JPH05107337A - パルス・レーダおよびその構成要素 - Google Patents

パルス・レーダおよびその構成要素

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JPH05107337A
JPH05107337A JP3160675A JP16067591A JPH05107337A JP H05107337 A JPH05107337 A JP H05107337A JP 3160675 A JP3160675 A JP 3160675A JP 16067591 A JP16067591 A JP 16067591A JP H05107337 A JPH05107337 A JP H05107337A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 94GHz以上の周波数で動作するモノパル
ス受信機に使用する検出器を提供する。 【構成】 共通の基板の中心点の周囲に4つの平衡検波
器を設け、各検波器がビーム・リード・ダイオードを含
み、そのビーム・リードを介して無線周波信号が光学的
に結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導ミサイルに使用さ
れるレーダ目標追随装置に関し、特にかかる装置の大き
さを減少し、コストを引下げ、性能を改善するため光学
的手法を使用できる周波数で作動する能動目標追随装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】終期誘導される小型爆弾(submun
itions)を用いる対装甲兵器システムは、高い地
表クラッタ背景中の目標を自動的に追随し、識別して攻
撃するように開発されてきた。全天候性を提供するた
め、このような小型爆弾は一般にミリ波レーダ目標追随
装置を用い、必要な目標識別度を達成するため、ミリ波
目標追随装置は、比較的複雑なレーダ・システム、例え
ば合成開口レーダ・システムあるいは偏光レーダ・シス
テムを使用しなければならない。しかし、このようなタ
イプのレーダはいずれも構造が比較的複雑となる。この
ようなレーダ・システムの複雑さは、例えば94GHz
の動作周波数において従来の導波管寸法が約1.27乃
至2.54mm(0.050乃至0.100インチ)程度
であり、多くの厳格な組立てにおいて約0.025mm
(0.001インチ)以上の公差が要求される。このよ
うなミリ波ハードウエアを最近のロボット技術を用いて
やや低いコストで製造することは可能であるが、このよ
うな厳格な公差のハードウエアの同調および試験に関連
する経費はあまりにも高いものとなる。
【0003】能動ミリ波目標追随装置を従来の小型爆弾
に組込んで調整する場合の諸問題は、導波管要素を用い
モノパルス追跡能力を持たない偏光式あるいは2重偏波
式モノパルス目標追随装置が、送信機から出て受信機へ
戻る種々の信号の経路選択および2重通信を制御するた
めには20を越える異なる導波管要素を必要とし得るこ
とが認識される時理解されよう。もしモノパルス追跡能
力が要求されるならば、振幅および位相の双方において
相互にトラッキングするために上記の全ての導波管要素
が必要とされることになろう。94GHzの動作周波数
においては、導波管組立体において1インチ(約25.
4mm)の千分の一が各々約2°の位相と等価になる。従
って、種々のチャンネル間で必要となる位相および振幅
のトラッキングを行うことは非常に困難であることが理
解されねばならない。
【0004】導波管装置を用いる能動ミリ波レーダ目標
追随装置に固有の別の問題は、送信機と受信機間に充分
な分離を提供することである。この問題は、高度の分離
を行う導波管スイッチおよびサーキュレータが94GH
zの動作周波数では一般に得られないという事実により
更に厳しくなる。その結果、必要な分離を実現するため
にはレーダのパルス間周期において送信機を遮断するこ
とが一般に要求される。しかし、このような試みは、本
願と同じ譲受人に譲渡された1982年3月3日出願の
係属中の米国特許出願第356,696号に記載された
如き複雑な位相ロック制御ループを使用して、パルス送
信期間中送信機の位相が適正に制御されることを保証す
ることを必要とする。
