JPH05110671A - 光線路切替接続装置 - Google Patents

光線路切替接続装置

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JPH05110671A
JPH05110671A JP3266254A JP26625491A JPH05110671A JP H05110671 A JPH05110671 A JP H05110671A JP 3266254 A JP3266254 A JP 3266254A JP 26625491 A JP26625491 A JP 26625491A JP H05110671 A JPH05110671 A JP H05110671A
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JP
Japan
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switching
core
transmission line
station
transmission
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Application number
JP3266254A
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English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英夫 小林
Masatoshi Shimizu
正利 清水
Masao Tachikura
正男 立蔵
Toshiyuki Ogawa
利幸 小川
Toshiaki Katagiri
敏昭 片桐
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の光ケーブルループを有する光伝送路に
おいて局と加入者を接続する加入者開通、心線故障時の
迂回ルートの探索設定、支障移転時の迂回ルートの探索
設定、心線融通時の複数ループ間の迂回ルートの探索設
定の自動化を図り、切替接続の高速化、省力化を図る。 【構成】 光ケーブルループ内の局とき線点間、局と大
口ユーザビルのケーブル成端点間にテープ心線単位のそ
れぞれ独立な予備伝送路を設置し、スター配線のき線と
加入者側伝送装置間、大口ユーザビル成端点と加入者側
伝送装置間に1心単位のそれぞれ独立な予備伝送路を設
置し、テープ心線単位の現用予備伝送路切替接続手段、
テープ心線単位の予備伝送路切替接続手段、1心単位の
予備伝送路切替接続手段、1心単位の現用予備伝送路切
替接続または結合手段、1心単位の局内伝送装置と伝送
路との接続心線切替接続手段、伝送路光心線の故障位置
検知評定手段、伝送装置アラーム監視手段、心線接続状
態および切替部品接続状態の管理手段及び切替迂回ルー
ト探索選定手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ファイバ心線
をテープ心線状に集合した光テープ心線で構成される光
ファイバケーブルによって形成される複数の光ケーブル
ループを有する光伝送路の切替接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の光ファイバ心線をテープ心
線状に集合した光テープ心線で構成する光ファイバケー
ブルによって光ケーブルループが形成される光伝送路に
おいては、伝送路を自動的に切替接続する機能を有する
切替部品は設けられておらず、光ケーブルの接続点であ
る融着接続点あるいはコネクタ接続点において、人手に
より迂回伝送路の設定を行い、切替接続を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光テープ心線で構成さ
れる光ファイバケーブル伝送路の従来の切替接続におい
ては、伝送回線の異常通知を試験台より受け取り、人手
により伝送装置の故障か、伝送路の故障かを切り分け試
験を行い伝送路の故障と評定してから、故障心線にパル
ス試験光を入射し、故障箇所を評定して故障箇所に作業
者を派遣し、人手により迂回ルートの設定を行い、切替
接続を行っていたので、多くの人手と時間を要すという
問題があった。又、迂回ルートの設定においては、光線
路設計図面を人手により調べて、迂回ルートを探索・選
定していた。
【0004】光ケーブルループのコネクタ接続点(参考
資料”加入者網へのSM型光ファイバケーブルの開
発”、NTT技術ジャーナル Vol.1,No.1,PP.73-7
6,”非ガス光ファイバケーブルによる加入者光線路の
構成、電子情報通信学会論文誌 Vol.J-73-B- I,No.10
,PP.785-792)はパッシブな接続部品で構成され、自
ら切替接続を行う機能を有していないため、自動的に迂
回ルートの設定が行えないという問題があるとともに、
このため局内伝送装置と加入者伝送装置を結ぶ光伝送路
の設定を行う加入者開通工事、光心線故障時の切替迂回
ルートの探索・設定や現用回線の支障移転時の光心線の
切替迂回ルートの探索・設定が自動的に行えないという
問題があった。
【0005】また、ケーブルの支障移転は道路工事に起
因し、光ケーブルループの布設ルートの変更を伴うが、
支障移転工事を実施するため現用のサービスに供してい
る現用伝送路を一時的に迂回ルートに切替接続し、その
後に布設ルートの変更工事を行い、再び迂回ルートから
