JPH0496600A - 希土類合金を用いた水中用送波器 - Google Patents

希土類合金を用いた水中用送波器

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JPH0496600A
JPH0496600A JP21468790A JP21468790A JPH0496600A JP H0496600 A JPH0496600 A JP H0496600A JP 21468790 A JP21468790 A JP 21468790A JP 21468790 A JP21468790 A JP 21468790A JP H0496600 A JPH0496600 A JP H0496600A
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magnetostrictive rod
magnetic
earth alloy
magnetic bias
transmitter
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JP21468790A
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English (en)
Inventor
Keiichi Kobayashi
圭一 小林
Takashi Yoshikawa
隆 吉川
Katsuhiko Murakami
勝彦 村上
Nobuo Yamagami
伸夫 山上
Toshiyuki Nakanishi
俊之 中西
Iwao Nakano
中埜 岩男
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KAIYO KAGAKU GIJUTSU CENTER
JFE Engineering Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
KAIYO KAGAKU GIJUTSU CENTER
Oki Electric Industry Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高磁歪希土類合金を用いた水中用送波器、特
に磁気バイアスを印加するための構造に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、例えば文献 J
、Acoust、Soc、Am、、72[2]  (1
982−8>’Rare−earthiron”5qu
are  ring”dip。
le  transducerJp、313−315に
記載される技術があった。以下、その構成を第2図及び
第3図を用いて説明する。
第2図は、従来の希土類合金を用いた水中用送波器の一
構成例を示す平面図であり、第3図は、第2図の水中用
送波器の駆動回路の回路構成図である。
この水中用送波器(以下、送波器という)10は、送波
器本体11を有しており、送波器本体11の上面には円
筒状のボビン12a、12b、12c、12dが正方形
状に配設されている。ボビン12a〜12dには、コイ
ル13a、13b。
13c、13dが巻装され、そのコイル13a〜13d
は端子14,15.16に接続されている。
さらに、ボビン12a〜12dには、高磁歪希土類合金
からなる磁歪ロッド17a、17b、17c、17dが
挿入されており、その磁歪ロッド17a〜17dにはマ
ス(mass)18a、18b、18c、18dが取付
けられている。
この送波器10を駆動させる場合、例えば第3図に示す
ような駆動回路を構成する。なお、第3図の駆動回路に
おいてコイル13a〜13d、磁歪ロッド17a〜17
d、及びマス18a〜18d等により等測的に構成され
る共振系を共振系19a、19bで図示しており、この
駆動回路は、交流遮断用のチョークコイル20、直流電
源21、交流電源供給用端子22.23、及び直流分離
用のコンデンサ24.25を有している。
ここで、チョークコイル20及び直流電源21は、磁歪
ロッド17a〜17dに効果的な磁歪作用を生じさせ、
最適な駆動出力を得るために磁歪ロッド17a〜17d
に磁気バイアスを印加するためのものである。また、端
子22.23は、コイル13a〜13dに図示しない電