【0005】導波管要素を用いるミリ波レーダ・システ
ムに固有の別の問題は、主として厳格な導波管公差によ
る比較的低い動作帯域幅の問題である。比較的狭い動作
帯域幅は、ミリ波レーダの電子的妨害に対する感応度を
増加させてしまう。
【0006】
【発明の概要】従って、本発明の主な目的は、前述の背
景を念頭において、低コストおよび小体積の能動ミリ波
レーダ目標追随装置の提供にある。
【0007】本発明の別の目的は、送信および受信チャ
ンネル間の改善された分離度を有するミリ波レーダ・シ
ステムの提供にある。
【0008】本発明の更に別の目的は、広帯域の能動ミ
リ波目標追随装置の提供にある。
【0009】本発明の更に他の目的は、モノパルス追随
能力を備え、公知の能動ミリ波形式の目標追随装置より
コンパクトな能動ミリ波目標追随装置の提供にある。
【0010】本発明の他の目的は、円偏波あるいは直線
偏波信号を送受することが可能な能動ミリ波レーダ目標
追随装置の提供にある。
【0011】本発明の上記および他の目的については、
一般に、光学的なダイプレクサを用いて送信機と受信機
間の必要な分離を行うと同時に、円偏波信号の送信と同
時に左旋および右旋の両方の円偏波反射信号の受信を可
能にする偏波ツイスト能力を提供する能動ミリ波レーダ
目標追随装置を提供することにより達成される。このダ
イプレクサは、45°の双曲線反射器と、放物線反射器
と、楕円平板走査反射器とを含むアンテナ・システムと
光学的に結合される。左旋および右旋円偏波反射信号
は、ダイプレクサにより対応する平面(直線)偏波信号
に変換され、この信号はダイプレクサの対応する出力ポ
ートに与えられる。ダイプレクサからの出力信号は、無
線周波数(RF)受信機内の無線周波ミキサ・アレイに
光学的に結合されて、送信機出力チャンネルからRFミ
キサ・アレイへ光学的に結合される局部発振信号でヘテ
ロダインされることにより500MHzの第1の中間周
波数(IF)へダウンコバートされる。ミキサ・アレイ
からのこのIF出力信号は、従来のモノパルス・コンパ
レータにおいて合成され、受信される各偏波と対応する
結果として得る和および差の信号が直角成分検出され、
ディジタル化され、従来のディジタル信号プロセッサに
対して入力信号として与えられて必要な誘導指令信号を
引出す。
【0012】本発明の他の目的および本発明による多く
の利点については、以降の詳細な説明を添付図面に関し
て参照することにより容易に更によく理解されよう。
【0013】
【実施例】まず図1において、本発明による能動ミリ波
レーダ目標追随装置10が、従来のホーン・アンテナ1
3を介してダイプレクサ15と接続される送信機11を
含むように示されている。以下に詳細に述べるダイプレ
クサは、送信機11からの信号を以下図1Aおよび図1
Bに関して詳細に説明するアンテナ・システムに対する
円偏波出力信号に変換するように働く。ここでは、アン
テナ・システムは、45°の角度で傾斜した双曲線ミラ
ー17、放物線ミラー19、および従来のジンバル・シ
ステム(図示せず)に固定された楕円平板走査ミラー2
1を含むことを述べるに止める。送信モードにおいて
は、固定された45°のミラー17に入射する94GH
zの放射が放物線ミラー19を経て楕円平板走査ミラー
21へ指向される。当業者には、この楕円平板走査ミラ
ー21はジンバル角度の2倍の角度にわたり入射するエ
ネルギを走査するように働くことが理解されよう。受信
モードにおいては、楕円平板走査ミラー21に入射する
レーダ反射信号が球面ミラー19および固定された45
°のミラー17を介してダイプレクサ15へ指向される
ように、相反の関係が保持される。受信モードにおいて
は、ダイプレクサ15は、左旋および右旋の円偏波され
た(「1回反射」または「2回反射」のいずれかの対象
物からの反射に対応する)両方の反射信号を平面(直
線)偏波信号へ分解し、このような平面偏波信号を図6
および図7に関して以下に詳細に説明する受信機25へ
光学的に結合するように働く。送信機11内部で生成さ
れる局部発振信号もまた、ホーン・アンテナ27を介し
て受信機25へ与えられる。受信機25は、(a)レー
ダの反射信号を第1のIF信号、例えば500MHzへ
ダウンコバートし、(b)このIF周波数でモノパルス
和および差信号を形成し、(c)前記第1のIF信号を
