JPH0510568B2 - - Google Patents

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JPH0510568B2
JPH0510568B2 JP19328285A JP19328285A JPH0510568B2 JP H0510568 B2 JPH0510568 B2 JP H0510568B2 JP 19328285 A JP19328285 A JP 19328285A JP 19328285 A JP19328285 A JP 19328285A JP H0510568 B2 JPH0510568 B2 JP H0510568B2
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panel
shoulder
sheet metal
extending
plate member
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JP19328285A
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Samyueru Kerumu Jeimusu
Roronzu Rudoigu Aasaa
Maikeru Makurin Haabei
Kaaru Rogenkanpu Suteiibun
Jooji Ueikuman Tomasu
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General Electric Co
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General Electric Co
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製造方法、特に燃焼器ライナの様なラ
イナ用の板金(sheet metal)パネルを製造する
新規で改良された方法と、この方法によつて製造
される物品に関する。
発明の背景 ガスタービン機関の燃焼器のライナは厳しい温
度環境にさらされる。ライナが座屈又はひゞ割れ
の様な構造的な破損を生ずる前に耐え得る最高燃
焼温度が、機関の動作上の制約となる。更に、普
通の連続的なライナの一部分が損傷すると、ライ
ナ全体を交換することが必要になる。
構造的な破損を少なくすると共に、ライナの全
体ではなく、ライナの損傷を受けた一部分だけを
交換し易くする改良された燃焼器ライナ装置が開
発されている。この装置は複数個のライナ・パネ
ルを軸方向並びに円周方向に互いに隣接して配置
し、構造枠に摺動自在に取付けて構成されてい
る。この様なライナ装置が米国特許第4253301号
に記載されている。
ライナのパネルは多数の方式によつて製造する
ことが出来る。然し、各々のパネルの形状が複雑
である為、普通に使われる適当な製造方法はパネ
ルの流込み成形(キヤステイング)である。
パネルの流込み成形は問題のない製造方法であ
るが、この結果或る制約が生ずる。例えば、現在
の流込み成形技術では、流込み成形したパネルの
一番薄い部分の最小の厚さは、一般的に適切な構
造的な強度に要求される値よりも大きい。流込み
成形が可能な最低の厚さにより、パネルの重量が
不必要に大きくなり、燃焼器及びエンジンの重量
を増す。更に、最小の厚さにする為に余分の流込
み成形材料が必要となり、パネルのコストが高く
なる。
ライナ・パネルを流込み成形する場合の別の制
約はコストである。使われる流込み成形機及びこ
の後のパネルの機械加工に要する時間は比較的高
価になることがあり、こうしてエンジンの全体的
なコストを高くする。
従つて、本発明の目的は、板金パネルを製造す
る新規で改良された方法を提供することである。
本発明の別の目的は、パネルに必要な材料の量
が流込み成形方法を使つた場合に必要な量よりも
少なく、こうしてパネルの重量を軽減する新規で
改良されたパネル製造方法を提供することであ
る。
本発明の別の目的は、製造時間が短縮され且つ
