JPH0510210Y2 - - Google Patents

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JPH0510210Y2
JPH0510210Y2 JP16508988U JP16508988U JPH0510210Y2 JP H0510210 Y2 JPH0510210 Y2 JP H0510210Y2 JP 16508988 U JP16508988 U JP 16508988U JP 16508988 U JP16508988 U JP 16508988U JP H0510210 Y2 JPH0510210 Y2 JP H0510210Y2
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metal bellows
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bellows
cooled
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、半導体素子、抵抗等の電子部品の内
部で発生する熱を除去するヒートシンクの改良に
関する。
〔従来の技術〕
従来、ICやパワートランジスタ、抵抗といつ
た半導体素子等の部品から発生する熱を除去し、
これら部品の性能低下や破損を防止する手段とし
て、第6図に一例を示すように、銅またはアルミ
ニウム等の良導体からなり多数の放熱フイン10
2を有するヒートシンク101が知られている。
抵抗発熱体である前記半導体素子103等はネ
ジ104によつてヒートシンク101に固定さ
れ、このヒートシンク101を介して図示しない
プリント基板に取り付けられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記ヒートシンク101は、その材料である銅
やアルミニウムの優れた熱伝導性を利用して、放
熱フイン102から空気中へ熱を放散するもので
あるが、半導体素子103等のパワーレベルの増
大に伴う発熱量の増大に対処するためには、放熱
フイン102をより大きくしなければならず、部
品の高密度実装化を阻害したり、あるいは冷却水
の導入を必要とする場合もあつた。
本考案は、このような点に鑑み、放熱性のより
優れたヒートシンクを提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るベローズ式ヒートシンクは、底板
または天板に冷却対象物が固定される金属ベロー
ズと、この金属ベローズ内の密封空間に挿設固定
した金属メツシユ筒とを有し、前記金属ベローズ
内の密封空間に適量の冷媒液を封入してなること
を特徴としており、金属ベローズ内部の冷媒の変
態に伴う潜熱の移動という形で、冷却対象物から
の熱を除去するものである。
〔作用〕
金属ベローズ内の密封空間に封入した冷媒液
は、冷却対象物からの熱を潜熱として蒸発する。
金属ベローズは、その凹凸形状から外部の空気と
の接触面積が大きく、効率よく熱交換が行なわれ
るため、前記密封空間内で飽和した冷媒ガスは、
潜熱を盛んに放出しつつ凝縮して復液する。金属
メツシユ筒は、復液した冷媒液を冷却対象物から
の受熱側(下側)へ、毛細管現象により円滑に環
流する作用を有する。
〔実施例〕 以下、本考案のベローズ式ヒートシンクを、図
示の実施例を参照しながら説明する。
まず第1図および第2図に示す実施例におい
て、1は周壁に多数の環状の山谷2が形成された
円筒状の薄肉の金属ベローズ、3はこの金属ベロ
ーズ1の内部空間4を密閉している底板である。
これら金属ベローズ1および底板3は、熱伝導性
に優れた金属材料からなる。
前記内部空間4には、金属メツシユ筒5が内挿
されて底板3の内側面に固定されており、さら
に、前記内部空間4には、あらかじめ真空にした
うえで適量の冷媒液6、たとえば水あるいはフロ
ンなどが封入されている。半導体素子7などの冷
却対象物は、前記底板3に密着固定する。なお、
この冷媒液6の封入後は、前記内部空間4には冷
媒液6の気化による冷媒ガスが存在し、飽和した
状態にある。
以上の構成になる本実施例のベローズ式ヒート
シンクは、冷却対象物と密接させる底板3を下側
にして用いられる。底板3に密着固定した冷却対
象物である半導体素子7の内部抵抗によつて発生
した熱は、底板3を介して金属ベローズ1の内部
空間4に封入された冷媒液6に伝導され、冷媒液
6はこの熱を潜熱(気化熱)として、第2図中破
線矢印6′で示すように、液面から盛んに蒸発す
る。ここで、金属ベローズ1の内部空間4は冷媒
ガスが飽和しているので、前記蒸発と同時に、一
方では盛んに潜熱を放出して凝縮による冷媒ガス
の液化が起こる。金属ベローズ1は、その周壁の
山谷2によつて外部の空気との接触面積が大きく
なつているので、前記凝縮に伴つて放出された熱
は、金属ベローズ1の優れた熱交換作用によつて
前記外部の空気に放散される。また、凝縮による
