JPH05104449A - 研磨テープの製造方法 - Google Patents

研磨テープの製造方法

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JPH05104449A
JPH05104449A JP11038891A JP11038891A JPH05104449A JP H05104449 A JPH05104449 A JP H05104449A JP 11038891 A JP11038891 A JP 11038891A JP 11038891 A JP11038891 A JP 11038891A JP H05104449 A JPH05104449 A JP H05104449A
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binder
polishing
polishing tape
tape
abrasive grains
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JP11038891A
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English (en)
Inventor
Michihiro Oishi
道広 大石
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3M Co
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、研磨作業中、研磨砥粒の脱落が
少なく、かつテープのカールの発生が少ない、磁気ディ
スクの研磨等の精密研磨加工やポリッシングに好適な研
磨テープの製造方法の提供を目的とする。 【構成】 本発明の研磨テープの製造方法は、研磨砥
粒、結合剤および溶剤を混合して塗布液を調製する工
程、この塗布液を基材上に塗布後乾燥する工程並びに結
合剤を硬化せしめる工程から構成され、その特徴として
は上記結合剤の組織が (i) エポキシアクリレートと、(ii) 数平均分
子量が600〜20,000であって、1分子内に2個
のアク リレート基を有するウレタンアクリレート
とを、含むこと、そしてこの結合剤を放射線照射によっ
て硬化せしめることにある。これによって本発明は所期
の効果を奏する研磨テープの製造目的を達成しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリッシングや精密研磨
加工に使用するのに適した研磨テープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に研磨テープは砥粒、高分子樹脂結
合剤および溶剤を混合して、高分子フィルム等の基材上
に塗布乾燥し、ロール状に巻き取り、所定の形状に加工
されて製造される。このような研磨テープの製造におけ
る結合剤はロール状に巻き取られる時点で流動性を失っ
た固体状態である必要があり、そのためには充分高い分
子量を有していなければならない。
【0003】特に磁気ディスクの研磨に使用される研磨
テープの結合剤は高品質の仕上げ性能を得るために柔軟
性をも兼ね備える必要がある。
【0004】この要請を満たすため、多官能イソシアネ
ートで架橋して、または未架橋の状態で、末端にOH基
を有する高い分子量の樹脂を使用したウレタン系の熱硬
化性樹脂を用いた結合剤が近年使用されている。しかし
ながらこの種の結合剤では、高い架橋密度を得るのが困
難で、軟らかすぎで強度が不十分となるという不都合が
あった。
【0005】一方、研磨テープをロール状に巻き取る前
に高い架橋密度を実現する手段として、紫外線または電
子線硬化樹脂を結合剤として使用する無溶剤型の技術が
開示されている。すなわち、特開昭62−218072
号公報(米国特許第4644703号明細書)にはトリ
アクリレート、ジアクリレートおよびアクリレートオリ
ゴマーの混合物を結合剤として使用することが開示され
ている。
【0006】しかしながらこの場合、溶剤を使用せず
に、十分低い粘度を実現し塗布を可能とするために低分
子量のモノマーを反応性希釈剤として使用する必要があ
り、ラジカル重合による硬化収縮のため基材がカールす
るという問題がある。また特開昭62−157770号
公報(米国特許第4773920号明細書)には、研磨
テープの結合剤として種々のモノマーが提案されている
(たとえば、分子内にイソシアヌレート環を有する五官
能または九官能アクリレート等)。しかしながらこれら
のモノマーも、低い二重結合当量を有していると同時に
低分子量のモノマーを反応性希釈剤として使用するため
硬化収縮による基材のカールが発生するという問題があ
る。
【0007】このような結合剤は比較的粗い研磨砥粒
(5ミクロンより大)と厚い基材(75ミクロン以上)
とを使用する研磨テープの場合には不都合は少ないが、
磁気ディスクの研磨に使用される研磨テープ、例えば5
ミクロン以下の細かい研磨砥粒と薄い基材(50ミクロ