複雑さが軽減される新規で改良されたパネル製造
方法を提供することである。
本発明の別の目的は新規で改良されたパネル製
品を提供することである。
発明の要約 本発明は板金パネルを製造する方法、並びにこ
の方法によつて製造される物品に関する。本発明
の1形式では、製造方法は、板金のパネルを用意
し、このパネルを穿孔して複数個の孔を設け、孔
を中心とする肩をパネルに形成して、肩がパネル
の面から略垂直に伸びる様にし、肩の外側部分を
曲げて舌片を形成する工程を含む。
追加の工程として、パネルの縦方向中心線の周
りに予め選ばれた曲線をなすようにパネルを形成
し、パネルの前縁部分を前側フランジに形成し、
肩及び舌片を構成するパネルの部分を結合するこ
とを含めることが出来る。
更に、この方法は、前縁に隣接してパネルに複
数個の冷却孔を設け、パネルにデインプリング
(dimpling)を施して、選ばれた方法の曲げに対
するパネルの抵抗力を強める為の複数個のくぼみ
を設けることを含むことが出来る。
本発明は以下図面について説明する所から更に
よく理解されよう。
発明の詳しい説明 次に図面について説明する。第1図には、軸流
ガスタービン機関に使われる様な環状燃焼器10
が示されている。燃焼器10は、ライナ14、即
ち半径方向外側の環状ライナ14aと半径方向内
側の環状ライナ14bによつて区切られた領域と
して、全体的に定められた燃焼区域12を含む。
外側ライナ14a及び内側ライナ14bは何れも
軸方向に隣接して重なる複数個の環状の列で構成
される。各列が円周方向に隣接して重なる複数個
の燃焼器ライナ・パネル又は板部材16で構成さ
れる。
燃焼器10の燃焼区域12の中で燃料と空気が
燃焼し、それによつて発生した高温の膨張ガスが
出口18を介して燃焼器から出て行き、タービン
回転子(図に示してなに)の動翼を横切つて流
れ、回転子を回転して仕事をする。
燃焼区域12を包み込むライナ14は燃焼中に
生ずる高い温度に耐えることが出来なければなら
ない。この様な高い温度に耐えることが出来る1
形式のライナが第1図に示すものであり、外側ケ
ーシング(図に示してない)の中で構造枠20に
取付けられた、パネル16の様な複数個の燃焼器
ライナ・パネルで構成されている。各々のパネル
16が、その後縁にある後側フランジ24の直ぐ
前側に配置された全体的にL字形の後側の肩22
を含む。後側の肩22が、構造枠20内に設けら
れた対応する形の溝孔26の中に入り、適当に保
持される。こうして溝孔26がパネル16の後端
を支持する。各々のパネル16の支持用の前側フ
ランジ28が、構造枠20と、その直ぐ上流側に
配置された別のパネル16の後側フランジ24と
の間に構成された溝30に取付けられる。
第1図には環状燃焼器を示してあるが、本発明
の方法に従つて製造されたパネルは缶形燃焼器又
は缶形環状燃焼器の様な他の形式の燃焼器や、同
様なライナ装置を利用することの出来る燃焼器以
外の用途にも用いることが出来ることを承知され
たい。
上に述べたライナ装置の1例が米国特許第
4253301号に更に詳しく説明されている。
本発明は、板金からパネル16を製造する方法
と、この方法によつて製造される物品に関する。
板金は典型的には流込み成形のパネルの最小の厚
さよりも一層薄くすることが出来、従つて板金パ
ネルの重量は流込み成形のパネルの重量より軽く
することが出来る。
広義に云えば、パネル16を製造する方法は、
板金半製品又は板部材のスタンピング
(stamping)及び曲げ加工によつて製品を作る工
程から成る。スタンピングは、単独又は組合せて
用いられるものとして、半製品を所望の形に切断
する作業、孔及び切欠きを設ける作業、及びくぼ
み又はデインプルを設ける作業を含む。曲げ加工
は、単独又は組合せて用いられるものとして、曲
げる作業、相次いで曲げる作業、板金半製品を曲
げてフランジ、肩及び任意の曲率を形成する作業
を含む。
上に述べた工程はこれに制約されるものではな
く、希望によつては任意の追加の工程を含むこと
が出来、これらの工程は種々の順序で単独に実施
してもよいし、或いは希望に応じて幾つかの作業
と組合せてもよいことを承知されたい。然し、具