1GHzの第2のIF周波数へアップコンバートし、
(d)モノパルス和および差信号を直角位相検波する、
ように働く。受信機25からの出力信号は、アナログ/
ディジタル(A/D)・コンバータ27においてディジ
タル化され、入力信号として高速フーリエ変換(FE
T)信号プロセッサ29に対して与えられる。このプロ
セッサは、周知の方法で目標検出機能を行うように働
く。FETプロセッサ29からの出力信号は、ディジタ
ル・コンピュータ31へ送られ、このコンピュータはこ
こでは米国カルフォルニア州95051のSanta
ClaraのIntel社のモデル8086なる16ビ
ット・マイクロプロセッサであり、なかんずく目標追随
およびレーダ・タイミングを有効に実施する。ディジタ
ル・コンピュータ31内部で生成された誘導制御信号は
従来のオートパイロット33へ送られ、ここで小型爆弾
制御面(図示せず)に対する必要な制御信号が生成され
る。
【0014】次に図1Aおよび図1Bにおいて、本発明
の走査ミラー・アンテナ・システムが、小型爆弾の長手
方向軸(番号なし)に対して45°の角度で傾斜された
45°固定ミラー17を含むように示される。この45
°固定ミラー17は、小型爆弾の胴部(番号なし)に対
して取付けられた支持ポスト14によって支持され、4
5°固定ミラー17の中心はダイプレクサ15(図1)
の出力レンズの焦点と一致している。送信モードにおい
ては、この45°固定ミラー17は、これに対して入射
する94GHzの放射を小型爆弾(番号なし)の内周部
の半分に沿って延長する放物線ミラー19に指向させる
よう働く。放物線ミラー19は、実質にコリメートされ
たビームを楕円平板ミラー21に対して指向させるよう
な形状を呈している。楕円平板ミラー21が通常のジン
バル(図示せず)上に取付けられ、略々コリメートされ
たビームが少なくとも±30°の方位角で仰角が最小2
5°の全走査角度にわたって走査することができる。楕
円平板ミラー21は、その中心に45°固定ミラー17
に対して設けられたクリアランス孔(番号なし)を有す
る。前記平板走査ミラーの楕円形状は、垂直および水平
方向の走査中ビームの不明瞭性を防止するため必要であ
る。45°固定ミラー17の後部面(番号なし)は、そ
れに直接入射するレーダの反射信号25の二次反射の問
題を最小限に抑えるために、RF吸収材料(図示せず)
で覆われている。
【0015】次に図2においては、送信機11を詳細に
説明する。しかし、その説明の前に、信号処理の目的の
ため、本例のミリ波レーダ目標追随装置10(図1)が
チャープ波形を使用することに注意すべきである。この
ようなチャープ波形は、15.66乃至15.75GH
zの周波数範囲にわたって同調可能な、制御信号として
Kuバンドの電圧制御発振器(VCO)43へ電圧ラン
プ波形を与えることにより生成される。前記電圧ランプ
波形は、タイミング・ジェネレータ49により与えられ
る制御信号に応答して、通常の電圧ランプ・ジェネレー
タ41において生成される。このタイミング・ジェネレ
ータは、更に、ディジタル・コンピュータ31(図1)
により与えられる制御信号で制御されるように示され
る。VCO43からのチャープ波形は、電界効果トラン
ジスタ(FET)増幅器45において増幅され、この増
幅器からの出力信号は吸収P−I−Nダイオード変調器
47に対して与えられ、この変調器はタイミング・ジェ
ネレータ49により与えられる制御信号に応答してパル
ス波形を生じるように働く。吸収P−I−Nダイオード
変調器47からのチャープ・パルス波形は、バラクタ・
ダイオード乗算器51において周波数乗算されて、9
4.0乃至94.5GHzの出力信号を生じる。このよ
うな出力信号は、サーキュレータ53を介して注入ロッ
ク信号としてIMPATTダイオード発振器55へ送ら
れる。ここでは単一のダイオード・デバイスであるこの
発振器は、タイミング・ジェネレータ49からの制御信
号により更にトリガーされるIMPATTダイオード変
調器57により変調される。本例では約150ミリワッ
トのレベルであるIMPATTダイオード発振器55か
らの増幅された出力信号は、サーキュレータ53および
ホーン・アンテナ13(図1)を介して入力信号として
ダイプレクサ15(図1)へ送られる。
【0016】先に簡単に述べたように、受信機25(図