元の現用伝送路に切り戻す切替接続が必要になる。この
切替接続においては、現用伝送装置の回線断時間を短く
するため、数十ms以下の切替時間で切替接続する必要
があるとともに、切替接続が正常に遂行できたか否か瞬
時に判定する必要がある。しかしながら、現状では光線
路の接続がパッシブな接続部品で行われており、数十m
s以下の切替時間の切替部品が設けられてないととも
に、伝送装置のアラームを監視する機能がないため、ユ
ーザが使用している回線の使用を長時間中断して(回線
借用という)支障移転工事を実施していた。このためユ
ーザには多大の迷惑がかかっているという問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、複数の光ケーブルループ
を有する光伝送路において局と加入者を接続する加入者
開通の自動化、心線故障時の迂回ルートの探索・設定の
自動化、支障移転時の迂回ルートの探索・設定の自動
化、心線融通時の複数ループ間の迂回ルートの探索・設
定の自動化を図り、これら切替接続の高速化、省力化を
図る光線路切替接続装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の光線路切替接続装置は、光ケーブルループ
内の局とき線点間、局と大口ユーザビルのケーブル成端
点間にテープ心線単位のそれぞれ独立な予備伝送路を設
置し、スター配線のき線点と加入者側伝送装置間、大口
ユーザビルのケーブル成端点と加入者側伝送装置間に1
心単位のそれぞれ独立な予備伝送路を設置し、テープ心
線単位で現用、予備伝送路を切替接続する手段と、テー
プ心線単位で予備伝送路を切替接続する手段と、1心単
位で予備伝送路を切替接続する手段と、1心単位で現
用、予備伝送路を切替接続又は結合する手段と、1心単
位で局内伝送装置と伝送路を接続する心線を切替接続す
る手段と、伝送路の光心線の故障位置を検知・評定する
手段と、伝送装置のアラームを監視する手段と、心線の
接続状態、切替部品の接続状態を管理する手段と、切替
迂回ルートを探索・選定する手段と、前記各機能を統合
遠隔制御する切替制御手段とを具備することを要旨とす
る。
【0008】また、本発明の光線路切替接続装置は、切
替速度が数十ms以下のテープ心線単位の現用、予備伝
送路高速切替接続手段を局内に具備し、切替速度が数十
秒以下の1心単位の予備伝送路低速切替接続手段を局内
とき線点とビル構内に具備し、切替速度が数十秒以下の
テープ単位の予備伝送路低速切替接続手段を光ケーブル
ループの交差点に具備し、切替速度が数十ms以下の1
心単位の現用、予備伝送路高速切替または結合手段を加
入者伝送装置の直前に具備し、切替速度が数十秒以下で
1心単位で局内伝送装置と伝送路を接続する心線を切替
接続する手段を局内に具備し、伝送路の光心線の故障位
置を検知・評定する手段と、伝送装置のアラームを監視
する手段と、心線の接続状態、切替部品の接続状態を管
理する手段と、切替迂回ルートを探索・選定する手段
と、前記各手段を統合遠隔制御する切替制御手段とを局
内に具備している。従って、加入者開通時の1心単位の
心線ルートの探索・設定、心線故障時の故障箇所の評定
や故障箇所を迂回する1心単位又はテープ心線単位の切
替迂回ルートの探索・選定、支障移転時の切替迂回ルー
トのテープ心線単位の探索・選定や高速切替接続や切替
接続時の異常の有無の即時的な判定、心線融通時のテー
プ心線単位の切替迂回ルートの探索・選定を遠隔自動で
行える光ケーブルの切替接続方式の実現が可能になる。
【0009】
【作用】本発明の光線路切替接続装置においては、スタ
ー配線では加入者側伝送装置まで現用伝送路と予備伝送
路を設置し、光ケーブルループでは局とき線点間、局と
大口ユーザビルのケーブル成端点間にテープ心線単位の
それぞれ独立な予備伝送路を設置し、スター配線のき線
点と加入者側伝送装置間、大口ユーザビルのケーブル成
端点と加入者側伝送装置間に1心単位のそれぞれ独立な
予備伝送路を設置し、現用、予備伝送路を1心単位で切
替接続又は結合する手段を加入者側伝送装置直前に具備
し、切替速度が数十秒以下の1心単位の予備伝送路低速
切替接続手段を局内とき線点とビル構内のケーブル成端
点に具備しているので、局と加入者側伝送装置間で現用
伝送路の予備伝送路への1心単位の切替接続が行え、現
用伝送路故障時の予備伝送路への切替接続が容易に行え
る。前記1心単位の切替接続手段を繰り返し動作させる
ことにより局と加入者伝送装置間のテープ心線単位の予
備伝送路が作成でき、局内に具備している切替速度が数
十ms以下のテープ心線単位の現用、予備伝送路高速切
替接続手段を用いることにより光ケーブルループ内のテ
ープ心線の支障移転工事を容易に行える。
【0010】光ケーブルループの交差点には切替速度が
数十秒以下のテープ単位の予備伝送路低速切替接続手段
を具備しているので、予備伝送路の光ケーブルループ間
での切替接続が行え、予備伝送路の光ケーブルループ間
の心線融通が容易に行える。通常、大口ユーザビル内で
は予めサービス需要を想定し光心線が配線されている。
即ち、ケーブル成端点と想定される加入者側伝送装置間
に予め想定現用伝送路と想定予備伝送路を設置し、更に
想定現用、予備伝送路を1心単位で切替接続又は結合す
る手段まで設置しておくと、1心単位で局内伝送装置と
伝送路を接続する心線を切替接続する手段が局内に具備
されているので、局の伝送装置からビル内の加入者伝送