力増幅器等を介して交流電源を供給するためのものであ
り、コンデンサ24.25は、直流分離回路として機能
するものである。
次に、送波器10の動作を説明する。
送波器10を適当な防水処理を施した後、水中に入れ、
直流電源21により直流電流をチョークコイル20を介
してコイル13a〜13dに流すと、磁歪ロッド17a
〜17dに磁気バイアスが印加される。さらに、端子2
2.23からコンデンサ24.25を介してコイル13
a〜13dに交流電流を重畳すると、コイル13a〜1
3dにより交流磁場が発生して磁歪ロッド17a〜17
dは伸び縮みの振動を起こす。すると、磁歪ロッド17
a〜17dの振動に伴ってマス18a〜18dが振動し
、それによって音波(超音波等〉が発生してその音波は
水中を伝搬していく。
この送波器10では、磁歪ロッド17a〜17dに高磁
歪希土類合金を用いているので高い磁歪効果が得られる
という利点を有している。
(発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記構成の送波器10では、次のような
課題があった。
■ 送波器10では、磁歪ロッド17a〜17dに希土
類合金を用いており、通常この種の希土類合金の磁気バ
イアス量としては200〜500エルステツド(Oe)
程度が必要であるので、直流電源21からの直流電流の
電流量が多くなり、コイル13a〜13dに発熱が生じ
てしまう。そのため、従来の送波器10では、冷却装置
を設ける必要があり、装置全体が大型化しかつ複雑化す
るという問題点があった。また、コイル13a〜13d
に発熱が生じるなめ、その分直流電源21の電気エネル
ギーが磁気バイアスのための磁気エネルギーに変換され
ずに熱エネルギーに変わってエネルギーロスが生じてし
まい、さらにはコイル13a〜13dにおける発熱によ
り余分なモードの発生等を来し交流磁場が磁歪ロッド1
7a〜17dに効率良く与えられずこれによってもエネ
ルキーロスが生じてしまう。
■ 送波器10では、磁歪ロッド17a〜17dに磁気
バイアスを印加するためにコンデンサ24.25からな
る直流分離回路や、チョークコイル20等を設ける必要
があり、電気回路的にも複雑となってしまう。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、コイ
ルの発熱に起因してエネルギーロスが生じる点、装置が
大型化する点、電気回路が複雑化する点について解決し
、小型、軽量かつ高出力化が可能な希土類合金を用いた
水中用送波器を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 第1の発明は、前記課題を解決するために、高磁歪希土
類合金を用いて形成された磁歪ロッドと、前記磁歪ロッ
ドの外周に巻装され電源供給により交流磁場を発生し該
磁歪ロッドに歪みを生じさせるためのコイルと、前記磁
歪ロッドの側面側を包囲し該磁歪ロッドと共に磁気回路
を形成する永久磁石及びヨーク材からなり該磁歪ロッド
に磁気バイアスを印加する磁気バイアス印加部と、前記
磁歪ロッドの端面に直接取付けられ該磁歪ロッドの歪み
に応じて振動する振動体とを用いて水中用送波器を構成
したものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記磁気バイアス
印加部を、前記磁歪ロッドの両端付近でかつ該磁歪ロッ
ドの側面側に位置する複数の永久磁石で構成したもので
ある。
第3の発明は、前記第1の発明において、前記磁気バイ
アス印加部を、前記磁歪ロッドの両端面にそれぞれ取付
けられた2個の永久磁石で構成し、前記振動体を、前記
永久磁石に取付けて構成したものである。
第4の発明は、第1の発明において、前記永久磁石は、
前記磁歪ロッドの透磁率に応じて3[KOe]以上の保
磁力を有し、前記ヨーク材は、透磁率が20 (CGS
非有理系)以上、抵抗率が1[μΩ−cm]以上、実効
飽和磁束密度が1[KG]以上の性能を有する構成にし
たものである。
(作用) 第1の発明によれば、前記磁歪ロッド、コイル、磁気バ
イアス印加部、及び振動体により水中用送波器を構成し
なので、前記コイルは例えば交流電源の供給により交流
磁場を発生するように働く。
前記磁歪ロッドは、前記コイルにより発生した交流磁場