体的にどの様に達成するにしても、この方法は少
なくともパネル16に孔を形成し、肩を形成する
為にパネル16を曲げることを含む。パネル16
を製造する方法の1つの工程順序を以下に説明す
る。別の形式の方法は以下の説明から明らかにな
ろう。
次に第2図について説明すると、板金パネル1
6を製造する時の最初の工程は、購入することに
より、又はパンチ・プレスを用いて打ち抜くこと
により、又は他の任意の切断、スタンピング又は
機械加工のような方法により、全体的に矩形の板
金のパネル又は板部材16を用意することであ
る。
パネル16は前縁32とその反対側の後縁34
とを持ち、その各々の縁は両方の縁の間を伸びる
軸方向又は縦方向中心線36に対して略垂直に整
列している。パネル16を燃焼器10に取付ける
時、縦方向中心線36が第1図に示した燃焼器1
0の縦軸線37と全体的に平行な方向に整列する
様に、パネル16を揃える。第2図に示す様に、
パネル16は縦方向中心線36と略平行に整列し
た向い合う2つの側縁38,39をも含むことが
好ましい。パネル16の側縁38,39の少なく
とも一方、好ましくは両方の側縁が、夫々第1及
び第2の側面フランジ40,42を持つている。
希望によつては、側面フランジ40,42は完成
されたライナの略全長にわたつて伸びていてよ
い。
製造方法の2番目の工程は、パネル16を穿孔
して複数個の孔44を設けることである。複数個
の孔は後縁34と略平行に整列し且つそれから隔
たつている。孔44は任意の所望の形にすること
が出来るが、重量を減らしながらも構造的な完全
さを保有する為に、孔44が細長いこと、即ち真
直ぐな側辺と弯曲した両端を持つことが好まし
い。各々の細長い孔の長軸46が縦方向中心線3
6と平行に整列していることが好ましい。
燃焼器10が燃焼区域12のガス混合物を希釈
する手段を持つていることが望ましいことがあ
る。第1図から判る様に、この様な希釈手段は、
燃焼器10の前端で、その周りの円周方向に相隔
たる複数個のパネル16中に設けられた複数個の
希釈孔48で構成することが出来る。管状の希釈
アイレツト50がこれらのパネル16に固定され
ていて希釈孔48を通抜け、その下流側に伸びる
舌片がその半径方向内側の端と一体に形成されて
いる。この為、若干のパネル16が希釈孔48と
それに取付けたはと目50とを持つことが出来、
これらの希釈孔は構造枠20を通る適当な寸法の
孔52と整合していて、こうして(図に示してな
い圧縮機から供給され、第1図に流れの矢印で示
す)比較的大量の希釈用冷却空気が燃焼器10に
流れ込むことが出来る様にする。
希釈孔48を設ける為、製造方法は、パネルの
中心の近くに(第2図で破線で示す様に)全体的
に円形の希釈孔48を穿孔する3番目の工程を含
むことが出来る。
更に第2図に示す様に、この製造方法は、パネ
ルの第1の面56に、縦方向中心線36と略平行
な方向に細長い複数個の波形又はくぼみ54を設
ける為に、パネル16にデインプリングを施すこ
と又はへこませることから成る4番目の工程を含
むことが好ましい。くぼみ54は縦方向中心線3
6を横切る曲げに抵抗する様にパネル16を補強
するが、パネルの重量を全く増やさない。第2図
に示す孔44の数並びにくぼみ54の数は例にす
ぎず、希望に応ずて変えることが出来る。
製造方法の5番目の工程として、第2図に見ら
れる様に、第1の側面フランジ40を曲げて2つ
の脚部を持つL字形部材を形成する工程を設ける
ことが出来る。第1の脚部58がパネル16の第
1の面56から略垂直に伸び、第2の脚部60が
第1の脚部58から略垂直に、パネル16から遠
ざかる向きに伸びる。第1の側面フランジ40は
2つのパネル16を円周方向に互いに隣接して取
付けた時、隣りのパネル16の第2の側面フラン
ジ42と重なる様に作用し、こうして2つのパネ
ルの間に封じを構成する。第2の側面フランジ4
2は、例えば、隣りのパネル16の第1の側面フ
ランジ40を受ける様に、パネル16の第1の面
16に単にくぼみを形成したものであつてよい。
第2図に見られる様に、製造方法は、パネル1
6の前縁32を切欠いて、複数個のスカロツプ
