JPH0511055B2 - - Google Patents

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JPH0511055B2
JPH0511055B2 JP13863487A JP13863487A JPH0511055B2 JP H0511055 B2 JPH0511055 B2 JP H0511055B2 JP 13863487 A JP13863487 A JP 13863487A JP 13863487 A JP13863487 A JP 13863487A JP H0511055 B2 JPH0511055 B2 JP H0511055B2
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JP
Japan
Prior art keywords
mortar
admixture
crushed
open
polyvinyl chloride
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP13863487A
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English (en)
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JPS63303838A (ja
Inventor
Seizaburo Bando
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RASUKON KASEI KK
Original Assignee
RASUKON KASEI KK
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Application filed by RASUKON KASEI KK filed Critical RASUKON KASEI KK
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の利用分野】
本発明は、下地用モルタル混和材、殊にタイル
又は煉瓦下地用モルタルに適用するのに好適なモ
ルタル用混和材に関する。
【従来の技術とその問題点】
発砲スチロールの粗砕粒とナイロン等の繊維屑
の混合物に糊剤や保水剤を配合した下地モルタル
用混和材は、施工が簡単であるのみでなく、
モルタル全体の厚さを減じる効果があることに加
え、外側の仕上げモルタルに亀裂を生じさせ難
く、かつ下地に櫛目を入れる必要がない等の
種々の利点を有するとから、既に十数年前から広
く建築用に使用されている。 しかるに、近年建物の外壁にタイルや煉瓦が多
用されるようになつて来た結果、従来の下塗り用
混和材の性能が問題視されるようになつて来た、
というのは、これら混和材の接着強度は6Kg・cm2
程度しかなく、これでは、一応公団規格に適合す
るとは言いながら、タイルや煉瓦等の重い外壁材
を長年に亙り安全に支持しうるという信頼性に欠
けるからである。
【発明の目的】
以上の状況に鑑み、本発明は、普通モルタルに
勝るとも劣らない高い接着強度を有する下塗りモ
ルタル用混和材を提供するのを目的とする。
【目的達成のための手段】
以上の目的を達成せんがため、本発明に係る下
塗りモルタル用混和材は、連続気泡型ポリ塩化ビ
ニル樹脂粗砕物と、ビニロン短繊維収来物と、糊
剤とを含むことを特徴とする。 ここにポリ塩化ビニル樹脂は、単独重合体以外
に、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、ブタジ
エン等との共重合体でもよい。本樹脂の発泡に
は、炭酸ガス法、分解性発泡剤法及び溶去法何れ
をも利用できるが、樹脂が連続気泡型の発泡体を
形成していなければならないことは発明の要件で
ある。発泡倍率は、20倍乃至40倍程度のものが好
ましい。なお実際上、連続気泡型ポリ塩化ビニル
樹脂は、包装材、建材、漁業用の浮子、断熱材な
どとして多量に使われているので、これらの廃物
や端材を活用するのは、単に経済上の利益に留ま
らず、公害予防の見地においても価値的である。 ◇ 構成成分及び構成材料 以上の発泡樹脂材料は、目的上粗砕されている
必要がある。この粗砕はクラツシヤーを用いて連
続的に行うことができ、好適な粗砕物の粒度範囲
は、主として2〜9mm、好ましくは3〜8mmのレ
ンジ内にあるのが良い。なお、ここに「主とし
て」としてという表現を用いたのは、粗砕物製造
時(破砕時)に副生する数%以内の小径粉粒の存
