝動構造 - Google Patents
農用作業機の伝動構造Info
- Publication number
- JPH05111324A JPH05111324A JP27364491A JP27364491A JPH05111324A JP H05111324 A JPH05111324 A JP H05111324A JP 27364491 A JP27364491 A JP 27364491A JP 27364491 A JP27364491 A JP 27364491A JP H05111324 A JPH05111324 A JP H05111324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction plate
- transmission shaft
- pulley
- transmission
- torque limiter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 信頼性が高く、かつ、コンパクトに設置でき
るトルクリミッタを得ることができる。 【構成】 伝動軸8に遊嵌した板金製のプーリ9の側面
に、第1摩擦板12を相対回転不能に係合装着するとと
もに、第1摩擦板12に相対向する第2摩擦板14を伝
動軸8に一体回動可能かつスライド自在に取付け、第2
摩擦板14を、付勢部材15で第1摩擦板12に弾性的
に押しつけ付勢してある。
るトルクリミッタを得ることができる。 【構成】 伝動軸8に遊嵌した板金製のプーリ9の側面
に、第1摩擦板12を相対回転不能に係合装着するとと
もに、第1摩擦板12に相対向する第2摩擦板14を伝
動軸8に一体回動可能かつスライド自在に取付け、第2
摩擦板14を、付勢部材15で第1摩擦板12に弾性的
に押しつけ付勢してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用作業機の伝動構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンバイン等の農用作業機
において、作業負荷が過大なものとなったときに、作業
装置を破損させないようにするために、例えば伝動軸に
相対向する摩擦板同士を押圧する状態に介装した構造の
ものや、ベルト伝動機構のベルト張力を過負荷に応じて
緩めてベルトをスリップさせる構造のもの等を伝動系の
途中にトルクリミッタとして設けていた。
において、作業負荷が過大なものとなったときに、作業
装置を破損させないようにするために、例えば伝動軸に
相対向する摩擦板同士を押圧する状態に介装した構造の
ものや、ベルト伝動機構のベルト張力を過負荷に応じて
緩めてベルトをスリップさせる構造のもの等を伝動系の
途中にトルクリミッタとして設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のトルクリミッタとしての、ベルトのスリップで
トルク伝達を断つようにしたものでは、伝動停止させる
負荷の大きさにばらつきが生じて伝動の断続が不安定と
なり信頼性が低いものであり、一方、伝動軸の途中にト
ルクリミッタ構造を介装するものでは、その設置空間を
確保する必要性があって、そのトルクリミッタにより他
の部材の設置が規制される等の欠点があった。本発明
は、上記実情に鑑みてなされたものであって、信頼性が
高くて、かつ、コンパクトに設置できるトルクリミッタ
を得ることのできる農用作業機の伝動構造の提供を目的
とする。
来構造のトルクリミッタとしての、ベルトのスリップで
トルク伝達を断つようにしたものでは、伝動停止させる
負荷の大きさにばらつきが生じて伝動の断続が不安定と
なり信頼性が低いものであり、一方、伝動軸の途中にト
ルクリミッタ構造を介装するものでは、その設置空間を
確保する必要性があって、そのトルクリミッタにより他
の部材の設置が規制される等の欠点があった。本発明
は、上記実情に鑑みてなされたものであって、信頼性が
高くて、かつ、コンパクトに設置できるトルクリミッタ
を得ることのできる農用作業機の伝動構造の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる農用作業
機の伝動構造は、上記目的を達成するために、伝動軸に
遊嵌した板金製のプーリの側面に、第1摩擦板を相対回
転不能に係合装着するとともに、前記第1摩擦板に相対
向する第2摩擦板を前記伝動軸に一体回動可能かつスラ
イド自在に取付け、前記第2摩擦板を、付勢部材で前記
第1摩擦板に弾性的に押しつけ付勢してあることを特徴
構成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通
りである。
機の伝動構造は、上記目的を達成するために、伝動軸に
遊嵌した板金製のプーリの側面に、第1摩擦板を相対回
転不能に係合装着するとともに、前記第1摩擦板に相対
向する第2摩擦板を前記伝動軸に一体回動可能かつスラ
イド自在に取付け、前記第2摩擦板を、付勢部材で前記
第1摩擦板に弾性的に押しつけ付勢してあることを特徴
構成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通
りである。
【0005】
