JPH0510707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として博物館、郷土館等に於て考古
学的、先史学的遺物、ないし、一般出土品等を展
示する場合に、それ等遺物、出土品の如きを本考
案展示台上に載置し、その他一般展示品として観
覧に供する対象を載置し、長日月据え置くことに
適する展示台を得ることを目的とする。

本考案は台板に複数の支持柱を対設し、台板の
底面に各支持柱と相対して保持体を配置し、これ
等を台板の底面に各固定し、各支持柱の下方部を
屈曲してそれ等の屈曲部の細長い透孔を各設けて
それ等の透孔に螺子を挿入し、その螺子を保持体
にそれぞれ螺着、螺戻自在に構成した展示台であ
つて、その実施の一例を説明すれば、次の通りで
ある。

１は台板、２は支持柱で、下方部に直角状（直
角を若干超える程度）の屈曲部２ａを設け、この
屈曲部２ａに細長い透孔３を設ける。４は保持体
で、台板１の底面に接着剤を以て強固に接着す
る。その接着は台板１の周縁部に於て大体等間隔
にして三本を配在し、また、大体等長になし、そ
れ等の内端は台板１の底面に於て互いに対接させ
る。そして細長い透孔３に螺子５を挿入し保持体
４に螺着する。螺子５は螺戻取外しも任意になし
得るよう構成する。屈曲部２ａは細長い透孔３が
螺子５に対し摺動自在であり、したがつて、屈曲
部２ａも保持体４に対し摺動自在であり、これに
よつて支持柱２の台板１に対する位置を自在に調
節し螺子５を保持体４に螺入し支持柱２の台板１
に対する移動位置を保持し得る。また、台板１の
底面と屈曲部２ａの上面との間には所求の間隔を
保有する。これによつて支持柱２を外側方向へ移
動し、かつ、所求の回動をなして螺子５を保持体
４に螺着し得る構成にする。この場合、通常、屈
曲部２ａの角が陳列棚の床上等に接圧して保持体
４は浮上がつた状態を保持する。６は各支持柱２
の上端部に接着剤等を介して接着した護謨片その
他弾力性片の緩衝体を示す。７は台板１上に着脱
自在に載置た敷板であり、緩衝体の役を果たす。
なお、上記実施例は透明性にして強固な合成樹脂
製にするのがよし。例えばアクリル樹脂、シリコ
ン樹脂の如し。

本考案の作用を上記実施例に依拠して説明する
に、螺子５の固定を緩めて支持柱２を台板１側へ
移動し各支持柱２を内方へ傾斜させれば（一例と
して第１図鎖線図示の如し。）支持柱２の上端は
近接し、その状態で支持柱２上に載置した展示品
を支持し、螺子５を上記同様に緩めて支持柱２を
台板１と離間する方向へ移動し、所求の位置で上
記同様に螺子５を固定すれば、支持柱２は直立状
態をなす。あるいは、螺子５を支点として外側へ
傾斜させれば上記展示品を支持柱２相互間が幅広
い状態で支持することができる。

本考案は博物館、郷土館等に於て展示品（一例
として埴輪の如し。）を展示する場合、展示品の
底面を広狭所求の状態に調節して支持可能である
とともに支持柱２を陳列棚の床上等に自在に調節
して密接して配在することができるから確固たる
安定状態で展示品を展示し得て、台板１、支持柱
２、保持体４を「アクリル」樹脂等を以て製作す
る時は透明状態の本考案製品を表現できるからそ
の上に載置した展示品を満遍なく十分に観取し得
て、然も本考案は組立て、分解自在な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施の一例を示すものであつて、第
１図は本考案展示台を示す正面図、第２図は同平
面図、第３図は台板と支持柱との関係を示す第２
図に於けるＡ−Ａ線断面図、第４図は別例たる支
持柱の上端部を示す部分図である。図中、主要部
とするところは実用新案登録請求の範囲記載事項
の相互捕捉関係を示すところにある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台板に複数の支持柱を対設し、台板の底面に各
   支持柱と相対して保持体を配置し、これ等を台板
   の底面に各固定し、各支持柱の下方部を屈曲して
   それ等の屈曲部に細長い透孔を各設けてそれ等の
   透孔に螺子を挿入し、その螺子を保持体にそれぞ
   れ螺着、螺戻自在に構成した展示台。