在は、製品の品質、性能に対し実質的影響を及ぼ
さないがためである。因に、本粗砕物の見掛け比
重は、大体0.06〜0.08程度である。 本発明の配合物は、必須の構成材としてビニロ
ン短繊維収束物を含む。このものは多数の短いモ
ノフイラメントを糊剤を用い軸方向に沿つて扁平
に収束したものである。全体の長さは10〜20mm程
度であるのが好ましい。本収束物は、モルタル中
に混ぜられたとき速やかにバラバラに分散して巨
視的に均一の混合物を形成する。 本発明配合物は、更に少量の糊剤を含む。ここ
に糊剤というのは、モルタルに粘りを与え、既設
コンクリート面又はモルタル面への接着を助ける
ものであるが、同時に保水効果を有するから、亀
裂発生の原因となる急速乾燥を阻止する。この糊
剤としては、セメントの強アルカリ性に耐えるも
のであれば何でもよく、澱粉、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポ
リアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、ポリビニルアルコール、デキストリン等を利
用できるが、実験的にポリビニルアルコール(ポ
バール)とメチルセルロースとを併用するのが最
適であつた。この場合、メチルセルロースは接着
剤としての機能以上に保水剤としての機能を果た
しているものと想像される。 ◇ 配合 以上の各成分は、通常以下の割合で配合され
る。 樹脂粗砕物 30〜35(2.1〜2.5Kg) ビニロン短繊維収束物 10〜40g+)糊剤 40〜80g 合計(重量) 2.18〜2.655Kg/袋 なお所望により、他のセメント用配合剤、例え
ば減水剤、空気連行剤(AE剤)、防水剤、収縮低
減剤、起泡剤、消泡剤、分散剤、硬化促進剤、防
錆剤、接着剤、着色剤等を包含させることができ
る。 ◇ 使用法 以上の配合物は、普通1袋(2.18〜2.655Kg入
り)をセメント1袋(40Kg入り)及び水20〜22
と混練してモルタル用下地として適用コンクリー
ト面、例えば打設面、PC板、ブロツク等に塗工
する。塗工面は事前に油分、埃、レイタンス等を
清掃して清浄にしておく。塗工30分前に散水して
被塗工面を湿潤させ、水が引いてから混練物を約
3〜10mmの厚さに鏝を用いて塗工する。翌日散水
し、上面をシートで覆つて直射光を遮り、7日以
上養生する。従来の同種混和材と同様に、混入さ
れている樹脂粗砕物が塗工面に無数の小凹凸を形
成しているので、格別櫛目を入れる必要はない。 養生がすめば常通り塗工面に仕上げモルタルを
施すか又は更にその上にタイルや化粧煉瓦を張り
付ける。なお、上の単位混和物の標準塗工面積
は、5mm厚として8〜9m2である。 本発明に係る混和材も自体軽量であつて、用時
砂を使用する必要がないから、混和物の比重は普
通モルタルの1/3程度である。このため、左官作
業は容易かつ迅速であり、天井面の如き作業性の
悪い場所でも施工者に疲労を与え難い。
【作用】
本発明に係る混和材は、骨材の樹脂粗砕物が連
続発泡体であつて、多量の水/セメントスラリー
を吸着するため、骨材とモルタルとが完全に一体
化する。その上、収束ビニロン短繊維がモルタル
調製(混練)過程で一本づつのモノフイラメント
に分散するからモルタル全体に極めて均一に分散
する。従つて、硬化したモルタルの内部では骨材
とビニロン短繊維(繋ぎ材)とセメント粒子間を
埋める糊剤分子が強固な結締組織を構成するか
ら、後記試験例が示す通り、普通モルタルを上回
る程の驚くべき接着強度を呈する。なお、ビニロ
ン短繊維が収束されているため、発明混和材を調
製する際の混合作業も従来のナイロン屑の混合と
比較して格段に容易であり、加えて、混合状態も
〓かに均一である。
【実施例】
以下、製造例及び試験例を掲げ発明実施の態様
及び効果を示すが、例示は当然説明用のものであ
つて、発明思想の内包・外延と直接関係するもの
ではない。 [製造例] 連続気泡型ポリ塩化ビニル樹脂屑(発泡倍率約
60倍)をクラツシヤーで粗砕後、二段のシフター
を通して粒径3〜8mmの粗粒を選別した。 上の粗粒241Kgに、長さ12mmの収束ビニロン短
繊維2.5Kg、ポバール2Kg及びメチルセルロース
4.5Kgを混ぜ、エヤミキサー中で混合後、一袋当
たり2.5Kgづつポリ袋中に充填し、発明下塗りモ
ルタル用混和材100袋を得た。なお、上の粗砕時
に生じた少量の粒径3mm未満の粉粒物が製品中に
夾雑しても、嵩が僅かに減るだけで製品の品質に
は殆ど影響を与えないから、二段目の篩い分けは
適宜省略することができる。 [試験例] 製造例で得た混和材100重量部と普通ポートラ