【作用】即ち、板金製のプーリの側面に相対回転不能に
係合装着した第1摩擦板に、第2摩擦板を弾性的に押し
つけ付勢してある構造により、伝動軸がわ、あるいはプ
ーリがわに過負荷が加わった場合、第1摩擦板と第2摩
擦板とがスリップすることになって、トルクリミッタと
して作動するとともに、これら摩擦板はプーリと重合す
るようにかつ近接した箇所に設けられて構成されること
になる。
係合装着した第1摩擦板に、第2摩擦板を弾性的に押し
つけ付勢してある構造により、伝動軸がわ、あるいはプ
ーリがわに過負荷が加わった場合、第1摩擦板と第2摩
擦板とがスリップすることになって、トルクリミッタと
して作動するとともに、これら摩擦板はプーリと重合す
るようにかつ近接した箇所に設けられて構成されること
になる。
【0006】
【発明の効果】従って、プーリを利用してトルクリミッ
タが構成されているので、トルクリミッタとしてコンパ
クトに構成されることになって、その設置空間を多く確
保しなくて済み、また、摩擦式のトルクリミッタである
ので、過負荷による検知作動が精度を高いものにでき
て、信頼性も高めることができるに至った。
タが構成されているので、トルクリミッタとしてコンパ
クトに構成されることになって、その設置空間を多く確
保しなくて済み、また、摩擦式のトルクリミッタである
ので、過負荷による検知作動が精度を高いものにでき
て、信頼性も高めることができるに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3に、本発明にかかる伝動構造を備えたコンバ
インの伝動系を示している。このコンバインは、左右一
対のクローラ走行装置1,1に支持された機体に脱穀装
置3、エンジン4等を搭載設置するとともに、機体の前
部に刈取前処理部5を横軸芯周りで昇降自在に装備して
構成している。
する。図3に、本発明にかかる伝動構造を備えたコンバ
インの伝動系を示している。このコンバインは、左右一
対のクローラ走行装置1,1に支持された機体に脱穀装
置3、エンジン4等を搭載設置するとともに、機体の前
部に刈取前処理部5を横軸芯周りで昇降自在に装備して
構成している。
【0008】そして、図3に示すように、エンジン4か
らの動力が入力されるミッションケース6の動力取出軸
の駆動プーリ7と、刈取前処理部5への入力軸8の受動
プーリ9とにわたってベルト10を張設して刈取前処理
部5への伝動機構を構成しているとともに、伝動軸とし
ての前記入力軸8と受動プーリ9とはトルクリミッタ1
0を介して連動連結されるよう構成している。
らの動力が入力されるミッションケース6の動力取出軸
の駆動プーリ7と、刈取前処理部5への入力軸8の受動
プーリ9とにわたってベルト10を張設して刈取前処理
部5への伝動機構を構成しているとともに、伝動軸とし
ての前記入力軸8と受動プーリ9とはトルクリミッタ1
0を介して連動連結されるよう構成している。
【0009】第1実施例のトルクリミッタ10について
詳述する。図1及び図2に示すように、前記入力軸8の
軸端部に板金製の受動プーリ9を遊嵌している。この受
動プーリ9は、その左右両側面に夫々プレート部材1
1,11を溶接して固着しているとともに、これらプレ
ート部材11,11には、夫々、異径状の孔部11a,
11bを形成している。そして、これら孔部11a,1
1bには、第1摩擦板12,12を内嵌して固定してい
る。受動プーリ9における刈取前処理部5がわのつまり
図1における右がわの第1摩擦板12が接当する固定第
2摩擦板13を伝動軸8に固定しているとともに、受動
プーリ9における左がわの第1摩擦板12に接当する可
動第2摩擦板14を、入力軸8に軸芯方向で摺動自在で
かつ入力軸8と一体回動可能に設けている。可動摩擦板
14の左がわには、この可動摩擦板14を右に向かって
押しつける付勢部材としての皿バネ15を入力軸8に螺
着されたナット16で支持されている。この構成によ
り、第1摩擦板12,12と、固定第2摩擦板13及び
可動摩擦板14との間における摩擦力、並びに、皿バネ
15の付勢力で伝動限界のトルクが設定される。
詳述する。図1及び図2に示すように、前記入力軸8の
軸端部に板金製の受動プーリ9を遊嵌している。この受
動プーリ9は、その左右両側面に夫々プレート部材1
1,11を溶接して固着しているとともに、これらプレ
ート部材11,11には、夫々、異径状の孔部11a,
11bを形成している。そして、これら孔部11a,1
1bには、第1摩擦板12,12を内嵌して固定してい
る。受動プーリ9における刈取前処理部5がわのつまり
図1における右がわの第1摩擦板12が接当する固定第
2摩擦板13を伝動軸8に固定しているとともに、受動
プーリ9における左がわの第1摩擦板12に接当する可
動第2摩擦板14を、入力軸8に軸芯方向で摺動自在で
かつ入力軸8と一体回動可能に設けている。可動摩擦板
14の左がわには、この可動摩擦板14を右に向かって
押しつける付勢部材としての皿バネ15を入力軸8に螺
着されたナット16で支持されている。この構成によ
り、第1摩擦板12,12と、固定第2摩擦板13及び
可動摩擦板14との間における摩擦力、並びに、皿バネ
15の付勢力で伝動限界のトルクが設定される。
【0010】次に第2実施例を説明する。入力軸8に遊