(scalop)すなわち波形に突き出た縁62を形成
する6番目の工程を含むことができる。後で説明
するが、パネルのスカロツプ部分が成形されて
(第3図に示す様に)前側フランジ28を構成す
る。スカロツプを設けることは、パネルの重量を
減らすだけでなく、複数個のパネルを適当に接続
した時、冷却空気がスカロツプ62の周りを流れ
て、前側フランジ28がのつかつている(第1図
に示す様に)後側フランジ24の様な、隣接する
パネル16の一部分が冷却することが出来る様に
する。パネル16はスカロツプ62及び希釈孔4
8の両方を持つていてもよいし、その一方だけで
あつてもよいし、或いは両方なくてもよい。
製造方法の7番目の工程により、第3図に示す
構造が得られる。この工程は、パネル16の前縁
32に隣接した部分63を成形して前側フランジ
28を構成することから成る。第3図には、前縁
32の近くにパネル16の単純な90゜のベンドを
持つ実施例が示されている。前側フランジ28
が、第1の面56とは反対向きのパネル16の第
2の面64から垂直に伸びることが好ましい。こ
の代りに、前側フランジ28を、第1図の前側の
列のパネル16に示す様に、U字形構造になる様
に更に曲げ又は折曲げて、例えばパネル16の後
縁34に向つて開口する全体的に半円形の様な弯
曲した形状にすることが出来る。
この製造方法の8番目及び9番目の工程は、例
えば曲げ又は折曲げにより、パネル16の肩22
(第1図)を第1図、第3図、第4図及び第5図
に見られる様に、全体的にL字形部材に形成する
工程で構成することが出来る。肩22は後縁34
から隔たつていて、肩22と後縁34の間にある
パネル16の一部分が後側フランジ24を構成
し、後側フランジが軸方向に隣接するパネル16
に対する取付け支持体となる様にすることが好ま
しい。
8番目の工程では、何れもパネル16の後縁3
4から隔たつてそれと平行な3本の相隔たる線6
5a,65b,65c(第2図に破線で示す)の
周りに夫々約90゜、180゜、90゜だけ、略同時にパネ
ル16を曲げる。こうして形成される肩22の中
間の形状(第3図)は、第1の面56から略垂直
に伸びていて、パネル16の実質的に突合さつて
横方向に伸びる折曲げた部分66,68で構成さ
れる。その後、折曲げ部分66,68の外側端を
一体に結合する(肩22の)頂点70すなわち
189゜のベンドは、孔44の長軸46に対して垂直
の線65bで表わされる様な中心線の周りに折曲
げた孔44の中心と整列している。
従来典型的には、頂点70にある様な180゜のベ
ンドの内側半径R1(第3図)は、成形過程の間、
頂点70の破砕を避ける為に、板厚Tの約1.5乃
至2.0倍に等しいか又はそれより大きくしなけれ
ばならなかつた。然し、この発明では、1.5乃至
2.0Tよりずつと小さい半径R1を形成して、部分
66,68の全長が相接し、その結果頂点70が
大きさがゼロに近い適当に小さな半径R1を持つ
様にすることが出来ることが判つた。この為、頂
点70の横幅は約2Tであり、これは従来の流込
み成形パネルの輪郭と殆んど同じである。この様
に輪郭が同じであることにより、製造されたパネ
ル16は、構造枠20内で、流込み成形によるパ
ネルと互換性を持つ様にすることが出来る。
肩22の頂点70(第3図)とは反対の端で、
折曲げた部分66,68の間に部分的な開口71
が構成される。開口71が形成されるのは、パネ
ル16が折曲げられて、その第2の面64が部分
66,68の間で頂点70まで伸びて、折曲げた
部分66,68の突合せ面を構成するからであ
る。
肩22を形成する特定の方法の1例は、ダイス
を用いて、部分66,68を倒立V字形に形成
し、その後これらの部分が実質的に接するまで、
両方の部分を押付け又は鍛造することである。第
1図に見られる様に、複数個のパネル16を互い
に結合して燃焼器10のライナ14を構成した
時、肩22が燃焼区域12とは反対向きになる様
に形成されることが好ましい。
第4図に示す構造が得られる様にする製造方法
の9番目の工程は、肩22の外側部分を(第3図
に示す破線65dの周りに)曲げて舌片72を作