ン以下)とを使用した研磨テープの場合にはカールの発
生という不都合を生じ易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決するためになされたものであり、 1) 柔軟性および高い架橋密度とを共に有する。 2) 硬化収縮による基材のカールの発生が少ない。 3) 硬さ等の物性のコントロール範囲が広い。 4) 研磨砥粒と結合剤の配合比の適用範囲が広い。 5) 表面に凹凸を形成することにより、いわゆる目詰ま
りしにくい。研磨テープの製造方法を得ることを目的と
する。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記した目的は、本発
明の研磨テープの製造方法により達成される。
【0010】即ち本発明は主成分として研磨砥粒、結合
剤および溶剤を混合して塗布液を調製する工程、この塗
布液を基材上に塗布後乾燥する工程、並びに結合剤を硬
化せしめる工程を含む研磨テープの製造方法において、 (A) 前記塗布液を調製する工程における結合剤がその
成分組成として、 (i) エポキシアクリレートおよび (ii) 数平均分子量が600〜20,000であって1
分子内に2個のアクリレート基を有するウレタンアクリ
レートを含有すること、並びに (B) 前記結合剤を硬化せしめる工程中に前記結合剤を
放射線照射によって硬化せしめる工程を含むことを特徴
とする研磨テープの製造方法に係るものである。
【0011】本発明に使用するウレタンアクリレート
は、数平均分子量が600〜20,000である必要が
あり、とくに1000〜10,000であることが望ま
しい。数平均分子量が600未満では硬化収縮が顕著と
なりテープのカールが大きくなる。一方、20,000
を超えると所期の目的である十分高い架橋密度を得るこ
とができない。
【0012】前記の結合剤中のエポキシアクリレートと
ウレタンアクリレートの配合比を任意に変更することに
よって結合剤の硬さを調整することができる。この場
合、エポキシアクリレートが多すぎると硬く、脆くな
り、ウレタンアクリレートのみでは軟らかすぎて強度が
不十分となるため、結合剤中のエポキシアクリレートと
ウレタンアクリレートの配合比は5対95から80対2
0の範囲であることが望ましい。
【0013】本発明では、研磨層形成用の塗布液に溶剤
を使用するために、塗布液中の研磨砥粒と結合剤との配
合比の適用範囲を広く設定することができる。すなわ
ち、無溶剤型の塗布液では研磨砥粒と結合剤の体積比が
40:60よりも砥粒が少ないと砥粒の切れ刃が研磨層
の表面に充分出てこなくなるが、本発明によれば、溶剤
の量を調節することによって40:60以下でも切れ刃
を表面に出し、充分な切削性を得ることができる。しか
し80:20よりも砥粒が多くなると結合剤が砥粒を基
材に充分接着できなくなり、砥粒の脱落が増えるため、
砥粒と結合剤との体積比は5:95〜80:20の範囲
が望ましい。
【0014】研磨面が凹凸の形状を有する研磨テープ
は、いわゆる目詰まりを有効に防止し得るとして一部の
用途、例えば塗布型磁気ディスクの研磨に適当とされ使
用されているが、溶剤を使用することを前提とする本発
明によれば、研磨テープの研磨面を溶剤の対流セルによ
って凹凸の形状とすることができる。
【0015】本発明の結合剤中のウレタンアクリレート
は分子量400から4000のポリエステルポリオール
またはポリエーテルポリオール単位を含むウレタンアク
リレートを使用するのが望ましい。ポリエステルポリオ
ールは例えば、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールと
の縮合物またはポリカプロラクトンジオールである。ま
た、ポリエーテルポリオールは例えばポリテトラメチレ
ングリコール(以下PTMGと記す)、ポリプロピレン
グリコール(以下PPGと記す)、ポリエチレングリコ
ール(以下PEGと記す)などである。このようなポリ
オール成分は結合剤中でソフトセグメントとして働き結
合剤に柔軟性をあたえるからである。
【0016】結合剤中のエポキシアクリレートはビスフ
ェノールA骨格を有するエポキシアクリレートであるこ
とが望ましい。ビスフェノールA骨格は結合剤中でハー
ドセグメントとして働き結合剤に適度な硬さと強度をあ
たえるからである。
【0017】エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ートともに1分子内に2つのアクリレート基を有してい
ることが望ましい。分子内に少なくとも2つの二重結合
がなければ架橋構造はできない。しかし、二重結合が多
すぎると架橋密度は高くなるが、硬化収縮が増加してテ
ープのカールを生ずるからである。
【0018】本発明に使用される基材としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、アセテート、ポリ塩化ビニル等の各種プラスチッ
クやアルミニウムその他のフィルムが好適である。