嵌した板金製の受動プーリ20に、入力軸8の軸心を中
心とした周方向に複数個の爪21‥を立ち上げて設ける
とともに、図4に示すように、これらの爪21‥に、第
1摩擦板22に形成の小孔22a‥が係合されるよう
に、第1摩擦板22を装着し、この爪21‥によって、
第1摩擦板22を受動プーリ20に止め付け支持してい
る。
嵌した板金製の受動プーリ20に、入力軸8の軸心を中
心とした周方向に複数個の爪21‥を立ち上げて設ける
とともに、図4に示すように、これらの爪21‥に、第
1摩擦板22に形成の小孔22a‥が係合されるよう
に、第1摩擦板22を装着し、この爪21‥によって、
第1摩擦板22を受動プーリ20に止め付け支持してい
る。
【0011】次に第3実施例を説明する。入力軸8に遊
嵌した板金製の受動プーリ30に、入力軸8の軸心を中
心とした周方向に複数個のピン31‥を突設するととも
に、図5に示すように、これらのピン31‥に、第1摩
擦板32に形成の小孔32a‥が嵌合されるように、第
1摩擦板32を装着し、このピン31‥によって、第1
摩擦板32を受動プーリ30に止め付け支持している。
嵌した板金製の受動プーリ30に、入力軸8の軸心を中
心とした周方向に複数個のピン31‥を突設するととも
に、図5に示すように、これらのピン31‥に、第1摩
擦板32に形成の小孔32a‥が嵌合されるように、第
1摩擦板32を装着し、このピン31‥によって、第1
摩擦板32を受動プーリ30に止め付け支持している。
【0012】次に第4実施例を説明する。図6に示すよ
うに、板金製の受動プーリ40を、プレス加工した2枚
の割りプーリ部材40a,40bを貼り合わせ連結して
構成しているとともに、これら割りプーリ部材40a,
40bには、第1摩擦板41,41を内嵌できる異径状
の凹入部42,42を形成する突出縁部43,43をプ
レス加工して設けている。
うに、板金製の受動プーリ40を、プレス加工した2枚
の割りプーリ部材40a,40bを貼り合わせ連結して
構成しているとともに、これら割りプーリ部材40a,
40bには、第1摩擦板41,41を内嵌できる異径状
の凹入部42,42を形成する突出縁部43,43をプ
レス加工して設けている。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】第1実施例のトルクリミッタ構造を示す縦断側
面図
面図
【図2】第1実施例のプーリに第1摩擦板を装着する状
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図3】コンバインの伝動系を示す概略説明図
【図4】第2実施例のプーリに第1摩擦板を装着する状
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図5】第3実施例のプーリに第1摩擦板を装着する状
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図6】第4実施例のトルクリミッタ構造を示す縦断側
面図
面図
8 伝動軸 9 プーリ 12 第1摩擦板 14 第2摩擦板 15 付勢部材
Claims (1)
- 【請求項1】 伝動軸(8)に遊嵌した板金製のプーリ
(9)の側面に、第1摩擦板(12)を相対回転不能に
係合装着するとともに、前記第1摩擦板(12)に相対
向する第2摩擦板(14)を前記伝動軸(8)に一体回
動可能かつスライド自在に取付け、前記第2摩擦板(1
4)を、付勢部材(15)で前記第1摩擦板(12)に
弾性的に押しつけ付勢してある農用作業機の伝動構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27364491A JPH05111324A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 農用作業機の伝動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27364491A JPH05111324A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 農用作業機の伝動構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111324A true JPH05111324A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17530562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27364491A Pending JPH05111324A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 農用作業機の伝動構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111324A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029105A (ja) * | 2006-10-18 | 2007-02-08 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2010230162A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-10-14 | Aisin Seiki Co Ltd | トルク変動吸収装置 |