ることである。舌片72は肩22の基部73の外
側端から略垂直に伸びており、パネル16の前縁
32に向つて伸びることが好ましい。基部73及
び舌片72が肩22を構成し、こうして第1図に
示す構造枠20の溝孔26にはまる形のL字形の
肩22を全体的に構成する。
更に詳しく云うと、肩22の基部73と舌片7
2の間の約90゜のベンドの内側半径R2は、従来で
は、約1.5乃至2.0Tに等しいか又はそれより大き
くしなければならなかつたが、大きさが大体ゼロ
の半径R2が得られた。この様な小さい半径R2は、
肩72が溝孔26に正しくはまる様にする為に好
ましい。更に、肩22の基部73が舌片72がの
つかる溝孔26(第1図)の桟部分の端に接し
て、溝孔26内の限られた空間を最も有効に利用
することが出来る。
第4図に示す様に、肩22は孔44によつて隔
てられた複数個のL字形部分で構成される。詳し
く云うと、肩22は複数個の孔44を持つ構造と
なつており、第4図では、この孔は代りに切欠き
ということも出来、これらの切欠きが舌片72を
複数個の舌片部分72aに分割すると共に、肩2
2の基部73の外側端を複数個の基部部分73a
に分割する。孔44は冷却空気がそれを通抜け
て、燃焼器の状況によつて起り得る肩22の熱に
よつて誘起された円周方向の寸法変化に対処する
のに有効である。
この製造方法の10番目の工程は、ドリル加工等
により好ましくは前側フランジ28から隔たつて
それと平行に、複数個の冷却孔74(第4図)を
パネル16に設けることである。この代りに、前
に述べた2番目の工程の穿孔作業の際に、冷却孔
74を形成してもよい。
第1図に軸方向に隣接するパネル16を示して
あり、この図から判る様に、前側フランジ28の
形は1つのパネル16の第2の面14を、前側フ
ランジ28がのつかつている隣りのパネル16の
後側フランジ24から隔てるのに有効である。こ
れによつて冷却孔74から冷却空気の流れを差し
向けて、隣りのパネル16の後側フランジ24に
衝突させ、後側フランジ24を冷却することが出
来る。こうして衝突する冷却空気がこの後パネル
16の第2の面64に沿つて流れ、この面の膜冷
却をする。この為、前側及び後側フランジ28,
24が夫々冷却孔74と協働して、1つのパネル
の後側フランジ24及びそれに隣接するパネルの
第2の面64を冷却する手段を構成する。
パネル16が第1図に示す様に希釈孔48を持
つ時、この製造方法は11番目の工程として、パネ
ル16の希釈孔48に管状の希釈アイレツト50
を取付ける工程を含むことが出来る。希釈孔50
は、接着、ろう付け、溶接、活性化拡散結合又は
その他の任意の適当な方法によつてパネル16に
取付けることが出来る。こうして希釈アイレツト
50がパネル16と一体になることが好ましい。
一体の希釈アイレツト50は、希釈アイレツト
50が構造用枠20によつて支持されていて、こ
の構造枠及びパネル16の希釈孔48を通抜ける
ようにした構成に較べて改良されている。こうい
う構成では、パネル16を取外す前にアイレツト
50を取外すことが必要であつた。更に、アイレ
ツト50と、このアイレツトが通抜けるパネルと
の間に、組立ての積重ねの許容公差と熱膨張の不
釣合とがあつた。この為、孔52から隔たり且つ
それと整合する一体のアイレツト50を持つパネ
ル16は、改良されたまとまりのよい軽量パネル
16になり、こうしてパネル16と構造枠20の
間の整合及び干渉の問題が実質的になくなる。
製造方法の12番目の工程は、第5に示す様に、
パネル16を縦方向中心線36の周りに予め選ば
れた曲線をなすように形成する工程で構成するこ
とが出来る。この12番目の工程は9番目の工程と
同時に実施して、舌片部分72a(第4図)が更
に容易に弓形になる用にすることが好ましい。パ
ネル16は、縦軸線36から半径R3が、第1図
に示す燃焼器10のライナ14a又は14bの半
径R4又はR5と大きさが略等しい様な円弧に形成
することが好ましい。
勿論、第5図に示す様な製造されたパネル16
は、第1図の燃焼器ライナ14aを形成するのに
使われる実施例である。然し、第1図から明らか
な様に、ライナ14bに対する適当なパネル16