【0019】なお、本発明の塗布液用の溶剤としては、
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶剤、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
を単独または二種以上混合して使用して塗布液を調製す
ることができる。
【0020】さらに、前記研磨層形成用の塗布液中の必
須の含有成分である研磨砥粒は、例えば、酸化アルミニ
ウム、炭化硅素、窒化硅素、酸化ジルコニウム、酸化ク
ロム、酸化鉄、ダイヤモンド、窒化ホウ素、エメリー等
の微粉末が使用されるが、粒径が0.1μ未満のもので
は、得られる研磨テープの研磨効率が悪く、また粒径1
00μを超えるものは、精密な仕上げを行なうことので
きる研磨テープが得られなくなるので、通常0.1〜1
00μの、好ましくは約0.1〜約60μの粒径の砥粒
が利用される。
【0021】前記研磨層形成用の塗布液中には必要に応
じて分散剤、帯電防止剤等の添加剤が含有されていても
良い。
【0022】しかして、研磨砥粒と結合剤との接着を促
進させるために上記の塗布液にカップリング剤を含ませ
るのが好ましい。カップリング剤の量は、砥粒の重量に
基づいて約0.1〜約10重量%、好ましくは約1.5
〜約5重量%の範囲である。
【0023】なお、上記の塗布液は研磨テープ用の基材
上に厚さ10〜50μ程度に塗布されるものである。
【0024】本発明の方法に有用な放射線源は、紫外
線、可視光線、γ線、X線および電子線が挙げられ、好
ましくは紫外線および電子線である。窒素等不活性気体
中(酸素濃度1000ppm 以下)で0.5〜20Mradの
電子線の照射、または、分子内結合開裂型の光重合開始
剤(例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン(Irgacure 184)、α,α−ジメトキシ−α−フ
ェニルアセトフェノン(Irgacure651))の存在下で
紫外線を照射することにより、本発明の結合剤は充分に
硬化される。しかし、これは良い硬化方法ではあるが、
不活性気体を使用するため装置及び不活性気体コストが
高いという欠点を有する。
【0025】これに対して、光重合開始剤として水素引
抜き型光重合開始剤(ベンゾフェノン等の芳香族ケトン
類;2−イソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソ
ン類;チバガイギー社製Irgacure907、CGI369
等のα−アミノアセトフェノン類)を使用して紫外線照
射することにより大気中で硬化することができ、それ故
不活性気体とそのための装置が不要となり、コストを下
げることができる。これらの開始剤は単独で、又は二種
類以上を混合して使用できる。またアミン等の水素供与
体を併用してさらに硬化を速くすることができる。さら
に前述の分子内結合開裂型の開始剤との併用もできる。
【0026】光重合開始剤の使用量は結合剤の量の0.
5〜7.0重量%であることが十分な硬化速度を得、し
かも残畄開始剤による物性低下が問題とならない程度で
あることなどの理由から好ましい。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0028】ウレタンアクリレートの合成 イソシアネート末端ウレタンプレポリマー(武田薬品
製、イソシアネート末端PTMG−TDIプレポリマ
ー:商品名L2705又はL2760)と当量の2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートを反応させウレタンアクリ
レートプレポリマーを得た。
【0029】原料プレポリマーと生成したウレタンアク
リレートプレポリマーの分子量計算値を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 配合1の塗液を25ミクロン厚のポリエステルフィルム
上に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、160Wcmの高圧
水銀ランプを光源とし、光源からの距離20cmのところ
を1m/分の速度でウェブを通過させ、大気中で紫外線
を照射して研磨テープを作成した。
【0032】
【表2】
【0033】この研磨テープを使用して、真鍮を研磨し
た。この時の研磨量を第3表に示した。なお、比較のた
め熱硬化樹脂(数平均分子量が約20,000の両末端
にOH基を有する飽和ポリエステル樹脂(グッドイヤー
社製「Vitel PE307」)を三官能性イソシアネート
(日本ポリウレタン社製「コロネートL」)で架橋した
もの)を結合剤として配合1と同じ研磨砥粒を使用し、
同じ砥粒/結合剤比で作成した研磨テープで研磨した結
果を第3表に併記した。
【0034】
【表3】
【0035】実施例2〜5 配合2〜5の塗液を実施例1の場合と同様に25ミクロ
ン厚のポリエステルフィルム上に塗布し、溶剤を乾燥除