に起因して歪みを生じ、軸方向に伸び縮み(駆動)する
ように働く。
前記永久磁石及びヨーク材からなる磁気バイアス印加部
は、前記磁歪ロッドと共に磁気回路を形成して磁歪ロッ
ドに磁気バイアスを印加するように働き、さらには前記
コイルにより発生する交流磁場のリターン(戻り経路)
として機能する。
前記振動体は、前記磁歪ロッドの歪みに応じて振動する
が、前記磁気バイアス印加部を前記磁歪ロッドの側面側
に配設したので、該磁歪ロッドの端面に直接取付けられ
該磁歪ロッドの駆動が直接伝搬して振動する。
第2及び第3の発明によれば、各前記磁気バイアス印加
部は、それぞれ前記複数の永久磁石間尺び前記2個の永
久磁石間に生じる磁場により当該歪ロッドに磁気バイア
スを印加するように働く。
特に、第2の発明では、前記複数の永久磁石を前記磁歪
ロッドの側面側に配設したので、前記振動体が前記磁歪
ロッドに直接取付けられ、前記磁歪ロッドの駆動が直接
該振動体に伝達する。
第4の発明によれば、第1の発明における水中用送波器
の設計の最適化を実現するように働く。
従って、前記課題を解決できるのである。
(実施例〉 第1図は、本発明の第1の実施例を示す希土類合金を用
いた水中用送波器の構成を模式的に示す概略の断面図で
ある。
この送波器30は、例えばテルビウム・ジスプロシウム
・鉄(TbDyFe)からなる高磁歪希土類合金で形成
された磁歪ロッド31を有している。
磁歪ロッド31の両端面には、振動体であり例えば真鍮
等で形成されたマス(mass)32゜33が直接取付
けられている。磁歪ロッド31の外周には、はぼ円筒状
のボビン34が配設されており、そのボビン34には、
ソレノイドコイル等のコイル35が巻装されている。さ
らに、マス32及び33間でボビン34の外側には、例
えば磁歪ロッド31を軸とするほぼ円筒構造の磁気バイ
アス印加部36が配設されている。
磁気バイアス印加部36は、磁気回路を形成し磁歪ロッ
ド31に磁気バイアスを印加するためのものであり、例
えば適宜極性が設定された2個のリング状の永久磁石3
7と、ヨーク材であり円筒状及びドーナツ状の複数のソ
フトフェライト38とが積層された構造を成している。
ここで、永久磁石37は、例えば保磁力3 [KOe]
以上の強力磁石により構成し、ソフトフェライト38に
比べて第1図の断面でみた長さが短くなるように構成し
ている。また、ソフトフェライト38は、例えば透磁率
20 (CGS非有理系)以上の高透磁率、抵抗率1[
μΩ−cm]以上の高抵抗率、実効飽和磁束密度1 [
KG]以上の性能を有するものを用いている。
この送波器30において、例えばコイル35は図示しな
い電力増幅器等からなる駆動回路に接続されて交流電源
が供給されるように構成される。
次に、送波器30の動作を説明する。
送波器30では、磁気バイアス印加部36の永久磁石3
7及びソフトフェライト38からなる磁気回路の中心に
磁歪ロッド31が挿入されていることにより、永久磁石
37、ソフトフェライト38及び磁歪ロッド31からな
る閉じた磁気回路が形成される。これにより、磁歪ロッ
ド31中に強い磁束が流れて、磁歪ロッド31に磁気バ
イアスが印加される。さらに、コイル35に交流電流を
流すと、コイル35の周囲に交流磁場が発生し、この交
流磁場は、磁気バイアス印加部36からなる磁気回路を
通るなどして効率良く磁歪ロッド31に印加される。す
ると、磁歪ロッド31に歪みが発生し、その歪みが交流
磁場に応じて変化することにより、磁歪ロッド31が軸
方向(駆動軸方向)に伸び縮みの振動を起こす。磁歪ロ
ッド31が軸方向に振動すると、それに応じてマス32
゜33が軸方向に振動する。従って、送波器30に防水
処理を施してその送波器30を水中に入れれば、マス3
2.33の振動によって水中に音波(超音波等〉を発生
させることができる。
この第1の実施例では、次のような利点を有している。
(A)送波器30では、磁歪ロッド31に磁気バイアス
を印加するために永久磁石37の磁気を利用している。
通常、磁歪ロッド31に磁気バイアスを印加するなめに
磁石を利用する方法は、いろいろ考えられるが、例えば
高磁歪希土類合金の透磁率が非常に低いような場合には
、磁歪ロッド31−に高磁場を与えることが非常に困難
であり、十分な磁気バイアス量が得にくい。ところが、