再び液化した冷媒は、金属ベローズ1の内壁面お
よび金属メツシユ筒5を伝つて半導体素子7から
の受熱側である底板3側へ環流される。冷媒液6
の環流が金属ベローズ1の内壁面のみを伝つて行
なわれる場合は、凝縮して前記内壁面に付着した
冷媒液6の露滴がある大きさに成長しないと流れ
落ちないが、金属メツシ5は、凝縮して液化した
冷媒を毛細管現象によつて間断なく底板3側へ環
流する。すなわち、このようなサイクルによつ
て、半導体素子7で発生した熱は、冷媒液6の気
化および凝縮に伴う潜熱という形で搬送されて外
部へ除去される。
ところで、ある物体の一端に熱を加えた場合、
一端の温度T1と他端の温度T2の差T=T1−T2
は、その物体の熱伝導性が良好であるほど小さく
なる。第3図は、上記実施例のベローズ式ヒート
シンクにおける受熱側である底板3と放熱側であ
る金属ベローズ1の天板1aとの温度差Tの、冷
却対象物の発熱量Q(供給電力W)による変化を、
φ16mm、長さ300mmの銅棒をヒートシンクとして
用いた場合の受熱端の放熱端の温度差Tの変化と
比較して概略的に示したものである。上記実施例
は、冷媒の変態に伴う見かけ上の熱伝導による放
熱効果が、冷媒の種類によつても異なるが、金属
良導体の熱伝導性に依存したものよりも遥かに優
れていることがわかつた。
底板3への半導体素子7等冷却対象物の固定
は、接着剤やネジ等で行なつてもよいが、第4図
に示すように、ネジ部材9によつて厚さ方向に互
いに対向して連結された2枚の板体8,8の間
に、上記実施例のヒートシンクと前記冷却対象物
を金属ベローズ1の伸縮方向に挟み込み、金属ベ
ローズ1の有するばね荷重によつて前記固定を行
なうことができ、この場合は底板3を薄肉にする
ことができる。また、金属ベローズ1を天地逆
に、すなわち天板1aを下側として冷却対象物と
密接させてもよいことは勿論である。
次に、第5図に示す実施例は、金属ベローズ1
が、その伸縮方向と直交する平面で切断した断面
形状を一方向に長尺な形状としたもので、その長
手方向を上下にして用いるのに適しており、既述
した第1図および第2図の実施例と同様の効果を
奏する。また、この金属ベローズ1の形状に対応
して、金属メツシユ筒5も前記長手方向へ延びる
形状を呈しており、半導体素子7等の冷却対象物
は、水平方向に対向することとなる底板3と金属
ベローズ1の天板1aの一方における下端部分に
固定される。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、冷却対象物からの熱を
冷媒の変態に伴う潜熱という形で搬送し、放熱面
積の大きい金属ベローズの壁面から外部へ放散す
るもので、金属メツシユ筒による毛細管現象によ
つて冷媒の気化と液化のサイクルが円滑になさ
れ、放熱性がきわめて良好であることから、従来
のヒートシンクに比べて小型化も可能であり、
ICやパワートランジスタ、抵抗といつた電気・
電子部品の冷却手段として優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のベローズ式ヒートシンクの第
1の実施例を示す断面斜視図、第2図は同じく作
用説明図、第3図は発熱量とヒートシンクの両端
の温度差の関係を表わすグラフ、第4図は固定状
態の1例を示す説明図、第5図は第2の実施例を
示す断面斜視図、第6図は従来のヒートシンクの
1例を示す斜視図である。 1……金属ベローズ、1a……天板、3……底
板、4……内部空間、5……金属メツシユ筒、6
……冷媒液、7……半導体素子(冷却対象物)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 底板または天板に冷却対象物が固定される金属
    ベローズと、この金属ベローズ内の密封空間に挿
    設固定した金属メツシユ筒とを有し、前記金属ベ
    ローズ内の密封空間に適量の冷媒液を封入してな
    ることを特徴とするベローズ式ヒートシンク。
JP16508988U 1988-12-22 1988-12-22 Expired - Lifetime JPH0510210Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16508988U JPH0510210Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

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JP16508988U JPH0510210Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0285976U JPH0285976U (ja) 1990-07-06
JPH0510210Y2 true JPH0510210Y2 (ja) 1993-03-12

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