去した後、紫外線を照射して実施例2〜5の研磨テープ
を作成した。
【0036】
【表4】
【0037】この研磨テープを使用して、しんちゅうを
研磨した。このときの研磨量を第5表に示した。なお、
比較のため熱硬化樹脂〔数平均分子量が約20,000
の両末端にOH基を有する飽和ポリエスチル樹脂(グッ
トイヤー社製「Vitel PE200」が60部、同「PE
307」が40部からなる樹脂)を三官能イソシアネー
ト(日本ポリウレタン社製コロネートL)で架橋したも
の〕を結合剤として配合1と同じ砥粒を使用し、同じ砥
粒/結合剤比で作成した研磨テープで研磨した結果を併
記した。
【0038】
【表5】
【0039】実施例6〜14 樹脂2とエポキシアクリレートとの1対1の混合物を結
合剤とし、研磨砥粒WA#4000(3μ Al2 3
砥粒)との配合比を体積比で、砥粒対結合剤が80対2
0から5対95の範囲で変え、結合剤に対して3重量%
のベンゾフェノンと1重量%の1,4−ジアザ〔2,
2,2〕ビシクロオクタンを添加し、溶剤をメチルエチ
ルケトンとして第6表に示した固形分に調製した塗液を
75ミクロン厚のポリエステルフィルム上に実施例1の
場合と同様に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、紫外線を
照射して実施例6〜15の研磨テープを作成した。
【0040】これらの研磨テープ及びこれらと同一の砥
粒で熱硬化性樹脂をバインダーとした研磨テープ(砥粒
/バインダー=45/55)を用いてしんちゅうを研磨
した。
【0041】熱硬化性樹脂をバインダーとした研磨テー
プの切削性を100%としたときの本実施例の研磨テー
プの切削性の相対値を第6表に示した。
【0042】
【表6】
【0043】熱硬化性樹脂を結合剤とした研磨テープと
比較して本実施例の研磨テープの切削性は高かった。
【0044】実施例15 樹脂2とエポキシアクリレートとの3対1の混合物を結
合剤とし、砥粒WA#4000(3μ Al2 3
粒)との配合比を体積比で、砥粒対バインダーが45対
55とし、バインダーに対して3重量%のベンゾフェノ
ンと1重量%の1,4−ジアザ〔2,2,2〕ビシクロ
オクタンを添加し、溶剤をメチルエチルケトンとして固
形分55%に調製した塗液を50ミクロン厚のポリエス
テルフィルム上に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、紫外
線を照射して実施例15の研磨テープを作成した。この
研磨テープの研磨面は溶剤の乾燥時に生ずる対流セルの
ため、第1図の電子顕微鏡写真に示すように表面に凹凸
を有していた。この研磨テープを用いてしんちゅうを研
磨した結果を表6に示す。また比較のため結合剤とし
て、熱硬化性樹脂を使用したこと以外は実施例15と同
様にして作製した表面に凹凸を有する研磨テープの研磨
結果も第7表に示す。
【0045】
【表7】
【0046】
【発明の効果】本発明に係る研磨テープは、放射線の照
射で完全に硬化されている結合剤で研磨砥粒を基材上に
接着しているので、研磨作業中、研磨砥粒の脱落が少な
く、しかも優れた研磨性能を有する。
【0047】また、本発明に係る研磨テープにおいて
は、所定の結合剤を用い、研磨層を形成する塗布液の塗
布層を硬化させる場合に、放射線の照射を利用しかつ、
溶剤型であるから、熱硬化による場合と比べて柔軟性を
保ちつつ高い架橋密度を得ることができる。また、従来
の低分子量のモノマーを反応性希釈剤として使用する無
溶剤型の放射線照射利用硬化に比べて、硬化収縮による
基材のカール発生が少なく、磁気ディスクの研磨に好適
な研磨テープを得ることができる。
【0048】また、研磨テープの硬さ等の物性のコント
ロール範囲が広く研磨砥粒と結合剤の配合比の適用範囲
も広いという良好な研削性の確保上および製造管理上の
大きな効果を奏する。
【0049】更に、溶剤型であるため溶剤の乾燥時に生
じる対流セルにより研磨テープの表面に凹凸形状を形成
させたものは、被研磨物を研磨することによって発生す
る研磨くず等が凹部内に落込んで研磨面より除去され、
研磨効率が大巾に高まるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨テープの表面の凹凸状態を示す電
子顕微鏡写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 研磨テープの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリッシングや精密研磨
加工に使用するのに適した研磨テープの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に研磨テープは砥粒、高分子樹脂結
合剤および溶剤を混合して、高分子フィルム等の基材上
に塗布乾燥し、ロール状に巻き取り、所定の形状に加工
されて製造される。このような研磨テープの製造におけ
る結合剤はロール状に巻き取られる時点で流動姓を失っ
た固体状態である必要があり、そのためには充分高い分