本実施例では、磁歪ロッド31の側面側を包囲する永久
磁石37及びソフトフェライト38からなる磁気バイア
ス印加部36を設け、その磁気バイアス印加部36に磁
歪ロッド31を挿入することにより、永久磁石37、ソ
フトフェライト38、及び磁歪ロッド31からなる閉じ
た磁気回路を形成しな。そのなめ、永久磁石37で発生
した磁場は、効率良く磁歪ロッド31に印加されて磁歪
ロッド31に強い磁束を流すことができる。従って、送
波器30では、磁歪ロッド31を駆動するに十分な磁気
バイアス量が得られる。
(B>送波器30では、磁歪ロッド31への磁気バイア
スの印加を、永久磁石37及びソフトフェライト38か
らなる磁気バイアス印加部36により行うようにしたの
で、従来のようにコイル35に磁気バイアスの印加に起
因する発熱が生じず、発熱によるエネルギーロスがなく
なり、必要な磁気バイアス量を効率良く得ることができ
る。
(C)送波器30では、磁気バイアスの印加を磁気バイ
アス印加部36により行うようにしたので、従来のよう
に冷却装置を設けなり、あるいは駆動回路に交流電源遮
断用のチョークコイルや直流分離回路であるコンデンサ
等を設けたりする必要がなく装置の小型、軽量化が図れ
る。
(D>本実施例のように軸方向に駆動する磁歪ロッド3
1を駆動素子としその両端にマス32.33を付けた共
振系(ランジュバン方式)を利用する場合、磁歪ロッド
31の端面には、大きな圧縮及び引っ張り加重が生じる
。そのため、駆動素子である磁歪ロッド31とマス32
.33との間に永久磁石及びフェライト等のものを挟ん
だりすると、駆動出力の損失が大きくなり駆動の能率が
低下してしまうが、送波器30では、磁気バイアス印加
部36が磁歪ロッド31の側方から磁歪ロッド31に磁
場を与えるようにしたので、磁歪ロッド31の端面にマ
ス32.33を直接取付けることができ、磁歪ロッド3
1の駆動を能率良くそのままマス32.33に伝達する
ことができて、駆動出力の損失を除去できる。
(E)送波器30では、磁気バイアス印加部36による
磁場及び磁束の強さを永久磁石37及びソフトフェライ
ト38の面積、長さ等による形状の設定により自由に選
択でき、設計の最適化を図ることができる。
(F)磁気バイアス印加部36は、ソフトフェライト3
8を用いて構成し、かつそのソフトフェライト38には
抵抗率及び透磁率が大きいものを用いたので、抵抗率を
大きくしたことによりうず電流の発生を防止でき、透磁
率を大きくしたことにより磁場を通し易くできる。
(G)本実施例において、永久磁石37は、ソフトフェ
ライト38に比べて第1図の断面でみた長さを短くし薄
い形状で構成したので、磁気バイアス印加部36におけ
る低透磁率箇所を低減し磁場を通し易くできる。
第4図は、本発明の第2の実施例を示す希土類合金を用
いた水中用送波器の構成を模式的に示す概略の断面図で
ある。図中、第1図と共通の要素には共通の符号が付さ
れている。
この送波器40は、送波器30と同様に構成される磁歪
ロッド31、マス32,33、ボビン34及びコイル3
5を有すると共に、磁気バイアス印加部41を備えてい
る。
磁気バイアス印加部41は、磁歪ロッド31の両端付近
でかつ磁歪ロッド31の側面側にそれぞれ配設されたド
ーナツ状の永久磁石42.43を有しており、永久磁石
42.43は、例えば円筒状または棒状等の支持部材4
4により所定間隔隔たった状態で支持されている。
この第2の実施例では、永久磁石42.43の極性を適
宜設定することにより、永久磁石42及び43間に磁場
が生じ磁歪ロッド31に磁束が流れて磁気バイアスの印
加が行われる。さらに、第1の実施例の場合とほぼ同様
にして、コイル35に例えば交流電流を流すと磁歪ロッ
ド31が駆動し、マス32.33を振動して音波(超音
波等)を発生させることができる。
この第2の実施例では、第1の実施例と同様の利点(B
)、(C)、(D)が得られる。さらに、本実施例では
、次のような利点が得られる。即ち、磁歪ロッド31に
よる駆動変位を大きくする場合、磁歪ロッド31の駆動
軸方向の長さを稼ぐ必要があるが、本実施例では、磁歪
ロッド31を長くして駆動軸方向の長さを稼いだ場合に
、・永久磁石42.43の保磁力を適宜設定し、永久磁
石42゜43に厚みを持たせるだけで、永久磁石42及
び43間の間隔が長くなっても強い磁力が得られ、十分