装置までの伝送路の設定を行う加入者開通工事を容易に
行うことができる。故障時の現用伝送路の予備伝送路へ
の切替接続、支障移転工事時の高速切替接続、加入者開
通工事時の切替接続の遠隔自動化には、伝送路の光心線
の故障位置を検知・評定する手段と伝送装置のアラーム
を監視する手段と、心線の接続状態、切替部品の接続状
態を管理する手段と、切替迂回ルートを探索・選定する
手段と、前記各手段を統合遠隔制御する切替接続手段と
が必要になり、これらの手段を局内に具備しているの
で、前記切替手段と組み合わせることにより故障時の現
用伝送路の予備伝送路への切替接続、支障移転工事時の
高速切替接続、加入者開通工事時の切替接続の遠隔自動
化が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明
する。
【0012】図1は本発明の一実施例に係る光線路切替
接続装置のブロック図である。図1において、1A,1
Bは光ケーブルループで、各ループの光テープ心線2は
局3に設置されている局内切替部品4に成端される。5
A,5Bは大口ユーザビルで、6A〜6Gは小口ユーザ
である。光ケーブルループ1A,1Bはそれぞれ大口ユ
ーザビル5A,5Bに引き込まれ、ビル内に配線されて
いる。7は光ケーブルループき線点で、き線点より下部
側に配線区画が設定される。8は配線ケーブルである。
光ケーブルループ1A,1B、配線ケーブル8の実線は
現用伝送路、点線は予備伝送路である。光ケーブルルー
プ配線においては、現用伝送路、予備伝送路は適宜R,
Fの2方向から配線されている。
【0013】光ケーブルループ1A,1Bの局とき線点
間、局と大口ユーザビル間にはそれぞれには多心数のテ
ープ心線の予備伝送路9A,9B,9C,9Dが設置さ
れている。配線ケーブル8には1心単位の予備伝送路1
0A〜10Dが設置されている。き線点およびビルのケ
ーブル成端点11では光ケーブルループのテープ心線が
小心数のテープ心線に分割されている。配線ケーブル8
は小心数のテープ心線で構成され、n×m切替部品12
には単心に展開され接続されている。光ケーブルループ
1A,1Bの予備伝送路のテープ心線もn×m切替部品
12には単身に展開され接続されている。
【0014】配線ケーブル8からは1心単位で現用、予
備伝送路が伝送装置13の直前まで配線され、1心単位
で現用、予備伝送路を切替接続する機能を具備する加入
者切替部品15、又は1心単位で現用、予備伝送路を結
合する機能を具備する加入者光カプラ14に接続されて
いる。加入者切替部品15は1心単位の切替接続を行う
1×2光スイッチである(図示省略)。図1では、1心
単位で現用、予備伝送路を結合する機能を具備する加入
者光カプラ14を図示している。
【0015】n×m切替部品12の構成を図2に示す。
16a〜16mは配線ケーブルの予備ポート、17a〜
17nは光ケーブルループの予備ポートであり、16a
〜16mには配線ケーブルの予備伝送路が接続され、1
7a〜17nには光ケーブルループの予備伝送路が接続
され、配線ケーブルの予備ポート16a〜16mと光ケ
ーブルループの予備ポート17a〜17n間で1心単位
のn×m光マトリクススイッチを構成している。このた
め配線ケーブルの予備伝送路と光ケーブルループの予備
伝送路を1心単位で任意に切替接続することができる。
【0016】局内切替部品4の構成を図3に示す。局内
切替部品4は予備伝送路を選択する機能を有するx×y
切替部18と現用伝送路と試験伝送路を現用伝送路と選
択した予備伝送路に高速切替接続する機能を有する2×
2切替部19で構成される。2×2切替部19には現用
ポート20,21と試験ポート22、予備切替ポート2
3を有する2×2光スイッチ24が現用伝送路のテープ
心線数相当設置されている。2×2光スイッチ24はテ
ープ心線単位で切替接続を行う機能を有している。現用
ポート20,21にはそれぞれ局内単心切替部品27側
と光ケーブルループ側の現用伝送路のテープ心線が接続
されている。試験ポート22には局内単心切替部品27
側のテープ心線が、予備切替ポート23にはx×y切替
部18側のテープ心線が接続されている。通常は現用ポ
ート20と21及び試験ポート22と予備切替ポート2
3が接続されている。
【0017】x×y切替部18には各2×2光スイッチ
24の予備切替ポート23と接続されている予備選択ポ
ート25a〜25xと光ケーブルループの予備伝送路の
テープ心線と接続されている予備ポート26a〜26y
があり、これらのポートにはテープ心線が単心に展開さ
れ接続されており、予備選択ポート25a〜25xと予
備ポート26a〜26y間で1心単位のx×y光マトリ
クススイッチを構成している。このため予備選択ポート
25a〜25xと予備ポート26a〜26y間で予備心
線の1心単位の任意の切替接続が行える。2×2切替部
19はテープ心線単位で切替接続を行い、2×2切替部
19の2×2光スイッチ24は現用テープ心線を予備テ
ープ心線に切替接続するため数十ms以下の高速切替接
続機能を具備する必要がある。x×y切替部18は予備
心線の切替接続を行うので低速切替接続機能でよい。
【0018】局内単心切替部品27の構成を図4に示
す。28a〜28nと29a〜29nは単心線であり、
30はジャンパ線、31,32は単心線接続部である。
単心切替部品はこれらの単心線28a〜28nと29a
〜29n間を1心単位に任意にN×M切替接続する機能
を有しており、N×M光マトリクススイッチを構成して