子量を有していなければならない。
【0003】特に磁気ディスクの研磨に使用される研磨
テープの結合剤は高品質の仕上げ性能を得るために柔軟
性をも兼ね備える必要がある。
【0004】この要請を満たすため、多官能イソシアネ
ートで架橋して、または未架橋の状態で、末端にOH基
を有する高い分子量の樹脂を使用したウレタン系の熱硬
化性樹脂を用いた結合剤が近年使用されている。しかし
ながらこの種の結合剤では、高い架橋密度を得るのが困
難で、軟らかすぎで強度が不十分となるという不都合が
あった。
【0005】一方、研磨テープをロール状に巻き取る前
に高い架橋密度を実現する手段として、紫外線または電
子線硬化樹脂を結合剤として使用する無溶剤型の技術が
開示されている。すなわち、特開昭62−218072
号公報(米国特許第4644703号明細書)にはトリ
アクリレート、ジアクリレートおよびアクリレートオリ
ゴマーの混合物を結合剤として使用することが開示され
ている。
【0006】しかしながらこの場合、溶剤を使用せず
に、十分低い粘度を実現し塗布を可能とするために低分
子量のモノマーを反応性希釈剤として使用する必要があ
り、ラジカル重合による硬化収縮のためテープがカール
するという問題がある。また特開昭62−157770
号公報(米国特許第4773920号明細書)には、研
磨テープの結合剤として種々のモノマーが提案されてい
る(たとえば、分子内にイソシアヌレート環を有する五
官能または九官能アクリレート等)。しかしながらこれ
らのモノマーも、低い二重結合当量を有していると同時
に低分子量のモノマーを反応姓希釈剤として使用するた
め硬化収縮によるテープのカールが発生するという問題
がある。
【0007】このような結合剤は比較的粗い研磨砥粒
(5ミクロンより大)と厚い基材(75ミクロン以上)
とを使用する研磨テープの場合には不都合は少ないが、
磁気ディスクの研磨に使用される研磨テープ、例えば5
ミクロン以下の細かい研磨砥粒と薄い基材(50ミクロ
ン以下)とを使用した研磨テープの場合にはカールの発
生という不都合を生じ易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決するためになされたものであり、 1) 柔軟性および高い架橋密度とを共に有する。 2) 硬化収縮による基材のカールの発生が少ない。 3) 硬さ等の物性のコントロール範囲が広い。 4) 研磨砥粒と結合剤の配合比の適用範囲が広い。 5) 表面に凹凸を形成することにより、いわゆる目詰
まりしにくい研磨テープの製造方法を得ることを目的と
する。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記した目的は、本発
明の研磨テープの製造方法により達成される。
【0010】即ち本発明は主成分として研磨砥粒、結合
剤および溶剤を混合して塗布液を調製する工程、この塗
布液を基材上に塗布後乾燥する工程、並びに結合剤を硬
化せしめる工程を含む研磨テープの製造方法において、 (A) 前記塗布液を調製する工程における結合剤がそ
の成分組成として、 (i) エポキシアクリレートおよび (ii) 数平均分子量が600〜20,000であっ
て1分子内に2個のアクリレート基を有するウレタンア
クリレートを含有すること、並びに (B) 前記結合剤を硬化せしめる工程中に前記結合剤
を放射線照射によって硬化せしめる工程を含むことを特
徴とする研磨テープの製造方法に係るものである。
【0011】本発明に使用するウレタンアクリレート
は、数平均分子量が600〜20,000である必要が
あり、とくに1000〜10,000であることが望ま
しい。数平均分子量が600未満では硬化収縮が顕著と
なりテープのカールが大きくなる。一方、20,000
を超えると所期の目的である十分高い架橋密度を得るこ
とができない。
【0012】前記の結合剤中のエポキシアクリレートと
ウレタンアクリレートの配合比を任意に変更することに
よって結合剤の硬さを調整することができる。この場
合、エポキシアクリレートが多すぎると硬く、脆くな
り、ウレタンアクリレートのみでは軟らかすぎて強度が
不十分となるため、結合剤中のエポキシアクリレートと
ウレタンアクリレートの配合比は5対95から80対2
0の範囲であることが望ましい。
【0013】本発明では、研磨層形成用の塗布液に溶剤
を使用するために、塗布液中の研磨砥粒と結合剤との配
合比の適用範囲を広く設定することができる。すなわ
ち、無溶剤型の塗布液では研磨砥粒と結合剤の体積比が
40:60よりも砥粒が少ないと砥粒の切れ刃が研磨層
の表面に充分出てこなくなるが、本発明によれば、溶剤
の量を調節することによって40:60以下でも切れ刃
を表面に出し、充分な切削性を得ることができる。しか
し80:20よりも砥粒が多くなると結合剤が砥粒を基
材に充分接着できなくなり、砥粒の脱落が増えるため、
砥粒と結合剤との体積比は5:95〜80:20の範囲
が望ましい。
【0014】研磨面が凹凸の形状を有する研磨テープ