な磁気バイアス量を得ることができる。
従って、送波器40では、磁気バイアス量の劣化を来す
ことなく、容易に磁歪ロッド31の長軸化が可能となり
、駆動変位が稼げ駆動出力の高出力化を達成できる。し
かも、この第2の実施例では、第1の実施例において磁
歪ロッド31の長軸化を図るなめに永久磁石37及びソ
フトフェライト38の軸方向の長さを長くする場合に比
べて、コストを低く抑えることができる。
第5図は、本発明の第3の実施例を示す希土類合金を用
いた水中用送波器の構成を模式的に示す概略の断面図で
ある0図中、第1図と共通の要素には共通の符号が付さ
れている。
この送波器50は、送波器30と同様の磁歪ロッド31
、マス32.33、ボビン34、及びコイル35を有す
ると共に、磁気バイアス印加部51を備えている。
磁気バイアス印加部51は、磁歪ロッド31の両端面に
それぞれ直接取付けられ適宜極性が設定されな円柱状の
永久磁石52.53で構成されている。また、送波器5
0におけるマス32.33は、送波器30の場合と異な
り、永久磁石52゜53にそれぞれ取付けられている。
この第3の実施例では、第2の実施例とほぼ同様にして
永久磁石52及び53間の磁場により磁歪ロッド31に
磁束が流れ磁気バイアスの印加が行われ、コイル35に
交流電流を流すことにより磁歪ロッド31が駆動して永
久磁石52.53を介してマス32.33が振動し、音
波(超音波等)を発生させることができる。
この第3の実施例では、第1の実施例とほぼ同様の利点
(B)、(C)が得られると共に、永久磁石52.53
による駆動出力の損失が問題とならない場合に、送波器
50の構造の簡略化が図れるという利点が得られる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、種々の変形
が可能である。その変形例としては、例えば次のような
ことが挙げられる。
(I)送波器30,40.50の構造は、種々の変形が
可能である。
■ 例えば、磁歪ロッド31は、TaDyFe以外の高
磁歪希土類合金を用いて形成してもよいし、その形状も
変形が可能である。また、磁歪ロッド31は、−本で構
成したがこれを例えば2本にしそれに応じてボビン34
及びソレノイドコイル35の形状を例えば断面が8の字
形状となるように構成し、その8の字の各内部分に2本
の磁歪ロッドを挿入するなどの変形も可能である。
■ 磁気バイアス印加部36は、例えば永久磁石37及
びソフトフェライト38の形状、及び個数等の変形が可
能であるし、また全体の構造は必ずしも円筒構造でなく
てもよい。さらに、永久磁石37及びソフトフェライト
38の特性は変更が可能であり、例えば磁歪ロッド31
として高透磁率磁歪材を用いた場合は永久磁石37の保
磁力は3[KOe]より小さいものを用いても第1の実
施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。磁気バイアス
印加部36は、ヨーク材としてソフトフェライト38を
用いたがこれは他の材料で構成してもよい。
■ 磁気バイアス印加部41.51は、永久磁石42.
43,52.53の形状、配置及び個数等の変形が可能
である。また支持部材44は、その構成の変更が可能で
あり、永久磁石42.43の固定を他の手段で図れる場
合には必ずしも設ける必要はない。
■ マス32.33は、その形状、個数及び取付は位置
等の変更が可能である。
(II)第1図、第4図、及び第5図において、送波器
30,40.50の構成を模式的、概念的に図示したが
、送波器30,40.50の実装構造は種々の変形が可
能である。例えば送波器10のように送波器30.40
.50を複数組み合わせて送波器を構成してもよいし、
送波器本体、防水処理のための構造、及び駆動回路等は
図示しなかったが設計に応じて適宜付加される。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、第1の発明によれば、前記
磁気バイアス印加部により前記磁歪ロッドに磁気バイア
スを印加するようにしたので、該磁気バイアスの印加に
起因するエネルギーロスを除去でき、該水中用送波器の
エネルギー効率が向上すると共に、該水中用送波器全体
の小型、軽量化が図れる。
さらに、前記磁気バイアス印加部が前記磁歪ロッドと共