いる。図4では、31,32の2箇所の単心線接続部で
切替接続する構成を示しているが、単心線接続部を1箇
所にしてもN×M光マトリクススイッチが得られる。
又、図1に示すように、局内光カプラ33は局内単心切
替部品27の外部に設置されているが、局内光カプラ3
3を局内単心切替部品27の内部に収容しても何ら問題
はない。
【0019】図1において、34A,34Bは、ループ
切替部品であり光ケーブルループの交差点に設置され
る。ループ切替部品34A,34Bの構造を図5に示
す。予備ポート35,36には光ケーブルループ1A、
予備ポート37,38には光ケーブルループ1Bの予備
伝送路のテープ心線がそれぞれ接続されている。ループ
切替部品34A,34Bはテープ心線単位で切替接続す
る機能を有しており、予備ポート35,36,37,3
8の任意のポートの2個を接続する任意ポート間切替接
続機能を有している。図1では、光ケーブルループ1A
の予備伝送路のテープ心線は予備ポート35,36を介
して接続されており、光ケーブルループ1Bの予備伝送
路のテープ心線は予備ポート37,38を介して接続さ
れている。なお、ループ切替部品34A,34Bの切替
速度としては予備伝送路のテープ心線を切替接続するた
め低速切替接続機能を具備していればよい。
【0020】図1において、13は局内の伝送装置であ
り、ユーザに設置される伝送装置39と通信サービスを
行う。40は伝送装置の警報収集装置であり、RECア
ラーム、R INアラーム等の情報を上位の集約部に転
送している。41は伝送路試験装置であり、局内光カプ
ラ33を介して伝送路と接続されている。伝送路試験装
置41には損失測定器、パルス試験器等が設置されてお
り、伝送路の損失測定、接続部の損失測定等を行い、上
位の集約部に測定情報を転送している。パルス試験器は
伝送路に入射したパルス光のファイバ内の散乱光や接続
部・切替接続部のフレネル反射光を測定する。伝送路試
験装置41にはパルス試験光の反射光を分析し、伝送路
や接続点の損失が規格値を満足するか否かの判定アルゴ
リズムがメモリに内蔵されている。このアルゴリズムに
より伝送路の異常や故障を判定する。
【0021】42は切替接続装置であり、光ケーブルル
ープ接続部の心線接続状態や切替部品内の心線接続状態
を管理する機能、切替迂回ルートの探索、選定、設定機
能を有しているとともに、局内切替部品4、n×m切替
部品12、加入者切替部品15、局内単心切替部品2
7、ループ切替部品34A,34Bの遠隔制御を行う機
能と警報収集装置から転送されるRECアラーム、R
INアラーム等を監視し、切替接続時や切戻し接続時の
伝送回線の正常、異常を監視する機能を有している。具
体的には、切替制御装置42は複数の光ケーブルループ
の1心単位の接続状態を内部のメモリに記憶するととも
に、切替ルートを探索・選定するルーチングアルゴリズ
ムを内蔵している。このため心線の故障箇所が評定され
ると、故障箇所を迂回するルートを自動的に探索・選定
できる。支障移転区間を指定すると、同様に迂回するル
ートを自動的に探索・選定できる。切替制御装置42は
1心単位の接続状態を管理しているので、心線の状態が
予備か、現用か、空きかの状態も当然管理できる。
【0022】更に、切替制御装置42は伝送装置の警報
収集装置から上位の集約部に転送されているRECアラ
ーム、R INアラーム等の情報をモニタできる。高速
ディジタル伝送装置のRECアラーム、R INアラー
ム等はCAP NET インタフェースを、INS ネ
ット伝送装置のRECアラーム、R INアラーム等は
RS232Cインタフェースを用いることにより警報収
集装置から切替制御装置までこれらの情報を転送でき
る。具体的には、切替制御装置42は当該切替回線を指
定し、その回線のアラームを監視するアルゴリズムを内
蔵している。このため、瞬時に当該切替回線の切替接続
時の正常、異常を判定できる。切替制御装置42は伝送
路試験装置41に当該心線のパルス試験を指示し、伝送
路試験装置よりその結果を受け取るアルゴリズムを内蔵
している。このため切替制御装置は伝送路試験装置と連
携して動作することにより心線の故障箇所の評定が行え
る。
【0023】局内切替部品4、n×m切替部品12、加
入者切替部品15、局内単心切替部品27、ループ切替
部品34A,34Bおよび切替制御装置42には、制御
・通信情報の伝送用のモデム及び切替部品の駆動制御回
路(図示省略)や切替部品内の心線の接続状態を識別す
る機能(図示省略)、例えばリミットスイッチ等が内蔵
設置されている。切替部品の駆動用のアクチュエータと
しては、高速切替機能では複数の電磁ソレノイド、低速
切替機能では複数の電動モータと電磁ソレノイドが使用
されている。なお、切替部品等には給電が必要であり、
ローカル給電を基本とする。切替制御装置42は切替接
続前後の1心単位の心線接続状態の管理や切替部品の正
常、異常も当然監視できる。局内切替部品4、n×m切
替部品12、加入者切替部品15、局内単心切替部品2
7、ループ切替部品34と切替制御装置42間は制御用
光ファイバ(図示省略)により接続されている。
【0024】光ケーブルループ配線においては、現用伝
送路、予備伝送路等は適宜R,Fの2方向から配線され
ており、光ケーブルループ配線の光ファイバを制御用フ
ァイバとして使用できる。制御用光ファイバとして使用
する光ファイバは局を中心にしてループ状に容易に構成