は、いわゆる目詰まりを有効に防止し得るとして一部の
用途、例えば塗布型磁気ディスクの研磨に適当とされ使
用されているが、溶剤を使用することを前提とする本発
明によれば、研磨テープの研磨面を溶剤の対流セルによ
って凹凸の形状とすることができる。
【0015】本発明の結合剤中のウレタンアクリレート
は分子量400から4000のポリエステルポリオール
またはポリエーテルポリオール単位を含むウレタンアク
リレートを使用するのが望ましい。ポリエステルポリオ
ールは例えば、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールと
の縮合物またはポリカプロラクトンジオールである。ま
た、ポリエーテルポリオールは例えばポリテトラメチレ
ングリコール(以下PTMGと記す)、ポリプロピレン
グリコール(以下PPGと記す)、ポリエチレングリコ
ール(以下PEGと記す)などである。このようなポリ
オール成分は結合剤中でソフトセグメントとして働き結
合剤に柔軟性をあたえるからである。
【0016】結合剤中のエポキシアクリレートはビスフ
ェノールA骨格を有するエポキシアクリレートであるこ
とが望ましい。ビスフェノールA骨格は結合剤中でハー
ドセグメントとして働き結合剤に適度な硬さと強度をあ
たえるからである。
【0017】エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ートともに1分子内に2つのアクリレート基を有してい
ることが望ましい。分子内に少なくとも2つの二重結合
がなければ架橋構造はできない。しかし、二重結合が多
すぎると架橋密度は高くなるが、硬化収縮が増加してテ
ープのカールを生ずるからである。
【0018】本発明に使用される基材としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、アセテート、ポリ塩化ビニル等の各種プラスチッ
クやアルミニウムその他のフィルムが好適である。
【0019】なお、本発明の塗布液用の溶剤としては、
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶剤、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
を単独または二種以上混合して使用して塗布液を調製す
ることができる。
【0020】さらに、前記研磨層形成用の塗布液中の必
須の含有成分である研磨砥粒は、例えば、酸化アルミニ
ウム、炭化硅素、窒化硅素、酸化ジルコニウム、酸化ク
ロム、酸化鉄、ダイヤモンド、窒化ホウ素、エメリー等
の微粉末が使用されるが、粒径が0.1μ未満のもので
は、得られる研磨テープの研磨効率が悪く、また粒径1
00μを超えるものは、精密な仕上げを行なうことので
きる研磨テープが得られなくなるので、通常0.1〜1
00μの、好ましくは約0.1〜約60μの粒径の砥粒
が利用される。
【0021】前記研磨層形成用の塗布液中には必要に応
じて分散剤、帯電防止剤等の添加剤が含有されていても
良い。
【0022】しかして、研磨砥粒と結合剤との接着を促
進させるために上記の塗布液にカップリング剤を含ませ
るのが好ましい。カップリング剤の量は、砥粒の重量に
基づいて約0.1〜約10重量%、好ましくは約1.5
〜約5重量%の範囲である。
【0023】なお、上記の塗布液は研磨テープ用の基材
上に厚さ10〜50μ程度に塗布されるものである。
【0024】本発明の方法に有用な放射線源は、紫外
線、可視光線、γ線、X線および電子線が挙げられ、好
ましくは紫外線および電子線である。窒素等不活性気体
中(酸素濃度1000ppm以下)で0・5〜20Mr
adの電子線の照射、または、分子内結合開裂型の光重
合開始剤(例えば1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン(Irgacure 184)、d,d−ジメ
トキシ−α−フェニルアセトフェノン(Irgacur
e651))の存在下で紫外線を照射することにより、
本発明の結合剤は充分に硬化される。しかし、これは良
い硬化方法ではあるが、不活性気体を使用するため装置
及び不活性気体のコストが高いという欠点を有する。
【0025】これに対して、光重合開始剤として水素引
抜き型光重合開始剤(ベンゾフェノン等の芳香族ケトン
類;2−イソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソ
ン類;チバガイギー社製Irgacure907、CG
I369等のα−アミノアセトフェノン類)を使用して
紫外線照射することにより大気中で硬化することがで
き、それ故不活性気体とそのための装置が不要となり、
コストを下げることができる。これらの開始剤は単独
で、又は二種類以上を混合して使用できる。またアミン
等の水素供与体を併用してさらに硬化を速くすることが
できる。さらに前述の分子内結合開裂型の開始剤との併
用もできる。
【0026】光重合開始剤の使用量は結合剤の量の0.