に閉じた磁気回路を形成し交流磁場のリターンとして機
能して、前記コイルに発生する交流磁場を効率良く前記
磁歪ロッドに与えることができ、能率的な磁気バイアス
の印加を行え、前記磁歪ロッドを効果的に駆動させるこ
とができる。
また、前記振動体は、前記磁歪ロッドに直接取付けたの
で該磁歪ロッドの駆動を効率良くそのまま該振動体に伝
達することができ、該水中用送波器の駆動出力の損失を
除去できる。
従って、エネルギー効率に優れ、小型、軽量化でき、駆
動出力の高出力化が可能な水中用送波器を実現できる。
第2の発明によれば、第1の発明とほぼ同様の効果が得
られると共に、前記磁気バイアス印加部は、前記磁歪ロ
ッドの両端付近でかつ該磁歪ロッドの側面側に位置する
複数の永久磁石で構成したので、該複数の永久磁石の厚
み、保磁力等を適宜設定することにより前記磁歪ロッド
の長軸化を図れかつその場合にも十分な磁気バイアスを
印加することができる。従って、容易にかつ低コストで
前記磁歪ロッドの駆動変位が稼げ該水中用送波器の駆動
出力の高出力化を達成できる。
第3の発明によれば、第1の発明と同様に磁気バイアス
の印加に起因するエネルギーロスを除去でき、該水中用
送波器のエネルギー効率が向上すると共に、該水中用送
波器全体の小型、軽量化が図れる。また、前記2個の永
久磁石の厚み、保磁力等を適宜設定することにより前記
磁歪ロッドの長軸化を図れかつその場合にも十分な磁気
バイアスの印加を行うことができる。さらには、前記2
個の永久磁石に起因する駆動出力の損失が問題とならな
い場合に該水中用送波器の構造の簡単化が図れる。
第4の発明によれば、第1の発明における効果の最適化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す希土類合金を用い
た水中用送波器の概略の断面図、第2図は従来の希土類
合金を用いた水中用送波器の概略の平面図、第3図は第
2図の水中用送波器の駆動回路の回路構成図、第4図は
本発明の第2の実施例を示す希土類合金を用いた水中用
送波器の概略の断面図、第5図は本発明の第3の実施例
を示す希土類合金を用いた水中用送波器の概略の断面図
である。 30.40.50・・・水中用送波器、31・・・磁歪
ロッド、32.33・・・マス、34・・・ボビン、3
5・・・コイル、36,41.51・・・磁気バイアス
印加部、37,42.43,52.53・・・永久磁石
、38・・・ソフトフェライト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.高磁歪希土類合金を用いて形成された磁歪ロッドと
    、 前記磁歪ロッドの外周に巻装され電源供給により交流磁
    場を発生し該磁歪ロッドに歪みを生じさせるためのコイ
    ルと、 前記磁歪ロッドの側面側を包囲し該磁歪ロッドと共に磁
    気回路を形成する永久磁石及びヨーク材からなり該磁歪
    ロッドに磁気バイアスを印加する磁気バイアス印加部と
    、 前記磁歪ロッドの端面に直接取付けられ該磁歪ロッドの
    歪みに応じて振動する振動体とを、備えたことを特徴と
    する希土類合金を用いた水中用送波器。
  2. 2.請求項1記載の希土類合金を用いた水中用送波器に
    おいて、 前記磁気バイアス印加部は、前記磁歪ロッドの両端付近
    でかつ該磁歪ロッドの側面側に位置する複数の永久磁石
    で構成した希土類合金を用いた水中用送波器。
  3. 3.請求項1記載の希土類合金を用いた水中用送波器に
    おいて、 前記磁気バイアス印加部は、前記磁歪ロッドの両端面に
    それぞれ取付けられた2個の永久磁石で構成し、 前記振動体は、前記永久磁石に取付けた希土類合金を用
    いた水中用送波器。
  4. 4.請求項1記載の希土類合金を用いた水中用送波器に
    おいて、 前記永久磁石は、前記磁歪ロッドの透磁率に応じて3[
    KOe]以上の保磁力を有し、前記ヨーク材は、透磁率
    が20(CGS非有理系)以上、抵抗率が1[μΩ−c
    m]以上、実効飽和磁束密度が1[KG]以上の性能を
    有する希土類合金を用いた水中用送波器。
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