でき、切替部品を局内、き線点、ビル内のケーブル成端
点に設置する場合には、切替部品の近辺で制御用光ファ
イバに2×3光カプラを設置する(図示省略)ことによ
り切替制御装置と局内、き線点、ビル内のケーブル成端
点に設置される切替部品間の制御信号の伝送は容易にで
きる。
【0025】制御用光ファイバの損失が2×2光カプラ
の設置により増加するような時には局内に光アンプを設
置し(図示省略)、光ファイバ増幅を行うことにより損
失補償が可能である。しかし、スター配線系に加入者切
替部品を設置する場合、即ち加入者伝送装置の直前に1
×2光スイッチを設置する場合には、き線点、ビル内の
ケーブル成端点近辺の制御用光ファイバの2×2光カプ
ラの分岐側に1×N光カプラの設置(図示省略)が更に
必要になる。Nはき線点、ビル内のケーブル成端点より
下部側の想定加入者数である。従って、加入者の伝送装
置の直前に1×2光スイッチを設置する場合にはき線
点、ビル内のケーブル成端点より下部側のスター配線に
は想定加入者数見合いの制御用光ファイバの配線が必要
になる。1×N光カプラの設置による損失増加について
は光ファイバ増幅を行うことにより損失補償が可能であ
る。
【0026】図1に示す光ケーブルループ1A,1B内
の実線の43A〜43Jはサービスに供している現用伝
送路の現用テープ心線であり、点線の9A〜9Dは予備
伝送路のテープ心線である。これらの現用伝送路、予備
伝送路のテープ心線は局からユーザビルへ適宜R,Fの
2方向で配線されており、代表的なテープ心線を図示し
ている。実際は当然多数の現用伝送路、予備伝送路のテ
ープ心線、空き伝送路のテープ心線があり、ループ切替
部品34も当然複数設置されている。しかし、予備伝送
路のテープ心線は局、き線点間又は、局、大口ユーザビ
ル間でそれぞれ共通的に使用するもので、現用伝送路の
テープ心線数に比べ微小数設定すればよい。
【0027】配線ケーブル8には1心単位の予備伝送路
が設置されており、伝送装置39の直前に設置されてい
る加入者カプラ14に接続されている。従って、配線ケ
ーブル8の配線区間では伝送装置39の直前まで1心の
現用伝送路と1心の伝送路が配線されている。光ケーブ
ルループの予備伝送路と配線ケーブルの予備伝送路はn
×m切替部品12により1心単位で切替接続される。従
って、予備伝送路の切替接続はx×y切替部品18とn
×m切替部品12を動作させることにより1心単位で切
替接続が行え、現用伝送路と局内の伝送装置間の1心単
位の切替接続は局内単心切替部品27を動作させること
により行える。
【0028】次に、上述したように構成される光線路切
替接続装置の切替接続処理について説明する。切替接続
の内容は、主として加入者開通時の心線切替、ケー
ブル故障時の心線切替、支障移転時の心線切替、心
線融通時の心線切替である。
【0029】加入者開通時の心線切替は、局から新た
に新設されるユーザまで光心線のルート設定を行うため
の心線切替であり、一例として大口ユーザビル5A内の
伝送装置に光心線を設定する手順を示す。切替制御装置
42の切替ルート探索機能により局内単心切替部品27
からビル内の伝送装置の設置位置45に配線されている
使用可能な伝送路心線番号、予備伝送路心線番号を選択
指定する。
【0030】切替制御装置42の指令により局内単心切
替部品27を動作させ、局内単心切替部品27から大口
ユーザビル5Aの伝送装置設置位置45までの伝送ルー
トを設定する。切替制御装置42の指令により設定ルー
トに伝送路試験装置41からの局内光カプラ33を介し
てパルス試験器(図示省略)のパルス試験光を設定ルー
トに入射し、パルス試験器(図示省略)により心線や接
続点の損失測定を行い、当該設定ルートが損失等の規格
を満足し、異常がないことを確認する。
【0031】最後に局内と大口ユーザビルの伝送装置の
伝送試験を行い、加入者開通を完了する。又、大口ユー
ザビル5Aの既設伝送装置49を移設箇所50に移設す
るような場合には、局内の伝送装置と既設伝送装置49
が接続されている現用伝送路を移設箇所50に配線され
ている伝送路に接続替えする必要があり、切替制御装置
42の指令により局内単心切替部品27を動作させ、切
替接続することにより、局内の伝送装置と移設箇所50
に設置される伝送装置間の伝送ルートを設定することが
できる。前記と同様に、パルス試験器(図示省略)によ
り心線や接続点の損失測定を行い、当該設定ルートが損
失等の規格を満足し、異常がないことを確認し、最後に
局内と大口ユーザビルの伝送装置の伝送試験を行い加入
者開通を完了する。
【0032】次に、ケーブル故障時の心線切替手順を
示す。一例として大口ユーザビル5Aにサービスを提供
している伝送ルート故障時の切替手順を示す。切替制御
装置42は例えば試験台(図示省略)より故障心線番号
の通知を受ける。切替制御装置42の指令により伝送路
試験装置41から局内光カプラ33を介してパルス試験
器(図示省略)のパルス試験光を当該故障心線に入射す
る。パルス試験器(図示省略)により心線や接続点の損
失測定を行い、伝送路の故障箇所を評定する。
【0033】例えば、光ケーブルループ1Aの現用テー
プ心線43Dの内1心線が故障箇所46で断線したとす
ると、切替制御装置の切替ルート探索機能によりx×y
切替部品とn×m切替部品間で使用可能な予備伝送路を
探索し、予備伝送路の心線番号を指定する。切替制御装
置の指令により大口ユーザビル5A内のn×m切替部品
を動作させ、当該故障心線が接続されていた大口ユーザ