1)に対するLO信号もまた送信機11内部で生成され
る。このLO信号は、本例ではガン・ダイオード発振器
である93.90GHzの安定局部発振器(STAL
O)59により与えられる。この信号はチャープ波形で
ないため、レーダ反射信号のチャープ波形を取除くため
第2のチャープ波形のLO信号を受信機25(図1)に
対して与えねばならない。このような第2のLO信号
は、方向性結合器61において、STALO59からの
出力信号の一部を高調波ミキサ63に結合することによ
り生成される。このようなミキサに対する第2の入力信
号は、結合器65を介してFET増幅器45からのチャ
ープ波形化された出力信号の一部を結合することにより
得られる。高調波ミキサ63からの結果として得るIF
出力信号は、1.0GHzのクリスタル制御発振器(X
CO)71からの出力信号でミキサ69においてヘテロ
ダインされることによりLバンド信号へアップコンバー
トされる前に、増幅器67において増幅される。ミキサ
69からの出力信号は、ミキサ69からのより高い側波
帯信号のみを通すよう働く高域フィルタ73においてフ
ィルタされる。フィルタ73からの結果として生じる
1.10乃至1.60GHzの出力信号は、第2のLO
信号として受信機25(図1)へ与えられる前に、増幅
器75において増幅される。
【0017】次に図3において、ダイプレクサ15の入
力ポート81が、ホーン・アンテナ13(図1)を介し
て送信機11(図2)から受取る94GHz信号をコリ
メートするように働くレンズ83を含むように示され
る。本例では米国カルフォルニア州92714のIrv
ine、Kettering Street 1770
のMelles Griot社のモデル番号01LQB
028であるレンズ83は、2つの凸面を持つ融解水晶
レンズである。レンズ83は、直径が約20.3mm
(0.800インチ)であり、約25.4mm(1.0イ
ンチ)の焦点距離を有する。レンズ83は、誘電性媒体
(比誘電率2.0を持つポリエチレン)の厚さが4分の
1波長であるポリエチレンの非反射層(図示せず)で覆
われている。レンズ83からの94GHz信号は、垂直
軸心に対して45°の角度で傾斜された従来の偏波格子
85に対して入射し、本例では、片面に平行なワイヤ・
ストリップ・パターン(図示せず)が蒸着された非反射
層で覆われた半波長の厚さの水晶基板を含む。本例にお
けるように、入射信号の電界(E)はワイヤ・ストリッ
プ(図示せず)に対して直角をなす時、このストリップ
は容量性を呈し、偏波信号が格子85を妨げられずに通
過することになる。偏波格子85から出た94GHz信
号は、レンズ83と同じものである第2のレンズ87を
透過してファラデー回転子89に当たる。
【0018】次に図4について簡単に述べれば、ファラ
デー回転子89は、中心にフェライト・ディスク93が
配置された環状のコバルト永久磁石91を含む。フェラ
イト・ディスク93は、本例では直径が約13.97mm
(0.550インチ)、厚さが約2.54mm(0.10
0インチ)のマグネシウム・フェライト材料(本例で
は、米国メリーランド州、Gaithersburyの
Trans−Tech社のモデルTT1−3000材
料)片である。フェライト・ディスクのいずれか一方の
側には、厚さが約0.406mm(0.016インチ)の
融解水晶の整合ディスク95、97が配置される。環状
のサマリウム・コバルト永久磁石91は、直径が約3
8.1mm(1.50インチ)、厚さが約12.7mm
(0.500インチ)で、3000ガウスを越える軸方
向の電界成分を生じる。当業者は、ファラデー回転子8
9が直線偏波された入力信号に対する偏波方向を回転さ
せるよう働くことが理解されよう。このため、ファラデ
ー回転子89に対して入射する信号の横方向のEフィー
ルド成分が垂直軸に平行である時、この回転子89から
データ信号に対する横方向のEフィールド成分は垂直軸
に対して(反時計方向に)45°回転させられる。
【0019】次に再び図3において、ファラデー回転子
89からのデータ信号は別のレンズ99(レンズ83お
よび87と同じ)を横切って第2の偏波格子101へ進
む。このような格子の平行ストリップ(図示せず)は、
垂直軸に対して45°の角度をなしている。結果とし
て、入射信号のEフィールドは金属ストリップと平行と