ンドセメント1600重量部と水800重量部を混練し
て得た下塗り用モルタルAについて、ブロツクに
対する接着試験(建研式油圧試験機使用)、強度
試験(JIS5201)及び保水率試験(JIS6904)を実
施した。対照として普通モルタルB及び独立気泡
型発泡スチロール粗砕物にナイロン屑及び糊剤を
混合した在来の下塗り用混和材を発明品と同割合
で普通ポートランドセメント及び水と混練して得
た下塗り用モルタルCについても同様の試験を並
列的に実施した。結果を下表−1〜表−3に示
す。
【表】
【表】
【表】 上記各表から明らかなように、本発明に係る下
塗り用モルタル混和材は、接着剤を添加した普通
モルタルに比し優れた接着強度を示す。機械的強
度は、繋ぎ材が軟質の発泡材である関係で普通モ
ルタルに比し!?かに及ばないが、それでも在来品
使用サンプルCのそれに比べて格段に向上してお
り、これはタイル下地材として実用上充分な強度
である。恐らく、この原因は樹脂が連続気泡型で
あるため、粗砕粒子内のボイド内へセメント粒子
が侵入して一体化するためであろう。保水率に関
しては通常のモルタルに比し優れ、亀裂の発生を
予防する効果の強いことが窺われる。 要するに、これらの試験結果は、本発明に係る
配合物が、下塗りモルタル用セメント混和材、特
にタイル下地モルタル用として、卓越した性能を
有すべきことを推測させるものである。
【発明の効果】
以上説明し、かつ実証した通り、本発明は、普
通モルタルに勝るとも劣らない高い接着強度を有
する下塗りモルタル用混和材を提供し得たことに
より建設業界に貢献しうると共に、タイルの剥落
を防止しうる点で安全性の向上にも寄与しうる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 連続気泡型ポリ塩化ビニル樹脂粗砕物と、ビ
    ニロン短繊維収束物と、糊剤を含むことを特徴と
    する下塗りモルタル用混和材。 2 連続気泡型ポリ塩化ビニル樹脂粗砕物が30〜
    35に対し、夫々収束ビニロン短繊維が10〜40
    g、糊剤が40〜80gの割りで配合されている特許
    請求の範囲第1項記載の材。 3 連続気泡型ポリ塩化ビニル樹脂粗砕物の粒度
    範囲が主として径2〜9mm、収束ビニロン短繊維
    の繊維長が10〜20mmである特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の材。 4 糊剤がポリビニルアルコールとメチルセルロ
    ースとの混合物である特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の材。
JP13863487A 1987-06-01 1987-06-01 下塗りモルタル用混和材 Granted JPS63303838A (ja)

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JP13863487A JPS63303838A (ja) 1987-06-01 1987-06-01 下塗りモルタル用混和材

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JP13863487A JPS63303838A (ja) 1987-06-01 1987-06-01 下塗りモルタル用混和材

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JPS63303838A JPS63303838A (ja) 1988-12-12
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GB8927371D0 (en) * 1989-12-04 1990-01-31 Ucc Corp Flow monitor
JP2534174B2 (ja) * 1991-12-27 1996-09-11 富士川建材工業株式会社 下吹材組成物及び躯体表面に外壁を形成する工法
KR100877528B1 (ko) 2007-05-23 2009-01-09 최문길 보온성, 차음성을 향상한 드라이 모르타르 및 상기 드라이모르타르로 제조된 불연성 보드 및 상기 드라이 모르타르로제조된 경량 벽돌

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JPS63303838A (ja) 1988-12-12

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