ビル5Aの伝送装置の予備伝送路の心線に切替接続し、
予備伝送路による迂回ルートを設定する。次に、局内の
伝送装置に接続されていた心線と迂回ルートを設定した
予備伝送路を局内単心切替部品を動作させ切替接続す
る。切替制御装置の指令により伝送路試験装置41から
局内光カプラを介してパルス試験器(図示省略)のパル
ス試験光を当該迂回ルートに入射し、損失試験により迂
回ルートが損失等の規格値を満足し、異常がないことを
確認する。最後に、局内と大口ユーザビルの伝送装置の
伝送試験を行い、故障時の心線切替を完了する。
【0034】現用伝送路が収容されているテープ心線4
3Bの内小口ユーザ6Aに配線されている1心線が故障
箇所46で断線していたとすると、切替制御装置の切替
ルート探索機能によりx×y切替部品n×m切替部品間
で使用可能な予備伝送路を探索し、予備伝送路の心線番
号を指定する。前記と同様に、n×m切替部品を動作さ
せ、当該故障心線が接続されていた小口ユーザ6Aの伝
送装置の予備伝送路の心線に切替接続し、予備伝送路に
よる迂回ルートを設定する。次に、局内の伝送装置に接
続されていた心線と迂回ルートを設定した予備伝送路を
局内単心切替部品を動作させ切替接続する。予備伝送路
の心線に切替接続し、予備伝送路による迂回ルートを設
定する。
【0035】次に、局内の伝送装置に接続されていた心
線と迂回ルートを設定した予備伝送路を局内単心切替部
品を動作させ切替接続する。切替制御装置の指令により
伝送路試験装置41から局内光カプラを介してパルス試
験器(図示省略)のパルス試験光を当該迂回ルートに入
射し、損失試験により迂回ルートが損失等の規格値を満
足し、異常がないことを確認する。最後に局内と小口ユ
ーザの伝送装置の伝送試験を行い、故障時の心線切替を
完了する。又、光ケーブルループ1Aの現用テープ心線
43Bが故障箇所46で全心が断線したような場合も切
替制御装置42の切替ルート探索機能によりx×y切替
部品とn×m切替部品間で現用テープ心線43Bの心数
に相当する使用可能な予備伝送路を探索し、予備伝送路
の心線番号を指定し、前記の1心線故障時と同様な手順
を繰り返すことによりテープ心線全断時の心線切替を行
うことができる。
【0036】支障移転時の心線切替手順を示す。ケー
ブルの支障移転は道路工事に起因し、光ケーブルループ
の布設ルートの変更を伴う。支障移転工事を実施するた
め、現用のサービスに供している現用伝送路を一時的に
迂回ルートに切替接続し、その後に布設ルートの変更工
事を行い、再び迂回ルートから元の現用伝送路に切戻す
切替接続が必要になる。この切替接続においては、現用
伝送装置の回線断時間を短くするため、数十ms以下の
切替時間で切替接続する必要がある。
【0037】一例として光ケーブルループ1Aのケーブ
ル支障移転区間を47とした場合の心線切替の手順を示
す。大口ユーザビル5Aにサービスを提供している現用
伝送路のテープ心線43Cと小口ユーザ6E〜6G等に
サービスを提供している現用伝送路のテープ心線43
A,43Fが支障移転の対象になるが、テープ心線43
Aの切替接続の手順を以下に示す。切替制御装置42の
切替ルート探索機能により光ケーブルループ1Aのx×
y切替部とき線点7のn×m切替部品間で使用可能な予
備伝送路のテープ心線を探索し、使用可能な予備テープ
内の心線番号を指定する。
【0038】切替制御装置42の指令によりき線点7の
n×m切替部品を動作させ、小口ユーザ6E〜6Gに配
線されている1心の予備伝送路を前記使用可能な予備伝
送路のテープ心線に切替接続する。小口ユーザ6E〜6
Gに配線されている現用伝送路のテープ心線が接続され
ている2×2切替部19の2×2切替スイッチと前記使
用可能な予備テープ内の心線とを切替制御装置42の指
令によりx×y切替部を動作させ切替接続する。これら
切替接続動作により、小口ユーザ6E〜6Gに配線され
ている予備伝送路を2×2切替部19の2×2光スイッ
チまで形成する。切替制御装置の指令により伝送路試験
装置41から局内光カプラ33、2×2光スイッチを介
してパルス試験器(図示省略)のパルス試験光を当該迂
回ルートに入射し、損失試験により迂回ルートが損失等
の規格値を満足し、異常ないことを確認する。
【0039】最後に、切替制御装置の指令により2×2
光スイッチを高速切替接続する。更に切替制御装置は警
報収集装置40より送信される伝送装置のRECアラー
ム、R INアラーム等を監視し、現用テープ心線の迂
回テープルートへの切替接続時の異常監視を行ってい
る。伝送装置13のRECアラーム、R INアラーム
がある設定時間以上継続すると、切替制御装置は切替接
続異常と判断し、当該2×2を元の状態に切り戻す。現
用テープ心線の迂回テープルートへの切替接続が正常に
行われた場合には、ケーブル支障移転区間47で現用テ
ープ心線の布設ルート変更に伴う接続替え工事を実施
し、工事の終了後に、切替制御装置の指令により2×2
切替部19の当該2×2光スイッチを切戻し接続する。
この切戻し接続時にも、切替接続時と同様に、切替制御
装置は警報収集装置より送信される伝送装置のRECア
ラーム、R INアラーム等を監視し、迂回ルートから
現用テープ心線への切戻し接続時の異常監視を行ってい
る。異常がなければ、順次上記の切替接続、支障移転区
間で現用テープ心線の接続替え工事、切戻し接続の手順
を繰り返し、小口ユーザにサービスを提供している現用