なり、従って信号はレンズ83、87、89と同じレン
ズ103へ反射される。レンズ103から出た信号は、
サファイアの4分の1波長プレート105に対して入射
する。この4分の1波長プレート105は、本例では、
直径が約17.78mm(0.70インチ)、厚さが約
2.388mm(0.094インチ)であり、両側が4分
の1波長の厚さでMYLAR(商標、図示せず)で覆わ
れた非反射層を有する。4分の1波長プレート105
は、その上に入射する直線(平面)偏波信号を円偏波さ
れた出力信号へ変換するよう働く。先に述べたダイプレ
クサ15を通る光路については、4分の1波長プレート
105の出力側に結果として生じる信号が右回りに円偏
波される。
【0020】受信モードにおいては、4分の1波長プレ
ート105に入射する(クラッタの如きいわゆる「1回
反射」散乱体からの反射に対応する)左回り円偏波され
た信号は、先に述べたものとは逆に、Eフィールドが垂
直軸に対して45°の方向を有するが、偏波格子101
上の金属ストリップ(図示せず)に対しては直角方向を
有する直線(平面)偏波された放射に変換される。その
結果、このような直線(平面)偏波された信号は、レン
ズ103を横切った後、偏波格子101およびレンズ1
07(レンズ83、87、99、103と同じ)を通過
し、いわゆる左円受信ポート109から出ることにな
る。
【0021】(人工物の如きいわゆる「2回反射」散乱
体からの反射信号に対応する)右回り円偏波された反射
信号は、4分の1波長板105により、Eフィールドが
垂直軸に対して45°の方向を持ちかつ偏波格子101
上の金属ストリップ(図示せず)に対して平行の方向を
持つ、直線(平面)偏波信号へ変換されることになる。
このような信号は、レンズ103を横切った後、偏波格
子101により再びレンズ99を経てファラデー回転子
89へ反射される。受信モードにおいては、回転子が、
その往復運動しない特性により、入射信号を伝送される
信号と同じ方向(向き)に45°だけ回転させ、ファラ
デー回転子89から出た信号が偏波格子85上の金属ス
トリップと平行に垂直軸に対して90°Eフィールドを
回転させることを意味する。このため、この信号は、レ
ンズ87を通った後、偏波格子85により反射されてレ
ンズ111(レンズ83、87、99、103、107
と同じ)を経ていわゆる右円受信ポート113へ指向さ
れることになる。
【0022】ダイプレクサ15のハウジング121は、
本例では、2つの半部122a、122bからなってい
る。これら半部は、重量およびコストを共に軽減するた
め成形プラスチックである。半部122a、122bの
各々には、偏波格子85、101、レンズ87、99、
およびファラデー回転子89を保持する凹部(番号な
し)が設けられている。2つの半部122a、122b
は、下方の半部122bに設けられたネジ穴124と螺
合するようにクリアランス穴123に挿入されたネジ
(図示せず)等の便利な方法で一緒に緊締されている。
合計5つのネジ穴(番号なし)が、種々の入出力レンズ
のためハウジング121に設けられている。レンズ8
3、107、111の各々は、プラスチックのネジを設
けたカラー125により、ハウジング121の所定位置
に保持される。上部の半部122aに設けられた2つの
穴(番号なし)は、下部の半部122bに設けられた対
応する穴(番号なし)よりも直径がやや大きい。このこ
とは、レンズ103およびサファイアの4分の1波長板
105のためネジを設けたプラスチック要素126を収
容するため必要である。これら2つの要素は、ネジを設
けたプラスチック・カラー127によりハウジング12
1に保持され、スペーサ128がレンズ103を4分の
1波長板105から分離するために設けられる。最後
に、上部の半部122aに設けられた開口(番号なし)
の1つがキャップ129により塞がれることに注意すべ
きである。
【0023】次に図5においては、ダイプレクサ15
(図3)からの出力信号が受信機25と光学的に結合さ
れる方法が詳細に述べられる。しかし、ここで、本発明
の受信機25においては、ダイプレクサ15(図3)か
らの94GHzの入力信号が、これも受信機25に光学
的に結合される送信機11からの93.9GHzのLO
信号でヘテロダインされることにより、例えば100M
Hzの第1のIF信号へダウンコバートされることを想