5〜7.0重量%であることが十分な硬化速度を得、し
かも残留開始剤による物性低下が問題とならない程度で
あることなどの理由から好ましい。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0028】ウレタンアクリレートの合成 イソシアネート末端ウレタンプレポリマー(武田薬品
製、イソシアネート末端PTMG−TDIプレポリマ
ー:商品名L2705又はL2760)と当量の2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートを反応させウレタンアクリ
レートプレポリマーを得た。
【0029】原料プレポリマーと生成したウレタンアク
リレートプレポリマーの分子量(計算値)を第1表に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 第2表に示す配合1の塗液を25ミクロン厚のポリエス
テルフィルム上に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、16
0Wcmの高圧水銀ランプを光源とし、光源からの距離
20cmのところを1m/分の速度でテープを通過さ
せ、大気中で紫外線を照射して研磨テープを作成した。
【0032】
【表2】
【0033】この研磨テープを使用して、真鍮を研磨し
た。この時の研磨量を第3表に示した。なお、比較のた
め熱硬化樹脂(数平均分子量が約20,000の両末端
にOH基を有する飽和ポリエステル樹脂(グッドイヤー
社製「VitelPE307」)を三官能性イソシアネ
ート(日本ポリウレタン社製「コロネートL」)で架橋
したもの)を結合剤として配合1と同じ研磨砥粒を使用
し、同じ砥粒/結合剤比で作成した研磨テープで研磨し
た結果を第3表に併記した。
【0034】
【表3】
【0035】実施例2〜5 第4表に示す配合2〜5の塗液を実施例1の場合と同様
に25ミクロン厚のポリエステルフィルム上に塗布し、
溶剤を乾燥除去した後、紫外線を照射して実施例2〜5
の研磨テープを作成した。
【0036】
【表4】
【0037】この研磨テープを使用して、真鍮を研磨し
た。このときの研磨量を第5表に示した。なお、比較の
ため熱硬化樹脂〔数平均分子量が約20,000の両末
端にOH基を有する飽和ポリエスチル樹脂(グットイヤ
ー社製「Vitel PE200」が60部、同「PE
307」が40部からなる樹脂)を三官能イソシアネー
ト(日本ポリウレタン社製コロネートL)で架橋したも
の〕を結合剤として配合1と同じ砥粒を使用し、同じ砥
粒/結合剤比で作成した研磨テープで研磨した結果を併
記した。
【0038】
【表5】
【0039】実施例6〜14 樹脂2とエポキシアクリレートとの1対1の混合物を結
合剤とし、研磨砥粒WA#4000(3μ Al
砥粒)との配合比を体積比で、砥粒対結合剤が80対2
0から5対95の範囲で変え、結合剤に対して3重量%
のベンゾフェノンと1重量%の1,4−ジアザ〔2,
2,2〕ビシクロオクタンを添加し、溶剤をメチルエチ
ルケトンとして第6表に示した固形分に調製した塗液を
75ミクロン厚のポリエステルフイルム上に実施例1の
場合と同様に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、紫外線を
照射して実施例6〜15の研磨テープを作成した。
【0040】これらの研磨テープ及びこれらと同一の砥
粒で熱硬化性樹脂を結合剤とした研磨テープ(砥粒/結
合剤=45/55)を用いて真鍮を研磨した。
【0041】熱硬化性樹脂を結合剤とした研磨テープの
研磨量を100%としたときの本実施例の研磨テープの
研磨量の相対値を第6表に示した。
【0042】
【表6】
【0043】熱硬化性樹脂を結合剤とした研磨テープと
比較して本実施例の研磨テープの切削性は高かった。
【0044】実施例15 樹脂2とエポキシアクリレートとの3対1の混合物を結
合剤とし、砥粒WA#4000(3μ Al
粒)との配合比を体積比で、砥粒対結合剤が45対55
とし、結合剤に対して3重量%のベンゾフェノンと1重
量%の1,4−ジアザ〔2,2,2〕ビシクロオクタン
を添加し、溶剤をメチルエチルケトンとして固形分55
%に調製した塗液を50ミクロン厚のポリエステルフィ
ルム上に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、紫外線を照射
して実施例15の研磨テープを作成した。この研磨テー
プの研磨面は溶剤の乾燥時に生ずる対流セルのため、第
1図の電子顕微鏡写真に示すように表面に凹凸を有して
いた。この研磨テープを用いて真鍮を研磨した結果を第
7表に示す。また比較のため結合剤として、熱硬化性樹
脂を使用したこと以外は実施例15と同様にして作製し
た表面に凹凸を有する研磨テープの研磨結果も第7表に