は、第2の面64が凸形になる様に、適当な曲
線、即ちR3=−R5であることを必要とする。更
に、各々のパネル16は截頭円推形にすることが
出来、従つて、曲率半径R3は前側フランジ28
から後側フランジ24まで適当に変化する。
燃焼器10が第1図に示す様に環状である時、
燃焼区域12と向い合うパネル16の第2の面6
4は、ライナ14aの半径方向外側の一組のパネ
ル16では凹形であり、ライナ14bの半径方向
内側の一組のパネル16では凸形である。
第5図に戻つて説明すると、製造工程の13番目
の工程は、肩22及び舌片72を構成するパネル
16の部分66,68の間に充填ワイヤの様な充
填材を挿入し、部分66,68を互いに結合する
ことから成る。例えば活性化拡散結合、ろう付け
又は溶接の様な任意の適当な結合方法を用いるこ
とが出来る。この結合により、パネル16、特に
その肩22及び舌片72の耐久力及び強度が増加
する。また、この結合により、肩22の底にある
開口71が充填され、空気力学的に滑らかな第2
の面64を作る。更に、第1図に示す様に、前側
フランジ28をその前の列のパネル16の第1の
面56に同様に結合することが望ましいことがあ
る。
パネル16を製造する板金が或る基準を充たす
ことが望ましい。詳しく云うと、パネル16は燃
焼器ライナとして使われるものであるから、板金
材料は燃焼器10内で起る比較的高い温度に耐え
ることが出来なければならない。更に、この板金
は成形作業を受けるから、例えば約10%乃至20%
の伸びで表わされる様な、適当な高い延性を持つ
ことが好ましい。
板金の状態で市場で入手することが出来、且つ
パネル16を製造する材料として使うのに適し
た、適当な延性を持つ典型的な高温超合金の例は
次の通りである。
(a) 普通の組成が重量%で約21.8のCr、18.5の
Fe、9.0のMo、1.5のCo、1.0のMn、1.0のSi、
0.6のW、0.1のC、及び残量のNiを持つハステ
ロイXと市場で呼ばれている合金。
(b) 普通の組成が重量%で約22.0のCr、22.0の
Ni、15.5のW、3.5のFe、1.25のMn、0.4のSi、
0.1のC、及び残量のCoを持つHS−188と市場
で呼ばれている合金。
勿論、パネル16を製造するのにこの他の多数
の材料を使うことが出来、上に述べたニツケルを
ベースとした超合金材料及びコバルトをベースと
した超合金材料は例として挙げたにすぎない。板
金材料の厚さTが0.38乃至1.52mm(0.015乃至
0.060吋)であることが好ましく、約0.81mm
(0.032吋)が最も好ましい。燃焼器ライナとして
パネルを使う特定の場合、この様な厚さの範囲に
より、強度及び重量の適正な組合せが得られる。
更に希望によつては、この製造方法は、少なく
とも第2の面、即ち燃焼区域12と向い合うパネ
ルの面を熱障壁被覆、例えばイツトリア安定化ジ
ルコニアで被覆する14番目の工程を含むことが出
来る。
上に述べた形成、打抜き、切欠き、穿孔、デイ
ンプリング及び曲げ作業は、流込み成形過程で必
要なよりも、一層短い時間内に、且つそれ程高価
でない機械を用いて実施することが出来、この為
パネル16のコストは大幅に低下する。
この発明がこゝに例示した特定の形に制約され
ず、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内
にある全ての変更を包括するものであることを承
知されたい。例えば、第1図に見られる様に、若
干のパネル16の形は、ライナ14内での相対位
置に応じて変えることが出来る。これに対応し
て、この発明の製造方法の工程は、この形の変更
に合せて幾分変更しなければならないことがあ
る。
更に、この製造方法の工程を説明した順序はこ
れに制約されるものではなく、希望に応じてその
順序を変えることが出来る。この製造方法は燃焼
器ライナ・パネルの製造に制限されず、ガスター
ビン機関に見受けられる様な任意の適当な流れを
制限する用途の為の、1つ又は更に多くのL字形
の肩を持つ同様なパネルを製造する為にも使うこ
とが出来る。更に、特許請求の範囲は、当業者に