起すべきである。また、モノパルスの和および差の信号
が反対方向に偏波された各入力信号毎に最初のIF周波
数で形成できるように、ダイプレクサ15(図3)から
の反対に偏波された入力信号が4つのバランス・ミキサ
のアレイを用いてダウンコバートされることも知るべき
である。最後に、図の都合上、2重偏波受信機25の1
つの偏波チャンネルのみについて詳細に述べることにす
る。
【0024】ダイプレクサ15(図3)の左側の円形受
信ポート109(図3)からの94GHzの放射は、受
信機胴部130に設けられた約20.32mm(0.80
0インチ)の直径の円形孔で、次いでIF回路(図示せ
ず)を支持する約0.794mm(1/32インチ)のD
uroid(商標)製のマイクロストリップ・ボード
(番号なし)のグラウンド面131および誘電体133
を介して、受信機25に入射するように示される。円形
孔の入り口部には、本例では偏波格子101(図3)と
同じ偏波格子135が配置され、その金属ストリップは
前記信号が通過するように入射信号のEフィールドに対
して直角に整合されている。この信号はまた、図6に関
して以下本文において詳細に述べるミキサ・アレイ(図
6)を支持する水晶基板137を横切る。水晶基板13
7、従ってミキサ・アレイは、レンズ107(図3)の
焦点と対応する地点に配置される。水晶基板137から
出てくる94GHzの信号は、第2の偏波格子141に
入射し、その金属ストリップ(図示せず)はこれら信号
のEフィールドと平行に整合される。その結果、前記信
号は、ミキサ・ダイオード(図6に詳細に示される)と
接続されるように再び水晶基板137に対して反射され
る。偏波格子141は、ミキサ・ダイオードと接続され
る94GHzの信号の量を制御してミキサ・ダイオード
の複素インピーダンスにマッチさせるため、ハウジング
(図示せず)内で水晶基板137、139に対して軸方
向に移動することができる。
【0025】ホーン・アンテナ27(図1)からの9
3.9GHzのLO信号は、偏波格子141および水晶
基板137を介して偏波格子135と結合され、ここか
ら再び水晶基板137へ反射される。93.9GHzの
LO信号がミキサ・ダイオードと結合する方法について
は、以下に図6に関して詳細に述べる。ここでは、偏波
格子135もまた、93.9GHzのLO信号のミキサ
・ダイオードに対する結合を制御して結合インピーダン
スとマッチするため、ハウジング139内で水晶基板1
37に対して軸方向に移動できると言えば充分であろ
う。
【0026】水晶基板137が僅かに約0.178mm
(0.007インチ)の厚さであること、従って基板1
37は構造的剛性を提供するため誘電性発泡材料(米国
マサチューセッツ州CantonのEmerson−C
ummings社のEccofoamFPH材)に埋設
されることに注意すべきである。
【0027】次に図6において、本発明のミキサ・アレ
イ150が、水晶基板137の頂面に設けられた金属メ
ッキ152に4つの四角穴(これも番号なし)をエッチ
ングにより形成された4つのミキサ(番号なし)を含む
ように示される。各ミキサ(番号なし)は、本例では英
国Lincoln、DoddingtonRoadのM
arconi Electronic Devices
社のモデルDC1346デバイスである1対のビーム・
リード・ダイオード151a、151bを含むように示
される。これらデバイスは、ダイオード151aのアノ
ードおよびダイオード151bのカソードが結線153
と接続され、ダイオード151aのカソードおよびダイ
オード151bのアノードが金属板152、即ちグラウ
ンドと接続されるように、直列に接続されている。この
ダイオード151a、151bは、四角穴(番号なし)
の両端に熱圧縮結合され、その結果これを通過する94
GHzの信号が94GHzの放射のEフィールドと「同位
相」である電流を生じる。即ち、ダイオード151a、
151bは、入射Eフィールドと並列となり、従って、
入射放射線のHフィールドは後者に電流を誘起すること
になる。93.9GHzのLO信号は、水晶基板137
の両側を経てミキサ(番号なし)と光学的に結合され
る。しかし、LO信号のEフィールドは94.0GHz
の信号と直角に置かれた位置関係にあるため、各対のダ
イオード151a、151bに直角に配置された4分の