伝送路のテープ心線43F、大口ユーザビル5Aにサー
ビスを提供している現用テープ心線43Cの支障移転工
事を完了する。
【0040】次に、心線融通時の心線切替について説
明する。通常、光ケーブルループのある区間においてサ
ービスに供せるテープ心線が不足した場合、余裕のある
光ケーブルループから不足が発生した光ケーブルループ
にサービスに供せるテープ心線を融通することが必要に
なる。光ケーブルループ1Aにおいて局3とループ切替
部品34の区間48で予備伝送路に使用するテープ心線
が不足したとする。光ケーブルループ1Bの予備テープ
心線を局内切替部品4とループ切替部品34間で切替接
続することによりテープ心線が不足した光ケーブルルー
プ1Aに予備テープ心線を融通することができる。
【0041】具体的には、切替制御装置の指令により局
内切替部品4とループ切替部品34間で光ケーブルルー
プ1Bから光ケーブルループ1Aに融通可能な光ケーブ
ルループ1Bの予備テープ心線を探索選定する。切替制
御装置の指令により局内切替部品4のx×y切替部18
とループ切替部品34を動作させ、光ケーブルループ1
Aから光ケーブルループ1Bを通過する迂回テープルー
トを設定することができる。切替制御装置42の指令に
より局内単心切替部品27と伝送路試験装置41を動作
させ、伝送路試験装置から局内光カプラ33を介してパ
ルス試験器(図示省略)のパルス試験光を迂回テープル
ートの心線に入射し、損失等規格値を満足し、異常が無
いことを確認し、テープ心線融通を完了する。こうする
ことにより、光ケーブルループ1Aの区間48で不足し
たテープ心線を光ケーブルループ1B経由で局3に収容
可能にできる。
【0042】図1には、空き伝送路即ち空きテープ心線
は図示されていないが、実際の光ケーブルループでは空
きテープ心線が存在する。光ケーブルループの交差点に
ループ切替部品を設置し、ケーブルループ内の空きテー
プ心線をループ切替部品に接続しておけば、前記と同様
な手順で空きテープ心線のループ間での融通を行うこと
ができる。
【0043】以上説明したように、本発明では、スター
配線では加入者側伝送装置まで現用伝送路と予備伝送路
を設置し、光ケーブルループでは局とき線点間、局と大
口ユーザビルのケーブル成端点間にテープ心線単位のそ
れぞれ独立な予備伝送路を設置し、スター配線のき線点
と加入者側伝送装置間、大口ユーザビルのケーブル成端
点と加入者側伝送装置間に1心単位のそれぞれ独立な予
備伝送路を設置し、現用、予備伝送路を1心単位で切替
接続する機能、又は1心単位で現用、予備伝送路を結合
する機能を加入者側伝送装置直前に具備し、切替速度が
数十秒以下の1心単位の予備伝送路低速切替接続機能を
局内とき線とビル構内のケーブル成端点に具備している
ので、局と加入者側伝送装置間で現用伝送路の予備伝送
路への1心単位の切替接続が行え、現用伝送路故障時の
予備伝送路への切替接続が容易に行える。
【0044】前記1心単位の切替接続機能を繰り返し動
作させることにより、局と加入者伝送装置間のテープ心
線単位の予備伝送路が作成でき、局内に具備している切
替速度が数十ms以下のテープ心線単位の現用、予備伝
送路高速切替接続機能を用いることにより、光ケーブル
ループ内のテープ心線の支障移転工事を容易に行える。
光ケーブルループの交差点には切替速度が数十秒以下の
テープ単位の予備伝送路低速切替接続機能を具備してい
るので、予備伝送路の光ケーブルループ間での切替接続
が行え、予備伝送路の光ケーブルループ間の心線融通が
容易に行える。
【0045】大口ユーザビル内では予めサービス需要を
想定し、ケーブル成端点と想定される加入者側伝送装置
間に予め想定現用伝送路と想定予備伝送路を設置し、想
定現用、予備伝送路を1心単位で切替接続する機能、又
は1心単位で結合する機能まで設置しておき、1心単位
で局内伝送装置と伝送路を接続する心線を切替接続する
機能が局内に具備されているので、局の伝送装置からビ
ル内の加入者伝送装置までの伝送路の設定を行う加入者
開通工事を容易に行うことができる。
【0046】故障時の現用伝送路の予備伝送路への切替
接続、支障移転工事時の高速切替接続、加入者開通工事
時の切替接続の遠隔自動化には、伝送路の光心線の故障
位置を検知・評定する機能と伝送装置のアラームを監視
する機能と心線の接続状態、切替部品の接続状態を管理
する機能と切替迂回ルートを探索・選定する機能及び前
記各機能を統合遠隔制御する切替制御機能が必要にな
り、これらの機能を局内に具備しているので、前記切替
機能と組み合わせることにより故障時の現用伝送路の予
備伝送路への切替接続、支障移転工事時の高速切替接
続、加入者開通工事時の切替接続の遠隔自動化が可能と
なる。
【0047】なお、スター配線では加入者側伝送装置の
直前まで現用伝送路と予備伝送路を設置し、現用、予備
伝送路を1心単位で切替接続する機能、又は1心単位で
結合する機能を設置するが、予備伝送路を1心単位で切
替接続する機能の場合は切替制御装置からの遠隔制御が
必要になる。一方、1心単位で結合する機能を設置する
場合は、光カプラを設置することになり、切替制御装置
からの遠隔制御が不要になり、制御系が単純になる。
【0048】なお、上記実施例では、各切替部品の機能
のみを説明したが、将来の光伝送サービスに適用できる
ことを考慮すると、光ケーブルループは光波長としては
1.3μmから1.6μmまでの波長を低損失に伝送で
きる必要があり、切替部品も同様に光波長としては1.