併記した。
【0045】
【表7】
【0046】
【発明の効果】本発明に係る研磨テープは、放射線の照
射で完全に硬化されている結合剤で研磨砥粒を基材上に
接着しているので、研磨作業中、研磨砥粒の脱落が少な
く、しかも優れた研磨性能を有する。
【0047】また、本発明に係る研磨テープにおいて
は、所定の結合剤を用い、研磨層を形成する塗布液の塗
布層を硬化させる場合に、放射線の照射を利用しかつ、
溶剤型であるから、熱硬化による場合と比べて柔軟性を
保ちつつ高い架橋密度を得ることができる。また、従来
の低分子量のモノマーを反応性希釈剤として使用する無
溶剤型の放射線照射利用硬化に比べて、硬化収縮による
テープのカール発生が少なく、磁気ディスクの研磨に好
適な研磨テープを得ることができる。
【0048】また、研磨テープの硬さ等の物性のコント
ロール範囲が広く研磨砥粒と結合剤の配合比の適用範囲
も広いという良好な研削性の確保上および製造管理上の
大きな効果を奏する。
【0049】更に、溶剤型であるため溶剤の乾燥時に生
じる対流セルにより研磨テープの表面に凹凸形状を形成
させたものは、被研磨物を研磨することによって発生す
る研磨くず等が凹部内に落込んで研磨面より除去され、
研磨効率が大巾に高まるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨テープの表面の凹凸状態を示す電
子顕微鏡写真である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分として研磨砥粒、結合剤および溶
    剤を混合して塗布液を調製する工程、この塗布液を基材
    上に塗布後乾燥する工程、 並びに結合剤を硬化せしめる工程を含む研磨テープの製
    造方法において、 (A) 前記塗布液を調製する工程における結合剤がその
    成分組成として、 (i) エポキシアクリレートおよび (ii) 数平均分子量が600〜20,000であって1
    分子内に2個のアクリレート基を有するウレタンアクリ
    レートを含有すること、並びに (B) 前記結合剤を硬化せしめる工程中に前記結合剤を
    放射線照射によって硬化せしめる工程を含むことを特徴
    とする研磨テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布液を調製する工程における結合
    剤の成分であるエポキシアクリレートとウレタンアクリ
    レートとの重量比が5:95〜80:20である請求項
    1記載の研磨テープの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布液を調製する工程における研磨
    砥粒と結合剤との体積比が5:95〜80:20である
    請求項1記載の研磨テープの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ウレタンアクリレートが分子量40
    0〜4000のポリエステルポリオールまたはポリエー
    テルポリオールを繰返し単位として含む請求項1記載の
    研磨テープの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エポキシアクリレートが1分子内に
    2個のアクリレート基を有しかつ、ビスフェノールA骨
    格を有する請求項1記載の研磨テープの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記結合剤を放射線によって硬化せしめ
    る工程が水素、引抜き型光重合開始剤を使用し大気中で
    紫外線照射する工程を含む請求項1記載の研磨テープの
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007002338A3 (en) * 2005-06-27 2007-02-15 3M Innovative Properties Co Coated abrasive article, and method of making and using the same
WO2007002711A3 (en) * 2005-06-27 2007-05-24 3M Innovative Properties Co Composition, treated backing, and abrasive articles containing the same
JP2017148906A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 合資会社亀井鉄工所 砥材

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