1波長モノポール155が、LO信号を各対のダイオー
ド151a、151bと接続するように提供される。
【0028】偏波格子141(図5)は、94GHzの
信号放射がLOチャンネル(番号なし)に結合されるこ
とを阻止するように働くのみでなく、これを移動するこ
とで94GHz信号の周波数でミキサ(番号なし)の複
素インピーダンスにマッチさせるようにも働く。同様
に、偏波格子135(図5)は、93.9GHzのLO
信号がダイプレクサ15(図3)に入ることを阻止し、
かつミキサ(番号なし)の複素インピーダンスとモノポ
ール155の93.9GHzのLO信号周波数とマッチ
させるよう働く。偏波格子135、141(図5)は独
立的に調整することができるため、信号および局部発振
器周波数の双方におけるミキサ(番号なし)のマッチン
グが比較的大きいストリップ域幅にわたって達成でき
る。
【0029】同一面内の線媒体で形成された低域マッチ
ング・フィルタ157は、ミキサ(番号なし)からのI
F出力信号を受信機25(図1)に接続するため設けら
れる。このような低域マッチング・フィルタの設計は、
当業者には周知であり、従ってここでは繰返さない。
【0030】次に図7において、受信機25の動作を詳
細に説明する。しかし、その説明の前に、いわゆる「左
円偏波チャンネル」と対応する受信機25の半部のみに
ついて示し記すことに注意すべきである。右円偏波チャ
ンネル(図示せず)がここで述べるものと同じものであ
ることが理解されよう。
【0031】ミキサ・アレイ150からの第1のIF出
力信号は、周知のモノパルス・コンパレータ161で合
成され、コンパレータでは、モノパルスの和、ピッチお
よび偏揺れ(ヨー)信号が生成される。このようなモノ
パルス信号もまたチャープ波形にされ、従って、チャー
プ波形解除(de−chirp)(相関付け)され、ミ
キサ163において、ディジタル・コンピュータ31
(図1)により与えられる制御信号により制御されるよ
う示される周知のタップを設けた遅延線165に送信機
11(図2)からの第2のLO信号を通すことにより得
られる伝送された信号の遅れたレプリカによりヘテロダ
インされることによってLバンド周波数へアップコンバ
ートされることが理解されよう。ミキサ163からの出
力信号は、ミキサ163内で生じた望ましくないスプリ
アス信号を除去するためストリップ域フィルタ165に
おいてフィルタされる。ストリップ域フィルタ165か
らのフィルタされた出力信号は、直角位相検波およびベ
ースバンド・ビデオ信号へダウンコバートされる前に、
ミキサ169I、169QにおいてLバンドの水晶制御
発振器171からの同位相(I)および4分の1位相
(Q)出力信号によりヘテロダインされることにより、
増幅器167において増幅される。ミキサ169Qに対
する4分の1位相基準信号が、水晶制御発振器171か
らの出力信号の一部を90°移相器173に通すことに
より生成される。受信機25からのベースバンドIおよ
びQ出力信号は、入力信号としてA/Dコンバータ27
へ与えられる。
【0032】本発明の望ましい実施態様について記載し
たが、当業者には、本発明の発明思想を包含する他の実
施例も使用できることが明らかであろう。従って、本発
明は本文に開示された実施例に限定されるものではな
く、頭書の特許請求の範囲の趣旨および範囲によっての
み限定されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による能動ミリ波レーダ目標追随装置を
示す概略ブロック図である。図1Aおよび図1Bは、そ
れぞれ図1のアンテナ・システムの断面図および平面図
である。
【図2】図1の送信機を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明による図1のダイプレクサを示す断面図
である。
【図4】図1のダイプレクサにおいて用いられるファラ
デー回転子の断面図である。
【図5】図3のダイプレクサが図1の受信機と光学的に
結合される方法を示す概略図である。
【図6】図5の受信機のミキサ・アレイの1つを示す平
面図である。