容易に考えられるこの他の変更をも包括するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の1形式の方法に従つて製造
された板金パネルを取入れた軸流カスタービン機
関の環状燃焼器の断面図、第2図は板金から取出
した後で孔を穿孔し且つくぼみをデインプリング
によつて形成した状態を示すパネルの斜視図、第
3図は第2図のパネルに前側フランジ及び中間の
形の肩を形成した状態を示すパネルの斜視図、第
4図は第3図のパネルで肩を曲げて舌片を形成し
且つ前縁に冷却孔を形成した状態を示すパネルの
斜視図。第5図は第4図のパネルを縦方向中心線
の周りに弯曲させて完成した状態を示すパネルの
斜視図である。 [主な符号の説明]、16:パネル、22:肩、
24:後側フランジ、28:前側フランジ、3
2:前縁、34:後縁、36:縦方向中心線、3
8,39:側縁、40,42:側面フランジ、4
4:孔、54:くぼみ、66,68:折曲げ部
分、70:頂点、72:舌片、74:冷却孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガスタービン機関に使うパネルを製造する方
    法に於て、(イ)反対向きの第1及び第2の面を持つ
    と共に向い合う前縁及び後縁を持ち、該前縁及び
    後縁が該前縁及び後縁の間を伸びる縦方向中心線
    に対して略垂直に整列している板金パネルを用意
    し、(ロ)前記パネルを穿孔して、前記第1及び第2
    の面を通抜けると共に前記パネルの後縁と略平行
    に且つそれから隔たつて整列する複数個の孔を設
    け、(ハ)前記パネルの第1の面から伸びる肩を前記
    パネルに形成し、該肩が前記パネルの実質的に突
    合さる横方向に伸びる部分で構成され、前記肩は
    前記パネルの後縁と略平行で前記孔の中心に沿つ
    た線と整列している頂点を持つており、(ニ)前記肩
    の外側部分を曲げて該肩の基部から略垂直に伸び
    る舌片を形成する各工程を有する方法。 2 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、更に、前記基部及び舌片を含む前記肩を構成
    する前記パネルの部分を互いに結合する工程を含
    む方法。 3 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルに穿孔した前記複数個の孔の各々
    が細長い形であつて、該孔の長軸が前記縦方向中
    心線と略平行である方法。 4 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルを截頭円錐形に形成する工程を含
    む方法。 5 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルの少なくとも第2の面に熱障壁被
    覆を設ける工程を含む方法。 6 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルにデインプリングを施して、前記
    軸方向中心線と平行な方向に細長くなつている複
    数個のくぼみを設ける工程を更に含む方法。 7 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、その中心近くで前記パネルに全体的に円形の
    希釈孔を穿孔し、希釈アイレツトを該パネルの希
    釈孔に取付ける工程を更に含む方法。 8 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルの前縁を切欠いて複数個のスカロ
    ツプを形成する工程を含む方法。 9 特許請求の範囲第1項に記載した方法に於
    て、前記パネルの内、前記前縁に隣接して配置さ
    れた一部分を前側フランジに形成する工程を含む
    方法。 10 特許請求の範囲第9項に記載した方法に於
    て、前記前側フランジに隣接して前記パネルを貫
    通する複数個の冷却孔を形成する工程を含む方