JP2011117595A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-06-16 | Aisin Seiki Co Ltd | トルク変動吸収装置 |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP27364491A patent/JPH05111324A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029105A (ja) * | 2006-10-18 | 2007-02-08 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2010230162A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-10-14 | Aisin Seiki Co Ltd | トルク変動吸収装置 |
JP2011117595A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-06-16 | Aisin Seiki Co Ltd | トルク変動吸収装置 |
EP2317173A3 (en) * | 2009-10-27 | 2017-09-06 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Torque fluctuation absorbing apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3102850B1 (en) | Tensioner | |
CA1304605C (en) | Belt tensioner with releasable belt load damping | |
US4139178A (en) | Hoist apparatus | |
US7344121B1 (en) | End surface gear-type overload protection device for manually operated hoists | |
KR20040053193A (ko) | 텐셔너 | |
DE10248233A1 (de) | Drehmomentschwankungsdämpfer | |
US20210237284A1 (en) | Robot joint comprising brake assembly | |
JPH05111324A (ja) | 農用作業機の伝動構造 | |
DE3929753C1 (en) | Fan belt tensioner for vehicle - has pivot arm with tension roller, cooperating with torsional damper(s) | |
US3704765A (en) | Overload clutch | |
US4553738A (en) | Cable pulling device with anti-reversing clutch | |
DE68905014T2 (de) | Schwungradvorrichtung mit drehschwingungsdaempfer. | |
US4881422A (en) | Anti-lash gear mechanism | |
US5332195A (en) | Rope traction device | |
US3608387A (en) | Centrifugally controlled,variable diameter pulley | |
DE69233721T2 (de) | Vibrationsangetriebener Motor | |
US5067423A (en) | Sewing machine drive assembly, including pulley belt traction enhancement device | |
DD221801A5 (de) | Reibscheibenkupplung | |
US3853018A (en) | Belt drive and tensioning apparatus | |
DE60301290T2 (de) | Motorangetriebes Stellelement | |
US4625845A (en) | Overload release latch | |
JP2566765B2 (ja) | 動力伝達車 | |
US4566872A (en) | Variable speed transmission for portable winch | |
DE3209966A1 (de) | Mechanische antriebsvorrichtung | |
EP0113212B1 (en) | Clutch cover assembly |