【図7】図1の受信機を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10 能動ミリ波レーダ目標追随装置 11 送信機 13 ホーン・アンテナ 15 ダイプレクサ 17 45°固定(双曲線)ミラー 19 放物線ミラー 21 楕円平板走査ミラー 25 受信機 27 アナログ/ディジタル(A/D)・コンバータ 29 FETプロセッサ 31 ディジタル・コンピュータ 33 オートパイロット
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図4】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 94GHzバンド以上の帯域において作
    動するモノパルス受信機における第1検出器であって、 (a)共通の基板上の中心点の周囲に集まった第1、第
    2、第3および第4の平衡検波器であって、該検波器の
    各々が1対の同じ極性のビーム・リード・ダイオードを
    含む検波器と、 (b)前記各ダイオードのビーム・リードを介して、検
    出される無線周波信号を光学的に結合する手段と、 (c)第1の局部発振信号を各対のビーム・リード・ダ
    イオードに光学的に結合する手段と、 (d)各対のビーム・リード・ダイオードの接合点に電
    気的に結合された出力線と、を設けてなる第1検出器。
  2. 【請求項2】 前記共通基板が、 (a)検出される無線周波エネルギに対し実質的に透過
    性の誘電材シートと、 (b)前記誘電材シートの一表面上に金属性コーティン
    グとを含み、該コーティングは、貫通して形成されかつ
    前記共通基板上の中心点周囲に集められた第1、第2、
    第3および第4の開口を有し、該開口の各々は、実質的
    に四角の部分と前記片面の中心における実質的に四角の
    部分の第1の辺とその辺の中心で接しかつ前記誘電材シ
    ートの周部まで延長する実質的に矩形状部分とを有する
    請求項1記載の第1検出器。
  3. 【請求項3】 (a)各対のビーム・リード・ダイオー
    ドが、対応する前記四角部分の第2と第3の辺の中心間
    に直列に接続され、 (b)電気的伝送線の中心導体が、前記誘電材シートの
    周部に至る実質的に矩形状部分の中心における各対のビ
    ーム・リード・ダイオードの接合点から形成される請求
    項2記載の第1検出器。
  4. 【請求項4】 前記中心導体が、前記開口の矩形状部分
    の内部に整形されて低域フィルタを形成する請求項3記
    載の第1検出器。
  5. 【請求項5】 第1の局部発振信号が、前記開口の四角
    部分の内部の中心導体の部分を介して結合される請求項
    4記載の第1検出器。
  6. 【請求項6】 検出される無線周波信号が共通基板の第
    1の辺から第1のビームで送られ、前記第1の局部発振
    信号が前記共通基板の第2の辺から第2のビームで送ら
    れ、該2つの信号の偏波の方向が直角をなし、該2つの
    ビームの縦方向軸が前記共通基板に対して直角をなす請
    求項5記載の第1検出器。
  7. 【請求項7】 前記共通基板の対向辺に配置された第3
    および第4の偏波スクリーンを更に設け、該第3の偏波
    は検出される無線周波信号の反射であり、前記第4の偏
    波スクリーンは前記第1の局部発振信号の反射である請
    求項6記載の第1検出器。
  8. 【請求項8】 前記共通基板からの前記第3および第4
    の偏波スクリーンの各々の距離が調整可能である請求項
    7記載の第1検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017018182A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 株式会社デンソー レーダ装置
JP2017032539A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社日本自動車部品総合研究所 レーダ装置
CN111273278A (zh) * 2020-02-06 2020-06-12 零八一电子集团有限公司 四通道毫米波数字和差单脉冲精密跟踪系统

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