3μmから1.6μmまでの波長を低損失に切替接続で
きる必要がある。又、切替部品は切替接続時に、その切
替位置の保持を無電力自己保持できる必要がある。この
ため切替部品にはコネクタ型のスイッチの適用が不可欠
となる。単心単位の切替接続にはSCコネクタ等の単心
接続構造のコネクタに改造を加えることにより、テープ
心線単位の切替接続にはMTコネクタ等の多心接続コネ
クタに改造を加えることにより、その所要切替接続機能
を実現することができる。局内単心切替部品、局内切替
部品のx×y切替部、き線点やケーブル成端点のn×m
切替部の1心単位のマトリクススイッチは対向する複数
の単心コネクタフェルールを行方向と列方向に分けて移
動させることにより容易に実現できる(特願昭63−3
26036 光ファイバスイッチ参照)。又、これらの
マトリクススイッチは特願平3−172759(光ファ
イバ切替装置)に示す構造でも実現できる。ループ切替
部品はテープ心線の複数ルートの任意接続機能が必要で
特願平3−99207(任意接続型マトリクススイッ
チ)、特願平3−99208(マトリクス光スイッチ)
に示す構造で実現できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スター配線では加入者側伝送装置の直前まで現用伝送路
と予備伝送路を設置し、光ケーブルループでは局とき線
点間、局と大口ユーザビルのケーブル成端点間にテープ
心線単位のそれぞれ独立な予備伝送路を設置すると共
に、光ケーブルループスター配線の予備伝送路との切替
接続手段を具備するので、予備伝送路を各種切替接続工
事に共通的に使用でき、光ケーブルループの心線使用率
が向上する。
【0050】また、現用、予備伝送路を1心単位で切替
接続する1×2光スイッチ機能、又は1心単位で結合す
る光カプラ機能を設置するので、スター配線部の2重化
ができ、高い信頼性が得られるとともに、局からの遠隔
切替が可能になる。但し、現用、予備伝送路を1心単位
で切替接続する1×2光スイッチ機能の場合は切替機能
の制御用ファイバ数が増加し、制御系が複雑になる。
【0051】更に、現用伝送路のテープ心線の内1心が
故障した場合でも、故障した伝送路を1心単位で迂回伝
送路に切替接続でき、現用テープ心線が全断のような故
障でも1心単位の故障時と同様な手順を繰り返すことに
より、テープ心線全断時の切替接続が行え、現用伝送路
の故障復旧を効率よく行うことができる。
【0052】支障移転工事の場合には、現用伝送路のテ
ープ心線を予備伝送路のテープ心線にテープ単位で高速
切替するので、現用回線に与える瞬断時間を短くして切
替接続が行え、ユーザへの迷惑が減少でき、サービス性
や支障移転工事を効率よく短時間で実施できる。
【0053】また、光ケーブルループの交差点に予備テ
ープ心線、空きテープ心線を切替接続する機能を有する
ループ切替部品を設置するので、光ケーブルループ間で
の迂回テープルートの設定ができ心線融通性が向上す
る。
【0054】切替制御装置は伝送路試験装置のパルス試
験機能を活用し、光ケーブルループの心線故障箇所の評
定を行い、故障箇所を迂回する切替迂回ルートの探索選
定を行い、各切替部を動作させ、迂回ルートを設定し、
更にパルス試験機能を活用し、設定ルートの異常の有無
判定を行うので、正確かつ効率的に心線切替が行える。
切替制御装置は伝送装置のRECアラーム、R INア
ラームを監視する機能を有しており、現用回線を切替え
る支障移転工事における心線切替接続の異常の有無判定
を即座に行えるので、心線切替の高信頼化、効率化が図
れ、ユーザに迷惑をかけることなく心線切替接続が実施
でき、サービス性が向上する。
【0055】加入者開通時の心線切替、ケーブル故障時
の心線切替、支障移転時の心線切替、心線融通時の心線
切替が遠隔制御で行え、従来の手動切替接続に比べ大幅
に工事時間の短縮が図れ、ユーザへのサービス性が大き
く向上し、かつこれら心線切替が遠隔制御で行えるの
で、工事稼働を大幅に削減でき、産業利用上の効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる光線路切替接続装置
のブロック図である。
【図2】図1の光線路切替接続装置に使用されているn
×m切替部品の構成図である。
【図3】図1の光線路切替接続装置に使用されている局
内切替部品の構成図である。
【図4】図1の光線路切替接続装置に使用されている局
内単心切替部品の構成図である。
【図5】図1の光線路切替接続装置に使用されているル
ープ切替部品の構成図である。
【符号の説明】
1A,1B 光ケーブルループ 2 光テープ心線 3 局 4 局内切替部品 7 き線点 8 配線ケーブル 12 n×m切替部品 13 伝送装置 27 局内単心切替部品 34A,34B ループ切替部品 42 切替制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 利幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 片桐 敏昭 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバ心線をテープ心線状に
    集合した光テープ心線で構成する光ファイバケーブルに
    よって複数の光ケーブルループ配線とスター配線を形成
    し、現用心線と予備心線を有する光加入者伝送路の心線
    切替接続装置において、光ケーブルループ内の局とき線
    点間、局と大口ユーザビルのケーブル成端点間にテープ
    心線単位のそれぞれ独立な予備伝送路を設置し、スター
    配線のき線点と加入者側伝送装置間、大口ユーザビルの
    ケーブル成端点と加入者側伝送装置間に1心単位のそれ
    ぞれ独立な予備伝送路を設置し、テープ心線単位で現
    用、予備伝送路を切替接続する手段と、テープ心線単位
    で予備伝送路を切替接続する手段と、1心単位で予備伝
    送路を切替接続する手段と、1心単位で現用、予備伝送
    路を切替接続または結合する手段と、1心単位で局内伝
    送装置と伝送路を接続する心線を切替接続する手段と、
    伝送路の光心線の故障位置を検知・評定する手段と、伝
    送装置のアラームを監視する手段と、心線の接続状態、
    切替部品の接続状態を管理する手段と、切替迂回ルート
    を探索・選定する手段と、前記各手段を統合遠隔制御す
    る切替制御手段とを具備することを特徴とする光線路切
    替接続装置。
  2. 【請求項2】 切替速度が数十ms以下のテープ心線単
    位の現用、予備伝送路高速切替接続手段を局内に具備
    し、切替速度が数十秒以下の1心単位の予備伝送路低速
    切替接続手段を局内とき線点とビル構内に具備し、切替
    速度が数十秒以下のテープ単位の予備伝送路低速切替接
    続手段を光ケーブルループの交差点に具備し、切替速度
    が数十ms以下の1心単位の現用、予備伝送路高速切替
    または結合手段を加入者伝送装置の直前に具備し、切替
    速度が数十秒以下で1心単位で局内伝送装置と伝送路を
    接続する心線を切替接続する手段を局内に具備し、伝送
    路の光心線の故障位置を検知・評定する手段と、伝送装
    置のアラームを監視する手段と、心線の接続状態、切替
    部品の接続状態を管理する手段と、切替迂回ルートを探
    索・選定する手段と、前記各手段を統合遠隔制御する切
    替制御手段と局内に具備することを特徴とする請求項1
    記載の光線路切替接続装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003304203A (ja) * 2002-03-27 2003-10-24 Fujitsu Ltd リング光ネットワークの動作中に試験を行う方法及びシステム
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