    法。 11 特許請求の範囲第9項に記載した方法に於
    て、前記前側フランジを前記パネルの第2の面か
    ら全体的に半円形に伸びて前記パネルの後縁に向
    つて開口する様に形成する工程を含む方法。 12 複数個の他のパネルと結合された時に、燃
    焼器のライナを構成する様な板金の燃焼器ライ
    ナ・パネルを製造する方法に於て、(イ)板金の全体
    的に矩形のパネルを用意し、該パネルは該パネル
    の縦方向中心線に対して略垂直に整列した前縁及
    び後縁を持つと共に、前記縦方向中心線と略平行
    に整列した2つの側縁を持つており、(ロ)前記パネ
    ルを穿孔して前記後縁と平行に且つそれから隔た
    つて整列した複数個の細長い孔を設け、各々の該
    孔の長軸が前記縦方向中心線と平行に整列してお
    り、(ハ)前記パネルを前記縦方向中心線を中心とす
    る円弧に形成し、該円弧は前記燃焼器のライナの
    対応する半径と大きさが等しい半径を持つてお
    り、(ニ)前記パネルの内、前記前縁に隣接する一部
    分を前記パネルの第2の面から伸びて前記後縁に
    向つて開口する全体的に半円形の前側フランジに
    形成し、(ホ)前記後縁から隔たつて前記第1の面か
    ら略垂直に伸びる肩を前記パネルに形成し、該肩
    は前記パネルの実質的に突合さる横方向に伸びる
    部分で構成されており、該肩は前記孔の中心に沿
    つた線に略整列した頂点を持つており、(ヘ)該肩の
    外側部分を曲げて該肩の基部から前縁に向つて略
    垂直に伸びる舌片を形成し、(ト)前記肩を構成する
    前記パネルの部分の間に充填材を挿入して該部分
    を互いに結合し、(チ)前記前側フランジに隣接して
    前記パネルを貫通する複数個の冷却孔を形成する
    各工程を有する方法。 13 反対側を向く第1及び第2の面を持つてい
    て、前縁、後縁、及び第1並びに第2の向い合う
    側縁によつて区切られた板部材を有し、該板部材
    は前記後縁から隔たつて且つそれと略平行に伸び
    る一体の肩を有し、該肩は前記板部材の実質的に
    突合さる折曲げ部分で構成されていて、前記第1
    の面から伸びる基部及び該基部の外側端から伸び
    る舌片を含んでおり、前記折曲げ部分が、前記板
    部材の第2の面の一部で構成された突合さる面を
    持つている板金パネル。 14 特許請求の範囲第13項に記載した板金パ
    ネルに於て、前記前縁に隣接して前記板部材の第
    2の面から略垂直に伸びる前側フランジを有する
    板金パネル。 15 特許請求の範囲第14項に記載した板金パ
    ネルに於て、複数個の冷却孔が前記板部材に設け
    られていて前記前側フランジから隔たると共に前
    記前縁と略平行な線に沿つて配置されている板金
    パネル。 16 特許請求の範囲第13項に記載した板金パ
    ネルに於て、複数個のくぼみが前記板部材の第1
    の面に設けられていて、前記前縁から隔たり且つ
    それと略平行な線に沿つて伸びている板金パネ
    ル。 17 特許請求の範囲第13項に記載した板金パ
    ネルに於て、前記肩が複数個の相隔たる切欠きを
    持ち、該切欠きによつて前記舌片が複数個の舌片
    部分に分割されると共に前記基部の外側端が複数
    個の基部部分に分割され、該基部部分が前記第1
    の面から略垂直に伸びると共に前記舌片部分が前
    記板部材の前縁に向つて伸びている板金パネル。 18 特許請求の範囲第13項に記載した板金パ
    ネルに於て、前記板部材が截頭円推形であつて前
    記第2の面が凹形である板金パネル。 19 特許請求の範囲第13項に記載した板金パ
    ネルに於て、前記板部材がその中心の近くに配置
    された円形の孔と、該孔に固着されて前記孔に整
    合した管状部材とを有する板金パネル。
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